以下、本発明の実施の形態に基づいて、本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、本体部1aと後処理装置50とを備えたデジタル複合機であって、本体部1aは、原稿dから画像を読み取り、読み取った画像を用紙Pに画像形成するものである。また、本体部1aは、画像データを含むページデータや各画像データの画像形成条件等の設定情報を含むジョブのジョブ情報を外部装置等から受信し、受信したジョブ情報に基づいて画像を用紙P上に形成するものである。この本体部1aは、画像読取部20と、操作表示部30と、プリント部40とを有して構成されている。
画像読取部20は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部21と読取部22とを備え、操作表示部30により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿dの画像を読み取るものである。自動原稿送り部21の原稿トレイT1に載置された原稿dは読取箇所であるコンタクトガラスに搬送され、原稿dの片面又は両面の画像は光学系を介してCCD(Charge Coupled Device)22aにより読み取られる。なお、ここでいう画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む概念である。
画像読取部20により読み取られた画像の画像データ(アナログ画像信号)は、後述する画像制御部100の読取処理部140に出力され、読取処理部140においてA/D変換され各種画像処理が施された後、プリント部40に出力される。
操作表示部30は、表示手段として機能するLCD(Liquid Crystal Display)31、LCD31を覆うように設けられたタッチパネル32、及び操作キー群33から構成され、タッチパネル32又は操作キー群33を介してユーザからの指示を受け付け、その指示に基づく操作信号を後述する制御部110に出力するものである。また、操作表示部30は、制御部110から入力される表示信号に従って、各種画像や処理結果等をLCD31に表示するものである。
プリント部40は、入力された画像データに基づいて、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、積載部41、用紙搬送部42、画像形成部43、及び搬出部44を備えて構成される。
積載部41は、複数の給紙トレイ411a〜411c、給紙手段41a、手差しトレイT2等を備えている。各給紙トレイ411a〜411cは、それぞれ予め定められた種類の用紙Pが収納されており、給紙手段41aによって用紙Pを最上部から1枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送するものである。なお、図1に示す例では3つの給紙トレイ411a〜411cを備える例を説明するが、給紙トレイの数は3つに限らず、2つ又は4つ以上であってもよい。
手差しトレイT2は、ユーザのニーズに合わせて様々な種類の用紙Pを積載可能となっており、積載された用紙Pを給紙ローラによって最上部から1枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送するものである。
用紙搬送部42は、各給紙トレイ411a〜411c又は手差しトレイT2から搬送された用紙Pを、複数の中間ローラ、レジストローラ42a等を経て転写装置43aへと搬送するものである。また、用紙搬送部42は、搬送路切換板により片面画像形成処理済みの用紙Pを両面搬送路に搬送し、再び中間ローラ、レジストローラ42a等を経て転写装置43aへと搬送する機能を備えている。
画像形成部43は、感光体ドラム、帯電装置、画像データに基づくレーザ光を出力するレーザ出力部とレーザ光を主走査方向に走査させるポリゴンミラーとを有する露光装置、現像装置、転写装置43a、クリーニング部、及び定着装置43bを備え、ジョブ情報に基づいて、用紙Pに画像を形成するものである。具体的に画像形成にあたっては、露光装置が、帯電装置により帯電された感光体ドラムにレーザ光を照射して静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムの表面に、現像装置が帯電したトナーを付着させて静電潜像を現像する。現像装置により感光体ドラム上に形成されたトナー像は、転写装置43aにおいて用紙Pに転写される。また、用紙Pにトナー像が転写された後、感光体ドラムの表面の残留トナー等は、クリーニング部により除去される。
定着装置43bは、用紙搬送部42によって搬送された用紙Pに転写されたトナー像を熱定着するものである。定着された用紙Pは、搬出部44の排紙ローラに挟持されて搬出口から後処理装置50に搬送される。
後処理装置50は、ソートユニット、折ユニット、パンチユニット、及びステイプルユニット等の各種後処理ユニットを備え、画像形成された用紙Pのソート処理、折処理、パンチ処理、及び設定された綴じ位置に用紙Pの束を綴じるステイプル処理等を行うものである。また、後処理装置50は、本体部1aより画像形成された用紙Pや各種後処理が施された用紙Pが排紙され積載される排紙トレイT3等を備えている。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す制御ブロック図である。図2に示すように、画像形成装置1は、図1に示した本体部1aと後処理装置50に加えて、プリンタコントローラ1bを備えている。このプリンタコントローラ1bは、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に用いられ、PC2からデータを受信し、当該データを画像データやジョブとして本体部1aに送信するものである。
このようなプリンタコントローラ1bは、コントローラ制御部11、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御部12、画像メモリ13、及びLANIF(Local Area Network Interface)14を備えている。
コントローラ制御部11は、プリンタコントローラ1bの各部動作を統括的に制御し、LANIF14を介してPC2から入力されるデータをジョブとして本体部1aに送信するものである。
DRAM制御部12は、LANIF14により受信されたデータの画像メモリ13への格納や、画像メモリ13からのデータの読み出しを制御するものである。また、DRAM制御部12は、画像制御部100のDRAM(Dynamic Random Access Memory)制御部160とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部11からの指示に従ってプリント対象のデータを画像メモリ13から読み出してDRAM制御部160に画像データを出力するものである。
