JP5490615B2 - 立軸渦巻ポンプ - Google Patents
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Description
しかしながら、立軸軸流ポンプや立軸斜流ポンプにおいては、ポンプケーシングが略円筒状又は胴部が膨らんだバレル(樽)状等の単純な形状であり、プレス成形用の金型を必要とするのはガイドベーン程度であるため、ポンプケーシングを鋼板で製作しても加工精度を保つことができるとともに製作コストも抑えることができるものである。
また、本発明の他の態様によれば、垂直配管と、前記垂直配管内を貫通する駆動軸と、前記駆動軸によって回転駆動される羽根車と、前記羽根車を収容して該羽根車の上下両方に吸込口を設けたポンプケーシングと、前記ポンプケーシングと前記垂直配管とを接続する流路を構成する吐出管とを備えた立軸渦巻ポンプであって、板状の鋼材を切り出して所定形状にした鋼板と板状の鋼材を切り出して曲げ加工を行って所定形状に成形した鋼板とを複数接合することによって目的とする形状を得る製缶により、前記ポンプケーシングのボリュートの少なくとも一部と、前記ボリュートに接続される吐出管を成形し、該吐出管の流路断面積は入口側から出口側まで流体の流れ方向に沿って徐々に大きくなることを特徴とする。
本発明によれば、ボリュートの一部を上下の平板と、ボリュート外周面を規定するうず巻状に成形された側板とで構成したので、ボリュートの構造が単純になり、製作が容易になる。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートの一部を上下の平板と、ボリュート外周面を規定する側板とで構成したので、側板の半径方向位置だけでボリュートの流路断面積を決定できるため、設計が簡易となる。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートを構成する上下の平板の板厚を厚くしたので、流体圧に耐える十分な強度を確保できると共に、ボリュートの外周面を規定する側板が薄くてすむため、その分ポンプケーシングの重量を減らすことができる。
本発明によれば、うず巻状に成形された同一形状の2枚の側板を180°の回転対称の位置に配置するだけで、ダブルボリュートを形成することができるため、ダブルボリュートの製作が極めて容易になる。また同様に、3枚の側板を120°の回転対称の位置に配置することにより3重ボリュートを形成することができ、4枚の側板を90°の回転対称の位置に配置することにより4重ボリュートを形成することができるため、ボリュートの製作が極めて容易になる。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートの下平板に対向して垂直方向に流路断面積を広げる鋼板を設けたので、ポンプの最大外径を大きくすることなく、流体の圧力回復区間を設けることができる。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートを構成する下平板の内径側に肉厚の円形の下リングを接合したため、下リングにより強度を保てると共に、下リングを利用して吸込ベルマウスなどをボルトにより締結することができるようになり、メンテナンス時に吸込ベルマウスなどを取り外すことができる。
本発明の好ましい態様は、前記下リングには、下吸込ベルマウスと下ライナリング部とが支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートを構成する上平板の内径側に肉厚の円形の上リングを接合したため、上リングにより強度を保てると共に、上リングを利用して吸込ベルマウスなどをボルトにより締結することができるようになり、メンテナンス時に吸込ベルマウスなどを取り外すことができる。
本発明の好ましい態様は、前記上リングには、上吸込ベルマウスと上ライナリング部とが支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、渦巻ポンプのボリュートを構成する上平板の内径側に肉厚の円形の上リングを接合したため、上リングにより強度を保てると共に、上リングを利用して駆動軸(主軸)が貫通する軸貫通部を設けることもできるし、主軸保護管と上ライナリング部を設けることもできる。
本発明によれば、複数の平板と複数の曲板とを接合して、ボリュートの少なくとも一部とボリュートと垂直配管とを接続する吐出管とを製作することができる。この場合、曲板を形成するための曲げ加工用の線は直線であり且つ互いに交わらないように規定されている。したがって、曲げ加工によって成形された曲面は、直線が運動してできる曲面からなり、すなわち可展面からなる。
本発明によれば、曲板が単純な形状であるため、曲げ加工が容易となる。
本発明によれば、吐出管の内周側部の下端にある鋼板の下端部は、うず巻状に成形された側板と同一曲率の円弧状の曲面を有しており、側板と段差なく平滑な面になるように接合可能になっている。そして、前記鋼板の他の端部は、前記吐出管の内周側部を構成する他の鋼板に接合可能なように他の鋼板の部分に対応した面を有している。
