JP5440342B2 - 光照射器 - Google Patents
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Description
図5に、上記のような光照射装置の光照射器に取り付けられる、棒状の紫外線放電ランプの構成の一例を示す
紫外線放電ランプ1は、大きくは、封体と呼ばれる一方向に伸びるガラス(石英)管内に一対の電極1aが設けられた管本体部分(発光部A+管端部B)と、管内部の電極1aと外部の電極(リード線)5とをつなぐための金属箔(例えばモリブデン箔)1cが、埋設されたシール部Cとから構成されている。
封体内には水銀やランプの点灯に必要なガスが封入されている。なお、水銀以外に一種もしくは複数種の金属が封入されているランプもある。
シール部Cの両端(ランプ1の長手方向の両外側)にはセラミックス製または金属製の口金部1bが取付けられており、この口金部1bから、外部の電極(リード線)5を介して電極1aに電力が引き込まれる。
また、ランプ1を光照射器に取り付ける際には、光照射器に設けられたランプ保持部材が、この口金部1bの部分を保持する。
点灯時は、一対の電極1a間で放電が起き、管内に封入されている水銀や、水銀以外に金属が封入されている場合はそれらの金属が蒸発し、該金属特有のスペクトルを発光する。この時、両電極1a間である封体発光部Aは発光領域になり、管端部Bやシール部C及び口金部1bの部分は非発光領域となる。
このような紫外線放電ランプは、一例をあげれば、定格18kWのものであって、電極1a間距離は約1100mm、内容積が約400cm3の封体内部に鉄、ヨウ化水銀、水銀などが封入されて、波長220nm〜400nmの光を放射する。
1は棒状の紫外線放電ランプ(以下、棒状ランプあるいは単にランプという)、2はランプハウス、2aは樋状のミラー、2bは風洞、2cは隔壁板、2dは冷却風の通風孔、3は吸引ファン、4はダクトであり、ランプハウス2の上部には、ダクト4を介して吸引ファン3が設けられている。
吸引ファン3が動作することにより、外部からランプハウス2内に冷却風が吸引され、棒状のランプ1の長手方向に直交するように冷却風が流れ、ランプ1およびミラー2aを冷却する。
ランプ1およびミラー2aを冷却した冷却風は、隔壁2cに設けられたエアの吸い込み孔(通風孔)2dから風洞2bに引き込まれ、ダクト4から排気される。
上記棒状ランプ1は、例えば特許文献2の従来例の図4に示されるように、ランプの両端に形成されている口金部分をクリップ部材などで挟持して支持される。
光配向膜の幅が広くなるにつれ、ランプ1の発光部もそれに応じて長くする必要があるが、封体の長さが2m以上になると、以下のような問題が生ずる。
(1)ランプが長くなっても管径はあまり変わらず、ランプの自重は大きくなるので、ランプの特定の部位に過大な荷重が掛かると、ランプが破損する危険がある。特に、管径が細くなる管端部、シール部の近傍は脆弱であり、過大な荷重が加わるとこの部分で破損することがある。
ランプは例えば特許文献2の図4に示されるように、その両端に形成されている口金部分をクリップ部材などで挟持して支持することが多いが、長いランプを両端に形成された口金部分だけで支持すると、封体の自重が、管径の細い管端部、シール部などの特定の部位に加わり、この部分が破損する場合がある。
(2)長いランプは自重も大きくなるので、取り扱いが難しくなり、光照射器へのランプの取り付け、取り外しが困難となる。例えば、ランプの一方の口金付近を持つと、上記のように管端部やシール部などで破損することがあり、また、ランプが長いので、取り付けるときにどこかにぶつけて破損することも考えられる。このため、場合によっては複数人でランプを支持して、光照射器への取り付け、取り外しをする必要もでてくる。
例えば樋状のミラー2aの断面形状が楕円である場合、ランプの発光部をこの楕円の第一焦点位置に配置することで、ミラー2aに反射された光は楕円の第二焦点に集光する。しかし、封体にたわみが生じると、ランプの発光部の位置が第一焦点からずれ、ミラーにより反射した光は第二焦点に集光せず、照度や均一度が低下する。
また、例えば樋状のミラー2aの断面形状が放物であるパラボラミラーの場合、ランプの発光部をこのパラボラミラーの第一焦点位置に配置することで、ミラー2aに反射された光はミラーに反射した光は平行光になる。しかし、封体にたわみが生じると、ランプの発光部の位置が第一焦点からずれ、ミラーにより反射した光は平行光にならず、所望の光特性が得られなくなる。
しかし、特許文献2に記載されるものでは、ランプの口金部分をバネ板部材で押圧し、
