JP5455732B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両の側面に沿うように膨張展開して窓部の開口を覆うように構成されたサイドエアバッグ装置に関する。
ところで、最近の車両、特に自動車においては、衝突による乗員の安全性向上の観点から、衝突時に車室内に向けてエアバッグを展開させるエアバッグ装置が備えられている。かかるエアバッグ装置として、自動車の側面に沿ってエアバッグを膨張展開させ、窓部の開口を覆うことによって、例えば自動車の側面衝突時等の乗員を保護するサイドエアバッグ装置が種々提案されている。かかるサイドエアバッグ装置としては、例えば、車両の天井部或いはサイドドアに設置するカーテンエアバッグ装置や乗員が着座するシートの背凭れの側端部に設けられ乗員の体側の横を通って前方に展開する頭部・胸部用バッグ(ヘッドアンドソラックスバッグ)や胸部・腹部用バッグ(PTバッグ(ペルビス・ソラックスバッグ)などのサイドエアバッグ装置がある。
この種のサイドエアバッグ装置は、通常膨張展開するエアバッグの膨張先端側が、遊端部となって自動車の側面に沿って展開していくように構成されていることから、膨張軌跡を一定させにくく、例えば好適に適用された特別な折り畳み方法やストラップ等を用いることによって、展開安定性を確保している。
そして、このようにエアバッグにより覆う窓部の開口は、かなり大きな開口面積を有し、また、サイドガラスにより開閉されるように構成されている。
そこで、従来のこの種サイドエアバッグとして、特許文献1に記載された技術が提案されている。すなわち、特許文献1によれば、自動車の車体の側壁部材がサイドガラスにより覆われる開口部を有し、側方衝突時に車室内に向けて展開されるサイドエアバッグが少なくとも前記開口部に臨むように構成されて、展開された前記エアバッグに機械的に係合して、サイドエアバッグが乗員を受け止めたときに、前記開口を通って自動車の外方側に出る現象、外方側へのバッグ逃げとも呼ばれる現象を防止する手段(逃げ防止手段)を備えて構成しており、当該逃げ防止手段が、展開された前記サイドエアバッグの先端部に設けられた別体の合成樹脂等によって構成されたフックと、開口部の周縁部に設けられて前記フックが係合される引っ掛けバーとで構成されているものである。
したがって、かかる特許文献1に記載の技術は、サイドガラスによってサイドエアバッグの自動車の外方側への逃げ防止を期待し得ない状態のときでも、逃げ防止手段のフックがサイドエアバッグの膨張展開に応じて引っ掛けバー側に移動して当該引っ掛けバーに係合することによって、サイドエアバッグの車外側への逃げを防止或いは抑制することができ、サイドエアバッグによる衝撃緩和をより効果的に行うことができるものである。
また、従来における別のサイドエアバッグとして、特許文献2或いは特許文献3においては、エアバッグに車両の前後方向に延びフロントピラー又はリアピラーとセンタピラー間に跨る棒部材或いは板部材からなる延接部材を設けて、該延設部材によりエアバッグの膨張展開時に、当該エアバッグが窓部の開口から車両の外方側へ逃げ出さないようにした技術が開示されている。
このような構成を有することにより、延接部材によって、エアバッグが車両外方へ逃げ出すことを防止されて、乗員の頭部などを捕捉して衝撃緩和をより効果的に行うことができることになる。
また、解決すべき課題は異にしているものといえるが、特許文献4においては、展開膨張の途中においてエアバッグ本体の下縁側を車外側方向に牽引可能に構成したベルトを有し、該ベルトの上端をエアバッグ本体の上縁側における車外側に結合させるとともに、下端を初期膨張部(ガス導入通路)より下方のエアバッグ本体の下縁側における車外側に結合させた頭部保護エアバッグが開示されている。
かかる構成を有する頭部保護エアバッグによれば、ベルトにより、エアバッグ本体の展開方向を規制して、エアバッグ本体が、サイドウインドと乗員頭部の上端部との間の狭い三角スペースに上方より割り込み侵入しやすいようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、引っ掛けバーと共に逃げ防止手段を構成するフックが、別体の合成樹脂等によって構成されて、しかも、サイドエアバッグの膨張展開する先端部に相当する位置に装着することによって構成しているものであることから、当該フックのサイドエアバッグへの取り付け作業が必要になるばかりでなく、当該フックは、それ自体が所定質量有することから、サイドエアバッグの膨張展開時に瞬時に引っ掛けバー方向に飛び出させた場合、車体内装材への衝接による変形を防ぐためには、強度的に優れた高価な材料を使用する必要があり、また、フックが確実に引っ掛けバーに掛かるように、例えば、フックと引っ掛けバーを大きくするなどの方法が考えられるが、エアバッグがコンパクトに収納する上で困難性を高めるし、引っ掛けバーについても、自動車の室内に露出させておくことは見栄えを悪くし、外観向上のため必要なときに膨出させるには、そのための起動装置が必要になるし、収納スペースも必要とするなどの課題があると考えられる。