[第1実施形態]
内視鏡11のレンタルサービスの概要を示す図1において、レンタル業者12は、病院や診療所などの医療施設13からのオーダに基づいて、医療施設13に対して内視鏡11を貸し出すレンタルサービスを提供する。レンタル業者12は、オーダ元の医療施設13に内視鏡11を配送し、医療施設13において使用された使用済みの内視鏡11を回収する。レンタル業者12は、回収した使用済みの内視鏡11に対して、洗浄、消毒、修理、機能チェックなどのリプロセスを施して、再使用可能な状態にするリプロセスセンタ14を運営している。リプロセスセンタ14は、回収された使用済みの内視鏡11の入庫作業、リプロセス、リプロセスが施された処理済みの内視鏡11の保管、及び出庫作業などの作業を行う。
医療施設13は、プロセッサ装置や光源装置からなる周辺装置15を保有しており、レンタルした内視鏡11を周辺装置15に接続して使用する。プロセッサ装置は、内視鏡11で撮像した撮像信号をモニタへ表示するための画像処理を施す。光源装置は、キセノンランプやレーザ光源などの光源を有しており、内視鏡11に照明光を供給する。
図2に示すように、内視鏡11は、体腔内に挿入される挿入部16と、挿入部16の基端部分に連設された操作部17と、プロセッサ装置や光源装置に接続するためのユニバーサルコード18とを備えている。挿入部16は、複雑に曲がりくねった消化管内に挿入されるために主要部分が可撓性に富む可撓管部16aで構成されている。可撓管部16aの先端にはアングル部16bが設けられており、その先端には、被写体を撮像するCCDやCMOSなどのイメージセンサ(図示せず)が内蔵された先端部16cが設けられている。挿入部16内には、光ファイバをバンドル化したライトガイド、イメージセンサに接続され駆動信号や撮像信号を送信するための信号ケーブル、送気・送水チャンネル、鉗子などの処置具を挿通するとともに、吸引チャンネルとしても機能する鉗子チャンネルなどが配設されている。
アングル部16bは、湾曲することにより先端部16cの向きを上下左右に変化させる。可撓管部16a内には、アングルワイヤが挿通されており、アングルワイヤの基端側は、操作部17に設けられたノブ17aに、先端側はアングル部16b内の節輪とそれぞれ係合される。ノブ17aが回転操作されると、アングルワイヤを通じて操作力がアングル部16bに伝達されて、アングル部16bが湾曲する。
可撓管部16aは、帯状の金属片を螺旋状に巻き付けた螺旋管を、金属細線により編組された網状管で覆い、網状管の外周面を樹脂製の外皮で被覆したものである。内視鏡11は、可撓管部16aの硬度を調節する硬度調節機構を備えている。硬度調節機構は、特開平10−179509号公報などに記載されているように、可撓管部16a内に軸方向に沿って配設された、密着バネからなるコイルパイプ19と、コイルパイプ19に挿通されたワイヤ20とからなり、ワイヤ20の牽引操作によってコイルパイプ19を軸方向に伸縮させることで、可撓管部16aの硬度を調節する機構である。
ワイヤ20が牽引されると、コイルパイプ19が圧縮されることにより曲げ方向に対する剛性が上がるので、可撓管部16aの硬度が上がる。操作部17には、ワイヤ20の牽引量を調節するための調節つまみ21が設けられており、調節つまみ21の操作によってユーザの好みに応じて硬度を変化させることができる。操作部17には、調節つまみ21の外周近傍に、目盛り22が設けられており、目盛り22は、調節つまみ21の設定位置の目安として利用される。
操作部17には、ノブ17aや調節つまみ21の他、送気・送水を行うための送気・送水ボタン17b、鉗子チャンネルを通じて吸引を行うための吸引ボタン17c、及びシャッタボタンやズームボタンとして機能する機能ボタン17d、17eなどの各種操作ボタンが設けられている。機能ボタン17d、17eへの機能の割り当ては、例えば、機能ボタン17dをシャッタボタンに、機能ボタン17eをズームボタンに、あるいはその逆にというように、ユーザの好みに応じて変更できるようになっている。
機能ボタン17d、17eへの機能の割り当ては、プロセッサ装置を通じて行われ、割り当て内容を表す設定情報は、操作部17に内蔵されたEEPROMやICタグなどの内蔵メモリ23に格納される。さらに、内視鏡11は、イメージセンサから出力される撮像信号のゲインの設定値を変更することで、モニタに表示される観察画像の輝度やカラーバランスを調節することが可能である。ゲイン設定値も、プロセッサ装置を通じて設定され、内蔵メモリ23に格納される。
このように、内視鏡11は、調節つまみ21による可撓管部16aの硬度調節、機能ボタン17d、17eの機能割り当て、イメージセンサのゲイン設定について、ユーザ設定が可能なカスタマイズ機能を備えている。
図1において、レンタル支援システム10は、レンタル業者12が行う業務を、コンピュータを用いて支援するシステムである。レンタル支援システム10は、オーダ受付端末27と、情報管理端末28と、DB(データベース)サーバ29と、これら各端末27、28、DBサーバ29をLAN(ローカルエリアネットワーク)30で通信可能に接続したネットワークシステムである。
オーダ受付端末27は、病院やクリニックなどの医療施設からの内視鏡のレンタルのオーダをインターネットなどのネットワークを経由して受け付けて、受け付けたオーダを管理する。オーダには、レンタルを希望する内視鏡の種類や機種、貸出希望日、貸出期間、及び医療施設のIDといった情報が含まれる。
情報管理端末28は、リプロセスセンタ14に設置され、リプロセスセンタ14で実施される作業記録の管理や、レンタルに供する内視鏡11の在庫管理に用いられる。リプロセスセンタ14における入庫から出庫までの間には、作業スタッフによって、図3に示す作業が実施される。こうした作業の履歴が情報管理端末28を使用して管理される。まず、リプロセスセンタ14に内視鏡11が入庫すると情報管理端末28に内視鏡11が入庫したことを表す入庫情報が、内視鏡11毎に入力される。情報管理端末28は、この入力を受け付けてDBサーバ29に入庫情報を格納する。
次に、入庫した内視鏡11からユーザ設定情報の読み取りが行われる。ユーザ設定情報は、内視鏡11のカスタマイズ機能によって設定されたユーザ設定情報(調節つまみ21の設定位置、機能ボタン17d、17eの割り当て内容、ゲイン設定値)であり、入庫直前に使用したユーザによって内視鏡11に設定されたものである。入庫時に読み取られるユーザ設定情報は、ユーザが設定した最新の情報であるので、次回同じユーザに内視鏡11を貸し出すときには、そのユーザ設定情報が再設定された状態で出庫することが望ましい。
