JP5267040B2 - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
また、樹脂(B)を構成する酸解離性基を含む繰り返し単位が下記式(3)で表されることを特徴とする。
本発明の感放射線性樹脂組成物に配合される化合物(A)は、下記式(1)で表される構造を有する化合物である。この化合物は、Rが水素原子以外の場合には、酸解離性基を含み、この酸解離性基の解離によりアルカリ可溶性となるものである。
また、−CnH2n−としては、メチレン基、エチレン基、エチリデン基、1,3プロピレン基、1,2プロピレン基、1,1プロピレン基、2,2プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。これらの中でもメチレン基、エチレン基、プロピレン基が好ましい。
本発明の感放射線性樹脂組成物(以下、「樹脂組成物」と記す場合がある)は、波長200nm以下のレーザーを用いたリソグラフィーに用いられ、上記式(1)で表わされる化合物(A)と、酸解離性基とラクトン基を含み、この酸解離性基の解離によりアルカリ可溶性となる樹脂(B)と、感放射線性酸発生剤(C)(以下、「光酸発生剤(C)」と記す場合がある)とを含むものである。
本発明の樹脂組成物に使用できる好ましい樹脂(B)は、下記式(3)で表される繰り返し単位を含む共重合体である。この共重合体は、アルカリ水溶液に不溶あるいは難溶であり、酸解離性基を含む繰り返し単位と、ラクトン基を含む繰り返し単位とを含み、上記酸解離性基の解離によりアルカリ可溶性となる。
なお、本明細書において、「アルカリ水溶液に不溶あるいは難溶」とは、樹脂(B)と光酸発生剤(C)を含有する樹脂組成物によって得られるレジスト膜からレジストパターンを形成する際に使用されるアルカリ現像条件下で、上記レジスト膜に代えて樹脂(B)によってのみ得られる被膜を現像した場合、この被膜の初期膜厚の50%以上が現像後に残存する性質を意味する。
なお、上記樹脂(B)は、これらの繰り返し単位を単独または2種以上を含有していてもよい。
本発明の樹脂組成物を構成する樹脂(B)は「酸性基」を持つ繰返し単位を含んでもよい。「酸性基」は、アルカリ水溶液と親和性を持つ極性官能基であれば特に制限はない。例えば、フェノール性水酸基、カルボキシル基、またはスルホン酸基等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ水溶液に対する溶解性を向上させる効果が高いという理由から、フェノール性水酸基、カルボキシル基が好ましい。上記樹脂(B)は、これらのうち1種の酸性基のみを有するものであってもよいし、2種以上の酸性基を有するものであってもよい。
また、上記樹脂(B)のMwとゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」という)との比(Mw/Mn)は、1〜5であることが好ましく、1〜3であることがさらに好ましい。
なお、樹脂(B)は、単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
本発明の感放射線性樹脂組成物に使用できる光酸発生剤としては、下記式(5)で表される構造を有する、露光により分解される酸発生剤が好ましい。
また、R7は、相互に独立して、炭素数1〜10の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基、または置換されていてもよいナフチル基であるか、あるいは2つのR7が互いに結合して炭素数2〜10の2価の基を形成していてもよい。なお、形成される2価の基は置換されていてもよい。kは0〜2の整数であり、X−は、式:R9CnF2nSO3 −(式中、R9は、フッ素原子または置換されていてもよい炭素数1〜12の炭化水素基を表し、nは1〜10の整数である)で表されるアニオンを表し、qは0〜10の整数である。
また、上記2価の基に対する置換基としては、例えば、上記フェニル基およびアルキル置換フェニル基に対する置換基として例示したヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシル基、アルコキアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルオキシ基等を挙げることができる。なお、上記式(5)におけるR7としては、メチル基、エチル基、フェニル基、4−メトキシフェニル基、1−ナフチル基、2つのR7が互いに結合して硫黄原子とともにテトラヒドロチオフェン環構造を形成する2価の基等が好ましい。
上記の酸発生剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記の酸発生剤以外の「その他の酸発生剤」を用いることも可能である。「その他の酸発生剤」の具体例としては、オニウム塩化合物、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物、スルホン化合物、スルホン酸化合物等を挙げることができる。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、酸拡散制御剤、酸解離性基を有する脂環族添加剤(ただし上記式(1)の化合物を除く)、酸解離性基を有しない脂環族添加剤、界面活性剤、増感剤等の各種の添加剤を配合することができる。
本発明の樹脂組成物には、酸拡散制御剤が含有されていることが好ましい。酸拡散制御剤は、露光により酸発生剤から生じる酸のレジスト層中における拡散現象を制御し、非露光領域における好ましくない化学反応を抑制する作用を有する成分である。このような酸拡散制御剤を配合することにより、レジスト剤の貯蔵安定性が向上し、レジストの解像度がさらに向上するとともに、露光から露光後の加熱処理までの引き置き時間(PED)の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れた組成物とすることができる。酸拡散制御剤としては、含窒素有機化合物を用いることが好ましい。
