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JP5347582B2 - 3次元造形装置 - Google Patents
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JP5347582B2 - 3次元造形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、断面画像データの積層により3次元形状を形成する3次元造形装置、その制御装置、制御方法、及びその3次元造形装置により造られた造形物に関する。
従来から、この種の3次元造形装置は、ラピッドプロトタイピングと呼ばれる装置として知られており、業務用として広く使われている。3次元造形装置の主な方式として、光造形方式、シート積層造形方式、そして、粉体造形方式がある。
光造形方式は、光硬化型の樹脂に高出力レーザを照射して、断面形状を形成し、その積層によって3次元形状を造るものである。シート積層造形方式は、薄厚シートを層状に切り抜き、接着して積層して、3次元形状を造るものである。粉体造形方式は、粉体材料を層状に敷き詰めて、断面形状を作り、それを積層して3次元形状を造るものである。
粉体造形方式は、更に、粉体を溶融または焼結するものと、接着剤を使って粉体を固化させるものに大分される。後者は、石膏を主成分とする粉末に、印刷機等に用いられるインクジェットのヘッドを用いて、接着剤を吐出して固化させ、断面層を形成し、それを積層することによって3次元形状を造るものである。
インクジェットヘッドを利用した粉体造形方式では、インクジェットプリンタのヘッドが、石膏の粉体が敷き詰められたシート上であたかも印刷をするように移動しながら、粉体を結合させる結合剤溶液を吐出する。粉体造形方式では、光硬化方式のように高出力レーザが用いられないため、装置の取り扱いが簡単である。また、光硬化樹脂が用いられないので、環境に対する負荷は相対的に小さく、樹脂の管理などが面倒なことが少ない。
このような粉体造形方式を採用した装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、その図2に示されるように、粉体を吐出するヘッド(41)(粉体分散ヘッド(13))が、粉体が収容される領域(42)上を移動しながら粉体を供給する。そして、粉体粒子同士を結合させるための結合剤材料を吐出するヘッド(43)(インクジェット印刷ヘッド(15))が、その領域(42)上を移動しながら、結合剤材料を粉体に選択的に吐出することで、結合剤層が形成される(特許文献1の明細書のページ7に記載。)。また、この装置は、その図7に示されるように、供給された粉体の表面をレベリングするための水平ローラ(101)も走行する構造になっている。
特表平07−507508号公報
このように、ヘッド(41)、(43)及び水平ローラ(101)の少なくとも3つの部材が領域(42)上を移動するので、それらを移動させるための機構がそれぞれ必要になり、その構造が複雑になる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、装置の小型化を実現しつつ、粉体及び液剤等の供給をシンプルな機構により実現することができる3次元造形装置、及びこれにより得られた造形物を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る3次元造形装置は、ステージと、供給機構と、ヘッドと、移動機構と、昇降機構とを具備する。
前記ステージには、粉体材料が堆積される。
前記供給機構は、前記ステージ上に所定の層厚ごとに前記粉体材料を供給する。
前記ヘッドは、造形物を形成するための、前記粉体材料を結合させることが可能な液剤を、前記ステージ上の前記粉体材料に吐出する。
前記移動機構は、前記ヘッドから前記層厚分の前記粉体材料に前記液剤が供給されるように、前記ステージを移動させる。
前記昇降機構は、前記所定の層厚ごとに前記ステージを下降させる。
本発明では、ステージが移動機構により移動するので、供給機構及びヘッドのうち少なくとも一方が、ステージの移動方向に平行な方向で移動しなくても、粉体材料の供給または液剤の吐出を行うことができる。つまり、粉体及び液剤の供給のうち少なくとも一方を移動機構によるステージの移動だけで行うことができ、移動系の構造がシンプルとなる。
移動系とは、粉体材料の所定の層厚分の造形物を形成するために必要な、各部材を移動させるための機構である。
前記供給機構は、供給ボックスと、堆積面と、落下機構とを有してもよい。
前記供給ボックスは、前記粉体材料を貯留することが可能であり、前記移動機構による前記ステージの移動経路上にある前記ステージの上方側に配置されている。
前記堆積面は、前記供給ボックス内で傾斜するように配置され、前記粉体材料が堆積される。
前記落下機構は、前記移動機構により前記ステージが移動しているときに、前記堆積面に堆積された前記粉体材料を、前記粉体材料の自重を利用して前記ステージ上に落下させる。
ステージが移動機構により移動しているときに、堆積面から粉体材料が少なくともその自重を利用してステージ上に供給されるので、粉体材料をステージ上に1層分積層させるための移動を、前記供給機構に行わせなくてもよい。つまり、供給機構は3次元造形装置に固定とすることができ、移動系の構造がシンプルとなる。
前記落下機構は、例えば、前記堆積面の下端部に配置された供給ローラであってもよい。
前記供給機構は、前記ステージ上に落下した前記粉体材料をならすならしローラを有してもよい。
