本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細をさまざまに変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
なお、以下の説明では、絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板上に単結晶半導体層を設ける場合について説明するが、その基となる半導体基板の種類を代えることで、多結晶半導体層を絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板上に接合することもできる。
本形態に係る半導体基板の態様を図1及び図2を参照して説明する。各図において、支持基板101は、絶縁表面を有する基板、具体的にはアルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスのような電子工業用に使われるガラス基板(「無アルカリガラス基板」とも呼ばれる)が適用される。すなわち、熱膨張係数が25×10−7/℃から50×10−7/℃(好ましくは、30×10−7/℃から40×10−7/℃)であって歪み点が580℃から680℃(好ましくは、600℃から680℃)のガラス基板を適用することができる。その他に石英基板、セラミック基板、表面が絶縁膜で被覆された金属基板などのも適用可能である。
単結晶半導体層102は単晶半導体基板を剥離して得られるものである。例えば、単結晶半導体層102は、単結晶半導体基板の所定の深さに水素又はフッ素をイオン注入し、その後熱処理を行って表層の単結晶半導体層を剥離することにより得られる。単結晶半導体基板としては、シリコン、ゲルマニウム、その他ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体の基板を適用することができる。また、ポーラスシリコン上に単結晶シリコンをエピタキシャル成長させた後、ポーラスシリコン層をウオータージェットで劈開して剥離する方法を適用しても良い。単結晶半導体層102の厚さは5nm乃至500nm、好ましくは10nm乃至200nmの厚さである。
図1(A)において、単結晶半導体層102には、ハロゲンを含有する絶縁層103が接して設けられている。ハロゲンを含有する絶縁層103の代表例はハロゲンを含有する酸化シリコン層であり、この酸化シリコン層は単結晶半導体層102の母体となる単結晶半導体基板の表面を酸化することにより作製される。ハロゲンを含有する絶縁層103は、ハロゲンを含有することにより単結晶半導体層102とハロゲンを含有する絶縁層103との界面における局在準位密度を低減する効果を奏する。すなわち、単結晶半導体層102とハロゲンを含有する絶縁層103の界面が不活性化されて電気的特性が安定する。従って、単結晶半導体層102とハロゲンを含有する絶縁層103とは接して設けられているとよい。
ハロゲンを含有する絶縁層103に接して窒素濃度が20原子%未満(好ましくは0.01〜10原子%)であって水素(及び/又はOH基)を1〜20原子%含む絶縁材料で形成される緩和層105が設けられている。緩和層105は、酸化シリコン層、酸化窒化シリコン層から選ばれた一層又は複数の層による積層構造により構成される。緩和層105は窒素含有量を20原子%未満として、水素(及び/又はOH基)を1〜20原子%含ませて柔軟性を持たせることにより、異種材料を密接させた場合に生じる応力歪みを有効に緩和することができる。緩和層105は、10nm〜5000nm、好ましくは30nm〜1000nmの厚さで設けることが好ましい。
窒素含有絶縁材料で形成されるバリア層106は、窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、窒化アルミニウム層及び窒化酸化アルミニウム層から選ばれた一層又は複数の層による積層構造により構成される。バリア層106は、不純物が単結晶半導体層102側に拡散するのを防止するために設けることが好ましい。
なお、酸化窒化シリコン層とは、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、濃度範囲として酸素が55〜65原子%、窒素が1〜20原子%、Siが25〜35原子%、水素(及び/又はOH基)が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコン層とは、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、濃度範囲として酸素が15〜30原子%、窒素が20〜35原子%、Siが25〜35原子%、水素(及び/又はOH基)が15〜25原子%の範囲で含まれるものをいう。
バリア層106と支持基板101の間には接合面となる接合層104を設ける。接合層104によって、単結晶半導体層102と、支持基板101とは接合される。但し、単結晶半導体層102と接合層104とは接して設ける必要はなく、支持基板101と接合層104とも接して設ける必要はない。接合層104の表面は平滑性を有し、親水性を有する。このような表面を可能とするものとして、化学的な反応により形成される絶縁層が好ましい。例えば、熱的又は化学的な反応により形成される酸化膜が適している。化学的な反応により形成される膜であれば表面の平滑性を確保できるからである。平滑面及び親水性でなる表面を有する接合層104は0.2nm乃至500nmの厚さで設けられる。この厚さであれば、接合層を成膜する表面の膜荒れを平滑化すると共に、当該接合層自体の表面の平滑性を確保することが可能である。
接合層104の好適な一例としては、化学気相成長法により堆積される酸化シリコンである。この場合、有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。有機シランガスとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC2H5)4)、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH3)4)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC2H5)3)、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH3)2)3)等のシリコン含有化合物を用いることができる。接合層104は、支持基板101側にのみ成膜し、単結晶半導体層102を有する層と接合させてもよく、支持基板101及び単結晶半導体層102を有する層の両側に成膜し、その後接合させてもよい。
バリア層106と支持基板101の間に接合層104が介在し、これらの層が密接することで室温であっても接合することが可能である。支持基板101と単結晶半導体層102とを押しつける、つまり圧力を加えれば、より強固に接合させることが可能である。この接合は表面間引力によるものなので、表面に複数の親水基を付着させる処理を加えるとより好ましい態様となる。例えば、接合層104の表面を酸素プラズマ処理若しくはオゾン処理して親水性にするとよく、また接合層104が単結晶半導体層102側に形成されている場合には支持基板101の表面を酸素プラズマ処理若しくはオゾン処理して親水性にすることが好ましい。このように表面を親水性にする処理を加えた場合には、表面の水酸基(OH基)が作用して水素結合により接合が形成される。