本発明によれば、前記吐出管の内周側部の下端にある鋼板の下端部は、うず巻状の側板と段差なく平滑な面になるように接合可能であり、前記鋼板の他の端部は、平板と段差なく平滑な面になるように接合可能である。
本発明によれば、前記吐出管の内周側部の下端にある鋼板は、下端部から上端部までが同一曲率の円弧状の円筒面になっている。
本発明の好ましい態様は、前記垂直配管の下端部は、下方に向けて径が小さくなる逆円錐形で構成され、前記吐出管は、前記垂直配管の下端部の逆円錐面に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプケーシングのボリュートの出口部と吐出管の直管部とを接続するエルボ状の曲がり管路に整流板を設置することにより、エルボ状の曲がり管路、特に、曲がり管路の入口部を整流板により上下に二分することにより、曲がり管路の入口部において管路の上部を流れる流体が必要以上に大きな円弧を描いて管路の下部に向かって流れることがなく、流れの剥離を防止することができる。
本発明によれば、ボリュートの流路を単純な形状にすることができ、ボリュートの製作が容易になり、また流路設計の簡素化を図ることができる。
本発明によれば、吐出管の流路を単純な形状にすることができ、吐出管の製作が容易になり、また流路設計の簡素化を図ることができる。
(1)渦巻ポンプのボリュートの少なくとも一部とボリュートと垂直配管とを接続する吐出管とを製缶により成形することにより、鋳造による製造に較べてポンプを軽量化できるとともに製作コストを低減することができる。
(2)渦巻ポンプのボリュートの少なくとも一部とボリュートと垂直配管とを接続する吐出管とを、板状の鋼材を切り出して折り曲げる等の工程で幾何学的に単純な形状に成形し、単純な形状に成形された鋼板を複数接合することにより目的の形状を得る製缶により成形するようにしたので、各鋼板の形状を単純化できるため、各鋼板の製作が容易になり、かつ金型を用いなくても高い精度で製作することができる。
(3)渦巻ポンプのボリュートの一部を上下の平板と、ボリュート外周面を規定する側板とで構成したので、構造が単純となり、製作が容易となる。また、側板の半径方向位置だけでボリュートの流路断面積を決定できるため、設計が簡易となる。
(4)渦巻ポンプのボリュートを構成する上下の平板の板厚を厚くしたので、流体圧に耐える十分な強度を確保できると共に、ボリュートの外周面を規定する側板が薄くてすむため、その分ポンプケーシングの重量を減らすことができる。
(5)渦巻ポンプのボリュートの下平板に対向して垂直方向に流路断面積を広げる鋼板を設けたので、ポンプの最大外径を大きくすることなく、流体の圧力回復区間を設けることができる。
(6)渦巻ポンプのボリュートを構成する上下の平板の少なくとも一方の内径側に肉厚のリングを接合したため、リングにより強度を保てると共に、リングを利用して吸込ベルマウスなどをボルトにより締結することができるようになり、メンテナンス時に吸込ベルマウスなどを取り外すことができる。
図1は、本発明の立軸渦巻ポンプの実施形態を示す縦断面図である。図1においては、立軸の両吸込渦巻ポンプが示されている。図1に示すように、本発明の立軸渦巻ポンプは、貯水ピット等の吸込水槽110を覆う床板111上に据付用フランジ112を介して固定されている。立軸渦巻ポンプは、吸込水槽110内に垂下する吐出管一体型ポンプケーシングユニット1と、吐出管一体型ポンプケーシングユニット1内に配設された羽根車6を備えている。吐出管一体型ポンプケーシングユニット1は、ボリュートを備えたポンプケーシング2と、ポンプケーシング2のボリュートから上方に延設された対をなす吐出管3,3と、吐出管3,3の上端部に接続された垂直配管4とを主要構成部材としている。垂直配管4の上端には、円形断面の複数の配管からなる揚水管8がフランジ接続されており、揚水管8は吐出管一体型ポンプケーシングユニット1から上方に延びている。そして、揚水管8の上端部には、吐出エルボ5が接続されている。羽根車6は両吸込遠心型の羽根車から構成されており、羽根車6を回転駆動する主軸(駆動軸)7は、垂直配管4および揚水管8内を貫通して吐出エルボ5の壁部を貫通して電動モータ等の駆動装置(図示せず)に連結されている。
以下、本実施形態においてはポンプケーシングが2つのボリュート(ダブルボリュート)を備えている場合について説明するが、ボリュートはダブルボリュートに限らず、3重ボリュート、4重ボリュートでもよい。ダブルボリュートの場合は2枚の側板は180°の回転対称の位置に配置されるが、3重ボリュートの場合は3枚の側板を120°の回転対称の位置に、4重ボリュートの場合は4枚の側板を90°の回転対称の位置にそれぞれ配置することにより容易に複数のボリュートを製作することができる。