発光管の直管部分にV字ブロックを当接させているので、ランプの長手方向に対して直交する方向に力が働き、ランプの管径が細くなっている口金付近に大きな力が加わり、場合によっては、この部分が破損することも考えられる。また、ランプが長いと、撓むことも考えられる。
このため、特許文献2に記載される支持構造は、ある長いランプには適用することが難しい。
本発明は上記課題を解決するたになされたものであって、本発明の課題は、長い棒状のランプを備える光照射器において、ランプを破損させることなく確実に支持することができ、また、ランプの自重たわみを防ぎミラーに対してあらかじめ設定された位置に位置決めでき、さらに光照射器へのランプの取り付け取り外しが容易な光照射器を提供することである。
(1)一方向に伸びる封体を備えたその長手方向が水平に配置された棒状のランプと、この棒状のランプからの光を反射する樋状のミラー(樋状ミラーの断面形状は楕円でも放物でもよい)と、棒状ランプから出射した光、および棒状ランプから出射した後樋状ミラーにより反射された光が出射する光出射口を備えた光照射器において、上記ランプを支持する支持部材を設ける。
上記支持部材は、ランプに対し光出射口とは反対側(即ち樋状ミラーの頂部側)に取り付けられた、ランプの封体に接してランプをミラーに対してあらかじめ設定された位置に位置決めする例えばVブロックのような位置決め部材と、光出射口の側からランプの封体の発光部に接して複数箇所で持ち上げ、ランプの封体を位置決め部材に押付け支持するランプ持ち上げ部材とを有し、上記棒状のランプの口金部に該口金部を支持するための前記クリップ部材などの支持手段を設けずに、ランプを上記位置決め部材とランプ持ち上げ部材とで挟持して支持する。
(2)上記(1)において、持ち上げ部材をランプの長手方向に複数に分割し、複数に分割された持ち上げ部材を一体で上下動させる持ち上げ機構を設け、この機構により分割された複数の部材を一体で上下動させて、ランプを持ち上げたり、下降させる。
(3)上記(2)において、上記ランプ持ち上げ機構を、中心に回転軸を有し、この中心から偏心した位置に回転可能に棒状部材が接続され、この棒状部材を水平方向に押し引きすると上記回転軸を中心に回転する楕円形のカムと、このカムの回転により上下移動する第1の部材と、第1の部材に弾性部材を介して支持され、第1の部材の上下移動と共に上下に移動する持ち上げ部材(第2の部材)から構成する。
この持ち上げ部材(第2の部材)は、上記位置決め部材に対向して上記ランプを挟持する、光透過性のランプ封体支持部を有する。
(1)棒状のランプの口金部を支持する支持手段を設けずに、ランプ持上げ部材によりランプの封体の発光部を持上げて位置決め部材に押付け、ランプを位置決め部材とランプ持上げ部材で挟んで保持するようにしたので、管径が細くなる管端部、シール部などに荷重を掛けることなくランプを支持することができる。このため、封体が長いランプであっても、破損するなどの心配なく安全に支持することができる。また、持ち上げ部材を光透過性の部材で構成することにより、ランプからの光が上記持ち上げ部材で遮光されることがなく、ランプからの光を有効に利用することができる。
(2)ランプを上記位置決め部材と持ち上げ部材とで挟持して複数箇所で支持するようにしたので、封体が長いランプであっても自重によるたわみを防ぐことができ、ミラーに対してあらかじめ設定された位置に、上下左右にずれることなく位置決めして保持することができる。
(3)ランプ持上げ機構の持ち上げ部材(第2の部材)を上下方向に移動できるように構成したので、持ち上げ部材(第2の部材)上にランプを載せて、持ち上げ部材(第2の部材)を上方向に移動させることにより、ランプを取り付けることができ、また、持ち上げ部材(第2の部材)を下方向に移動させることにより、ランプを取り外すことができ、封体の長いランプであっても、取り付け/取り外しを容易に行なうことができ、容易にランプの交換作業を行うことができる。
図1は本発明の実施例の光照射器の内部構成を示す図であり、図1(a)は本実施例の光照射器の概略構成を示し、同図はランプの長手方向の管軸を通る平面で切った断面図(図1(b)のA−A断面図)であり、同図(b)は、本実施例の光照射器をランプの長手方向に対して直交する平面で切った断面図(図1(a)のB−B断面図)である。
なお、図1(a)では図1(b)に示した突起部121(ランプ封体支持部)、Vブロック(位置決め部材)のみが示されており、ランプを支持するためのその他の構成は省略されている。