さらに表面に複数の親水基を付着させる処理として、清浄する工程があり、洗浄化された表面同士を密接させることで容易に接合させることができ、これに対して室温以上の温度で加熱すると接合強度高めることができる。例えば、接合層104及び/又は接合層104と接する層の洗浄処理として、接合層の表面及び/又はそれらの表面にアルゴンなどの不活性ガスによるイオンビームを照射することは有効である。イオンビームの照射により、接合層104の表面及び/又は接合層104と接する層の表面に未結合種が露呈して非常に活性な表面が形成される。このような活性化された表面同士を密接させると低温でも接合させることが可能である。表面を活性化して接合させる方法は、当該表面を高度に清浄化しておくことが要求されるので、真空中で行うことが好ましい。
図1(B)は、支持基板101側から順にバリア層106、緩和層105及び接合層104を設け、ハロゲンを含有する絶縁層103が接した単結晶半導体層102が接合している構成を示す。支持基板101として用いられるアルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスのような電子工業用に使われるガラス基板(「無アルカリガラス基板」とも呼ばれる)には、ナトリウムなどアルカリ金属が微量に含まれており、この微量の不純物によってトランジスタなど半導体素子の特性に悪影響を及ぼす。そこでバリア層106が設けられたことにより支持基板101に含まれる上記のような金属不純物が単結晶半導体層102側に拡散するのを防止する効果がある。また、緩和層105は、バリア層106の内部応力を緩和する作用がある。
ハロゲンを含有する絶縁層103と緩和層105の間には、平滑面及び親水性でなる表面を有する接合層104を設ける。接合層104の好適な一例としては、化学気相成長法により堆積される酸化シリコンである。ハロゲンを含有する絶縁層103と緩和層105の間に接合層104が介在し、これらの層が密接することで室温であっても接合することが可能である。支持基板101と単結晶半導体層102と押しつける、つまり圧力を加えれば、より強固に接合させることが可能である。接合層104による接合形成の原理は図1(A)の場合と同様である。
図2(A)は、単結晶半導体層102に接して設けられるハロゲンを含有する絶縁層103と接合層104の間に緩和層105を設け、支持基板101と接合層104の間にバリア層106を設けた構成を示している。即ち支持基板101側から順に、バリア層106、接合層104、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103、単結晶半導体層102が設けられた構成である。単結晶半導体層側と支持基板側の両方に接合層104を形成する。これら接合層104が密接することにより単結晶半導体層102と支持基板101とは接合されている。緩和層105を単結晶半導体層102の近い側に設けることにより単結晶半導体層102の応力歪みを有効に緩和することが可能である。また、支持基板101に近い側にバリア層106を設けることにより、支持基板101側からの不純物汚染を有効に防ぐことができる。バリア層106は、窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、窒化アルミニウム層、窒化酸化アルミニウム層から選ばれた一又は複数の層で形成すれば良い。
図2(B)は、単結晶半導体層102に接して設けられるハロゲンを含有する絶縁層103と接合層104の間にバリア層106を設け、支持基板101と接合層104の間に緩和層105を設けた構成を示している。即ち支持基板101側から順に、緩和層105、接合層104、バリア層106、ハロゲンを含有する絶縁層103、単結晶半導体層102が設けられた構成である。単結晶半導体層側と支持基板側の両方に接合層104を形成する。これら接合層104が密接することにより単結晶半導体層102と支持基板101とは接合されている。支持基板101に近い側に緩和層105を設けることにより、支持基板101の熱歪みを効果的に緩和することができる。この場合、支持基板101に接して緩和層105を厚く形成することができるので、支持基板101の表面の微細な凹凸(例えば研磨痕など)を緩和して平坦性を高めることもできる。また、単結晶半導体層102に近い側にバリア層106を設けることにより不純物汚染を有効に防ぐことができる。
一方もしくは両方の接合層104として、有機シランガスによりプラズマ化学的気相成長(CVD)法で作製される酸化シリコン膜に代えて、シリコンの水素化物又はフッ化物気体と窒素酸化物気体(代表的にはSiH4とN2O)で作製される酸化窒化シリコン膜を適用しても良い。この場合、単結晶半導体層102側に設けられる接合層104と、支持基板101側の設けられる接合層104の少なくとも一方が有機シランガスによりプラズマCVD法で作製される酸化シリコン膜であり、他方が酸化窒化シリコン膜とする構成を適用することができる。或いは、接合層104の両者を酸化窒化シリコン膜で形成しても良い。
図1及び図2の構成によれば、単結晶半導体層102への不純物汚染を防ぐことが出来、歪み応力が加わることにより誘発される結晶欠陥の発生を抑制することが可能となる。また、単結晶半導体層102とハロゲンを含有する絶縁層との界面における局在準位密度を下げることができる。このような単結晶半導体層102を使ってトランジスタをはじめとする半導体素子を形成することが可能である。
次に、このような半導体基板の製造方法について図面を参照して説明する。図3(A)において、単結晶半導体基板107としてp型若しくはn型の単結晶シリコン基板(シリコンウエハー)が用いられる。単結晶半導体基板107の表面の酸化膜を除去した後にハロゲンを含有する絶縁層103を形成する。酸化膜の除去には脱脂洗浄を用いることができる。ハロゲンを含有する絶縁層103の形成には酸化雰囲気中にハロゲンを添加して、熱処理を行うことが好ましい。例えば、酸素に対しHClを0.5〜10体積%(好ましくは3体積%)の割合で含む雰囲気中で、700℃以上の温度で熱処理を行う。好適には950℃〜1150℃の温度で熱処理を行うと良い。処理時間は0.1〜6時間、好ましくは0.5〜1時間とすれば良い。添加されるハロゲンとしてはHClの他に、HF、NF3、HBr、Cl2、ClF3、BCl3、F2、Br2などから選ばれた一種又は複数種を適用することができる。ハロゲンを含有する絶縁層103の膜厚としては、10nm〜1000nm(好ましくは50nm〜200nm)、例えば100nmの厚さとする。ハロゲンを含有する絶縁層103のハロゲン濃度は1×1017/cm3〜5×1020/cm3であり、金属などの不純物を捕獲して単結晶半導体基板107の汚染を防止することができる。
このような温度範囲でハロゲンを含有する絶縁層103を形成することで、ハロゲン元素によるゲッタリング効果を得ることができる。ゲッタリングとしては、特に金属不純物を除去する効果がある。すなわち、塩素を代表とするハロゲンの作用により、金属などの不純物が揮発性のハロゲン化物、例えば塩化物となって気相中へ離脱して除去される。特に単結晶半導体基板107の表面を化学的機械研磨(CMP)処理したものに対してはゲッタリング効果が有効である。また、水素は単結晶半導体基板107とハロゲンを含有する絶縁層103の界面の欠陥を補償して界面の局在準位密度を低減する作用を奏する。
図3(B)では、ハロゲンを含有する絶縁層103に接して緩和層105を形成する。緩和層105は、プラズマCVD法により酸化シリコン膜又は酸化窒化シリコン膜で形成することが好ましく、10nm〜5000nm、好ましくは30nm〜1000nmの厚さで形成する。酸化窒化シリコン膜を形成する場合には、シリコンの水素化物又はフッ化物気体と窒素酸化物気体(代表的にはSiH4とN2O)を原料ガスとして用いれば良く、窒素濃度が20原子%未満(好ましくは0.01〜10原子%)であって水素(及び/又はOH基)が1〜20原子%含まれるように、堆積温度は500℃以下とすることが好ましい。
