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JP5323830B2 - ブレーキキャリパ駐車装置 - Google Patents
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JP5323830B2 - ブレーキキャリパ駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明の対象(object)は、車両のディスクブレーキのブレーキキャリパ駐車装置(brake caliper parking device)である。
駐車ブレーキシステムが設けられた既知のブレーキキャリパは、一般に1つ又は複数のケーブルを介して、車両の運転者が手動で操作することができるハンドブレーキレバーに接続された駆動レバーを備えている。駆動レバーは、所定の形状に形成された着座部を有する主プレートに連結された駆動シャフトに接続されている。ここで、着座部は、球体を少なくとも部分的に収容するのに適した形態に形成され、着座部内で球体を回転させることができるようになっている。
さらに、この種のブレーキキャリパは、該ブレーキキャリパのキャリパ本体に、少なくとも回転可能にかつ一体的に接続され、かつ、主プレートと協働するのに適した形態に形成された応動プレートを備えている。実際には、この応動プレートもまた、球体を収容するのに適し、かつ、応動プレート内で球体を回転させることができる形状に形成された着座部を有している。主プレート及び応動プレートにおいては、これらの各々の球体の着座部が互いに反対側に配置され、これにより球体が両プレートの着座部内で同時に回転することができるようになっている。主プレート及び応動プレートの着座部は、主プレートが回転した後に主プレートと応動プレートとが互いに離反する方向に移動するような経路を着座部がたどる形状に形成されている。その結果、駆動レバーが操作されたときに、駆動シャフトを介して駆動レバーに接続された主プレートは、応動プレートから離反する方向に回転可能に並進移動する。
主プレートは、キャリパ本体に対して相対的に滑動するのに適した形態に形成されたピストンに機能的に接続されている。この接続は、主プレートの回転自在な平行移動が、キャリパ本体内でピストンに並進移動を生じさせるように行われる。ピストンは、並進移動しているときに、パッドをディスクブレーキのディスクに向かって押し付け、これによりディスクを締め付けて駐車ブレーキ作用を生じさせる。
上記の機構の適切な動作を確実化するために、応動プレートとキャリパ本体とは、一体的に回転可能に、好ましくはさらに平行移動可能に互いに接続されている。この目的を達するため、既知のブレーキキャリパには、応動プレートに連結された係止ピンが設けられる。係止ピンは、キャリパ本体内の整合穴に嵌合するのに適した形態に形成され、その相対的な回転を防止するようになっている。これらの係止ピンは、応動プレートと一体物として構成することができ、またキャリパ本体に形成された穴と整合する応動プレート内の貫通孔と嵌合するともに取り外すことができるように構成することもできる。応動プレート及びキャリパ本体の相対的な平行移動を抑制するために、例えば、係止ピンは、キャリパ本体の穴内に押圧力を加えて嵌入してもよく、また穴内に螺入してもよい。
しかしながら、上記従来のブレーキキャリパでは、一体的な回転及び並進移動が可能な相互接続を必要とする応動プレートに対して多数の機械加工作業を必要とし(例えば、係止ピンのための貫通孔を形成する機械加工)、かつキャリパ本体に対して多数の機械加工作業を必要とする(例えば、係止ピンを収容するのに適した穴の形成)といった問題がある。このため、加工のために多大な費用と多大な時間とを必要とし、さらにこのシステムの複雑さに起因して、その組み付けに多大な時間を必要とする。
それゆえ、本発明の目的は、適切な組立体(proper assembly)の製作に必要とされる機械加工の作業量を低減することができ、その結果加工のための全体としての時間及び費用を低減することができ、かつ迅速かつ簡単に組み立てることができる駐車システムが設けられたブレーキキャリパを提供することである。
上記の諸目的は、請求項1に係るブレーキキャリパの駐車装置と、請求項34に係るブレーキキャリパと、請求項36に係るディスクブレーキとによって達成される。従属形式の各請求項は、駐車装置、ブレーキキャリパ又はディスクブレーキの可能な実施態様を規定している。
以下、本発明の理解を深めるとともに、本発明の利点ないしは効果を明らかにするために、添付の図面を参照しつつ、本発明の非制限的かつ典型的ないくつかの実施形態を説明する。
