Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5364966B2 - ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5364966B2 - ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 - Google Patents

ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5364966B2
JP5364966B2 JP2006114333A JP2006114333A JP5364966B2 JP 5364966 B2 JP5364966 B2 JP 5364966B2 JP 2006114333 A JP2006114333 A JP 2006114333A JP 2006114333 A JP2006114333 A JP 2006114333A JP 5364966 B2 JP5364966 B2 JP 5364966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
initiator
polyether
alkylene oxide
hydroxyl groups
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006114333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007284585A (ja
Inventor
滋 猪飼
千登志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2006114333A priority Critical patent/JP5364966B2/ja
Publication of JP2007284585A publication Critical patent/JP2007284585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5364966B2 publication Critical patent/JP5364966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polyethers (AREA)

Description

本発明は、カチオン重合触媒を用い、開始剤への炭素数3以上のアルキレンオキシドの開環重合によって得られ、末端1級水酸基の割合が比較的高く、しかも多量体副生物の含有量が少ないポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオール(以下、まとめてポリエーテルポリ(モノ)オールという。)の製造方法、およびその製造方法によって得られるポリエーテルポリ(モノ)オールに関する。
活性水素を有するポリエーテルポリオールとポリイソシアネート、さらに場合によっては鎖延長剤など、を主に反応させて製造されるポリウレタン樹脂、なかでもポリウレタン発泡体(ポリウレタンフォーム)は工業的に広く用いられている。軟質ポリウレタンフォームは一般に優れた弾性を有しており、自動車用シート、家具、および寝具等に広く用いられている。硬質ポリウレタンフォームは、一般に優れた断熱性能を有しており、冷蔵庫、ショーケース、保温用倉庫、および冷凍倉庫などの断熱材として幅広く用いられている。
これまで、ポリウレタン樹脂の原料の1つであるポリエーテルポリオールは、活性水素をもつ開始剤にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドを重合することにより製造されてきた。アルキレンオキシド重合のための代表的な触媒としては、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ホスファゼン化合物などのアニオン重合触媒、リン酸、ルイス酸、およびその有機配位子化合物、トリフルオロメチルスルホン酸塩、テトラキスペンタフルオロフェニルボレートなどのカチオン重合触媒、水/有機亜鉛、複合金属シアン化物錯体などの配位重合触媒が知られている。
通常、活性水素含有開始剤存在下で、アニオン重合触媒を用いて炭素数3以上のアルキレオキシドであるプロピレンオキシドを開環重合すると、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの末端水酸基のほぼ100%が2級水酸基となる。一方、カチオン重合触媒を用いて開始剤存在下にプロピレンオキシドを開環重合した場合は、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基と2級水酸基の割合は、ほぼ同じであることが知られている。また、最近では、置換基としてフェニル基または3級アルキル基を有するホウ素またはアルミニウム化合物をルイス酸系カチオン触媒として用い、上記のプロピレンオキシド開環重合を行った場合、得られるポリエーテルポリオールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が70%以上になることが報告されている(例えば、特許文献1から3参照)。
特開2000−344881号公報 特開2002−187951号公報 特開2003−113219号公報
しかしながら、公知の方法を用いて、全末端水酸基に占める1級水酸基の割合を60%以上になるまで炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合すると、開始剤へのアルキレンオキシドの開環重合の他に、得られた重合体が2量化、3量化などの多量化した分子量に相当する多量体副生物が多く生成する副反応が起こり、その結果、生成物の粘度が増加してしまう問題があることがわかった。特に、開始剤へのアルキレンオキシド付加量を多くするに従って、この副反応が顕著になる。そして、多量体副生物が増えると、アルキレンオキシド重合体の粘度が高くなる問題点があった。
本発明は、1個以上の水酸基を有する開始剤に炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させて得られ、全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が高く、さらに好ましくは不飽和度が低く、しかも多量体副生物含量の低いポリエーテルポリ(モノ)オールを製造する方法、並びにその製造方法を用いて製造したポリエーテルポリ(モノ)オールを提供しようとするものである。