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の技術は、エアバッグに別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を装着することになって、車両の収納部に収納すべくエアバッグを折り畳んだ際にやはり嵩高となってしまい、やはり、当該収納部にコンパクトに折り畳んで収納することを難しくしている。
更に、特許文献4に記載の技術は、エアバッグ本体の展開方向を規制するベルトは、その上端をエアバッグ本体の上縁における車外側に結合されていると共に下端が初期膨張部(ガス導入通路)より下方のエアバッグ本体の下縁側における車外側に結合させて構成されており、エアバッグ本体における初期膨張部に添設された後、非膨張部である板状部に添設されて構成している。
かかる引用文献4に記載の技術においては、ベルトの長さは、エアバッグ本体を平らに展開した際の各結合部位間の長さと略等しくするとされ、ベルトの作用は展開膨張途中にエアバッグ本体の下縁側を車外側方向に牽引可能にしており、サイドウインドと乗員頭部との狭い空間に侵入し易くすることを達成しているものであって、開口を通って自動車の外方側に出る現象を有効に防止するとの課題については、記載もなければ示唆もしていない。
そこで、本発明は、上記従来の技術における課題に鑑み、膨張展開したエアバッグの支承機能を充分発揮して車両外方側への逃げを確実に防止すると共に、エアバッグ自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とするサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るサイドエアバッグ装置は、インフレーターから噴出される高圧ガスを導入するガス導入通路と、該ガス導入通路に連通して前記インフレーターから導入された高圧ガスにより膨張展開して乗員を保護する膨張室と、を互いに向き合うように袋状に形成されたエアバッグを、その膨張展開元端側を車両に結合した状態で膨張展開先端側から車両の側面に沿うように膨張展開させて窓部を覆うように構成したサイドエアバッグ装置であって、一端が前記膨張室の前記膨張展開元端側において車体と共に結合される帯状のストラップを、前記エアバッグの前記膨張室の車外側に添設させた状態で、前記ストラップの他端を前記膨張室における前記膨張展開先端側に結合し、前記エアバッグの前記膨張室の膨張展開時に前記ストラップが前記エアバッグ内方に食い込むように構成したことを特徴とするものである。
かかる構成を有する本発明は、エアバッグの膨張展開時に、一端が車体に結合されたストラップが膨張室内方に食い込むことによって、膨張室に外方から張力を与えてエアバッグを緊張させ展開時剛性を高めて、乗員を受け止めることができる。しかも、ストラップの一端が膨張展開元端側において車体と共に結合され、一側において車体に支持され、自己保守形性も高められていることから、エアバッグが乗員の当接によって車両外方に偏倚しにくくなる、すなわち、エアバッグが乗員の当接によって窓部開口から車両外方へ逃げてしまうことを防止でき、しかも、ストラップを用いてエアバッグの車両外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
また、本発明に係る前記ストラップとは、実施の形態として、X字状又はY字状に形成することにより、クロスポイント部を形成して、該クロスポイント部を、前記膨張室の膨張展開時において乗員の頭部が当接する打点部位の近接部に配置するようにしてもよい。
かかる構成により、クロスポイント部の存在によって、ストラップが膨張室に加える張力が少なくともクロスポイントから三方に向かって掛けてエアバッグを緊張させ展開時剛性を高めることができる。これによって、エアバッグが乗員の頭部をしっかり受け止めて、エアバッグが乗員の頭部の当接によっても車両外方に偏倚しにくくなり、すなわち窓部開口から車両外方へ逃げてしまうことが抑制でき、エアバッグの窓部開口から車両外方へ逃げてしまうことをさらに確実に防止することができる。
