JP5263782B2 - プログラマブルジョセフソン電圧標準装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態は、図10及び図11に示したものと同様のセグメントを用いて問題を解決するものである。第1の実施の形態では、所望の電圧値を得るために必要なセグメントを選び電流を流して電圧を発生させるとともに、選ばれなかったセグメントすなわち従来では電圧をゼロのままとするセグメントが複数本存在し、かつそれらの間で素子数が等しい場合、素子数の等しい2本のセグメントを1つのペアとして形成し、ペア内の個々に対して互いに逆極性の電流を流して等量・逆極性の電圧を発生させて、ペア全体の電圧としてはゼロとするものである。
第1の実施の形態を図1及び図2を参照して説明する。図1と図2はそれぞれ2V,14Vの電圧を発生させる例に対する解決手段を示したものである。図1と図2では、最大振幅16V,4ビットのD/A変換器動作をするPJVSアレーにおいて、それぞれ2V,14Vの電圧を発生させつつ、チップ全体で消費される電力は16V発生時と等量になるように制御している。
VOUT=2V+VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V) となる。
VOUT=14V+VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V) となる。このように、図1と図2の場合、熱起電力の差は、いずれの場合もVTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V)となり、オフセット電圧は同じ(電圧値によらず一定)である。よって、その影響を個別に測定して容易にキャンセルすることができる。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態において、ペアが形成されなかった1つのセグメントに対して、それを2等分し、それぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して等量・逆極性の電圧を発生させて、そのセグメントで電力を消費させつつ発生する電圧をゼロとするものである。
VOUT=−13V+VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V) となる。このように、図3の場合、熱起電力の差は、VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V)となり、オフセット電圧は、第1の実施の形態の場合と同様に電圧値によらず一定である。よって、その影響を個別に測定して容易にキャンセルすることができる。
PJVSは高精度D/A変換器として使用されるため、より高い電圧分解能が要求される。第3の実施の形態は、分解能を高めたPJVSにおいて、特に適する。第3の実施の形態では、PJVSは、分割されたセグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割されている構成にする。前記構成のPJVSにおいて、所望の電圧を得るためにそれらサブセグメントの一部が電圧状態となり、ゼロ電圧状態のサブセグメントが存在する場合について、ゼロ電圧状態のサブセグメントの中から適当にグループを形成して、それらに供給する電流源の極性を適当に設定することによって、グループ内の個々からは電圧を発生させつつ、グループ全体の電圧としてはゼロとするものである。第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態と合わせて用いることができる。サブセグメントは、セグメントを、素子数が2のべき乗に比例するように分割することが好ましい。例えば、サブセグメントの素子数が、2の0乗、2の0乗、2の1乗、2の2乗・・・2の(m−1)乗(計 2のm乗)に比例するようにする。
VOUT=−13.5V+VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V) となる。このように、第3の実施の形態の例では、熱起電力の差は、VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V)となり、オフセット電圧は、第1、第2の実施の形態の場合と同様一定である。よって、その影響を個別に測定して容易にキャンセルすることができる。
第4の実施の形態では、PJVSは、分割されたセグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割されている構成となっている。前記構成のPJVSにおいて、所望の電圧を得るためにそれらサブセグメントの一部が電圧状態となり、ゼロ電圧状態のサブセグメントが存在する場合について、ゼロ電圧とするサブセグメントそれぞれに対して2等分し、分割された個々に対して逆極性のバイアス電流を流して等量・逆極性の電圧を発生させて、そのサブセグメントが発生する電圧をゼロとするものである。第4の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態と組み合わせて用いることができる。
VOUT=13.03125V+VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V) となる。このように、第4の実施の形態の場合、熱起電力の差は、VTEMF+(T16V)−VTEMF−(T16V)となり、オフセット電圧は、第1、第2、第3の実施の形態の場合と同様一定である。よって、その影響を個別に測定して容易にキャンセルすることができる。
2、 薄い絶縁体(I)または常伝導体(N)
3、 周波数(f)のマイクロ波
5、 ジョセフソン素子
6、 電流源
7、 マイクロ波発振器
8、 PJVSセグメントの動作領域(バイアス電流供給の可能な範囲)
9、 温度上昇によりシフトした動作領域
20、 冷却ヘッド
21、 PJVSチップ
22、 ネジ等
23、 マイクロ波入力端子
24、 チップキャリア
25、 バイアス電流入力/電圧出力端子
30、 PJVSセグメントの電流電圧特性
31、 温度上昇により変化した電流電圧特性
Claims (12)
- 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
各セグメントにおけるバイアス電流源を制御して、ジョセフソンアレー全体が消費する電力を、出力電圧によらず一定に保つように制御する方法であり、
対をなすセグメントに対して、逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させることにより、当該セグメント対が発生する電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
