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JP5379635B2 - 避難状況出力装置及び避難状況出力方法 - Google Patents
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JP5379635B2 - 避難状況出力装置及び避難状況出力方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動機から送信される情報を利用して、災害発生時における避難の状況を把握することが可能な避難状況出力装置及び避難状況出力方法に関する。
従来、例えば、地方自治体等において、地震、水害等の災害の発生時に、災害対策担当者は、災害関連の法律や災害対応マニュアル等に基づいて、必要な災害対応を人手で選択し、人手で実施していた。
このような災害対応を効率化するために、現在では、各種通信手段やITを駆使した災害対応システムに関する技術が多く開示されている。例えば、特許文献1では、多数の人が災害発生時に複数の道路を通って複数の避難所へ避難する状況を予測する避難状況予測装置が開示されている。また、特許文献2は、避難所や病院に設置された端末と住民に配布されたICタグを利用して、効率的に被災者の安否を確認できる被災者確認システムが開示されている。
特開2009−31461号公報 特開2002−92259号公報
しかしながら、特許文献1に開示された予測システムにおいては、避難状況の予測はできるが実際の避難状況を把握することができないので、地方自治体の災害対策担当者は、災害発生後の避難状況の実態に基づいた対策を実行することができない。また、特許文献2においては、個人の避難完了状況の特定はできるものの、避難できずに被災地に取り残された被災者の状況等、地域単位の巨視的な避難状況を把握することはできない。
本発明は、ユーザが携帯する移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における被災者の避難状況を巨視的に把握することができる情報を出力可能な避難状況出力装置、避難状況出力方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の避難状況出力装置は、複数の移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における避難者の避難状況を出力する避難状況出力装置であって、セクタごとの在圏情報として得られるセクタごとに在圏する移動機数と所定の算出ルールとに基づき、セクタあたりの人口概算値を算出する第1人口概算値算出部と、セクタあたりの人口概算値から、所定の区画分け規則に基づき区画分けされた所定領域あたりの人口概算値を算出する第2人口概算値算出部と、災害発生時における所定領域あたりの人口概算値と所定時刻における所定領域あたりの人口概算値とに基づいて所定領域ごとの避難率を算出する避難率算出部と、避難率算出部において算出された避難率を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の避難状況出力方法は、複数の移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における避難者の避難状況を出力する避難状況出力方法であって、セクタごとの在圏情報として得られるセクタごとに在圏する移動機数と所定の算出ルールとに基づき、セクタあたりの人口概算値を算出する第1人口概算値算出ステップと、セクタあたりの人口概算値から、所定の区画分け規則に基づき区画分けされた所定領域あたりの人口概算値を算出する第2人口概算値算出ステップと、災害発生時における所定領域あたりの人口概算値と所定時刻における所定領域あたりの人口概算値とに基づいて所定領域ごとの避難率を算出する避難率算出ステップと、避難率算出ステップにおいて算出された避難率を出力する出力ステップと、を備えることを特徴とする。
なお、ここでの「所定領域」としては、メッシュ、市町村、町丁目等、任意の領域に設定することが可能である。
このような避難状況出力装置、または、避難状況出力方法によれば、移動機から送信される情報を用いて、所定領域あたりの人口概算値が容易に算出される。また、災害発生時における人口概算値に対する災害発生時から所定時間経過後の人口概算値の割合を計算することで、所定領域ごとの避難状況が避難率として計算される。そして、このように算出された避難率が所定領域ごとに広域にわたって出力される。この結果、地方自治体の災害対策担当者が災害発生後の避難状況の実態に基づいて対策を実行することが可能となる情報、すなわち、災害発生時における被災者の避難状況を巨視的に把握可能な情報を提供することができる。