含窒素有機化合物としては、例えば、下記式(6)で表される化合物(以下、「含窒素化合物(I)」ともいう)、同一分子内に2つの窒素原子を有する化合物(以下、「含窒素化合物(II)」ともいう)、同一分子内に3つ以上の窒素原子を有するポリアミノ化合物およびその重合体(以下、まとめて「含窒素化合物(III)」ともいう)、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等を挙げることができる。
アミド基含有化合物としては、例えば、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−オクチルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−ノニルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−デシルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−2−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、(S)−(−)−1−(t−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、(R)−(+)−1−(t−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、N−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、N−t−ブトキシカルボニルピロリジン、N−t−ブトキシカルボニルピペラジン、N,N−ジ−t−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N,N−ジ−t−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N,N'N'−テトラ−t−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,8−ジアミノオクタン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,9−ジアミノノナン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,10−ジアミノデカン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,12−ジアミノドデカン、N,N'−ジ−t−ブトキシカルボニル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、N−t−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−メチルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニルピロリジン等のN−t−ブトキシカルボニル基含有アミノ化合物の他、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−アセチル−1−アダマンチルアミン、イソシアヌル酸トリス(2−ヒドロキシエチル)等が好ましい。
上記脂環族添加剤としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸t−ブチル、1−アダマンタンカルボン酸t−ブトキシカルボニルメチル、1−アダマンタンカルボン酸αブチロラクトンエステル、1,3−アダマンタンジカルボン酸ジ−t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブトキシカルボニルメチル、1,3−アダマンタンジ酢酸ジ−t−ブチル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(アダマンチルカルボニルオキシ)ヘキサン等のアダマンタン誘導体類;
界面活性剤の配合量は、樹脂(B)100質量部に対して、2質量部以下であることが好ましい。
増感剤としては、例えば、カルバゾール類、ベンゾフェノン類、ローズベンガル類、アントラセン類、フェノール類等を挙げることができる。なお、上記増感剤は、単独で、または2種以上を混合して使用することができる。増感剤の配合量は、樹脂(A)100質量部に対して、50質量部以下であることが好ましい。
さらに、上記以外の添加剤としては、ハレーション防止剤、接着助剤、保存安定化剤、消泡剤等を挙げることができる。
本発明の樹脂組成物は、例えば、上述の化合物(A)、樹脂(B)、光酸発生剤(C)や酸拡散制御剤などのその他の成分などを、樹脂組成物全体に対して、全固形分濃度が3〜50質量%となるように、溶剤に溶解した後、孔径200nm程度のフィルターでろ過することにより組成物溶液として調製することができる。なお、上記全固形分濃度は、5〜25質量%であることがさらに好ましい。
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトン等を挙げることができる。なお、上記溶剤は、単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
本発明の感放射線性樹脂組成物を用いるレジストパターン形成方法は、上述した感放射線性樹脂組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成し、形成したレジスト膜に対して、所望のレジストパターンを備えるマスクを介して露光を行ない、露光されたレジスト膜をアルカリ現像することによりレジストパターンを得るものである。
上記組成物溶液を、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布手段によって、例えば、イオン注入すべき固体上、またはイオン注入すべき薄膜を形成した基板上、または反射防止膜を形成した基盤上に塗布し、乾燥することによってレジスト膜を形成する。なお、上記基板としては、シリコンウエハ、酸化シリコン薄膜で被覆されたウエハ、またはアルミニウムで被覆されたウエハ等を挙げることができる。