緩和層105を形成した後、バリア層106を形成する。緩和層105とバリア層106とは連続的に形成すると好ましい。バリア層106は、窒化シリコン層又は窒化酸化シリコン層を気相成長法で50nm〜200nmの厚さで形成する。例えば、窒化シリコン膜はSiH4とNH3を原料ガスとしてプラズマCVD法で形成する。窒化酸化シリコン層はSiH4、N2O及びNH3を用いてプラズマCVD法で形成する。バリア層106は、不純物の拡散防止効果を奏すると共に、分離層108を形成する際に、イオンの照射により単結晶半導体基板107の表面がダメージを受け、平坦性が損なわれるのを防ぐことができる。
バリア層106及び緩和層105を形成した後、水素若しくはハロゲンイオンを注入して分離層108を形成する。分離層108は、単結晶半導体基板107の表面から電界で加速されたイオンを所定の深さに注入することで形成される。単結晶半導体基板107に形成される分離層108の深さは、5nm〜500nm、好ましくは10nm〜100nmの深さを目安とする。単結晶半導体基板107における分離層108の深さは、イオンの加速エネルギーとイオンの入射角によって制御することができ、バリア層106と緩和層105の厚さによっても制御することができる。この場合、緩和層105は、酸化シリコン若しくは酸化窒化シリコンを主成分とするので、内部応力が小さくできることから、比較的厚く形成することができる。すなわち、分離層108を形成するイオンの注入深さは、緩和層105の膜厚によって制御するとよい。
単結晶半導体基板107の表面から特定の深さ(イオンが進入する平均深さに近い深さである)の領域に分離層108が形成される。例えば、単結晶半導体層の厚さは5nm〜500nm、好ましくは10nm〜200nmの厚さである。イオンを注入する際の加速電圧は、バリア層106及び緩和層105膜厚も考慮して設定される。イオンの注入はイオンドーピング装置を用いて行うことが好ましい。すなわち、原料ガスをプラズマ化して生成された複数のイオン種を質量分離しないで注入するドーピング方式を用いる。本形態の場合、一又は複数の同一の原子から成る質量数の異なるイオンを注入することが好ましい。イオンドーピングは、加速電圧10kVから100kV、好ましくは30kVから80kV、ドーズ量は1×1016/cm2から4×1016/cm2、ビーム電流密度が2μA/cm2以上、好ましくは5μA/cm2以上、より好ましくは10μA/cm2以上とすれば良く、注入によって半導体層に生成される欠陥を低減することができる。
水素イオンを注入する場合には、H+、H2 +、H3 +イオンを含ませると共に、H3 +イオンの割合を高めておくことが好ましい。注入効率を高めることができ、注入時間を短縮することができるからである。それにより、単結晶半導体基板107に形成される分離層108の領域には1×1020/cm3(好ましくは5×1020/cm3)以上の水素を含ませることが可能である。単結晶半導体基板107中において、局所的に高濃度の水素注入領域を形成すると、結晶構造が乱されて微小な空孔が形成され、分離層108を多孔質構造とすることができる。この場合、比較的低温の熱処理によって分離層108に形成された微小な空孔の体積変化が起こり、分離層108に沿って劈開することにより薄い単結晶半導体層を剥離して得ることができる。
イオンを質量分離して単結晶半導体基板107に注入しても同様に分離層108を形成することができる。この場合にも、質量数の大きいイオン(例えばH3 +イオン)を選択的に照射することは上記と同様な効果を奏することとなり好ましい。
イオンを生成するガスとしては水素の他に重水素、ヘリウムのような不活性ガスを選択することも可能である。原料ガスにヘリウムを用い、質量分離機能を有さないイオンドーピング装置を用いることにより、He+イオンの割合が高いイオンビームを得ることができる。このようなイオンを単結晶半導体基板107に注入することで、微小な空孔を形成することができ上記と同様な分離層108を単結晶半導体基板107中に設けることができる。
図3(C)に示すように接合層104を形成する。接合層104としては酸化シリコン膜を形成することが好ましい。酸化シリコン膜の厚さは10nm乃至200nm、好ましくは10nm乃至100nm、より好ましくは20nm乃至50nmとすれば良い。酸化シリコン膜としては有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。有機シランガスとしては、珪酸エチル(TEOS:化学式Si(OC2H5)4)、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH3)4)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC2H5)3)、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH3)2)3)等のシリコン含有化合物を用いることができる。その他に、シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜を適用することもできる。
化学気相成長法による成膜では、単結晶半導体基板に形成した分離層108から脱ガスが起こらない温度として、例えば350℃以下の成膜温度が適用される。また、単結晶半導体基板から単結晶半導体層を剥離する熱処理は、接合層104の成膜温度よりも高い熱処理温度が適用される。
また、図3(B)と図3(C)の工程において、分離層108を形成した後、緩和層105、バリア層106及び接合層104を連続的に形成しても良い。この工程によれば、緩和層105、バリア層106及び接合層104を大気に触れさせることなく形成することができ、異物の混入やカリウム、ナトリウムなどの汚染を防ぐことができる。
図4(A)は支持基板101と単結晶半導体基板107を密接させる段階を示す。支持基板101と単結晶半導体基板107の接合層104が形成された面を対向させ、密接させることで接合させる。支持基板及び接合層が密接する面は十分に清浄化しておくとよい。支持基板101と接合層104を密接させることにより、接合させることができる。支持基板101と単結晶半導体基板107とを押しつけることで水素結合により強固な接合を形成することが可能であり、初期段階の接合にはファン・デル・ワールス力が作用するものと考えられている。
良好な接合を形成するために、接合層104と支持基板101の表面を活性化しておいても良い。例えば、接合層104と支持基板101との接合させる面に表面処理を行う。例えば表面処理として、原子ビーム若しくはイオンビームを照射する。原子ビーム若しくはイオンビームを利用する場合には、アルゴン等の不活性ガスである中性原子ビーム若しくは不活性ガスであるイオンビームを用いることができる。その他に、プラズマ照射若しくはラジカル処理を行う。このような表面処理により200℃〜400℃の温度であっても接合強度を高めることが可能となる。
図4(B)は単結晶半導体基板107から単結晶半導体層102を剥離する段階を示す。単結晶半導体基板107と支持基板101を重ね合わせた状態で熱処理を行う。熱処理により支持基板101上に単結晶半導体層102を残して単結晶半導体基板107の分離を行う。熱処理は接合層104の成膜温度以上で行うことが好ましく、400℃以上600℃未満の温度で行うことが好ましい。この温度範囲で熱処理を行うことで分離層108に形成された微小な空孔に体積変化が起こり、分離層108に沿って劈開することができる。接合層104は支持基板101と接合しているので、支持基板101上には単結晶半導体基板107と同じ結晶性の単結晶半導体層102が接合される。