これにより、粉体材料の層厚を均一にすることができる。
前記供給機構は、前記堆積面の下端部に配置された、前記落下機構としての供給ローラと、前記ステージ上に落下した前記粉体材料をならすならしローラと、前記供給ローラ及び前記ならしローラを駆動する1つの駆動源とを有してもよい。
1つの駆動源により供給ローラ及びならしローラが駆動されるので、3次元造形装置の小型化を実現することができる。
前記3次元造形装置は、前記移動機構により前記ステージが移動するときの前記ステージの動力を利用して、前記供給ローラを回転駆動する動力伝達機構をさらに具備してもよい。
このような構成によれば、ステージを駆動する1つの駆動源により、供給ローラを回転させることができ、3次元造形装置の小型化を実現することができる。
前記3次元造形装置は、前記移動機構により前記ステージが移動するときの前記ステージの動力を利用して、前記ならしローラを回転駆動する動力伝達機構をさらに具備してもよい。
このような構成によれば、ステージを駆動する1つの駆動源により、ならしローラを回転させることができ、3次元造形装置の小型化を実現することができる。
前記3次元造形装置は、前記液剤が供給された前記ステージ上の粉体材料を加熱するヒータをさらに具備してもよい。
例えば、ヘッドから吐出される液剤による粉体粒子同士の結合力が不十分で、造形物の硬度が足りない場合、ヒータの加熱により所望の硬度を得ることができる。
前記ヒータは、例えば、加熱のためにレーザ光を照射してもよい。
前記ヘッドは、前記移動機構による前記ステージの移動経路上にある前記ステージの上方側に固定された、前記ステージの移動方向に直交する方向に長いライン型ヘッドであってもよい。
前記粉体材料は、塩化ナトリウムを主成分として含むものであってもよい。
本発明に係る造形物は、ステージと、供給機構と、ヘッドと、移動機構と、昇降機構とを具備する3次元造形装置により得られたものである。
前記ステージには、粉体材料が堆積される。
前記供給機構は、前記ステージ上に所定の層厚ごとに前記粉体材料を供給する。
前記ヘッドは、造形物を形成するための、前記粉体材料を結合させることが可能な液剤を、前記ステージ上の前記粉体材料に吐出する。
前記移動機構は、前記ヘッドから前記層厚分の前記粉体材料に前記液剤が供給されるように、前記ステージを移動させる。
以上、本発明によれば、粉体及び液剤等の供給をシンプルな機構により実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る3次元造形装置を示す図である。 3次元造形装置の側面から見た斜視図である。 図1におけるY方向に平行な面で3次元造形装置のほぼ中央を切断したときの、3次元造形装置の内部構造を示す斜視図である。 図3を正面から見た図(断面図)である。 図1においてすべてのカバーが取り外された状態の3次元造形装置を示す斜視図である。 図5においてトッププレートが取り外された3次元造形装置を示す斜視図である。 図6に示す3次元造形装置の平面図である。 主に3次元造形装置の制御系を示すブロック図である。 3次元造形装置の動作を示すフローチャートである。 その動作を模式的に示す3次元造形装置の図である。 本実施形態に係る3次元造形装置で造られた4つの造形物の色の実測値の例を示す表である。 本発明の第2の実施形態に係る3次元造形装置の一部を示す斜視図である。 ヒータコントローラによる、上記赤外線レーザを利用したヒータの運転の例を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る3次元造形装置の一部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(3次元造形装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る3次元造形装置を示す図である。
3次元造形装置100は、いくつかのカバーで構成されるほぼ直方体形状でなる筐体を備えている。筐体の上部はトップカバー1、トップカバー1を両側から挟むように右カバー及び左カバーにより構成される。また、正面カバー4、両側面カバー5及び図1では現れない背面カバーが設けられている。トップカバー1には取っ手1aが取り付けられ、トップカバー1を右カバー2及び左カバー3に対して取り外しが可能となっている。
図2(A)及び(B)は、3次元造形装置100の側面から見た斜視図である。図2(B)に示すように、一方の側面カバー5には、形成された造形物を取り出すための取り出し口5aが設けられ、取り出しカバー6がこの取り出し口5aに開閉可能に設けられている。
図3は、例えば図1におけるY方向に平行な面で3次元造形装置100のほぼ中央を切断したときの、3次元造形装置100の内部構造を示す斜視図である。図4は、図3を正面から見た図(断面図)である。図5は、図1においてすべてのカバーが取り外された状態の3次元造形装置100を示す斜視図である。
図5に示すように、3次元造形装置100は、例えば4角にそれぞれ設けられた4つの支柱28を備え、これらの支柱28に、順に所定の間隔をおいて接続された、ベースプレート9、プリントベースプレート8及びトッププレート7を備えている。これら3つのプレートの間には、複数の柱部材29が適宜設けられている。
図6は、図5においてトッププレート7が取り外された3次元造形装置100を示す斜視図である。図7は、図6に示す3次元造形装置100の平面図である。図4〜図7に示すように、プリントベースプレート8上には、供給ユニット10、ヘッドユニット30及びヒータ40が、3次元造形装置100の長手方向であるY方向に沿って順に配置されている。供給ユニット10は、粉体材料(以下、単に粉体という。)を造形ユニット20の造形ボックス21に供給する。
