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JP5352425B2 - ガス排出装置 - Google Patents
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JP5352425B2 - ガス排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス排出装置に関する。詳しくは、本発明は、車両の走行性能を検査する際に、車両の排気ガスを排出するガス排出装置に関する。
従来より、車両の生産ラインでは、完成した車両の走行性能を検査する検査装置が設けられる。この検査装置には、検査対象となる車両の排気ガスを工場の外に排出するために、ガス排出装置が設けられる(例えば、下記特許文献1参照)。
特許文献1に記載のガス排出装置は、床面に沿って延びる排出ダクトと、この排出ダクトの上面に接続された箱状のダクト本体と、このダクト本体の上面に接続されて上下方向に伸縮可能な蛇腹状ダクトと、蛇腹状ダクトの上端に設けられて側面に吸引口が形成された蓋部と、この蓋部を昇降させる昇降機構と、を有する。
このガス排出装置によれば、蓋部の上面がガス排出装置の床面に面一となるように蓋部を下降させておき、この状態で、車両を、ガス排出装置の床面上に走行させて、蓋部上を通過させる。次に、昇降装置を駆動して、蓋部を上昇させて、蛇腹状ダクトを上方に伸長させ、蓋部の吸引口を車両のテールパイプに対向させる。
特開2002−286264号公報
しかしながら、前記ガス排出装置では、排出ダクトの上に蓋部やダクト本体を収容するため、ダクトの上面からガス排出装置の床面までの間に広いスペースが必要であった。そのため、ガス排出装置が大型化し、車両検査装置の設置に手間が掛かる、という問題があった。
本発明は、薄型化を実現できるガス排出装置を提供することを目的とする。
本発明のガス排出装置(例えば、後述の排気ユニット90)は、床面(例えば、後述の床面914)に沿って延びて上面に開口部(例えば、後述の開口部921)が形成されたダクト(例えば、後述のダクト92)と、前縁(例えば、後述の前縁931)、一対の側縁(例えば、後述の側縁932)及び後縁(例えば、後述の後縁933)を有し、該後縁側に位置する回転中心(例えば、後述の回転中心934)を中心として開閉し、閉じた状態において前記開口部を覆う蓋部(例えば、後述の蓋部93)と、略コの字型形状を有する複数のコの字状部材(例えば、後述のコの字状部材96)が入れ子状に組み合わされると共に前記複数のコの字状部材が該コの字状部材における開放端(例えば、後述の開放端963)側において回転軸部材(例えば、後述の回転軸部材954)を中心として回動することにより弧状に伸縮自在に構成され、最も内側又は最も外側の前記コの字状部材に前記蓋部が接続される壁部形成部材(例えば、後述の壁部形成部材95)と、前記回転軸部材又は前記開閉中心を形成する開閉軸部材を回転させる駆動機構(例えば、後述の駆動機構94)と、を備え、前記壁部形成部材は、収縮状態において前記開口部を介して前記床面よりも低い位置で前記ダクトの内部に収納され、伸長状態において前記蓋部の一対の前記側縁側にそれぞれ一対の横壁部(例えば、後述の横壁部952)を形成すると共に前記蓋部の前記前縁側に、通気孔(例えば、後述の通気孔953)を有する前壁部(例えば、後述の前壁部951)を形成し、前記コの字状部材は、前記壁部形成部材が伸長状態である場合において、隣接する前記コの字状部材と係合する係合部(例えば、後述の下部係合部964、上部係合部965)を有し、前記壁部形成部材を収縮状態から伸長状態に変化させる途中において、隣接する前記コの字状部材における前記係合部同士が係合することにより、前記蓋部に接続されている前記最も内側又は最も外側の前記コの字状部材から順に、隣接する前記コの字状部材が順次持ち上げられることを特徴とする。
この発明によれば、ダクトの上面の開口部を蓋部で覆い、駆動機構でこの蓋部を開閉する構造としたので、従来のようにダクトの上に蓋部やダクト本体を収容しない。そのため、ダクトの上面から車両が走行する床面までのスペースを狭くでき、ガス排出装置の薄型化を実現できる。