本発明に係る駐車装置が設けられたブレーキキャリパの概略的な分解斜視図である。 図1に示すブレーキキャリパの、一部分が断面で示された概略的な斜視図である。 図1に示すブレーキキャリパの概略的な断面図である。 図1に示すブレーキキャリパの部品の概略的な斜視図である。 図4に示すブレーキキャリパの部品の矢印Lで示す方向にみた概略的な図である。 図4に示すブレーキキャリパの部品の矢印Hで示す方向にみた概略的な図である。 図6に示すブレーキキャリパの部品の円Aで示す部分を拡大して示す概略的な図である。 図4に示すブレーキキャリパの部品の矢印Gで示す方向にみた概略的な図である。
図1〜図3に示すように、車両のディスクブレーキのためのブレーキキャリパには、包括的に参照番号1が付されている。ブレーキキャリパ1は、必須ではないが好ましくは浮動型(floating type)のものであり、車両の運転者が例えばいわゆるハンドブレーキ(hand brake)を操作することにより制御することができる、車両の駐車ブレーキ操作を行うのに適した構成の駐車装置2(parking device)を備えている。ブレーキキャリパ1は、好ましく、駐車ブレーキ動作(parking braking action)に加えて、常用ブレーキ動作(service braking action)、すなわち例えばブレーキペダルを操作することにより走行中の車両に加えられるブレーキ動作を行うことができるように構成されている。
ブレーキキャリパ1は、車両の車輪に連結されたブレーキディスク(図示せず)を少なくとも部分的に収容するのに適したディスク収容空間部4(disc space)を形成するキャリパ本体3を備えている。ディスク収容空間部4の少なくとも一方の側部、好ましくは両方の側部において、キャリパ本体3には、1つ又は複数のパッド(図示せず)を取り付ける(accommodate)のに適したパッド着座部5(pad seat)が形成されている。ここで、パッドは、ブレーキディスクを締め付けてブレーキ作用を生じさせるようブレーキディスクと係合するのに適した構成を有している。
駐車装置2は主支持体6(main support body)を備えている。主支持体6は、好ましくキャリパ本体3と合体した一体物(one piece)として製作されているが、このようにせずキャリパ本体3とは別体に形成してキャリパ本体3と接続することができるようにしてもよい。
駐車装置2はスラスト手段7(thrust means)を備えている。このスラスト手段7(軸方向移動手段)は、ブレーキキャリパ1の少なくとも1つのパッドに軸方向移動動作ないしはスラスト動作(thrust action)を生じさせて、パッドをブレーキディスクと係合させるのに適した構成を有している。
さらに、駐車装置2は、スラスト手段7を動作させるのに適した駆動手段8(actuating means)を備えている。ここで、スラスト手段7は、パッドと反力要素ないしは応動要素9(reaction element)とに上記のスラスト作用を及ぼすようになっている。この応動要素9は、駐車装置2の主支持体6をその支持部10で支持するように接続され又は接続されることができる。また、応動要素9はスラスト手段7が動作することができるように駆動手段8と協働する(co-operate)のに適した構成を有している。応動要素9とスラスト手段7との間の協働の形態(modes)は、以下で詳しく説明する。
1つの実施形態によれば、駐車装置2の駆動手段8は、例えば車両の内部のハンドブレーキレバー(図示せず)に接続することができる駆動レバー11を備えている。駆動レバー11は主支持体6に接続され、主支持体6に対して相対的に、回転(rotation)と、好ましくは若干の軸方向移動ないしは並進移動(translation)とを行うことができるようになっている。駆動レバー11は、ハンドブレーキが下げられた(駐車ブレーキ作用が生じない)位置に対応する安息位置(rest position)から、ハンドブレーキが持ち上げられた(駐車ブレーキ作用が生じる)位置に対応する動作位置(work position)まで移動することができる。駆動レバーを安息位置に向かって弾性的に付勢するのに適した伸縮ばねないしは復帰ばね12(return spring)を駆動レバー11に接続してもよい。この復帰ばね12は、駆動レバー11と、主支持体6又は主支持体6と一体化された部分、例えば主支持体6に取り外し可能に接続されたカウンタ要素13(counter-element)との間にばね作用を及ぼすようになっている。
好ましく、駆動レバー11には、駆動シャフト14が一体的に回転可能な形態で(rotatably integrally)接続されている。駆動シャフト14はその一端で主プレート15を支持している(support)。この主プレート15は、回転体、好ましくは球体17(ball)を少なくとも部分的に収容し、その内部で球体17を回転させるのに適した構造の回転着座部16(rolling seats)を備えている。