粉体としては、水溶性の材料が用いられ、例えば、食塩、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムなどの無機物が用いられる。塩化ナトリウムとにがり成分(硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなど)が混合されたものが用いられてもよい。すなわち、これは塩化ナトリウムを主成分とするものである。あるいは、上記無機物を主成分とした、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム、メタアクリル酸アンモニウム、メタアクリル酸ナトリウムや、その共重合体などの有機物を用いることもできる。ポリビニルピロリドン等は、水分が加えられ、加熱されることにより、良好な接着性を示す。粉体の平均粒子径は、典型的には10μm以上100μm以下である。食塩が用いられることにより、例えば金属またはプラスチック等の粉体材料を用いる場合に比べ、粉体材料の抽出や加工等に要するエネルギーが低いので環境に良い。また、食塩や上記ポリビニルピロリドン等の食用の材料が用いられることにより、この材料が廃棄されても環境に悪影響を及ぼさない。
トッププレート7には、作業者または作業用ロボットが供給ユニット10に粉体を供給するための材料の開口7aが設けられている。また、トッププレート7には、その開口7aに隣接し、例えば作業者が、ヘッドユニット30における後述するインクタンクユニット33を出し入れするための出し入れ口7bが設けられている。
図6に示すように、プリントベースプレート8の、供給ユニット10の下部に四角の穴8aが形成されている。しかし、この穴8aの形状や大きさは適宜設計することができる。例えば、後述するように粉体が造形ボックス21内に落下することが可能であれば、穴8aの形状は、Y方向に直交するX方向に長いスリット状であってもよい。
図6及び図7に示すように、プリントベースプレート8の、ヒータ40の下方側には、形成された造形物が取り出される取り出し口8cが設けられている。
プリントベースプレート8の下部であって、供給ユニット10の下部には、粉体による造形物が形成される造形ユニット20が配置されている。造形ユニット20は、供給ユニット10から供給された粉体を貯留する造形ボックス21、この造形ボックス21内に配置された、粉体が堆積される造形ステージ22を有する。また、造形ユニット20は、これら造形ボックス21及び造形ステージ22を支持し、造形ボックス21内で造形ステージ22を昇降させる昇降ユニット(昇降機構)23を有する。
供給ユニット10は、粉体を貯留することが可能な供給ボックス11、供給ボックス11内で傾斜して配置された堆積板12、この堆積板12の下端部に配置された供給ローラ13を有する。供給ボックス11の上部は、トッププレート7の開口7aに面した開口部を有し、供給ボックス11は、例えば立方体に近い形状を有している。堆積板12は、例えば水平面(X−Y平面)から40〜50度程度に傾斜し、かつ、粉体が堆積される面となる堆積面(上面)12aが、ヘッドユニット30側に向くように、つまりY方向の正の方向に向くように配置されている。粉体は、堆積板12に堆積されることで、供給ボックス11内の三角柱状の領域に貯留される。
堆積板12の傾きは、40〜50度に限られず、後述するように、粉体が堆積面12aに摩擦により貼りつかずに造形ユニット20の造形ボックス21に流れ落ちるような角度に設定されていればよい。すなわち、堆積板12の傾きは、粉体の材料の種類、その形状、あるいは堆積面12aの材質等により適宜設定可能である。
供給ローラ13は、X方向に沿った回転軸13aを有し、少なくとも造形ボックス21内のX方向で造形物が形成される範囲で、そのX方向に長い形状となっている。ヘッドユニット30側の供給ボックス11の側壁11aは、その側壁11aの下端が供給ローラ13の表面上に所定の隙間をあけて位置するように配置されている。供給ローラ13が回転すると、供給ボックス11内に貯留された粉体がこの所定の隙間を介して、上記造形ボックス21に供給される。また、この隙間は、供給ローラ13が回転しないで静止した状態では、堆積板12上の粉体が造形ボックス21内に落ちない程度のわずかな隙間とされる。
供給ユニット10は、供給ボックス11及びヘッドユニット30の間であって、供給ローラ13にY方向で並ぶように配置されたならしローラ14を備えている。ならしローラ14は、回転することで、造形ステージ22に貯留された粉体の表面を平面状にならす。これら供給ボックス11、堆積板12、供給ローラ13、ならしローラ14等は供給機構として機能する。ならしローラ14も供給ローラ13と同様に、少なくとも造形ボックス21内のX方向で造形物が形成される範囲で、そのX方向に長い形状となっている。
ベースプレート9上には、図3に示すように、この造形ユニット20をY方向に移動させる移動機構26が設けられている。造形ボックス21の、ヘッドユニット30側とは反対側には、余剰の粉体を回収する回収ボックス45が配置され、回収ボックス45はこの昇降ユニット23上または造形ボックス21の下部に取り付けられている。
昇降ユニット23は、例えば図示しない、ラックアンドピニオン、ベルト駆動機構、電磁気的な作用により駆動するリニアモータ等により構成される。昇降ユニット23の代わりに、例えば流体圧を利用する昇降シリンダが用いられてもよい。