図3は吐出管一体型ポンプケーシングユニット1の全体構成を示す斜視図である。図4は吐出管一体型ポンプケーシングユニット1の平面図であり、図5は図4のV−V線断面図である。図6は吐出管一体型ポンプケーシングユニット1の側面図である。
図3乃至図6に示すように、吐出管一体型ポンプケーシングユニット1は、ダブルボリュートを備えたポンプケーシング2と、ポンプケーシング2のボリュートから上方に延設された対をなす吐出管3,3と、吐出管3,3の上端部が接続される垂直配管4とを主要構成部材としている。吐出管一体型ポンプケーシングユニット1の主要構成部材は、板状の鋼材を切り出して折り曲げる等の工程で所定形状に成形し、成形した鋼板を複数接合することによって目的とする形状を得る製缶により成形したものである。板状の鋼材には、ステンレス鋼板、炭素鋼板等を用い、接合は、アーク溶接をはじめとする溶融溶接法により行う。以下の説明においては、板状の鋼材を切り出す工程である板取りを経て形成された板についてアルファベットA〜Pを付して説明する。
図7は、板取図に基づいて板取りされた板Nを示す平面図である。厚さt1の平板状の鋼材から図7に示す形状の板Nを切り出す。切り出された板Nは、曲げ加工等はしないでそのまま使用されて下平板21を形成する。なお、切り出された板をそのまま使用するとは、バリ取り等の加工が必要な場合には適宜行ってもよいが、形状を変更するような加工は行わないことを意味する。以下の説明においても同様である。ポンプケーシング2はダブルボリュートケーシングであるため、板Nはうず巻状に半径方向外方に拡がっていく2つの外周縁Na,Nbを備えている。2つのうず巻状外周縁Na,Nbの接続部は、直線状の接続部Nc,Ncになっている。また、板Nの中心部には円形孔が形成されており、円形の内周縁Ndに円環状の下リング24(図2および図5参照)が接合されるようになっている。
図13(a)に示すように、下平板21と側板23A,23Bと上平板22とを接合して一体化することにより、ダブルボリュートの一部が形成される。上平板22、側板23A,23B、および下平板21により形成される流路は、略四角形の断面を有し、側板23A,23Bはうず巻状に半径rが拡大していくため、流路断面積は流体の流れ方向に次第に大きくなっていく。この流路断面積は、側板23A,23Bの半径方向位置のみによって決定される。
以上のように、板N、板M、2枚の板A、および2枚の板Jを所定形状に成形して接合することにより、ダブルボリュートを有したポンプケーシング2の主要部が形成される。
図14は、板取図に基づいて板取りされた板Fを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図14に示す形状の板Fを切り出す。切り出された板Fは、二点鎖線で示す曲げ加工用の線に沿って曲げ加工を行って円錐面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。この場合、板Fの下端Faは板Aの平坦部Ac(図9参照)に接合されるため、板Fの下端Faはうず巻状に形成された板Aの平坦部Acの円弧と同一曲率の円弧に形成される。また、板Fの略山形の外周縁Fbは、外周縁Fbの上端から左右に分かれるそれぞれの外周縁が円錐体を所定の平面に沿って切った切断面上にあり、左右の外周縁それぞれが、それぞれの平面上に位置している。そして、前記それぞれの平面の交わる直線が外周縁Fbの上端を通る直線となる。なお、左右の外周縁が同一の平面上に位置するように成形してもよい。
図15は、板取図に基づいて板取りされた板Gを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図15に示す形状の板Gを切り出す。切り出された板Gは、曲げ加工等はしないでそのまま使用される。
図16は、板取図に基づいて板取りされた板Eを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図16に示す形状の板Eを切り出す。板Eの上部は略矩形状をなし、板Eの下部は略逆三角形状をなしている。板Eは、上端部において垂直配管4の下端を閉止している閉止板41と接合されるので(図3参照)、板Eは、上部において曲げ加工を行って閉止板41に向かって半径方向内方に曲がった曲板に成形する。
図2に示すように、板Eの上部は流体の流れ方向の曲率、つまり、垂直方向に曲率を持つように曲げられ、内周側部3aを構成している。流路の内径側は流体の剥離が起こりやすく、できるだけ流れ方向に対して滑らかな面を形成することが望ましいが、本実施形態では内周側部3aが流体の流れ方向に曲率を持つように構成したことで流れの剥離を抑制している。これは後で詳述する外周側部3bが流れと垂直な方向、つまり水平方向に曲率を持つ面を複数つなぎ合わせて構成されるのと対照的である。
そして、板E、F、Gの接合部は、板Fのように水平方向の曲率を持つ面を垂直方向に曲率を持つことのできる面に変更する役割を果たす。
なお、流れの剥離の影響が小さければ、内周側部3aを外周側部3bと同様に、流れと垂直な方向の曲率、つまり水平方向の曲率を持つ円筒面を複数つなぎ合わせて構成してもよい。