画像メモリ13はDRAMから構成されており、画像データを一時的に格納するものである。LANIF14は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLANネットワークと接続するための通信インターフェイスであり、PC2からデータを受信するものである。LANIF14によって受信されたデータは、DRAM制御部12に出力されることとなる。
また、本体部1aは、図1に示した画像読取部20、操作表示部30、及びプリント部40に加えて、画像制御部100を備えている。また、画像制御部100は、制御部110、不揮発性メモリ120、RAM(Random Access Memory)130、読取処理部140、圧縮IC(Integrated Circuit)150、DRAM制御部160、画像メモリ170、伸張IC180、及び書込処理部190を有している。
制御部110は、CPU(Central Process Unit)等から構成され、画像形成装置1の各部を集中制御するものである。不揮発性メモリ120は、システムプログラム及び各種アプリケーションプログラムを記憶したものである。RAM130は、各種データを記憶するワークエリアとして機能するものである。このような構成であるため、制御部110は、不揮発性メモリ120に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM130に展開し、RAM130に展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御することとなる。
読取処理部140は、CCD22aから入力されるアナログ画像信号に、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後に、デジタル画像データを生成するものである。圧縮IC150は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施してDRAM制御部160に出力するものである。
DRAM制御部160は、制御部110からの指示に従って、圧縮IC150による画像データの圧縮処理及び伸張IC180による圧縮画像データの伸張処理を制御すると共に、画像メモリ170への画像データの入出力制御を行うものである。画像メモリ170は、画像データを記憶するものである。伸張IC180は、圧縮IC150により圧縮処理が施された圧縮画像データに伸張処理を施すものである。
また、画像メモリ170は、圧縮メモリ171とページメモリ172とから構成されている。圧縮メモリ171は、圧縮IC150により圧縮された圧縮画像データを記憶するものである。ページメモリ172は、伸張IC180により伸張処理が施された画像データを記憶するものである。
このような構成であるため、DRAM制御部160は、画像読取部20により読み取られた画像信号の保存が指示されると、読取処理部140から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC150により実行させる。そして、DRAM制御部160は、圧縮IC150により圧縮された圧縮画像データを圧縮メモリ171に記憶させる。また、DRAM制御部160は、圧縮メモリ171に記憶された圧縮画像データのプリント出力が指示されると、圧縮メモリ171から圧縮画像データを読み出し、伸張IC180により伸張処理を施してページメモリ172に記憶させる。記憶後、DRAM制御部160は、ページメモリ172に記憶された画像データのプリント出力が指示されると、ページメモリ172から画像データを読み出し、書込処理部190に出力する。
書込処理部190は、DRAM制御部160から入力した画像データに基づいて、画像形成のためのプリントデータを生成し、プリント部40に出力するものである。
また、画像読取部20は、図1に示した自動原稿送り部21等(図2において図示を省略する)、及びCCD22aに加えて、画像読取制御部200を備えている。画像読取制御部200は、自動原稿送り部21及び読取部22等を制御して原稿面を露光走査させるものである。この露光走査によって、反射光がCCD22aに入力され、CCD22aにおいて光電変換され、アナログ画像データとして読取処理部140に出力されることとなる。
操作表示部30は、図1に示したLCD31、タッチパネル32、及び操作キー群33(図2において図示を省略する)に加えて、操作表示制御部300を備えている。操作表示制御部300は、制御部110から入力される表示信号に従って各種画像をLCD31に表示させるものである。このため、操作表示制御部300と制御部110とは、表示内容を制御する制御手段として機能する。また、操作表示制御部300は、タッチパネル32や操作キー群33からから入力される操作信号を制御部110に出力するものである。
プリント部40は、図1に示した画像形成部43に加えて、プリント制御部400を備えている。プリント制御部400は、制御部110からの指示に従って画像形成部43等のプリント部40の各部を制御し、書込処理部190から入力されたプリントデータに基づいて用紙Pに画像形成を行わせるものである。また、プリント制御部400は制御部110からの指示に従った後処理信号を後処理装置50に送信するものである。
後処理装置50は、後処理ユニット51と後処理制御部500とを備えている(図1において図示せず)。後処理ユニット51は、前述したソートユニット等から構成されている。後処理制御部500は、後処理ユニット51を制御するものであり、プリント制御部400から入力される後処理信号に応じて、各部を駆動制御して用紙Pに所定の後処理を行わせ、排紙トレイT3に排紙させるものである。
ここで、積載部41についてさらに説明する。図3は、図1に示した積載部41を示す概略図であり、(a)は第1の状態を示し、(b)は第2の状態を示している。図3(a)及び(b)に示すように、積載部41は、概略的に載置部41bと、リフトアップ部41cと、用紙位置検出センサ41dと、用紙有無検出センサ41eとを備えている。