本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの製造方法は以下の方法である。すなわち、フッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物からなる群から選択される1種以上のカチオン重合触媒の存在下で、1分子当り1個以上の水酸基を有し且つ水酸基当量が1200以上である開始剤に、炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させ、開始剤の水酸基末端1個当たり平均2個以上のオキシアルキレン単位を有し、水酸基当量が1200超であり、全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が45〜85%であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定して得られる全てのピークの合計面積のうち、下記の多量体副生物に由来するピーク面積の割合が30%以下であるポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールを製造する方法であって、
(a)前記カチオン重合触媒と混合する時の前記開始剤中の水分量が5〜100ppmであり、
(b)前記開始剤に対する前記カチオン重合触媒の量が10〜120ppmであり、
(c)炭素数3以上の前記アルキレンオキシド中の水分量が3〜100ppmである、という条件を用いる。
多量体副生物:開始剤にアルキレンオキシドの開環重合反応を行って得られる重合体中に含まれ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおいて主ピークに相当する重合体分子量の2以上の整数倍に相当する分子量を有するピークとして観測されるアルキレンオキシド重合体。
上記カチオン重合触媒としては、トリス(ペンタフロロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフロロフェニル)アルミニウム、トリス(ペンタフロロフェニルオキシ)ボラン、トリスペンタフロロフェニルオキシ)アルミニウムの群から選択される1以上の化合物であることが好ましく、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを用いることが特に好ましい。
また、上記ポリエーテルポリ(モノ)オールの製造方法においては、前記開始剤の水酸基1個当り、炭素数3以上の前記アルキレンオキシドを2〜12個開環重合させることが好ましい。
上記炭素数3以上のアルキレンオキシドはプロピレンオキシドであることが好ましい。
また、上記開始剤は、ポリオキシアルキレンポリオールまたはポリポリオキシアルキレンモノオールであることが好ましい。
また、上記開始剤が有する水酸基の70%以上は、2級水酸基であることが好ましい。
また、上記開始剤の総不飽和度は0.04meq/g以下であることが好ましい。
なお、本明細書において、「多量体副生物」とは、開始剤にアルキレンオキシドの開環重合反応を行って得られる重合体中に含まれ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおいて主ピークに相当する重合体分子量の2以上の整数倍に相当する分子量を有するピークとして観測されるアルキレンオキシド重合体をいう。
上記製造方法を用いることによって、炭素数3以上のアルキレンオキシドが開環重合したオキシアルキレン単位を末端に有するにもかかわらず、全末端水酸基の割合に占める1級水酸基の割合が比較的高く、しかも多量体副生物の含量も少ないポリエーテルポリ(モノ)オールが得られる。このポリエーテルポリ(モノ)オールはポリウレタン樹脂原料として用いるのに適している。
本発明は、水酸基当量が1200以上のポリ(モノ)オール開始剤と、開始剤に対して上記特定のカチオン重合触媒10〜120ppmとを用い、開始剤とカチオン触媒とを接触させるときの開始剤の水分量を5〜100ppmと低く抑え、さらに水分量が3〜100ppmと少ない炭素数3以上のアルキレンオキシドを用いることによって、全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が高く、しかも多量体副生物の含有量が少なく、粘度の低いポリエーテルポリ(モノ)オールを製造できることを見いだし完成させたものである。
本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの製造に用いる各原料及びそれを用いた製造方法について以下に詳細に説明する。
〔開始剤〕
本発明の製造方法において用いる開始剤は、1分子当り1個以上の水酸基を有し且つ水酸基当量が1200以上である化合物、すなわちポリオール又はモノオールである。開始剤の水酸基当量は1300以上であることが好ましく、1500以上であることがさらに好ましい。開始剤1分子当たりの水酸基数は限定されないが、2〜8が好ましく、2〜4がさらに好ましい。開始剤の水酸基当量の上限は特にないが、10000以下が好ましく、5000以下が好ましい。なお、水酸基当量とは平均分子量を1分子当たりの平均水酸基数で割った値をいう。
開始剤は水酸基当量が1200以上のポリオールまたはモノオールなどの水酸基を有する化合物であればよい。開始剤としては、例えば、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、およびビスフェノールA、ならびに水酸基当量が1200未満のポリオキシプロピレンポリ(モノ)オールなどの活性水素含有化合物に、重合触媒の存在下でアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、スチレンオキシド、およびブチレンオキシドなどから選択される1種以上のアルキレンオキシドを開環重合させて得られる水酸基当量1200以上のポリエーテルポリ(モノ)オールを挙げることができる。アルキレンオキシドとしてはプロピレンオキシドが特に好ましい。また、重合触媒としてはアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、ホスファゼン化合物、および、複合金属シアン化物錯体からなる群から選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。
アルカリ金属化合物触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、およびナトリウムアルコキシドなどが挙げられる。
ホスファゼン化合物触媒としては、公知のもの(例えば、特開平10−36499号公報、特開平11−106500号公報、または特開平11−302371号公報に記載の化合物)を用いることができる。
複合金属シアン化物錯体触媒は、代表的には下記式(1)で表される。
[M (CN)e(M )h(HO)i(R) (1)
(式中、M、Mは金属、Xはハロゲン原子、Rは有機配位子、a、b、c、d、e、f、g、h、iは、金属の原子価や有機配位子の配位数などにより変わり得る数を示す。)。
