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JP5508939B2 - 紙製額縁 - Google Patents
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本発明は、ボール紙等の厚紙(天然紙、合成紙のいずれも含む)を用いて製造し、絵画、写真、書画等の矩形の美術品の周縁に取付けて使用する紙製額縁に関する。
従来の紙製組立式の額縁としては、例えば、特許文献1に記載のように、端を雄部と雌部によってそれぞれ連結した4つのフレーム材を四角枠状に組み合わせた主枠内材と、各フレーム材を内側にした外枠部材とを有し、更に、外枠部材は、フレーム材の表面に接合する表面接合部と、表面接合部の内側端に連接されて額縁表面となる表面化粧部と、表面化粧部の外側端に上端が連結される側面部と、側面部の下端に外側端が連接されて前記フレーム材の底面に接合される裏面接合部を有していた。
特開2000−189302号公報
しかしながら、特許文献1に記載の紙製組立額縁において、外枠部材を構成する表面接合部、表面化粧部、側面部及び裏面接合部は、それぞれ一枚の紙を折り曲げて形成していたので、厚い紙を使用すれば折り曲げることができないし、薄い紙を使用すれば折り曲げ易いが強度が不足し、曲がり等も発生して見栄えが悪いという問題があった。
また、両端に雄部と雌部がそれぞれ形成された4つのフレーム材を枠組として用意し、これに外枠部材を貼り付けるようにしていたので、精密加工を要する部品の点数が多く、更には、一旦製造した主枠内材と外枠部材とを所定寸法の額縁にしか使用できないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、曲がりや変形の生じ難い厚紙を使用し、しかも、予め用意する部品も少なく、作品の状況に応じて全体の寸法を適応させることも容易な紙製額縁を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る紙製額縁は、絵画、写真又は書画からなる矩形(正方形及び長方形を含む)板状の美術品の周縁を飾る紙製額縁であって、
前記美術品の左右に装着される対となる縦枠と、該縦枠と同一断面であって、前記美術品の上下に装着される対となる横枠とを備え、前記縦枠と前記横枠の両側端部は斜めに切断されて前記縦枠と前記横枠が隙間無く連結され、しかも、前記両側端部を除く前記縦枠及び前記横枠は、裏板部と、該裏板部の外側に底端が第1の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部と、該外側板部の表端に外端が第2の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される表板部と、該表板部の内端に表端が第3の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される内側板部と、それぞれ厚紙からなる前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部の外側表面(露出面)を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シートとを有している。
前記目的に沿う第2の発明に係る紙製額縁は、絵画、写真又は書画からなる矩形板状の美術品の周縁を飾る紙製額縁であって、
前記美術品の左右に装着される対となる縦枠と、該縦枠と同一断面であって、前記美術品の上下に装着される対となる横枠とを備え、前記縦枠と前記横枠の両側端部は斜めに切断されて前記縦枠と前記横枠が隙間無く連結され、しかも、前記両側端部を除く前記縦枠及び前記横枠は、裏板部と、該裏板部の外側に底端が第1の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部と、該外側板部の表端に外端が第2のV字切欠きを折り曲げて50度以上90度未満の角度で連結かつ接合される表板部と、該表板部の内端に表端が第3のV字切欠きを折り曲げて連結かつ接合されて前記外側板部と平行に配置される内側板部と、それぞれ厚みが2〜5mmの厚紙からなる前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部の外側表面(露出面)を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シートとを有している。
第1、第2の発明に係る紙製額縁において、前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部には、裏面に前記化粧シートが貼着された厚みが2〜5mmのチップボード紙が使用されているのが好ましい。
第1、第2の発明に係る紙製額縁において、前記裏板部の幅寸法をaとした場合、前記外側板部の幅は(1.7〜2.5)a、前記表板部の幅は(0.8〜1.2)a、前記内側板部の幅は(0.5〜1)aの範囲にあるのが好ましい。
第1、第2の発明に係る紙製額縁において、前記裏板部、前記外側板部、及び前記表板部で囲まれる溝形空間には、スペーサを設けることも可能である。
そして、前記美術品はキャンバスに記載された絵画であって、その周囲が前記縦枠及び前記横枠の前記裏板部と前記内側板部の端面との間に装着されているのが好ましい。