上記レジスト膜は、その膜厚が、1000nm以下であることが好ましく、100nm〜1000nmであることがさらに好ましく、100nm〜500nmであることが特に好ましく、100nm〜300nmであることが最も好ましい。膜厚が、1000nmをこえると、パターンが解像できなくなるおそれがある。
その後、必要によって加熱処理(以下、「PB」という)を行なった後、所定のレジストパターンを形成するように上記レジスト膜に露光をする。なお、その際に使用される放射線としては、例えば、紫外線、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、F2エキシマレーザー(波長157nm)、EUV(極紫外線、波長13nm等)等の遠紫外線、電子線等の荷電粒子線、シンクロトロン放射線等のX線等を適宜選択して使用できるが、これらのうち200nm以下のArFエキシマレーザー(波長193nm)、F2エキシマレーザー(波長157nm)が好ましい。また、照射量等の照射条件は、感放射線性樹脂組成物の配合組成、各添加剤の種類等に応じて、適宜選定される。
また、露光後に加熱処理(以下、「PEB」という)を行なうことが好ましい。このPEBにより、樹脂(B)中の酸解離性基の解離反応を円滑に進行させることができる。PEBの加熱条件は、樹脂組成物の配合組成によって変わるが、30〜200℃であることが好ましく、50〜170℃であることがさらに好ましく、70〜150℃であることが特に好ましい。
次いで、照射されたレジスト膜をアルカリ現像液を用いて現像することにより、所定のレジストパターンを形成する。アルカリ現像液としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを溶解したアルカリ性水溶液が好ましい。
アルカリ性水溶液の濃度は、10質量%以下であることが好ましい。アルカリ性水溶液の濃度が、10質量%をこえると、非照射部も現像液に溶解するおそれがある。また、上記アルカリ性水溶液には、界面活性剤等を適量添加することもできる。なお、アルカリ現像液で現像した後、水で洗浄して乾燥することが一般的である。
本発明の樹脂組成物は特にインプランテーション等に用いられる高反射基板上でも好適に用いることができる材料であるが、本発明は高反射基板上に限られるものではない。
合成例1:化合物(A−1)の合成
滴下漏斗付き3口フラスコに下記化合物(M−1)25.44g(60mmol)、トリエチルアミン30.6g(302.4mmol)、ジメチルアミノピリジン2.64g(21.6mmol)、テトラヒドロフラン(以下、THFという)100mlを加え攪拌した。その後、化合物(M−2)47.14g(216mmol)のTHF溶液(40ml)を滴下し、70℃に昇温し、6時間還流した。反応終了後、反応溶液を室温になるまで放置した。冷却後、水(200ml)を投入し酢酸エチルで抽出後、減圧にて濃縮し、カラムクロマトグラフィー(展開溶媒(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により単離し、12時間減圧乾燥後、白色固体を得た(20.16g、収率46%)。この白色固体を下記化合物(A−1)とした。また 1H−NMR分析の結果は、次のとおりである。
1H−NMR分析(化学シフトδ(ppm)):
1H−NMR σppm(DMSO):1.37(3H、s)、1.47(27H、s)、1.61(6H、s)、6.93〜6.99(2H、d)、7.05〜7.09(10H、d)、7.12〜7.14(2H、d)、7.21〜7.23(2H、d)
樹脂の分子量(Mw、Mn)測定には、東ソー社製高速GPC装置(型式「HLC−8120」)に東ソー社製のGPCカラム(商品名「G2000HXL」;2本、「G3000HXL」;1本、「G4000HXL」;1本)を用い、流量1.0 ml/分、溶出溶媒テトラヒドロフラン、カラム温度40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した。
下記化合物(M−3)35.41g(15モル%)、化合物(M−4)21.40g(35モル%)、化合物(M−5)43.18g(50モル%)を2−ブタノン200gに溶解し、さらにジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)3.99gを投入して単量体溶液を準備した。一方、予め100gの2−ブタノンを投入しておいた1000mlの三口フラスコを30分間窒素でパージした。窒素パージの後、反応釜(上記三口フラスコ)を攪拌しながら80℃に加熱し、事前に準備した上記単量体溶液を滴下漏斗を用いて上記反応釜に3時間かけて滴下した。滴下開始を重合開始時間とし、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合溶液は水冷することにより30℃以下に冷却した。冷却後、2000gのメタノールに投入して析出した白色粉末をろ別した。ろ別された白色粉末を400gのメタノールにてスラリー状で2回洗浄した後、ろ別し、50℃にて17時間乾燥した。乾燥後、白色粉末を得た(81g、収率81%)。この白色粉末を樹脂(B−1)とした。
下記化合物(M−3)35.76g(40モル%)、化合物(M−6)9.72g(10モル%)、化合物(M−5)54.51g(50モル%)を2−ブタノン200gに溶解し、さらにジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)4.03gを投入して単量体溶液を準備した。一方、予め100gの2−ブタノンを投入しておいた1000mlの三口フラスコを30分間窒素でパージした。窒素パージの後、反応釜(上記三口フラスコ)を攪拌しながら80℃に加熱し、事前に準備した上記単量体溶液を滴下漏斗を用いて上記反応釜に3時間かけて滴下した。滴下開始を重合開始時間とし、重合反応を6時間実施した。重合終了後、重合溶液は水冷することにより30℃以下に冷却した。冷却後、2000gのメタノールに投入して析出した白色粉末をろ別した。ろ別された白色粉末を400gのメタノールにてスラリー状で2回洗浄した後、ろ別し、50℃にて17時間乾燥した。乾燥後、白色粉末を得た(78g、収率78%)。この白色粉末を樹脂(B−2)とした。
感放射線性樹脂組成物の調製:
表2に示すように、化合物(A−1)6.7部、上記樹脂(B−1)100部、光酸発生剤(C)としてトリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1−ジフルオロエタンスルホネート(表2中、「C−1」と示す)5部、トリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート(表2中、「C−2」と示す)0.5部、1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート(表2中、「C−3」と示す)1部、酸拡散制御剤としてN−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(表2中、「D−1」と示す)20部、および溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(表2中、「E−1」と示す)750部とシクロヘキサノン(表2中、「E−2」と示す)320部を混合して均一溶液とした後、孔径200nmのメンブランフィルターでろ過して、感放射線性樹脂組成物溶液(組成物溶液)を調製した。この感放射線性樹脂組成物溶液を用いて各評価を行なった。評価結果を表3に示す。
本評価を行なうために、レジストパターンを備えたシリコン基板を以下のようにして作製した。まず、シリコンウエハ表面にヘキサメチルジシラザンを150℃で60秒間曝し、表面処理を施した。このシリコンウエハ上に、レジスト膜の膜厚が220nmとなるように上記感放射線性樹脂組成物溶液をスピンコートにより塗布した。その後、ホットプレートにて、100℃、60秒の条件でPBを行なうことにより上記ウエハにレジスト膜を形成した。なお、このレジスト膜の膜厚は、WOOLLAM社製の分光エリプソメーター「VUV−VASE:VU−303」を用いて測定した。次に、上記膜厚220nmのレジスト膜に、ニコン社製のArFエキシマレーザー露光装置(開口数0.60)を用い、マスクパターンを介して露光した。露光後、115℃、60秒でPEBを行なった後、2.38質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液によって25℃で60秒間現像した。その後、水洗、乾燥して、ポジ型のレジストパターンを備えたシリコン基板(ウエハ)を得た。
上記感度評価における最適露光量(J/m2)で解像される最小のライン・アンド・スペースパターンの寸法(nm)を解像度とした。
上記感度評価におけるレジストパターンのパターン断面を、日立社製の「断面観察SEM:S4800」にて観察した。図1に示すように、基板1上に形成されたパターン2の上部の線幅をL1、下部の線幅をL2としたとき、(L1−L2)/L1が−0.15〜+0.15の範囲になる場合を「○」(良好)、(L1−L2)/L1が−0.15より小さい場合、または+0.15より大きい場合を「×」(不良)として評価した。
上述の「感度」と同様にして得られたウエハにおける膜厚180〜240nmの範囲で6nm毎の各膜厚において、膜厚220nmにおける最適露光量(J/m2)を照射して解像した際の115nm1L/1Sパターンを観測し、観測されたパターン線幅の最大値と最小値の差が60nm以下の場合を「○」、60nmをこえる場合を「×」として評価した。
上記感放射線性樹脂組成物溶液を基板上にスピンコートにより塗布し、ホットプレートにて、100℃、60秒でPBを行ない、膜厚200nmのレジスト膜を得た。得られたレジスト膜について、WOOLLAM社製の分光エリプソメーター「VUV−VASE:VU−303」を用いて、波長193nmの露光光の消衰係数kを測定した。
各実施例および比較例について、それぞれを表2に示す配合にした他は、実施例1と同様にして感放射線性樹脂組成物溶液を調製した後、上記各評価を行なった。評価結果を表3に示す。
光酸発生剤(C)
(C−1):トリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1−ジフルオロエタンスルホネート
(C−2):トリフェニルスルホニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート
(C−3):1−(4−n−ブトキシナフタレン−1−イル)テトラヒドロチオフェニウム2−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート
酸拡散制御剤
(D−1):N−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン
溶剤
(E−1):プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
(E−2):シクロヘキサノン
2 パターン
L1 パターンの上部での線幅
L2 パターンの下部での線幅
Claims (2)
- 下記式(1)で表される化合物(A)と、アルカリ水溶液に不溶あるいは難溶であり、酸解離性基を含む繰り返し単位およびラクトン構造を含む繰り返し単位を含み、酸解離性基の解離によりアルカリ可溶性となる樹脂(B)と、感放射線性酸発生剤(C)とを含むことを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
(式(1)において、Rは水素原子もしくは−CnH2n−COO−C(R1)3を表し、R1は相互に独立して、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、または炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基もしくはその誘導体を表すか、あるいはR1のいずれか2つが相互に結合して形成された炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基を表し、残りのR1は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を表し、Rの少なくとも1つは−CnH2n−COO−C(R1)3であり、nは0である。)
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