図5(A)は支持基板101に単結晶半導体層102が接合された状態で熱処理を行う段階を示す。この熱処理は分離層108の形成に注入された水素若しくはハロゲンを単結晶半導体層102から脱離させることができる。また、支持基板101と単結晶半導体層102の接合部、つまり接合層104近傍における微小な空孔を除去するために行うこともできる。熱処理の温度は水素若しくはハロゲンが単結晶半導体層102から放出される温度以上であって、支持基板101の歪み点近傍の温度までを可能とする。例えば、400℃〜730℃の温度範囲で行われる。熱処理装置としては電熱炉、ランプアニール炉などを適用することができる。熱処理は多段階に温度を変化させて行っても良い。また瞬間熱アニール(RTA)装置を用いても良い。RTA装置によって熱処理を行う場合には、支持基板の歪み点近傍又はそれよりも若干高い温度に加熱することもできる。このような熱処理を行うことで、支持基板101と単結晶半導体層102の間における水素結合を、より強固な共有結合に変化させることができる。
単結晶半導体層102に含まれる過剰な水素は複雑な挙動を示し、熱によって半導体素子の特性を劣化させるように作用する場合がある。例えば、シリコンの格子間に含まれる水素は、価電子制御を目的としてドーピングされた不純物を不活性化させる作用がある。それにより、半導体素子であるトランジスタのしきい値電圧の変動、ソース領域若しくはドレイン領域を高抵抗化させることとなる。また、シリコンの格子間に水素が含まれることとなると、シリコンの配位数が変化して格子欠陥を生成するように振る舞うことがある。勿論、水素若しくはハロゲンはシリコン中の未結合手を補償する、すなわち欠陥を修復する作用がある。しかしながら上記のとおり半導体素子の特性を劣化させる場合があるため、分離層108を形成するために注入された水素若しくはハロゲンは一旦、単結晶半導体層102から除去することが好ましい。
図5(B)は単結晶半導体層102にエネルギービームを照射して、結晶欠陥を修復する段階を示す。この工程は、単結晶半導体層102が支持基板101に接合される際及び/又は剥離する際に、熱的及び/又は機械的ダメージを受けて結晶性が劣化するので、その修復を図る上で行うことが好ましい。エネルギービームは、単結晶半導体層102に対し選択的に吸収されるものが好ましく、レーザビームを適用することが望まれる。これは支持基板101を過剰に加熱することなく、単結晶半導体層102の欠陥を修復するためである。レーザビームは、エキシマレーザに代表される気体レーザ、YAGレーザに代表される固体レーザを光源として用いることができる。レーザビームの波長としては、紫外光から可視光域であることが好ましく、波長190nm〜700nmが適用される。光源から放射されるレーザビームは光学系にて矩形状若しくは線状に集光されたものであることが好ましく、このレーザビームを単結晶半導体層102上に走査して処理を行えば良い。その他、同様な目的においては、エネルギービームとしてハロゲンランプ若しくはキセノンランプなどを用いて行われるフラッシュランプアニールを適用しても良い。
本工程では、図5(A)において、単結晶半導体層102の脱水素化がなされているので、単結晶半導体層102に空孔を発生させることなく結晶欠陥の修復を行うことができる。また、図5(B)では単結晶半導体層102に対し、エネルギービームを照射する処理を窒素雰囲気中で行えば、単結晶半導体層102の表面を平坦化することができる。
次に、単結晶半導体基板の他の製造方法について図6から図8を参照して説明する。図6(A)は単結晶半導体基板107にハロゲンを含有する絶縁層103を形成する。ハロゲンを含有する絶縁層103は、酸素に対しHClを0.5〜10体積%(好ましくは3体積%)の割合で含む雰囲気中で、700℃以上、好適には950℃〜1150℃の温度で熱酸化を行い形成されたものであることが好ましい。そして、図6(B)で示すように分離層108を形成する。
図7(A)において、支持基板101にはバリア層106、緩和層105及び接合層104が設けられている。バリア層106は、窒化シリコン層又は窒化酸化シリコン層を気相成長法で50nm〜200nmの厚さで形成する。例えば、窒化シリコン膜はSiH4とNH3を原料ガスとしてプラズマCVD法で形成する。窒化酸化シリコン層はSiH4、N2O及びNH3を用いてプラズマCVD法で形成する。バリア層106は、不純物の拡散防止効果を奏する。緩和層105は、プラズマCVD法により酸化シリコン膜又は酸化窒化シリコン膜で形成することが好ましく、10nm〜5000nm、好ましくは30nm〜1000nmの厚さで形成する。酸化窒化シリコン膜を形成する場合には、SiH4とN2Oを原料ガスとして用いれば良く、窒素濃度が20原子%未満(好ましくは0.01〜10原子%)であって水素(及び/又はOH基)を1〜20原子%含むように、堆積温度は500℃以下とすることが好ましい。
接合層104は平滑面及び親水性を表面に有する層とする。このような表面を形成可能なものとして、化学的な反応により形成される絶縁層が好ましい。平滑面及び親水性を表面に有する接合層104は0.2nm〜500nmの厚さで設けられる。この厚さであれば、接合層を成膜する表面の膜荒れを平滑化すると共に、当該接合層自体の表面の平滑性を確保することが可能である。接合層104としては酸化シリコン膜を形成することが好ましい。酸化シリコン膜の厚さは10nm乃至200nm、好ましくは10nm乃至100nm、より好ましくは20nm乃至50nmとすれば良い。酸化シリコン膜としては有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化シリコン膜が好ましい。
このようなバリア層106、緩和層105及び接合層104が形成された支持基板101と、ハロゲンを含有する絶縁層103が形成された単結晶半導体基板107を密接させて接合する。この場合、ハロゲンを含有する絶縁層103と接合層104とが接合する。支持基板101と単結晶半導体基板107とを圧接することで水素結合による強固な接合を形成することが可能である。
図7(B)は単結晶半導体基板107から単結晶半導体層102を剥離する段階を示す。単結晶半導体基板107と支持基板101を重ね合わせた状態で熱処理を行う。熱処理により支持基板101上に単結晶半導体層102を残して単結晶半導体基板107の分離を行う。熱処理は接合層104の成膜温度以上で行うことが好ましく、400℃以上600℃未満の温度で行うことが好ましい。この温度範囲で熱処理を行うことで分離層108に形成された微小な空孔に体積変化が起こり、分離層108に沿って劈開することができる。接合層104は支持基板101と接合しているので、支持基板101上には単結晶半導体基板107と同じ結晶性の単結晶半導体層102が接合される。
図8(A)は支持基板101に単結晶半導体層102が接合された状態で熱処理を行う段階であり、図5(A)の場合と同様である。このような熱処理を行うことで、支持基板101と単結晶半導体層102間における水素結合を、より強固な共有結合に変化させることができる。また、図8(B)は単結晶半導体層102にエネルギービームを照射して、結晶欠陥を修復する段階であり、図5(B)と同様である。