ユーザ設定情報のうち、調節つまみ21の設定位置は、作業スタッフの目視によって内視鏡11から読み取られる。機能ボタン17d、17eの割り当て内容、及びゲイン設定値については、リーダライタ41(図5参照)を通じて内蔵メモリ23から読み取られる。読み取られたユーザ設定情報は、情報管理端末28に入力されて、情報管理端末28は入力されたユーザ設定情報を受け付けてDBサーバ29に格納する。
リプロセスは、洗浄消毒装置による洗浄・消毒の他に、修理や機能チェックが含まれる。レンタル用の内視鏡11では、1つの内視鏡11が不特定多数のユーザに使用されるため、リプロセスの過程において、内視鏡11に設定されたユーザ設定情報のリセットが行われる。リプロセスを施したことを表すリプロセス情報は、リプロセスの作業内容を記録するリプロセス管理装置(図示せず)を経由して情報管理端末28に入力される。情報管理端末28は入力されたリプロセス情報を受け付けてDBサーバ29に格納する。
リプロセスが完了した処理済みの内視鏡11は次回の出庫までの間、保管庫で保管される。そして、医療施設13からオーダが入ると、そのオーダに対して、出庫する内視鏡の選定と選定された内視鏡の割り当てが行われる。オーダ受付端末27は、出庫先のユーザ名、ユーザID、出庫予定日、割り当てた内視鏡11の機器IDなどの情報を含む出庫指示を、情報管理端末28に向けて発行する。情報管理端末28が出庫指示の通知を取得すると、その通知がディスプレイに表示され、出庫指示の内容が作業スタッフによって確認される。作業スタッフは、出庫指示の内容に従って出庫準備を開始する。出庫準備においては、出庫指示で指定された機器IDの内視鏡11が保管庫から運び出される。
リプロセスが処理済みの内視鏡11は、ユーザ設定情報がリセットされているので、出庫対象に割り当てられた内視鏡11に対しては、出庫先のユーザのユーザ設定情報の再設定が行われる。作業スタッフは、情報管理端末28を使用して、出庫先として指定されたユーザIDのユーザ設定情報をDBサーバ29から読み出す。このユーザ設定情報が出庫対象の内視鏡11に再設定される。再設定作業が実施されると、再設定作業を実施したことを表す再設定情報が情報管理端末28に入力される。情報管理端末28は、入力された再設定情報を受け付けて、DBサーバ29に格納する。再設定作業が終了すると、情報管理端末28に出庫情報が入力される。情報管理端末28は、入力された出庫情報を受け付けて、DBサーバ29に格納する。
DBサーバ29には、オーダ受付端末17が受け付けたオーダや、情報管理端末28が管理するリプロセスセンタ14における作業記録や、内視鏡11の在庫情報を格納するためのDBが構築されており、DBサーバ29は、オーダ受付端末27及び情報管理端末28からの要求に応じて、DB内の情報検索やDBの更新を行う。
図4に示すように、オーダ受付端末27、情報管理端末28、DBサーバ29を構成するコンピュータは、基本的な構成はほぼ同じであり、それぞれ、CPU31、メモリ32、ストレージデバイス33、ネットワークI/F34、I/Oポート35,及びコンソール36を備えている。これらはデータバス37を介して接続されている。コンソール36は、ディスプレイ38と、キーボードやマウスなどの操作デバイス39とからなる。
ストレージデバイス33は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御プログラムやアプリケーションプログラム(以下、APという)40が格納される。また、DBが構築されるサーバには、プログラムを格納するHDDとは別に、DB用のストレージデバイス33として、例えば、HDDを複数台連装したディスクアレイが設けられる。ディスクアレイは、サーバ本体に内蔵されるものでもよいし、サーバ本体とは別に設けられ、サーバ本体にケーブルやネットワークを通じて接続されるものでもよい。
メモリ32は、CPU31が処理を実行するためのワークメモリである。CPU31は、ストレージデバイス33に格納された制御プログラムをメモリ32へロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。ネットワークI/F34は、LAN30との間の伝送制御を行うインタフェースである。I/Oポート35は、周辺機器を接続して、周辺機器との間でデータの入出力を行うためのポートであり、USB、IEEE1394、RS−232Cなどの規格に準拠したものである。
オーダ受付端末27には、AP40として、オーダの受付や管理を行うクライアントプログラムがインストールされている。クライアントプログラムが起動されると、オーダ受付端末27のディスプレイには、GUI(Graphical User Interface)による操作画面が表示される。操作画面には、オーダの入力、表示、出庫指示の発行を行うためのオーダ管理画面(図示せず)が含まれる。
DBサーバ29には、AP40として、クライアントからの要求に応じて処理を実行し、処理結果を応答するサーバプログラムがインストールされている。DBサーバ29のCPUは、サーバプログラムを実行することにより、データの格納処理部及び検索処理部として機能する。格納処理部は、オーダ受付端末27や情報管理端末28などのクライアントからのデータの格納要求に応じて、各DBへの格納処理を実行する。また、検索処理部は、オーダ受付端末27や情報管理端末28からの配信要求に応答して、要求されたデータをDBから検索して、検索したデータを要求元へ配信する。
情報管理端末28には、AP40として、入庫、リプロセス、出庫という、リプロセスセンタ14において実施される作業記録などを管理するための情報管理プログラムがインストールされている。情報管理端末28のCPU31は、情報管理プログラムが起動されると、図5に示すように、受付処理や判定処理を行う制御部28aとして機能する。制御部28aは、情報管理端末28のディスプレイ38に、GUI(Graphical User Interface)による操作画面を表示する。これらの操作画面を通じて、入庫情報、出庫情報、及びユーザ設定情報の入力や、再設定情報の表示や出力が行われる。入力された情報は、DBサーバ29に格納される。
リーダライタ41は、内視鏡11の内蔵メモリ23に格納されている設定情報の読み取りと、内蔵メモリ23への書き込みとを行うためのものである。リーダライタ41は、例えば、内蔵メモリ23がICタグであればタグリーダライタである。リーダライタ41は、情報管理端末28のI/Oポート35に接続される。
DBサーバ29には、オーダ管理テーブル46、ユーザ設定管理テーブル47、在庫管理テーブル48などのデータベースを構成するテーブルデータが格納されている。