上記式(1)中、MとしてはZn(II)、Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、Ni(II)、Mo(IV)、Mo(VI)、Al(III)、V(V)、Sr(II)、W(IV)、W(VI)、Mn(II)、Cr(III)、Cu(II)、Sn(II)、およびPb(II)から選ばれる金属が好ましく、Zn(II)またはFe(II)が特に好ましい。上記式中、Mとしては、Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、Co(III)、Cr(II)、Cr(III)、Mn(II)、Mn(III)、Ni(II)、V(IV)、およびV(V)から選ばれる金属が好ましく、Co(III)またはFe(III)が特に好ましい。上記かっこ内のII、III、IV、Vは原子価を示す。
複合金属シアン化物錯体触媒としては、亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体に有機配位子が配位子したものが好ましい。有機配位子としては、例えば、t−ブチルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ペンチルアルコール、イソペンチルアルコール、N,N−ジメチルアセトアミド、グライム(エチレングリコールジメチルエーテル)、ジグライム(ジエチレングリコールジメチルエーテル)、トリグライム(トリエチレングリコールジメチルエーテル)、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、イソプロピルアルコール、およびジオキサンからなる群から選ばれる1種または2種以上の化合物が挙げられる。ジオキサンとしては、1,4−ジオキサンおよび1,3−ジオキサンが例示できるが、1,4−ジオキサンを用いることが好ましい。
重合触媒の存在下で、活性水素含有化合物にアルキレンオキシドを開環重合して、本発明の開始剤として用いることができるポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールを製造できる。アルキレンオキシドは1種類のみを用いても2種類以上を併用することもできる。
2種類以上のアルキレンオキシドを併用する場合は、ブロック重合およびランダム重合のいずれの重合法を用いてもよく、さらにブロック重合とランダム重合の両者を組み合わせて1種のポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールを重合することもできる。さらに、アルキレンオキシドとともに、ε−カプロラクトンなどの環状エステルを開環重合することもできる。その場合、アルキレンオキシドと環状エステルをランダム重合することも、ブロック重合することもできる。
本発明の製造方法に用いる開始剤としては、水酸基当量が1200以上のポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールが好ましい。特に水酸基当量×1分子当たりの平均水酸基数が2400〜10000までのポリオキシアルキレンジオールまたはトリオール、特にポリオキシプロピレンジオールまたはトリオールが好ましい。さらに、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリオール、およびポリテトラメチレングリコールからなる群から選ばれる化合物を開始剤として用いることもできる。
開始剤として用いるポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールとしては、ポリオキシプロピレンポリ(モノ)オールのほか、プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重合体であるポリオキシプロピレンポリオキシエチレンジオールまたはトリオールを用いてもよい。本発明では、開始剤として、末端水酸基の70%以上、特に90%以上が2級水酸基の開始剤を用いることが好ましい。本発明によれば、このような2級水酸基の割合の高いポリエーテル(モノ)オールから、1級水酸基の割合の高いポリエーテル(モノ)オールを製造できる。
さらに、開始剤として用いるポリオキシプロピレンポリ(モノ)オールの総不飽和度(JIS K 1557に準拠して測定した値)は、0.04meq/g以下、好ましくは0.02meq/g、さらに好ましくは0.01meq/g以下、特に好ましくは0.007meq/g以下である。総不飽和度の低いポリオキシプロピレンポリ(モノ)オールを製造するためには、重合触媒として、複合金属シアン化物錯体、水酸化セシウム、またはホスファゼン化合物を用いることが好ましく、複合金属シアン化物錯体を用いることが特に好ましい。
本発明において開始剤として総不飽和度が低い化合物を用いた場合には、最終的に得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの総不飽和度も低くできる。総不飽和度が低いポリオキシアルキレンポリオールを用いて製造したポリウレタン樹脂は機械的強度に優れるという効果が得られる。
さらに、重合触媒として複合金属シアン化物錯体触媒を用いた場合は、この触媒のアルキレンオキシドの開環重合活性が特に高いため、重合反応に用いる触媒量を少なくでき、重合反応後に触媒の除去(精製)をすることなく、さらに続いてカチオン重合触媒を添加して炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合することが可能である。活性水素含有化合物存在下でアルキレンオキシドを開環重合させて製造したポリオキシアルキレンポリ(モノ)オール中に残存する触媒量が、100ppm以下、好ましくは50ppm以下、特に好ましくは30ppm以下となる量で、複合金属シアン化物錯体触媒を用いることが好ましい。ポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールに残存する複合金属シアン化物錯体の量を100ppm以下にすることで、続いて添加するカチオン重合触媒が失活することを防止できる。これに対して水酸化セシウムなどのアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、またはホスファゼン化合物を重合触媒として用いてポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールを製造した場合は、カチオン重合触媒の失活防止のために精製して触媒を除去するなどの操作が必要である。精製は、一般的な中和、吸着、脱水、分離処理を用いて行うことができる。