図18は、板取図に基づいて板取りされた板Bを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図18に示す形状の板Bを切り出す。切り出された板Bは、x方向に曲げ加工を行って円筒面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。板Bの右側の端部Baは垂直方向に延び、板Bの上端部Bbは水平方向に延びている。
図19は、板取図に基づいて板取りされた板Cを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図19に示す形状の板Cを切り出す。切り出された板Cは、x方向に曲げ加工を行って円筒面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。
図20は、板取図に基づいて板取りされた板Dを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図20に示す形状の板Dを切り出す。切り出された板Dは、二点鎖線で示す曲げ加工用の線に沿って曲げ加工を行って円筒面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。
図3の左側の吐出管に図示されるように、側部3cは、板K,板Lから構成されている。なお、板Kは、上部側が側部3cの一部を構成し、下部側がポンプケーシング2の一部を構成している。
図22は、板取図に基づいて板取りされた板Kを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図22に示す形状の板Kを切り出す。切り出された板Kは、二点鎖線で示す曲げ加工用の線に沿って曲げ加工を行って円錐面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。図22において一点鎖線で示される板Kの上端部及び下端部は曲げ加工を行わず平板部とする。
図23は、板取図に基づいて板取りされた板Lを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図23に示す形状の板Lを切り出す。切り出された板Lは、曲げ加工等はしないでそのまま使用される。
図25は、板取図に基づいて板取りされた板Hを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図25に示す形状の板Hを切り出す。切り出された板Hは、下部側においてy方向に曲げ加工を行って円筒面の一部を構成するような曲面を有した曲板に成形する。板Hは、上部側においては曲げ加工等はしないでそのまま使用される。
図26は、板取図に基づいて板取りされた板Iを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図26に示す形状の板Iを切り出す。切り出された板Iは、曲げ加工等はしないでそのまま使用される。
図29は、板取図に基づいて板取りされた板Pを示す平面図である。厚さt2の平板状の鋼材から図29に示す形状の板Pを切り出す。板Pには2つの切り欠きPa,Pbが形成されている。切り出された板Pはx方向に曲げ加工を行って円筒状に成形し、板Pの端部同士を接合して垂直配管4を形成する。
図30は、板取図に基づいて板取りされた板Oを示す平面図である。厚さt3の平板状の鋼材から図30に示す形状の板Oを切り出す。板Oの外周部には、2つの円弧状部Oa,Oaと2つの平面部Ob,Obとが形成されている。また、板Oの中心部には円形孔Ocが形成されている。切り出された板Oは、曲げ加工等はしないでそのまま使用される。板Oの厚さt3は、板Pの厚さt2よりも厚く設定されている。
なお、下リング24の内径は羽根車の外径よりも大きくなっているため、下リングに固定された吸込ベルマウスなどを取り外すことにより、ポンプケーシングの下端から羽根車を取り出すことができる。そのため、本実施形態では上リング27の内径は羽根車の外径より小さく、また、吸込ベルマウスなどの上リングへの取り付けは溶接など取り外しのできない手段であっても良い。
図32に示すように、ポンプケーシング2には、羽根車6の外周側に2つのボリュート2V,2Vが形成される。ダブルボリュートのスロート部2S,2Sは、側板23A,23Bの内側端部23Aie,23Bieとこれら内側端部23Aie,23Bieに対向する側板23A,23Bの内面とによって構成される。