また、この発明によれば、壁部形成部材を、複数のコの字状部材が入れ子状に組み合わされると共に複数のコの字状部材がその開放端側において回転軸部材を中心として回動することにより、弧状に伸縮自在に構成した。そのため、壁部形成部材の伸縮の際にコの字状部材が、蓋部とダクトの開口部との間などに噛み合いにくく、壁部形成部材をスムーズに伸縮させることができる。
この場合、前記通気孔を通気可能に覆うネット状部材(例えば、後述のネット状部材97)を更に備えることが好ましい。
この発明によれば、壁部形成部材の通気孔の内側へ部品などが落下しそうになった場合に、その部品などをネット状部材により捕捉して、落下を防止することができる。
本発明によれば、ダクトの上面の開口部を蓋部で覆い、駆動機構でこの蓋部を開閉する構造としたので、従来のようにダクトの上に蓋部やダクト本体を収容しない。そのため、ダクトの上面から車両が走行する床面までのスペースを狭くできるから、ガス排出装置の薄型化を実現できる。
本発明の一実施形態に係るガス排出装置が適用された車両検査装置の全体構成を示す側面図である。 前記実施形態に係る車両検査装置の前輪支持ユニットの側面図である。 前記実施形態に係る車両検査装置の前輪支持ユニットの平面図である。 前記実施形態に係る車両検査装置のガイド機構の縦断面図である。 前記実施形態に係る車両検査装置の後輪支持ユニットの平面図である。 前記実施形態に係るガス排出装置の側面図である。 前記実施形態に係るガス排出装置の横断面図である。 前記実施形態に係るガス排出装置の縦断面図である。 前記実施形態に係るガス排出装置の動作を説明するための図である。 前記実施形態に係る壁部形成部材の斜視図である。 前記実施形態に係る壁部形成部材を、ネット状部材を外した状態で通気孔側から視た図である。 前記実施形態に係る壁部形成部材と駆動機構との関係を説明するための平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガス排出装置が適用された車両検査装置1の全体構成を示す側面図である。
車両検査装置1は、車両10を検査するものである。この検査対象となる車両10は、左側前輪11、右側前輪12、左側後輪13及び右側後輪14を備える。
車両検査装置1は、車両10の前輪11、12を支持する前輪支持ユニット20と、この前輪支持ユニット20の前方に配置された前方固定床部30と、この前方固定床部30に収容されて前輪支持ユニット20を床面に沿って移動させる移動機構40と、車両10の後輪13、14を支持する後輪支持ユニット50と、前輪支持ユニット20と後輪支持ユニット50との間に配置された中央固定床部60と、この中央固定床部60に収容されて後輪支持ユニット50を駆動する駆動機構70と、後輪支持ユニット50の後方に配置された排気ユニット90と、を備える。
図2は、前輪支持ユニット20の側面図である。図3は、前輪支持ユニット20の平面図である。
前輪支持ユニット20は、左側前輪11を支持する一組の左前側ローラ21A、21Bと、右側前輪12を支持する一組の右前側ローラ22A、22Bと、これらローラ21A、21B、22A、22Bを回転可能に支持し床面上を移動可能なローラ支持部23と、このローラ支持部23から前方に延びる前方移動床部24と、ローラ支持部23から後方に延びる中央移動床部25と、ローラ支持部23に設けられてローラ21A、21B、22A、22Bの回転を抑制する回転抑制機構28、29と、を備える。
一組の左前側ローラ21A、21Bは、第1ローラ21Aと、この第1ローラ21Aの後方に位置する第2ローラ21Bと、からなる。
ローラ21A、21Bは、それぞれ、車幅方向に延びる円柱形状のローラ本体213と、このローラ本体213の中心軸を通る回転軸214と、を備える。
一組の右前側ローラ22A、22Bは、第1ローラ22Aと、この第1ローラ22Aの後方に位置する第2ローラ22Bと、からなる。
ローラ22A、22Bは、それぞれ、ローラ21A、21Bと同様の構成を有する。
