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JP5520167B2 - フィルタ、電子装置 - Google Patents
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Description

本願は、ディスプレイデバイスに装着可能なフィルタに関する。本願は、フィルタを装着可能なディスプレイデバイスを備えた電子装置に関する。
近年、例えばノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンという)で代表される携帯型の情報処理装置は、各種の文章や表あるいは図形の作成に多方面で使用されている。さらに、情報処理装置は、電子メールによるコミュニケーションのツールとして多くの分野で使用されている。そして、情報処理装置は、小型化、薄型化、軽量化が進み、外出の際に持ち運んで外出先でも使用することが多く行われている。
このように、ノートパソコンは、多方面で使用されるようになってきている。このため、ユーザーにおけるノートパソコンを用いた作業時間が長くなってきており、ノートパソコンに搭載されている液晶ディスプレイを視認する時間も長くなってきている。このように、液晶ディスプレイを長時間視認することにより、ユーザーは目に疲労感や不快感を感じることが多くなる。
特開平11−52876号公報は、ユーザーが感じる不快感や疲労感を抑制するために、ノートパソコンの表示部の筐体内に、巻き取り部によって巻き取り可能なフィルタを設け、このフィルタを引き出して液晶表示面を覆うことができる構成を開示している。
特開平11−52876号公報
しかしながら、特開平11−52876号公報が開示している構成では、筐体が大型化してしまい、小型化、薄型化の阻害要因になる。
本願のフィルタは、可視光を透過する矩形形状の光透過部と、前記光透過部の外縁を構成する4辺の内の相対向する一対の外縁辺それぞれに備え、前記一対の外縁辺における間隔の第1の中心線から前記一対の外縁辺方向にそれぞれ突出する第1の突出部及び第2の突出部と、前記4辺の内の前記一対の外縁辺に直交する一方の外縁辺に備え、前記一対の外縁辺の第2の中心線から前記一方の外縁辺方向に突出する第3の突出部と、前記光透過部を介して前記一方の外縁辺と対向する他方の外縁辺に備え前記第2の中心線から前記他方の外縁辺方向に突出する第4の突出部とを備える。
本願の電子装置は、表示デバイスと、前記表示デバイスの表示面の周辺部を覆って、前記表示デバイスの前面側に配置された枠体と、前記枠体に着脱可能な、前記表示デバイスの前記表示面を覆う可撓性を有する材料により形成されたフィルタとを備え、前記フィルタは、外縁部における4辺にそれぞれ突出部を有し、前記枠体は、前記フィルタの少なくとも一つの前記突出部を係合可能な係合部を有し、前記フィルタが前記枠体に装着されているとき、前記突出部の内の少なくとも一つが前記枠体の表面に当接するものである。
本願のフィルタによれば、電子装置を小型化及び薄型化することができる。
一実施の形態におけるフィルタの平面図 フィルタ装着前のノートパソコンの斜視図 図2のA−A矢視断面図 フィルタ装着後のノートパソコンの斜視図 変形例1にかかるフィルタの平面図 変形例1にかかるフィルタが装着されたノートパソコンの斜視図 変形例1にかかるフィルタの平面図 変形例2にかかるフィルタの平面図 変形例3にかかるフィルタの平面図 変形例4にかかるフィルタの平面図 変形例2にかかるフィルタが装着されたノートパソコンの斜視図 変形例2にかかるフィルタが誤った向きで装着されたノートパソコンの斜視図
(実施の形態)
〔1.フィルタの構成〕
特開平11−52876号公報は、ノートパソコンの表示部の筐体内に、巻き取り部によって巻き取り可能なフィルタを設け、このフィルタを引き出して液晶表示面を覆うようにする構成を開示している。しかし、特開平11−52876号公報が開示しているようにフィルタを巻き取る構成では、フィルタが湾曲状に塑性変形することがある。したがって、フィルタを巻き取り部から引き出したときに、表示部に対して湾曲状態となり、ユーザーに違和感を与える可能性がある。