図2はランプの長手方向に直交する方向から本実施例のランプ持ち上げ機構、位置決め部材、ランプを見た図であり、ランプハウス、樋状ミラー、風洞よりも上の部分などは省略されている。また、図3はランプ持ち上げ機構とランプとVブロックの斜視図であり、図4はランプ持上げ機構の動作を示す図である。
ランプ1は、図1に示すように位置決め部材である、例えばセラミック等で形成されるVブロック16とランプ押さえ棒(第2の部材)12等から構成される支持手段により支持されており、ランプ1の口金部1bを支持するための前記クリップ部材などの支持手段は設けられていない。なお、ランプ1への電源供給はランプ1の口金部1bから引き出されたリード線(図1では不図示、前記図5参照)を図示しない端子台等に接続することによりなされる。
Vブロック16(位置決め部材)は、図1(b)に示すように断面がV字状であり、その2つの斜面にランプ1の封体の発光部が突き当たったとき、ランプ1がミラー2aに対してあらかじめ設定された位置になるように、隔壁板2cに取り付ける位置と形状が決められている。
なお、ランプ1の位置決め部材は、ランプ1の封体が接する部分がV字型ではなく、例えば円弧状のような曲面であっても良い。
ここで、ランプ1のミラー2aに対するあらかじめ設定された位置とは、所望の光学特性(例えば照度や均一度)が得られる位置のことである。例えば、樋状ミラー2aの断面形状が楕円や放物(パラボラ)である場合は、ランプをその第一焦点に位置決めすることが多く、その場合は第一焦点の位置が「あらかじめ設定した位置」である。しかし、ランプを焦点位置から多少ずらした方が処理に有効な場合もある。その場合は、その焦点からずれた位置が「あらかじめ設定した位置」となる。
ランプハウス2の光出射口側には、ランプ押さえ棒(第2の部材)12、カム受け(第1の部材)11等から構成されるランプ持ち上げ機構20が設けられている。
ランプ持ち上げ機構20は、図1(b)、図2、図3に示すようにベースプレート10上に設けられ、ベースプレート10に回転可能に支持された楕円形のカム14、カム14の回転により上下移動するカム受け(第1の部材)11、カム受け11に弾性体13(ばね)を介して支持され、カム受け11の上下に伴い上下するランプ押さえ棒(第2の部材、すなわち「持ち上げ部材」)12を備える。
ランプ押さえ棒12は、ランプ1を下側から上に持上げるための部材であり、中央にランプの封体発光部に接して支持する突起部(ランプ封体支持部)121と、この突起部121の両側にランプの長手方向に直交する方向に伸びる腕部122を備える。ランプ押さえ棒12の突起部121は、Vブロック16のランプを挟んで対向する位置になるように設ける。
突起部121はランプ1の封体発光部の下側に接してランプ1を上に持ち上げ、ランプをVブロック16との間で挟んで支持する。上記したように、ランプ1をあらかじめ設定した位置に位置決めするVブロック16は、ミラー2aを取り付けた隔壁板2cに取り付けられ、Vブロックとミラー2aは一体化している。したがって、突起部121によりVロック16に押付けられたランプ1、ミラー2aに対して上下左右にずれることなく位置が決まる。
なお、突起部121のランプと接触する部分はあまり鋭く尖らせない。ランプの封体の一点に力が集中しないようにするためである。
ランプ押さえ棒12の腕部122の両端は、押しばね13を介してカム受け11に取り付けられている。カム受け11は、1個のランプ押さえ棒12に対して2個、ランプ1の両側に設けられる。
図2、図3に示すように、カム14には回転軸14aとは異なる位置に、ランプの長手方向と並行して伸びる棒状の部材15がカム14に対して回転可能に取り付けられる。
棒状の部材15が水平方向(図2の左右方向)に移動すると、カム14は回転移動する。これにより、図1(b)、図2(a)、図3に示すように楕円形のカム14の長径が上になるとカム受け11は上昇し、図2(b)に示すようにカム14の長径が横になるとカム受け11は下降する。
カム受け11が上昇すると、押しばね13を介してカム受け11に支持されているランプ押さえ棒12も上昇する。ランプ押さえ棒12が上昇すると、突起部121がランプ1の封体発光部を持ち上げる。持ち上げられたランプ1の封体発光部は、Vブロック16の斜面に突き当たり位置が決まる。
カム14は、ランプ1の両側に設けられた2個のカム受け11に対して、それぞれ1個ずつ設ける。棒状部材15もランプ1の両側のカム14のそれぞれについて取り付ける。
ミラー2aに対する位置が重要なのはランプの発光部なので、ランプの持ち上げ部材とVブロック16は、ランプ1の封体発光部を挟んで支持する位置に設ける。上記したように、ランプ押さえ棒12の突起部121とVブロック16は、ランプ1の封体発光部を挟んで対向する位置に設ける。
