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JP5358151B2 - ガレージ、建物ユニット及びユニット建物 - Google Patents
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JP5358151B2 - ガレージ、建物ユニット及びユニット建物 - Google Patents

ガレージ、建物ユニット及びユニット建物 Download PDF

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Description

本発明は、ガレージ、建物ユニット及びユニット建物に関する。
下記特許文献1には、蓄電池を建物ユニットの床部、天井部、壁部等に収納する技術が開示されている。例えば、床フレームに収納する技術では、床面に開口部を形成し、通常は蓋でこれを閉止し、蓄電池の交換時等、メンテナンス時にはこの蓋を外して蓄電池を交換等するようになっている。
上記構成によれば、従来未利用であった床部、天井部、壁部等の内部空間を有効に活用することができ、しかも室内側から蓄電池の交換及びメンテナンス作業をすることができるので、容易に作業を行うことができる、とある。
特許第3993339号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、以下に説明する点において改良の余地がある。
すなわち、建物の耐久性に比べて蓄電池の寿命は短いため、電池交換は不可欠であるが、上記先行技術のように床部内、天井部内、壁部内に蓄電池を収納すると、重量のある蓄電池を交換することが大変困難となる。また、長時間に亘って居住空間で作業する必要があるため、居住者の生活に影響を与える。従って、上記先行技術は、これらの観点から、改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、デッドスペースの有効活用を図りつつ、蓄電池の交換作業・メンテナンス作業を容易に行うことができると共に居住者の生活に影響を極力与えないガレージ、建物ユニット及びユニット建物を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るガレージは、車両が駐車されるガレージ床と、このガレージ床の駐車領域に駐車の障害にならないように配置され、扁平な薄型に形成されると共に内部に複数の蓄電池が収容され、かつ非駐車時には外部からアクセス可能とされた蓄電装置と、を有し、前記蓄電装置は、車両の左右輪間に納まる幅に形成されると共にガレージ床への設置状態で車体フロアの下面より下方側に上面を有する蓄電装置本体を備えている。
請求項2の発明は、請求項1記載のガレージにおいて、前記蓄電装置本体の後端部には、駐車状態で車両の後輪の後方近傍に両端部が配置される後方延長部が設けられている、ことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載のガレージにおいて、前記後方延長部の両端部は、車両の車止めとされている、ことを特徴としている。
請求項4の発明に係るガレージは、車両が駐車されるガレージ床と、このガレージ床の駐車領域に駐車の障害にならないように配置され、扁平な薄型に形成されると共に内部に複数の蓄電池が収容され、かつ非駐車時には外部からアクセス可能とされた蓄電装置と、を有し、前記蓄電装置は、車両の前輪及び後輪の少なくとも後輪が乗り上がることが可能な平面形状及び大きさを有する蓄電装置本体を備えている
請求項5の発明は、請求項4記載のガレージにおいて、前記蓄電装置本体は、ガレージ床側に配置され、複数の蓄電池の収容部とされる下部フレームと、車両乗り上げ側に配置されると共に下部フレームに直接又は部材を介して連結され、積載荷重を下部フレームに伝達する上部フレームと、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5記載のガレージにおいて、前記蓄電装置本体の前端部に接続され、車両載置面とガレージ床の床面とを傾斜面で繋ぎ車輪の乗り上げを可能とする車輪通過用傾斜面形成手段を備えている、ことを特徴としている。
請求項7の発明は、前記蓄電装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のガレージにおいて、予め工場内で前記ガレージ床に載置可能な床パネルとして組み立てられる、ことを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1、請求項2又は請求項4に記載のガレージにおいて、前記ガレージ床には上面側が開放された凹部が形成されており、当該凹部に前記蓄電装置が取出し可能に埋設されている、ことを特徴としている。