図6に示すように、オーダ管理テーブル46は、オーダの内容を表すオーダ情報を記録したレコードが格納されるテーブルであり、各レコードはオーダ単位で生成される。1件のレコードは、「オーダ番号」、「ステータス」、「出庫予定日(貸出予定日)」、「出庫日時(返却日時)」、「入庫予定日(返却予定日)」、「入庫日時(返却日時)」、内視鏡の「機器ID」、「ユーザ名」、「ユーザID」といったデータ項目が格納されるフィールドを有する。「ステータス」は、オーダのステータスを表すもので、具体的な内容としては、レンタルの場合には、例えば、「オーダ受付済み」、「貸出中」、「出庫待ち」、「返却済み」といった情報が書き込まれる。
ユーザ名は、出庫先(貸出先)の名称であり、ユーザIDは、ユーザ名毎に予め付与される。ユーザ名は、例えば、「B病院 山田医師」というように、内視鏡11を使用する医師単位で付与されており、ユーザ設定情報は医師単位で管理される。ユーザIDは、ユーザ名に対応して、医療施設の施設コード(B病院の場合は「2314」)と医師コード(山田医師の場合は「016」)の組み合わせによって付与される。クリニック(診療所)など医師(ユーザ)が一人しかいない小規模な医療施設の場合は、ユーザ名やユーザIDから医師名や医師コードを省略してもよい。本例(「Aクリニック」や「Gクリニック」)では、ユーザ名から医師名が省略されているが、ユーザIDについては医師コードが省略されずに、施設コードと医師コードが与えられている。
「入庫日時」と「出庫日時」は、本実施形態における入庫情報と出庫情報である。入庫日時と出庫日時は、情報管理端末28を通じて入力されて、オーダ管理テーブル46のレコードに書き込まれる。「オーダ番号」、「出庫予定日」、「入庫予定日」などの他の項目は、オーダ受付端末27を通じて入力されて書き込まれる。
図6において、オーダ番号が「10001」のオーダは、ステータスが「返却済み」であり、機器IDが「ES010」の内視鏡11が「10/02/07 9:00」にリプロセスセンタ14から出庫され、「Aクリニック」で使用された後、10/02/17に返却されて、「10/02/17 11:00」にリプロセスセンタ14に入庫したことを表している。オーダ番号が「10015」のオーダは、ステータスが「貸出中」であり、リプロセスセンタ14に返却(入庫)されていないので、入庫日時が空欄になっている。オーダ番号が「10031」の出庫先を「Aクリニック」とするオーダは、ステータスが「出庫待ち」の状態であるため、出庫日時は空欄であるが、既に機器IDが「ES070」の内視鏡11の割り当てが終了していることを表している。
図7に示すように、ユーザ設定管理テーブル47は、ユーザ設定情報を管理するための情報が記録されたレコードを格納するテーブルであり、各レコードはユーザID単位で生成される。1件のレコードは、「ユーザ名」、「ユーザID」、「ユーザ設定情報」、「受付日時」といったデータ項目を格納するフィールドを有する。各レコードには、「ユーザID」が含まれているため、オーダ管理テーブル46内のユーザIDが共通するレコードとの相互参照が可能である。「ユーザ設定情報」のフィールドには、ユーザ設定情報の内容が記述された情報ファイルのファイル名とその格納先のアドレスが書き込まれる。ファイル名には、Aクリニックならば(「1234−001」)というようにユーザIDが付されている。なお、ユーザ設定管理テーブル47とは別の情報ファイルに、ユーザ設定情報の内容を記述した例で説明しているが、別の情報ファイルを設けなくてもよく、ユーザ設定管理テーブル47内のレコードにユーザ設定情報の内容を記述するフィールドを設けて、そのフィールドにユーザ設定情報の内容を格納してもよい。
「受付日時」は、内視鏡11から読み取られたユーザ設定情報の入力が行われ、情報管理端末28がその入力を受け付けた受付日時である。「受付日時」は、本実施形態における受付情報である。「Aクリニック」のユーザ設定情報は、「10/02/17 11:10」に受け付けられていることを表している。図6のオーダ管理テーブル46において、オーダ番号が「10001」の「Aクリニック」のオーダは、入庫日時が「10/02/17 11:00」となっているので、「Aクリニック」のユーザ設定情報の受付日時は、入庫日時(11:00)の10分後にユーザ設定情報の入力が行われたことを表している。
ユーザ設定情報の入力には、新規入力、入庫時においてユーザ設定管理テーブル47に既に記憶されているユーザ設定情報を更新する更新入力、及び入庫時においてユーザ設定管理テーブル47に既に記憶されているユーザ設定情報と、入庫した内視鏡11から読み取られるユーザ設定情報とを作業スタッフが目視で照合する照合作業が実施されたことを表す照合記録の入力の3つの入力のうち少なくとも1つの入力が含まれている。ユーザ設定管理テーブル47のレコードは、情報管理端末28を通じて新規入力が行われたときに生成される。
これら新規入力、更新入力、照合記録の入力のいずれかが行われたときにその受付日時が、該当するユーザIDのレコードに書き込まれる。「受付日時」は、新しい入力がある毎に随時更新され、最新の受付日時のみが保存される。もちろん、最新の受付日時だけでなく、過去の受付日時を保存して受付履歴を残しておいてもよい。
図8に示すように、在庫管理テーブル48は、レンタル業者12が在庫として保有する内視鏡11が現在どのようなステータスにあるかを管理するためのものである。在庫管理テーブル48には、内視鏡11の機器ID単位でレコードが生成される。在庫管理テーブル48のレコードは、レンタル業者12が保有する内視鏡11が追加される毎に新規に生成される。
1件のレコードは、「機器ID」、「ステータス」、「再設定情報」というデータ項目を格納するフィールドを有する。「機器ID」は、内視鏡11の1本毎に付されたシリアルナンバーである。「ステータス」は、内視鏡11がリプロセス中であれば「リプロセス中」、貸出中であれば「貸出中」、リプロセスが完了して貸出可能な状態であれば「待機中」といった情報が書き込まれる。各レコードには「機器ID」が含まれているため、オーダ管理テーブル46内の共通する機器IDを持つレコードとの相互参照が可能である。
「再設定情報」は、内視鏡11を出庫する前に、内視鏡11に対してユーザ設定情報の再設定作業が実施されたことを表す情報である。再設定作業が実施された場合には「再設定済み」、未実施の場合には「未実施」という情報が書き込まれる。再設定済みの場合には、再設定されたユーザ設定情報に対応するユーザIDも併せて書き込まれる。これにより、各内視鏡11に現在設定されているユーザ設定情報がどのユーザのものかを確認することができる。
例えば、機器IDが「ES040」のレコードは、その内視鏡11が貸出中であり、その内視鏡11に対して、出庫前に、ユーザIDが「5978−021(E病院 田中医師)」(図5及び図6参照)のユーザ設定情報の再設定作業が実施されたことを表している。また、機器IDが「ES070」のレコードは、ステータスが「待機中」となっているが、既にユーザIDが「1234−001(Aクリニック)」(図5及び図6参照)のユーザ設定情報が再設定済みであることを表している。