また、本発明の避難状況出力装置では、出力部は、避難率の時間的変化を示す情報を出力してもよい。なお、時間的変化を示す情報とは、例えば、所定時間ごとの数値データであってもよいし、時間軸を有するグラフ、所定時間ごとの避難率の変化を示したアニメーション等を指している。これにより、各領域における避難状況の変化、例えば、避難ができている、避難できずに滞留している、避難した被災者が集まってきている、といった被災者の避難状況を把握することが可能な情報を提供することできる。
また、本発明の避難状況出力装置では、所定領域単位に区画された地図データを読み込む地図データ読込部をさらに備えており、出力部は、所定領域ごとに算出された避難率に基づいて、対応する地図データの所定領域に色または模様を施してもよい。これにより、地図上に表示された領域の避難状況を直感的に把握することが可能な情報を提供することができる。また、地図上の色または模様を、例えば、アニメーション等で時間的変化が分かるように表示することにより、その領域における避難状況をより直感的に把握することが可能な情報を提供することができる。
また、本発明の避難状況出力装置では、所定領域は、所定の区画分け規則に基づきメッシュ状に区画分けされた領域であってもよい。これにより、汎用的な情報を提供することができるので、例えば、地方自治体の災害対策担当者が対策を実行するにあたり使用しやすい情報とすることができる。
本発明によれば、ユーザが携帯する移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における被災者の避難状況を巨視的に把握することができる情報を出力することが可能となる。
本発明の好適な実施形態にかかる避難状況出力装置を含む通信システムのシステム構成図である。 本発明の好適な実施形態にかかる避難状況出力装置の機能構成を示すブロック図である。 図2のデータ結合部の機能構成を示すブロック図である。 基地局データ、トラヒックデータ、第1人口概算値データ及び分割ボロノイデータのデータ構成の一例を説明する図である。 メッシュデータ及び人口概算値データのデータ構成の一例を説明する図である。 図2のデータ合成部における処理内容を説明する図である。 図2のデータ合成部における処理内容を説明する図である。 図2のデータ合成部における処理内容を説明する図である。 人口概算値データを示す図である。 図2の出力部が出力する避難率に関する情報を示す図である。 図2の出力部が出力する避難率に関する情報を示す図である。 図2の避難状況出力装置の処理内容を示したフローチャートである。 図12のステップ3における処理内容を示したフローチャートである。 図13のステップ37における処理内容を示したフローチャートである。 図13のステップ38における処理内容を示したフローチャートである。 図12のステップ7における処理内容を示したフローチャートである。 図12のステップ8における処理内容を示したフローチャートである。 本発明の好適な実施形態にかかる出力部が出力する情報を説明する図である。
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
[通信システムの構成]
図1は、本発明の好適な一実施形態に係る通信システム10のシステム構成図である。図1に示すように、この通信システム10は、移動機100、BTS(基地局)200、RNC(無線制御装置)300、交換機400、各種処理ノード700および管理センタ500を含んで構成されている。また、この管理センタ500は、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504から構成されている。
交換機400は、BTS200、RNC300を介して、移動機100の位置情報を収集する。RNC300は、移動機100との間で通信接続が行われる際に、RRCコネクション要求信号における遅延値を用いて移動機100の位置を測定することができる。交換機400は、このように測定された移動機100の位置情報を、移動機100が通信接続を実行する際に受け取ることができる。交換機400は受け取った位置情報を記憶しておき、所定のタイミング、または、管理センタ500からの要求に応じて収集した位置情報を管理センタ500に出力する。ここで、一般的に、RNC300は、約千個からなるものであり、日本全国に配置されている。一方で、交換機400は、300個程度日本国内に配置されている。
