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JP5329618B2 - 放射線発生器の操作装置、及び放射線撮影システム - Google Patents
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放射線発生器の操作装置、及び放射線撮影システム Download PDF

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Description

本発明は、放射線発生器を移動及び回転させるための操作装置、及び放射線撮影システムに関する。
医療分野において、画像診断を行うために、放射線、例えばX線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、被検体に向けてX線を曝射するX線発生器と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、被検体が様々な姿勢で撮影できるように、X線発生器を所定方向に移動及び回転可能にする移動装置と、X線発生器を移動及び回転させるための操作を行う操作装置とを備えている。
特許文献1及び2には、床や天井に敷設されたレールに沿って移動するとともに、上下方向に伸縮する支柱の先端部にX線発生器が取り付けられ、X線発生器を移動及び回転可能にする移動装置と、操作パネルとを備えるX線撮影システムが記載されており、操作パネルと一体に設けられたハンドルを把持してX線発生器の移動及び回転を行う。移動装置は、X線発生器の移動及び回転を停止させるブレーキ機構が設けられており、操作パネルに設けられた解除ボタンを操作すると、ブレーキ機構による規制が解除されてX線発生器の移動及び回転が許容される。
また、特許文献3に記載のX線撮影システムでは、解除ボタンがハンドルに設けられている。さらに、特許文献4及び5では、ハンドル自体が解除スイッチになっており、ハンドルを把持することでブレーキ機構による規制が解除される。
特開2006−280626号公報 特開2008−61780号公報 特開平6−165773号公報 特開2006−55633号公報 特開2004−121405号公報
しかしながら、上記特許文献1又は2記載のX線撮影システムでは、ハンドルの把持し易さを考慮して、操作パネルとハンドルとが所定間隔を置いて配されているため、操作パネルに設けられた解除ボタンを操作する際、ハンドルを把持する力が弱まる。X線発生器には重量があり、ハンドルをしっかりと把持した状態で移動させなければならないため、ハンドルを把持する力が弱まると、X線発生器を移動させるときの操作性が低下する。また、解除ボタンを操作しやすいように、解除ボタンのなるべく近くに指を配置するようにハンドルを把持すると、無理な体勢となってX線発生器を移動しにくい場合があり、操作性が低下する。
また、特許文献3〜5記載のX線撮影システムでは、X線発生器を移動しなくても良い場合でも、ハンドルを把持することでブレーキ機構による規制が解除されるため、X線発生器の位置が不安定になり、思わぬ方向に移動することもある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、放射線発生器を移動させるときの操作性を向上させることができる放射線発生器の操作装置及び放射線撮影システムを提供することを目的とする。
本発明の放射線発生器の操作装置は、所定方向に対して移動及び回転が規制されるロック状態と、前記所定方向に対して移動及び回転の少なくとも一方が可能になるフリー状態との間で切り換えが行われる放射線発生器を移動させるための放射線発生器の操作装置において、前記放射線発生器と結合される板状の装置本体と、前記装置本体に設けられ、前記放射線発生器のロック状態を解除してフリー状態にするための解除ボタンと、前記装置本体の両側端縁に沿って配され、前記装置本体と一体に形成されている把持部と、前記装置本体に設けられ、前記所定方向のうち、前記放射線発生器がフリー状態になる方向を選択するための方向選択ボタンとを備え、前記解除ボタンが操作されたとき、前記方向選択ボタンで選択された方向がフリー状態になることを特徴とする。なお、ここでいう放射線発生器とは、放射線を発する放射線管、及び放射線の照射範囲を限定する絞りなどを備えるものであり、放射線管には、高電圧発生部(ジェネレータ、電源)が接続され、電力が供給される。