1つの実施形態によれば、応動要素9は、主プレート15と対向する応動プレート18を備えている。好ましく、応動プレート18は協働表面19(co-operation surface)を有している。協働表面19は、同様に(in turn)、球体17を少なくとも部分的に収容して、その内部で球体17を回転させるのに適した回転着座部20を備えている(これに関して、図8参照)。かくして、球体17は、主プレート15と応動プレート18との間に介在し、各プレートの回転着座部16、20内に同時に収容されている。さらに好ましく、主プレート15の回転着座部16と応動プレート18の回転着座部20とは、両プレート15、18間に介在する球体17が両回転着座部16、20内で同時に回転するときに、主プレート15と応動プレート18とが互いに離反する方向に付勢される(biased)。この回転運動は、駆動シャフト14を介して駆動レバー11により同様に駆動される主プレート15の回転により開始される(triggered)。その結果、駆動シャフト14と主プレート15とからなる組立体は、主支持体6に接続された応動要素9に対して相対的に回転可能な形態で並進移動させられる。
1つの実施形態によれば、応動要素9の応動プレート18には、スラスト手段7を支持するのに適した支持装置21との接続のための手段が形成されている。例えば、応動プレート18には、例えばかご状物24(cage)の弾性的な脚部25でもって、応動要素9を支持装置21に接続するための、半径方向に突出している複数の突出部22(projecting portion)が形成されていてもよい。ここで、複数の突出部22には、隣り合う突出部間に接続着座部23が形成されている。また、かご状物24は、応動プレート18にスナップ接続で接続されることができる(snap-connected)。その結果、かご状物24及び応動要素9は、一体的に回転可能かつ並進移動可能な形態で互いに接続される。
好ましく、かご状物24は、主プレート15に動作的に接続されている(operatively connected)スラストシャフト26(thrust shaft)を支持している。このスラストシャフト26は、かご状物24に対して相対的に自由に滑動する(slide)ことができ、好ましくはかご状物24とともに回転可能な形態で一体的に滑動することができる。この目的を達するため、かご状物24には、スラストシャフト26の輪郭(contour)と実質的に相補的な(complementary)輪郭、例えば複数の円い突出部(lobes)を伴った輪郭を有するシャフト着座部27が形成されている。かご状物24は、スラストシャフト26とかご状物24との間を結合する形状を生じさせるのに適した構成を有している。かご状物24とスラストシャフト26との間に、カウンタばね28(counter spring)が作用を及ぼすことができる。カウンタばね28は、スラストシャフト26を主プレート15に対して弾性的に付勢するように配置されている。
当業者であれば理解することができると思われるが、主プレート15の回転を伴った並進移動は、駆動レバー11の回転により前記のとおりの形態で開始され(triggered)、その結果スラストシャフト26の並進移動を生じさせる。ここで、スラストシャフト26は、応動要素9から離反するように、すなわちディスク空間部4に向かうように並進移動する。
主プレート15とスラストシャフト26の間の相対的な回転に起因する摩擦トルク(friction torque)を低減するために、両者間に摩擦低減手段(anti-friction means)、例えばテフロン(登録商標)で被覆された第5の輪29(fifth wheel)を配設してもよい。
可能な1つの実施形態によれば、スラストシャフト26には、ねじ付きピン31を収容するのに適したねじ付き着座部30が形成されている。ねじ付きピン31の、ディスク収容空間部4と対向する方の端部に、好ましくは頂部が切除された円錐形ないしは錐体形の(truncated-cone shaped)スラストヘッド32(thrust head)を設けてもよい。スラストヘッド32は、主支持体6によって形成されたピストン着座部35内で自在に滑動することができるピストン34の、該スラストヘッド32に対応するヘッド着座部33に隣接ないしは当接する(abut)のに適した形態に形成されている。好ましく、スラストヘッド32は、該スラストヘッド32とピストン34との間にばね作用を及ぼすスラストばね36(thrust spring)によって、ヘッド着座部33内に押し付けられた状態で保持されている(held pressed)。この構成により、スラストシャフト26の並進移動(translation)は、ピストン34の並進移動を生じさせる結果となる。ここで、ピストン34には、前記複数のパッドのうちの少なくとも1つのパッドが動作的に接続され(operatively connected)、これによりディスク収容空間部4内に収容されたブレーキディスクに対してパッドが付勢される(biased)。