請求項9の発明に係る建物ユニットは、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載されたガレージは、箱型に形成された単一の建物ユニットに備えられ、又は隣接配置された複数の建物ユニットに跨って設置されている、ことを特徴としている。
請求項10の発明に係るユニット建物は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載されたガレージ又は請求項9に記載された建物ユニットは、各々箱型に形成された第1の建物ユニットと第2の建物ユニットとの間に当該第1の建物ユニットが備える柱と当該第2の建物ユニットが備える柱とで囲まれるように配置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、蓄電装置は扁平な薄型に形成されており、ガレージ床の駐車領域に駐車の障害にならないように配置されている。従って、ガレージの本来使用しないスペースに蓄電装置を設置しているのと同じことになるので、デッドスペースを有効活用することができる。
また、非駐車時であれば、蓄電装置に外部からアクセス可能である。従って、蓄電池の交換作業・メンテナンス作業を非常に効率よく行うことができる。しかも、これらの作業はガレージ内で行われるので、居住者の生活に影響を与えることはない。
さらに、本発明によれば、上記蓄電装置の蓄電装置本体は、車両の左右輪間に納まる幅に形成されていると共にガレージ床への設置状態で車体フロアの下面より下方側に上面を有しているので、駐車する際には、蓄電装置本体を跨ぐようにガレージ内へ進入してそのまま駐車することができる。従って、蓄電装置本体に車両を乗り上げさせる場合に必要となるガレージ床の床面と蓄電装置本体の上面とを繋ぐスロープ等の傾斜面を用意する必要がない。すなわち、本発明によれば、車両のガレージ床への乗り入れ性を考慮して、蓄電装置本体に付属物を設置する必要がない。
請求項2記載の本発明によれば、蓄電装置本体の後端部には駐車状態で車両の後輪の後方近傍に両端部が配置される後方延長部が設けられているので、当該後方延長部を蓄電装置本体以外の要素(例えば、制御部等)の設置スペースとして利用したり、或いは蓄電池の収納スペースとして利用することができる。
請求項3記載の本発明によれば、後方延長部の両端部が車両の車止めとされているので、蓄電装置本体以外の要素の設置スペースとしての利用や蓄電池の収納スペースの拡充を図ることができるだけでなく、車両の停止位置も簡単に把握することができる。
請求項4記載の本発明によれば、蓄電装置が備える蓄電装置本体は車両の前輪及び後輪の少なくとも後輪が乗り上がることが可能な平面形状及び大きさを有しているので、駐車に際して車両を蓄電装置本体の上面に乗り上げさせることができる。このような駐車の形態を採用することにより、車両の後輪の軌道に相当する部分をも蓄電池の収納スペースとして活用することができる。
請求項5記載の本発明によれば、蓄電装置本体がガレージ床側に配置される下部フレームと、車両乗り上げ側に配置されて下部フレームに直接又は部材を介して連結される上部フレームと、を含んで構成されており、蓄電池は下部フレーム側に収容される。車両が上部フレームに乗り上がり、駐車状態となると、車両の自重は上部フレームから下部フレームへ伝達される。従って、車両が駐車されたことによる上部フレームへの積載荷重によって蓄電池が損傷を受けることはない。
請求項6記載の本発明によれば、蓄電装置本体の前端部には車輪通過用傾斜面形成手段が接続される。これにより、車両載置面とガレージ床の床面とが傾斜面で繋がるので、容易に車輪を乗り上げることができる。すなわち、車両がガレージ内へ進入した際に前輪又は後輪が蓄電装置本体の前端部に衝撃を与えることがない。
請求項7記載の本発明によれば、蓄電装置は予め工場内でガレージ床に載置可能な床パネルとして組み立てられるので、ガレージの構築時に蓄電装置を工場から建築地へそのまま輸送してクレーンで吊り上げながらガレージ床に据付けることができる。従って、建築地で蓄電装置を組み立てる作業及び蓄電池を蓄電装置に詰め込む作業をする必要が全くない。
請求項8記載の本発明によれば、ガレージ床に凹部が形成されており、この凹部に蓄電装置が取出し可能に埋設されているので、ガレージ床の床面をフラット化することができる。
請求項9記載の本発明によれば、蓄電装置を備えたガレージそのものが単一の建物ユニットで構成されているか、又は隣接配置された複数の建物ユニットに跨って設置されているので、ガレージをインナガレージとしてユニット建物のプランニングに取り入れることができる。