上記アルキレンオキシドの開環重合は、モノアルコール、ポリアルコール、アミノアルコール、およびフェノールなどから選択される活性水素含有化合物と、重合触媒とを入れた反応容器内にアルキレンオキシドを供給して行うが、反応容器の冷却とあわせて反応容器内へのアルキレンオキシドの供給速度を調節することによって、反応容器内温を所望の温度に維持しながら行うことが好ましい。反応容器内にアルキレンオキシドとともに活性水素含有化合物および/または重合触媒を連続的に供給することもできる。重合温度は通常、60〜180℃、好ましくは80〜140℃、重合時間は通常、1〜24時間、好ましくは6〜12時間である。
本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの製造方法に用いる開始剤は、水分が少ないほど好ましい。開始剤をカチオン重合触媒と混合する時の開始剤の水分量が特に重要であり、具体的には開始剤の水分が5〜100ppmであることが好ましく、さらに5〜70ppmが好ましく、特に5〜30ppmが好ましい。カチオン重合触媒と混合する時の開始剤の水分を100ppm以下にすることによって、その後に炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させて得られるポリエーテルポリ(モノ)オール中に含まれる多量体副生物の量を少なくできる。
従って、本発明においては、開始剤(たとえば上述したポリオキシアルキレンポリ(モノ)オール)をカチオン重合触媒と混合する前に、脱水を充分行うことが好ましい。開始剤の脱水は、通常、80〜130℃で、30分から数時間、減圧下で行うことが好ましい。
〔フッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有する、アルミニウムまたはホウ素化合物〕
水酸基を1個以上有する開始剤に炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させるためのカチオン重合触媒は、フッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物からなる群から選択される1種以上の化合物を用いる。フッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物としては、上記特許文献1または国際公開03/000750号パンフレットに記載されている化合物が挙げられる。好ましいものとしては、トリス(ペンタフロロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフロロフェニル)アルミニウム、トリス(ペンタフロロフェニルオキシ)ボラン、およびトリス(ペンタフロロフェニルオキシ)アルミニウムなどが挙げられる。これらのうち、トリス(ペンタフロロフェニル)ボランは炭素数3以上のアルキレンオキシドの開環重合に対する触媒活性が大きく、特に好ましい触媒である。
〔炭素数3以上のアルキレンオキシド〕
本発明で用いる炭素数3以上のアルキレンオキシドとしては、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、ヘキセンオキシド、グリシドール、およびスチレンオキシドなどを例示することができるが、プロピレンオキシドが特に好ましい。これらのアルキレンオキシドは1種または混合物を用いることができ、2種以上のアルキレンオキシドをブロック重合させることもできる。
本発明で用いる炭素数3以上のアルキレンオキシドは、その水分量が3〜100ppmであることが好ましく、3〜60ppmであることが好ましく、3〜40ppmであることが特に好ましい。水分量が100ppm以下の炭素数3以上のアルキレンオキシドを用いることによって、多量体副生物の量を低減することができる。アルキレンオキシド中の水分量が多い場合は、カチオン重合触媒が水分存在下で加熱されたときに失活しやすく、カチオン触媒の使用量を多くしなければならない場合がある。
〔ポリエーテルポリ(モノ)オールの製造方法〕
本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの製造方法は、具体的には以下のように行う。撹拌機および冷却ジャケットを備えた耐圧反応器に、上述した水酸基当量が1200以上の開始剤を投入し、さらに上述したフッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物からなる群から選択される1種以上のカチオン重合触媒を添加する。ここで、カチオン重合触媒を添加するときの開始剤中の水分量を上述のように、5〜100ppm、好ましくは5〜70ppm、さらに好ましくは5〜30ppmにすることにより、最終的に得られるポリエーテルポリ(モノ)オール中の多量体副生物の量を低く抑えることができる。
上記反応に用いる上記カチオン重合触媒は、開始剤に対して10〜120ppmの量で用いることが好ましく、特に20〜100ppmが好ましい。得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの精製およびコストの点から触媒使用量は少ないほど好ましいが、カチオン触媒使用量を10ppm以上にすることにより、適度に速いアルキレンオキシド重合速度が得られる。
開始剤とカチオン重合触媒との混合物に、先に説明した炭素数3以上のアルキレンオキシドを投入して反応させることによりポリエーテルポリ(モノ)オールを製造する。本発明においては、水分量が3〜100ppm、さらに好ましくは3〜60ppm、特に好ましくは3〜40ppmである炭素数3以上のアルキレンオキシドを用いる。水分量が100ppm以下のアルキレンオキシドを用いることによって、多量体副生物の生成量を低減できる。
さらに上記反応においては、開始剤の水酸基1個当たりの平均で、2〜12個、さらには2.4〜8.0個、特に2.8〜6.0個の炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させることが好ましい。開始剤の水酸基1個当たりに付加する炭素数3以上のアルキレンオキシドを2個以上にすることによって、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合を45%よりさらに高くしやすく、しかも多量体副生物の量も少なく抑えられる。また、開始剤に付加する上記アルキレンオキシドの量を増加させるほど末端水酸基に占める1級水酸基の割合は増加するが、85%程度が上限となる。また、開始剤の水酸基1個当たりに付加する上記アルキレンオキシドを8.0個以下にすることにより、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールのゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定して得られる全てのピークの合計面積のうち多量体副生物に由来するピーク面積の割合を30%よりさらに低くしやすい。