本発明は、エアバッグの膨張展開時に、一端が車体に結合されたストラップが膨張室内方に食い込むことによって、エアバッグが乗員の当接によって窓部開口から車両外方へ逃げようとしても、膨張室に外方から張力を与えてエアバッグを緊張させ展開時剛性を高めることにより乗員を受け止めることができ、しかも、ストラップを用いてエアバッグの車両外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置は、エアバッグの膨張展開に際して、該エアバッグの膨張室に一端側が自動車車体に結合したストラップを食い込ませることにより、エアバッグが乗員の当接によって窓部開口から車両外方へ逃げようとしても、膨張室に外方から張力を与えてエアバッグを緊張させ展開時剛性を高めて乗員を受け止めることができ、しかも、ストラップを用いてエアバッグの車両外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とするものである。
次に、本発明のエアバッグ装置に係る実施例1乃至実施例4について、図を用いて順次説明する。
先ず、図1乃至図3を用いて、本発明に係るサイドエアバッグ装置としての実施例1の構成について説明する。
図1において、エアバッグ1は、不図示の自動車の側壁部材として自動車前後に配設されたサイドドアにおける窓部の開口を覆うように構成するために、ルーフサイドレールの長手方向(自動車の前後方向)に沿って折り畳んだ状態で装備されるようになっている。
かかるエアバッグ1は、例えば、自動車の進行方向に沿って細長いほぼ長方形状の2枚の基布を重ね合わせて周辺部を接着或いは縫製等することにより、自動車に対して前部側と後部に二室の膨張室2、3が自動車の前後方向に並んで形成された袋状となって構成している。
膨張室2、3は、膨張展開時に自動車の車体10を構成するセンターピラーを中にして、その前後に配された窓部の開口をそれぞれ覆うように構成されていると共に、エアバッグ1に形成したガス導入通路4に互いに連通している。
ガス導入通路4は、例えば車体10のフロントピラーに設けたインフレーター(いずれも不図示)を接続できるように、インフレーター取付け部4aが形成されている。従って、インフレーターから供給された高圧ガスは、ガス導入通路4を介して、車両前側に位する膨張室2及び車両後側に位する膨張室3へと送られて、両膨張室2、3を膨張させながらエアバッグ1を窓部開口の上方から下方に向けて展開させるように構成されている。
従って、両膨張室2、3のガス導入通路4に近い部位が、膨張展開元端側Aとなり、遠い部位の先端が膨張展開先端側Bとなる。
エアバッグ1における膨張室2と膨張室3との間には、二枚の基布が互いに密着重合することにより薄板状に形成された非膨張部5が形成されており、エアバッグ1が膨張展開時に例えばセンターピラーに対向する部位によって挙動が妨げられないように構成されている。
エアバッグ1におけるガス導入通路4側に位する上縁側の先端部には、自動車の前後方向に延在するように、車体10の取付けるための複数の取付け片6が形成されており、各取付け片6に形成した取付け孔6aを車体10側に引っ掛けることにより、エアバッグ1は車体10に装着されるようになっている。
エアバッグ1における車体後部側には、膨張展開時にエアバッグ1の挙動を安定させるためのテンションベルト7の一端が取付けられており、テンションベルト7の他端は車体10の例えば不図示のリアーピラーなどに固着されている。
更に、実施例1においては、帯状に形成された一対のストラップ8が備えられて構成されている。即ち、一対のストラップ8は、互いにX字状を呈するようにたすき掛けされた状態において、後部側の膨張室3の車外側に添設されている。
両ストラップ8の一端は、エアバッグ1における膨張室3の膨張展開元端側に位するガス導入通路4の上縁側の先端部に形成した取付け片6に接着或いは縫製等された状態で、車体10側に取付け結合されており、他端は、膨張室3における膨張展開先端側B側に結合している。両ストラップ8の両端結合間寸法は、エアバッグ1の上下寸法より短めに設定され、両ストラップ8の結合時点においては、エアバッグ1の上下方向に少し縮んで皺が形成される位が好ましい。
したがって、ガス導入通路4より高圧ガスが供給されて、膨張室2、3が膨張展開した際には、後部側の膨張室3の車外側に添設されたストラップ8は、後部側の膨張室3の車外側において内方に食い込むように構成されていることになる(図2に示す状態)。ストラップ8は膨張室3に外方から張力を与え、膨張室3を緊張させる。あたかも、弓のように、ストラップ8が弦のように膨らんだエアバッグ1に張力を与え、エアバッグ1単体の膨張におけるよりも自己保形性を付与し、撓みにくくなる。