吐出管3は、ポンプケーシング2のボリュート部からエルボ状の曲がり管路で上方に曲がり、中段部において概略真直な管路になって上方に延び、上部において垂直配管4に向かってやや内側に傾斜した管路になっている。図33に示すように、ポンプケーシング2のボリュートの出口部と吐出管3の直管部とを接続するエルボ状の曲がり管路に整流板50が設置されている。整流板50は、板Bと、板Bに対向する板Aおよび板Fとの間に架設されており、板Bの内面から垂直に板Aおよび板Fに向かって延びている。整流板50は板Bの内側にあるが、図32では板Bと整流板50との接合部を実線で示している。整流板50は、2枚の平板状の鋼板に曲げ加工を行ってそれぞれ円錐面の一部を構成するような曲面を有した板Q,板Rを形成し、板Q,板Rを接合することにより製作されている。整流板50は、板B,板H,板K,板A,板E,板F,板Gにより形成されるエルボ状の曲がり管路の流路を概略二分するように配置されている。このように、エルボ状の曲がり管路、特に、曲がり管路の入口部を整流板50により上下に二分することにより、曲がり管路の入口部において管路の上部を流れる流体が必要以上に大きな円弧を描いて管路の下部、または、流路の曲がりの外側に向かって流れることがなく、流れの剥離を防止することができる。なお、整流板は曲がり管路を上下に二等分する位置に限らず、より流れの剥離しやすい曲がりの内側に近い位置に設置しても良い。また、二分するものに限らず、整流板を2枚設けて、流路を上下方向に三分割するようにしてもよい。
また、本実施形態の吐出管一体型のポンプケーシングにおいて、外径が最も大きくなるのは脚の立ち上がり部から、合流するために脚が内側に曲げられるまでの個所である。本実施形態では、この部分に設けられるリブ51は、図33に示すように脚の外周側部3bに対応する部分を除いたコの字型である。このような構成にしたのは、以下の理由による。このような立軸ポンプは、水槽に垂下され使用されるが、ポンプを水槽内に降ろすために、上部はポンプが通過できる構造としなければならない。この構造はポンプケーシングの外径が大きいほどにコストが上がってしまう。また、ピットバレルを用いる場合も、ポンプケーシングの外径が大きいほどにバレルの径も大きくなるためコストが上昇してしまう。したがって、脚の外周側部3bにリブの一部分が突出することがないようにし、ポンプケーシングの外径を小さくし、コスト的に有利にしている。
図34に示す立軸渦巻ポンプにおいては、垂直配管4の下端部は、下方に向けて径が小さくなる逆円錐形の閉止板57で閉止されている。そして、吐出管3の上端部は、垂直配管4の下端部にある逆円錐形の閉止板57の逆円錐面に接続されている。
2 ポンプケーシング
3 吐出管
3a 内周側部
3b 外周側部
3c,3d 側部
4 垂直配管
5 吐出エルボ
6 羽根車
7 主軸(駆動軸)
8 揚水管
21 下平板
22 上平板
23A,23B 側板
24 下リング
25 下ライナリング部
26 下吸込ベルマウス
27 上リング
28 上ライナリング部
29 上吸込ベルマウス
41 閉止板
42 軸受ハウジング
43 フランジ
50 整流板
51 リブ
55 保護管
56 軸貫通部
57 閉止板
101 吐出管一体型ポンプケーシングユニット
102 ポンプケーシング
103 吐出管
104 垂直配管
A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P 板
Claims (22)
- 垂直配管と、前記垂直配管内を貫通する駆動軸と、前記駆動軸によって回転駆動される羽根車と、前記羽根車を収容して該羽根車の上下両方に吸込口を設けたポンプケーシングと、前記ポンプケーシングと前記垂直配管とを接続する流路を構成する吐出管とを備えた立軸渦巻ポンプであって、
板状の鋼材を切り出して所定形状にした鋼板と板状の鋼材を切り出して曲げ加工を行って所定形状に成形した鋼板とを複数の鋼板の縁部を溶接接合することによって目的とする形状を得る製缶により、前記ポンプケーシングのボリュートの少なくとも一部と、前記ボリュートに接続される吐出管を成形したことを特徴とする立軸渦巻ポンプ。 - 垂直配管と、前記垂直配管内を貫通する駆動軸と、前記駆動軸によって回転駆動される羽根車と、前記羽根車を収容して該羽根車の上下両方に吸込口を設けたポンプケーシングと、前記ポンプケーシングと前記垂直配管とを接続する流路を構成する吐出管とを備えた立軸渦巻ポンプであって、
板状の鋼材を切り出して所定形状にした鋼板と板状の鋼材を切り出して曲げ加工を行って所定形状に成形した鋼板とを複数接合することによって目的とする形状を得る製缶により、前記ポンプケーシングのボリュートの少なくとも一部と、前記ボリュートに接続される吐出管を成形し、