載置部41bは用紙Pを積載する部位である。リフトアップ部41cは、載置部41bに載置される用紙Pのうち最上端用紙P1を所定位置までリフトアップするリフトアップ手段として機能するものである。このリフトアップ部41cは、プリント制御部400によって駆動されるモータMの駆動によって載置部41bをリフトアップ及びリフトダウンするようになっている。具体的にリフトアップ部41cは、給紙トレイ411a〜411cを画像形成装置1の本体部1aから引き出した場合に図3(a)に示す最下位置までリフトダウンし、給紙トレイ411a〜411cを画像形成装置1の本体部1aに押し込んだ場合に図3(b)に示す位置までリフトアップする。
用紙位置検出センサ41dは、リフトアップ部41cにより載置部41bがリフトアップされ、載置部41bに載置される用紙Pのうち最上端用紙P1が接触したことを検出するものである。用紙位置検出センサ41dは、最上端用紙P1が接触すると、その旨の信号をプリント制御部400に送信し、プリント制御部400はモータMを停止させることとなる。用紙有無検出センサ41eは、載置部41bに用紙が載置されているかを検出するものである。
また、プリント制御部400は、リフトアップ部41cによるリフトアップ量、及び、用紙有無検出センサ41eからの信号によって、給紙トレイ411a〜411cに収納される用紙Pの枚数を推定する。
具体的に説明すると、プリント制御部400は、用紙有無検出センサ41eからの信号によって用紙Pが1枚も収納されていない場合に、用紙枚数が0枚であると推定する。また、用紙有無検出センサ41eからの信号によって少なくとも1枚の用紙Pが収納されていると判断できる場合、リフトアップ部41cのリフトアップ量に基づいて収納される用紙Pの最大枚数と最小枚数とを推定する。この際、プリント制御部400は、モータMの回転量からリフトアップ量を算出し、このリフトアップ量からレベルを求める。レベルは例えば「1」から「4」までの4段階であり、例えばレベル「4」であれば最大枚数を550枚と推定すると共に、最小枚数を388枚と推定する。なお、用紙有無検出センサ41eからの信号により用紙枚数が0枚であると推定された場合をレベル「0」とすると、プリント制御部400は、レベル「0」からレベル「4」の5段階で、収納される用紙枚数を推定することとなる。
さらに、プリント制御部400は、推定した用紙枚数の情報を、制御部110を介して操作表示制御部300に送信し、操作表示制御部300は推定用紙枚数に応じて後述の推定用紙枚数情報61eの表示内容を制御することとなる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、ジョブの実行予定を示すスケジュール画像をLCD31に表示するようになっている。図4は、スケジュール画像60の一例を示す図である。なお、以下の説明において給紙トレイの数は9個とする。
図4に示すようにスケジュール画像60には、各給紙トレイの情報を示す給紙トレイ情報表示欄61と、指標表示欄62と、ジョブ実行予定表示欄63と、ジョブ実行不可表示欄64とが表示される。
給紙トレイ情報表示欄61は、各給紙トレイの情報を表示する表示欄であって、スケジュール画像60の縦軸に沿って表示されている。給紙トレイの情報とは、給紙トレイのトレイ番号情報61a、給紙トレイに収納される用紙Pのサイズ情報61b、給紙トレイに収納される用紙Pの紙質情報61c、給紙トレイに収納される用紙Pの坪量情報61d、及び給紙トレイに収納される用紙Pの推定用紙枚数情報61eから構成されている。なお、推定用紙枚数情報61eは、プリント制御部400によって求められたレベルに応じて表示される。また、給紙トレイ情報表示欄61は、スケジュール画像60の縦軸に沿って表示されているが、これに限らず横軸に沿って表示されていてもよい。
指標表示欄62は、ジョブの実行の指標、すなわちジョブの実行の目安となる情報を表示する表示欄であって、スケジュール画像60の横軸に沿って表示されている。ここで、ジョブの実行の指標とは、例えば用紙枚数の情報である。具体的に図4に示す例において指標表示欄62には、用紙枚数0枚、250枚、500枚、750枚などと250枚毎の区切り表示がされている。なお、ジョブの実行の指標とは、用紙枚数に限らず、例えばジョブの実行時間の情報など、他の情報であってもよい。また、指標表示欄62はスケジュール画像60の横軸に沿って表示されているが、給紙トレイ情報表示欄61がスケジュール画像60の横軸に沿って表示されている場合には、縦軸に沿って表示されていてもよい。
ジョブ実行予定表示欄63は、ジョブの実行予定を示す表示欄であって、給紙トレイ情報表示欄61及び指標表示欄62に対応付けられて表示されている。また、ジョブ実行予定表示欄63は、各給紙トレイそれぞれのジョブの実行予定を示すために、横軸に沿う12個の各トレイ表示欄63a〜63iを有している。
ジョブ実行不可表示欄64は、ジョブの実行が不可能であることを表示する表示欄であって、ジョブが指定する用紙Pと一致する給紙トレイが存在しない場合に、表示が行われる表示欄である。このジョブ実行不可表示欄64は、スケジュール画像60の縦軸に沿って表示されている。
次に、スケジュール画像60によるジョブの実行予定の表示状態を説明する。PC2からサイズSRA3且つ坪量64〜74g/m2の上質紙200枚に画像形成すると共にトレイ1を指定するトレイ指定ジョブが入力され、その後、サイズSRA3且つ坪量75〜80g/m2の上質紙600枚に画像形成するオートジョブが入力され、次いで、PC2からサイズSRA3且つ坪量221〜256g/m2の上質紙400枚に画像形成するオートジョブが入力された場合を例に説明する。また、図4に示す例において各給紙トレイの用紙Pの最小枚数は388枚であり、最大枚数が550枚と推定されているものとする。
この場合、画像形成装置1の制御部110は、1つ目のジョブがトレイ1を指定していることから、トレイ1の用紙Pを使用すると判断する。また、1つ目のジョブは、SRA3且つ坪量64〜74g/m2の上質紙を指定しており、この用紙内容がトレイ1に収納される用紙Pの用紙内容と一致している。このため、操作表示制御部300は、トレイ1のトレイ表示欄63aに用紙枚数0枚から延びる印刷バー63mを表示させる。
なお、1つ目のジョブは200枚の画像形成を指示するものである。このため、操作表示制御部300は、用紙枚数0枚から200枚まで延びる印刷バー63mをトレイ1のトレイ表示欄63aに表示させることとなる。
このように、制御部110は、スケジュール画像60において、ジョブの実行が可能である場合、ジョブ実行予定表示欄63のうちジョブが実行される給紙トレイに対応付けて実行予定を表示させる。
次に、画像形成装置1の制御部110は、2つ目のジョブに対して、SRA3且つ坪量75〜80g/m2の上質紙が収納されているトレイ4〜トレイ9を使用可能と判断する。そして、制御部110は、まず600枚のジョブに対してトレイ4に収納される用紙Pを使用すると選択する。このため、操作表示制御部300は、トレイ4のトレイ表示欄63dの用紙枚数200枚から延びる印刷バー63mを表示させる。