図3及び図4に示すように、移動機構26は、ベースプレート9上にY方向に延設されたガイドレール25、このガイドレール25に沿って昇降ユニット23をY方向に移動させるための駆動機構を有する。駆動機構は、例えば図8に示すように、移動モータ38、この移動モータ38により駆動されるピニオンギア39、このピニオンギア39と噛み合うラックギア24(図3、8参照)等を備える(図8参照)。移動モータ38は、造形ユニット20の例えば昇降ユニット23に取り付けられている。駆動機構は、ラックアンドピニオンに限られず、ボールネジ、ベルト駆動、または、電磁的に作用により駆動されるリニアモータ等の各種の機構を用いることができる。このような移動機構26により、造形ボックス21、造形ステージ22、昇降ユニット23及び回収ボックス45が一体的にY方向に移動する。
移動機構26による造形ユニット20のY方向の移動経路上であって、その移動経路上にある造形ユニット20の上方側に、供給ユニット10、ヘッドユニット30及びヒータ40が配置される。
造形ボックス21は、供給ボックス11と実質的に同じフットプリントの大きさを有している。図4に示した待機位置で待機している状態の造形ボックス21の図4中右側の端部付近に、供給ローラ13及びならしローラ14が配置される。図6に示すように、プリントベースプレート8の、ならしローラ14が配置される位置には、ならしローラ14の表面の一部を、プリントベースプレート8から下方に露出させるための露出穴8bが設けられている。
図5及び図7に示すように、供給ローラ13及びならしローラ14を駆動する駆動源として、1つの回転モータ18がプリントベースプレート8上に設けられている。図7に示すように、回転モータ18の駆動出力軸には伝達ギア19が接続され、この伝達ギア19に、供給ローラ13の回転軸13a及びならしローラ14の回転軸14aにそれぞれ接続されたギア16及び17が所定のギア比で噛み合っている。伝達ギア19による、ギア16及び17に対するそれぞれのギア比は同じでもよいし異なっていてもよい。回転モータ18の駆動により伝達ギア19が回転し、その回転力がギア16及び17に伝達され、供給ローラ13及びならしローラ14が同じ方向に回転する。このように、1つの駆動源により供給ローラ13及びならしローラ14が駆動されるので、3次元造形装置100の小型化を実現することができる。また、コストも削減することができる。
ヘッドユニット30は、複数のインクタンク31を搭載したインクタンクユニット33、インクタンク31に図示しないチューブを介して接続されたインクジェットヘッド32を有する。インクジェットヘッド32は、インクタンク31に貯留されたインクを造形ステージ22上の粉体に吐出する。図6等に示すように、インクジェットヘッド32はプリントベースプレート8に設置された支持台37に固定され、インクタンクユニット33はその支持台37上に設置される。
インクジェットヘッド32は、例えば図6に示すようにX方向に長いライン型ヘッドが用いられる。そのX方向のインクの吐出幅は、少なくとも造形ステージ22上のX方向で造形物が形成される範囲で設計される。インクジェットの発生機構としては、ピエゾ型やサーマル型が挙げられ、公知の吐出原理が用いられればよい。
インク(液剤)としては、例えばシアン、マゼンダ及びイエローの各色(以下CMY)のカラーインクが用いられてもよいし、これらのカラーインクに加えて、黒、白、無色等のインクが用いられてもよい。特に、黒、白または無色のインクタンク31は、粉体自体の色に応じて適宜設置されればよい。本実施形態では、例えばインク中の水分により粉体が硬化するような、インク及び粉体の各材料が選定される。粉体が白である場合であって、造形物に白色を着色したい(白色を残したい)場合には、その残したい箇所に、無色のインクか、または白色のインクが吐出される。
また、インクの材料としては、例えば水性インクが用いられ、市販のインクジェットプリンタ用のインクを用いることも可能である。インクは、粉体の材料に応じて油性であってもよい。無色インクには、例えば、純水とエチルアルコールを重量比で1対1で混合したもの、純水にグリセリンを重量比20%混合したもの、これらの混合物にさらに微量の界面活性剤を混合したものが用いられる。
あるいは、インクの材料として、色付けを主目的とするものに限られず、例えば粉体粒子同士を結合するための結合剤を含む薬液であってもよい。
ヒータ40は、例えば赤外線ランプ41及びリフレクタ42を備える。赤外線ランプ41による加熱に限られず、電熱線、または後述する赤外線レーザであってもよい。
(制御系)
図8は、主に3次元造形装置100の制御系を示すブロック図である。
この制御系は、ホストコンピュータ51、メモリ52、画像処理コンピュータ90、移動モータコントローラ54、造形ステージコントローラ53、回転モータコントローラ55、ヘッド駆動コントローラ56、ヒータコントローラ57を備える。
ホストコンピュータ51は、上記メモリ52及び各種コントローラの駆動を統括的に制御する。メモリ52は、ホストコンピュータ51に接続され、揮発性または不揮発性のどちらでもよい。
画像処理コンピュータ90は、後述するように造形の対象物体の断層化画像として、例えばCT(Computed Tomography)の画像データを取り込む。このCT画像データについてBMP(Basic Multilingual Plane)形式に変換する等の画像処理を実行する。画像処理コンピュータ90は、典型的には3次元造形装置100とは別体のコンピュータであり、ホストコンピュータ51に例えばUSB(Universal Serial Bus)により接続され、記憶された画像処理後の画像データをホストコンピュータ51に送信する。