前記装置本体は、複数の前記所定方向に合わせてそれぞれ前記方向選択ボタンが設けられており、前記解除ボタンが操作されたとき、前記方向選択ボタンで選択された複数の方向に対して前記放射線発生器がフリー状態になることが好ましい。また、前記装置本体は、互いに平行且つ平坦に形成された表面及び裏面を有し、前記表面は、前記放射線発生器の反対側に位置し、前記裏面は、前記放射線発生器と対面し、前記把持部は、前記表面に対して1mm〜30mm突出し、前記裏面に対して1mm〜50mm突出することが好ましい。
前記装置本体は、前記把持部が配される一方の側端縁から他方の側端縁までの横幅が250〜500mmであることが好ましい。
前記解除ボタンは、前記把持部の近傍に設けられていることが好ましく、また、前記解除ボタンは、前記把持部に沿って配される細長い形状であることが好ましい。
前記装置本体は、複数の前記解除ボタンが設けられ、前記解除ボタンのいずれか1つが操作されたとき、前記放射線発生器がフリー状態となることが好ましい。
前記解除ボタンは、押圧されたときオンになって前記放射線発生器がフリー状態となり、押圧が解除されたときオフになって前記放射線発生器がロック状態になることが好ましい。また、前記解除ボタンは、前記表面及び前記裏面のいずれか一方に設けられていることが好ましい。
本発明の放射線撮影システムは、前記操作装置と、放射線発生器と、前記放射線発生器を移動可能に保持する移動装置と、放射線を検出する放射線検出装置とを備えることを特徴とする。なお、前記移動装置は、床に敷設されたレール、及び前記レールに沿って移動する支柱を備える床上式の移動装置であることが好ましい。
本発明によれば、放射線発生器と結合される操作装置の装置本体が板状で、この装置本体に放射線発生器のロック状態を解除してフリー状態にするための解除ボタンと、放射線発生器がフリー状態になる方向を選択するための方向選択ボタンとが設けられ、且つ装置本体の両側端縁に沿って把持部が一体に形成されており、解除ボタンが操作されたとき、方向選択ボタンで選択された方向がフリー状態になるので、放射線発生器を移動させるときの操作性を向上させることができる。
X線撮影システムの外観斜視図である。 放射線発生器の操作装置を示す正面側斜視図(A)及び背面側斜視図(B)である。 操作装置の正面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 移動装置の制御構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態のX線(放射線)撮影システム10は、撮影装置11、移動装置12、及び操作装置13を備え、病院の撮影室に設置される。X線撮影システム10は、立位撮影と臥位撮影の両方の撮影が可能である。
撮影装置11は、X線発生器14及びX線検出装置15,16を有する。X線発生器14は、X線を発するX線管14aとX線の照射範囲を限定するX線可動絞り14b(コリメータ)とを備える。X線管14aには、図示しない高電圧発生部(ジェネレータ、電源)が接続され、電力が供給される。
X線検出装置15は、臥位撮影用であり、天板17を有する寝台18と、X線撮影用カセッテ20を装着するトレイ19とを備えている。寝台18は、臥位撮影用の臥位撮影台として機能する。X線撮影用カセッテ20は、ほぼ直方体状の扁平な筐体内に、X線画像を検出するFPD(flat panel detector)を備える。なお、X線撮影用カセッテ20の筐体に収容されているX線検出器としては、FPD以外に、イメージングプレートなどを用いることが可能である。寝台18は、天板17が昇降自在に設けられており、高さ調節が可能である。
X線検出装置16は、立位撮影用であり、床に据え付けられたスタンド21と、X線撮影用カセッテ20を装着するホルダ22とを備えている。ホルダ22は、立位撮影用の立位撮影台として機能する。スタンド21には、ホルダ22及びホルダ22に装着されたX線撮影用カセッテ20を上下方向(Z軸方向)に移動する昇降機構(図示せず)と、操作部23とが設けられている。昇降機構は、プーリ、搬送ベルト及びモータなどからなる。