各種処理ノード700は、RNC300および交換機400を通じて移動機100の位置情報を取得し、場合によっては位置の再計算などを行い、所定のタイミングで、または、管理センタ500からの要求に応じて、収集された位置情報を管理センタ500に出力する。
管理センタ500は、上述したとおり、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504を含んで構成されており、各ユニットでは、移動機100の位置情報に用いた統計処理を行う。
社会センサユニット501は、各交換機400および各種処理ノード700から、又は、オフラインで、移動機100の位置情報等を含んだデータを収集するサーバ装置である。この社会センサユニット501は、交換機400および各種処理ノード700から定期的に出力されたデータを受信したり、または社会センサユニット501において予め定められたタイミングに従って交換機400および各種処理ノード700からデータを取得したりできるように構成されている。
ペタマイニングユニット502は、社会センサユニット501から受信したデータを所定のデータ形式に変換するサーバ装置である。例えば、ペタマイニングユニット502は、ユーザIDをキーにソーティング処理を行ったり、エリアごとにソーティング処理を行ったりする。
モバイルデモグラフィユニット503は、ペタマイニングユニット502において処理されたデータに対する集計処理、すなわち、各項目のカウンティング処理を行うサーバ装置である。例えば、モバイルデモグラフィユニット503は、あるエリアに在圏するユーザ数をカウントしたり、また、在圏分布を集計したりすることができる。
可視化ソリューションユニット504は、モバイルデモグラフィユニット503において集計処理されたデータを可視可能に処理するサーバ装置である。例えば、可視化ソリューションユニット504は、集計されたデータを地図上にマッピング処理することができる。この可視化ソリューションユニット504にて処理されたデータは、企業、官公庁、又は、個人等に提供され、店舗開発、道路交通調査、災害対策、環境対策などに利用される。なお、このように統計処理された情報は、当然にプライバシーを侵害しないように個人等は特定されないように加工されている。
なお、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504はいずれも、前述したようにサーバ装置により構成され、図示は省略するが、通常の情報処理装置の基本構成(即ち、CPU、RAM、ROM、キーボードやマウス等の入力デバイス、外部との通信を行う通信デバイス、情報を記憶する記憶デバイス、および、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイス)を備えることは言うまでもない。
[避難状況出力装置600の構成]
次に、本実施形態に係る避難状況出力装置600について説明する。図2には避難状況出力装置600の機能ブロック構成を示す。図2に示すように、避難状況出力装置600は、基地局データ読込部611とトラヒックデータ読込部612とデータ結合部613とボロノイ図作成部614とを有する第1人口概算値算出部610、メッシュデータ読込部621とデータ合成部622とを有する第2人口概算値算出部620、人口概算値記憶部630、避難率算出部640及び出力部650を備えている。各部の機能は後述する。
本実施形態における位置情報は、セクタの重心や基地局の位置などのエリアを示すポイントデータの形式で処理される。このポイントデータと関連づけられるテーブルとして、1時間など一定時間毎ごとの時刻情報と各エリアの在圏者数や音声・パケットの発呼数、それらから求められる人口概算値があり、このテーブルはOPSデータを採用することができる。一方、メッシュデータ等を含む各種地図情報は、地図情報データベース690に保存されている。
図2の論理的な構成と図1のシステム構成との対応について概説する。ここでは、一例として、避難状況出力装置600が、図1のモバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504に相当し、位置情報データベース680および地図情報データベース690が、図1のペタマイニングユニット502に相当する。