ローラ支持部23は、矩形枠状に形成された一対の枠状フレーム231と、この一対の枠状フレーム231を連結する2本の連結フレーム232と、枠状フレーム231の四隅の下面に設けられた車幅方向を回転軸とする8個の車輪233と、枠状フレーム231に設けられてローラ21A、21B、22A、22Bの回転軸214を回転可能に支持する8個の軸受装置234と、左前側ローラである第1ローラ21Aと第2ローラ21Bとを連結する伝達機構26と、右前側ローラである第1ローラ22Aと第2ローラ22Bとを連結する伝達機構27と、を備える。
ローラ支持部23は、8個の車輪233を回転させることで、床面上を走行可能となっている。
伝達機構26は、左前側ローラである第1ローラ21Aと第2ローラ21Bとを、同じ方向に回転するように連結する。この伝達機構26は、第1ローラ21Aの回転軸214の内端に設けられた歯車261と、第2ローラ21Bの回転軸214の内端に設けられた歯車262と、これら2つの歯車261、262の間に介装されてこれら歯車261、262に噛合する歯車263と、この歯車263を回転可能に支持する軸受装置264と、を備える。
したがって、これら第1ローラ21A及び第2ローラ21Bのうちの一方のローラが回転すると、この回転は、歯車261、262、263を介して、他方のローラに伝達され、この他方のローラが一方のローラと同じ方向に回転することになる。
伝達機構27は、右前側ローラである第1ローラ22Aと第2ローラ22Bとを、同じ方向に回転するように連結するものであり、伝達機構26と同様の構成を有する。
図1に戻って、前方移動床部24は、ローラ支持部23の枠状フレーム231の前端に立設された支柱241と、この支柱241の上端に設けられたフレーム242と、このフレーム242の上面に張られた床材243と、を備える。
中央移動床部25は、ローラ支持部23の枠状フレーム231の後端に立設された支柱251と、この支柱251の上端に設けられたフレーム252と、このフレーム252の上面に張られた床材253と、を備える。
前方固定床部30は、床面に立設された複数の支柱31と、これら支柱31の上端に設けられたフレーム32と、を備える。
この前方固定床部30のフレーム32上には、上述の前方移動床部24の床材243が載置されている。この前方移動床部24の床材243は、前方固定床部30のフレーム32上をスライド可能となっている。
中央固定床部60は、床面に立設された複数の支柱61と、これら支柱61の上端に設けられたフレーム62と、を備える。
この中央固定床部60のフレーム62上には、上述の中央移動床部25の床材253が載置されている。この中央移動床部25の床材253は、中央固定床部60のフレーム62上をスライド可能となっている。
移動機構40は、前方固定床部30に収容されており、これにより、前輪支持ユニット20の側方に位置している。この移動機構40は、前輪支持ユニット20を車長方向に移動させる1つの伸縮可能なシリンダ機構41と、この前輪支持ユニットの移動を案内するガイド機構42と、を備える。
シリンダ機構41は、前方固定床部30の前側の支柱31に車幅方向を回動軸として回動可能に支持されたシリンダ411と、このシリンダ411に収容されて進退するロッド412と、を備える。
シリンダ機構41は、具体的には、前輪支持ユニット20の車幅方向の略中央に設けられて、車長方向に延びている。
ロッド412の先端は、上述の前輪支持ユニット20の連結フレーム232の略中央すなわち前輪支持ユニット20の車幅方向の略中央に、車幅方向を回動軸として、回動可能に連結されている。
図4は、ガイド機構42の縦断面図である。
ガイド機構42は、床面上に設けられてシリンダ機構41の伸縮方向すなわち車長方向に延びる1本のガイドレール421と、上述のローラ支持部23の連結フレーム232に略鉛直方向を回転軸として設けられてガイドレール421を挟持する一対のガイドローラ422と、を備える。
このガイドレール421は、シリンダ機構41の直下すなわち、前輪支持ユニット20の車幅方向の略中央に設けられている。