ねじ付きピン31は、パッドの摩耗に起因する隙間(clearance)を補償する(recover)といった有利な機能を有している。この摩耗は、スラストシャフト26のねじ付き着座部30内におけるねじ付きピン31の回転により補償される。その結果、スラストヘッド32は、スラストばね36及びピストン34に対して相対的に回転することができる。
可能な1つの実施形態によれば、スラストばね36とスラストヘッド32との間の相対的な回転に起因する摩擦トルクを制限するために、両者間に摩擦低減手段、例えばプレート37及び/又はベアリング37’が介設される。
好ましく、ピストン34の内部には空洞部38(cavity)が形成されている。この空洞部38は、スラスト手段7を少なくとも部分的に収容するとともに、加圧された流体を受け入れるのに適した形態に形成されている。ここで、ピストン34はまた、液圧により駆動され(hydraulically actuated)てもよい。すなわち、常用ブレーキのために、例えばブレーキペダルを押圧することにより駆動されてもよい。
駐車装置2の適切な操作を確実化するために、応動要素9は、主支持体6に回転可能かつ並進移動可能に接続することが必要とされる。
この目的を達するため、好ましく、応動要素9は1つ又は複数の変形要素39(deforming element)を備えている。変形要素39は、主支持体6の支持部10と相互作用を及ぼし合う(interact)のに適した形態に形成されている。ここで、主支持体6は、変形要素39を少なくとも部分的に保持することが意図された、変形要素39に対応する陥没着座部ないしは後退着座部(retracted seat)を生じさせるよう変形される。かくして、主支持体6に対する、応動要素9の回転可能かつ並進移動可能な形態の一体的な接続を実現することができる。さらに好ましく、変形要素39は、例えばプレスないしは押圧(press)により主支持体6に対して応動要素9が強制力でもって押圧された(forcibly pressed)後、主支持体6の支持部10を変形させるように構成されている。
変形要素39を設けることにより、応動要素9と主支持体6とを互いに直接的に、回転可能かつ並進移動可能な態様で一体的に接続することが可能となる。この接続は、ピンやねじなどといった追加の部品を必要とすることなく、したがって穴部やねじ付き着座部などといった追加の接続要素の特別な機械加工を必要とすることなく行うことができる。その結果、駐車装置2及びブレーキキャリパ1の加工のための時間及び費用を低減することができる。さらに、主支持体6と応動要素9との間の接続を、主支持体6に対して応動要素9を単純に強制力でもって押圧することにより行うことができるので、結果的に駐車装置2及びブレーキキャリパ1を組み付けるための全工程時間(total time)を短縮することができる。
好ましく、変形要素39は、好ましくは直線状である該変形要素39の展開方向ないしは伸長方向S(development direction)に伸長する(develop)。さらに好ましく、応動要素9による主支持体6に対する強制力による動作は(forcing action)、好ましくは変形要素39の伸長方向Sと平行な強制力作用方向F(forcing direction)に生じる(図4及び図5参照)。さらに好ましく、変形要素39の伸長方向Sは、駆動シャフト14と主プレート15とからなる組立体(assembly)の応動要素9に対する相対的な並進移動の方向と平行である。
1つの実施形態によれば、各変形要素39は、それらの伸長方向Sに垂直な断面でみれば、実質的に三角形の形状を有している(図6及び図7参照)。
