JP5250997B2 - フッ化カリウム分散液およびそれを用いる含フッ素有機化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
(a)フッ化カリウムおよびその5〜50重量倍のメタノールを含んでなる混合物と、非プロトン性極性溶媒とを混合し、得られた混合物を濃縮する方法
(b)フッ化カリウムおよびその5〜50重量倍のメタノールを含んでなる混合物と、非極性溶媒とを混合し、得られた混合物を濃縮した後、非プロトン性極性溶媒を加え、得られた混合物を濃縮する方法
(c)メタノールの沸点以上の温度条件下、非プロトン性極性溶媒中に、フッ化カリウムおよびその5〜50重量倍のメタノールを含んでなる混合物を加えながら濃縮する方法
上記(a)〜(c)のうち、反応活性の点において好ましい態様としては(c)の方法が挙げられる。
置換されていてもよい脂肪族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物;
置換されていてもよい芳香族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物;
置換されていてもよい複素芳香族化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物;
等が挙げられ、本フッ素化反応により、それぞれ対応する、
置換されていてもよい脂肪族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された有機化合物;
置換されていてもよい芳香族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された有機化合物;
置換されていてもよい複素芳香族化合物上の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された有機化合物;
を与える。
R’OH (1)
(式中、R’は炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
で示されるアルコールを用いれば、式(2)
(式中、R’は上記と同一の意味を表す。)
で示されるテトラフルオロテレフタル酸ジエステルが得られる。
例えば、反応混合物を濃縮処理し、得られた残渣と水とを混合することにより、テトラフルオロテレフタル酸ジエステルを結晶として析出させることができる。かかる結晶をろ過処理により分取すれば、テトラフルオロテレフタル酸ジエステルを単離することができる。
例えば、反応混合物と水とを、必要により水と混和しない有機溶媒の存在下に混合し、分液処理を施すことにより、テトラフルオロテレフタル酸ジエステルを有機層として取り出すこともできる。かかる有機層を濃縮処理すれば、テトラフルオロテレフタル酸ジエステルを単離することができる。ここで、水と混和しない有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素溶媒;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素溶媒;ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル等のエーテル溶媒;酢酸エチル等のエステル溶媒;等が挙げられ、その使用量は特に限定されない。
還流冷却管を付した500mlフラスコに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)30gとメタノール400gを仕込み、30分間加熱還流したところ、フッ化カリウムは完全に溶解した。該溶液にトルエン100gを加え、常圧下、90〜100℃で、メタノール/トルエン混合液を200g留去した。さらにフラスコ内にトルエン100gを加え、さらにメタノール/トルエン混合液を200g留去した。次いで、フラスコ内にスルホラン110gを加え、130℃に昇温し、メタノール/トルエン混合液を留去した。140℃に昇温し、留出液がほとんど出なくなった後、同温度で6kPaまで減圧してトルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド22gと混合した。得られた混合物を145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら3時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。トルエン溶液の一部をサンプリングし、ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて分析したところ、主生成物として2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジフルオライドが得られ、原料が消失していることを確認した。反応液に、メタノール15gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で12時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、水100gを加えた後、炭酸カリウムを300mg加えて、水層のpHを7に調整した。該混合物を分液処理して得られた有機層をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの収率:88%
2,3,5−トリフルオロ−6−クロロテレフタル酸ジメチルの収率:8%
ジフルオロ、ジクロロテレフタル酸ジメチルの収率(3異性体合計):5%