操作部23は、昇降機構のモータを正転させてホルダ22を上昇させる操作信号を入力する上昇ボタン23aと、モータを逆転させてホルダ22を下降させる操作信号を入力する下降ボタン23bの2つのボタンからなる。上昇ボタン23aと下降ボタン23bはともに、初期位置から押し込み位置に押圧されている間、モータがオンし、押圧が解除されるとバネ付勢によって初期位置に復帰して、モータがオフする。また、ホルダ22を上昇、下降させる操作信号が、操作部23から後述するコントローラ51へ送信される。
移動装置12は、X線発生器14を、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動可能、及びX軸回りに回転可能に保持する。この移動装置12により、立位姿勢の被検体を挟んでX線発生器14とX線検出装置16とが対向する立位撮影位置(実線で示す)と、臥位姿勢の被検体を挟んでX線発生器14とX線検出装置15とが対向する臥位撮影位置(二点鎖線で示す)との間で、X線発生器14を移動及び回転することができる。
立位撮影位置では、ホルダ22にX線撮影用カセッテ20が装着されたとき、FPDの検出面がY軸に対して垂直な方向に向き、X線発生器14の照射口がFPDの検出面と対向する。臥位撮影位置では、トレイ19にX線撮影用カセッテ20が装着されたとき、FPDは、寝台18の天板17と検出面が平行になる姿勢で、被検体を寝かせる天板17の下に配置され、天板17を挟んでその上方に、FPDの検出面に照射口が対向するようにX線発生器14が配置される。
移動装置12は、床に敷設固定され、Y軸方向に沿って配置される固定レール24と、Y軸方向と直交するX軸方向に沿って配され、固定レール24に沿って可動する可動レール25と、可動レール25に沿って移動自在に保持される台車26、台車26の上面からZ軸方向に沿って配される支柱27とからなる床上式移動装置である。
可動レール25は、可動レール25に固定された一対の走行部28によって固定レール24に対して移動可能に取り付けられている。各走行部28は、回転自在なローラ(図示省略)を備えており、このローラが固定レール24のガイド溝内で回転することにより、固定レール24に沿って走行する。台車26は、走行部28と同様の走行部29が設けられており、走行部29が可動レール25に沿って走行することにより、台車26がX軸方向に移動する。
支柱27は、Z軸方向に伸縮自在に直立して配されており、下端が台車26に固定され、上端にX線発生器14が設けられている。X線発生器14は、台車26及び可動レール25の移動によってXY平面内を移動し、支柱27の伸縮によりZ軸方向に昇降する。また、X線発生器14は、支柱27の上端に、保持部30を介して、X軸回りに回転自在に取り付けられている。
移動装置12は、X線発生器14が停止中に不用意に移動しないように、可動レール25、台車26、支柱27及び保持部30の移動、及びX線発生器14の回転を規制するブレーキ機構(図5の符号12a〜12d参照)が設けられている。ブレーキ機構12a〜12dは、例えば、固定レール24、可動レール25、支柱27の伸縮機構、及び保持部30の回転軸などに圧接して摩擦力を発生させるブレーキ板と、このブレーキ板をロック位置と解除位置の間で移動させるアクチュエータとにより構成される。
操作装置13は、X線発生器14と一体に設けられ、X線発生器14を移動させる際に操作される。X線発生器14は、ブレーキ機構12a〜12dが作動することにより、所定方向に対して移動及び回転が規制(ロック)されるロック状態と、ブレーキ機構12a〜12dの作動が停止して所定方向に対して移動及び回転の少なくとも一方が可能になるフリー状態との間で切り換えが行われる。操作装置13によって規制指示が入力されると、ブレーキ機構12a〜12dが作動してロック状態となる。操作装置13によって解除指示が入力されると、ブレーキ機構12a〜12dの作動が停止してフリー状態となる。
支柱27は、モータなどの駆動部(図5の符号12e参照)によって電動で駆動されるようになっており、後述するモード切り換えボタン46の操作により、通常モードからトラッキングモードに切り換えられたとき、X線発生器14をホルダ22の移動に追従させるように自動で伸縮させることができる。
図2及び図3に示すように、操作装置13は、板状に形成され、X線発生器14と結合された装置本体41と、装置本体41と一体に形成された把持部42とを備える。装置本体41及び把持部42は、ABSなどの樹脂で成形されている。装置本体41は、外形が略長方形状で、両側端縁に沿って把持部42が配されている。