本発明の上記製造方法においては、反応容器を冷却することと合わせて、反応容器内への炭素数3以上のアルキレンオキシドの供給速度を調節することによって、反応容器内温を所望の温度に保ちながら行うことが好ましい。反応容器内温は、通常、−15〜140℃、好ましくは0〜120℃、特に好ましくは20から90℃である。重合時間は通常、0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間である。
上記各条件を用いることによって、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合を45〜85%にすることができ、かつポリエーテルポリ(モノ)オールのゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定して得られる全てのピークの合計面積のうち、多量体副生物に由来するピーク面積の割合を30%以下にすることができる。
〔本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの性状〕
本発明の製造方法によって製造するポリエーテルポリ(モノ)オールの水酸基当量は、1200を超えるものであり、1300以上、さらには1400以上、特に1600以上とすることが好ましい。上限は特にないが、12000以下が好ましく、7000以下が特に好ましい。水酸基当量は、開始剤に開環重合させるアルキレンオキシドの量を調節することによって所望の値にすることができる。
さらに、生成物がポリエーテルポリオールである場合、その平均官能基数は通常、2〜8であり、好ましくは2〜4である。
さらに、得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合は、上述のとおり45〜85%であるが、さらに好ましくは55〜75%、特に好ましくは55〜70%となるように、開始剤への炭素数3以上のアルキレンオキシド付加量を調節することが、イソシアネート化合物と適度な反応速度を有するポリウレタン樹脂原料を得るためには好ましい。
本発明で得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの総不飽和度は、0.04meq/g未満であることが好ましく、0.02meq/g以下であることがより好ましく、0.01meq/g以下であることが特に好ましく、0.007meq/g以下であることが最も好ましい。これは、総不飽和度が0.04meq/g未満のポリオキシアルキレンポリ(モノ)オールを開始剤として用いることにより達成できる。
本発明によるポリエーテルポリ(モノ)オールは、上記製造条件を用いることによって、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定した場合の全てのピーク合計面積に占める多量体副生物由来ピークの面積の割合を30%以下にできる。多量体副生物由来ピークのピーク合計面積は20%以下であることがさらに好ましく、10%以下であることが特に好ましい。多量体副生物の量が少ないことによって、イソシアネート化合物と反応させて製造したウレタンプレポリマーの粘度を低く抑えることができ、作業性に優れたプレポリマーが得られる。
〔ポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合〕
本発明の製造方法によって得られるポリエーテルポリ(モノ)オールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合は、H−NMR法によって測定する。まず、ポリエーテルポリ(モノ)オールのCDCl溶液に、無水トリフルオロ酢酸を添加し、末端水酸基をトリフルオロ酢酸エステル化する。トリフルオロ酢酸エステル基が結合している全ての炭素原子に結合した水素原子に占めるメチン水素原子とメチレン水素原子の割合をNMRスペクトルで決定し、それをもとにそれらの水素原子が結合している炭素原子の割合を計算で求めることにより、もとの末端水酸基に占める2級水酸基であるか1級水酸基であるかを決定できる。たとえば、炭素数3以上のアルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドを用いた場合には、プロピレンオキシドのベータ開裂により生成した末端水酸基の結合する炭素原子上のメチン水素原子(2級水酸基の炭素原子に結合した水素原子に相当)の多重ピーク(5.20−5.30ppmテトラメチルシラン基準)強度と、プロピレンオキシドのアルファー開裂により生成した末端水酸基の結合する炭素原子上のメチレン水素原子(1級水酸基の炭素原子に付いた水素原子に相当)の二種類の二重線ピーク(4.25ppmと4.30ppm)の強度の半分との比が、2級水酸基と1級水酸基との比に相当するので、これより全末端水酸基に占める1級水酸基の割合を求めることができる。
開始剤がオキシエチレン単位に由来する末端1級水酸基を含み、かつカチオン重合によりプロピレンオキシドを重合して得られた最終ポリエーテルポリ(モノ)オールにこのオキシエチレン単位に由来する末端1級水酸基が残存する場合は、オキシエチレン単位のメチレン水素原子の多重ピーク(4.48〜4.50ppm)の強度を、プロピレンオキシドのアルファー開裂による多重ピーク強度(4.25ppmと4.30ppm)にプラスした全1級水酸基ピーク強度を用いて、メチン水素原子に基づくピーク強度との関係で、1級水酸基の割合を計算する。
〔ポリエーテルポリ(モノ)オールのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定〕
上述した、ポリエーテルポリ(モノ)オール中に含まれる多量体副生物の量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定して得られる全ピーク合計面積のうち、多量体副生物に由来するピーク面積を測定して求める。この測定は屈折率変化に基づく検出器を用いて行う。クロマトグラフィーの測定は、東ソー社製、TSKGEL G4000 HXLをカラムとして用い、カラム温度40℃にて、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて室温にて行なった。本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールはGPCスペクトルにおいて、図1に示すように主ピークとその主ピークの数平均分子量のほぼ整数倍に相当する数平均分子量の位置に現れるサブピークとを示す(ただし、サブピークは必ずしも現れるとは限らない。)これら主ピークおよびサブピークの合計面積に占めるサブピークの面積の割合(%)を求めることによって、多量体副生物に由来するピーク面積の割合を求めることができる。
〔本発明のポリエーテルポリ(モノ)オールの用途〕