第1、第2の発明に係る紙製額縁においては、全体の額縁をそれぞれ対となる同一断面形状の縦枠と横枠によって構成できるので、構成部品が少なく安価に製造できる。
更に、製造にあっては、縦枠及び横枠を構成する部材を予め製造しておき、必要な長さに切断して縦枠及び横枠を構成できる。
本発明の第1の実施の形態に係る紙製額縁の正面図である。 図1における矢視A−A(B−B)断面図である。 同紙製額縁の縦枠及び横枠の展開図である。 本発明の第2の実施の形態に係る紙製額縁の正面図である。 図4における矢視C−C断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る紙製額縁の断面図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る紙製額縁10は、美術品の一例である絵画が記載された矩形のキャンバス11の周囲を飾るものであって、左右対となる縦枠12、13とこれに斜め45度に切断された切り目14〜17で隙間なく連接される上下に対となる横枠18、19とを有している。以下これらについて詳しく説明する。
横枠18、19及び縦枠12、13の断面形状は全く同一となって、図2に示すように、斜めに切断された両側端部を除く横枠18、19及び縦枠12、13は、裏板部21と、裏板部21の外側に底端が第1の直角V字切欠き22を折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部23と、外側板部23の表端に外端が第2の直角V字切欠き24を折り曲げて直角に連結かつ接合される表板部25と、表板部25の内端に表端が第3の直角V字切欠き26を折り曲げて直角に連結かつ接合される内側板部27と、それぞれ厚紙からなる裏板部21、外側板部23、表板部25、及び内側板部27の外側表面を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シート28とを有している。
この裏板部21、外側板部23、表板部25、及び内側板部27には、図3に示すように、裏面に化粧シート28が貼着された厚みが2〜5mmのチップボード紙が使用され、展開状態、即ち、製造時には、第1〜第3の直角V字切欠き22、24、26は、断面直角2等辺三角形の溝となって、該溝内に接着剤を塗布して、接合した場合、裏板部21、外側板部23、表板部25、及び内側板部27がそれぞれ直角状態で連接されるようになっている。この場合、上記直角二等辺三角形の溝の底には化粧シート28が露出するのが好ましいが、チップボード紙の一部を残してもよい。
そして、裏板部21の幅寸法をaとした場合、外側板部23の幅は(1.7〜2.5)a、表板部25の幅は(0.8〜1.2)a、内側板部27の幅は(0.5〜1)aの範囲にある。通常aは15〜40mmの範囲であるが、本発明はこの寸法に限定されるものではない。
従って、この紙製額縁10を製造する場合には、裏面に化粧シート28が貼着されたチップボード紙を用意し、所定幅に切って、図3に示すように、所定位置に断面直角二等辺三角形の第1〜第3の直角V字切欠き22、24、26を形成する。そして、この溝内に接着剤を塗布し、図2に示すように各辺を折り曲げて固着させる。
次に、所定寸法で斜め45度に切断し、縦枠12、13及び横枠18、19を製造する。なお、図2に示すように、裏板部21の表端面と内側板部27の下端との距離dは、装着しようとするキャンバス11の厚みより僅少の長さ(例えば、0.2〜1mm程度)大きくしておく。
縦枠12、13の外側板部23の内側寸法mは、キャンバス11の横寸法より長く、好ましくは外側板部23とキャンバス11の端面との間に僅少の範囲(例えば、0〜2mm)の隙間が形成され、横枠18、19の外側板部23の内側寸法nはキャンバス11の縦寸法より長く、好ましくは外側板部23とキャンバス11の端面との間に僅少の範囲(例えば、0〜2mm)の隙間が形成されるように、縦枠12、13及び横枠18、19の長さを決定する。
続いて、図4、図5を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る紙製額縁30について説明するが、第1の実施の形態に係る紙製額縁10と同一の構成要素については同一の番号を付して詳しい説明を省略する(以下の実施の形態においても同じ)。
この紙製額縁30においては、例えばキャンバス11に記載されている絵画が、キャンバス一杯に記載されていると、描かれた絵画の縁に表板部25が被さることになる。そこで、裏板部21、外側板部23、及び表板部25で囲まれる断面コ字状の溝形空間32にスペーサ33〜36を配置した。
スペーサ33〜36は溝形空間32の全域に配置してもよいし、部分的に配置してもよい。また、スペーサ33〜36は、キャンバス11に記載されている絵画によってその厚みを調整し、これに応じて縦枠12、13及び横枠18、19の寸法を決定する。また、スペーサ33〜36の幅方向の厚みは等しいのが好ましいが、異なる場合もある。
次に、図6を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係る紙製額縁38について説明する。
紙製額縁38は、紙製額縁10と同様、キャンバス11の左右に装着される対となる縦枠39と、縦枠39と同一断面であって、キャンバス11の上下に装着される対となる横枠40とを備えている。この縦枠39と横枠40の両側端部は斜め45度に切断されて縦枠39と横枠40が隙間無く連結されている。