請求項10記載の本発明によれば、各々箱型に形成された第1の建物ユニットと第2の建物ユニットとの間に当該第1の建物ユニットが備える柱と当該第2の建物ユニットが備える柱とで囲まれるように、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載されたガレージ又は請求項9に記載された建物ユニットを配置したので、ガレージスペースを効果的に補強することができる。つまり、第1の建物ユニット及び第2の建物ユニットは箱型に形成されているので、通常は隅部に柱が立設されている。本発明では、第1の建物ユニット及び第2の建物ユニットが元々備えている柱をガレージの補強部材として有効活用しようとするものである。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るガレージは、デッドスペースの有効活用を図りつつ、蓄電池の交換作業・メンテナンス作業を容易に行うことができると共に居住者の生活に影響を極力与えないという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係るガレージは、蓄電装置本体に付属物を設置する要がないため、ガレージ内に蓄電装置の設置スペースさえ確保することができれば、蓄電システムを構築することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るガレージは、蓄電装置本体以外の要素の設置スペースとして利用したり、或いは蓄電池の収納スペースを拡大させたりすることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るガレージは、請求項3記載の本発明の効果に加え、駐車操作性の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るガレージは、蓄電池の収納量を更に増加させることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るガレージは、駐車時にかかる積載荷重から蓄電池を確実に保護することができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るガレージは、円滑に駐車することができると共に蓄電池に衝撃が伝達されることを防止することができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るガレージは、作業者の作業負担を大幅に軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係るガレージは、ガレージ床の床面がフラット化されることでガレージの意匠性を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る建物ユニットは、ユニット建物のプランニングのバリエーションの豊富化を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項10記載の本発明に係るユニット建物は、既存の部材を利用してガレージの補強効果を上げることができるという優れた効果を有する。
以下に説明する第1実施形態及び第2実施形態では、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の実施形態の代表例を二つ説明し、第3実施形態では、第2実施形態を使ったより具体的な実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、図1〜図3を用いて、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の第1実施形態について説明する。
図3には、ユニット建物10の概略正面図が示されている。この図に示されるように、ユニット建物10は、基礎14上に複数個の箱型等の建物ユニット16を据え付けることにより構成された一階部分18と、当該一階部分18の上に複数の箱型等の建物ユニット16を据え付けることにより構成された二階部分20と、二階部分20の上に据え付けられた屋根部分22と、を含んで構成されている。
さらに、このユニット建物10では、一階部分18の中央部にガレージ24(図3の斜線部)が設けられている。なお、このガレージ24は、ユニット建物10の内部に設けられるタイプのインナガレージである。
図1(A)、(B)に示されるように、上記ガレージ24のガレージ床26の床面28上には、平面視でT字状に形成された蓄電装置30が配設されている。蓄電装置30は、ガレージ奥行方向に長い蓄電装置本体32と、蓄電装置本体32の後端部に直交するように配置された制御部34と、を含んで構成されている。蓄電装置本体32の幅方向寸法Aは、車両36の後輪38間の距離Bよりも小さく設定されている。また、蓄電装置本体32の高さCは、ガレージ床26の床面28から車両36の車体フロア40の下面までの距離Dよりも低くなるように設定されている。
また、制御部34の長手方向寸法Eは、車両36の車幅Fと同じ程度の長さに設定されている。従って、制御部34の両端部34Aは蓄電装置本体32の両側面を越えて張出されており、車両36が蓄電装置本体32を跨ぐように後進してきた際に後輪38に接触する車止めとして用いられている。