ランプ押さえ棒(「持ち上げ部材」)12とVブロック16は、ランプの長さに応じて、たわみの大きさを考慮し複数個所設ける。しかし、ランプの中央と両端の少なくとも3個所に設けることが望ましい。なぜなら、中央部だけだと両端がたわみ(下がり)、両端だけだと中央部がたわむ(下がる)からである。
図2においては、同図(b)に示すように棒状部材15を右方向(ランプから遠ざかる方向)に引くと、カム14の長径が横になり、カム受け11が下降しランプが下降する。また、同図(a)に示すように、棒状部材15を左方向(ランプに近づく方向)に押すと、カム14の長径が縦になり、カム受け11が上昇しランプが上昇する。
なお、図1、図2ではランプ押さえ棒(「持ち上げ部材」)12とVブロック16をランプ1の封体発光部の中央と両端の3個所に設けている場合について示しているが、3個のランプ押さえ棒12とVブロック16のいずれか一方あるいは両方を、一体の部材で構成し、ランプ1の封体を一体に形成されたランプ押さえ棒12とVブロック16で挟持し、ランプ1の中央と両端等の複数個所で支持するようにしてもよい。
本実施例の光照射器にランプ1を取り付ける場合、棒状部材15を右方向に引き、ランプ持上げ機構20を下げた状態(図2(b)、図4(a)参照)で、ランプ押さえ棒12の突起部121の上にランプ1を置く。
その状態で、棒状部材15をランプの方向(図2の左方向)に押す。図4(b)に示すように、棒状部材15が押されることによりカム14が回転し、カム14の長径が上に向かい、カム受け11が上昇する。両端をカム受け11により支持されているランプ押さえ棒12も上昇し、ランプ押さえ棒12の突起部121が、ランプの封体発光部を下から持上げる。ランプ押さえ棒12がある程度持ち上がると、ランプ1はVブロックの斜面に突き当たる。
この押しばね13の縮んだ力は、ランプ押さえ棒12の突起部121がランプの封体発光部を下からVブロック16に押し付ける力としてはたらく。また、ランプ押さえ棒12が複数ある場合、各突起部121の高さに多少誤差があっても、その誤差分の距離は押しばね13の縮みで吸収する。以上により、ランプ1の封体はたわみが生じることなくVブロック16に押し付けられ、ミラー2aに対して上下左右にずれることなく位置が決まる。ランプ1の所定位置への取り付けが行なわれたら、ランプ1から引き出されたリード線(図示せず)を図示しない端子台などに接続する。これによりランプの取り付けが終了する。
1b 口金部
2 ランプハウス
2a 樋状のミラー
2b 風洞
2c 隔壁板
2d 通風孔
10 ベースプレート
11 カム受け(第1の部材)
12 ランプ押さえ棒(第2の部材)
121 突起部(ランプ封体支持部)
122 腕部
13 押しばね
14 カム
15 棒状部材
16 Vブロック
20 ランプ持ち上げ機構
Claims (3)
- 一方向に伸びる封体を備え両端部分に口金部を有し、長手方向が水平に配置された棒状のランプと、
該棒状のランプからの光を反射する樋状のミラーと、
上記棒状ランプおよび上記ミラーにより反射された光が出射する光出射口と、
上記ランプを支持する支持部材とを備え、
上記支持部材は、
上記ランプに対し上記光出射口とは反対側に設けられ、上記ランプの封体に接して該ランプを上記ミラーに対してあらかじめ設定された位置に位置決めする位置決め部材と、
上記光出射口の側から上記ランプの封体を複数個所で持ち上げて、上記位置決め部材に押付ける持ち上げ部材とを有し、
上記棒状のランプの口金部には支持手段が設けられておらず、該ランプは上記位置決め部材と持ち上げ部材とで挟持されて支持される
ことを特徴とする光照射器。 - 上記持ち上げ部材は、上記ランプの長手方向に複数に分割され、該複数に分割された持ち上げ部材を、一体で上下動させる持ち上げ機構を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光照射器 - 上記ランプ持ち上げ機構は、
棒状の部材が接続され、該棒状部材の水平方向の移動により回転する楕円形のカムと、
上記カムの回転により上下移動する第1の部材と、
上記第1の部材に弾性部材を介して支持され、第1の部材の上下移動と共に上下に移動する上記持ち上げ部材である第2の部材とを備え、
上記第2の部材は、上記位置決め部材に対向する光透過性のランプ封体支持部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の光照射器
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