ここで、トレイ4には用紙Pが388枚しか収納されていない可能性がある。よって、操作表示制御部300は、用紙枚数200枚から588枚まで延びる印刷バー63mをトレイ4のトレイ表示欄63dに表示させることとなる。さらに、操作表示制御部300は、印刷バー63mの後端位置である588枚から延びる補助バー63nを表示させる。なお、この補助バー63nは、トレイ4に収納される最大枚数550枚から最小枚数388枚を減じた162枚の長さで表示される。すなわち、補助バー63nは、588枚から750枚まで延びるものとなる。この補助バー63nにより、画像形成装置1は給紙トレイに用紙Pが残っている可能性があることを示している。
なお、図4に示す例では、2つ目のジョブが600枚の画像形成を指示するものである。このため、補助バー63nは162枚の長さで表示されている。しかし、例えば2つ目のジョブが450枚の画像形成を指示するものである場合などトレイ4に収納される用紙Pの最大枚数に満たない場合には、補助バー63nは、ジョブの終了の450枚から最小枚数388枚を減じた62枚に応じた長さとなる。
また、トレイ4には用紙Pが388枚から550枚しか収納されていないため、2つ目のジョブについて用紙Pが不足する。よって、制御部110は、ATS(Auto Tray Switch)機能により、トレイ4の用紙Pを全て使い切った後にトレイ5に収納される用紙Pを使用すると選択する。このため、操作表示制御部300は、トレイ1のトレイ表示欄63aに表示される印刷バー63mの後端位置である588枚の位置に対応させて、トレイ5のトレイ表示欄63eの用紙枚数588枚から延びる印刷バー63mを表示させる。この印刷バー63mは、ジョブの終了となる200+600=800枚まで伸びるものとなる。なお、ATS機能とは、給紙トレイに収納される用紙Pが無くなった際に、ジョブに応じた他の給紙トレイを検索し、検索された給紙トレイに給紙先を自動切替する機能である。
次いで、画像形成装置1の制御部110は、3つ目のジョブに対して、いずれの給紙トレイも使用不可と判断する。すなわち、3つ目のジョブが示す、サイズSRA3且つ坪量221〜256g/m2の上質紙が収納されている給紙トレイがないため、制御部110は、いずれの給紙トレイも使用不可と判断する。このため、操作表示制御部300は、ジョブ実行不可表示欄64に実行不可バー63oを表示させる。この実行不可バー63oは、2つ目のジョブの終了時点である用紙枚数800枚から、3つ目のジョブの画像形成枚数400枚を800枚に加算した1200枚まで延びるものとなる。
以上がスケジュール画像60の表示状態である。さらに、本実施形態に係る画像形成装置1では生産性向上のため、トレイ指定ジョブに対してジョブの実行が不可能である場合、特徴的な表示を行うようになっている。
図5は、各給紙トレイの用紙内容の設定、及び、入力されたジョブを示す図であり、(a)は各給紙トレイの用紙内容の設定を示し、(b)は入力されたジョブを示している。まず、図5(a)に示すように、トレイ1は、色管理に関するプロファイルNo.が「指定無し」であり、用紙サイズが「A3」であり、用紙種類が「普通紙」であり、用紙名称が「普通紙」であり、坪量が「64〜74g/m2」であり、用紙色が「白」であり、用紙のパンチ穴が「なし」に設定されている。以下、図5(a)に示すように、トレイ2〜トレイ9について項目毎に情報が設定されている。
以上のように各給紙トレイの用紙内容が設定されている状態で、図5(b)に示すジョブが入力されたとする。すなわち、1つ目のジョブが、トレイ1を指定するトレイ指定ジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「A3」、用紙種類「普通紙」、用紙名称「普通紙」、坪量「64〜74g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。また、2つ目のジョブが、トレイ3を指定するトレイ指定ジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「SRA3」、用紙種類「普通紙」、用紙名称「普通紙」、坪量「64〜74g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。さらに、3つ目のジョブが、トレイ1を指定するトレイ指定ジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「A3」、用紙種類「上質紙」、用紙名称「上質紙」、坪量「257〜300g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。さらに、1つ目のジョブは用紙P100枚の画像形成を指示しているとする。また、2つ目は350枚であり、3つ目は400枚であるとする。
図6は、図5に示した各給紙トレイの用紙内容の設定及びジョブに応じたスケジュール画像60を示す図である。図5に示す例の場合、まず、制御部110は、1つ目のジョブが指定するトレイ1の用紙内容の設定と、ジョブが指定する用紙内容とが一致するか否かを判断する。図5に示す例では一致するため、操作表示制御部300は、用紙枚数0枚から用紙枚数100枚まで延びる印刷バー63mをトレイ1のトレイ表示欄63aに表示させる。
また、制御部110は、2つ目のジョブが指定するトレイ3の用紙内容の設定と、ジョブが指定する用紙内容とが一致するか否かを判断する。図5及び図6に示す例では一致するため、操作表示制御部300は、用紙枚数100枚から用紙枚数450枚まで延びる印刷バー63mをトレイ3のトレイ表示欄63cに表示させる。
次に、制御部110は、3つ目のジョブが指定するトレイ1の用紙内容の設定と、ジョブが指定する用紙内容とが一致するか否かを判断する。ここで、図5及び図6に示す例ではトレイ1の用紙内容の設定とジョブが指定する用紙内容とが一致しない。このため、指定された給紙トレイにてジョブの実行ができないこととなる。しかし、本実施形態において操作表示制御部300は、ジョブの実行ができないにも拘わらず、ジョブの実行が不可であることを示す実行不可バー63oをジョブ実行不可表示欄64に表示を行わず、ジョブが指定するトレイ1に対応付けてジョブの実行が不可能である旨を表示する。