図9〜図11を用いて、情報管理端末28で入庫情報及びユーザ設定情報の入力を行う場合の操作画面について説明する。図9及び10に示す入庫画面51は、入庫情報の入力を行うための操作画面である。入庫画面51には、オーダ情報を表示するオーダ表示領域51aが設けられている。
オーダ表示領域51aには、オーダ番号を選択する選択ボックス51bが設けられている。選択ボックス51bは、例えば、右端の矢印がポインタ49でポイントされると、オーダ管理テーブル46に登録済みの複数のオーダ番号を表示する選択メニューをプルダウン形式で表示する。そして、その選択メニューから1つのオーダ番号を選択させてオーダ番号を入力させる。1つのオーダ番号(本例では「10001」)が選択されると、制御部28aが、DBサーバ29を介してオーダ管理テーブル46から選択されたオーダ番号のレコードを読みして、オーダ表示領域51aに表示する。
オーダ表示領域51aには、レコードに含まれる項目のうち、ユーザ名、ユーザID、入庫予定日、入庫日時、機器IDの項目を表示する表示欄が設けられている。入庫日時が入力される前においては、図9に示すように入庫日時の表示欄が空欄になっている。また、入庫画面51には、オーダ表示領域51aの下方には、入力ボタン51c、呼び出しボタン51d、OKボタン51e、キャンセルボタン51f、閉じるボタン51gが設けられている。OKボタン51eは、入力内容を確定するためのボタンであり、キャンセルボタン51fは、入力内容をキャンセルするボタンであり、閉じるボタン51gは、入庫画面51を閉じるボタンである。
入力ボタン51cは、入庫日時の入力を行うための入力ボタン51cである。入力ボタン51cがポインタ49で指定されてクリック操作が行われると、制御部28aは、情報管理端末28に内蔵のシステムタイマから現在時刻を読み出して、図9に示すように表示欄に入庫日時を表示する。OKボタン51eがクリック操作されると、図6に示すように、入力した入庫日時(「10/02/17 11:00」)がオーダ管理テーブル46内の選択されたオーダ番号(「10001」)のレコードに書き込まれる。
呼び出しボタン51dは、図11に示すユーザ設定情報入力画面53を呼び出すための画面呼び出しボタンである。入庫画面51には、後述する第1判定処理によって、ユーザ設定情報の入力が実施されていない場合に、警告メッセージ52が表示される。警告メッセージ52には、例えば、「ユーザ設定情報の入力作業が未実施です」という警告内容と、「入力作業を実施してください」という入力作業を促す内容が含まれる。警告メッセージ52は、例えば、呼び出しボタン51dを指し示してそこに誘導する矢印を持つ吹き出し形状で表示される。
呼び出しボタン51dがクリック操作されると、操作画面が入庫画面51からユーザ設定情報入力画面53に移行する。図11に示すように、ユーザ設定情報入力画面53には、ユーザ名、ユーザIDを入力するための入力領域53a、内蔵メモリ内の設定情報を入力するための入力領域53b、調節つまみの設定位置を入力する入力領域53c、入力内容を確定して受付処理の実行指示する入力ボタン53d、入力内容をキャンセルするキャンセルボタン53e、入庫画面51に復帰させる戻るボタン53fが設けられている。
入庫画面51において、呼び出しボタン51dがクリック操作されると、制御部28aは、入庫画面51で選択されているオーダ番号(「10001」)のオーダにおいて指定されているユーザIDのユーザ設定情報のレコードを、DBサーバ29を介してユーザ設定管理テーブル47から読み出す。ユーザ設定管理テーブル47に既に対応するユーザIDのレコードが記憶されている場合(前回入力されたユーザ設定情報がある場合)には、そのレコードが読み出されて、ユーザ設定情報入力画面11の各入力領域53a〜53cにそれぞれの項目の情報が表示される。ユーザ設定管理テーブル47に対応するユーザIDのレコードが無い場合には、各入力領域53a〜53cは空欄で表示される。
各入力領域53a〜53cが空欄の場合には、ユーザ設定情報が新規入力される。入力領域53aには、キーボードによってユーザ名やユーザIDが入力される。入力領域53bには、取り込みボタン53hが設けられている。取り込みボタン53hは、リーダライタ41(図5参照)に対して、内視鏡11の内蔵メモリ23内の設定情報を情報管理端末28へ取り込む指示をするためのボタンである。
取り込みに際しては、まず、作業スタッフによって、リーダライタ41と内視鏡11が通信可能な状態にセットされる。例えば、内蔵メモリ23がICタグの場合には、リーダライタ41が内視鏡11の内蔵メモリ23の近傍へ翳される。この状態で、取り込みボタン53hがクリック操作されると、リーダライタ41によって内視鏡11の内蔵メモリ23内の設定情報が情報管理端末28に取り込まれ、取り込まれた設定情報が入力領域53bに表示される。入力領域53cには、調節つまみ21の設定位置が、目盛り22(図2参照)で目視確認されて、目視で読み取られた目盛り22の数字(「5」)がキーボードから入力される。
更新入力の場合には、前回入力したユーザ設定情報がユーザ設定管理テーブル47にあるので、入力領域53cには、前回入力した調節つまみ21の設定位置が表示される。前回の設定位置と、内視鏡11に現在設定されている調節つまみ21の設定位置とが作業スタッフの目視によって照合される。変更がある場合には、キーボードによって変更された値が入力領域53cに入力される。入力領域53bにも、前回入力された設定情報が表示されるが、内蔵メモリ23に現在設定されている設定情報は目視確認できないので、前回入力済みの設定情報との目視による照合はできない。そのため、内蔵メモリ23の設定情報については、更新入力の場合でも、取り込みボタン53hのクリック操作によってリーダライタ41を通じて取り込みが行われる。入力領域53bの表示は、取り込まれた設定情報の表示に更新される。
入力ボタン53dがクリック操作されると、入力領域53b及び53cに入力された内容が確定し、確定した内容のユーザ設定情報の受付処理が実行される。制御部28aは、新規入力の場合には、入力されたユーザ設定情報に対応するレコードをユーザ設定管理テーブル47に新規に生成して書き込む。更新入力の場合には、既に記憶済みのレコードを新たに入力された内容で上書き更新する。変更がある項目だけ更新し、変更が無い項目については更新しなくてもよい。そして、新規入力又は更新入力のいずれの場合でも、受付処理が実行された受付日時が対応するレコードに書き込まれる。