1つの可能な実施形態によれば、この変形要素39の断面の三角形は、応動要素9によって支持された(supported)底辺40(base side)と、応動要素9から自由な2つの自由側辺41(free sides)とを有している。これらの自由側辺41は、それぞれ後退着座部(retracted seat)内で変形要素39を拘束し(constrain)、その結果、強制力による動作が実施された後で、主支持体6に対して相対的に応動要素9を拘束する機能を有する。とくに、この断面の三角形は、変形要素39によって変形されて実質的に相補的な(complementary)形状となる後退着座部を伴った形状接続(shape-connection)を生じさせる。さらに、変形要素39の断面の三角形(sectional triangle)の自由側辺41は、後退着座部の壁部との間に摩擦力を生成するのに適したものであり、これにより変形要素39が後退着座部から滑り落ちる(slip off)のを防止する。その結果、応動要素9は、並進移動に関して主支持体6に固定される(fastened)とともに(自由側辺41の摩擦による)、回転に関して主支持体6に固定されることになる(変形要素39と後退着座部の間の形状結合(shape-coupling)による)。
好ましく、変形要素39の断面の三角形は、両自由側辺41間に位置する自由縁部42(free edge)を備えている。さらに好ましく、この自由縁部42は、少なくとも1つの実質的に一定の曲げ半径R(constant bending radius)の部分、好ましくはただ1つの曲げ半径Rの部分を有している。好ましく、この自由縁部42は、底辺40と反対側に位置し、底辺40に対する三角形の高さHを形成している。
支持部10に対する変形要素39の変形性能(deforming performance)を最適なものとするため、変形要素39は、好ましい寸法比を有している。1つの可能な実施形態によれば、自由縁部42の曲げ半径Rの寸法は、変形要素39の断面の三角形の高さHより小さいものである。好ましくは、高さHに対する曲げ半径Rの比率は約2:3である。
好ましく、応動要素9は、好ましくは円筒形である嵌合部43(cylinder-shaped fitting portion)を備えている。この嵌合部43は、該嵌合部43の伸長方向Iの方向に伸びている。嵌合部43は、主支持体6(図2〜図5参照)によって形成された、該嵌合部43に対応する係止着座部44(locking seat)内に嵌合するのに適した形態に形成されている。好ましく、係止着座部44は、駆動シャフト14と同軸に配置されている。嵌合部43と係止着座部44との間のこの結合は、取り付け作業(mounting operation)を実施するとき、とくに強制力作用方向F(forcing direction)に強制力による作業(forcing operation)を実施するときにおいて、応動要素9と主支持体6との間の適切な相対的中心合わせ(relative centering)を行うことを可能にする。
1つの実施形態によれば、応動要素9の嵌合部43は、変形要素39を支持ないしは担持している(support)。とくに、これらの変形要素39は、好ましく半径方向に突出するとともに、嵌合部43の周囲に沿って間隔をあけて配置されている。これら変形要素は、より好ましくは互いに平行に配置され、最も好ましくは嵌合部43の伸長方向Iと平行に配置される。さらに、変形要素39は、好ましく、主支持体6の係止着座部44内で、互いに等間隔で傾斜して(angularly)配置されている。
1つの実施形態によれば、変形要素39は、その伸長方向Sの長手方向に沿って伸長ないしは展開している。また、変形要素39の長さは、嵌合部43の伸長方向ないしは展開方向の長さに比べて短くなっている。とくに、嵌合部43は、好ましく、係止着座部44と対向することが意図された方の一方の端部45には変形要素39を備えていない。その結果、組み付け作業(assembly operations)を行うときには、まず、応動要素9は、係止着座部44内に嵌合している嵌合部43により、主支持体6に対して相対的に中心合わせを行う(centered)ことができる。そして、この後、嵌合部43は、係止着座部44内に強制的に嵌入され(forced)、その結果変形要素39が係止着座部44を変形させ、これにより後退着座部(retracted seat)が形成される。
1つの可能な実施形態によれば、変形要素39の断面(section)は、変形要素39の伸長方向Sに垂直な平面に対して相対的に傾斜している(sloped)。この場合、変形要素39は、まず支持部10と相互作用を及ぼし合い(interact)、とくに主支持体6の支持部10に対する、応動要素9による強制的による動作(forcing action)を行っているときに、後退着座部を生じさせることが意図されている。その結果、後退着座部を漸進的な態様(gradual manner)でもって変形要素39によって形成することができる。
