JP5458405B2 - 太陽電池パネルを用いた外装構造 - Google Patents
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Description
建築物の屋根に太陽エネルギー変換モジュール(太陽電池パネル)を設置する場合、屋根上に支持架台を取付固定して太陽電池パネルを支持する構造、また特許文献1などに開示されるように、太陽電池パネルを複雑な形状のフレーム部材で囲ってパネルを構成して屋根に組み込む構造が提案されている。
これに対し、前記特許文献1に記載の構造では、建築物自体の意匠性を損なうことはなく、太陽電池パネルの周囲に、それぞれ雨水を排水するための側枠、上枠、下枠を取り付け、これらの枠体を組み付けて浸入した雨水を排水する方法が採られている。
さらに、前記隙間は、見栄え上の問題ばかりでなく、側方からツバメ等の鳥類やスズメバチ等の昆虫類が入り込んで巣を作ることがあるため、天井部分としては極めて不都合な環境を作る虞があった。また、鳥類や昆虫の侵入等によって糞等の堆積物が排水部内に形成されると、排水部の排水機能が低下する虞もあった。
また、前記特許文献1では、太陽電池パネルの周囲に左右の側枠、上枠、下枠を取り付ける構成であるため、縦横の寸法が異なる太陽電池パネルに対応させる場合には、その長さに応じて左右の側枠、上枠、下枠を用意する必要があるため、極めて面倒であり、コストがかかるものであった。
そこで、本発明は、室内側から見上げた際に、隙間等を生ずることがなく、美麗な天井構造を形成することができ、特に天井材(天井仕上げ)を構築しない建築物に有用な構造である太陽電池パネルを用いた外装構造を提供することを目的とする。
そのため、各メーカーの様々な太陽電池パネルの寸法に応じて適宜に縦支持材及び横支持材を配設することができ、隙間を生じない美麗な天井構造を構築できるものである。
なお、同等の効果を奏する(=隙間を生じない)方法として、縦支持材の側壁上端の所定位置に、横支持材を嵌め込む切欠部を形成する方法があるが、このような作業を工場又は現場にて実施することは極めて困難である。したがって、本発明における前記縦化粧材を用いる外装構造は、縦支持材に切欠部を不要とする構造ということもできる。
例えば太陽電池を複数(並列状に)備える構成でもよいし、後述する図示実施例のように、その周縁をシール材を介してフレームで取り囲んだ構成としてもよい。
このフレームは、太陽電池の周縁を保持して縦支持材や横支持材に支持されるものであり、言い換えれば、太陽電池の周縁を保持する保持部と、縦支持材や横支持材の支持部に支持される被支持部を有する構成であり、それ以外の構成は特に限定するものではない。
この縦支持材は、躯体上に固定される固定部と、太陽電池パネルを支持する支持部と、を必須構成として備え、望ましくは、太陽電池のケーブルを収容する収容空間と、雨水を流れ方向に流す排水部とを備える。
後述する横支持材を載置状に取り付ける(支持させる)側壁は、この排水部の側壁(側面部)を兼ねるものであり、内側へ延在させてフランジ状に形成して安定に支持するようにしてもよい。
この横支持材は、前記縦支持材の側壁上端に固定される固定部と、太陽電池パネルを支持する支持部と、を必須構成として備え、望ましくは、太陽電池のケーブルを収容する収容空間と、雨水を流れ方向に流す流水部部とを備える。
この流水部の内部に導かれた雨水は、桁行き方向に流れて連結した縦支持材の排水部内に導かれ、この排水部により水下方向へ排水される。
そして、縦支持材の任意の位置に横支持材を連結しても、その流れ方向の配設間隔に応じた長さの縦化粧材を取り付けることにより、隙間を生じない美麗な天井構造を構築できる。なお、縦化粧材の長さの調整は、取り付けた横支持材の配設間隔を測定(実測)し、適宜切断具にて切断すればよいので、極めて容易に実施できる。
なお、前記縦化粧材を用いずに、同等の効果を奏する方法として、縦支持材の側壁上端の所定位置に、切欠部を形成し、この切欠部に横支持材が嵌合するように配設する方法があるが、このような作業を工場又は現場にて実施することは極めて困難である。
同様に、流れ方向に隣接する太陽電池パネル間には、横桟カバーを配してもよい。この横桟カバーは、後述する図示実施例のように横支持材に連結ボルトにて取り付けるようにしてもよいし、太陽電池パネルの周縁のフレームに固定するようにしてもよく、その取付手段は特に限定するものではない。
なお、太陽電池パネル1の周縁のフレームのうち水上側を12Aとし、水上側を12Bとし、左方側を12Cとし、右方側を12Dとした。
図示実施例の縦支持材3は、図3(d)に示すように底面部分の左右の端縁に、それぞれ途中で外側へ分岐する側壁34,34を備え、その内側に上方へ延在する起立片35,35を備え、この起立片35,35の上端(略T字状部分)が前記太陽電池パネル1を支持する前記支持部33となっている。前記起立片35,35間が太陽電池11のケーブル111を収容する収容空間であり、側壁34と起立片35との間に排水部32が形成されている。
この排水部32,32の側面部を兼ねる側壁34,34の上端には、後述する左右の横支持材2,2の流水部22,22の端縁(固定部21)の裏面を受け止め支持する内側フランジである受部36,36が設けられている。なお、この受部36の先端には下向きに折曲片が設けられ、側壁34の分岐片には内側へ突出する突出片が設けられ、後述する縦化粧材4の嵌合部42を弾性的に保持する被嵌合部37を形成している。
そして、この排水部32内に導かれた雨水や結露水などは、流れ方向に沿って水下方向へ排水される。