図2には、上述した蓄電装置30における蓄電装置本体32の分解斜視図が示されている。この図に示されるように、蓄電装置本体32は、平面視で矩形平板状の床フレーム44を備えている。床フレーム44は、4本の溝形鋼を矩形枠状に配置して端部を接合することにより構成された矩形枠状の外枠46と、長辺側の外枠46間に架け渡された複数本の横桟48と、外枠46及び横桟48の下面に取り付けられた矩形平板状の底板50と、によって構成されている。
上記の如くして構成された床フレーム44には、横桟48で仕切られた三つの蓄電池収納部52が形成されている。各蓄電池収納部52は平面視で矩形状に形成されており、この蓄電池収納部52に複数の蓄電池を連結して構成した蓄電池ブロック54が3個ずつ収納されている。なお、蓄電池としては、例えば、ニッケル水素蓄電池や鉛蓄蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池といった蓄電池が適用可能であるが、他の蓄電池であってもよい。
また、床フレーム44には樹脂製又は金属製の防水カバー56が被せられており、蓄電装置30(特に蓄電装置本体32)が被水するのを防止している。
補足すると、本実施形態の蓄電池(ブロック54)は、商用電力系統から受電することにより、或いは屋根部分22の上面に設置された図示しない太陽電池等の独立電源から受電することにより、或いは燃料電池の余剰電力や深夜電力から受電すること等により、蓄電する。蓄電した電力は必要に応じてユニット建物12で使用するエアコン、照明装置、プラグインハイブリッド車、自然冷媒ヒートポンプ給湯器等の負荷に給電される。つまり、この建物用蓄電システムは、蓄電池(ブロック54)を使い、ユニット建物12で使用する電気を蓄電及び給電する省エネ技術の一種である。例えば、このシステムを住宅に適用して住宅用蓄電システムとした場合、昼間はソーラーシステムで得られた電力等を蓄電池に蓄えると共に夜間は料金が安い深夜電力を蓄電池に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電池で蓄電した電力を放電して利用するといった使い方ができる。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、蓄電装置30は扁平な薄型に形成されており、ガレージ床26の駐車領域に駐車の障害にならないように配置されている。従って、ガレージ24の本来使用しないスペースに蓄電装置を設置しているのと同じことになるので、デッドスペースを有効活用することができる。
また、非駐車時であれば、蓄電装置30に外部からアクセス可能である。従って、蓄電池及びその集合体である蓄電池ブロック54の交換作業・メンテナンス作業を非常に効率よく行うことができる。しかも、これらの作業はガレージ24内で行われるので、居住者の生活に影響を与えることはない。
さらに、本実施形態では、蓄電装置本体32の幅方向寸法Aを車両36の前輪58及び後輪38の幅方向の距離Bよりも小さく設定すると共に、蓄電装置本体32の高さCをガレージ床26の床面28から車体フロア40の下面までの距離Dより低く設定したので、駐車する際には、蓄電装置本体32を跨ぐようにガレージ24内へ進入してそのまま駐車することができる。従って、蓄電装置本体32に車両36を乗り上げさせる場合に必要となるガレージ床26の床面28と蓄電装置本体32の上面とを繋ぐスロープ等の傾斜面を用意する必要がない。すなわち、車両36のガレージ床26への乗り入れ性を考慮して、蓄電装置本体32に付属物を設置する必要がない。その結果、本実施形態によれば、ガレージ24内に蓄電装置30の設置スペースさえ確保することができれば、蓄電システムを構築することができる。
また、本実施形態では、蓄電装置本体32の後端部には駐車状態で車両36の後輪38の後方近傍に両端部が配置される後方延長部が設けられているので、この後方延長部を蓄電装置本体32以外の要素の設置スペースとして利用したり、の設置スペースとして利用したり、蓄電池の収納スペースの拡充のために利用することができる。なお、本実施形態では、この後方延長部を制御部34の設置スペースとして利用している。
さらに、本実施形態では、制御部34の両端部34Aが車両36の車止めとして用いられるので、車両36の停止位置も簡単に把握することができる。従って、駐車操作性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図4及び図5を用いて、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、この第2実施形態では、蓄電装置60上に車両36が乗り上げた状態で駐車できるように構成されている点に特徴がある。具体的に説明すると、ガレージ床26には、平面視で矩形状に形成された蓄電装置60が設置されている。蓄電装置60の全長は車両36の全長よりは短いが、車両36の全長の2/3程度の長さを有している。また、蓄電装置60の幅方向寸法は、車両36の車両幅方向寸法よりも若干大きく設定されている。