還流冷却管を付した200mlフラスコにスルホラン110gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)30gをメタノール350gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、トルエン50gを加え、メタノール/トルエン混合液を留去した。留出液がほとんど出なくなった後、同温度で6kPaまで減圧してトルエンを留去することによりフッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド22gと混合した。得られた混合物を145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら3.5時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。メタノール15gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で12時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、水100gを加えた後、炭酸カリウムを400mg加えて、水層のpHを7に調整した。該混合物を分液し、得られた有機層をエバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で濃縮することにより、オイル状の残渣を得た。かかる残渣と水110gとを混合したところ、混合物から結晶が析出した。エバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で、該混合物から5g程度の水を留出除去することにより、上記残渣に含まれていたトルエンを共沸除去した。室温まで冷却し、結晶をろ過・乾燥することにより、17.2gの薄黄色結晶を得た。該結晶をガスクロマトグラフィー面積百分率法により分析したところ、2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの純度は93%であった。
単離収率:93%。
還流冷却管を付した200mlフラスコにスルホラン110gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)30gをメタノール350gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド22gと混合した。得られた混合物を145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら3.5時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。メタノール15gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で12時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、水100gを加えた後、炭酸カリウムを600mg加えて、水層のpHを7に調整した。該混合物を分液し、得られた有機層をエバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で濃縮することにより、オイル状の残渣を得た。かかる残渣と水110gとを混合したところ、混合物から結晶が析出した。エバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で、該混合物から5g程度の水を留出除去することにより、上記残渣に含まれていたトルエンを共沸除去した。室温まで冷却し、結晶をろ過・乾燥することにより、17.4gの薄黄色結晶を得た。該結晶をガスクロマトグラフィー面積百分率法により分析したところ、2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの純度は92%であった。
単離収率:93%。
還流冷却管を付した50mlフラスコに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)480mgとメタノール5gを仕込み、30分間加熱還流したところ、フッ化カリウムは完全に溶解した。該溶液にトルエン5gを加え、常圧下、90〜100℃で、メタノール/トルエン混合液を留去した。メタノールがほとんど留出しなくなった後、ジメチルスルホン1.7gを加え、140℃に昇温してトルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド340mgと混合した。得られた混合物を145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら2時間保温・攪拌した。反応後、室温まで冷却し、メタノールを10g加え、析出した結晶を粉砕した後、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを10g加え、ガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの収率:75%
2,3,5−トリフルオロ−6−クロロテレフタル酸ジメチルの収率:12%
ジフルオロ、ジクロロテレフタル酸ジメチルの収率(3異性体合計):11%
還流冷却管を付した50mlフラスコに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)960mgとメタノール2gを加え、30分還流したが、フッ化カリウムは完全には溶解しなかった。得られた混合物にスルホラン3gおよびトルエン3gを加え、常圧下130℃で、メタノール/トルエン混合液を留去した。メタノールがほとんど留出しなくなった後、140℃に昇温し、トルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド680mgと混合した。得られた混合物を150℃に昇温し、同温度で攪拌しながら4時間保温・攪拌した。反応後、室温まで冷却し、メタノールを5g加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを10g加え、ガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの収率:0%
2,3,5−トリフルオロ−6−クロロテレフタル酸ジメチルの収率:0%
ジフルオロ−ジクロロテレフタル酸ジメチルの収率(3異性体合計):0%
2−フルオロ−3,5,6−トリクロロテレフタル酸ジメチルの収率:1%
2,3,5,6−テトラクロロテレフタル酸ジメチルの収率:98%