装置本体41は、互いに平行且つ平坦に形成された表面41a及び裏面41b(図4参照)を有する。表面41aには、方向選択ボタン43a〜43d、解除ボタン44a,44b、表示窓45、モード切り換えボタン46、及びインジケータ47a〜47cが設けられている。裏面41bは、X線発生器14に対面し、ネジ止めなどによりX線発生器14に固着される。
表面41a中央付近の上方から下方へ向かって順に、方向選択ボタン43a〜43d、インジケータ47a〜47c、表示窓45、及びモード切り換えボタン46が配され、表示窓45の両側方に解除ボタン44a,44bが配されている。
方向選択ボタン43a〜43dは、装置本体41の左右方向に沿って一列に並んで配されており、X軸、Y軸、Z軸の移動方向、X軸回りの回転方向に合わせてそれぞれ設けられており、X線発生器14がフリー状態になる移動方向及び回転方向を選択するために操作される。方向選択ボタン43a〜43cは、X線発生器14の移動方向としてX軸、Z軸、Y軸方向をそれぞれ選択する。方向選択ボタン43dは、X線発生器14の回転方向としてX軸回りの方向を選択する。
方向選択ボタン43a〜43cの表面には、選択方向を示す図形がそれぞれ付されている。方向選択ボタン43a〜43dは、押圧操作によって、オン/オフ状態が切り換えられ、オンにされると内蔵されたランプが点灯し、オフにされるとランプが消灯する。これにより、撮影者は選択された方向を認識することができる。本実施形態では、方向選択ボタン43a〜43dのうち、複数個のボタンをオンにして複数の方向を選択することができる。
表示窓45は、装置本体41に内蔵された分度器板48を露呈させる。表示窓45の上方中央には、指標49が形成されている。分度器板48は、装置本体41に対して回転自在に取り付けられ、なお且つ目盛りの0°の位置が鉛直下方に位置するように重量調整されている。これにより、指標49が示す分度器板48の目盛りの位置が、操作装置13、及びX線発生器14のX軸回りの回転角度を表す。
図4に示すように、把持部42は、撮影者が把持し易いように断面が略楕円状に形成されており、装置本体41の表面41aから突出する表面側把持部42a、及び裏面41bから突出する裏面側把持部42bを有する。表面側把持部42aが表面41aから突出する突出量P1、裏面側把持部42bが裏面41bから突出する突出量P2は、例えば、P1=4mm、P2=13mmに設定されている。なお、突出量P1,P2の値はこれに限らず、P1=1mm〜30mm、P2=1mm〜50mmであることが好ましい。
なお、図2(B)に示すように、裏面側把持部42bは、装置本体41の両側端縁だけではなく、装置本体41の外形全周に沿って形成されている。
装置本体41は、把持部42が配される一方の側端縁から他方の側端縁までの長手方向の横幅W1が、撮影者が把持しやすいように一般的な成人の肩幅に合わせた寸法にされており、長手方向と直交する短手方向の縦幅W2が横幅W1よりも短い寸法にされている。例えば横幅W1=350mm、縦幅W2=160mmに設定されている。なお、横幅W1の値はこれに限らず、W1=250mm〜500mmであることが好ましい。
解除ボタン44a,44bは、把持部42の近傍に設けられ、把持部42に沿って配される長円形に形成されており、把持部42が配される装置本体41の側端縁から解除ボタン44a,44bの外周縁までの寸法Dが、例えば、D=38mmに設定されている。これにより、把持部42を把持した状態のまま、解除ボタン44a,44bを押圧操作することができる。解除ボタン44a,44bは、少なくとも一方が初期位置から押し込み位置に押圧されたときオンとなり、両方とも押圧が解除されてバネ付勢により初期位置に復帰したときオフとなる。なお、解除ボタン44a,44bは、把持部42に沿って配される細長い形状であればよく、例えば長方形でもよい。
図5に示すように、操作装置13は、コントローラ51を備えている。コントローラ51は、操作装置13の各ボタン43a〜43d,44a,44b,46、コンソール52、及びX線検出装置16の操作部23から入力される操作信号にしたがって、移動装置12及び操作装置13を統括的に制御する。コントローラ51は、例えば、制御プログラムを実行するCPUからなり、装置本体41に内蔵されている。また、コントローラ51には、インジケータ47a〜47cと、ブレーキ機構12a〜12dと、支柱27を駆動させる駆動部12eと、移動装置12の各部に設けられた位置検出センサ12fとが制御可能に接続されている。