上述した蓄電装置60も、前述した第1実施形態で説明した蓄電装置30と同様に、蓄電池を収納するための平面視で矩形状の蓄電装置本体62と、その後端部に配設された制御部64と、によって構成されている。従って、第2実施形態の蓄電装置本体62の方が第1実施形態の蓄電装置本体32よりも蓄電池の収納スペースが拡充されている。
図5には、上述した蓄電装置60における蓄電装置本体62の分解斜視図が示されている。この図に示されるように、蓄電装置本体62は、前述した第1実施形態で説明した蓄電装置本体32の構成要素(下部フレームとしての床フレーム44、複数個の蓄電池ブロック54、防水カバー56)の他に、上部フレームとしての天板フレーム66を備えている点に特徴がある。天板フレーム66は、床フレーム44と同一に構成されている(各部の部材には床フレーム44と同一の符合を付す。)。そして、床フレーム44に複数個の蓄電池ブロック54が収納された後に、天板フレーム66が床フレーム44に載置及び連結され、最後に防水カバー68が被嵌されている。
なお、本実施形態の防水カバー68の裾高さは、床フレーム44と天板フレーム66とを足した高さに設定されている。また、防水カバー68の上面の両サイドには、後輪38の車路となるFRP製又は金属製のチェッカープレート70が配設されている。
また、蓄電装置本体62の前端部には、車輪通過用傾斜面形成手段としてのスロープ72が接続されている。スロープ72は側面視で略V字状(直角三角形の底辺を除いた形状)に形成されており、その前端部はガレージ床26に接地されている。また、スロープ72の後端部は、蓄電装置本体62の前端上部に当接されている。なお、スロープ72の形状は、略V字状以外でもよく、∠形状でもよいし、或いは中空又は中実の直角三角形状でもよい。さらには、縦断面形状(車両幅方向に沿って切断した形状)が下方が開放されたコ字状でもよいし、平板で構成してその後端部を蓄電装置本体62の前端部に係止させる構造でもよい。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の基本的な作用・効果が得られる。
加えて、本実施形態によれば、蓄電装置60が備える蓄電装置本体62は車両36の後輪38が乗り上がることが可能な平面形状及び大きさを有しているので、駐車に際して車両36を蓄電装置本体62の上面に乗り上げさせることができる。このような駐車の形態を採用することにより、車両36の後輪38の軌道に相当する部分をも蓄電池(ブロック54)の収納スペースとして活用することができる。よって、本実施形態によれば、蓄電池(ブロック54)の収納量を更に増加させることができる。
また、本実施形態では、蓄電装置本体62がガレージ床26側に配置される床フレーム44と、車両乗り上げ側に配置されて床フレーム44に直接連結される天板フレーム66と、を含んで構成されており、蓄電池ブロック54は床フレーム44側に収容される。車両36が天板フレーム66に乗り上がり、駐車状態となると、車両36の自重は天板フレーム66から床フレーム44へ伝達される。従って、車両36が駐車されたことによる天板フレーム66への積載荷重によって蓄電池ブロック54の蓄電池が損傷を受けることはない。その結果、本実施形態によれば、駐車時にかかる積載荷重から蓄電池を確実に保護することができる。
なお、本実施形態では、床フレーム44に天板フレーム66を直接支持させているが、これに限らず、中間フレームのような中間部材を介して床フレーム44に天板フレーム66を支持させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、蓄電装置本体62の前端側にスロープ72を設置し、ガレージ床26の床面28と車両載置面である蓄電装置本体62の上面(正確には、防水カバー68)とを傾斜面で繋いだので、車両36は簡単に蓄電装置本体62の上面に乗り上げることができる。すなわち、車両36がガレージ24内へ進入した際に前輪58又は後輪38が蓄電装置本体62の前端部に衝撃を与えることがない。その結果、本実施形態によれば、円滑に駐車することができると共に蓄電池に衝撃が伝達されることを防止することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図6及び図7を用いて、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、この第3実施形態では、前述したガレージ24をユニット建物10の建物内部に備えた点に特徴がある。なお、この第3実施形態では、一例として前述した第2実施形態で説明した蓄電装置60を備えたガレージ24を採用している。