以下、図2の避難状況出力装置600の各部の機能を説明する。第1人口概算値算出部610は、セクタごとの在圏情報として得られるセクタごとに在圏する移動機100の数と所定の算出ルールに基づき、セクタあたりの人口概算値を算出する部分である。
具体的には、基地局データ読込部611は、セクタを構成する基地局の緯度経度情報を示す基地局データを位置情報データベース680から読み出す。基地局データは、図4(a)に示すように、例えば、「セクタID」と「緯度」と「経度」とを主に含んで形成される基地局データテーブルに従って位置情報データベース680に格納されている。
トラヒックデータ読込部612は、所定時刻におけるセクタごとに在圏する移動機100の情報を示すトラヒックデータを位置情報データベース680から読み出す部分である。トラヒックデータは、図4(b)に示すように、「セクタID」と「タイムスタンプ」と「セクタ単位信号数」とを主に含んで形成されるトラヒックデータテーブルに従って位置情報データベース680に格納されている。トラヒックデータは、図4(b)に示すようなセクタ単位とは限らず、あるエリアに対するユーザ数や在圏者数、音声・パケットの発着信数、人口概算値を表すデータであればよく、例えば、基地局単位や位置登録エリア単位でもかまわない。しかし、単位あたりの面積が大きくなるにつれ、最終的な出力単位も大きくなることが考えられる。
データ結合部613は、セクタ単位信号数に基づいてセクタあたりの人口概算値T1を算出する部分である。なお、データ結合部613は、図3に示すように、通信制御部701、人口分布算出部702、境界セクタ修正部703、登録数考慮部704、及び出力部705を含んで構成されている。通信制御部701は、データ結合部613と交換機400との間の通信を制御する部分である。人口分布算出部702は、RNC300が計測したセクタ単位信号数を通信制御部701を介して受信し、受信したセクタ単位信号数に基づいてセクタ単位の人口分布に関する情報であって、少なくともセクタ単位信号数に対応する情報を含む人口分布情報を算出する部分である。本実施形態においては、人口分布情報の例として、セクタ単位信号数と、対応するセクタが属する登録エリア識別子とがセクタ識別子と関連付けられた情報であって、且つ、セクタ同士の位置関係すなわちセクタの位置情報(緯度・経度など)と隣接関係とが含まれている情報を用いる。
ボロノイ図作成部614は、各セクタにおける緯度経度に基づいてボロノイ図を作成する部分である。なお、「ボロノイ図」とは、予め設定された複数個のセクタにおける、例えば、中心座標(緯度経度)に対して、どの位置がどのセクタに近いかによって領域分けされた図をいう。なお、各セクタの緯度経度情報に基づいてエリアを区切る方法であれば、ボロノイ図に限らずともよく、セクタの中心座標から所定半径の円で分割したり、または、セクタの隣接情報から領域を分けたりする方法であってもよい。本実施形態の場合、領域の境界線は、各々のセクタにおける中心座標(緯度経度)の二等分線によって分割された領域となる。これにより、各セクタが支配する領域を把握することでき、ボロノイ図作成部614は、図4(c)に示すような、「ボロノイID」と「ポリゴン座標」と「人口概算値T1」とを主に含んで形成される第1人口概算値データを後述するデータ合成部622に送出する。
図2に戻り、第2人口概算値算出部620は、第1人口概算値算出部610において算出したセクタあたりの人口概算値T1から、所定の区画分け規則に基づきメッシュ状に区画分けされた領域あたりの人口概算値(以下、メッシュあたりの人口概算値と示す)T2を算出する部分である。
具体的には、メッシュデータ読込部621は、メッシュ状に区画されたメッシュデータを読み込む。メッシュデータは、図5(a)に示すように、「メッシュID」、「ポリゴン座標」等を主に含んで形成されるメッシュデータテーブルに従って地図情報データベース690に格納されている。
データ合成部622は、セクタあたり、すなわち、図6(a)に示すようなボロノイ領域あたりの人口概算値T1を、図6(b)に示すようなメッシュあたりの人口概算値T2に変換する部分である。以下、データ合成部622における上記変換方法を詳細に説明する。