具体的に本実施形態に係る画像形成装置1において、操作表示制御部300は、ジョブが指定するトレイ1に対応付けて、実行不可バー63oをトレイ1のトレイ表示欄63aに表示させると共に、補助的に、給紙トレイ情報表示欄61のうち、給紙トレイのトレイ番号情報61aに着色表示65を表示させる。このように、図5及び図6に示す例では3つ目のジョブがトレイ1を指定するトレイ指定ジョブであるため、ジョブがトレイ1を指定していたことをユーザに知らせるべく、実行不可バー63oをトレイ1のトレイ表示欄63aに表示させると共に、給紙トレイのトレイ番号情報61aに着色表示65を表示させる。この表示によりユーザは、トレイ1を利用して画像形成をしなければならないことを知ることができ、トレイ1の用紙内容の設定を変更すると共に、トレイ1に収納される用紙Pを入れ替える作業が必要であると認識し、リカバリー作業をスムーズに行えることとなる。なお、上記の実行不可バー63oは、用紙枚数450枚から用紙枚数850枚まで延びる長さで表示される。また、図6に示す例では、トレイ番号情報61aに着色しているが網掛けなど、他の方法によりトレイを指し示すようにしてもよい。さらには、実行不可バー63oの表示及び着色表示65の表示のうち、いずれか一方のみの表示を行うようにしてもよい。
図7は、設定変更画面の一例を示す第1の図である。図6に示すように、実行不可バー63oが表示された場合、この実行不可バー63oの表示箇所を押下することにより、図7に示すような設定変更画面80を表示させることができる。この設定変更画面80は、各給紙トレイの用紙内容の設定、及び、ジョブの実行にあたり給紙を行う給紙トレイを変更可能とする画面である。ユーザは、設定変更画面80の表示中に入力操作を行うことによって、各給紙トレイの用紙内容の設定、及び、ジョブの実行にあたり給紙を行う給紙トレイを変更することができる。
以下、設定変更画面80について詳細に説明する。設定変更画面80には、トレイ変更表示欄81と、用紙設定表示欄82と、操作ボタン83とが表示される。トレイ変更表示欄81は、ユーザが変更したい給紙トレイを選択するための表示欄である。ユーザは、トレイ変更表示欄81に表示される給紙トレイのいずれか1つを選択することにより、用紙Pの給紙先となる給紙トレイを変更することができる。なお、図7に示す例では、ジョブがトレイ指定ジョブであるため、指定されたトレイ1以外の給紙トレイへの変更を禁止している。すなわち、トレイ1以外の給紙トレイについては網掛け状態となっており、選択が禁止されている。
用紙設定表示欄82は、給紙トレイの用紙内容の設定を「現在の設定」として表示し、ジョブが示す用紙内容を「予約した設定」として表示する表示欄である。また、用紙設定表示欄82では、「現在の設定」と「予約した設定」とのうち異なる部分について着色表示が行われる。すなわち、図7に示す例では、「予約した設定」のうち用紙種類「上質紙」、用紙名称「上質紙」、及び坪量「257〜300g/m2」について着色表示が行われている。
操作ボタン83は、ユーザ操作を受け付ける表示部分であり、上書表示83aと閉じる表示83bとからなっている。上書表示83aは、ユーザが操作することにより「予約した設定」を「現在の設定」にコピーするための操作部分である。閉じる表示83bは、設定変更画面80自体を非表示にするための操作部分である。なお、図7に示す例において、上書表示83aは網掛け状態とされ、用紙内容の設定の変更が禁止されている。これは以下の理由による。図7に示す例では、図5及び図6に示すように3つ目のジョブで実行不可となっている。しかも、3つ目のジョブ以前の1つ目のジョブで同じトレイ1を指定している。このため、3つ目のジョブについて用紙内容の設定を変更してしまうと、1つ目のジョブの実行に支障をきたしてしまう。よって、図7に示す例では、上書表示83aは網掛け状態とされ、用紙内容の設定の変更が禁止されている。
ここで、図5〜図7では給紙トレイを指定するトレイ指定ジョブの実行が不可であった場合の例を説明した。次に、図8〜図10を参照して、オートジョブの実行が不可となった場合を説明する。
図8は、入力されたジョブを示す図である。図8に示すように、1つ目のジョブが、トレイ1を指定するトレイ指定ジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「A3」、用紙種類「普通紙」、用紙名称「普通紙」、坪量「64〜74g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。また、2つ目のジョブが、トレイ3を指定するトレイ指定ジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「SRA3」、用紙種類「普通紙」、用紙名称「普通紙」、坪量「64〜74g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。さらに、3つ目のジョブが、給紙トレイを指定しないオートジョブであり、プロファイルNo.「指定無し」、用紙サイズ「A3」、用紙種類「上質紙」、用紙名称「上質紙」、坪量「257〜300g/m2」、用紙色「白」であり、用紙のパンチ穴「なし」であるとする。さらに、1つ目のジョブは用紙P100枚の画像形成を指示しているとする。また、2つ目は350枚であり、3つ目は400枚であるとする。
図9は、図5に示した各給紙トレイの用紙内容の設定及び図8に示したジョブに応じたスケジュール画像60を示す図である。まず、図9に示す例において1つ目及び2つ目のジョブの表示は図6と同じである。
また、3つ目のジョブについては以下のようになる。図9の例において制御部110は、3つ目のジョブが給紙トレイを指定しないオートジョブであることから、ジョブが指定する用紙内容と一致する用紙内容の給紙トレイがあるか否かを判断する。ここで、図8及び図9に示す例ではジョブが指定する用紙内容と一致する用紙内容の給紙トレイはトレイ8である。しかし、トレイ8には用紙Pが1枚も収納されていない。このため、ジョブを実行できないこととなる。このため、操作表示制御部300は、図4を参照して説明したように、ジョブ進行不可表示欄64に実行不可バー63oを表示させる。この表示によりユーザは、給紙トレイを指定していないことを知ることができ、複数の給紙トレイのうち、いずれかの給紙トレイを対象にリカバリー作業を行えばよいことを知ることができる。
図10は、設定変更画面の一例を示す第2の図である。図9に示すように、実行不可バー63oが表示された場合、この実行不可バー63oの表示箇所を押下することにより、図10に示すような設定変更画面80を表示させることができる。