本形態によれば、ガラス基板等の耐熱温度が700℃以下の支持基板101であっても、単結晶半導体層102を強固に接合させることができる。支持基板101として、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスの如き無アルカリガラスと呼ばれる電子工業用に使われる各種ガラス基板を適用することが可能となる。すなわち、一辺が1メートルを超える基板上に単結晶半導体層を形成することができる。このような大面積基板を使って液晶ディスプレイのような表示装置のみならず、半導体集積回路等の半導体装置を製造することができる。また、単結晶半導体基板に対しては、工程の最初の段階においてハロゲンを含む雰囲気中で熱酸化を行うことでゲッタリング作用が得られ、単結晶半導体基板を再利用する場合に有効である。
次いで、本形態による半導体装置について図12〜図14を参照して説明する。図12(A)において、単結晶半導体層102は支持基板101上に設けられている。単結晶半導体層102と支持基板101の間には、ハロゲンを含有する絶縁層103、緩和層105、バリア層106及び接合層104が設けられている、つまり支持基板101側から順に接合層104、バリア層106、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103、単結晶半導体層102が設けられている。この積層構造は図1(A)と同じ態様である。以下の説明では、この積層構造の場合について示すが、図1及び図2に示す他の構成を転用することもできる。
単結晶半導体層102の膜厚は5nmから500nm、好ましくは10nmから200nm、より好ましくは10nmから60nmの厚さとすることが好ましい。単結晶半導体層102の厚さは、図3(B)で説明した分離層108の深さを制御することにより決定できる。単結晶半導体層102には、nチャネル型電界効果トランジスタ及びpチャネル型電界効果トランジスタの形成領域に合わせて、硼素、アルミニウム、ガリウムなどのp型不純物元素、若しくはリン、砒素などのn型不純物元素を添加することが好ましい。すなわち、nチャネル型電界効果トランジスタの形成領域に対応してn型不純物元素を添加し、pチャネル型電界効果トランジスタの形成領域に対応してp型不純物元素を添加して、所謂ウエル領域を形成する。不純物イオンのドーズ量は1×1012/cm2から1×1014/cm2程度で行えば良い。さらに、電界効果トランジスタのしきい値電圧を制御する場合には、これらのウエル領域にp型若しくはn型不純物元素を添加すれば良い。
図12(B)は単結晶半導体層102をエッチングして、半導体素子の配置に合わせて島状に分離した単結晶半導体層102を形成する。そして、図12(C)で示すようにゲート絶縁層111を形成する。ゲート絶縁層111は5nm〜50nmの厚さに形成する。ゲート絶縁層111は、酸化シリコン膜若しくは酸化窒化シリコン膜で形成することが好ましい。これらは気相成長法により形成する。450℃以下の温度で良質なゲート絶縁層111を形成する場合にはプラズマCVD法を適用することが好ましい。特にマイクロ波プラズマCVD法によるものであって、電子密度が1×1011cm−3以上1×1013cm−3以下であり、電子温度が0.2eV以上2.0eV以下(より好ましくは0.5eV以上1.5eV以下)程度であるものを用いることが好ましい。電子密度が高く、電子温度が低く、活性種の運動エネルギーが低いプラズマを利用するとプラズマダメージが少なく、欠陥も少ないゲート絶縁層111を形成することができる。この場合、マイクロ波プラズマCVD法により、シリコンの水素化物又はフッ化物気体と窒素酸化物気体(代表的にはSiH4とN2O)で作製される酸化窒化シリコン膜を適用することが好ましい。以下にゲート絶縁層111を形成するのに適した装置の一例を示す。
図9は複数の反応室を備えたマルチチャンバマイクロ波プラズマCVD装置の一例を示す。この装置は、共通室407の周りに、ロード室401、アンロード室406、反応室402〜404、予備室405を備えた構成となっている。共通室407と各室の間にはゲートバルブ408が備えられ、各室で行われる処理が、相互に干渉しないように構成されている。基板はロード室401、アンロード室406のカセット400に装填され、共通室407の搬送手段409により反応室402〜404へ運ばれる。この装置では、膜毎に反応室をあてがうことが可能であり、複数の異なる被膜を大気に触れさせることなく連続して形成することができる。
図10は反応室の一例を詳細に説明する図である。図10は反応室の断面構造を示す。反応室は処理容器410と蓋体412とからなり、密閉構造により内部を減圧に保持できる構成となっている。処理容器410は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属で形成されている。
反応室の内部を減圧にするために、低真空排気手段414と高真空排気手段416が処理容器410に連結されている。低真空排気手段414は、開閉バルブ415を動作させ、大気圧から0.1Pa程度までの真空排気を行うものであり、例えば、ドライポンプにより構成される。高真空排気手段416は0.1Pa以下の高真空排気を行うものであり、ターボ分子ポンプなどにより構成される。高真空排気手段416と直列に連結される圧力調節バルブ417は、ガス流のコンダクタンスを調整するものであり、ガス供給手段436から供給される反応ガスの排気速度を調整することができ、反応室内の圧力の所定の範囲に保つ動作をする。
処理容器410の内部には基板など被処理体を載置するサセプタ418が設けられている。サセプタ418は窒化アルミニウム、窒化シリコン、シリコンカーバイトなどのセラミックス材で構成されている。サセプタ418の内部には、給電部420及びヒータ422が設けられている。給電部420は整合器426を介して高周波電源424が接続されている。給電部420は、高周波電源424から出力された高周波電力が印加されてサセプタ418に載置された基板にバイアス電圧が印加されるようになっている。
ヒータ422はヒータ電源428に接続されている。ヒータ422はサセプタ418に埋め込まれており、ヒータ電源428から電力が供給されることにより発熱しサセプタ418に載置された基板を所定の温度に保持するようになっている。
ガス供給手段436は、原料ガスが充填されたシリンダ438、バルブ439、マスフローコントローラ440などで構成されている。マスフローコントローラ440で流量が調整された処理用ガスは処理容器410内に導入される。処理容器410にはガス供給ノズル(上)442、ガス供給ノズル(下)444があり、当該ノズルから原料ガスが処理容器410内に流れ出す構成となっている。例えば、ガス供給ノズル(上)442にはプラズマを安定させる不活性ガスや水素ガスを供給し、ガス供給ノズル(下)444には被膜堆積用の原料ガスを供給するといったように使い分けることができる。
蓋体412は処理容器410の上部を密閉するようにされている。蓋体412には導波管432が天板435に接するように配設されている。導波管432はマイクロ波電源430と連結されている。導波管432と天板435にはマイクロ波が漏洩するようにスリット433が設けられている。スリット433は誘電体板434で塞がれており、処理容器410の気密を保っている。マイクロ波は誘電体板434を通して処理容器410に導入されプラズマを生成する。
図11は蓋体412の構成を示す平面図である。導波管432は天板435と平行に延びており、複数の導波管432が平行に配設されている。誘電体板434は天板435にマトリクス状に配設されている。導波管432と天板435に形成されるスリット433は誘電体板434の位置に合わせて設けられている。被処理基板の面積が大きい場合には(例えば、730mm×920mmのガラス基板や一辺が1mを超えるサイズのガラス基板)、導波管432を複数に分割してマイクロ波を供給することが好ましい。図11では、導波管432の端部において分岐導波管を用いて構成する場合を示している。分岐導波管の先にはマイクロ波電源が接続される。マイクロ波電源を複数台用いることで、被処理基板の面積が大きくなった場合にもプラズマの均一性を保つことができる。