各セグメントにおけるバイアス電流源を制御して、ジョセフソンアレー全体が消費する電力を、出力電圧によらず一定に保つように制御する方法であり、
セグメントを2等分して、それぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させることにより、当該セグメントが発生する電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
所望の電圧値を得るために必要なセグメントを選び電流を流して電圧を発生させるとともに、選ばれなかったセグメントが複数本存在しかつそれらの間で素子数が等しい場合、素子数の等しい2本のセグメントを1つのペアとして形成し、ペア内の個々に対して互いに逆極性の電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、ペア全体の電圧としてはゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
所望の電圧値を得るために必要なセグメントを選び電流を流して電圧を発生させるとともに、選ばれなかったセグメントに対して、セグメントを2等分してそれぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させることにより、当該セグメントが発生する電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
所望の電圧値を得るために必要なセグメントを選び電流を流して電圧を発生させるとともに、選ばれなかったセグメントが複数本存在しかつそれらの間で素子数が等しい場合、素子数の等しい2本のセグメントを1つのペアとして形成し、ペア内の個々に対して互いに逆極性の電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、ペア全体の電圧としてはゼロとするとともに、
ペアを形成しなかったセグメントに対して、セグメントを2等分してそれぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、当該セグメントが発生する電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
前記プログラマブルジョセフソン電圧標準装置は、分割された前記セグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割され、
所望の電圧を得るために前記サブセグメントの一部を選び電流を流して電圧を発生させるとともに、選ばれなかった複数のサブセグメントを2つのグループに分け、第1グループのサブセグメントと第2グループのサブセグメントに逆極性の電流を供給することにより、第1及び第2のグループ全体の電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 前記サブセグメントは、ジョセフソン素子の素子数が、2のべき乗に比例するように分割されていることを特徴とする請求項6記載の制御方法。
- 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置の制御方法であって、
前記プログラマブルジョセフソン電圧標準装置は、分割された前記セグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割され、
所望の電圧を得るためにサブセグメントを一部選び電流を流して電圧を発生させるとともに、
選ばれなかったサブセグメントそれぞれに対して2等分し、分割された個々に対して逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、当該サブセグメントが発生する電圧をゼロとすることを特徴とする制御方法。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置であって、
ジョセフソンアレー全体が消費する電力を出力電圧によらず一定に保つように、各セグメントにおけるバイアス電流源を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、対をなすセグメントに対して、逆極性のバイアス電流を流して等量でかつ逆極性の電圧を発生させることにより、当該セグメント対が発生する電圧をゼロとする制御を行うことを特徴とするプログラマブルジョセフソン電圧標準装置。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置であって、
ジョセフソンアレー全体が消費する電力を出力電圧によらず一定に保つように、各セグメントにおけるバイアス電流源を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、2等分されたセグメントのそれぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して、等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、当該セグメントが発生する電圧をゼロとする制御を行うことを特徴とするプログラマブルジョセフソン電圧標準装置。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置であって、
ジョセフソンアレー全体が消費する電力を出力電圧によらず一定に保つように、各セグメントにおけるバイアス電流源を制御する制御手段を備え、
前記プログラマブルジョセフソン電圧標準装置は、分割された前記セグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割され、
前記制御手段は、複数のサブセグメントを2つのグループに分け、第1グループのサブセグメントと第2グループのサブセグメントに逆極性の電流を供給することにより、第1及び第2グループを合わせた電圧をゼロとする制御を行うことを特徴とするプログラマブルジョセフソン電圧標準装置。 - 複数のセグメントに分割されたジョセフソンアレーを備えるプログラマブルジョセフソン電圧標準装置であって、
ジョセフソンアレー全体が消費する電力を出力電圧によらず一定に保つように、各セグメントにおけるバイアス電流源を制御する制御手段を備え、
前記プログラマブルジョセフソン電圧標準装置は、分割された前記セグメントのうちの少なくとも1本がサブセグメントにさらに細かく分割され、
前記制御手段は、2等分されたサブセグメントのそれぞれに対して逆極性のバイアス電流を流して、等量でかつ逆極性の電圧を発生させて、当該サブセグメントが発生する電圧をゼロとする制御を行うことを特徴とするプログラマブルジョセフソン電圧標準装置。
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