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JP5471026B2 - サイドエアバック装置を備えた車両用シート - Google Patents
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JP5471026B2 - サイドエアバック装置を備えた車両用シート - Google Patents

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本発明は、サイドエアバック装置を備えた車両用シートに関し、詳しくは、車両に側突が発生すると、エアバックケースに収納されているエアバック袋体がインフレータから噴出されるガスによって膨張することでパッド部材を押し広げ、この押し広げ状態のまま、さらに、エアバック袋体が膨張することでシートバックカバーにおける所定の縫合部を引き裂いてシートバック外部へ向けて展開するサイドエアバック装置を備えた車両用シートに関する。
従来、車両に側突が発生すると、シートバック内部に収納されているエアバック袋体がインフレータから噴出されるガスによって膨張することでパッド部材を押し広げ、この押し広げ状態のまま、さらに、エアバック袋体が膨張することでパッド部材の表面を覆っているシートバックカバーを引き裂きながらシートバック外部へ向けて展開するサイドエアバック装置を備えた車両用シートが知られている。ここで、下記特許文献1には、予め、パッド部材にスリットを形成しておき、そのスリットを介してパッド部材を押し広げる技術が開示されている。これにより、エアバック袋体をシートバック外部へ向けて展開させるとき、パッド部材がちぎれて飛散することを防止できる。
特開平8−258661号公報
しかしながら、上述した従来技術では、エアバック袋体の膨張が始まっても、エアバック袋体がスリットに到達するまでは、その膨張方向が規制されていないため、シートバック内部において、エアバック袋体が意図しない方向に膨張することがあった。そのため、エアバック袋体をスムーズにシートバック外部へ向けて展開させることができなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、エアバック袋体をスムーズにシートバック外部へ向けて展開させることができるサイドエアバック装置を備えた車両用シートを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、車両に側突が発生すると、シートバック内部に収納されているエアバック袋体がインフレータから噴出されるガスによって膨張することでパッド部材を押し広げ、この押し広げ状態のまま、さらに、エアバック袋体が膨張することでシートバックカバーにおける所定の縫合部を引き裂いてシートバック外部へ向けて展開するサイドエアバック装置を備えた車両用シートであって、エアバック袋体は、パッド部材の裏面に接合された状態でシートバック内部に収納されており、所定の縫合部は、パッド部材が押し広げられることで形成される展開通路の延長上に形成されており、エアバック袋体とパッド部材の裏面との接合された状態は、エアバック袋体の先端がパッド部材の裏面に形成されている凹部に入り込んだ格好となっていることを特徴とする。
この構成によれば、インフレータからガスが噴出されたときから、エアバック袋体の膨張方向を規制することができる。したがって、エアバック袋体が意図しない方向に膨張することがなく、エアバック袋体をスムーズにシートバック外部へ向けて展開させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサイドエアバック装置を備えた車両用シートであって、エアバック袋体は、インフレータからガスが噴出されると膨張し始める第1の膨張部と、この第1の膨張部の膨張に引っ張られて膨張し始める第2の膨張部とから構成されており、エアバック袋体における第1の膨張部は、パッド部材の裏面のうち、自身の膨張によってパッド部材を押し広げ始める位置に接合された状態でシートバック内部に収納されていることを特徴とする。
この構成によれば、エアバック袋体を、よりスムーズにシートバック外部へ向けて展開させることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る助手席の概略構成を示す全体斜視図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図2の状態からエアバック袋体が膨らみ始めた状態を示す断面図である。 図4は、図3の状態から、さらにエアバック袋体が膨らみ、この膨らみによってパッド部材を押し広げている状態を示す断面図である。 図5は、図4の状態から、さらにエアバック袋体が膨らみ、この膨らみによってシートバックカバーの縫合部を引き裂いてエアバック袋体が展開している状態を示す断面図である。 図6は、本発明の実施例2に係る助手席の概略構成を示す全体斜視図である。 