なお、本例では、入力領域53bや入力領域53cの表示が、新たに入力された内容で更新表示される例で説明したが、入力領域53bや入力領域53cに変更前と変更後の2つの表示欄を設けて、前回入力済みの変更前の内容と今回入力する変更後の内容を対照できるようにしてもよい。
図12及び13に示すフローチャートを用いて、情報管理端末28が実行する、入庫情報及びユーザ設定情報の受付処理の処理手順を説明する。図12に示すフローチャートに示すように、入庫画面51の起動指示があると、制御部28aは、入庫画面51をディスプレイ38に表示し(ステップ(S)100)、オーダ番号の選択を待機する(S110)。オーダ番号が選択されると(S110でY)、選択されたオーダのレコードを、DBサーバ29を介してオーダ管理テーブル46から読み出して、オーダ表示領域51aにオーダ情報を表示する(S120)。そして、入庫情報(入庫日時)の入力を待機する(S130)。
入力ボタン51cがクリック操作されると(S130でY)、制御部28aは、システムタイマから現在日時を読み出して、入庫日時欄に表示する。OKボタン51eがクリック操作されると、制御部28aは、表示された入庫日時(10/02/17 11:00)を確定し、受付処理を実行する。受付処理の実行により、入力された入庫情報(入庫日時)は、DBサーバ29を介してオーダ管理テーブル46の対応するレコードに書き込まれる。制御部28aは、入庫情報が入力されると、それに対応するオーダのユーザID、すなわち、入庫画面51に表示中のユーザID(本例においては「1234−001」)を読み出し(S140)、読み出したユーザIDに基づいて第1判定処理を実行する(S150)。
図13に示すように、第1判定処理において、制御部28aは、同じユーザIDの最新の入庫日時と、最新の受付日時を読み出す(S151)。入庫日時は、入庫画面51(図10)において入力された入庫日時が当該ユーザIDの最新の入庫日時である。受付日時は、DBサーバ29を介してユーザ設定管理テーブル47から読み出される。受付日時のフィールドは、最新の受付日時のみが記録されているので、レコードに記録されている受付日時が最新の受付日時である。
制御部28aは、最新の受付日時と最新の入庫日時とを比較して、最新の受付日時が最新の入庫日時以後か否かを判定する(S152)。制御部28aは、最新の受付日時が最新の入庫日時以後である場合(S152でY)に、ユーザ設定情報の入力作業が実施されたと判定する(S153)。入庫日時は、使用済みの内視鏡11がリプロセスセンタ14に入庫される毎に記録されるので、最新の入庫日時よりも最新の受付日時が後であれば、使用済みの内視鏡11がリプロセスセンタ14に入庫した後に、リプロセスセンタ14において、ユーザ設定情報の入力作業が実施されていることを意味する。
一方、最新の受付日時が最新の入庫日時より前である場合(S152でN)は、制御部28aは、最新の入庫後にユーザ設定情報の入力作業が実施されていない(未実施)と判定する(S154)。最新の受付日時が最新の入庫日時より前である場合は、その受付日時は、入庫した内視鏡11がユーザに貸し出される前に実施された前回の入力作業、つまり、前回出庫前に実施された入力作業の実施日付であるので、今回の入庫後にユーザ設定情報の入力作業が実施されていないと判定する。
図12に戻って、制御部28aは、第1判定処理において、ユーザ設定情報の入力作業が実施されていると判定した場合(S160でY)には、別のオーダの入庫情報の入力を待機する(S190)。一方、未実施と判定された場合(S160でN)には、図10に示すように、入庫画面51に警告メッセージ52を表示する警告処理を実行する(S170)。入庫情報を入力した時点(入力ボタン51cがクリック操作された時点)では、ユーザ設定情報の入力作業は実施されていないので(図3参照)、入力ボタン51cがクリック操作された直後に、警告メッセージ52が表示されることになる。そのため、警告メッセージ52によって、作業スタッフに対してユーザ設定情報の入力作業を促すことができる。
制御部28aは、警告処理を開始した後、予め決められた所定時間間隔で第1判定処理(S150)を繰り返す。この処理は、ユーザ設定情報の入力作業が実施されるまで継続されるので、入力作業が実施されるまでの間、入庫画面51には、警告メッセージ52が継続して表示される。これにより、ユーザ設定情報の入力作業の作業忘れが確実に防止される。
次に、図14〜16を用いて、情報管理端末28で出庫情報及びユーザ設定情報の再設定を行う場合の操作画面について説明する。図14及び15に示す出庫画面56は、入庫情報の入力を行うための操作画面である。出庫画面56には、オーダ情報を表示するオーダ表示領域56aが設けられている。オーダ表示領域56aには、オーダ番号を選択する選択ボックス56bが設けられている。選択ボックス56bは、入庫画面51の選択ボックス51bと同様であり、プルダウン形式のメニューから1つのオーダ番号を選択させて入力させるものである。
1つのオーダ番号(「10031」)が選択されると、制御部28aが、DBサーバ29を介して、オーダ管理テーブル46から選択されたオーダのレコードを読み出して、オーダ表示領域56aに表示する。オーダ表示領域56aには、レコードに含まれる項目のうち、ユーザ名、ユーザID、出庫予定日、出庫日時、機器IDの項目を表示する表示欄が設けられている。出庫日時が入力される前においては、出庫日時の表示欄が空欄になっている。
本例において選択されているオーダ(「10031」)は、出庫先がAクリニックであり、出庫対象には、機器IDが「ES070」の内視鏡11が割り当てられている。図6に示すように、同じAクリニックを出庫先とする前回のオーダ(「10001」)では、機器IDが「ES010」の内視鏡11が割り当てられていたのに対して、今回のオーダ(「10031」)では、機器IDが「ES070」の内視鏡11が割り当てられている。レンタルサービスにおいては、このように同じユーザに対して異なる内視鏡11が貸し出される場合があり得る。
また、出庫画面56には、オーダ表示領域56aの下方に、入力ボタン56c、呼び出しボタン56d、OKボタン56e、キャンセルボタン56f、閉じるボタン56gが設けられている。OKボタン56eは、入力内容を確定するためのボタンであり、キャンセルボタン56fは、入力内容をキャンセルするボタンであり、閉じるボタン56gは、出庫画面56を閉じるボタンである。
入力ボタン56cは、出庫情報(出庫日時)の入力を行うための入力ボタン56cであり、入力ボタン56cがポインタ49で指定されてマウスによるクリック操作が行われると、情報管理端末28に内蔵のシステムタイマから現在時刻が読み出されて、図15に示すように表示欄に出庫日時が表示される。OKボタン56eがクリック操作されると、入力した出庫日時がオーダ管理テーブル46内の選択されたオーダ(「10031」)のレコードに書き込まれる。
