JP5452045B2 - 2層以上の紙製筒状体の紙層を具えた紙袋 - Google Patents
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Description
上記図11は、従来の紙袋の製造の様子を示す概念正面図であって、紙袋の口部および底部が切断される前の、補強紙を口部と底部に挟んだ2層の紙製筒状体の様子を示す図である。
なお、紙袋51の底部1bの補強紙5は、紙袋51の底部1bと隣接する紙袋61の口部1aの補強紙5と一体形成された長さW´(W´=W1´+W2´)の補強紙の状態で2層の紙製筒状体の紙層2、3に挟まれ、この紙層2、3が切断面Bで切断されると、紙袋51の底部1bと紙袋61の口部1aとが分離することとなる。
なお、補強紙5は通常、クラフト紙からなり、またこの補強紙5は、2層の紙製筒状体の紙層2、3にそれぞれ接着剤等によって貼り付けられる。なお紙袋51と紙袋61とは紙袋の理解のため別符号としたが、同一構造である。
そこで、従来の紙袋51では、上記補強紙5が挟まれて紙層が3層になった部分に糸7によるミシン掛けを行い、紙袋51の強度を向上させるようにしている。
この発明の紙袋の補強紙が、JIS P 8117:1998による透気度25秒/100cc以下のクラフト紙であると、補強紙の貼り付け位置の位置決め精度が向上するので、補強紙の貼り付け位置の位置決め精度を可及的に考慮しないですむ分、従来の紙袋より材料である補強紙を一層削減して紙袋全体の製造コストを一層削減できるとともに、補強紙がミシン掛けした位置に存在せずに紙袋の強度が弱く紙袋が落下した際にミシン掛けした部分から破袋するおそれを一層可及的に防止でき、しかも切断面で切断した際に、紙袋の底部にミシン掛けされない補強紙の切断屑が発生するおそれを可及的に防止でき、また紙袋の底部の各紙層を折り曲げる際に補強紙を折り曲げる虞を一層可及的に防止できるので、更に折り曲げに対する反発力が少なくなって折り曲げやすく封緘が簡単となり、また補強紙の貼り付け位置の位置決めの際に紙袋の生産速度を落とす必要もないから、紙袋の生産速度を上げることができた。
図1で示すように、この発明の実施例の紙袋11は、二層の紙製筒状体の紙層2、3を具えている。この2層の紙製筒状体の紙層2、3は、内側の紙製筒状体の紙層2と、外側の紙製筒状体の紙層3からなる。
この紙袋1の両端部1a、1bのうち、一端部は、収容物Rが充填される入口である口部1aであり、他端部は紙袋1の底部1bである。
底部1bの紙層2、3は一回以上折り曲げられ当て紙14によって底部1bが封緘されている。
また、紙袋1の口部1aの紙層2、3間には補強紙5が挟まれている。補強紙5を挟んだ紙層2、3は糸7によるミシン掛けによって口部1aが封緘される。
図2で示すように、この発明に係る実施例の2層以上の紙製筒状体の紙層2、3を具えた紙袋1(図1)を製造するには、2つの紙製筒状体をそれぞれ形成する矩形状の紙層2、3を用意するとともに、この紙層2、3の間に挟む矩形状の補強紙5を用意した。
用意する補強紙5の袋長さ方向に沿った長さWは、図2および後述する図4で示すように、袋長さLより短い(W<L)。
また、この補強紙5の袋長さ方向に沿った長さWは、図10で示した紙袋51の底部1bに挟まれる補強紙5と隣接する紙袋61の口部1aの補強紙5とを一体形成した従来の補強紙5の長さW´(W´=W1´+W2´)より短い(W<W´)。より具体的には、補強紙5の袋長さ方向に沿った長さWは80mm程度であり、この長さWは、従来の補強紙5の袋長さ方向に沿った長さW´の半分程度である。
補強紙5を一方の矩形状の紙2に対し予め定めた位置に案内した後、上記吸引手段21の吸引を解除すると、補強紙5は該矩形状の紙層2の上に配置され、配置された位置で該矩形状の紙層2に、図示せぬ接着剤等を介して貼り付けられた。
その後、補強紙5が張り付けられた一方の矩形状の紙層2に対して他方の矩形状の紙層3が重ねられ、補強紙5は貼り付けられた一方の矩形状の紙層2と他方の矩形状の紙層3との間には挟まれ、挟まれた補強紙5は他方の矩形状の紙層3に図示せぬ接着剤等を介して貼り付けられた。
なお、補強紙5を矩形状の紙層2、3に張り付ける上記接着剤は、補強紙5の上、矩形状の紙層2、3の上のいずれに塗布しておいてもよい。
なお、図3は、図1の紙袋の製造の様子を示す概念斜視図であって、補強紙が挟まれた2層の筒状体の紙層を示す概念斜視図である。
図4は、図1の紙袋の製造の様子を示す概念正面図であって、紙袋の口部および底部が切断される前の、補強紙を口部に挟んだ2層の紙製筒状体の様子を示す図である。
なお、別の紙袋11は紙袋1と同一構造であるが、ここでは発明の理解のために、別符号で示している。
したがって、図4の2層の紙製筒状体の紙層2、3から、袋長さLとなるように切断面Bで切断する毎に、口部1aと底部1bを具えた1つの紙袋1を切り出すとともに、これに隣接する紙袋11から分離した。