図7は、図6のB−B線断面図である。 図8は、図7の状態からエアバック袋体が膨らみ始めた状態を示す断面図である。 図9は、図8の状態から、さらにエアバック袋体が膨らみ、この膨らみによってパッド部材を押し広げている状態を示す断面図である。 図10は、図9の状態から、さらにエアバック袋体が膨らみ、この膨らみによってシートバックカバーの縫合部を引き裂いてエアバック袋体が展開している状態を示す断面図である。 図11は、本発明の実施例3に係る助手席の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜5を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、車両用シートを助手席1に適用した例を説明していく。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2、3においても同様である。
はじめに、図1、2を参照して、本発明の実施例1に係る助手席1の概略構成を説明する。この助手席1は、シートクッション10と、シートバック12と、ヘッドレスト14とから構成されている。このシートバック12を詳述すると、シートバック12には、そのバックフレーム20の左側面にサイドエアバック装置40が組み付けられている。
このサイドエアバック装置40は、筒状のインフレータ62と、このインフレータ62の噴出口62aから噴出されるガスによって膨張するエアバック袋体64とから構成されている。インフレータ62は、ケーブル(図示しない)を介して側突検出センサ(例えば、ECU)と電気的に接続されている。そして、インフレータ62は、この側突検出センサから側突発生の信号を受けると、瞬時にガスを噴出する構成となっている。
このインフレータ62は、ボルト66とナット68を介してバックフレーム20の左側面に組み付けられている。これにより、サイドエアバック装置40をシートバック12内部の後方側に備えることができる。そのため、車両に側突が発生していない通常時、パッド部材22の厚みを十分に確保することができ、乗員の座り心地に悪影響を及ぼすことがない。したがって、乗員の座り心地の良さを確保することができる。
また、エアバック袋体64は、インフレータ62の噴出口62aから前方に向けて形成されている第1の膨張部64aと、その形成途中に左右方向に向けて形成されている複数の第2の膨張部64bとから構成されている。このように構成されていると、エアバック袋体64が膨張するとき、第2の膨張部64bより先に第1の膨張部64aが膨張し始め、その膨張に引っ張られて第2の膨張部64bが膨張し始める。この記載が、特許請求の範囲に記載の「エアバック袋体は、インフレータからガスが噴出されると膨張し始める第1の膨張部と、この第1の膨張部の膨張に引っ張られて膨張し始める第2の膨張部とから構成されており」に相当する。
このエアバック袋体64は、インフレータ62の噴出口62aに接続された状態で折り畳まれてシートバック12内部に収納されている。そして、エアバック袋体64は、インフレータ62がガスを噴出すると、瞬時に展開する構成となっている。なお、エアバック袋体64は、その展開時において、乗員に向かって展開していくことがないように、その幅方向の厚みが薄い状態のまま(例えば、7〜8cm程度のまま)前方に展開していくように形成されている。サイドエアバック装置40は、このように構成されている。
なお、エアバック袋体64における第1の膨張部64aは、パッド部材22の裏面における所定位置に接合部材50(例えば、接着剤、糸による縫合など)を介して接合されている。この所定位置とは、例えば、インフレータ62の噴出口62aと後述する縫合部32とを結ぶ線がパッド部材22の裏面と交わる位置である。この記載が、特許請求の範囲に記載の「エアバック袋体における第1の膨張部は、パッド部材の裏面のうち、自身の膨張によってパッド部材を押し広げ始める位置に接合された状態でシートバック内部に収納されている」に相当する。
一方、シートバック12は、バックフレーム20に、エアバック袋体64の第1の膨張部64aが接合されたパッド部材22を被せ、その被せた状態で上述したようにボルト66とナット68を介してバックフレーム20の左側面にインフレータ62を組み付け、その組み付け状態で、さらに、シートバックカバー24を被せて組み立てられている。また、パッド部材22の裏面には、裏面材(例えば、布)22aが貼り付けられている。これにより、パッド部材22を裂け難くすることができる。
また、シートバックカバー24は、主としてパッド部材22の正面(シートバック12における左右の天板部と天板メイン部)を覆う正面カバー26と、主としてパッド部材22の側面を覆う側面カバー28とを糸30によって縫合して構成されている(図2の一部拡大図参照)。この縫合部32は、パッド部材22を押し広げてエアバック袋体64が展開していくとき、その展開の通路(展開通路)70の延長上に位置するように形成されている(図4参照)。この縫合部32が、特許請求の範囲に記載の「所定の縫合部」に相当する。