CTとは、X線を用いたCTに限られず、SPECT(Single Photon Emission CT)、PET(Positron Emission Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等を含む広義のCTを意味する。
ホストコンピュータ51と画像処理コンピュータ90の接続形態は、USBに限られず、SCSI(Small Computer System Interface)、その他の形態でもよい。また、有線及び無線のどちらでもよい。なお、画像処理コンピュータ90は、3次元造形装置100内に搭載された画像処理用のデバイスであってもよい。また、画像処理コンピュータ90が3次元造形装置100と別体の装置である場合、画像処理コンピュータ90は、CT装置であってもよい。
造形ステージコントローラ53は、インクジェットヘッド32による粉体Gへのプリント時に、後述するように造形ステージ22を所定の高さ単位で下降させていくために、昇降シリンダの昇降駆動量を制御する。
移動モータコントローラ54は、移動機構26の移動モータ38の駆動を制御することにより、造形ユニット20の移動の開始、停止及び移動速度等を制御する。
回転モータコントローラ55は、回転モータ18の駆動を制御することにより、供給ローラ13及びならしローラ14の回転の開始、停止及び回転速度等を制御する。
ヘッド駆動コントローラ56は、インクの吐出量を制御するために、インクジェットヘッド32内のインクジェットの発生機構に駆動信号を出力する。
ヒータコントローラ57は、ヒータ40による加熱の開始、停止、加熱温度及び加熱時間等を制御する。
上記ホストコンピュータ51、画像処理コンピュータ90、造形ステージコントローラ53回転モータコントローラ55、移動モータコントローラ54、ヘッド駆動コントローラ56、ヒータコントローラ57は、例えば次のようなハードウェア、または、そのハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されればよい。そのハードウェアは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、あるいはこれらに類するものが用いられる。
メモリ52は、固体(半導体、誘電体または磁気抵抗)メモリのほか、磁気ディスク、光ディスク等の記憶デバイスでもよい。
(3次元造形装置100の動作)
以上のように構成された3次元造形装置100(及び画像処理コンピュータ90)の動作について説明する。図9は、その動作を示すフローチャートである。
画像処理コンピュータ90により、CT画像データが読み込まれる。造形の対象となる物体は、医療分野では生物体、特に人体である。医療分野に限られず、建築分野、機械工学分野等、医療分野以外のCT画像データを扱うことも可能である。
ステップ101において、作業者が、画像処理コンピュータ90またはホストコンピュータ51を操作して、造形対象のファイル、つまり、例えば1つの対象物体に対応するCT画像データ群を選択する。
画像処理コンピュータ90は、選択されたCT画像の輝度情報に基づいて、その輝度に関して2値化処理、あるいは3値化以上の処理を実行してもよい。その場合、画像処理コンピュータ90は、その2値化以上の多値化処理が実行された画像に対して、その多値化に対応した段階的な各輝度に対応した着色処理を実行してもよい。このような多値化処理やそれら各輝度に応じた着色処理により、3次元造形装置100は内部まで色分けされた、あるいは内部までカラー化された造形物を造ることができる。
ホストコンピュータ51は、画像処理コンピュータ90からCT画像データ群、または、上記のように画像処理(多値化処理、着色処理等)が実行された画像データ群を取り込む。以下、説明の便宜上、CT画像データ及び画像処理された画像データを、包括的に「断層化画像データ」という。
ステップ102では、作業者は、例えば画像処理コンピュータ90を操作することにより、その断層化画像データの断層ごとの厚みを指定する。この断層化画像データの断層の厚みは、後述するように、造形ステージ22上で粉体Gに印刷処理が実行されるときの、粉体Gの1層分の厚みとなる。
この粉体Gの1層分の厚みは、元の断層化画像データの断層ごとの厚みより小さくてもよいし、大きくてもよい。例えば元の断層化画像データの断層ごとの厚みが1mmである場合に、粉体Gの1層分の厚みが0.1mmに設定されてもよい。この場合、3次元造形装置100は、同じ1つの断層化画像データに応じて、粉体Gの10層分(0.1mm×10)にそれぞれ同じ画像を印刷すればよい。あるいは、粉体Gの1層分の厚みは、元の断層化画像データの断層ごとの厚みと同じに設定されてもよい。
次に、例えば作業者が図示しないスタートボタンを押すと、3次元造形装置100は動作を開始する。図10は、その動作を模式的に示す3次元造形装置100の図である。図10(A)〜(E)では、後述するように、インクが吐出されることで粉体Gが硬化される層が1層分(所定の層厚分)形成される工程が示されている。粉体G及び未硬化の粉体Gがドットのハッチングで示され、硬化層が黒塗りで示されている。
図10(A)に示すように、造形ステージ22には、硬化層及び未硬化の粉体層が積層された状態となっており、この状態から、硬化層を1層形成する工程が開始される。図10(A)において、造形ユニット20が示されている位置が、造形ユニット20の待機位置となる。