好ましく、応動要素9は摩擦部46を有している。この摩擦部46は、主支持体6の係止着座部44の、該摩擦部46に対応する摩擦部47に隣接ないしは当接する(abut)のに適した形態に形成されている。その結果、応動要素9と主支持体6との間の相対的な回転は、応動要素9及び係止着座部44のそれぞれの摩擦部46、47間の摩擦接触によりさらに抑制される。1つの可能な実施形態によれば、これらの摩擦部46、47は、実質的に互いに相補的(complementary)である。好ましく、摩擦部46、47は、実質的に、頂部が切除された錐体の形状(truncated cone-shaped)を有している。1つの実施形態によれば、応動力要素9の摩擦部46は、嵌合部43と上記応動プレート18との間に配置されている。
好ましく、応動要素9には、駆動手段8を少なくとも部分的に支持するのに適した貫通開口部50(through opening)が形成されている。とくに、貫通開口部50は、駆動シャフト14を支持することができ、駆動シャフト14により駆動手段8を支持することができる。好ましく、貫通開口部50は、支持部10の係止着座部44及び駆動シャフト14と同軸に形成されている。
好ましく、応動要素9は、主プレート15とともに焼結鋼(sintered steel)で製作されている。
当業者であれば、前記の説明から、本発明に係る駐車装置が、従来技術について説明した前記の諸問題の少なくとも一部をどのようにして解決しているかを理解することができるであろう。
とくに、当業者であれば、変形要素を設けることにより、例えばピンやねじなどといった追加ないしは付属の部品を必要とすることなく、どのようにして応動要素と主支持体とを互いに接続することを可能にしているかを理解することができるであろう。その結果、駐車装置及びブレーキキャリパを機械加工するために必要とされる全工程時間及び操作の数を短縮ないしは低減することができる。
当業者であればまた、応動要素を主支持体に組み付けるための作業がいかに容易であり、したがってこの作業を迅速に実施することができるかを理解することができるであろう。なぜなら、応動素と主支持体の組み付けは、両者を互いに強制力でもって押圧することにより実施することができるからである。その結果、駐車装置とブレーキキャリパとを組み付けるために必要とされる全工程時間を短縮することができる。
当業者であれば、特許請求の範囲に記載された発明の技術範囲から逸脱することなく、本発明の前記の実施形態に係る駐車装置、ブレーキキャリパ及びディスクブレーキに対して、特定の種々の要求に合致する多数の変形及び修正を行うことができ、あるいは各構成要素を機能的に等価なものと置き換えることができるであろう。
1 ブレーキキャリパ、2 駐車装置、3 キャリパ本体、4 ディスク空間部、5 パッド着座部、6 主支持体、7 スラスト手段、8 駆動手段、9 応動要素、10 支持部、11 駆動レバー、12 復帰バネ、13 カウンタ要素、14 駆動軸、15 主プレート、16 回転着座部、17 球体、18 応動プレート、19 協働表面、20 回転着座部。

Claims (36)

  1. 車両のディスクブレーキのためのブレーキキャリパ(1)に設けられた駐車装置(2)であって、
    主支持体(6)と、
    少なくとも1つのパッドにスラスト動作を生じさせるように構成され、上記スラスト動作により上記パッドが上記車両の車輪に連結されたディスクブレーキのブレーキディスクと係合して上記ブレーキディスクを締め付けるようになっているスラスト手段(7)と、
    上記パッドに上記スラスト動作を生じさせるよう上記スラスト手段(7)を駆動するように構成された駆動手段(8)と、
    上記主支持体(6)の支持部(10)において該主支持体(6)に接続され又は接続されることができ、かつ上記駆動手段(8)が上記スラスト手段(7)の上記駆動を実施するよう上記駆動手段(8)と協働するように構成されている応動要素(9)とを備えていて、
    上記応動要素(9)は、上記主支持体(6)の上記支持部(10)と相互作用を及ぼし合うように構成された1つ又は複数の変形要素(39)を備えていて、
    上記応動要素(9)は、上記変形要素(39)を少なくとも部分的に保持することが意図された、上記応動要素(9)に対応する後退着座部を形成するよう上記変形要素(39)を変形させることにより上記相互作用を及ぼし合い、
    上記応動要素(9)と上記主支持体(6)との間に、該応動要素(9)及び該主支持体(6)の一体的な回転及び並進を生じさせる接続部が形成されていることを特徴とする駐車装置(2)。
  2. 上記変形要素(39)は、上記応動要素(9)が上記主支持体(6)に対して強制力により押圧された後に、上記主支持体(6)の上記支持部(10)を変形させるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の駐車装置(2)。
  3. 上記変形要素(39)の各々が、上記変形要素(39)の伸長方向(S)に伸長することを特徴とする、請求項1又は2に記載の駐車装置(2)。