このガイド機構42によれば、前輪支持ユニット20が車両10の車長方向に移動すると、一対のガイドローラ422が回転してガイドレール421に沿って移動して、前輪支持ユニット20を案内する。
図5は、後輪支持ユニット50の平面図である。
後輪支持ユニット50は、左側後輪13を支持する一組の左後側ローラ51A、51Bと、右側後輪14を支持する一組の右後側ローラ52A、52Bと、これらローラ51A、51B、52A、52Bを回転可能に支持し床面上を移動可能なローラ支持部53と、ローラ支持部53に設けられてローラ51A、51B、52A、52Bの回転を抑制する回転抑制機構54、55と、を備える。
一組の左後側ローラ51A、51Bは、第1ローラ51Aと、この第1ローラ51Aの後方に位置する第2ローラ51Bと、からなる。
一組の右後側ローラ52A、52Bは、第1ローラ52Aと、この第1ローラ52Aの後方に位置する第2ローラ52Bと、からなる。
ローラ51A、51B、52A、52Bは、それぞれ、上述のローラ21A、21Bと同様の構成を有する。
ローラ支持部53は、矩形枠状に形成された一対の枠状フレーム531と、この一対の枠状フレーム531を連結する2本の連結フレーム532と、枠状フレーム531に設けられてローラ51A、51B、52A、52Bの回転軸214を回転可能に支持する8個の軸受装置534と、左後側ローラである第1ローラ51Aと第2ローラ51Bとを連結する伝達機構56と、右後側ローラである第1ローラ52Aと第2ローラ52Bとを連結する伝達機構57と、を備える。
伝達機構56は、左後側ローラである第1ローラ51Aと第2ローラ51Bとを、同じ方向に回転するように連結するものであり、伝達機構26と同様の構成を有する。
伝達機構57は、右後側ローラである第1ローラ52Aと第2ローラ52Bとを、同じ方向に回転するように連結するものであり、伝達機構26と同様の構成を有する。
駆動機構70は、左後側ローラの第1ローラ51Aを駆動する左後側ローラ駆動機構71と、右後側ローラの第1ローラ51Aを駆動する右後側ローラ駆動機構72と、を備える。
左後側ローラ駆動機構71は、床面上に設置されたモータ711と、このモータ711の回転軸712に設けられた駆動スプロケット713と、第1ローラ51Aの回転軸214の外端に設けられた従動スプロケット714と、駆動スプロケット713と従動スプロケット714との間に巻回された駆動用チェーン715と、を備える。
この左後側ローラ駆動機構71によれば、モータ711を回転駆動すると、この回転は、駆動スプロケット713、駆動用チェーン715、従動スプロケット714を介して、第1ローラ51Aに伝達され、第1ローラ51Aが回転する。
右後側ローラ駆動機構72は、左後側ローラ駆動機構71と同様の構成を有する。
次に、本発明のガス排出装置の実施形態として排気ユニット90について詳細に説明する。図6は、排気ユニット90の側面図である。図7は、排気ユニット90の横断面図である。図8は、排気ユニット90の縦断面図である。図9は、排気ユニット90の動作を説明するための図である。図10は、壁部形成部材95の斜視図である。図11は、壁部形成部材95を、ネット状部材97を外した状態で通気孔953側から視た図である。図12は、壁部形成部材95と駆動機構94との関係を説明するための平面図である。
図6から図12に示すように、本実施形態に係る排気ユニット90は、後方固定床部91と、ダクト92と、蓋部93と、壁部形成部材95と、駆動機構94と、ネット状部材97と、を備える。
後方固定床部91は、床面914に立設された支柱911と、この支柱911の上端に設けられたフレーム912と、このフレーム912の上面に張られた床材913と、を備える。床材913の上面は、床面914を形成する。
ダクト92は、床面914に沿って後方固定床部91まで延びている。ダクト92の上面には、開口部921が形成されている。