還流冷却管を付した50mlフラスコにスルホラン25gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)4.5gをメタノール60gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、トルエン10gを加え、メタノール/トルエン混合液を留去した。留出液が常圧ではほとんど出なくなった後、同温度で6kPaまで減圧してトルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、2,4−ジクロロニトロベンゼン5gと混合した。得られた混合物を180℃に昇温し、同温度で攪拌しながら10時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,4−ジフルオロニトロベンゼンの収率:92%
フルオロ、クロロニトロベンゼンの収率(2異性体合計):8%
還流冷却管を付した50mlフラスコにスルホラン25gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)4.5gをメタノール60gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。該フッ化カリウム分散液中のメタノール残存量をガスクロマトグラフィー面積比較法で分析したところ、スルホランに対して0.02重量%以下であった。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、2,4−ジクロロニトロベンゼン5gと混合した。得られた混合物を180℃に昇温し、同温度で攪拌しながら8時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,4−ジフルオロニトロベンゼンの収率:90%
フルオロ、クロロニトロベンゼンの収率(2異性体合計):10%
還流冷却管を付した50mlフラスコにジメチルスルホキシド25gを仕込み、内温 140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)2.8gをメタノール40gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、同温度で6kPaまで減圧して、さらにメタノールを留去するとともに、ジメチルスルホキシドを10g留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、4−クロロニトロベンゼン5gと混合した。得られた混合物を185℃に昇温し、同温度で攪拌しながら4時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
4−フルオロニトロベンゼンの収率:97%
4−クロロニトロベンゼンの回収率:3%
還流冷却管を付した50mlフラスコにN−メチル−2−ピロリドン25gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)2.8gをメタノール40gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、同温度で6kPaまで減圧して、さらにメタノールを留去するとともに、N−メチル−2−ピロリドンを10g留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、ベンジルブロマイド5.5gと混合した。得られた混合物を120℃に昇温し、同温度で攪拌しながら4時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
ベンジルフルオライドの収率:93%
ベンジルブロマイドの回収率:3%
500mlフラスコにメタノール350gと水酸化カリウム29.0gを仕込み、室温にて攪拌し溶解させた。この溶液に、内温30℃以下を保持するように冷却攪拌しながら、47重量%フッ化水素酸22.0gを滴下した。得られた混合物は、均一溶液であった。
還流冷却管を付した200mlフラスコにスルホラン110gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、上記のフッ化カリウム/メタノール溶液を滴下しながら、メタノールと水を留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールと水がほとんど留出しなくなった後、トルエン10gを加え、メタノール/水/トルエン混合液を留去した。留出液がほとんど出なくなった後、同温度で6kPaまで減圧してトルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド22gと混合した。得られた混合物を145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら4時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。メタノール15gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で12時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、水100gを加えた後、炭酸カリウムを600mg加えて、水層のpHを7に調整した。該混合物を分液し、得られた有機層をエバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で濃縮することにより、オイル状の残渣を得た。かかる残渣と水110gとを混合したところ、混合物から結晶が析出した。エバポレーター(減圧度10〜100kPa、水浴30〜50℃)で、該混合物から5g程度の水を留出除去することにより、上記残渣に含まれていたトルエンを共沸除去した。室温まで冷却し、結晶をろ過・乾燥することにより、17.6gの薄黄色結晶を得た。該結晶をガスクロマトグラフィー面積百分率法により分析したところ、2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの純度は87%であった。
単離収率:89%。