図10に示す例ではトレイ変更表示欄81に示すように、ジョブがオートジョブであるため、全ての給紙トレイへの変更が許可されている。特に、図10に示す例では、1つ目のジョブでトレイ1が指定され、2つ目のジョブでトレイ3が指定されている。このため、図10に示すようにトレイ8が選択されている場合、トレイ8の用紙内容の設定を変更しても、1つ目及び2つ目のジョブの実行に支障をきたさない。よって、上書表示83aは網掛け状態になっておらず、設定の変更が許可されている。なお、トレイ変更表示欄81にてトレイ1又はトレイ3が選択されている場合、3つ目のジョブ以前のジョブの実行に支障があることから、トレイ1及びトレイ3について上書表示83aは網掛け状態となり、設定の変更が禁止されることとなる。
図11は、図8及び図9に示す例においてトレイ8に用紙Pを補給した場合のスケジュール画像60を示す図である。図11に示すように、トレイ8に用紙Pを補給した場合、ジョブの実行が可能となる。このため、トレイ8のトレイ表示欄63hに印刷バー63mが表示されることとなる。さらに、トレイ8に収納されると推定される用紙Pの最小枚数からは補助バー63nが表示されることとなる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作をフローチャートを参照して説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成装置1のスケジュール画像60の表示処理を示す第1のフローチャートであり、図13は、本実施形態に係る画像形成装置1のスケジュール画像60の表示処理を示す第2のフローチャートである。
図12に示すように、まずプリンタコントローラ1bを介してジョブ情報が入力されると、制御部110は、ジョブ情報を参照し、ジョブ実行に必要な用紙枚数を算出する(S1)。具体的に制御部110は、ジョブ情報に含まれる部数あたりの用紙Pの枚数情報、部数情報、両面又は片面に画像形成するか否かの情報等に基づいて、ジョブの実行に必要な用紙枚数を算出する。
次いで、プリント制御部400は、各給紙トレイについて、収納される用紙Pの用紙枚数を推定する(S2)。このとき、プリント制御部400は図3を参照して説明したように最小枚数と最大枚数とを推定する。
その後、制御部110は、ジョブが給紙トレイを指定するジョブ指定トレイであるか否かを判断する(S3)。ジョブがトレイ指定ジョブであると判断した場合(S3:YES)、制御部110は、トレイ指定ジョブにて指定される該当の給紙トレイの用紙内容と、ジョブが示す用紙内容とが一致するか否かを判断する(S4)。
用紙内容が一致しないと判断した場合(S4:NO)、操作表示制御部300は、該当トレイのトレイ表示欄63a〜63iに実行不可バー63oを表示させると共に、該当トレイのトレイ番号情報61aに着色表示65を表示させる(S5)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。
用紙内容が一致すると判断した場合(S4:YES)、制御部110は、該当の給紙トレイの用紙Pが不足しているか否かを判断する(S6)。すなわち、制御部110は、該当の給紙トレイに用紙Pが入っておらず又はジョブの実行に明らかに不足している場合など、用紙Pの不足状態を判断する。
該当の給紙トレイの用紙Pが不足していると判断した場合(S6:YES)、操作表示制御部300は、該当トレイのトレイ表示欄63a〜63iに実行不可バー63oを表示させると共に、該当トレイのトレイ番号情報61aに着色表示65を表示させる(S7)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。一方、該当の給紙トレイの用紙Pが不足していないと判断した場合(S6:NO)、制御部110は、ステップS2において推定した用紙Pの最小枚数からジョブの実行に必要な用紙枚数を減じ、減じた値がマイナスであるか否かを判断する(S8)。
減じた値がマイナスでないと判断した場合(S8:NO)、操作表示制御部300は、トレイ指定ジョブにて指定された給紙トレイのトレイ表示欄63a〜63iに印刷バー63mを表示する(S9)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。
一方、減じた値がマイナスであると判断した場合(S8:YES)、操作表示制御部300は、トレイ指定ジョブにて指定された給紙トレイのトレイ表示欄63a〜63iに印刷バー63mを表示すると共に、最小枚数を超える部分について補助バー63nを表示させる(S10)。そして、図12及び図13に示す処理は終了する。
ところで、ジョブがトレイ指定ジョブでないと判断した場合(S3:NO)、すなわちジョブがオートジョブである場合、制御部110は、ジョブ情報に含まれる用紙内容の情報を参照し、用紙内容に一致する給紙トレイがあるか否かを判断する(S11)。なお、用紙内容に一致する給紙トレイとは、ジョブが示す用紙内容と給紙トレイの用紙内容とが一致するのみならず、その給紙トレイに用紙Pが少なくとも1枚収納されているトレイをいう。用紙内容に一致する給紙トレイがないと判断した場合(S11:NO)、操作表示制御部300は、ジョブ実行不可表示欄64にジョブの実行不可を示す実行不可バー63oを表示させる(S12)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。
一方、用紙内容に一致する給紙トレイがあると判断した場合(S11:YES)、制御部110は、用紙内容に一致する給紙トレイのうち1つを選択する(S13)。その後、そして、制御部110は、ステップS2において推定した用紙Pの最小枚数からジョブの実行に必要な用紙枚数を減じ、減じた値がマイナスであるか否かを判断する(S14)。
減じた値がマイナスでないと判断した場合(S14:NO)、操作表示制御部300は、ステップS12において選択された給紙トレイのトレイ表示欄63a〜63iに印刷バー63mを表示する(S15)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。
一方、減じた値がマイナスであると判断した場合(S14:YES)、操作表示制御部300は、ステップS5において選択された給紙トレイのトレイ表示欄63a〜63iに印刷バー63mを表示すると共に、最小枚数を超える部分について補助バー63nを表示させる(S16)。また、制御部110は、ジョブ情報に含まれる用紙内容の情報を参照し、用紙内容に一致する他の給紙トレイがあるか否を判断する(S17)。
用紙内容に一致する他の給紙トレイがないと判断した場合(S17:NO)、操作表示制御部300は、ステップS9において表示される印刷バー63mの後端位置に対応させて、ジョブ実行不可表示欄64にジョブの実行不可を示す実行不可バー63oを表示させる(S18)。その後、図12及び図13に示す処理は終了する。