本発明の方法により得られるポリエーテルポリ(モノ)オールは、エチレンオキシドを重合させずに炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させても末端水酸基に占める1級水酸基の割合が高い。しかも多量体副生物の含有量が少ないことで、粘度も低く、親水性が低いにもかかわらず全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が多いという特徴を有する。本発明のポリエーテル(モノ)オールは、特に、ポリウレタンフォーム、ポリウレタンエラストマーなどを製造するための原料として適する。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例および比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。参考例1は複合金属シアン化物錯体触媒の製造例である。
総不飽和度は、不飽和基と酢酸水銀溶液を反応し、酢酸をKOH溶液による滴定する方法(JIS K 1557に準拠)で測定した。水酸基価は、無水フタル酸のピリジン溶液で水酸基をエステル化し、NaOH溶液による滴定方法(JIS K 1557に準拠)で測定した。また、水酸基価から1gのサンプルに含まれる水酸基のモル数が計算でき、この値の逆数として水酸基当量を求めた。
また、アルキレンオキシドおよび開始剤の水分は、カールフィッシャー水分計を用いて測定した値であり、本方法は当業者に公知である。
以下の実施例中、ポリオールPは、KOH触媒を用いてグリセリンにプロピレンオキシド(以下、POという。)を開環重合し、さらに公知の方法で精製して製造した、水酸基価が168であるポリオキシプロピレントリオールである。また、開始剤を製造するのに用いる重合触媒としては、t−ブチルアルコールが配位した亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体触媒を、水酸基価168(mgKOH/g)のポリオキシプロピレントリオール中に分散させてなるスラリー触媒(以下、DMC触媒という)を用いた。スラリー中の固体触媒成分の濃度は3.8質量%であった。
〔実施例1〕
(1)(DMC触媒による1分子当り1個以上の水酸基を有し且つ水酸基当量が1200以上である開始剤の製造)
撹拌装置を備えた5L反応容器中に、500gのポリオールPと2.37gのDMC触媒(0.090gの固体触媒成分を含む。)を投入した。反応容器内を窒素置換した後、内温を120℃に昇温し、水分29ppmのPOを75g添加して反応させた。POの添加とともに上昇した反応容器内の圧力が下がってから、20g/分の速度でPOを1310g反応容器内に供給し、その後、10g/分の速度でPOを630g供給した。POを反応容器内に供給している間、反応容器の内温を約120℃に保ちながら、220rpmの回転速度で撹拌を行い、重合反応を行った。反応終了後、さらに120℃で60分間加熱および攪拌して未反応のPOをできるだけ反応させた後、内温を100℃に保ちながら減圧脱気を130Pa以下で60分間行った。水分量は160ppmであった。さらに120℃で3時間、微量の乾燥窒素ガスを吹き込みながら、20Pa以下で減圧脱気を行い、水分15ppm、水酸基価33.5mgKOH/gのポリオキシプロピレントリオールが得られ、窒素下で保存した。このポリオキシプロピレントリオールを本発明の開始剤として用いた。本開始剤の水酸基当量は1670である。
(2)(カチオン重合触媒を用いた、開始剤へのPOの開環重合反応)
次に、上記(1)で合成した開始剤であるポリオキシプロピレントリオール(2510g)の入った反応器に、開始剤に対して40ppmの量のB(C(100mg)を添加した。反応器の内温を70℃、回転速度を220rpmに保ち、開始剤の水酸基1個に対して2.88個に相当する量(251g)のPOを4時間かけて反応器に添加した。重合反応終了後、さらに60分間、70℃で攪拌を続けた。その後、中和剤として0.3質量%のKOH水溶液を25g添加し、60分攪拌し、得られたポリオキシプロピレントリオールの1質量%に相当する量の合成珪酸マグネシウム(商品名:KW600S、協和化学工業社製)を反応器内に投入し、100℃で60分攪拌し、120℃で減圧脱気を120分間行い、ろ過して精製ポリオキシプロピレントリオールを得た。
得られた精製ポリオキシプロピレントリオールの、水酸基価(mgKOH/g)、総不飽和度(mmol/g)、およびポリオキシプロピレントリオールの全末端水酸基に占める1級水酸基の割合(%)、多量体副生物ピークのGPCにおける面積(%)を表1に示す。
〔実施例2〕
上記開始剤(2505g)の水酸基1個当り4.31個に相当する量(376g)のPOを、6時間かけて反応器に添加した以外は、実施例1と同様にしてポリオキシプロピレントリオールを製造した。精製して得られたポリオキシプロピレントリオールの分析結果を表1に示す。
〔実施例3〕
上記開始剤(2510g)の水酸基1個当り7.20個に相当する量(628g)のPOを、8時間かけて反応器に添加した以外は、実施例1と同様にした。
〔実施例4〕
120℃で1時間、60Pa以下の減圧脱気を行って水分を50ppmにした上記開始剤(2510g)を用いたこと、及び95ppmに相当するB(C触媒(238mg)を用いたこと以外は、実施例1と同様にした。
〔実施例5〕
水分量が8ppmのPOを用いた以外は、実施例1と同様にした。
〔実施例6〕
上記開始剤(2510g)の水酸基1個当り10.0個に相当する量(872g)のPOを8時間かけて反応器に添加した以外は、実施例1と同様にした。
〔比較例1〕
含有する水分量が160ppmである上記開始剤(2510g)を用いたこと、および95ppmに相当するB(C触媒(238mg)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてPOの開環重合反応を行った。この場合、開始剤(2510g)の水酸基1個当り1.45個(126g)に相当する量のPOを反応器に導入した後、触媒が失活し、重合反応が停止した。
〔比較例2〕
上記開始剤に対して120℃で3時間、20Pa以下で減圧脱気を行う前にB(C触媒を反応器に添加した以外は、実施例1と同様にしてPOの開環重合反応を行った。開始剤(2505g)の水酸基1個当り0.86個に相当する量(75g)のPOを導入した後、触媒が失活し、重合反応は停止した。
〔比較例3〕
上記開始剤に対して120℃で1時間、100Pa以下の減圧脱気を行い、開始剤中の水分量を110ppmにした。次に開始剤(2510g)に対して95ppmに相当するB(C触媒(238mg)を添加したこと以外は、実施例3と同様にした。
〔比較例4〕
水分量が160ppmである上記開始剤(2510g)に対して150ppmに相当するB(C触媒(238mg)を添加した以外は、実施例1と同様にした。