そして、両側端部を除く縦枠39及び横枠40は、図6に示すように、裏板部21と、裏板部21の外側に底端が第1の直角V字切欠き22を折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部42と、外側板部42の表端に外端が第2のV字切欠き43を折り曲げて50度以上90度未満の角度θ1で連結かつ接合される表板部44と、表板部44の内端に表端が第3のV字切欠き45を折り曲げて角度θ2で連結かつ接合されて外側板部42と平行に配置される内側板部46とを有している。更に、厚みが2〜5mmの厚紙(チップボード紙)からなる裏板部21、外側板部42、表板部44、及び内側板部46の外側表面を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シート48を有している。
この紙製額縁38の製造方法は、紙製額縁10と同様であるが、第2、第3のV字切欠き43、45の溝角度が異なり、第2のV字切欠き43は(180度−θ1)度、第3のV字切欠き45は(180度−θ2)度となる。なお、θ1+θ2=180度となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での寸法変更、形状変更を行うこともできる。
また、化粧シート28、48の上に模様を記載することもできる。
なお、美術品として、写真、書画もある。
10:紙製額縁、11:キャンバス、12、13:縦枠、14〜17:切れ目、18、19:横枠、21:裏板部、22:第1の直角V字切欠き、23:外側板部、24:第2の直角V字切欠き、25:表板部、26:第3の直角V字切欠き、27:内側板部、28:化粧シート、30:紙製額縁、32:溝形空間、33〜36:スペーサ、38:紙製額縁、39:縦枠、40:横枠、42:外側板部、43:第2のV字切欠き、44:表板部、45:第3のV字切欠き、46:内側板部、48:化粧シート

Claims (6)

  1. 絵画、写真又は書画からなる矩形板状の美術品の周縁を飾る紙製額縁であって、
    前記美術品の左右に装着される対となる縦枠と、該縦枠と同一断面であって、前記美術品の上下に装着される対となる横枠とを備え、前記縦枠と前記横枠の両側端部は斜めに切断されて前記縦枠と前記横枠が隙間無く連結され、しかも、前記両側端部を除く前記縦枠及び前記横枠は、裏板部と、該裏板部の外側に底端が第1の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部と、該外側板部の表端に外端が第2の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される表板部と、該表板部の内端に表端が第3の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される内側板部と、それぞれ厚紙からなる前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部の外側表面を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シートとを有していることを特徴とする紙製額縁。
  2. 請求項1記載の紙製額縁において、前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部には、裏面に前記化粧シートが貼着された厚みが2〜5mmのチップボード紙が使用されていることを特徴とする紙製額縁。
  3. 請求項1又は2記載の紙製額縁において、前記裏板部の幅寸法をaとした場合、前記外側板部の幅は(1.7〜2.5)a、前記表板部の幅は(0.8〜1.2)a、前記内側板部の幅は(0.5〜1)aの範囲にあることを特徴とする紙製額縁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載の紙製額縁において、前記裏板部、前記外側板部、及び前記表板部で囲まれる溝形空間には、スペーサが設けられていることを特徴とする紙製額縁。
  5. 絵画、写真又は書画からなる矩形板状の美術品の周縁を飾る紙製額縁であって、
    前記美術品の左右に装着される対となる縦枠と、該縦枠と同一断面であって、前記美術品の上下に装着される対となる横枠とを備え、前記縦枠と前記横枠の両側端部は斜めに切断されて前記縦枠と前記横枠が隙間無く連結され、しかも、前記両側端部を除く前記縦枠及び前記横枠は、裏板部と、該裏板部の外側に底端が第1の直角V字切欠きを折り曲げて直角に連結かつ接合される外側板部と、該外側板部の表端に外端が第2のV字切欠きを折り曲げて50度以上90度未満の角度で連結かつ接合される表板部と、該表板部の内端に表端が第3のV字切欠きを折り曲げて連結かつ接合されて前記外側板部と平行に配置される内側板部と、それぞれ厚みが2〜5mmの厚紙からなる前記裏板部、前記外側板部、前記表板部、及び前記内側板部の外側表面を連続して覆う紙製又は合成樹脂製の化粧シートとを有していることを特徴とする紙製額縁。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の紙製額縁において、前記美術品はキャンバスに記載された絵画であって、その周囲が前記縦枠及び前記横枠の前記裏板部と前記内側板部の端面との間に装着されていることを特徴とする紙製額縁。
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