蓋部93は、ダクト92の開口部921を覆う部材である。蓋部93は、前縁931、一対の側縁932,932及び後縁933を有する略矩形の平板状である。蓋部93は、後縁933側に位置する回転中心934を中心として開閉し、閉じた状態においてダクト92の開口部921を覆う。本実施形態においては、回転中心934は、後述する壁部形成部材95の回転軸部材954の回転中心と一致する。蓋部93の上面は、壁部形成部材95が収縮状態である場合において、後方固定床部91の床面914と面一となる。
壁部形成部材95は、略コの字型形状を有する複数のコの字状部材96(96A,96B,96C)が入れ子状に組み合わされて構成される。また、壁部形成部材95は、複数のコの字状部材96がコの字状部材96における開放端963側において回転軸部材954を中心として回動することにより、弧状に伸縮自在に構成される。
回転軸部材954は、一対の横壁部952,952を跨ぐように延びる1本の軸部材から形成される。回転軸部材954は、その端部近傍においてリンク部材943(後述)の上端側に固定されている。回転軸部材954は、リンク部材943の内側において、軸受部955(後述)を介して後方固定床部91に回転自在に支持される。
本実施形態においては、壁部形成部材95は、3個のコの字状部材96(96A,96B,96C)から構成される。3個のコの字状部材96については、内側から外側に順に、コの字状部材96A,96B,96Cという。
以下、コの字状部材96の構成について960番台の符号を付すが、コの字状部材96A,96B,96Cに対応する構成については、それぞれ適宜末尾に「A」、「B」又は「C」を付すことにする。
壁部形成部材95においては、最も内側のコの字状部材96Aに蓋部93が接続される。詳細には、コの字状部材96Aの上部を塞ぐように、蓋部93がコの字状部材96Aに固定されている。
壁部形成部材95は、収縮状態において、ダクト92の開口部921を介して床面914よりも低い位置でダクト92の内部に収納される。
壁部形成部材95は、伸長状態において、蓋部93の一対の側縁932,932側にそれぞれ一対の横壁部952を形成する。詳細には、横壁部952は、蓋部93の側縁932の近傍から下方に延びるように形成される。横壁部952は、略扇形状を有する。
壁部形成部材95は、伸長状態において、蓋部93の前縁931側に、前壁部951を形成する。前壁部951は、前壁部951を貫通する通気孔953を有する。詳細には、前壁部951は、蓋部93の前縁931の近傍から下方に延びるように形成される。前壁部951は、略円弧曲面形状を有する。
つまり、前壁部951及び横壁部952は、蓋部93と開口部921との間に設けられる。
コの字状部材96は、前壁部951の一部を形成する前壁部形成部961と、横壁部952の一部を形成する一対の横壁部形成部962と、を有する。横壁部形成部962は、横壁部形成部962を貫通する通気孔形成部966を有する。
前壁部形成部961は、回転軸部材954に沿って延びている。一対の横壁部形成部962は、回転軸部材954と直交する方向に延びている。前壁部形成部961の両端部それぞれに横壁部形成部962,962が連結されており、これにより、コの字状部材96における「略コの字型形状」が形成される。
壁部形成部材95が伸長状態である場合において、3個のコの字状部材96における3個の前壁部形成部961は、前壁部951を形成する。また、3個のコの字状部材96における3個の横壁部形成部962は、横壁部952を形成する。更に、3個のコの字状部材96における3個の通気孔形成部966は、通気孔953を形成する。
コの字状部材96は、係合部としての下部係合部964及び/又は上部係合部965を有する。下部係合部964及び上部係合部965は、壁部形成部材95が伸長状態である場合において、隣接するコの字状部材96と係合する。
詳細には、下部係合部964Aは、最も内側のコの字状部材96Aにおける横壁部形成部962Aの下部に、外側に向けて延出するように設けられる。
上部係合部965Bは、2番目のコの字状部材96Bにおける横壁部形成部962Bの上部に、内側に向けて延出するように設けられる。下部係合部964Bは、2番目のコの字状部材96Bにおける横壁部形成部962Bの下部に、外側に向けて延出するように設けられる。