〔比較例5〕
水分量が120ppmであるPOを用いた以外は、実施例3と同様にした。
Figure 0005364966
Figure 0005364966
表1に示した結果から、本発明の製造方法によれば、カチオン重合触媒と接触する前の開始剤中の水分量、炭素数3以上のアルキレンオキシド中の水分量、カチオン重合触媒使用量を制御することによって、カチオン触媒が重合反応途中で失活することを防ぐことができ、多量体副生物の含有量が少なく、末端水酸基に占める1級水酸基の割合が多く、場合によっては総不飽和度が小さな、ポリエーテルポリ(モノ)オールが得られることがわかる。
本発明の製造方法を用いて製造したポリエーテルトリオールのGPCスペクトルを示す図である。スペクトル中、S2は主成分のポリエーテルトリオールに相当するピークであり、S1はS2のポリエーテルトリオールが多量化した多量体副生物に相当するピークである。

Claims (8)

  1. フッ素置換フェニル基またはフッ素置換フェノキシ基を少なくとも1個有するアルミニウムまたはホウ素化合物からなる群から選択される1種以上のカチオン重合触媒の存在下で、1分子当り1個以上の水酸基を有し且つ水酸基当量が1200以上である開始剤に、炭素数3以上のアルキレンオキシドを開環重合させ、開始剤の水酸基末端1個当たり平均2個以上のオキシアルキレン単位を有し、水酸基当量が1200超であり、全末端水酸基に占める1級水酸基の割合が45〜85%であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを測定して得られる全てのピークの合計面積のうち、下記の多量体副生物に由来するピーク面積の割合が30%以下であるポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールを製造する方法であって、
    (a)前記カチオン重合触媒と混合する時の前記開始剤中の水分量が5〜100ppmであり、
    (b)前記開始剤に対する前記カチオン重合触媒の量が10〜120ppmであり、
    (c)炭素数3以上の前記アルキレンオキシド中の水分量が3〜100ppmである、
    という条件を用いることを特徴とするポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法。
    多量体副生物:開始剤にアルキレンオキシドの開環重合反応を行って得られる重合体中に含まれ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおいて主ピークに相当する重合体分子量の2以上の整数倍に相当する分子量を有するピークとして観測されるアルキレンオキシド重合体。
  2. 前記カチオン重合触媒が、トリス(ペンタフロロフェニル)ボラン、トリス(ペンタフロロフェニル)アルミニウム、トリス(ペンタフロロフェニルオキシ)ボラン、トリスペンタフロロフェニルオキシ)アルミニウムの群から選択される1以上の化合物である、請求項記載の製造方法。
  3. 前記カチオン重合触媒が、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランである、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記開始剤の水酸基末端1個当り、炭素数3以上の前記アルキレンオキシドを2〜12個開環重合させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 炭素数3以上の前記アルキレンオキシドがプロピレンオキシドである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記開始剤が、ポリオキシアルキレンポリオールまたはポリポリオキシアルキレンモノオールである請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記開始剤が有する水酸基の70%以上が2級水酸基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記開始剤の総不飽和度が0.04meq/g以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法
JP2006114333A 2006-04-18 2006-04-18 ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 Expired - Lifetime JP5364966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114333A JP5364966B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114333A JP5364966B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007284585A JP2007284585A (ja) 2007-11-01
JP5364966B2 true JP5364966B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=38756671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006114333A Expired - Lifetime JP5364966B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5364966B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101493177B1 (ko) * 2010-08-06 2015-02-12 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 폴리올, 폴리올 조성물, 및 그것을 이용한 연질 폴리우레탄 폼
JP6079164B2 (ja) * 2012-11-19 2017-02-15 東ソー株式会社 ポリアルキレングリコールの製造方法
JP6658027B2 (ja) * 2016-02-04 2020-03-04 東ソー株式会社 アルキレンオキシド重合触媒及びそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造方法
WO2018128155A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 三洋化成工業株式会社 ポリエーテルポリオールの製造方法及びポリウレタンフォームの製造方法