200mlフラスコにメタノール53gと水酸化カリウム4.4gを仕込み、室温にて攪拌し溶解させた。この溶液に、内温30℃以下を保持するように冷却攪拌しながら、47重量%フッ化水素酸3.3gを滴下した。得られた混合物は、均一溶液であった。
還流冷却管を付した50mlフラスコにスルホラン25gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、上記のフッ化カリウム/メタノール溶液を滴下しながら、メタノールと水を留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールと水がほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールと水を留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、2,4−ジクロロニトロベンゼン5.0gと混合した。得られた混合物を180℃に昇温し、同温度で攪拌しながら10時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,4−ジフルオロニトロベンゼンの収率:89%
フルオロ、クロロニトロベンゼンの収率(2異性体合計):9%
200mlフラスコにメタノール35gと水酸化カリウム2.7gを仕込み、室温にて攪拌し溶解させた。この溶液に、内温30℃以下を保持するように冷却攪拌しながら、47重量%フッ化水素酸2.0gを滴下した。得られた混合物は、均一溶液であった。
還流冷却管を付した50mlフラスコにN−メチル−2−ピロリドン25gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、上記のフッ化カリウム/メタノール溶液を滴下しながら、メタノールと水を留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールと水がほとんど留出しなくなった後、同温度で6kPaまで減圧して、さらにメタノールと水を留去するとともに、N−メチル−2−ピロリドンを10g留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を100℃まで冷却し、ベンジルブロマイド5.5gと混合した。得られた混合物を120℃に昇温し、同温度で攪拌しながら4時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン100gを加えた後、室温まで冷却した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン10gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
ベンジルフルオライドの収率:94%
ベンジルブロマイドの回収率:3%
還流冷却管を付した500mlフラスコにスルホラン75gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)17.8gをメタノール209gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
120mlオートクレーブ反応装置に4,5,6−トリクロロピリミジン10.3gを仕込み、上記フッ化カリウム分散液を加え、密封した。窒素を用いて、室温で内圧0.5MPaに調整した後、内温220℃まで加熱し、同温度で10時間反応させた。反応後の内圧は、220℃で0.82MPaであった。反応混合物を室温まで冷却し、上澄み液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
4,5,6−トリフルオロピリミジンの収率:50%
4,6−ジフルオロ−5−クロロ−ピリミジンの収率:26%
還流冷却管を付した200mlフラスコにスルホラン70gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(アルドリッチ社から購入;スプレードライ品;商品コード307599)13.6gと水1.0gをメタノール180gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を140℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド10gと混合した。得られた混合物を内温145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら3時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン20gを加えた後、室温まで冷却した。反応液にメタノール9.4gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で1時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン50gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの収率:82%
2,3,5−トリフルオロ−6−クロロテレフタル酸ジメチルの収率:7%
ジフルオロ−ジクロロテレフタル酸ジメチルの収率(3異性体合計):5%
還流冷却管を付した200mlフラスコに、フッ化カリウム(アルドリッチ社から購入;スプレードライ品;商品コード307599)13.6gと水1.0gを加え、さらにメタノール20gを加えて30分還流したが、フッ化カリウムは完全には溶解しなかった。得られた混合物にスルホラン70gおよびトルエン22gを加え、常圧下130℃で、メタノール/トルエン混合液を留去した。メタノールがほとんど留出しなくなった後、140℃に昇温し、トルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
該フッ化カリウム分散液を140℃まで冷却し、テトラクロロテレフタル酸ジクロライド10gと混合した。得られた混合物を内温145℃に昇温し、同温度で攪拌しながら3時間保温・攪拌した。反応後、100℃まで冷却し、トルエン20gを加えた後、室温まで冷却した。反応液にメタノール9.4gを滴下し、窒素ガスを用いて副生するフッ化水素ガスをフラスコ外へ除きながら、室温で1時間攪拌した。析出した結晶をろ別し、該結晶をトルエン50gで洗浄した。ろ液と洗液を合一し、得られた溶液をガスクロマトグラフィー内部標準法により分析して収率を求めた。