最初に、データ合成部622は、図6(c)に示すように、図6(a)に示すボロノイ領域と、図6(b)に示すメッシュ領域とを重ね合わせる。次に、データ合成部622は、図7に示すように、メッシュ領域によって分割されたボロノイ領域(以下、分割ボロノイ領域と示す)A−1、A−2、A−3、A−4のそれぞれの面積を算出する。次に、データ合成部622は、ボロノイ領域Aに対する分割ボロノイ領域A−1、A−2、A−3、A−4の面積比を算出する。次に、データ合成部622は、算出した面積比から分割ボロノイ領域あたりの人口概算値を計算する。同様の方法で、図8に示すようなメッシュMを構成する分割ボロノイ領域B−1、C−4の面積比、概算人口値を算出する。このようにして、データ合成部622は、例えば、図4(d)に示すような、分割ボロノイID、セクタID、ポリゴン座標、面積、面積比、及び、人口概算値を主に含んだ分割ボロノイデータを生成する。そして、データ合成部622は、メッシュMを構成する分割ボロノイ領域A−2、B−1、C−4における人口概算値の和を計算し、メッシュMあたりの人口概算値を得る。
人口概算値記憶部630は、データ合成部622によって算出されたメッシュあたりの人口概算値T2を所定間隔で記憶する部分である。そして、人口概算値記憶部630は、例えば、図5(b)に示すように、「メッシュID」、「ポリゴン座標」、「タイムスタンプ」、及び、「人口概算値」を主に含むように形成された人口概算値テーブルに従って記憶する。
避難率算出部640は、災害発生時におけるメッシュあたりの人口概算値と所定時刻におけるメッシュあたりの人口概算値とに基づいてメッシュごとの避難率を算出する部分である。具体的には、災害発生時におけるメッシュあたりの人口概算値を基準時刻の人口概算値、対象時刻におけるメッシュあたりの人口概算値を対象時刻の人口概算値と示したとき、避難率は以下の式1で示される。
避難率=(基準時刻の人口概算値−対象時刻の人口概算値)/基準時刻の人口概算値×100(式1)
出力部650は、避難率算出部640が算出した避難率を出力する部分である。本実施形態においては、出力部650は、図10に示すように、メッシュごとに算出された避難率に基づいて、地図情報データベース690から読み出した地図データの対応するメッシュに避難率の高低に応じた模様を施した避難状況図を出力する。また、出力部650は、避難率の時間的変化を示す情報を出力する部分でもある。すなわち、出力部650は、図11(a)〜図11(c)に示すように、所定時刻ごと(例えば、図11(a):1時間後、図11(b):2時間後、図11(c):3時間後)の避難状況図を時刻経過順にアニメーション表示する。
[避難状況出力装置600における処理]
以下、避難状況出力装置600が被災者の避難状況を出力する処理について説明する。最初に、図12に示すように、基地局データ読込部611は、セクタを構成する基地局の緯度経度情報を示す基地局データを位置情報データベース680から読み出す(ステップS1)。次に、トラヒックデータ読込部612は、所定時刻におけるセクタごとに在圏する移動機100の情報を示すトラヒックデータを位置情報データベース680から読み出す(ステップS2)。次に、データ結合部613は、セクタ単位信号数に基づいてセクタあたりの人口概算値T1を算出する(ステップS3)。以下、図13を用いて、データ結合部613における人口概算値T1の算出方法を詳細に説明する。
移動機100は、位置登録エリアを跨いだとき、及び一定周期が経過したときに位置登録信号を送信する(ステップS31)。RNC300は、移動機100が送信した位置登録信号を受信する(ステップS32)。RNC300は、セクタ単位信号数を計測する。計測されたセクタ単位信号数は一定間隔にて、或いは、データ結合部613の要求に応じてデータ結合部613へ送信される(ステップS33)交換機400は、移動機100が送信した位置登録信号に基づいて、位置登録エリアに登録している移動機100の数である登録数を計測する(ステップS34)。交換機400は、位置登録エリアに登録している移動機100の数である登録数を記憶する。記憶された登録数は、一定間隔にて、或いは、データ結合部613の要求に応じてデータ結合部613へ送信される(ステップS35)。データ結合部613における人口分布算出部702は、RNC300から受信したセクタ単位信号数に基づいて、人口分布情報xを算出する(ステップS36)。境界セクタ修正部703は、人口分布情報の中で、位置登録エリアの境界に位置するセクタに関するセクタ単位信号数を修正する(ステップS37)。登録数考慮部704は、交換機400から受信した登録数に基づいて人口分布情報を修正する(ステップS38)。出力部705は、人口分布情報を出力する(ステップS39)。