上部係合部965Cは、最も外側のコの字状部材96Cにおける横壁部形成部962Cの上部に、内側に向けて延出するように設けられる。
3個のコの字状部材96(96A、96B、96C)は、壁部形成部材95を収縮状態から伸長状態に変化させる途中において、隣接するコの字状部材96における係合部同士が(下部係合部964と上部係合部965とが)係合する。これにより、コの字状部材96は、蓋部93に接続されている最も内側のコの字状部材96Aから順に、隣接するコの字状部材96B,96Cが順次持ち上げられる。
回転軸部材954は、後方固定床部91に設けられた軸受部955に、回転自在に支持されている。回転軸部材954は、3個のコの字状部材96(96A、96B、96C)の回動中心を形成すると共に、蓋部93の回転中心934も形成する。
最も内側のコの字状部材96Aは、開放端963Aにおいて固定部956を介して、回転軸部材954に固定されている。従って、回転軸部材954が回転すると、最も内側のコの字状部材96Aは、回転軸部材954を回動中心として回動する。
最も外側のコの字状部材96Cは、開放端963Cにおいて回転孔部材957を介して、回転軸部材954に回動自在に連結されている。
同様に、2番目のコの字状部材96Bは、開放端963Bにおいて、別の回転孔部材957を介して、回転軸部材954に回動自在に連結されている。
回転軸部材954が回転しても、最も外側のコの字状部材96C及び2番目のコの字状部材96Bは直接回動しない。
駆動機構94は、回転軸部材954を回転させることにより、固定部956を介して最も内側のコの字状部材96Aを回動させる機構である。駆動機構94は、後方固定床部91に支持されている。
この駆動機構94は、ロッド941を略水平方向に進退させるシリンダ機構942と、ロッド941の先端と回転軸部材954の端部近傍とを連結するリンク部材943と、を備える。
シリンダ機構942の基端側は、車幅方向を回転軸944として、後方固定床部91に回動可能に支持されている。
ロッド941の先端は、車幅方向を回転軸945として、リンク部材943の下端側に回動可能に支持されている。
リンク部材943の上端側は、リンク部材943と蓋部93とが側面視で、略(平仮名の)くの字形状を成すように、回転軸部材954に固定されている。
ネット状部材97は、通気孔953を通気可能に覆う部材である。詳細には、ネット状部材97は、各コの字状部材96における前壁部形成部961に取り付けられ、前壁部形成部961の通気孔形成部966を、通気可能に覆う。
以上の排気ユニット90では、初期状態では、図6に示すように、シリンダ機構942に対してロッド941を略水平方向に前進させておき、壁部形成部材95を収縮させ、蓋部93を閉じておく。
この状態から、シリンダ機構942を駆動してロッド941を後退させると、図9に示すように、このロッド941により、リンク部材943の下端側がシリンダ機構942側に引っ張られて、リンク部材943が回転軸部材954を回動中心として回動する。
ここで、回転軸部材954はリンク部材943の上端側に固定されているため、回転軸部材954に固定されている最も内側のコの字状部材96Aも、回転軸部材954を回動中心として回動する。これにより、壁部形成部材95を形成する3個のコの字状部材96は、最も内側のコの字状部材96Aから、2番目のコの字状部材96B及び最も外側のコの字状部材96Cの順に持ち上げられる。
詳細には、最も内側のコの字状部材96Aが持ち上がると、下部係合部964Aに上部係合部965Bが係合し、これにより、2番目のコの字状部材96Bが持ち上げられる。そして、2番目のコの字状部材96Bが持ち上がると、下部係合部964Bに上部係合部965Cが係合し、これにより、最も外側のコの字状部材96Cが持ち上げられる。
その結果、壁部形成部材95が伸長状態となり、各コの字状部材96における通気孔形成部966により通気孔953が形成されると共に、各コの字状部材96における横壁部形成部962により横壁部952が形成される。