2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸ジメチルの収率:1%
2,3,5−トリフルオロ−6−クロロテレフタル酸ジメチルの収率:10%
ジフルオロ−ジクロロテレフタル酸ジメチルの収率(3異性体合計):48%
2−フルオロ−3,5,6−トリクロロテレフタル酸ジメチルの収率:10%
2,3,5,6−テトラクロロテレフタル酸ジメチルの収率:4%
還流冷却管を付した500mlフラスコにスルホラン300gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(アルドリッチ社から購入;スプレードライ品;商品コード307599)58gと水3gをメタノール772gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
得られたフッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの粒子数および体積換算粒度分布を、レーザー センサー テクノロジー社製のインライン式粒度分布・粒子数変化測定システム(FBRM)「D600L」を用いて測定し、粒度分布データを「D600L」に付属のデータ処理システムを用いて取得した。得られた粒度分布データを、図1に示した。体積換算平均粒子径は19.7μmであった。
測定終了後、フッ化カリウム分散液を濾過して、得られたフッ化カリウム粒子を酢酸エチル100gで洗浄し、80℃、1.3kPaの条件で、乾燥した。乾燥したフッ化カリウム粒子を、Pt−Pd蒸着法により前処理し、株式会社日立製作所製の電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)「S−800」を用い、加速電圧10kVの条件で、形態観察を行なったところ、フッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの一次粒子の粒子径は、0.1〜5μmであった。結果を図5および図6に示した。図5は、撮影倍率が2000倍のSEM像であり、図6は、撮影倍率が5000倍のSEM像である。
還流冷却管を付した500mlフラスコに、フッ化カリウム(アルドリッチ社から購入;スプレードライ品;商品コード307599)83gと水5gを加え、さらにメタノール119gを加えて30分還流したが、フッ化カリウムは完全には溶解しなかった。得られた混合物にスルホラン300gおよびトルエン130gを加え、常圧下130℃で、メタノール/トルエン混合液を留去した。メタノールがほとんど留出しなくなった後、140℃に昇温し、トルエンを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
得られたフッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの粒子数および体積換算粒度分布を、レーザー センサー テクノロジー社製のインライン式粒度分布・粒子数変化測定システム(FBRM)「D600L」を用いて測定し、粒度分布データを「D600L」に付属のデータ処理システムを用いて取得した。得られた粒度分布データを、図2に示した。体積換算平均粒子径は、29.7μmであった。
測定終了後、フッ化カリウム分散液を濾過して、得られたフッ化カリウム粒子を酢酸エチル150gで洗浄し、80℃、1.3kPaの条件で、乾燥した。乾燥したフッ化カリウム粒子を、Pt−Pd蒸着法により前処理し、株式会社日立製作所製の電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)「S−800」を用い、加速電圧10kVの条件で、形態観察を行なった。結果を図7に示した。図7は、撮影倍率が2000倍のSEM像である。
フッ化カリウム(アルドリッチ社から購入;スプレードライ品;商品コード307599)をスルホランに分散させて、フッ化カリウム分散液を調製した。
得られたフッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの粒子数および体積換算粒度分布を、レーザー センサー テクノロジー社製のインライン式粒度分布・粒子数変化測定システム(FBRM)「D600L」を用いて測定し、粒度分布データを「D600L」に付属のデータ処理システムを用いて取得した。得られた粒度分布データを、図3に示した。体積換算平均粒子径は、127.2μmであった。
測定終了後、フッ化カリウム分散液を濾過して、得られたフッ化カリウム粒子を酢酸エチル150gで洗浄し、80℃、1.3kPaの条件で、乾燥した。乾燥したフッ化カリウム粒子を、Pt−Pd蒸着法により前処理し、株式会社日立製作所製の電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)「S−800」を用い、加速電圧10kVの条件で、形態観察を行なった。結果を図8に示した。図8は、撮影倍率が1000倍のSEM像である。
還流冷却管を付した500mlフラスコにスルホラン300gを仕込み、内温140℃まで昇温した。ここに、フッ化カリウム(ナカライテスク社から購入;商品コード28611−95)58gをメタノール772gに溶解させた溶液を滴下しながら、メタノールを留去した。フッ化カリウム/メタノール溶液を全量仕込み、メタノールがほとんど留出しなくなった後、160℃/2.7kPaの条件で、さらにメタノールを留去することにより、フッ化カリウム分散液を得た。
得られたフッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの粒子数および体積換算粒度分布を、レーザー センサー テクノロジー社製のインライン式粒度分布・粒子数変化測定システム(FBRM)「D600L」を用いて測定し、粒度分布データを「D600L」に付属のデータ処理システムを用いて取得した。得られた粒度分布データを、図4に示した。体積換算平均粒子径は、20.2μmであった。