次に、図14を参照して、「境界セクタの人口分布情報を修正(ステップS37)」する処理について説明する。この処理は、位置登録エリアの境界に位置するセクタにのみ適応される(ステップS371)。境界セクタ修正部703は、位置登録エリアの境界に位置するセクタから、一のセクタを対象として選択する(以後、「対象としているセクタ」と称する)。境界セクタ修正部703は、対象としているセクタに「信頼性のある値」フラグが設定されているか否か判断する(ステップS372)。境界セクタ修正部703が「信頼性のある値」フラグが設定されていると判断した場合(ステップS372:YES)、境界セクタ修正部703は、後述のS375の処理を実行する。境界セクタ修正部703が「信頼性のある値」フラグが設定されていないと判断した場合(ステップS372:NO)、境界セクタ修正部703は、対象としているセクタに隣接しているセクタの中から、位置登録エリアの境界に位置していない、若しくは、「信頼性のある値」フラグが設定されているセクタを選別し、該選別されたセクタに関するセクタ単位信号数の平均値を求める。更に、境界セクタ修正部703は、対象としているセクタに関するセクタ単位信号数を、上記求めた平均値によって置き換える(ステップS373)。境界セクタ修正部703は、対象と指定セクタに対して「信頼性のある値」フラグを設定する(ステップS374)。境界セクタ修正部703は、上記ステップS371からステップ374までの処理を全てのセクタに対して適応する(ステップS375)。
次に、図15を参照して「登録数に基づいて人口分布情報を修正(ステップS38)」する処理について説明する。登録数考慮部704は、位置登録エリア毎に該位置登録エリアを構成している全てのセクタに関するセクタ単位信号数を集計(合計)する(ステップS381)。登録数考慮部704は、位置登録エリアに登録している移動機100の数である登録数をセクタ単位信号数の合計値で割ることによりウエイトを算出する(ステップS382)。登録数考慮部704は、各セクタ単位信号数に対してウエイトを乗算する(ステップS383)。
図12に戻り、次に、データ結合部613は、基地局のデータと、人口概算値T1のデータとを結合する(ステップS4)。これにより、セクタがカバーする領域と人口概算値T1とを結びつけることができる。
次に、ボロノイ図作成部614は、各セクタにおける緯度経度に基づいて上述したボロノイ図を作成する(ステップS5)。次に、メッシュデータ読込部621は、メッシュ状に区画された地図データを地図情報データベース690から読み込む(ステップS6)。次に、データ合成部622は、メッシュデータにボロノイ図を関連づける(ステップS7)。以下、図16を用いて、データ合成部622における上記関連付けの方法を詳細に説明する。
最初に、データ合成部622は、図6(c)に示すように、図6(a)に示すボロノイ領域と、図6(b)に示すメッシュ領域とを合成する(ステップS71)。次に、データ合成部622は、図7に示すように、メッシュ領域に合わせてボロノイ領域を分割する(ステップS72)。次に、ステップS72によって分割された分割ボロノイ領域A−1、A−2、A−3、A−4のそれぞれの面積を算出する(ステップS73)。ここでは、分割ボロノイ領域A−1,A−2,A−3、A−4のそれぞれの面積は、10m、50m、100m、40mとする。次に、データ合成部622は、分割される前のボロノイ領域に対する分割ボロノイ領域の面積比を算出する(ステップS74)。ここでは、分割ボロノイ領域A−1,A−2,A−3、A−4のボロノイ領域Aに対するそれぞれの面積比は、5%、25%、50%、20%となる。
図12に戻り、次に、データ合成部622は、メッシュあたりの人口概算値を算出する(ステップS8)。すなわち、データ合成部622は、セクタあたり、すなわち、図6(a)に示すようなボロノイ領域あたりの人口概算値T1を、図6(b)に示すようなメッシュあたりの人口概算値T2に変換する。以下、図17を用いて、データ合成部622における上記変換方法を詳細に説明する。