また、最も内側のコの字状部材96Aに固定されている蓋部93が開いた状態となる。また、リンク部材943の回動に伴い、シリンダ機構942は、回転軸944を中心に下方に向かって僅かに回転する。
この状態において、排気ユニット90の前方に向かって、蓋部93及び横壁部952の通気孔953で囲まれたガス取り入れ口が形成される。このガス取り入れ口は、ダクト92の開口部921に繋がっている。
以上の車両検査装置1では、以下の手順で、車両10の検査を行う。
まず、検査対象となる車両10のホイールベースに応じて、移動機構40を駆動することで、前輪支持ユニット20を移動して、この前輪支持ユニット20と後輪支持ユニット50との間隔を調整する。
次に、排気ユニット90の蓋部93を閉じて、この状態で、この車両検査装置1に車両10を進入させる。
次に、排気ユニット90において、壁部形成部材95を伸長させると共に蓋部93を開いて、通気孔953(ガス取り入れ口)を形成する。通気孔953の前方には、車両10のエキゾーストパイプ15が位置しているので、通気孔953は、エキゾーストパイプ15の排出口に対向する(図9参照)。
次に、車両10のエンジンを始動して、検査を実行する。このとき、車両10のエキゾーストパイプ15から排出される排ガスは、排気ユニット90の通気孔953を介して、ダクト92の内部に流入する。
本実施形態の排気ユニット90によれば、以下のような効果がある。
(1)ダクト92の上面の開口部921を蓋部93で覆い、駆動機構94でこの蓋部93を開閉する構造とした。そのため、従来のようにダクトの上に蓋部やダクト本体を収容しないから、ダクト92の上面から車両10が走行する床面までのスペースを狭くでき、排気ユニット90の薄型化を実現できる。
(2)壁部形成部材95を、複数のコの字状部材96が入れ子状に組み合わされると共に複数のコの字状部材96がその開放端963側において回転軸部材954を中心として回動することにより、弧状に伸縮自在に構成した。そのため、壁部形成部材95の伸縮の際にコの字状部材96が、蓋部93とダクト92の開口部921との間などに噛み合い難く、壁部形成部材95をスムーズに伸縮させることができる。
(3)通気孔953を通気可能に覆うネット状部材97を備えている。そのため、壁部形成部材95の通気孔953の内側へ部品などが落下しそうになった場合に、その部品などをネット状部材97により捕捉して、落下を防止することができる。
(4)駆動機構94をシリンダ機構942とリンク部材943とで構成し、シリンダ機構942のロッド941を水平方向に進退させるようにした。よって、シリンダ機構942を鉛直方向に伸縮させた場合に比べて、排気ユニット90をより薄型化できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態においては、最も内側のコの字状部材96Aに蓋部93が接続されているが、これに制限されず、最も外側のコの字状部材96Cに蓋部93が接続されていてもよい。
この場合、隣接するコの字状部材96における横壁部形成部962の間の隙間は、最も外側の横壁部形成部962及び蓋部93により覆われるため、露出しにくい。そのため、横壁部形成部962の間の隙間に埃などが進入することを抑制することができる。
壁部形成部材95は、前記実施形態においては3個のコの字状部材96から構成されているが、これに制限されず、2個又は4個以上のコの字状部材96から構成することができる。
コの字状部材96は、全体として略コの字型形状を有していればよい。
蓋部93は、壁部形成部材95(コの字状部材96)の上方を完全に覆う形状を有することが好ましい。
蓋部93は、前記実施形態においては略矩形の平板状であるが、これに制限されず、前縁、一対の側縁及び後縁と認められる縁部を有していれば略矩形状でなくてもよい。
前記実施形態においては、コの字状部材96を回動させることにより、コの字状部材96に接続されている蓋部93を開くように構成しているが、これに制限されない。例えば、蓋部93の後縁933側に設けた開閉軸部材を回転中心として蓋部93を回転させることにより、蓋部93を直接開くように構成することもできる。