測定終了後、フッ化カリウム分散液を濾過して、得られたフッ化カリウム粒子を酢酸エチル150gで洗浄し、80℃、1.3kPaの条件で、乾燥した。乾燥したフッ化カリウム粒子を、Pt−Pd蒸着法により前処理し、株式会社日立製作所製の電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)「S−800」を用い、加速電圧10kVの条件で、形態観察を行なったところ、フッ化カリウム分散液中のフッ化カリウムの一次粒子の粒子径は、0.1〜5μmであった。結果を図9および図10に示した。図9は、撮影倍率が2000倍のSEM像であり、図10は、撮影倍率が5000倍のSEM像である。
Claims (20)
- フッ化カリウムがその5〜50重量倍のメタノールに完全に溶解した溶液と、メタノールよりも沸点が高い非プロトン性有機溶媒とを混合し、得られる混合物を濃縮することにより得られる、実質的にフッ化カリウムと非プロトン性有機溶媒とからなるフッ化カリウム分散液であって、該分散液中のフッ化カリウムが、1次粒子の粒子径が0.1〜5μmであって、その一部または全てが凝集して体積換算平均粒子径5〜25μmの粒子を形成しているフッ化カリウムであるフッ化カリウム分散液。
- フッ化カリウムがその5〜50重量倍のメタノールに完全に溶解した溶液と、メタノールよりも沸点が高い非プロトン性有機溶媒とを混合し、得られる混合物を濃縮することを特徴とする、実質的にフッ化カリウムと非プロトン性有機溶媒とからなるフッ化カリウム分散液を製造する方法であって、該分散液のフッ化カリウムが、1次粒子の粒子径が0.1〜5μmであって、その一部または全てが凝集して体積換算平均粒子径5〜25μmの粒子を形成しているフッ化カリウムであるフッ化カリウム分散液の製造方法。
- メタノールの沸点以上の温度条件下、メタノールよりも沸点が高い非プロトン性有機溶媒中に、フッ化カリウムがその5〜50重量倍のメタノールに完全に溶解した溶液を加えながら濃縮する工程を含む請求項2に記載の製造方法。
- メタノールよりも沸点が高い非プロトン性有機溶媒が、非プロトン性極性溶媒である請求項2または3に記載の製造方法。
- 非プロトン性極性溶媒が、スルホン溶媒またはスルホキシド溶媒である請求項4に記載の製造方法。
- フッ化カリウムがその5〜50重量倍のメタノールに完全に溶解した溶液が、水酸化カリウムとフッ化水素とをメタノール中で混合してなる溶液である請求項2〜5のいずれかに記載の製造方法。
- フッ化水素が、フッ化水素酸である請求項6に記載の製造方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物と請求項1に記載のフッ化カリウム分散液とを接触させることを特徴とする含フッ素有機化合物の製造方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物が、置換されていてもよい脂肪族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物である請求項8に記載の製造方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物が、置換されていてもよい芳香族炭化水素化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物である請求項8に記載の製造方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物が、置換されていてもよい複素芳香族化合物上の少なくとも1つの水素原子が求核的にフッ素原子で置換され得る基で置換された有機化合物である請求項8に記載の製造方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基が、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、スルホ基、置換されていてもよいアルキルスルホニルオキシ基、置換されていてもよいアリールスルホニルオキシ基、置換されていてもよいアルキルカルボニルオキシ基または置換されていてもよいアリールカルボニルオキシ基である請求項8〜11のいずれかに記載の製造方法。
- テトラクロロテレフタル酸ジクロライドと請求項1に記載のフッ化カリウム分散液とを接触させることを特徴とするテトラフルオロテレフタル酸ジフルオライドの製造方法。
- 請求項13に記載の製造方法により得られたテトラフルオロテレフタル酸ジフルオライドとアルコールとを反応させるテトラフルオロテレフタル酸ジエステルの製造方法。
- 4,5,6−トリクロロピリミジンと請求項1に記載のフッ化カリウム分散液とを接触させることを特徴とする4,5,6−トリフルオロピリミジンの製造方法。
- 有機化合物をフッ素化するための請求項1に記載のフッ化カリウム分散液の使用。
- 有機化合物をフッ素化するための請求項2〜7のいずれかに記載の製造方法により得られたフッ化カリウム分散液の使用。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物と請求項1に記載のフッ化カリウム分散液とを接触させることを特徴とする有機化合物のフッ素化方法。
- 求核的にフッ素原子で置換され得る基を少なくとも1つ有する有機化合物と請求項2〜7のいずれかに記載の製造方法により得られたフッ化カリウム分散液とを接触させることを特徴とする有機化合物のフッ素化方法。
- フッ化カリウムがその5〜50重量倍のメタノールに完全に溶解した溶液と、メタノールよりも沸点が高い非プロトン性有機溶媒とを混合し、得られる混合物を濃縮することにより得られる、実質的にフッ化カリウムと非プロトン性有機溶媒とからなるフッ素化反応用組成物であって、該組成物中のフッ化カリウムが、1次粒子の粒子径が0.1〜5μmであって、その一部または全てが凝集して体積換算平均粒子径5〜25μmの粒子を形成しているフッ化カリウムであるフッ素化反応用組成物。
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