用紙内容に一致する他の給紙トレイがあると判断した場合(S17:YES)、処理はステップS13に移行する。
図14は、本実施形態に係る画像形成装置1の設定変更画面80における処理を示すフローチャートである。上記したように、スケジュール画像の実行不可バー63oが押下されると、図7や図10に示すような設定変更画面80が表示される。表示にあたり、制御部110は、押下された実行不可バー63oのジョブがトレイ指定ジョブであったか否かを判断する(S21)。
ジョブがトレイ指定ジョブであったと判断した場合(S21:YES)、制御部110は、トレイ指定ジョブで指定するトレイ以外へのトレイ変更を禁止する(S22)。この結果、操作表示制御部300は、トレイ変更表示欄81においてトレイ指定ジョブのより指定されたトレイ以外の給紙トレイについて網掛け状態とし、選択を禁止する。
その後、制御部110は、トレイ指定ジョブにより指定されるトレイを使用する前ジョブがあるか否かを判断する(S23)。トレイ指定ジョブにより指定されるトレイを使用する前ジョブがあると判断した場合(S23:YES)、制御部110は、トレイ指定ジョブで指定するトレイの設定変更を禁止する(S24)。この結果、操作表示制御部300は、操作ボタン83の上書表示83aを網掛け状態とし、設定変更を禁止する。そして、図14に示す処理は終了する。
一方、トレイ指定ジョブにより指定されるトレイを使用する前ジョブがないと判断した場合(S23:NO)、制御部110は、トレイ指定ジョブで指定するトレイについて設定変更を許可する(S25)。この結果、操作表示制御部300は、操作ボタン83の上書表示83aを網掛け状態とせず、設定変更を許可する。そして、図14に示す処理は終了する。
ジョブがトレイ指定ジョブでなかったと判断した場合(S21:NO)、すなわちジョブがオートジョブであった場合、制御部110は、トレイの変更を許可する(S26)。この結果、操作表示制御部300は、トレイ変更表示欄81において全給紙トレイについて網掛け状態とせず、選択を許可する。
その後、制御部110は、オートジョブ以前にジョブがあるか否かを判断する(S27)。オートジョブ以前にジョブがあると判断した場合(S27:YES)、制御部110は、前ジョブで使用するトレイについてトレイの設定変更を禁止する(S28)。この結果、操作表示制御部300は、前ジョブで使用するトレイについてのみ、操作ボタン83の上書表示83aを網掛け状態とし、設定変更を禁止する。そして、図14に示す処理は終了する。
一方、オートジョブ以前にジョブがないと判断した場合(S27:NO)、制御部110は、全給紙トレイについて設定変更を許可する(S29)。この結果、操作表示制御部300は、全給紙トレイについて操作ボタン83の上書表示83aを網掛け状態とせず、設定変更を許可する。そして、図14に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、指定された給紙トレイにてジョブの実行ができない場合には、ジョブの実行が不可能であるにも拘わらずジョブ実行不可表示欄64に表示を行わず、ジョブ実行予定表示欄63のうちジョブが指定する給紙トレイに対応付けてジョブの実行が不可能である旨を表示する。このため、トレイ指定ジョブの実行が不可能である場合には、ジョブが指定する給紙トレイに対応付けてジョブの実行が不可能である旨を表示することで、ユーザは指定された給紙トレイを理解でき、その給紙トレイに対して用紙Pの補給や設定の変更などのリカバリー作業を行うことができる。これにより、リカバリー作業の迅速化につながり、生産性の向上を図ることができる。
また、ジョブがオートジョブであり、且つ、ジョブが指定する用紙内容の用紙Pがいずれの給紙トレイにも収納されていない場合に、ジョブ実行不可表示欄64に表示を行う。このように、どの給紙トレイについてリカバリー作業を行ってもジョブの実行が可能となるオートジョブについては、ジョブ実行不可表示欄64に表示を行うことで、リカバリーする給紙トレイを限定することなく、ユーザに対して選択の幅を広げることとなり、利便性を向上させることができる。
また、設定変更画面80の表示中におけるユーザからの入力に応じて、各給紙トレイの用紙内容の設定、及び、ジョブの実行にあたり給紙を行う給紙トレイを変更するため、ユーザは、自己の操作によって給紙トレイに収納される用紙内容等を変更でき、利便性を向上させることができる。
また、ジョブがトレイ指定ジョブである場合、指定された給紙トレイ以外への給紙トレイの変更を禁止する。このため、トレイ指定ジョブのように必ず指定された給紙トレイから給紙を行わなければならない場合、給紙トレイが変更されてしまう事態を防止することとなり、誤印刷等を防止することができる。
また、ジョブがトレイ指定ジョブであり、当該トレイ指定ジョブ以前のジョブで指定された給紙トレイが使用される場合には、指定された給紙トレイの用紙内容の設定変更を禁止する。このため、用紙内容の設定が変更されてしまい、トレイ指定ジョブの前のジョブについても設定が変更されてしまい、そのジョブの実行に支障をきたしてしまう事態を防止することができる。
また、ジョブがオートジョブである場合、複数の給紙トレイのうち、当該オートジョブ以前のジョブで給紙をしない給紙トレイについて、用紙内容の設定変更を許可する。このため、用紙内容の設定が変更されてしまい、オートジョブの前のジョブについても設定が変更されてしまい、そのジョブの実行に支障をきたしてしまう事態を防止することができる。
以上、本発明に係る画像形成装置を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、各給紙トレイの用紙内容の設定については、図7及び図10に示す設定変更画面80で変更する場合に限らず、ジョブ情報が入力されていないときに、入力画像を表示させて変更されるようになっていてもよい。
図15は、用紙内容の情報を入力するための入力画像70の一例を示す図である。なお、図15に示す入力画像70はユーザがタッチパネル32又は操作キー群33に所定の操作を行うことで表示される。
この入力画像70は、設定変更画像表示部71と詳細画像表示部72とを含んでいる。設定変更画像表示部71は、各種操作ボタン71a〜71hと、各種表示部71i〜71pとを表示する表示領域である。各種操作ボタン71a〜71hは、用紙内容の情報のうち変更したい内容を選択するための操作部である。各種表示部71i〜71pは、現在の用紙内容の設定を表示するための表示部分である。