ゲート絶縁層111としては、酸化シリコン若しくは酸化窒化シリコンで形成するが、絶縁耐圧の観点からは、前記したように窒素を含む酸化窒化シリコンで形成することが好ましい。上記マイクロ波プラズマCVD装置にて酸化窒化シリコン膜を形成する場合には、シリコンの水素化物又はフッ化物気体と窒素酸化物気体(代表的にはSiH4とN2O)を原料ガスとして用いる。SiH4を用いる場合には、SiH4の流量に対してN2Oの流量を100〜200倍とすることが好ましい。また、プラズマの状態を安定化させるために希ガスとしてアルゴン及び/又はヘリウムを同時に供給すると良い。すなわち、アルゴン及び/又はヘリウムを反応室に導入し、20〜40Paの所定の圧力に保ったのち、マイクロ波電力を供給してプラズマを生成し、その後N2O、SiH4の順に原料ガスを供給すると良い。被膜堆積温度は、250℃〜400℃(好ましくは300℃〜350℃、代表的には325℃)とする。
なお、マイクロ波プラズマはプラズマ密度が高くなるので、成膜時に反応室の内壁から不純物を取り込まないために、被処理基板に堆積する被膜と同質の被膜を反応室内に予めコーティングしておく処理をしておくことが望ましい。
図21と図22は、SiH4とN2Oを主な原料ガスとして用い、マイクロ波プラズマCVD法により作製した酸化窒化シリコン膜のGI絶縁耐圧を評価した結果を示す。試料の構造は、66nmのポリシリコン膜上にゲート絶縁層として20nmの酸化窒化シリコン膜を堆積し、その上にゲート電極として金属電極を設けた構造である。図21と図22は、ポリシリコンと金属電極の間にバイアスを印加した場合の電流対電圧特性から、1×10−3A/cm2の電流密度に達する電圧を絶縁破壊電圧と定義し、印加電圧(この場合は印加電界強度)においてその電流密度に達した素子が全体の何%であるかを、グラフ上にプロットしたものである。図21は平坦面のx軸をGI絶縁破壊電界強度としたときのGI絶縁耐圧特性を示し、図22は、ポリシリコン膜をライン・アンド・スペースが2.5μmピッチでパターン形成し、酸化窒化シリコン膜の段差被覆性を考慮したx軸をGI絶縁破壊電界強度としたときのGI絶縁耐圧特性を示す。表1にガス流量比及び成膜圧力を変えた試料の絶縁破壊電圧より計算した絶縁破壊電界強度の値を示す。絶縁破壊電界強度は9MV/cm以上で、良好な結果が得られている。絶縁耐圧は成膜圧力依存性があり、圧力を下げた方が絶縁耐圧は高くなる傾向が示されている。
このような高密度プラズマを発生させるマイクロ波プラズマCVD装置によりゲート絶縁層111を形成した後、図12(D)で示すようにゲート電極112、サイドウオール絶縁層113を形成し、第1不純物領域114、第2不純物領域115を形成する。絶縁層116は窒化シリコンで形成し、ゲート電極112をエッチングするときのハードマスクとして用いる。
図13(A)は、ゲート電極112などを形成後に保護膜117を形成する段階を示す。保護膜117は窒化シリコン膜又は窒化酸化シリコン層を、プラズマCVD法で、成膜時の基板温度を350℃以下として形成することが好ましい。すなわち、保護膜117中に水素を含ませておく。保護膜117を形成後、350℃から450℃(好ましくは400℃から420℃)の熱処理で保護膜117中に含まれる水素を単結晶半導体層102側へ拡散させる。先の工程で脱水素化されている単結晶半導体層102に対し、素子形成工程で水素を供給することで、欠陥を有効に補償することができる。また、バリア層106は支持基板101側からの不純物拡散を防止するのに対して、保護膜117は上層側からの不純物汚染を防ぐ効果がある。本形態では、結晶性に優れた単結晶半導体層102の下層側及び上層側を、ナトリウムなどの可動性の高い不純物イオンすら防ぐ効果の高い絶縁膜で被覆することができ、この単結晶半導体層102により作製される半導体素子の特性安定化に絶大な効果を発揮する。
その後、図13(B)に示すように層間絶縁層118を形成する。層間絶縁層118はBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜を成膜するか、ポリイミドに代表される有機樹脂を塗布して形成する。層間絶縁層118にはコンタクトホール119を形成する。
図13(C)は配線を形成する段階を示す。コンタクトホール119にはコンタクトプラグ120を形成する。コンタクトプラグ120は、WF6ガスとSiH4ガスから化学気相成長法でタングステンシリサイドを形成し、コンタクトホール119に埋め込むことで形成される。また、WF6を水素還元してタングステンを形成しコンタクトホール119に埋め込んでも良い。その後、コンタクトプラグ120に合わせて配線121を形成する。配線121はアルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成し、配線の上層と下層にはバリアメタルとしてモリブデン、クロム、チタンなどの金属膜を形成する。さらにバリアメタルの上層に層間絶縁層122を形成する。配線121は適宜設ければ良く、配線121の上層にさらに配線層を形成して多層化しても良い。多層化する場合にはダマシンプロセスを適用しても良い。
図14は層間絶縁層118上にさらに配線を形成し、多層配線化する態様を示す。配線121の上層に窒化シリコン膜でパッシベーション層124を形成し、層間絶縁層122を設ける。さらにパッシベーション層125及び配線間絶縁層126を形成する。バリアメタル127はタンタル若しくは窒化タンタルで形成する。銅配線128はメッキ法で形成し、化学的機械研磨(CMP)法により配線間絶縁層126に埋め込み、その上層には窒化シリコンでパッシベーション層129を形成する。このような上層に設けられた配線は、例えば、ダマシン若しくはデュアルダマシンにより形成することができる。配線の積層数は任意であり、適宜選択すれば良い。
このように、支持基板101に接合された単結晶半導体層102を用いて電界効果トランジスタを作製することができる。本形態に係る単結晶半導体層102は、結晶方位が一定の単結晶半導体であるため、電気特性が均一で、高性能な電界効果トランジスタを得ることができる。すなわち、しきい値電圧や移動度などのトランジスタ特性として重要な電気特性の不均一性を抑制し、高移動化などの高性能化を達成することができる。
単結晶半導体層102のバックチャネル側(ゲート電極112と反対側)にはハロゲンを含有する絶縁層103が設けられており、局在準位密度が低減されているので、しきい値電圧の変動を抑えることができる。さらに、支持基板101と単結晶半導体層102との間にはハロゲンを含む絶縁層103の他に、バリア層106が設けられているので、支持基板101側からナトリウムなどの金属不純物が拡散して単結晶半導体層102を汚染することを防ぐことができる。緩和層105は単結晶半導体層102にかかる応力歪みを緩和するので、積層する際に生じる欠陥などの生成を抑制することができる。
図15は半導体装置の一例として、マイクロプロセッサ200の一例を示す。このマイクロプロセッサ200は、上記したように本形態に係る半導体基板により製造されるものである。このマイクロプロセッサ200は、演算回路201(Arithmetic logic unit;ALUともいう。)、演算回路制御部202(ALU Controller)、命令解析部203(Instruction Decoder)、割り込み制御部204(Interrupt Controller)、タイミング制御部205(Timing Controller)、レジスタ206(Register)、レジスタ制御部207(Register Controller)、バスインターフェース208(Bus I/F)、読み出し専用メモリであるROM209、及びROMインターフェース210(ROM I/F)を有している。