まず、昇降ユニット23が駆動されることにより、図10(B)に示すように造形ステージ22が所定の層厚分下降する(ステップ103)。そして、回転モータ18が駆動されることにより、供給ローラ13及びならしローラ14が回転する(ステップ104)。これらの回転方向は、図4において時計回りである。これらのローラ13(及び14)が回転することにより、そのローラ13の回転力及び粉体Gの自重により、供給ボックス11の堆積板12上に堆積された粉体Gが、側壁11aの下端とローラ13の表面との隙間を介して流れ落ちる。
このように、造形ステージ22が移動しているときに、堆積面12aから粉体Gが少なくともその自重を利用して造形ステージ22上に供給される。したがって、粉体Gを造形ステージ22上に1層分積層させるための、供給ローラ13及びならしローラ14の移動を必要としない。つまり、供給ユニット10を3次元造形装置100に固定とすることができ、移動系の構造がシンプルとなる。
また、図10(B)において、移動機構26の駆動により、供給ローラ13及びならしローラ14の回転が開始されるタイミングとほぼ同時、またはそのタイミングから所定時間経過後に、造形ユニット20がインクジェットヘッド32側へ向かって移動を開始する(ステップ105)。造形ユニット20が移動している途中においても供給ローラ13(及びならしローラ14)は回転し続け、粉体Gが造形ボックス21内に供給され続ける。
図10(C)に示すように、造形ユニット20の移動により造形ボックス21上にならしローラ14が来ると、粉体Gの表面が均一にならされる(ステップ106)。これにより、図10(A)に示す状態から、1層分の粉体Gが、造形ステージ22上に堆積される。この1層分の厚みuが、上記したように例えば0.1mmとされる。
ならしローラ14の回転方向が、図4において時計回りである。これは、ならしローラ14の回転軸14aがフリーな状態を想定した場合に、ならしローラ14と造形ステージ22上の粉体層との摩擦によりならしローラ14が回転するであろう方向に対して逆の方向である。このようなならしローラ14の回転により、粉体Gを均一にならす効果を向上させることができる。
図10(D)に示すように、造形ユニット20の移動により、造形ボックス21が所定の位置まで移動すると、インクジェットヘッド32が、ヘッド駆動コントローラ56の制御に応じてインクの吐出を開始する(ステップ107)。これにより、造形ステージ22上に堆積された1層分の粉体層の所定の選択領域に、硬化層が形成されていく。粉体粒子同士を結合させることが可能にするための、粉体Gの材料及びインクの種類が適宜選択されることにより、硬化層を形成することができる。市販されている水性インクは、例えば塩化ナトリウムを主成分として含む粉体G、粉体Gを硬化させるための液剤となり得る。また、粉体Gの材料によっては、例えば粉体Gが上記した有機物との共重合体の場合は、水がその粉体Gの材料を硬化させるための液剤となる。
図10(D)において、移動している造形ボックス21の後端部(左端部)が、ならしローラ14の下部付近を過ぎると、供給ローラ13(及びならしローラ14)が停止する(ステップ108)。これにより、造形ボックス21への粉体Gの供給が停止する。
また、図10(D)に示すように、造形ユニット20が移動を続けることにより、造形ボックス21からこぼれ落ちる余剰の粉体Gが回収ボックス45に回収される。これにより、回収された粉体Gを再利用することができる。
そして、インクジェットヘッド32は、粉体層の所定の選択領域のすべてにインクを供給すると、その吐出を停止する(ステップ109)。なお、ステップ108と109とは実質的に同時になる場合もある。
さらに造形ユニット20がY方向に移動し続けると、図10(E)に示すように、造形ボックス21がヒータ40の直下位置まで移動する。ここで、造形ステージ22上の粉体Gの1層分がヒータ40により加熱される(ステップ110)。加熱温度は、例えば100〜200℃であるが、この範囲に限られない。この加熱処理により、硬化層の粉体Gの硬度が増し、硬化層が焼き固められる。ヘッドから吐出されるインクによる粉体粒子同士の結合力が不十分で、造形物の硬度が足りない場合、このようなヒータ40の加熱により所望の硬度を得ることができる。
加熱処理が終了すると、ホストコンピュータ51は、対象物体に対応するすべての断層化画像の印刷が終了したか否かを判定する(ステップ111)。終了の場合、造形物の周囲は未硬化の粉体層に覆われており、造形ボックス21内の余分な粉体Gが除去され(ステップ112)、造形物が完成する(ステップ113)。そして、人手または図示しないロボットにより、3次元造形装置100から造形物が取り出される。
ステップ111において、対象物体に対応するすべての断層化画像の印刷が終了していない場合、造形ユニット20は、供給ボックス11の直下位置、つまり元の待機位置まで戻り(ステップ114)、ステップ103以降の処理が繰り返される。なお、ステップ114の後、ステップ103において造形ステージ22が下降する形態に限られず、造形ユニットが待機位置まで移動している途中で、造形ステージ22が下降してもよい。
以上のように、本実施形態では、造形ユニット20が移動機構26により移動するので、供給ユニット10及びインクジェットヘッド32が、Y方向に移動しなくても粉体Gの供給及びインクの吐出を行うことができる。つまり、粉体G及びインクの供給のうち少なくとも一方を、移動機構26による造形ユニット20の移動だけで行うことができ、移動系の構造がシンプルとなる。移動系とは、粉体Gの所定の層厚分の造形物を形成するために必要な、各部材を移動させるための機構である。