補足すると、前述した第1実施形態及び第2実施形態では、ガレージ24についてそれが屋外に独立して設置されるものであるか、屋内にインナガレージとして設置されているものであるかは、特に明言しなかったが(逆に言えば、屋外ガレージとして適用してもよいし、屋内ガレージとして適用してもよいが)、この第3実施形態では、第1実施形態或いは第2実施形態で説明したガレージ24を、建物内部にインナガレージとして予め備えていることを一つの特徴とした実施形態として説明する。
図6に示されるように、ガレージ24は、ユニット建物10の一階部分18における屋外に面した所定箇所に配設されている。ガレージ24の両隣には第1の建物ユニット及び第2の建物ユニットとしての箱型の建物ユニット16が配置されている。従って、両隣の建物ユニット16が元々備えている合計4本の柱80A〜柱80Dに取り囲まれた状態で、ガレージ24が設置されている。ガレージ24のガレージ床26上には、第2実施形態で説明した蓄電装置60が据付けられている。なお、蓄電装置60は、建物ユニット16の組立工場内で、ガレージ24用の床パネルとして予め組み立てられてアッセンブリ化されている。
ここで、図面について補足すると、図6では、ユニット建物10の一階部分18の一部のみを図示している。また、図6では、図面の大きさを考慮して、蓄電装置60を床パネルとして備えたガレージ24を一つのみ図示しているが、蓄電装置60を建物ユニット16の平面サイズと略同じ大きさにした場合は、一例として2個並べた大きさでガレージ24を構成するとよい。さらに、後述するスロープ98は実際には緩やかな傾斜となるように設計される。
次に、上述した蓄電装置60の吊り込み用の係止手段及び牽引用の係止手段の構成例について説明する。
上述した蓄電装置60の据付けに際しては、ユニット建物10の一階部分18の構築時に、クレーンで蓄電装置60をガレージ床26上に吊り込むようになっている。具体的には、図7に示されるように、蓄電装置60の四隅には、上下方向に貫通するボルト挿通孔82が形成されている。さらに、天板フレーム66の四隅と床フレーム44の四隅には、ボルト挿通孔82と同軸上に円筒状のカラー84がそれぞれ装着されている。つまり、天板フレーム66の隅部の断面内方にカラー84が装着されると共に、床フレーム44の隅部の断面内方にもカラー84が装着されている。なお、各カラー84は、天板フレーム66の外枠46の上下のフランジ及び床フレーム44の外枠46の上下のフランジにそれぞれ溶接により予め固着されている。また、床フレーム44の隅部の下フランジの下面には、ウエルドナット86が予め溶着されている。そして、蓄電装置60の吊り込み時には、図示しないアイボルトを四隅のカラー84に挿入させると共に、貫通端部をウエルドナット86に螺合させることにより、吊り込み用のフックが形成されるようになっている。なお、ウエルドナット86は床フレーム44の下面から下方へ突出するが、ガレージ床26の隅部四箇所にウエルドナット86が嵌合可能な円柱状の凹部を形成しておくことにより、ウエルドナット86を位置決めとして利用することも可能である。
また、蓄電装置60の天板フレーム66の外枠46の前端部両サイドには、左右一対のボルト挿通孔88が形成されている。さらに、外枠46のボルト挿通孔88と対向する位置には、コ字状断面のブラケット90が溶接されて閉断面部を形成している。ブラケット90におけるボルト挿通孔88と対向する位置には、ボルト挿通孔92が形成されている。また、ブラケット90の背面側には、ボルト挿通孔92と同軸上にウエルドナット94が溶着されている。そして、外枠44の屋外側からアイボルト96が螺合されている。これにより、ユニット建物10の新築後、数年以上経て蓄電池ブロック54を交換する際や改築時等に、左右一対のアイボルト96にフックを係止させて、蓄電装置60の全体を重機等で牽引して屋外に引き出すこともできる。
さらに、上述した蓄電装置60の前端部には、車輪通過用傾斜面形成手段としてのスロープ98が着脱可能に取り付けられている。このスロープ98は、垂直に立設される係止部100と、この係止部100の上端部から屈曲されて傾斜面102Aを形成する傾斜部102と、によって構成されている。係止部100の両サイドには、アイボルト96の軸部が挿通可能なU字状の切欠104が形成されている。この切欠104にアイボルト96の軸部を通過させることにより、段差なく傾斜面102Aが蓄電装置60の上面の前端部と接続されるようになっている。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第2実施形態と同様の基本的な作用・効果が得られる。