バスインターフェース208を介してマイクロプロセッサ200に入力された命令は命令解析部203に入力され、デコードされた後に演算回路制御部202、割り込み制御部204、レジスタ制御部207、タイミング制御部205に入力される。演算回路制御部202、割り込み制御部204、レジスタ制御部207、タイミング制御部205は、デコードされた命令に基づき各種制御を行う。具体的に演算回路制御部202は、演算回路201の動作を制御するための信号を生成する。また、割り込み制御部204は、マイクロプロセッサ200のプログラム実行中に、外部の入出力装置や周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断して処理する。レジスタ制御部207は、レジスタ206のアドレスを生成し、マイクロプロセッサ200の状態に応じてレジスタ206の読み出しや書き込みを行う。タイミング制御部205は、演算回路201、演算回路制御部202、命令解析部203、割り込み制御部204、レジスタ制御部207の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミング制御部205は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。なお、図15に示すマイクロプロセッサ200は、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際にはその用途によって多種多様な構成を備えることができる。
このようなマイクロプロセッサ200は、絶縁表面を有する支持基板に接合された結晶方位が一定の単結晶半導体層(単結晶半導体層)によって集積回路が形成されているので、処理速度の高速化のみならず低消費電力化を図ることができる。さらにトランジスタを形成する単結晶半導体層のバックチャネル側(ゲート電極と反対側)にはハロゲンを含む酸化膜が設けられており、局在準位密度が低減されているので、しきい値電圧の変動を抑えることができる。さらに、支持基板と単結晶半導体層との間にはハロゲンを含む酸化膜の他に、バリア層が設けられているので、支持基板側からナトリウムなどの金属不純物が拡散して単結晶半導体層を汚染することを防ぐことができる。また、緩和層は単結晶半導体層にかかる応力歪みを緩和するので、積層欠陥などの生成を抑制することができる。
次に、非接触でデータの送受信を行うことのできる演算機能を備えた半導体装置の一例について図16を参照して説明する。図16は無線通信により外部装置と信号の送受信を行って動作するコンピュータ(以下、「RFCPU」という)の一例を示す。RFCPU211は、アナログ回路部212とデジタル回路部213を有している。アナログ回路部212として、共振容量を有する共振回路214、整流回路215、定電圧回路216、リセット回路217、発振回路218、復調回路219、変調回路220を有している。デジタル回路部213は、RF用のインターフェース221、制御レジスタ222、クロックコントローラ223、CPU用のインターフェース224、CPU(中央処理ユニット)225、RAM(ランダムアクセスメモリ)226、ROM(読み出し専用メモリ)227を有している。
このような構成のRFCPU211の動作は以下の通りである。アンテナ228が受信した信号は共振回路214により誘導起電力を生じる。誘導起電力は整流回路215を経て容量部229に充電される。この容量部229はセラミックコンデンサーや電気二重層コンデンサーなどのキャパシタで形成されていることが好ましい。容量部229はRFCPU211と一体形成されている必要はなく、別部品としてRFCPU211を構成する絶縁表面を有する基板に取り付けられていれば良い。
リセット回路217は、デジタル回路部213をリセットし初期化する信号を生成する。例えば、電源電圧の上昇に遅延して立ち上がる信号をリセット信号として生成する。発振回路218は定電圧回路216により生成される制御信号に応じて、クロック信号の周波数とデューティー比を変更する。ローパスフィルタで形成される復調回路219は、例えば振幅変調(ASK)方式の受信信号の振幅の変動を二値化する。変調回路220は、送信データを振幅変調(ASK)方式の送信信号の振幅を変動させて送信する。変調回路220は、共振回路214の共振点を変化させることで通信信号の振幅を変化させている。クロックコントローラ223は、電源電圧又はCPU(中央処理ユニット)225における消費電流に応じてクロック信号の周波数とデューティー比を変更するための制御信号を生成している。電源電圧の監視は電源管理回路230が行っている。
アンテナ228からRFCPU211に入力された信号は復調回路219で復調された後、RF用のインターフェース221で制御コマンドやデータなどに分解される。制御コマンドは制御レジスタ222に格納される。制御コマンドには、ROM(読み出し専用メモリ)227に記憶されているデータの読み出し、RAM(ランダムアクセスメモリ)226へのデータの書き込み、CPU(中央処理ユニット)225への演算命令などが含まれている。CPU(中央処理ユニット)225は、CPU用のインターフェース224を介してROM(読み出し専用メモリ)227、RAM(ランダムアクセスメモリ)226、制御レジスタ222にアクセスする。CPU用のインターフェース224は、CPU(中央処理ユニット)225が要求するアドレスより、ROM(読み出し専用メモリ)227、RAM(ランダムアクセスメモリ)226、制御レジスタ222のいずれかに対するアクセス信号を生成する機能を有している。
CPU(中央処理ユニット)225の演算方式は、ROM(読み出し専用メモリ)227にOS(オペレーティングシステム)を記憶させておき、起動とともにプログラムを読み出し実行する方式を採用することができる。また、専用回路で演算回路を構成して、演算処理をハードウェア的に処理する方式を採用することもできる。ハードウェアとソフトウェアを併用する方式では、専用の演算回路で一部の処理を行い、残りの演算をプログラムを使ってCPU(中央処理ユニット)225が実行する方式を適用することができる。
このようなRFCPU211は、絶縁表面を有する基板若しくは絶縁基板上に接合された結晶方位が一定の単結晶半導体層(単結晶半導体層)によって集積回路が形成されているので、処理速度の高速化のみならず低消費電力化を図ることができる。それにより、電力を供給する容量部229を小型化しても長時間の動作を保証することができる。図16ではRFCPUの形態について示しているが、通信機能、演算処理機能、メモリ機能を備えたものであれば、ICタグのようなものであっても良い。