US11912822B2 (en) * 2017-09-14 2024-02-27 Dow Global Technologies Llc Process of manufacturing polyols
EP3856820A1 (en) * 2018-09-24 2021-08-04 Saudi Aramco Technologies Company Polycarbonate block copolymers and methods thereof
KR102124605B1 (ko) * 2019-10-31 2020-06-18 한국화학연구원 폴리에테르 폴리올의 제조방법
KR102124607B1 (ko) * 2019-10-31 2020-06-18 한국화학연구원 폴리에테르 폴리올, 이의 제조방법, 및 이의 용도
KR102124603B1 (ko) * 2019-10-31 2020-06-18 한국화학연구원 폴리에테르 폴리올의 제조방법
JPWO2023095636A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01
EP4737503A1 (en) * 2024-07-12 2026-05-06 Agc Inc. Method for producing polyether compound, method for producing polyether compound having reactive silicon group, method for producing polyether compound having urethane bond, and method for producing polyether compound having polymerizable unsaturated group

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3050228B2 (ja) * 1998-03-24 2000-06-12 日本油脂株式会社 オキシラン誘導体及びその製造方法
US6028230A (en) * 1998-06-05 2000-02-22 Arco Chemical Technology, L.P. Epoxide polymerization process
JP4385440B2 (ja) * 1999-06-08 2009-12-16 日油株式会社 重合性ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル誘導体、該誘導体の重合体及び該重合体を含有する分散剤
JP3688667B2 (ja) * 2001-07-31 2005-08-31 三洋化成工業株式会社 ポリウレタン樹脂の製造方法
US20050107643A1 (en) * 2003-11-13 2005-05-19 Thomas Ostrowski Preparation of polyether alcohols
DE102004031836A1 (de) * 2004-06-30 2006-01-19 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyetheralkoholen

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007284585A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101866599B1 (ko) 이중 금속 시안화물 촉매 착물 및 마그네슘, 3족-15족 금속 또는 란탄 계열 금속 화합물을 사용한 알킬렌 옥시드 중합
KR101156415B1 (ko) Dmc-촉매화 공정에서의 출발물질 공급 스트림의산성화법
US6753402B1 (en) Polyester-polyether block copolymers
CA2593929C (en) High water content tolerant process for the production of polyethers
KR102480802B1 (ko) 높은 1차 히드록실 폴리올을 위한 이중 촉매 시스템
JP4241372B2 (ja) ポリオールブレンドの製造方法
CN1636989B (zh) 基于dmc合成中间体的koh封端多元醇的单反应器合成方法
JP5364966B2 (ja) ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法
KR20050100644A (ko) 폴리에테르폴리올 조성물 및 그 용도
WO2011043349A1 (ja) ポリエーテル類およびその製造方法
EP1916273A1 (en) Process for the production of polyester ether poly- or mono-ols
JPWO2013157486A1 (ja) ポリエーテル類の製造方法
JPWO2014073580A1 (ja) 水酸基含有ポリエーテルの製造方法、加水分解性シリル基含有ポリエーテルの製造方法、およびウレタンプレポリマーの製造方法
US10669368B2 (en) Method to increase the resistance of double metal cyanide catalysts to deactivation
KR101347412B1 (ko) 이중 금속 시안화물 촉매되는, 붕소 함유 출발물질로부터의저 불포화 폴리에테르
US8558022B2 (en) Oligomerized ester alkoxylate compositions
JP6350103B2 (ja) ポリアルキレングリコール製造触媒
JP3270574B2 (ja) ポリエーテルポリオールの製造法
TWI863009B (zh) 聚醚聚合方法
JP3865476B2 (ja) 潤滑性組成物
EP3931236A1 (en) Lewis acid polymerization catalyst
JPH10110029A (ja) ポリエーテルポリオールの製造方法
MXPA06012857A (es) Polieteres de baja insaturacion catalizados con cianuro de doble metal a partir de iniciadores que contienen boro

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130826

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5364966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250