この結果、エアバッグ1の膨張展開に際して、一端側が車体10に結合しているストラップ8が後部側の膨張室3の内方に食い込んだ状態で、もし、膨張室3にダミー9(例えば乗員の頭部)が膨張室3に当接した場合には(図3に示す状態)、ストラップ8のテンションによって、エアバッグ1は自動車の窓部の開口から外方へ逃げてしまうことを防止できることになる。
また、一対のストラップ8は、互いにたすき掛け(X字状)に形成することにより、クロスポイント部Pを有して構成されており、かかるクロスポイント部Pは、膨張室3におけるダミー9(例えば乗員の頭部)の打点部位Hの近接部に配置されるように構成されている。
かかる構成により、クロスポイント部Pの存在によって、ストラップ8がしっかりと乗員の頭部を受け止めて、エアバッグ1の窓部開口から車両外方へ逃げてしまうことをさらに確実に防止することができる。
しかも、ストラップ8を用いてエアバッグ1の車体10の外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ1自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
図4は、本発明に係る実施例2を示しており、かかる実施例2においては、ストラップ8は、Y字状に構成し、その二股側の一端を、それぞれエアバッグ1における膨張室3の膨張展開元端側に位するガス導入通路4の上縁側の先端部に形成した取付け片6に接着或いは縫製等された状態で、車体10側に取付け結合し、起立側の他端は、膨張室3における膨張展開先端側B側に結合しており、上記実施例と同様に、ガス導入通路4より高圧ガスが供給されて、膨張室2、3が膨張展開した際には、後部側の膨張室3の車外側に添設されたストラップ8は、後部側の膨張室3の車外側において内方に食い込むように構成されている。
かかる構成により、エアバッグ1の膨張展開に際して、二股状の一端側が車体10に結合しているストラップ8が後部側の膨張室3の内方に食い込んだ状態で、もし、膨張室3にダミー9(例えば乗員の頭部)が膨張室3に当接した場合には、ストラップ8のテンションによって、エアバッグ1は自動車の窓部の開口から外方へ逃げてしまうことを防止できることになる。
また、ストラップ8は、互いにたすき掛け(Y字状)に形成することにより、クロスポイント部Pを有して構成されており、かかるクロスポイント部Pは、膨張室3におけるダミー9(例えば乗員の頭部)の打点部位Hの近接部に配置されるように構成されている。
かかる構成により、クロスポイント部Pの存在によって、クロスポイント部PからY字状、すなわち三方向に引張力は掛かり、窓部の縁部の形成する仮想面に略平行な二次元的な緊張がされ、窓部の開口に板状をなす自己保形性を獲得し、一層撓みにくくなる。したがって、エアバッグ1はさらに自動車の窓部の開口から外方へ逃げてしまうことを好適に抑制しまた防止できる。
しかも、ストラップ8を用いてエアバッグ1の車体10の外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ1自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
図5に示す実施例3は、上記実施例2と同様に、ストラップ8は、Y字状に形成されているのであるが、実施例2に対して、その二股側の一端を膨張室3における膨張展開先端側B側に結合し、逆に、起立側の他端がそれぞれエアバッグ1における膨張室3の膨張展開元端A側に位するガス導入通路4の上縁側に形成した取付け片6に接着或いは縫製等された状態で、車体10側に取付け結合している点相違しているも、実施例2と同様に、ガス導入通路4より高圧ガスが供給されて、膨張室2、3が膨張展開した際には、後部側の膨張室3の車外側に添設されたストラップ8は、後部側の膨張室3の車外側において内方に食い込むように構成されている。
かかる構成により、クロスポイント部Pの存在によって、クロスポイント部PからY字状、すなわち三方向に引張力は掛かり、窓部の縁部の形成する仮想面に略平行な二次元的な緊張がされ、窓部の開口に板状をなす自己保形性を獲得し、一層撓みにくくなる。したがって、エアバッグ1はさらに自動車の窓部の開口から外方へ逃げてしまうことを好適に抑制しまた防止できる。
また、ストラップ8は、互いにたすき掛け(Y字状)に形成することにより、クロスポイント部Pを有して構成されており、かかるクロスポイント部Pは、膨張室3におけるダミー9(例えば乗員の頭部)の打点部位Hの近接部に配置されるように構成されている。