図17に示すように、データ合成部622は、ステップS74において算出した面積比から分割ボロノイ領域あたりの人口概算値を算出する(ステップS81)。具体的には、ボロノイ領域における人口概算値に分割ボロノイ領域の面積比を乗じる。例えば、ボロノイ領域Aにおける人口概算値が4000人の場合、分割ボロノイ領域A−2における人口概算値は1000人となる。同様の方法で、図8に示すようなメッシュMを構成する分割ボロノイ領域B−1、C−4の面積比(それぞれ、25%、80%)、概算人口値(それぞれ、2000人、5000人)を算出する。次に、データ合成部622は、メッシュ内に内包される分割ボロノイ領域の人口概算値の総和を計算する(ステップS82)。例えば、データ合成部622は、図8に示すように、メッシュMを構成する分割ボロノイ領域A−2、B−1、C−4における人口概算値である1000人、2000人、5000人の総和を計算し、メッシュMあたりの人口概算値(8000人)を得る。
図12に戻り、人口概算値記憶部630は、データ合成部622によって算出されたメッシュあたりの人口概算値T2を所定間隔で記憶する(ステップS9)。次に、避難率算出部640は、災害発生時におけるメッシュあたりの人口概算値と所定時刻におけるメッシュあたりの人口概算値とを人口概算値記憶部630から読み込む(ステップS10)。次に、避難率算出部640は、ステップS9において読み込んだ災害発生時におけるメッシュあたりの人口概算値を基準とした所定時刻におけるメッシュあたりの人口概算値の百分率を計算する(ステップS11)。ここで、図5(b)で示した人口概算値テーブルに図9に示すようなデータが記憶されており、タイムスタンプ01:00のときに災害が発生したとする。このとき、タイムスタンプが02:00のときの避難率は20%、タイムスタンプが03:00のときの避難率は50%となる。
図12に戻り、次に、避難率算出部640は、ステップS11において計算された各時刻の避難率を集計する(ステップS12)。次に、出力部650は、各時刻における避難率の時間的推移を表示する(ステップS13)。本実施形態においては、出力部650は、図10に示すように、メッシュごとに算出された避難率に基づいて、地図情報データベース690から読み出した地図データの対応するメッシュに避難率の高低に応じた模様を施した避難状況図を出力する。図10においては、右下がり斜線で施されたメッシュは、避難率が所定値以上の正の値(例えば、50%以上)となっている領域、すなわち、避難がスムーズに行われている領域、左下がり斜線で施されたメッシュは、避難率が所定値未満の正の値(例えば、50%未満)となっている領域、すなわち、避難がスムーズに行われていない領域、点で施されたメッシュは、避難率が負の値、すなわち、被災者が集まってきている領域を示す。また、出力部650は、避難率の時間的変化を示す情報を出力する。すなわち、図11(a)〜図11(c)に示すように、所定時刻ごと(例えば、図11(a):1時間後、図11(b):2時間後、図11(c):3時間後)の避難状況図を時刻経過順にアニメーション表示する。
以上に説明したように、本実施形態の避難状況出力装置600によれば、移動機100から送信される情報を用いて、メッシュ領域あたりの人口概算値T2が算出される。また、災害発生時における人口概算値に対する災害発生時から所定時間経過後の人口概算値の割合を計算することで、メッシュ領域ごとの避難状況が避難率として計算される。そして、図10または図11に示すように、避難率がメッシュ領域ごとに広域にわたって出力される。この結果、地方自治体の災害対策担当者が災害発生後の避難状況の実態に基づいて対策を実行することが可能となる情報、すなわち、災害発生時における被災者の避難状況を巨視的に把握可能な情報を提供することができる。
また、本実施形態の避難状況出力装置600によれば、避難率の時間的変化を示す情報を出力する。これにより、避難ができている、避難できずに滞留している、避難した被災者が集まってきている、といった被災者の避難状況を把握することが可能な情報を提供することできる。
また、本実施形態の避難状況出力装置600によれば、メッシュ単位に区画されたメッシュデータを読み込むメッシュデータ読込部621を備えており、出力部650は、メッシュ領域ごとに算出された避難率に基づいて、対応するメッシュデータの領域に図10に示すような模様を施して出力する。これにより、その領域の避難状況を直感的に把握することが可能な情報を提供することができる。
また、本実施形態の避難状況出力装置600によれば、図10に示すようなメッシュ状に区画分けされた領域の情報を出力する。これにより、汎用的な情報を提供することができるので、地方自治体の災害対策担当者が対策を実行するにあたり使用しやすい情報とすることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で以下のような様々な変形が可能である。