  4. 上記変形要素(39)の上記伸長方向(S)が直線的であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  5. 上記主支持体(6)に対する上記応動要素(9)の強制力は、上記変形要素(39)の上記伸長方向(S)と平行な強制力作用方向(F)に加えられることを特徴とする、請求項3又は4に記載の駐車装置(2)。
  6. 上記変形要素(39)は、該変形要素(39)の上記伸長方向(S)と交差する平面に関して、実質的に三角形の断面を有することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  7. 上記三角形は、上記応動要素(9)によって支持された底辺(40)と、上記応動要素(9)から解放された2つの自由な自由側辺(41)とを備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  8. 上記三角形は、上記の解放された両自由側辺(41)間に配置され、上記底辺(40)を伴った該三角形の高さ(H)を形成する突出した自由縁部(42)を備えていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  9. 上記自由縁部(42)は、少なくとも1つの曲げ半径(R)を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  10. 上記曲げ半径(R)は実質的に一定であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  11. 上記自由縁部(42)の上記曲げ半径(R)は、上記三角形の上記高さ(H)より小さいことを特徴とする、請求項9又は10に記載の駐車装置(2)。
  12. 上記三角形の上記高さ(H)に対する、上記自由縁部(42)の上記曲げ半径(R)の比が約2:3であることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  13. 上記応動要素(9)は、上記主支持体(6)の上記支持部(6)によって形成され、上記応動要素(9)に対応する係止着座部(44)内に嵌合するように構成された嵌合部(43)を備えていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  14. 上記応動要素(9)の上記嵌合部(43)が上記変形要素(39)を支持することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  15. 上記変形要素(39)は、上記嵌合部(43)の周縁に沿って離間されていることを特徴とする、請求項13又は14に記載の駐車装置(2)。
  16. 上記嵌合部(43)は実質的に円柱の形状であり、上記円柱は上記嵌合部(43)の伸長方向(I)に伸びていることを特徴とする、請求項13〜15のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  17. 上記嵌合部(43)の上記伸長方向(I)は、上記変形要素(39)の上記伸長方向(S)と実質的に平行であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  18. 上記変形要素(39)は、上記嵌合部(43)の上記伸長方向(I)における上記嵌合部(43)の伸びよりも短い伸びでもって上記変形要素(39)の伸長方向(S)の長さに沿って伸長することを特徴とする、請求項16又は17に記載の駐車装置(2)。
  19. 上記変形要素(39)は、上記嵌合部(43)から半径方向に突出していることを特徴とする、請求項13〜18のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  20. 上記変形要素(39)は、上記嵌合部(43)上において、互いに実質的に平行に配置されていることを特徴とする、請求項13〜19のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  21. 上記変形要素(39)は、上記嵌合部(43)上において、互いに実質的に等間隔で離間しつつ傾斜して配置されていることを特徴とする、請求項13〜20いずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  22. 上記嵌合部(43)は、上記係止着座部(44)と対向するその端部(45)には、上記変形要素(39)が設けられていないことを特徴とする、請求項13〜21いずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  23. 上記応動要素(9)は摩擦部(46)を備えていて、該摩擦部(46)は、これに対応する、上記主支持体(6)の上記係止着座部(44)の摩擦部(47)に対して隣接するように構成され、