コンソール52は、例えば、撮影室に隣接した操作室に設置される操作端末である。コンソール52は、X線発生器14の管電圧や管電流、曝射時間などの撮影条件の入力や、撮影された画像を表示するディスプレイを備えた端末である。
コントローラ51のメモリには、臥位撮影する際のX線管14aの焦点位置からX線検出装置15の受像面(FPDの検出面)までのSID(source image distance)設定値、または立位撮影する際のX線管14aの焦点位置からX線検出装置16の受像面(FPDの検出面)までのSID設定値が記憶されている。なお、このメモリに記憶されるSID設定値は、立位撮影または臥位撮影に適した値のSIDをそれぞれ示すものであり、製品出荷の際、予め設定されてメモリに記憶される。
コントローラ51は、方向選択ボタン43a〜43dがオンにされて方向が選択された状態で、解除ボタン44a,44bが押圧操作されたとき、方向選択ボタン43a〜43cで選択された移動方向、及び方向選択ボタン43dで選択された回転方向に対応するブレーキ機構12a〜12dへ、ロック状態を解除する解除指示を送信する。なお、方向選択ボタン43a〜43dが複数個オンにされて複数の方向が選択された状態のときは、選択された複数の方向に対応する複数のブレーキ機構12a〜12dへ解除指示を送信する。これにより、方向選択ボタン43a〜43dで選択された方向におけるX線発生器14の移動及び回転の少なくとも一方が可能なフリー状態になる。一方、コントローラ51は、解除ボタン44a,44bの押圧操作が解除されたとき、規制指示を送信してブレーキ機構12a〜12dを作動させる。これにより、X線発生器14の移動及び回転が規制されるロック状態になる。
また、方向選択ボタン43a〜43dがオフにされると、方向の選択が解除になる。方向の選択が解除された状態で、解除ボタン44a,44bが押圧操作されても、コントローラ51からブレーキ機構12a〜12dへ解除指示が送信されない。
コントローラ51は、移動装置12の各部に設けられた位置検出センサ12fからの出力によって、各機器の位置情報、特にX線発生器14、X線検出装置15,16の位置情報を取得する。位置検出センサ12fはマイクロスイッチやフォトセンサなどからなる。
また、コントローラ51は、X線発生器14、X線検出装置15及びX線検出装置16の位置情報から、臥位撮影する際のX線管14aの焦点位置からX線検出装置15の受像面までのSID検出値(図1の符号L1)、立位撮影する際のX線管14aの焦点位置からX線検出装置16の受像面までのSID検出値(図1の符号L2)を取得し、さらに位置情報から取得したSID検出値と、メモリに記憶されたSID設定値とを比較して、SID検出値とSID設定値とが一致したとき、インジケータ47a〜47cを点灯させる。本実施形態では、インジケータ47aは、臥位撮影用のSID検出値がSID設定値に一致したことを報知するものであり、例えば臥位撮影用のSID設定値が100cmに設定されている。インジケータ47b,47cは、立位撮影用のSID検出値がSID設定値に一致したことを報知するものであり、例えば、立位撮影用のSID設定値が100cm、180cmにそれぞれ設定され、撮影部位などにより使い分けられる。
以下、操作装置13を操作してX線発生器14を移動させるときのプロセスについて説明する。立位撮影を行う場合、撮影者(例えば放射線技師や医師など)は、被検体を間に挟んでX線発生器14の照射口と、X線検出装置15の受像面、すなわちホルダ22に装填されたX線撮影用カセッテ20の検出面とを対面させなければならない。そこで、X線発生器14の照射口がX線検出装置15の受像面を向いていないときは、方向選択ボタン43dをオンにしてX軸回りの回転方向を選択した後、把持部42を把持しながら、解除ボタン44a,44bを押圧操作する。これにより、X軸回りの回転方向におけるX線発生器14の回転がフリー状態になるので、把持部42を把持し、且つ解除ボタン44a,44bを押圧した状態のまま、X線発生器14の照射口をY軸方向に向けて、X線検出装置15の受像面と対面させることができる。X線発生器14の向きを変更した後は、方向選択ボタン43dをオフにして方向選択を解除する。