呼び出しボタン56dは、図16に示すユーザ設定情報の再設定画面57を呼び出すための画面呼び出しボタンである。出庫画面56には、後述する第2判定処理によって、ユーザ設定情報の再設定が実施されていない場合に、警告メッセージ58が表示される。警告メッセージ58には、例えば、「ユーザ設定情報の再設定作業が未実施です」という警告内容と、「再設定作業を実施してください」という再設定作業を促す内容が含まれる。警告メッセージ58は、例えば、入庫画面51の警告メッセージ52と同様に、呼び出しボタン56dを指し示してそこに誘導する矢印を持つ吹き出し形状で表示される。
呼び出しボタン56dがクリック操作されると、操作画面がユーザ設定情報再設定画面57に移行する。図16に示すように、ユーザ設定情報再設定画面57には、ユーザ名、ユーザIDを表示するための表示領域57a、内蔵メモリ内の設定情報を表示するための表示領域57b、調節つまみの設定位置を表示する表示領域57c、再設定ボタン57d、戻るボタン57eが設けられている。
出庫画面56において、呼び出しボタン56dがクリック操作されると、制御部28aは、出庫画面56において選択されているオーダ番号(「10031」)に対応するユーザIDをDBサーバ29に対して送信して、ユーザ設定管理テーブル47内のそのユーザIDのレコードの配信を要求する。ユーザ設定管理テーブル47に既に対応するユーザIDのレコードが記憶されている場合には、そのレコードが読み出されて、各表示領域57a〜57cにそれぞれの項目の情報が表示される。
表示領域57bには、内蔵メモリ23に再設定すべき、ゲイン設定値及び機能ボタンの割り当て内容が表示される。表示領域57bには、書き出しボタン57hが設けられている。書き出しボタン57hは、表示領域57bに表示されている設定情報をリーダライタ41に出力して、リーダライタ41を通じて内視鏡11の内蔵メモリ23へ書き出すための操作ボタンである。
書き出しに当たっては、上述した取り込みの場合と同様に、まず、作業スタッフによって、リーダライタ41と内視鏡11が通信可能な状態にセットされる。この状態で、再設定ボタン57dがクリック操作されると、制御部28aは、表示領域57bに表示された設定情報を、リーダライタ41に出力し、リーダライタ41は、出力された設定情報を内蔵メモリ23に書き出す。こうして内蔵メモリ23に表示領域57bに表示された設定情報が再設定される。
一方、表示領域57cには、調節つまみ21(図2参照)の設定位置が表示されている。作業スタッフは、内視鏡11の目盛り22を読みながら、調節つまみ21を操作して、表示領域57cに表示されている設定位置(「5」)に合わせる。これにより、調節つまみ21の設定位置が再設定される。
再設定ボタン57dは、再設定作業を実施したことを表す再設定情報を入力するための操作ボタンである。再設定作業が完了すると、作業スタッフによって再設定ボタン57dがクリック操作される。再設定ボタン57dがクリック操作されると、制御部28aは、出庫情報(出庫日時)を入力したオーダから出庫対象の内視鏡11の機器ID(「ES070」)を読み出して、その機器IDに対応する在庫管理テーブル48のレコードに再設定情報を書き込む。この再設定情報には、出庫先のユーザID(「1234−001」)も併せて書き込まれる。
図17及び18に示すフローチャートを用いて、情報管理端末28が実行する、出庫情報の受付処理の処理手順を説明する。図17のフローチャートに示すように、出庫画面56の起動指示があると、制御部28aは、出庫画面56をディスプレイ38に表示し(ステップ(S)200)、オーダ番号の入力を待機する(S210)。オーダ番号が入力されると(S210でY)、選択されたオーダのレコードを、DBサーバ29を介してオーダ管理テーブル46から読み出して、オーダ表示領域56aに表示する(S220)。そして、出庫情報(出庫日時)の入力を待機する(S230)。
入力ボタン56cがクリック操作されると(S230でY)、制御部28aは、システムタイマから現在日時を読み出して、出庫日時欄に表示する。OKボタン56eがクリック操作されると、制御部28aは、表示された出庫日時(10/02/20 11:00)の入力を確定し、受付処理を実行する。受付処理の実行により、入力された出庫日時は、DBサーバ29を介してオーダ管理テーブル46のオーダ番号が「10031」のレコードに書き込まれる。制御部28aは、出庫情報が入力されると、そのオーダの機器ID、すなわち、出庫画面56に表示中の機器ID(「ES070」)を読み出し(S240)、読み出したユーザIDに基づいて第2判定処理を実行する。
図18に示すように、第2判定処理において、制御部28aは、読み出した機器IDに対応する再設定情報の有無を調べる(S251)。制御部28aは、DBサーバ29を介して、在庫管理テーブル48内の該当する機器IDのレコードから再設定情報を読み出す。再設定情報が無い場合(S251でN)には、再設定作業が未実施であると判定する(S254)。一方、再設定情報が有る場合(S251でY)には、再設定情報に含まれるユーザIDとオーダで指定された出庫先のユーザIDが一致しているか否かを判定する(S252)。一致していない場合(S252でN)には、出庫先のユーザIDに対応する適正なユーザ設定情報が再設定されていないことを意味するので、ユーザ設定情報の再設定作業が未実施であると判定する(S254)。一方、一致している場合(S252でY)には、ユーザ設定情報の再設定作業が実施されたと判定する(S253)。
図17に戻って、制御部28aは、第2判定処理において、ユーザ設定情報の再設定作業が実施されていると判定した場合(S260でY)には、別のオーダの出庫情報の入力を待機する(S280)。一方、再設定作業が実施されていないと判定された場合(S260でN)には、図15に示すように、出庫画面56に警告メッセージ58を表示する警告処理を実行する(S270)。出庫情報を入力した時点(入力ボタン56cがクリック操作された時点)では、ユーザ設定情報の再設定作業は実施されていないので(図3参照)、入力ボタン56cがクリック操作された直後に、警告メッセージ58が表示されることになる。そのため、警告メッセージ58によって、作業スタッフに対してユーザ設定情報の再設定作業を促すことができる。これにより、再設定作業の作業忘れが防止され、ユーザ設定情報が再設定されていない状態で内視鏡11が出庫されることが防止される。