図5は、図1の紙袋の製造の様子を示す概念断面図であって、図4の補強紙を口部に挟んだ2層の紙製筒状体から、紙袋の口部および底部を具えた紙袋を切り出した様子を示す図である。
なお、当て紙14は折り曲げた紙層2、3を包囲するようにし配置されるので、これにより折り曲げが固定され底部1bが封緘された。
上記図6は、図5の紙袋の底部の紙層を折り曲げられ当て紙によって底部が封緘された図である。また、図6の符号15は、当て紙14を紙袋1の外側の筒状体の紙層3に接着させる接着剤であり、符号16は、底部1bを開封する開封テープを概略的に図示している。
また、図1の紙袋1を開封するには、当て紙14に形成された開封テープ16を引けば当て紙14が破れて底部1bを開封できた。この紙袋1の開封作業は、鋏等の切断器具によって紙層2、3を切断して開封する場合に比べて、切断器具を用いない分、従来の紙袋51に比し、簡単である。なお、開封テープ16付き当て紙14は周知技術である。
実施例1
補強紙5に、(1)JIS P 8117:1998による透気度25秒/100cc以下のクラフト紙と、(2)JIS P 8117:1998による透気度25秒/100ccを超えるクラフト紙の2種類のクラフト紙を用いて、上記の方法により、紙袋1を製造(以下、「製袋」という。)した。
紙袋1の製袋速度は85m/分であった。また、製袋した紙袋1の切断面(切断端部)Bから、補強紙5の切断端部5aまでの距離を1袋あたり2点、50袋測定し、その貼り付け位置の平均および標準偏差を算出し、以下の表の結果を得た。なお、補強紙5の切断端部5aとは、補強紙5は、上記吸引手段により吸引される前、ロール状の連続紙の形態の補強紙5から長さWの補強紙5を切り出されるので、その切断した際に形成される一端部のことである。また、上記吸引手段の吸引力およびその解除力は従来と同様に50kPa程度であった。
いいかえると、補強紙5を、透気度を JIS P 8117:1998による透気度25秒/100cc以下のクラフト紙に制限することにより、補強紙5の貼り付け位置のばらつきを可及的に抑制できることが分かった。
なお、この補強紙5であるクラフト紙の下限は、JIS P 8117:1998による透気度0秒/100ccであることはもちろんである。
また、上記吸引手段21による補強紙5の吸引およびその吸引の解除は、図8(a)および図8(b)で示すように、吸引手段21のエアー流路22の開閉のみ(いいかえると、吸引手段の「入」・「切」のみ)によって行うようにしているから、、補強紙5の透気度の差で、吸引を解除するタイミングが変わり、透気度が高い値である透気度25秒/100ccを超えたクラフト紙では、上記吸引手段による吸引の解除によって補強紙5が吸引手段から離れにくく、補強紙5の貼り付け位置がばらつきやすくなると考えられる。
なお、上記エアー流路22は、吸引手段21の上記モータによって補強紙5を吸引した際に吸引したエアーを案内する通路であり、開閉手段22aは、エアー流路22に配設されている弁である。
なお、上述した図8は、吸引手段の動作を示す概念断面図であり、特に図8(a)は、エアー流路が開閉手段によって解放され、これにより補強紙が吸引手段によって吸引されている様子を示す図で、図8(b)は、エアー流路が開閉手段によって閉塞され、これにより補強紙が吸引手段から離れて矩形状の紙層の上に配置された様子を示す図である。
なお、図9は、図4の2層の紙製筒状体に挟まれる補強紙の貼り付け位置の位置決め精度が仮に悪いと切断面Bで切断した際に補強紙の切断屑が発生する様子を示す説明図である。この切断屑20は、切断面Bと補強紙5の切断端部(一端部)5aとを両端とする紙屑である。なお、切断面Bと補強紙5の各切断方向は、図面の紙面と垂直方向であって、かつ図3に示す筒状体の紙層2,3の水平方向と平行な方向である。
また、図10は、図4の2層の紙製筒状体に挟まれる補強紙の貼り付け位置の位置決め精度が仮に悪いと切断面で切断した際に紙袋の底部の紙層間に補強紙が挟まれて、その後折り曲げにくく底部が封緘しにくいことを説明する図である。
2、3…紙層
1a、1b…紙袋の両端部
1a…口部
1b…底部
5…補強紙
7…糸(ミシン掛けの糸)
14…あて紙
Claims (1)
- 2層以上の紙製筒状体の紙層を具えた紙袋であって、
該紙袋の両端部である口部と底部のうち、前記口部には、JIS P 8117:1998による透気度25秒/100cc以下のクラフト紙である補強紙が挟まれ、該補強紙を挟んだ紙層にミシン掛けが行われ、該ミシン掛けにより前記口部が封緘され、前記底部の紙層は折り曲げられ当て紙によって前記底部が封緘されることを特徴とする紙袋。
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Applications Claiming Priority (1)
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