    上記応動要素(9)は、上記応動要素(9)と上記主支持体(6)の間の相対的な回転を摩擦により抑制するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜22いずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  24. 上記係止着座部(44)及び上記応動要素(9)の上記摩擦部(46、47)は、実質的に互いに相補的であることを特徴とする、請求項1〜23いずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  25. 上記係止着座部(44)及び上記応動要素(9)の上記摩擦部(46、47)は、実質的に頂部が切除された錐体形のものであることを特徴とする、請求項23又は24に記載の駐車装置(2)。
  26. 上記応動要素(9)は、上記駆動手段(8)と協働するように構成された応動プレート(18)を備えていることを特徴とする、請求項1〜25のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  27. 上記応動プレート(18)は、1つ又は複数の回転着座部(20)を有する協働表面(19)を備えていて、
    上記回転着座部(20)は、該回転着座部(20)内で回転するように構成された回転体(17)を少なくとも部分的に収容するように構成され、
    上記回転体(17)は、上記応動要素(9)と上記駆動手段(8)との間に、協働状態を生じさせることを特徴とする、請求項1〜26のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  28. 上記駆動手段(8)は、上記応動プレート(18)と協働するように構成された主プレート(15)を備えていて、
    上記主プレート(15)は、上記応動プレート(18)の上記回転着座部(20)に対応する回転着座部(16)を有し、
    上記主プレート(15)の上記回転着座部(16)は、上記回転体(17)を少なくとも部分的に収容するとともに回転させるように構成され、
    上記回転体(17)は、上記応動プレート(18)の上記回転着座部(20)内に収容されるとともに回転し、上記応動プレート(18)と上記主プレート(15)との間に協働状態を生じさせることを特徴とする、請求項1〜27のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  29. 上記駆動手段(8)は、上記主プレート(15)と連結された駆動シャフト(14)を備えていることを特徴とする、請求項1〜28のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  30. 上記応動要素(9)に、上記駆動シャフト(14)を少なくとも部分的に支持するように構成された貫通開口部(50)が形成されていることを特徴とする、請求項1〜29のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  31. 上記応動プレート(18)に、相互間に接続着座部(23)を形成する突出要素(22)が形成され、該突出要素(22)は上記応動要素(9)を、上記スラスト手段(7)を支持するように構成された支持装置(21)に接続していることを特徴とする、請求項26〜30のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  32. 上記応動要素(9)は、焼結鋼で形成されていることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  33. 上記後退着座部を形成するよう上記主支持体(6)の上記支持部(10)と最初に相互作用を及ぼすことが意図された上記変形要素(39)の端部断面は、上記変形要素(39)の上記伸長方向(S)と直交する平面に対して傾斜していることを特徴とする、請求項3〜32のいずれか1つに記載の駐車装置(2)。
  34. 請求項1〜33のいずれか1つに記載の駐車装置(2)を備えていることを特徴とするブレーキキャリパ(1)。
  35. 浮動型であることを特徴とする、請求項34に記載のブレーキキャリパ(1)。
  36. 請求項34又は35に記載のブレーキキャリパ(1)を備えていることを特徴とするディスクブレーキ。
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