また、この縫合部32は、車両に側突が発生していない通常時には、その糸30が破断することがないように縫合されており、一方、エアバック袋体64が展開する時には、その糸30がエアバック袋体64の膨張によって引き裂かれるように縫合されている。シートバック12は、このように構成されている。
続いて、図2〜5を参照して、上述した構成から成る助手席1の作用を説明する。図2に示す状態から、車両に側突が発生すると、上述したように、インフレータ62の噴出口62aから噴出されるガスによってエアバック袋体64が膨張していく。このとき、既に説明したように、エアバック袋体64は、その第1の膨張部64aが第2の膨張部64bより先に膨張していく(図3参照)。
そして、膨張した第1の膨張部64aによってパッド部材22が押し広げられエアバック袋体64が展開していく通路(展開通路)70が形成される(図4参照)。さらに、エアバック袋体64が膨張していき第1の膨張部64aの膨らみが大きくなると、この膨らみに引っ張られて第2の膨張部64bも膨張していく。さらに、エアバック袋体64が膨張していき第2の膨張部64bの膨らみも大きくなると、エアバック袋体64はシートバックカバー24の縫合部32の糸30を引き裂いてシートバック12外部へ展開していく(図5参照)。これにより、車両に側突が発生したときの衝撃が着座している乗員へ及ぶことを防止できる。
本発明の実施例に係る助手席1は、上述したように構成されている。この構成によれば、エアバック袋体64は、パッド部材22の裏面に接合部材50を介して接合された状態でシートバック12内部に収納されている。そのため、インフレータ62からガスが噴出されたときから、エアバック袋体64の膨張方向を規制することができる。したがって、エアバック袋体64が意図しない方向に膨張することがなく、エアバック袋体64をスムーズにシートバック12外部へ向けて展開させることができる。
また、この構成によれば、エアバック袋体64は、インフレータ62からガスが噴出されると膨張し始める第1の膨張部62aと、この第1の膨張部62aの膨張に引っ張られて膨張し始める第2の膨張部62bとから構成されている。そして、エアバック袋体64における第1の膨張部64aは、パッド部材22の裏面のうち、自身の膨張によってパッド部材22を押し広げ始める位置に接合された状態でシートバック12内部に収納されている。そのため、エアバック袋体64を、よりスムーズにシートバック12外部へ向けて展開させることができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図6〜10を用いて説明する。実施例1では、エアバック袋体64は、その第2の膨張部64bが第1の膨張部64aの形成途中に形成されている実施形態を説明した。これに対し、これから説明する実施例2では、エアバック袋体164は、その第2の膨張部164bが左右に形成された第1の膨張部164aの内側に形成されている実施形態である。そのため、以下の説明にあたって、実施例1と同一構成の部材には、図面において、同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。このことは、後述する実施例3においても同様である。
はじめに、図6、7を参照して、本発明の実施例2に係る助手席101の概略構成を説明する。この助手席101のシートバック12には、そのバックフレーム20の左側面にサイドエアバック装置140が組み付けられている。このサイドエアバック装置140は、筒状のインフレータ62と、このインフレータ62の噴出口62aから噴出されるガスによって膨張するエアバック袋体164とから構成されている。
エアバック袋体164は、インフレータ62の噴出口62aから左右に湾曲した格好で前方に向けて形成されている第1の膨張部164a、164aと、この両第1の膨張部164aに挟み込まれる格好で形成されている第2の膨張部164bとから構成されている。なお、エアバック袋体164における両第1の膨張部164aは、実施例1の第1の膨張部64aと同様に、パッド部材22の裏面における所定位置に接合部材50を介して接合されている。
このとき、両第1の膨張部164aは、その外側が引っ張られた状態(エアバック袋体164が膨張したときに相当する状態)で接合されている。これに対し、両第1の膨張部164aの内側と第2の膨張部164bとは、互いに弛み状態となっている。これにより、エアバック袋体164を膨張させるとき、実施例1のエアバック袋体64と同様に、第2の膨張部164bより先に両第1の膨張部164aを膨張させることができ、その膨張に引っ張られて第2の膨張部164bを膨張させることができる。また、これにより、第2の膨張部164bを確実に所定の縫合部32へ向けて膨張させることができる。なお、エアバック袋体164は、インフレータ62の噴出口62aに接続された状態で折り畳まれてシートバック12内部に収納されている。