この場合、蓋部93を開くことにより、蓋部93に接続されているコの字状部材96が持ち上がり、更に、他のコの字状部材96が順次持ち上がり、これにより、壁部形成部材95を伸長させることができる。
前記実施形態においては、蓋部93はコの字状部材96に固定されているが、これに制限されず、蓋部93はコの字状部材96に固定されていなくてもよい。この場合、例えば、蓋部93とコの字状部材96とを係合可能に構成すると共に、コの字状部材96が回動すると、蓋部93とコの字状部材96と係合して蓋部93が開閉し、あるいは、蓋部93が開閉すると、蓋部93とコの字状部材96と係合してコの字状部材96が回動するように構成することができる。
前記実施形態においては、回転軸部材954は、一対の横壁部952,952を跨ぐように延びる1本の軸部材から構成されているが、これに制限されない。例えば、2本の回転軸部材が、各横壁部952,952(横壁部形成部962,962)それぞれに設けられるように構成することもできる。
前記実施形態においては、駆動機構94は、ロッド941とシリンダ機構942とリンク部材943とを有して構成されているが、これに制限されない。
90 排気ユニット(ガス排出装置)
91 後方固定床部
92 ダクト
93 蓋部
94 駆動機構
95 壁部形成部材
96 コの字状部材
97 ネット状部材
911 支柱
912 フレーム
913 床材
914 床面
921 開口部
931 前縁
932 側縁
933 後縁
934 回転中心
941 ロッド
942 シリンダ機構
943 リンク部材
944 回転軸
945 回転軸
951 前壁部
952 横壁部
953 通気孔
954 回転軸部材
955 軸受部
956 固定部
957 回転孔部材
961 前壁部形成部
962 横壁部形成部
963 開放端
964 下部係合部(係合部)
965 上部係合部(係合部)
966 通気孔形成部

Claims (2)

  1. フロア面の上方に検査用床面を形成し、当該検査用床面を走行する車両の検査を行う検査装置が備えるガス排出装置であって、
    前記検査用床面に沿って延びて上面に開口部が形成されたダクトと、
    前縁、一対の側縁及び後縁を有し、該後縁側に位置する回転中心を中心として開閉し、閉じた状態において前記開口部を覆う蓋部と、
    略コの字型形状を有する複数のコの字状部材が入れ子状に組み合わされると共に前記複数のコの字状部材が該コの字状部材における開放端側において回転軸部材を中心として回動することにより弧状に伸縮自在に構成され、最も内側又は最も外側の前記コの字状部材に前記蓋部が接続される壁部形成部材と、
    前記回転軸部材又は前記開閉中心を形成する開閉軸部材を回転させる駆動機構と、を備え、
    前記壁部形成部材は、収縮状態において前記開口部を介して前記検査用床面よりも低い位置で前記ダクトの内部に収納され、伸長状態において前記蓋部の一対の前記側縁側にそれぞれ一対の横壁部を形成すると共に前記蓋部の前記前縁側に、通気孔を有する前壁部を形成し、
    前記コの字状部材は、前記壁部形成部材が伸長状態である場合において、隣接する前記コの字状部材と係合する係合部を有し、前記壁部形成部材を収縮状態から伸長状態に変化させる途中において、隣接する前記コの字状部材における前記係合部同士が係合することにより、前記蓋部に接続されている前記最も内側又は最も外側の前記コの字状部材から順に、隣接する前記コの字状部材が順次持ち上げられ
    前記駆動機構は、ロッドを略水平方向に進退させるシリンダ機構と、前記ロッドの先端と前回転軸部材の端部近傍とを連結するリンク部材と、を備え、
    前記シリンダ機構の基端側は、回動可能に支持され、
    前記リンク部材と前記蓋部とが側面視で略くの字形状を成すことを特徴とするガス排出装置。
  2. 請求項1に記載のガス排出装置において、
    前記通気孔を通気可能に覆うネット状部材を更に備えることを特徴とするガス排出装置。
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