具体的に各種操作ボタン71a〜71hは、用紙種類設定ボタン71a、用紙名称設定ボタン71b、坪量設定ボタン71c、色紙ボタン71d、パンチ穴設定ボタン71e、表裏調整設定ボタン71f、速度設定ボタン71g、及び厚さ設定ボタン71hからなっている。
用紙種類設定ボタン71aは、普通紙、上質紙及びカラー紙などを設定するためのボタンである。用紙名称設定ボタン71bは、ユーザが望む用紙Pの名称を入力するためのボタンである。坪量設定ボタン71cは、用紙Pの坪量を設定するためのボタンである。色紙ボタン71dは、用紙Pの色を設定するためのボタンである。パンチ穴設定ボタン71eは、用紙Pに空けられたパンチ穴を入力するためのボタンである。表裏調整設定ボタン71fは、両面印刷時における表裏の画像形成箇所を調整するためのボタンである。速度設定ボタン71gは、画像形成速度を設定するためのボタンである。厚さ設定ボタン71hは、ユーザによって計測された用紙Pの厚さを入力するためのボタンである。
各種表示部71i〜71pは、用紙種類表示部71i、用紙名称表示部71j、坪量表示部71k、色紙表示部71l、パンチ穴表示部71m、表裏調整表示部71n、速度表示部71o、及び厚さ表示部71pからなっている。
用紙種類表示部71iは、現在の用紙Pの種類設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「普通紙」と表示している。用紙名称表示部71jは、ユーザによって入力された現在の用紙Pの名称設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「普通紙」と表示している。坪量表示部71kは、現在の用紙Pの坪量設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「64〜74g/m2」と表示している。色紙表示部71lは、現在の用紙Pの色設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「白」と表示している。パンチ穴表示部71mは、現在の用紙Pのパンチ穴設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「パンチ穴なし」と表示している。表裏調整表示部71nは、現在の用紙Pの表裏調整設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「オフセット変更なし」と表示している。速度表示部71oは、現在の用紙Pの画像形成速度設定を表示する表示部であって、図15に示す例では「高速」と表示している。厚さ表示部71pは、現在の用紙Pの厚さ情報を表示する表示部であって、図15に示す例では「指定なし」と表示している。
詳細画像表示部72は、用紙内容の情報の詳細を入力するための操作部となる詳細入力ボタン72a〜72gを表示する領域である。ユーザは、画面左側の各種操作ボタン71a〜71hをいずれかを操作することにより詳細画像表示部72に詳細入力ボタン72a〜72gを表示させることができる。なお、図15に示す例では、用紙種類設定ボタン71aを操作した場合に表示される詳細入力ボタン72a〜72gを示すものとする。
用紙種類設定ボタン71aを操作した場合に表示される詳細入力ボタン72a〜72gは、普通紙設定ボタン72a、上質紙設定ボタン72b、カラー用紙設定ボタン72c、塗工紙GL設定ボタン72d、塗工紙ML設定ボタン72e、塗工紙GO設定ボタン72f、及び塗工紙ML設定ボタン72gからなっている。
普通紙設定ボタン72aは、用紙種類を普通紙に設定するためのボタンである。上質紙設定ボタン72bは、用紙種類を上質紙に設定するためのボタンである。カラー用紙設定ボタン72cは、用紙種類をカラー紙に設定するためのボタンである。塗工紙GL設定ボタン72dは、用紙種類を塗工紙GLに設定するためのボタンである。塗工紙ML設定ボタン72eは、用紙種類を塗工紙MLに設定するためのボタンである。塗工紙GO設定ボタン72fは、用紙種類を塗工紙GOに設定するためのボタンである。塗工紙ML設定ボタン72gは、用紙種類を塗工紙MLに設定するためのボタンである。
ユーザは、設定変更画像表示部71に表示される各種操作ボタン71a〜71hのいずれかを操作し、これによって詳細画像表示部72に表示される詳細入力ボタン72a〜72gを操作することにより、用紙内容の情報を変更することができる。特に、用紙種類設定ボタン71aや坪量設定ボタン71を操作して用紙内容の設定を変更した場合には、上記した補正量が変更されることとなる。例えば、普通紙且つ坪量64〜74g/m2と設定されている場合、補正量は+30%であるが、カラー紙且つ坪量81〜105g/m2と変更した場合、補正量は+5%と変更される。さらに、厚さ設定ボタン71hを操作した厚さ情報を入力した場合には、厚さ情報に基づく補正量についても加味されて、用紙枚数の補正が行われることとなる。
なお、図15に示す用紙名称設定ボタン71b、速度設定ボタン71f、塗工紙GL設定ボタン72d、塗工紙ML設定ボタン72e、塗工紙GO設定ボタン72f、及び塗工紙ML設定ボタン72gについては、現在の画像形成装置1の設定からして操作することができず、編み掛け状態となっている。また、図15に示す例では、用紙種類設定ボタン71aを操作した場合に表示される詳細入力ボタン72a〜72gを示したが、他の設定ボタン71b〜71hが操作されると、詳細画像表示部72には他の詳細入力ボタンが表示されることとなる。
また、本実施形態において制御部110は、ジョブがトレイ指定ジョブである場合、指定された給紙トレイ以外への給紙トレイの変更を禁止しているが、これに限らず、許可するようにしてもよい。このため、指定された給紙トレイでのリカバリー作業が困難を極める場合など、給紙トレイの変更を完全に禁止してしまうと却って生産性を低下させてしまうような場合に、給紙トレイの変更を可能とし、生産性の悪化を抑制することができるからである。
なお、この場合において、制御部110は、ジョブがトレイ指定ジョブである場合、指定された給紙トレイ以外の給紙トレイのうち、当該トレイ指定ジョブ以前のジョブで使用される給紙トレイについて、用紙内容の設定変更を禁止することが望ましい。このため、ジョブがトレイ指定ジョブであって、指定された給紙トレイ以外への給紙トレイの変更を許可するとしても、それ以前のジョブに対して支障をきたしてしまう事態を防止することができるからである。
また、本実施形態において画像形成装置はデジタル複合機であるが、これに限らず、プリンタなどの他の画像形成装置であってもよい。
さらに、本実施形態においてスケジュール画像60は、図4等に示したものに限らず、ジョブの実行予定を示すものであれば、特に表示形態に限定されるものではない。