X線発生器14の向きを調整した後、方向選択ボタン43a〜43cのいずれかをオンにして移動方向を選択し、把持部42を把持しながら、解除ボタン44a,44bを押圧操作する。これにより、X軸、Y軸、Z軸方向のいずれかにおけるX線発生器14の移動がフリー状態になるので、把持部42を把持し、且つ解除ボタン44a,44bを押圧した状態のまま、被検体の立ち位置、体型などに合わせてX線発生器14をX軸、Y軸、Z軸方向に移動させて位置調整することができる。また、この位置調整を行うとき、X線発生器14をY軸方向に対して移動させている途中で、立位撮影用のSID検出値がSID設定値に一致したとき、インジケータ47b,47cのいずれかが点灯する。撮影者は、インジケータ47b,47cを見て、SID検出値がSID設定値に一致していることを認識し、これを目安にしてX線発生器14の位置調整を行うことができる。
さらにまた、立位撮影の位置調整を行うとき、モード切換えボタン46を操作して通常モードからトラッキングモードに切り換えると、コントローラ51は、操作部23からの操作信号に基づき、ホルダ22の昇降に合わせて、支柱27を伸縮させる操作信号を駆動部12eに送信する。これにより、X線撮影用カセッテ20のZ軸方向の移動に追従してX線発生器14がZ軸方向に移動するので、X線発生器14の焦点位置と、X線検出装置15の受像面との距離が一定に保たれたまま、Z軸方向の位置調整を行うことができる。
臥位撮影を行う場合、撮影者は、寝台に寝かせた被検体を間に挟んでX線発生器14の照射口と、X線検出装置16の受像面、すなわちトレイ19に装着されたX線撮影用カセッテ20の検出面とを対面させなければならない。そこで、X線発生器14の照射口がX線検出装置16の受像面を向いていないときは、方向選択ボタン43dを押圧操作してX軸回りの回転方向を選択した後、把持部42を把持しながら、解除ボタン44a,44bを押圧操作する。これにより、X軸回りの回転方向におけるX線発生器14の回転がフリー状態になるので、把持部42を把持し、且つ解除ボタン44a,44bを押圧した状態のまま、X線発生器14の照射口をZ軸方向に向けて、X線検出装置16の受像面と対面させることができる。X線発生器14の向きを変更した後は、方向選択ボタン43dをオフにして方向選択を解除する。
X線発生器14の向きを調整した後、方向選択ボタン43a〜43cを押圧操作して移動方向を選択し、把持部42を把持しながら、解除ボタン44a,44bを押圧操作する。これにより、X軸、Y軸、Z軸方向のいずれかにおけるX線発生器14の移動がフリー状態になるので、把持部42を把持し、且つ解除ボタン44a,44bを押圧した状態のまま、床面から天板17までの高さ、被検体の体型などに合わせてX線発生器14をX軸、Y軸、Z軸方向に移動させて位置調整することができる。また、この位置調整を行うとき、X線発生器14をZ軸方向に移動させている途中で、臥位撮影用のSID検出値がSID設定値に一致したとき、インジケータ47aが点灯する。撮影者は、インジケータ47aを見て、SID検出値がSID設定値に一致していることを認識し、これを目安にしてX線発生器14の位置調整を行うことができる。
以上説明したように、把持部42を把持したまま解除ボタン44a,44bを押圧操作し、X線発生器14をフリー状態にして移動させることができるので、立位撮影、及び臥位撮影のいずれの場合でも、X線発生器14を移動及び回転して簡単にX線発生器14の位置を合わせることができる。また、操作装置13は、装置本体41が板状に形成され、この装置本体41と一体に把持部42が形成されているため、把持部42の近傍に解除ボタン44a,44bを配置することができる。これにより、把持部42を把持したまま、解除ボタン44a,44bの押圧操作がし易くなっている。
従来の操作装置では、X線発生器が移動又は回転可能になる方向を選択するとともに、選択方向における規制を解除してX線発生器の移動又は回転をフリーにする解除ボタンを備えていたので、選択方向によって解除ボタンの位置がそれぞれ異なる。このため、操作装置を把持する位置に対して解除ボタンの位置が遠くなる場合があり、操作性が低下する。これに対して、本実施形態の操作装置13では、移動及び回転可能になる方向を選択する方向選択ボタン43a〜43dと、選択方向におけるX線発生器14の移動又は回転をフリーにする解除ボタン44a,44bとをそれぞれ設けているので、方向選択ボタン43a〜43dは、操作装置13を把持する位置に関係なく操作することが可能であり、配置の自由度が高く、また、解除ボタン44a,44bは、把持部42の近傍にあるため、把持部42を把持したまま、容易に押圧操作することができる。したがって、操作装置13では、X線発生器14を移動させる際の操作性を向上させることができる。