本実施形態では、供給ボックス11が造形ボックス21の上方側に配置されていることにより、3次元造形装置100のフットプリントを小さくすることができる。
本実施形態では、造形ユニット20が移動する方向で、ならしローラ14、インクジェットヘッド32及びヒータ40が順に並んでおり、造形ユニット20は、粉体Gの1層分の印刷時には、Y軸の正方向である一方向にのみ動く。すなわち、粉体Gの1層分の印刷時に、造形ユニット20がY方向で往復移動する、といった動作が必要ないので、タクトを短縮することができる。
本実施形態において、移動機構26による造形ユニット20の移動速度は一定でよいが、途中で加速または減速されてもよい。
本実施形態では、例えば食塩等を含む粉体材料により造形物が造られ、従来のように接着剤が含まれないインクにより印刷される。したがって、インクのコストを削減することができる。接着剤が用いられないので、接着剤がインクジェットヘッドの吐出口で固まる、という問題も解消することができ、吐出口の目詰まりを防止することができる。
図11は、本実施形態に係る3次元造形装置100で造られた4つの造形物サンプルの色の実測値の例を示す表である。本発明者らは、エックスライト社のX-Rite530を用いて光学濃度、明度、色度及び彩度を測定した。造形物サンプルの粉体Gの材料は、食塩90重量%以上であり、その他、ポリビニルピロリドン等の材料でなる。石膏をベースとした従来の造形物は、白またはグレーのものしかなかったが、本実施形態では、彩度の値が大きく、発色が良いことが示されている。
光学濃度(OD)は、下記の式で表される。
OD=−log10(I'/I)
I:造形物への入射光強度、I':造形物からの反射光強度
つまり、反射率が10%の場合、OD=−log10(0.1)=1となる。
[第2の実施形態]
図12は、本発明の第2の実施形態に係る3次元造形装置の一部を示す斜視図である。これ以降の説明では、図1等に示した実施形態に係る3次元造形装置100が含む部材や機能と同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
本実施形態に係る3次元造形装置200は、加熱処理のためにレーザ光を利用したヒータ140を備える。このヒータ140は、例えばレーザ光源141、平行光束を形成するためのレンズ142、2つの反射ミラー143及び光学スキャン機構144を備えている。
レーザ光源141は、例えばトッププレート7及びプリントベースプレート8の間の領域、例えばトッププレート7の下面に取り付けられている。レーザ光源141は、例えば808nmの波長を有する赤外線レーザ光を照射するが、遠赤外領域の波長を有するレーザ光が用いられてもよい。
光学スキャン機構144は、例えばサーボモータ145及びガルバノミラー146を有し、Y方向でヘッドユニット30と並ぶように配置され、また、レーザ光源141とはY方向で反対側に配置されている。2つの反射ミラー143は、レーザ光源141からのレーザビームを、光学スキャン機構144まで導くための適切な位置に配置されている。レンズ142は、レーザ光源141と1つ目のミラー143との間の光路上に配置されている。
光学スキャン機構144のガルバノミラー146は、サーボモータ145の駆動により、Y方向の軸を中心に所定の角度範囲内で往復するように回転する。その角度範囲は、ガルバノミラー146で反射されて造形ステージ22上の粉体層でレーザビームが照射される範囲が、造形物が形成される所定の範囲をカバーするような範囲に適宜設定される。また、サーボモータ145の駆動によるガルバノミラー146の往復回転のスピードも適宜設定される。
このような光学スキャン機構144により、レーザビームがX方向の線状に形成され、その線状の光が粉体Gに照射される。したがって、移動機構26により造形ユニット20が移動しながらその線状の光が粉体Gに照射されることにより、1層分の粉体層が(面状の粉体層の全面が)加熱される。
このようにレーザが用いられることにより、短時間で1層分の粉体Gの造形が可能となり、したがって、造形物全体の形成に必要な時間も短縮される。
図13(A)及び(B)は、ヒータコントローラ57による、上記赤外線レーザを利用したヒータ140の運転の例を示すグラフである。各グラフにおいて、横軸は時間(s)であり、縦軸は加熱温度(℃)である。図13(A)では約4秒、図13(B)では約14秒の温度上昇速度が得られ、両方とも造形に成功した。
なお、図12に示した実施形態では、レーザビームがガルバノミラー146により線状にスキャンされたが、ガルバノミラー146及びサーボモータ145がY方向に移動することで、X及びY方向で面状にレーザビームがスキャンされてもよい。
[第3の実施形態]
図14は、本発明の第3の実施形態に係る3次元造形装置の一部を示す斜視図である。
本実施形態に係る3次元造形装置300は、造形ボックス21に取り付けられたラックギア47、ラックギア47に噛み合うピニオンギア46、ピニオンギア46に接続された伝達ギア19を備える。図14では、供給ローラ13及びそのギア16(図5参照)の図示を省略している。伝達ギア19は、その供給ローラ13のギア16と、ならしローラ14のギア17とに所定のギア比で接続されている。このような構成により、造形ユニット20がY方向に移動するときの動力を利用して、供給ローラ13及びならしローラ14を回転させることができる。この場合、ラックギア47、ピニオンギア46及び伝達ギア19は、動力伝達機構として機能する。
このような動力伝達機構が設けられることにより、造形ユニット20を駆動する1つの駆動源(移動モータ38)により、供給ローラ13及びならしローラ14を回転させることができ、3次元造形装置300の小型化を実現することができる。また、動力源が1つであることにより、コストも削減することができる。