以上で説明したように、第1実施形態の情報管理端末28では、まず、使用済みの内視鏡11がリプロセスセンタ14へ入庫する入庫時に行われる入庫作業において、内視鏡11が入庫する毎に記録される最新の入庫日時と、そのオーダのユーザIDと同じユーザ設定情報の最新の受付日時とに基づいて第1判定処理を行っている。そして、第1判定処理によって、入庫時において行われるべきユーザ設定情報の入力作業が実施されたか否かを調べて、未実施の場合には警告を行うようにしたから、入力作業の作業忘れを防止することができる。また、第1判定処理は、入庫する毎に記録される入庫情報に基づいて行われるので、ユーザ設定管理テーブル47内のユーザ設定情報を常に最新の状態に保つことが可能である。
また、入庫情報が入力された後、ユーザ設定情報の入力作業が行われるまでの間、所定時間間隔で繰り返し第1判定処理が行われるから、作業忘れをより確実に防止することができる。また、警告メッセージ52は、入庫情報の入力が行われる入庫画面51に表示されるので、作業忘れの防止効果が高い。
次に、リプロセスが完了後の出庫作業において、在庫管理テーブル48に再設定情報を記憶させ、出庫先の内視鏡に対して、再設定作業がなされたかを判定する第2判定処理を実行し、再設定情報が無い場合に警告するようにしたから、再設定作業の作業忘れを防止することができる。また、再設定情報にはユーザIDも記録されており、第2判定処理においてユーザIDの照合も行っているから、出庫先のユーザに応じた適正なユーザ設定情報が再設定されているかについても判定することができる。
「第2実施形態」
第1実施形態の第1判定処理は、入庫画面51において入庫情報が入力されることを契機として実行される例で示したが、図19に示すように、入庫情報の入力の有無とは無関係にユーザ設定情報が検索されたときに第1判定処理を行うようにしてもよい。情報管理端末28は、起動中、検索指示の入力を待機する(S300)。指定されたユーザIDの検索指示が入力されると(S300でY)、制御部28aは、第1判定処理を実行する(S310)。第1判定処理の内容は、第1実施形態と同様である。そして、第1判定処理の判定結果に基づいて、ユーザ設定情報の入力作業が実施されている場合(S320でY)には、ユーザ設定情報の内容を画面に表示する(S340)。一方、ユーザ設定情報の入力作業が実施されていない場合(S320でN)に警告処理をする(S330)。警告処理では、第1実施形態と同様の警告メッセージ52が画面に表示される。
ユーザ設定情報の検索は、ユーザ設定情報の内容の確認や、ユーザ設定情報の再設定作業を準備する段階で行われる場合が多いと考えられるので、検索時に第1判定処理を実行することは実行タイミングとして好適である。もちろん、第2実施形態と第1実施形態を組み合わせても可である。そうすれば、ユーザ設定情報の入力作業の作業忘れをより確実に防止できる。また、リプロセスが開始されるときに、洗浄消毒装置などからリプロセスの開始の通知を情報管理端末28に送信するようにして、情報管理端末28がその通知を受けたときに、第1判定処理を実行するようにしてもよい。このように、第1判定処理のタイミングは、種々変形が可能である。
「第3実施形態」
第3実施形態は、オーダ受付端末27が発行した出庫指示の通知を情報管理端末28が受けたことを契機として、第1判定処理と第2判定処理を実行する例である。情報管理端末28は、オーダ受付端末27からの出庫指示の通知を待機する(S400)。
出庫指示の通知を受信した場合(S400でY)、出庫指示の通知からユーザIDを読み出し(S410)、図13に示す第1判定処理を実行する(S420)。第1判定処理の判定結果に従って、ユーザ設定情報の入力作業が実施されていない場合(S430でN)には、警告メッセージ52(図10参照)を画面に表示する(S440)。入力作業が実施されている場合(S430でY)は、出庫指示の通知から機器IDを読み出して(S450)、図18に示す第2判定処理を実行する(S460)。第2判定処理の判定結果に従って、ユーザ設定情報の再設定作業が実施されていない場合(S470でN)は、警告メッセージ58(図15参照)を画面に表示する(S480)。この後、再設定作業が実施されるまで、警告処理を予め決められた所定時間間隔で繰り返す(S490)。再設定作業実施されるまでの間、警告メッセージ58の表示が継続される。
出庫先を指定する出庫指示の通知が未受信の段階では、再設定作業は実施されていないので(図3参照)、1回目の第2判定処理の判定結果は未実施となり、警告メッセージ58が表示されることになる。出庫準備作業は、出庫指示によって開始される(図3参照)。そして、出庫先は出庫指示によって明らかになるので、出庫指示の通知を受けたタイミングは、第2判定処理の実行可能な最も早いタイミングとなる。したがって、第2判定処理のタイミングとしては第3実施形態のタイミングが最も好ましい。また、第3実施形態では、第1判定処理も行われるので、再設定すべきユーザ設定情報が最新の状態にあるかを確認することもできる。なお、上記第1〜第3の各実施形態の組み合わせももちろん可である。
また、上記実施形態では、第1判定処理の判定の基礎とする受付情報と入庫情報として、それぞれ最新の受付日時及び最新の入庫日時を例に説明したが、第1判定処理は、日時以外の情報でも可能である。
例えば、内視鏡11の入庫情報を「入庫済み」又は「未入庫」の二値で記録し、ユーザ設定情報の受付情報を「実施済み」又は「未実施」の二値のいずれかで記録する。この場合、ユーザ設定情報の入力作業を実施した場合には、ユーザ設定管理テーブル47の受付情報に「実施済み」が記録される。そして、内視鏡11が出庫され、再び入庫する前までに出庫先のユーザIDに対応するユーザ設定管理テーブル47の受付情報を「実施済み」から「未実施」に戻す。次回入庫した時点では、受付情報は「未実施」となっているので、入庫後にユーザ設定情報の入力作業が実施されるまでの間、第1判定処理の判定結果は、未実施と判定されるので、警告が行われる。
また、上記実施形態では、第2判定処理について、再設定情報を「実施済み」と「未実施」の二値で判定を行うようにしたが、再設定情報として、再設定日時を記録し、第2判定処理を、再設定日時と入庫日時に基づいて行ってもよい。この場合、同じ機器IDの最新の再設定日時と最新の入庫日時とを比較して、最新の再設定日時が最新の入庫日時以後であるか否かを調べて、再設定日時が入庫日時以後である場合に、「実施済み」と判定され、再設定日時が最新の入庫日時よりも前である場合に、「未実施」と判定される。
上記実施形態では、本発明のユーザ設定情報管理装置を、レンタルサービスに適用する例で説明したが、レンタルサービス以外でも、例えば、医療施設が保有する内視鏡の洗浄消毒を含むリプロセスについて、医療施設からの委託を受けて代行するリプロセス代行サービスに適用してもよい。リプロセス代行サービスの場合は、リプロセスセンタへの内視鏡の入庫は医療施設からの預かり、リプロセスセンタからの出庫は医療施設への返却、となる。