加えて、本実施形態によれば、蓄電装置60が、予め工場内でガレージ床26上に載置可能な床パネルとして組み立てられているので、ガレージ24の構築時に蓄電装置60を工場から建築地へそのまま輸送してクレーンで吊り上げながらガレージ床26に据付けることができる。従って、建築地で蓄電装置60を組み立てる作業及び蓄電池を蓄電装置60に詰め込む作業をする必要が全くない。その結果、本実施形態によれば、作業者の作業負担を大幅に軽減することができる。
さらに、本実施形態では、両隣の建物ユニット16が備える合計4本の柱80A〜柱80Dに囲まれるようにガレージ24が配置されているので、ガレージスペースを効果的に補強することができる。つまり、両隣の建物ユニット16は箱型に形成されているので、通常は隅部に柱80A〜柱80Dが立設されている。本実施形態では、これらの建物ユニット16が元々備えている柱80A〜柱80Dをガレージ24の補強部材として有効活用しようとするものである。その結果、本実施形態によれば、既存の部材を利用してガレージ24の補強効果を上げることができる。
〔第4実施形態〕
次に、図8を用いて、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、この第4実施形態では、上述したガレージ24自体を単一の又は複数の建物ユニット110で構成した点に特徴がある。すなわち、前述した第3実施形態では、ガレージ24自体が建物ユニットで構成されているのではなく、ユニット建物10の一階部分18にガレージ空間として存在する実施形態であったが、この第4実施形態では、ガレージ24自体を建物ユニット110で構成している。
具体的には、この実施形態では、桁面が門型ラーメン架構とされた箱型の建物ユニット110を2個隣接配置して連結し、その内部をガレージ24としている。そして、建物ユニット110の床面をガレージ床26とし、その上面に第1実施形態で説明した蓄電装置30が配設されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、蓄電装置30を備えたガレージ24そのものが2個の建物ユニット110で構成されているので、ガレージ24をインナガレージとしてユニット建物10のプランニングに取り入れることができる。つまり、前述した第3実施形態のように空間としてガレージ24を設置する場合には、ガレージ24の周囲の建物ユニットの配置が構造的な制約を受け易いが、本実施形態では建物ユニット110内にガレージ24が形成されるので、門型ラーメン架構の耐荷重等を活用することにより、ユニット建物10のプランニングの自由度が増す。その結果、本実施形態によれば、ユニット建物10のプランニングのバリエーションの豊富化を図ることができる。
図8に示されるように、この第4実施形態では、上述したガレージ24自体を単一の又は複数の建物ユニット110で構成した点に特徴がある。すなわち、前述した第3実施形態では、ガレージ24自体が建物ユニットで構成されているのではなく、ユニット建物10の一階部分18にガレージ空間として存在する実施形態であったが、この第4実施形態では、ガレージ24自体を建物ユニット110で構成している。
〔第5実施形態〕
次に、図9を用いて、本発明に係るガレージ、建物ユニット及びユニット建物の第5実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この図に示されるように、この実施形態では、ガレージ床26に平面形状が蓄電装置30と同一のT字形状とされた凹部120が形成されている。そして、この凹部120に蓄電装置30が取り出し可能に埋設(収納)されている。
なお、本実施形態では、一例として、凹部120の深さは、蓄電装置30の高さよりも浅く設定されている。従って、蓄電装置30が凹部120内に埋設(収納)された状態では、蓄電装置30の上面側の一部がガレージ床26の床面28から突出されている。但し、凹部120の深さが蓄電装置30の高さと同一であってもよいし、これよりも深くてもよい。
また、請求項8における「埋設」には、蓄電装置30がガレージ床26に形成した凹部120内に完全に埋設される場合が含まれる他、図9に示される実施形態のようにガレージ床26の床面28から蓄電装置30の上面側の一部が突出された場合も含むが、ガレージ床26の床面28から蓄電装置30の全部が突出した状態で存置されるような場合は含まない趣旨である。
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第4実施形態と同様の作用・効果が得られる。さらに、ガレージ床26に設けた凹部120内に蓄電装置30の2/3程度が収容されるので、ガレージ床26の床面を略フラット化することができる。なお、凹部120の深さを蓄電装置30の高さに一致させれば、ガレージ床26を完全にフラット化することもできる。その結果、ガレージ床26の意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ガレージ床26の床面28に凹部120を形成し、当該凹部120に蓄電装置30を収容させているが、ガレージ床26の床面28よりも深い部分では温度変化が少ないため、蓄電装置30の性能を良好に保つことができる。