本形態に係る単結晶半導体層は表示パネルを製造するマザーガラスと呼ばれる大型のガラス基板に接合することもできる。図17(A)は単結晶半導体層102の支持基板101としてマザーガラスに単結晶半導体層102を接合する場合を示す。マザーガラスからは複数の表示パネルを切り出すが、単結晶半導体層102は、表示パネル130の形成領域に合わせて接合することが好ましい。半導体基板に比べて、マザーガラス基板は面積が大きいので、図17(A)で示すように、表示パネル130の形成領域の内側に単結晶半導体層102を複数個配置することが好ましい。これによって、単結晶半導体層102を支持基板101であるマザーガラス上に複数個並べて配置する場合にも、隣接間隔に余裕を持たせることができる。表示パネル130には、走査線駆動回路領域131、信号線駆動回路領域132、画素形成領域133があり、これらの領域が含まれるように単結晶半導体層102を支持基板101であるマザーガラスに接合する。図17(B)は図17(A)に対応する断面図である。複数の単結晶半導体層102をマザーガラスと呼ばれる大型のガラス基板に接合する場合には、支持基板101となるマザーガラスからナトリウムなどの不純物が拡散して単結晶半導体層102を汚染する可能性がある。そのような場合は、図1(B)で示すように、支持基板101側にバリア層106が形成される構成が好ましい。支持基板101一面にバリア層106が形成され、単結晶半導体層102の下地側から不純物が拡散することを防ぐことができる。このような構成は中小型の表示パネルを作製する場合に適している。また、同様に図2(A)の構成を適用しても良い。
図18は単結晶半導体層により画素部のトランジスタが形成される液晶表示装置の画素の一例を示す。図18(A)は画素の平面図を示す。単結晶半導体層に走査線134が交差し、信号線135、画素電極136が接続する画素を示す。図18(A)に示すJ−K切断線に対応する断面図が図18(B)に示されている。
図18(B)において、支持基板101上に接合層104、バリア層106、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103及び単結晶半導体層102が積層された構造を有する部分があり、画素部のトランジスタはそのような領域を含んで構成されている。接合層104、バリア層106、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103などの構成は、これに限定されず、図1及び図2で示す他の構成を適用することもできる。
層間絶縁層118上に画素電極136が設けられている。単結晶半導体層102に電気的に接続される信号線135はコンタクトホール内に形成されるが、コンタクトホールは層間絶縁層118をエッチングして開口されるため、凹段差が生じてしまう。この凹段差を埋めるように柱状スペーサ139が設けられている。対向基板137には対向電極138が形成され、柱状スペーサ139によって形成される空隙に液晶層140が形成されている。
図19(A)は単結晶半導体層により画素部のトランジスタが形成されるエレクトロルミネセンス表示装置の一例を示す。図19(A)は画素の平面図を示し、信号線135に電気的に接続する選択トランジスタ147と、電流供給線143に電気的に接続する表示制御トランジスタ148を有している。この表示装置はエレクトロルミネセンス材料を含んで形成される層(EL層)を電極間に挟んだ発光素子が各画素に設けられる構成となっている。画素電極136は表示制御トランジスタ148に電気的に接続されている。図19(B)はこのような画素を示す断面図である。
図19(B)において、支持基板101上に接合層104、バリア層106、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103及び単結晶半導体層102が積層された構造を有する部分があり、選択トランジスタ147及び表示制御トランジスタ148はそのような領域を含んで構成されている。接合層104、バリア層106、緩和層105、ハロゲンを含有する絶縁層103などの構成は、これに限定されず、図1及び図2で示す他の構成を適用することもできる。画素電極136は周辺部が絶縁性の隔壁層144で囲まれている。画素電極136上にはEL層145が形成されている。EL層145上には対向電極138が形成されている。画素電極136、EL層145、対向電極138で発光素子を構成している。画素部は封止樹脂146が充填され、補強板として対向基板137が設けられている。
本形態のエレクトロルミネセンス表示装置はこのような画素をマトリクス状に配列させて表示画面を構成する。この場合、画素のトランジスタのチャネル部が単結晶半導体層102で形成されるので、各トランジスタ間で特性バラツキがなく、画素毎の発光輝度に斑が出ないという利点がある。従って、発光素子の明るさを電流で制御して駆動することが容易となり、トランジスタ特性のバラツキを補正する補正回路も不要となるので、駆動回路の負担を低減することができる。さらに支持基板101として透光性の基板を選択することができるので、支持基板101側から光を放射する、ボトムエミッション型のエレクトロルミネセンス表示装置を構成することができる。
このように、表示装置を製造するマザーガラスにも単結晶半導体層を形成しトランジスタを形成することが可能である。単結晶半導体層で形成されるトランジスタは、アモルファスシリコントランジスタよりも電流駆動能力などの電気特性が優れているので、トランジスタのサイズを小型化することができる。それにより、表示パネルにおける画素部の開口率を向上させることができる。また、図15で説明したようなマイクロプロセッサも形成することができるので、表示装置内にコンピュータの機能搭載することもできる。また非接触でデータの入出力を可能としたディスプレイを作製することもできる。
本発明によれば様々な電気器具を構成することができる。電気器具としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD(digital versatile disc)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが含まれる。
図20(A)は携帯電話機301の一例を示している。この携帯電話機301は、表示部302、操作スイッチ303などを含んで構成されている。表示部302においては、図18で説明した液晶表示装置又は図19で説明したエレクトロルミネッセンス表示装置を適用することができる。本形態に係る表示装置を適用することで、表示斑が少なく画質の優れた表示部を構成することができる。さらに携帯電話機301に含まれるマイクロプロセッサやメモリにも本形態の半導体装置を適用することができる。
また、図20(B)は、デジタルプレーヤー304を示しており、オーディオ装置の1つの代表例である。図20(B)に示すデジタルプレーヤー304、表示部302、操作スイッチ303、イヤホン305などを含んでいる。イヤホン305の代わりにヘッドホンや無線式イヤホンを用いることができる。デジタルプレーヤー304は音楽情報を記憶するメモリ部や、デジタルプレーヤー304を機能させるマイクロプロセッサに本形態の半導体装置を適用することができる。本構成のデジタルプレーヤー304は小型軽量化が可能であるが、表示部302においては、図18で説明した液晶表示装置又は図19で説明したエレクトロルミネッセンス表示装置を適用することで、画面サイズが0.3インチから2インチ程度の場合であっても高精細な画像若しくは文字情報を表示することができる。
また、図20(C)は、電子ブック306を示している。この電子ブック306は、表示部302、操作スイッチ303を含んでいる。またモデムが内蔵されていてもよいし、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。電子ブック306は情報を記憶するメモリ部や、電子ブック306を機能させるマイクロプロセッサに本形態の半導体装置を適用することができる。メモリ部は、記録容量が20〜200ギガバイト(GB)のNOR型不揮発性メモリを用い、映像や音声(音楽)を記録、再生することができる。表示部302においては、図18で説明した液晶表示装置又は図19で説明したエレクトロルミネッセンス表示装置を適用することで、高画質の表示を行うことができる。