リプロセスにおいては、分解や部品交換を伴う修理が行われる場合があるので、その過程において内視鏡に設定されているユーザ設定情報がリセットされてしまう場合がある。リプロセス代行サービスにおいても、内視鏡を医療施設に返却する場合には、ユーザ設定情報を入庫時の状態に戻して返却するのが望ましい。そのため、リプロセス代行サービスの場合も、ユーザ設定情報を管理する必要がある。
ただし、リプロセス代行サービスの場合は、内視鏡の保有者が医療施設(ユーザ)であり、レンタル業者が内視鏡を保有し、1つの内視鏡が不特定多数のユーザに貸し出されるレンタルサービスと異なる。こうした違いから、レンタルサービスの方が、ユーザ設定情報の管理方法が複雑化するため、本発明はレンタルサービスの場合に特に有効である。理由は以下の通りである。
リプロセス代行サービスでは、入庫した内視鏡に設定されているユーザ設定情報を、そのまま、出庫時に同じ内視鏡に再設定してユーザに返却すればよい。つまり、リプロセス代行サービスの場合は、内視鏡の機器IDとそれを使用するユーザIDが1対1で対応するため、機器IDとユーザIDを区別する必要はない。
これに対して、レンタルサービスの場合は、1つの内視鏡が不特定多数のユーザに使用されることを予定しているので、上記実施形態で説明した通り、1つの内視鏡に対して出庫毎に異なるユーザ設定情報を再設定する必要がある。つまり、レンタルサービスの場合は、機器IDとユーザIDは1対1で対応しないため、機器IDとユーザIDを区別して取り扱う必要が生じる。そのため、リプロセス代行サービスの場合と比べて、ユーザ設定情報を管理するしくみが複雑化する。
例えば、リプロセス代行サービスの場合は、機器IDとユーザIDが1対1で対応しているため、機器ID単位でレコードが生成されるテーブル(例えば在庫管理テーブル)にユーザ設定情報を登録しておけば、そのテーブルとは別にユーザID単位でレコードが生成されるテーブル(例えばユーザ設定管理テーブル)を持たなくて済むが、レンタルサービスの場合は、機器IDとユーザIDが1対1で対応しないため、ユーザID単位でレコードが生成されるテーブルが必ず必要になる。このように、情報管理のしくみが複雑化するほどコンピュータシステムを利用する必要性は高い。したがって、本発明は、リプロセス代行サービスと比較して、レンタルサービスの場合に特に有効である。
また、リプロセス代行サービスとレンタルサービスの両方を提供する事業者がユーザ設定情報を管理する場合に本発明を適用してもよい。本発明によれば、レンタルサービスとリプロセスサービスが混在する場合でも、両者を区別することなく、同じ処理フロー、同じプログラムで統一的にユーザ設定情報を管理することができるので、コンピュータシステムを構築するコスト負担を軽減できる。
また、上記実施形態では、医療施設とは別のレンタル業者のリプロセスセンタでユーザ設定情報を管理する例で説明したが、もちろん、医療施設内の内視鏡洗浄室などのリプロセスを行う処理場においてユーザ設定情報を管理する場合に使用してもよい。もちろん、レンタルサービスの場合は、取り扱う内視鏡の本数が1つの医療施設と比較して多いので、本発明はレンタルサービスの場合に特に有効である。
また、上記実施形態では、内視鏡のユーザ設定情報として、内視鏡の内蔵メモリに格納される設定情報のようにリーダライタによって読み取りが可能なユーザ設定情報と、調節つまみの設定位置などのように作業スタッフの目視によって読み取られるユーザ設定情報の2種類の情報を読み取る例で説明している。このうち、リーダライタによって読み取り可能なユーザ設定情報については、例えば、入庫情報の入力が行われたときに、内蔵メモリからの読み取りが自動的に行われ、出庫情報の入力が行われたときに、内蔵メモリへの書き出しが自動的に行われるというように、入庫情報や出庫情報が情報管理端末へ入力されたことを契機として、情報管理端末の制御部がリーダライタを介して内蔵メモリからのユーザ設定情報の読み取りと内蔵メモリへのユーザ設定情報の書き出しを自動的に実行するようにしてもよい。
上記実施形態では、内視鏡のユーザ設定情報として、イメージセンサのゲイン設置値、機能ボタンの割り当て内容、硬度調節の設定位置を例に説明したが、これらに代えて、あるいは、これらに加えて、他のユーザ設定情報を使用してもよい。
また、例えば、内視鏡の内蔵メモリに記憶されるユーザ設定情報は、内視鏡のユーザ設定情報に限らず、プロセッサ装置や光源装置など内視鏡と接続される周辺装置のカスタマイズ機能によって設定されるユーザ設定情報でもよい。
例えば、プロセッサ装置のカスタマイズ機能としては、モニタに表示する観察画面の色合いや輝度をユーザの好みに応じて設定できる機能がある。こうしたプロセッサ装置で設定したユーザ設定情報が内視鏡の内蔵メモリに格納される。内視鏡がプロセッサ装置と接続されると内視鏡の内蔵メモリからプロセッサ装置がユーザ設定情報を読み込んで、読み込んだユーザ設定情報に従ってモニタの色合いや輝度を自動設定する。プロセッサ装置は、複数のユーザに共用されることが多いので、プロセッサ装置のユーザ設定情報を内視鏡の内蔵メモリに格納し、これを自動的にプロセッサ装置が読み込む機能は、ユーザにとってメリットが大きい。
また、処理場においてリプロセスされる医療機器として内視鏡を例に説明したが、プロセッサ装置や光源装置などの内視鏡の周辺装置でもよい。もちろん、内視鏡や周辺装置などの内視鏡検査機器に限らず、例えば、携帯用のデジタルX線検査機器である電子カセッテでもよい。
上記実施形態では、本発明のユーザ設定情報管理装置を、受付手段、判定手段、警告手段を構成する情報管理端末28と、記憶手段を構成するDBサーバ29からなるコンピュータシステムで構成した例で説明したが、情報管理端末28は1台に限らず、複数台あってもよい。また、DBが構築される記憶手段としては、DBサーバ29以外でもよく、例えば、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)といったネットワークを介して接続するストレージデバイスを使用してもよい。また、情報管理端末28に内蔵のハードディスクドライブからなるストレージデバイスにDBを構築して、これを記憶手段としてもよい。このように、ユーザ設定情報管理装置を実現するコンピュータシステムの物理構成は適宜変更が可能である。
また、上記実施形態で示したとおり、本発明は、プログラムの形態、さらにはプログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶことはもちろんである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。