(A)は第1実施形態に係るガレージの要部を駐車状態で示す平面図であり、(B)はその側面図である。 図1に示される蓄電装置本体の分解斜視図である。 図1に示されるガレージを備えたユニット建物を示す概略正面図である。 (A)は第2実施形態に係るガレージの要部を駐車状態で示す平面図であり、(B)はその側面図である。 図4に示される蓄電装置本体の分解斜視図である。 第3実施形態に係るユニット建物を示す概略斜視図である。 図6に示される蓄電装置を吊り込むための構成及び引き出すための構成を中心に示す部分拡大斜視図である。 第4実施形態に係るガレージを示す概略斜視図である。 第5実施形態に係るガレージを示す概略斜視図である。
符号の説明
10 ユニット建物
16 建物ユニット(第1の建物ユニット、第2の建物ユニット)
24 ガレージ
26 ガレージ床
28 床面
30 蓄電装置
32 蓄電装置本体
34 制御部(後方延長部)
34A 両端部
36 車両
38 後輪
40 車体フロア
44 床フレーム(下部フレーム)
54 蓄電池ブロック
60 蓄電装置
62 蓄電装置本体
66 天板フレーム(上部フレーム)
72 スロープ(車輪通過用傾斜面形成手段)
80A〜80D 柱
98 スロープ(車輪通過用傾斜面形成手段)
102A 傾斜面
110 建物ユニット
120 凹部

Claims (10)

  1. 車両が駐車されるガレージ床と、
    このガレージ床の駐車領域に駐車の障害にならないように配置され、扁平な薄型に形成されると共に内部に複数の蓄電池が収容され、かつ非駐車時には外部からアクセス可能とされた蓄電装置と、
    を有し、
    前記蓄電装置は、
    車両の左右輪間に納まる幅に形成されると共にガレージ床への設置状態で車体フロアの下面より下方側に上面を有する蓄電装置本体を備えている、
    ガレージ。
  2. 前記蓄電装置本体の後端部には、駐車状態で車両の後輪の後方近傍に両端部が配置される後方延長部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のガレージ。
  3. 前記後方延長部の両端部は、車両の車止めとされている、
    ことを特徴とする請求項2記載のガレージ。
  4. 車両が駐車されるガレージ床と、
    このガレージ床の駐車領域に駐車の障害にならないように配置され、扁平な薄型に形成されると共に内部に複数の蓄電池が収容され、かつ非駐車時には外部からアクセス可能とされた蓄電装置と、
    を有し、
    前記蓄電装置は、
    車両の前輪及び後輪の少なくとも後輪が乗り上がることが可能な平面形状及び大きさを有する蓄電装置本体を備えている、
    ガレージ
  5. 前記蓄電装置本体は、
    ガレージ床側に配置され、複数の蓄電池の収容部とされる下部フレームと、
    車両乗り上げ側に配置されると共に下部フレームに直接又は部材を介して連結され、積載荷重を下部フレームに伝達する上部フレームと、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のガレージ。
  6. 前記蓄電装置本体の前端部に接続され、車両載置面とガレージ床の床面とを傾斜面で繋ぎ車輪の乗り上げを可能とする車輪通過用傾斜面形成手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載のガレージ。
  7. 前記蓄電装置は、予め工場内で前記ガレージ床に載置可能な床パネルとして組み立てられる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のガレージ。
  8. 前記ガレージ床には上面側が開放された凹部が形成されており、当該凹部に前記蓄電装置が取出し可能に埋設されている、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項4に記載のガレージ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載されたガレージは、箱型に形成された単一の建物ユニットに備えられ、又は隣接配置された複数の建物ユニットに跨って設置されている、
    ことを特徴とする建物ユニット。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載されたガレージ又は請求項9に記載された建物ユニットは、各々箱型に形成された第1の建物ユニットと第2の建物ユニットとの間に当該第1の建物ユニットが備える柱と当該第2の建物ユニットが備える柱とで囲まれるように配置されている、
    ことを特徴とするユニット建物。
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