また、解除ボタン44a,44bは、把持部42に沿って配される細長い形状に形成されているため、把持部42のどの位置を把持しても解除ボタン44a,44bが押し易く、無理な体勢で把持部42を把持する必要がない。さらにまた、解除ボタン44a,44bのうちいずれか一方でも押圧操作することでX線発生器14をフリー状態にして移動させることができるので、片手で操作を行うこともできる。
また、把持部42の近傍には、スペースの余裕があるため、解除ボタン44a,44bを大きく形成することができる。あるいは、装置本体41を板状にすることで、凹凸が少ない形状にすることができるため、操作装置13の洗浄、消毒作業などを簡単にすることができる。操作装置13は、凹凸が少ない形状であることから、人や物などに引っ掛かってX線発生器14が不用意に移動することがない。さらにまた、把持部42を装置本体41と一体に形成しているため、部品点数が減少して操作装置13のコストダウンを図ることができる。
なお、上記実施形態では、操作装置13を操作してX線発生器14を移動させるとき、X軸回りの回転方向を選択してフリー状態にし、X線発生器14を回転させた後、X軸、Y軸、Z軸方向の移動方向を選択してフリー状態にし、X線発生器14を移動させて位置調整を行っているが、X線発生器14を移動させるときのプロセスはこれに限るものではなく、移動方向と回転方向とを組み合わせて選択してもよいし、移動方向と回転方向とを一度に全て選択してもよい。
また、上記実施形態では、方向選択ボタン43a〜43dで移動方向又は回転方向が選択された状態で、解除ボタン44a,44bが押圧操作されたとき、方向選択ボタン43a〜43dで選択された方向におけるX線発生器14の移動又は回転がフリー状態になる例を説明したが、これに限るものではなく、例えば、操作装置に方向選択ボタン43a〜43dを設けず、解除ボタン44a,44bが押圧操作されたとき、予め設定された複数の所定方向におけるX線発生器14の移動又は回転が全てフリー状態になるようにしてもよい。
上記実施形態では、方向選択ボタン43a〜43dを操作することによって選択できる回転方向としてX軸回りを例に説明したが、これに限らず、回転方向としてY軸回り、Z軸回りについても選択できるようにしてもよい。また、選択できる回転方向を増やす場合、方向選択ボタンの数を増やせばよい。また、上記実施形態では、方向選択ボタン43a〜43dを操作することによって、複数の方向を選択することができるが、これに限らず、方向選択ボタン43a〜43dのいずれか1つをオンにすることによって、1つの方向だけを選択可能としてもよい。この場合、方向選択ボタン43a〜43dのいずれか1つがオンになっているときには、他の方向選択ボタンを操作してもオンにならないように設定する。
上記実施形態では、方向選択ボタン43a〜43dは、装置本体41の左右方向に沿って一列に並んで配されているが、方向選択ボタン43a〜43bの位置、並べ方はこれに限るものではなく、装置本体41の何処の位置に配置してもよい。また、方向選択ボタン43a〜43dは、装置本体41の所定位置に常時固定せず、例えば、装置本体41に設けられた複数の取り付け位置に対して方向選択ボタン43a〜43dを、磁石や粘着テープなどにより着脱自在とし、X線撮影システム10の使用前、例えば施設導入時などに方向選択ボタン43a〜43dの配置を変更し、さらに配置を変更した方向選択ボタン43a〜43dに合わせて選択される方向の設定を変更できるようにしてもよい。
上記実施形態では、解除ボタン44a,44bのうち、いずれか一方が押圧されたときオンとなり、両方の押圧が解除されたときオフとなる構成にしているが、本発明はこれに限らず、両方が押圧されたときオンとなり、いずれか一方の押圧が解除されたときオフになるようにしてもよい。また、上記実施形態では、装置本体41の表面41aに解除ボタン44a,44bを設けたが、これに限らず、装置本体41の裏面41bの把持部42近傍に解除ボタンを設けるようにしてもよい。この場合、装置本体41の裏面41b側に指が掛かるため、X線発生器14を手前に移動させる動作が簡単になる。