そして、エアバック袋体164は、実施例1のエアバック袋体64と同様に、インフレータ62がガスを噴出すると、瞬時に展開する構成となっている。また、エアバック袋体164は、その展開時において、乗員に向かって展開していくことがないように、その幅方向の厚みが薄い状態のまま(例えば、7〜8cm程度のまま)前方に展開していくように形成されている。サイドエアバック装置140は、このように構成されている。
続いて、図7〜10を参照して、上述した構成から成る助手席101の作用を説明する。図7に示す状態から、車両に側突が発生すると、上述したように、インフレータ62の噴出口62aから噴出されるガスによってエアバック袋体164が膨張していく。このとき、既に説明したように、エアバック袋体164は、その両第1の膨張部164aが第2の膨張部164bより先に膨張していく(図8参照)。
そして、膨張した両第1の膨張部164aによってパッド部材22が押し広げられエアバック袋体64が展開していく通路(展開通路)70が形成される(図9参照)。さらに、エアバック袋体164が膨張していき両第1の膨張部164aの膨らみが大きくなると、この膨らみに引っ張られて第2の膨張部164bも膨張していく。さらに、エアバック袋体164が膨張していき第2の膨張部164bの膨らみも大きくなると、エアバック袋体164はシートバックカバー24の縫合部32を引き裂いてシートバック12外部へ展開していく(図10参照)。これにより、車両に側突が発生したときの衝撃が着座している乗員へ及ぶことを防止できる。
本発明の実施例2に係る助手席101は、上述したように構成されている。この構成によれば、エアバック袋体164は、実施例1のエアバック袋体64と同様に、パッド部材22の裏面に接合部材50を介して接合された状態でシートバック12内部に収納されている。そのため、実施例1の助手席1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
最後に、本発明の実施例3を、図11を用いて説明する。実施例1では、エアバック袋体64は、その第2の膨張部64bが第1の膨張部64aの形成途中に左右方向に形成されている実施形態を説明した。これに対し、実施例3では、エアバック袋体264は、その第2の膨張部264bが第1の膨張部264aの形成途中に後方向に形成されている実施形態である。このように形成しても、実施例1の助手席1と同様の作用効果を得ることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、車両用シートを助手席1、101、201に適用した例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、車両用シートを運転席に適用しても構わない。その場合、サイドエアバック装置40、140、240は、バックフレーム20の右側面に組み付けられる。
1 助手席(車両用シート)
12 シートバック
22 パッド部材
24 シートバックカバー
32 縫合部
40 サイドエアバック装置(実施例1)
62 インフレータ
64 エアバック袋体
64a 第1の膨張部
64b 第2の膨張部
140 サイドエアバック装置(実施例2)
164a 第1の膨張部
164b 第2の膨張部
240 サイドエアバック装置(実施例3)
264a 第1の膨張部
264b 第2の膨張部

Claims (2)

  1. 車両に側突が発生すると、シートバック内部に収納されているエアバック袋体がインフレータから噴出されるガスによって膨張することでパッド部材を押し広げ、この押し広げ状態のまま、さらに、エアバック袋体が膨張することでシートバックカバーにおける所定の縫合部を引き裂いてシートバック外部へ向けて展開するサイドエアバック装置を備えた車両用シートであって、
    エアバック袋体は、パッド部材の裏面に接合された状態でシートバック内部に収納されており、
    所定の縫合部は、パッド部材が押し広げられることで形成される展開通路の延長上に形成されており、
    エアバック袋体とパッド部材の裏面との接合された状態は、エアバック袋体の先端がパッド部材の裏面に形成されている凹部に入り込んだ格好となっていることを特徴とするサイドエアバック装置を備えた車両用シート。
  2. 請求項1に記載のサイドエアバック装置を備えた車両用シートであって、
    エアバック袋体は、インフレータからガスが噴出されると膨張し始める第1の膨張部と、この第1の膨張部の膨張に引っ張られて膨張し始める第2の膨張部とから構成されており、
    エアバック袋体における第1の膨張部は、パッド部材の裏面のうち、自身の膨張によってパッド部材を押し広げ始める位置に接合された状態でシートバック内部に収納されていることを特徴とするサイドエアバック装置を備えた車両用シート。
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