かかる構成により、クロスポイント部Pの存在によって、ストラップ8がしっかりと乗員の頭部を受け止めて、エアバッグ1の窓部開口から車両外方へ逃げてしまうことをさらに確実に防止することができる。
しかも、ストラップ8を用いてエアバッグ1の車体10の外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ1自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
図6に示す実施例4は、ストラップ8は、短冊ストレート状の帯状体にて構成して、その一端を、エアバッグ1における膨張室3の膨張展開元端側に位するガス導入通路4の上縁側の先端部に形成した取付け片6に接着或いは縫製等された状態で、車体10側に取付け結合し、他端を、膨張室3における膨張展開先端側B側に結合し、クロスポイント部Pを有さない点、上記いずれの実施例に対して相違しているが、上記実施例と同様に、ガス導入通路4より高圧ガスが供給されて、膨張室2、3が膨張展開した際には、後部側の膨張室3の車外側に添設されたストラップ8は、後部側の膨張室3の車外側において内方に食い込むように構成されている。
かかる構成により、エアバッグ1の膨張展開に際して、二股状の一端側が車体10に結合しているストラップ8が後部側の膨張室3の内方に食い込んだ状態で、もし、膨張室3にダミー9(例えば乗員の頭部)が膨張室3に当接した場合には、ストラップ8のテンションによって、エアバッグ1は自動車の窓部の開口から外方へ逃げてしまうことを防止できることになる。
しかも、ストラップ8を用いてエアバッグ1の車体10外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ1自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
上記実施例において、ストラップ8は、後部側の膨張室3の外方側に添設するようにしたが、これに限定されるものではなく、前部側の膨張室2の外方側に添設するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、エアバッグの膨張展開時に、一端が車体に結合されたストラップが膨張室内方に食い込むことによって、エアバッグが乗員の当接によって窓部開口から車両外方へ逃げようとしても、膨張室に外方から張力を与えてエアバッグを緊張させ展開時剛性を高めることにより乗員を受け止めることができ、しかも、ストラップを用いてエアバッグの車両外方への逃げを防止していることから、従来のような別体構成の棒部材或いは板部材からなる延接部材を使用せず構成することができ、エアバッグ自体の折り畳み姿をコンパクトに纏めて所定収納部への収納を可能とすることができる。
かかることから、本発明は、車両の側面に沿うように膨張展開して窓部の開口を覆うように構成されたサイドエアバッグ装置等に好適であるといえる。
1 エアバッグ
2 前部側の膨張室(膨張室)
3 後部側の膨張室(膨張室)
4 ガス導入通路
8 ストラップ
10 車体
2 前部側の膨張室(膨張室)
3 後部側の膨張室(膨張室)
4 ガス導入通路
8 ストラップ
10 車体
Claims (2)
- インフレーターから噴出される高圧ガスを導入するガス導入通路と、該ガス導入通路に連通して前記インフレーターから導入された高圧ガスにより膨張展開して乗員を保護する膨張室と、を互いに向き合うように袋状に形成されたエアバッグを、その膨張展開元端側を車両に結合した状態で膨張展開先端側から車両の側面に沿うように膨張展開させて窓部を覆うように構成したサイドエアバッグ装置であって、
一端が前記膨張室の前記膨張展開元端側において車体と共に結合される帯状のストラップを、前記エアバッグの前記膨張室の車外側に添設させた状態で、前記ストラップの他端を前記膨張室における前記膨張展開先端側に結合し、前記エアバッグの前記膨張室の膨張展開時に前記ストラップが前記エアバッグ内方に食い込むように構成したことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 前記ストラップは、X字状又はY字状に形成することにより、クロスポイント部が形成されており、該クロスポイント部を、前記膨張室の膨張展開時において乗員の頭部が当接する打点部位の近接部に配置したことを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
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