上記実施形態では、X線発生器14を床上式の移動装置で保持した例で説明したが、天井吊り下げ式の移動装置で保持してもよい。また、壁に固定レールを敷設した壁走行式の移動装置を使用してもよい。さらにまた、上記実施形態では、放射線としてX線を例に説明したが、本発明は、γ線など、X線以外の放射線を使用するものでもよい。
10 X線撮影システム
11 撮影装置
12 移動装置
13 操作装置
14 X線発生器
15 X線検出装置
16 X線検出装置
20 X線撮影用カセッテ
41 装置本体
41a 表面
41b 裏面
42 把持部
42a 表面側把持部
42b 裏面側把持部
43a〜43d 方向選択ボタン
44a,44b 解除ボタン

Claims (11)

  1. 所定方向に対して移動及び回転が規制されるロック状態と、前記所定方向に対して移動及び回転の少なくとも一方が可能になるフリー状態との間で切り換えが行われる放射線発生器を移動させるための放射線発生器の操作装置において、
    前記放射線発生器と結合される板状の装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、前記放射線発生器のロック状態を解除してフリー状態にするための解除ボタンと、
    前記装置本体の両側端縁に沿って配され、前記装置本体と一体に形成された把持部と
    前記装置本体に設けられ、前記所定方向のうち、前記放射線発生器がフリー状態になる方向を選択するための方向選択ボタンとを備え、
    前記解除ボタンが操作されたとき、前記方向選択ボタンで選択された方向がフリー状態になることを特徴とする放射線発生器の操作装置。
  2. 前記装置本体は、複数の前記所定方向に合わせてそれぞれ前記方向選択ボタンが設けられており、
    前記解除ボタンが操作されたとき、前記方向選択ボタンで選択された複数の方向に対して前記放射線発生器がフリー状態になることを特徴とする請求項1記載の放射線発生器の操作装置。
  3. 前記装置本体は、互いに平行且つ平坦に形成された表面及び裏面を有し、
    前記表面は、前記放射線発生器の反対側に位置し、
    前記裏面は、前記放射線発生器と対面し、
    前記把持部は、前記表面に対して1mm〜30mm突出し、前記裏面に対して1mm〜50mm突出することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線発生器の操作装置。
  4. 前記装置本体は、前記把持部が配される一方の側端縁から他方の側端縁までの横幅が250mm〜500mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線発生器の操作装置。
  5. 前記解除ボタンは、前記把持部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線発生器の操作装置。
  6. 前記解除ボタンは、前記把持部に沿って配される細長い形状であることを特徴とする請求項記載の放射線発生器の操作装置。
  7. 前記装置本体は、複数の前記解除ボタンが設けられ、
    前記解除ボタンのいずれか1つが操作されたとき、前記放射線発生器がフリー状態となることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線発生器の操作装置。
  8. 前記解除ボタンは、押圧されたときオンになって前記放射線発生器がフリー状態となり、押圧が解除されたときオフになって前記放射線発生器がロック状態になることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線発生器の操作装置。
  9. 前記解除ボタンは、前記表面及び前記裏面のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線発生器の操作装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の前記操作装置と、放射線発生器と、前記放射線発生器を移動可能に保持する移動装置と、放射線を検出する放射線検出装置とを備えることを特徴とする放射線撮影システム。
  11. 前記移動装置は、床に敷設されたレール、及び前記レールに沿って移動する支柱を備える床上式の移動装置であることを特徴とする請求項10記載の放射線撮影システム。
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