この取付受部材3Bは、図3(c)に示すようにその左右の下端に、前記縦支持材3の支持部33の下端に係止する係止部38を備え、その略中央に形成された対向状の起立片の外側に、縦桟カバー6の連結部61と係合する突起状の被連結部39を備えるピース材である。また、この取付受部材3Bの対向状の起立片間には、下方から取り付けられた連結ボルト3cが上方へ延在する構成である。
前記上面部62は、桁行き方向に隣接する太陽電池パネル1,1に跨るように配され、連結ボルト3cを挿通する通孔が形成され、前記連結部61は、前記取付受部材3Bの被連結部39に弾性的に嵌合させる。
図示実施例の横支持材2は、図3(f)に示すように底面部分の左右の端縁に、後述する縦化粧材4と略同一高さの側壁24,24を備え、その内側に上方へ延在する起立片25,25を備え、この起立片25,25の上端(略T字状部分)が前記太陽電池パネル1を支持する前記支持部23となっている。前記側壁24と前記起立片25との間が、前記流水部22が形成される空間であり、太陽電池11のケーブル111を収容する収容空間でもある。
そして、この流水部22の底面部分の桁行き方向の端縁である固定部21を前述のように前記縦支持材3の受部36に固定金具2aで固定したので、排水部32より上方に位置している。
この保持部26は、図3(e)に示すように前記支持部23から上方に延在する縦部分27の上端に設けられている。
この縦化粧材4は、図3(b)に示すように平板状の化粧面部41の下端に、前記縦支持材3の被嵌合部37と弾性的に嵌合する二股状の嵌合部42が設けられている。前記化粧面部41には、ケーブル111を抜き出すための通孔411が設けられている。
したがって、様々なサイズの太陽電池パネル1に適用でき、美麗で、鳥類や昆虫類が入り込んで巣を作るようなことがなく、また鳥類や昆虫の侵入等によって糞等の堆積物が排水部の排水機能を低下させることがなく、特に天井材(天井仕上げ)を構築しない大型構築物にも好適に採用することができる。
また、縦支持材3及び横支持材2の各内部空間は、太陽電池パネル1のケーブル111の収容空間であるため、ケーブル111が室内側へ垂れ下がったりして見映えが悪くなることを防止できる。
また、縦支持材3は躯体5上に固定され、横支持材2は縦支持材3に固定されているので、各支持材2,3の配設間隔を予め太陽電池パネル1の縦横のサイズに応じて配設して固定すればよく、様々なサイズの太陽電池パネル1に適用できる。
さらに、横支持材2の流水部22と縦支持材3の排水部32を連絡させているので、雨水が例えば太陽電池パネル1の端縁から裏面側へ浸入しても、横支持材2の流水部22から、縦支持材3の排水部32に導かれ、水下側へ流下させることができる。
また、前記第1実施例と同様に、連結ボルト3c'の下端に取付受部材3B'が、上端に縦桟カバー6が配された間に太陽電池パネル1が挟まれる状態となるため、ナット6aの締め付けにより、縦支持材3から取付受部材3B'と太陽電池パネル1及び縦桟カバー6が一体的に固定される効果も同様に果たされる。
さらに、この第3実施例では、リップ溝付きC形鋼である梁(母屋)5の上フランジの先端の下向き片に対して下方から取り付けられる取付金具3dと締付金具3eとを一体に組み合わせた固定金具を用いて縦支持材3の底面部分を固定するものであり、梁5の下向き片の下方から取付金具3dを配設した状態で締付金具3eを略中央の隆起部分の上方に位置させ、そのナットを締め付けることにより梁5に固定することができる。
また、前記第1実施例及び前記第2実施例と同様に、連結ボルト3c"の下端に取付受部材3B"が、上端に縦桟カバー6が配された間に太陽電池パネル1が挟まれる状態となるため、ナット6aの締め付けにより、縦支持材3から取付受部材3B"と太陽電池パネル1及び縦桟カバー6が一体的に固定される効果も同様に果たされる。
11 太陽電池(太陽エネルギー変換モジュール)
111 ケーブル
12,12A,12B,12C,12D フレーム
2 横支持材
21 固定部
22 流水部
23 支持部
24 側壁
25 起立片
3 縦支持材
31 固定部
32 排水部
33 支持部
34 側壁
35 起立片
36 受部
37 被嵌合部
3a 固定金具
3B 取付受部材
3c 連結ボルト
4 縦化粧材
41 化粧面部
42 嵌合部
5 躯体(梁、母屋)
6 縦桟カバー
6a ナット
7 横桟カバー
7a ナット
Claims (5)
- 太陽エネルギー変換モジュールを備える太陽電池パネルの流れ方向の端縁を縦支持材にて支持し、桁行き方向の端縁を横支持材にて支持する太陽電池パネルを用いた外装構造であって、
前記縦支持材の側壁上端に前記横支持材を載置して連結することにより、縦支持材の内部空間と横支持材の内部空間とを連通させ、流れ方向に隣接する横支持材間における前記縦支持材の側壁上端に縦化粧材を取り付けてなることを特徴とする太陽電池パネルを用いた外装構造。 - 縦化粧材は嵌合部を備え、縦支持材に設けた被嵌合部に弾性的に嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルを用いた外装構造。
- 縦支持材及び横支持材の各内部空間は、太陽電池パネルのケーブルの収容空間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネルを用いた外装構造。
- 縦支持材は躯体上に固定され、横支持材は縦支持材に固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の太陽電池パネルを用いた外装構造。
- 横支持材は流水部を備え、縦支持材は排水部を備え、前記流水部と前記排水部とは連絡されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の太陽電池パネルを用いた外装構造。
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