上記実施形態の避難状況出力装置600では、メッシュ状に区画された領域に基づいて、避難率を算出する例を挙げて説明したが、例えば、市町村界、町丁目界等によって分割される領域に基づいて、避難率を算出してもよい。
また、上記実施形態の避難状況出力装置600では、ボロノイ図作成部614がボロノイ図を作成し、各セクタの領域をボロノイ領域と仮定する例を挙げて説明したが、例えば、セクタ単位の勢力図(サービスエリア図)を利用してもよい。
また、上記実施形態の避難状況出力装置600では、避難率を地図上に表した避難状況出力図を出力する例を挙げて説明したが、これに限るものではなく、時刻別、メッシュ領域別に避難率の数値あるいはランク等を一覧表として出力してもよい。また、例えば、図18に示すように、横軸に時間、縦軸に避難率を配したグラフに、メッシュ領域ごとの避難率の時系列的な変化を出力してもよい。
10…通信システム、100…移動機、400…交換機、500…管理センタ、501…社会センサユニット、502…ペタマイニングユニット、503…モバイルデモグラフィユニット、504…可視化ソリューションユニット、600…避難状況出力装置、610…第1人口概算値算出部、611…基地局データ読込部、612…トラヒックデータ読込部、613…データ結合部、614…ボロノイ図作成部、620…第2人口概算値算出部、621…メッシュデータ読込部、622…データ合成部、630…人口概算値記憶部、640…避難率算出部、650…出力部、680…位置情報データベース、690…地図情報データベース、700…各種処理ノード、701…通信制御部、702…人口分布算出部、703…境界セクタ修正部、704…登録数考慮部、705…出力部。

Claims (5)

  1. 複数の移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における避難者の避難状況を出力する避難状況出力装置であって、
    セクタごとの在圏情報として得られる前記セクタごとに在圏する移動機数と所定の算出ルールとに基づき、前記セクタあたりの人口概算値を算出する第1人口概算値算出部と、
    前記セクタあたりの人口概算値から、所定の区画分け規則に基づき区画分けされた所定領域あたりの人口概算値を算出する第2人口概算値算出部と、
    前記災害発生時における前記所定領域あたりの人口概算値と前記所定時刻における前記所定領域あたりの人口概算値とに基づいて前記所定領域ごとの避難率を算出する避難率算出部と、
    前記避難率算出部において算出された前記避難率を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする避難状況出力装置。
  2. 前記出力部は、前記避難率の時間的変化を示す情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の避難状況出力装置。
  3. 前記所定領域単位に区画された地図データを読み込む地図データ読込部をさらに備えており、
    前記出力部は、前記所定領域ごとに算出された前記避難率に基づいて、対応する前記地図データの前記所定領域に色または模様を施す、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の避難状況出力装置。
  4. 前記所定領域は、所定の区画分け規則に基づきメッシュ状に区画分けされた領域である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の避難状況出力装置。
  5. 複数の移動機から送信される情報を用いて、災害発生時における避難者の避難状況を出力する避難状況出力方法であって、
    セクタごとの在圏情報として得られる前記セクタごとに在圏する移動機数と所定の算出ルールとに基づき、前記セクタあたりの人口概算値を算出する第1人口概算値算出ステップと、
    前記セクタあたりの人口概算値から、所定の区画分け規則に基づき区画分けされた所定領域あたりの人口概算値を算出する第2人口概算値算出ステップと、
    前記災害発生時における前記所定領域あたりの人口概算値と前記所定時刻における前記所定領域あたりの人口概算値とに基づいて前記所定領域ごとの避難率を算出する避難率算出ステップと、
    前記避難率算出ステップにおいて算出された前記避難率を出力する出力ステップと、
    を備えることを特徴とする避難状況出力方法。
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