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
上記実施形態では、供給ローラ13及びならしローラ14は、1つの回転モータ18により駆動されたが、個別の回転モータによりそれぞれ駆動されてもよい。
供給ローラ13、ならしローラ14、インクジェットヘッド32及びヒータ40の、Y方向の各間隔は、図4等に示したものに限られず、適宜設計の変更可能である。
上記実施形態では、供給ローラ13の数は1つとされた。しかし、粉体が通る隙間をあけて配置された例えば2つの供給ローラが互いに反対方向に回転し、その隙間から粉体が落ちるように供給されてもよい。ならしローラ14も複数あってもよい。
上記実施形態に係るインクジェットヘッド32はライン型ヘッドであった。しかし、X方向の吐出幅が、上記インクジェットヘッド32より短い吐出幅を持ち、X方向に移動可能なスキャン型のインクジェットヘッド32であってもよい。
供給ボックス11内に配置された堆積板12の堆積面12aは、曲面状であってもよいし、その曲面は上に凸または下に凸の形状であってもよい。
粉体Gを供給ボックス11から落下させる機構として、供給ローラ13に代えて(または供給ローラ13に加えて)、堆積面12aを振動させる振動ユニットが用いられてもよい。振動ユニットとして、圧電アクチュエータまたは偏心モータ等が用いられればよい。その振動は超音波振動でもよい。
供給ボックス11の下部に開口が設けられ、その開口を開閉するシャッタが設けられていてもよい。
上記実施形態では、ヒータ40が設けられる構成を示したが、ヒータ40は必ずしも設けられていなくてもよい。ヒータ40を備えていない3次元造形装置200により得られた造形物を加熱する加熱装置が、3次元造形装置200とは別個設けられていてもよい。
G…粉体
10…供給ユニット
11…供給ボックス
12…堆積板
12a…堆積面
13…供給ローラ
14…ならしローラ
18…回転モータ
20…造形ユニット
21…造形ボックス
22…造形ステージ
23…昇降ユニット
24…ラックギア
25…ガイドレール
26…移動機構
30…ヘッドユニット
32…インクジェットヘッド
38…移動モータ
40、140…ヒータ
46…ピニオンギア
47…ラックギア
51…ホストコンピュータ
100、200、300…次元造形装置
141…レーザ光源

Claims (5)

  1. 粉体材料が堆積されるステージと、
    前記ステージ上に所定の層厚ごとに前記粉体材料を供給する供給機構と、
    造形物を形成するための、前記粉体材料を結合させることが可能な液剤を、前記ステージ上の前記粉体材料に吐出するヘッドと、
    前記ヘッドから前記層厚分の前記粉体材料に前記液剤が供給されるように、前記ステージを移動させる移動機構と、
    前記所定の層厚ごとに前記ステージを下降させるための昇降機構と
    を具備する3次元造形装置であって、
    前記供給機構は、
    前記粉体材料を貯留することが可能であり、前記移動機構による前記ステージの移動経路上にある前記ステージの上方側に配置された、前記移動機構による前記ステージの移動方向に垂直な側壁を前記ヘッド側に有する供給ボックスと、
    前記供給ボックス内で傾斜するように配置され、前記粉体材料が堆積される堆積面と、
    前記移動機構による前記ステージの移動方向に直交する方向に沿った回転軸を有する供給ローラであって、前記移動機構により前記ステージが移動しているときに、前記堆積面に堆積された前記粉体材料を、前記粉体材料の自重を利用して前記ステージ上に落下させ、前記側壁の下端との間に所定の隙間をあけて前記堆積面の下端部に配置された供給ローラと、
    前記移動機構による前記ステージの移動方向に直交する方向に沿った回転軸を有し、前記ステージ上に落下した前記粉体材料をならし、前記ステージの移動方向において前記側壁を挟んで前記供給ローラと対向するように配置されたならしローラと、
    前記供給ローラの前記回転軸に接続された第1のギアと、
    前記ならしローラの前記回転軸に接続された第2のギアと、
    前記第1のギアと前記第2のギアとに噛み合う伝達ギアと、
    前記伝達ギアに接続された駆動出力軸を有し、前記駆動出力軸を介して前記伝達ギアを回転させ、その回転力を前記第1のギア及び前記第2のギアに伝達させることで前記供給ローラ及び前記ならしローラを駆動する回転モータと、
    を有する3次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記液剤が供給された前記ステージ上の粉体材料を加熱するヒータをさらに具備する3次元造形装置。
  3. 請求項に記載の3次元造形装置であって、
    前記ヒータは、加熱のためにレーザ光を照射する3次元造形装置。
  4. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記ヘッドは、前記移動機構による前記ステージの移動経路上にある前記ステージの上方側に固定された、前記ステージの移動方向に直交する方向に長いライン型ヘッドである3次元造形装置。
  5. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記粉体材料は、塩化ナトリウムを主成分として含むものである3次元造形装置。
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