該吐出管の流路断面積は入口側から出口側まで流体の流れ方向に沿って徐々に大きくなることを特徴とする立軸渦巻ポンプ。 - 前記ボリュートの少なくとも一部は、前記ボリュートの下面を規定する下平板と、前記ボリュートの上面を規定する上平板と、前記ボリュートの側面を規定する側板とが接合されて形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記下平板、前記上平板、および前記側板で形成された部分の流路断面積は、前記側板の半径方向位置のみによって決定されることを特徴とする請求項3記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記下平板と前記上平板の板厚は、前記側板の板厚よりも厚いことを特徴とする請求項3または4記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記ボリュートの側面は、うず巻状に成形された2枚の前記側板を180°の回転対称の位置に配置することにより形成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記上平板の流れ方向終端に接合され、前記下平板に対向しつつ垂直方向に流路断面積を広げる鋼板が設けられていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記下平板の内径側には円形の下リングが接合されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記下リングには、下吸込ベルマウスと下ライナリング部とが支持されていることを特徴とする請求項8記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記上平板の内径側には円形の上リングが接合されていることを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記上リングには、上吸込ベルマウスと上ライナリング部とが支持されていることを特徴とする請求項10記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記立軸渦巻ポンプは片吸込渦巻ポンプであって、前記上リングには、前記駆動軸が貫通する軸貫通部が設けられるか、もしくは主軸保護管と上ライナリング部が設けられていることを特徴とする請求項10記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記板状の鋼材を切り出して所定形状にした鋼板は平板であり、前記板状の鋼材を切り出して曲げ加工を行って所定形状に成形した鋼板は曲板であり、該曲板を形成するための曲げ加工用の線が直線であり且つ互いに交わらないことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記曲板は、円筒面又は円錐面、または円筒面又は円錐面の一部、または円筒面と円錐面の組合せで構成されていることを特徴とする請求項13記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記吐出管の内周側部の下端にある鋼板は、下端部が前記側板の上端に接合可能なように側板の部分に対応した曲面を有し、他の端部が前記吐出管の内周側部を構成する他の鋼板に接合可能なように他の鋼板の部分に対応した面を有していることを特徴とする請求項3乃至14のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記吐出管の内周側部の下端にある鋼板は円錐面の一部で構成され、該鋼板の下端部は接合される前記側板の部分と同一曲率の円弧上にあり、他の端部は同一平面上にあることを特徴とする請求項15記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記吐出管の内周側部の下端にある鋼板は円筒面の一部で構成され、該鋼板の下端部は接合される前記側板の部分と同一曲率の円弧上にあり、他の端部も接合される前記側板の部分と同一曲率の円弧上にあることを特徴とする請求項15記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記垂直配管の下端部は、下端が閉止された円筒形で構成され、前記吐出管は、前記垂直配管の下端部の円筒の側面および/または底面に接続されることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記垂直配管の下端部は、下方に向けて径が小さくなる逆円錐形で構成され、前記吐出管は、前記垂直配管の下端部の逆円錐面に接続されることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記吐出管内に整流板を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記ボリュートの流路は、略四角形の断面を有することを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
- 前記吐出管は、ポンプケーシングのボリュートの内側面に接続される内周側部と、ポンプケーシングのボリュートの外側面に接続される外周側部と、内周側部と外周側部とを接続する両側部とから構成され、前記吐出管の流路は、略四角形の断面を有することを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の立軸渦巻ポンプ。
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