また、ノートパソコンの表示部における表示面の光の反射防止や表示面の視認角度制限等をするために、ノートパソコンの表示部に貼着可能なフィルタが商品化されている。しかし、このような構成では、表示部にフィルタを着脱する際に、ユーザーがフィルタの表面を指で押し付けたり持ち上げたりする必要があるため、フィルタの表面(特に、フィルタの表面における表示部からの光を透過させるための領域)に指紋などが付き、これが液晶のバックライトにより浮き上がって見える、及び/または視認角度を変える際に指紋付着の汚れが目立つため、ユーザーに不快感を与えるという問題があった。
本実施の形態は、視認信号を表示する表示部における表示面の光の反射防止や表示面の視認角度制限等をすることができるフィルタを開示する。また、本実施の形態は、当該フィルタを着脱できる電子装置を開示する。
本実施の形態では、電子装置の一例としてノートパソコンを挙げている。
図1は、本実施の形態にかかるフィルタの平面図である。図1は、本実施の形態にかかるフィルタを、光が通過した面から見た平面図である。図1に示すフィルタ101は、相対向する一対の外縁辺101a及び101bと、この一対の外縁辺101a及び101bに直交する外縁辺101c及び101dとで、基本的に矩形形状の光透過部101zを成している。
また、フィルタ101は、第1の突出部102、第2の突出部103、第3の突出部104a、第4の突出部104b、および第5の突出部105を備えている。第1の突出部102は、外縁辺101aと外縁辺101bとの離隔距離の中心線Qから外縁辺101aの方向に突出している。第2の突出部103は、外縁辺101aと外縁辺101bとの離隔距離の中心線Qから外縁辺101bの方向に突出している。第3の突出部104a及び第4の突出部104bは、外縁辺101cと外縁辺101dとの離隔距離の中心線Rから外縁辺101c方向に突出している。第5の突出部105は、外縁辺101cと外縁辺101dとの離隔距離の中心線Rから外縁辺101d方向に突出している。
以下の説明では、外縁辺101aを「左外縁辺」、第1の突出部102を「左突出部」、外縁辺101bを「右外縁辺」、第2の突出部103を「右突出部」、外縁辺101cを「下外縁辺」、第3の突出部104a及び第4の突出部104bを「下突出部」、外縁辺101dを「上外縁辺」、第5の突出部105を「上突出部」と称する。
なお、図1に示す距離L1は、左突出部102の左外縁辺101aに添う方向の中心線Tから上外縁辺101dまでの距離である。距離L21は、右突出部103の右外縁辺101bに添う方向の中心線Uから上外縁辺101dまでの距離である。距離L2は、左突出部102の左外縁辺101aに添う方向の中心線Tから下外縁辺101cまでの距離である。距離L22は、右突出部103の右外縁辺101bに添う方向の中心線Uから下外縁辺101cまでの距離である。距離L1と距離L21とは同一距離である。距離L2と距離L22とは同一距離である。左突出部102と右突出部103とは、同一形状で形成されている。すなわち、左突出部102と右突出部103とは、中心線Qを中心とした対称位置に配置されている。なお、左突出部102と右突出部103は、それぞれ距離L1、L2、L21、およびL22が、
L1<(L1+L2)/2
L21<(L21+L22)/2
の関係となる位置に配置することが好ましい。
また、距離L11は、下突出部104aと左外縁辺101aとの距離である。距離L12は、下突出部104bと右外縁辺101bとの距離である。距離L11と距離L12とは同一距離である。すなわち、下突出部104aと下突出部104bとは、中心線Qを中心とした対称位置に配置されている。下突出部104a及び104bは、距離L11及びL12を大きくし、中心線Qに近い位置に形成することが好ましい。このような構成とすることにより、下突出部104a及び104bを下溝12a及び12b(後述)へ挿入しやすくなるため、フィルタ101をノートパソコン1(後述)へ装着する作業が容易となる。なお、距離L11及びL12を大きくしすぎると、下突出部104a及び104bが互いに近づきすぎ、フィルタ101の姿勢が不安定になる。例えば、距離L11は左外縁辺101aから中心線Qまでの距離の半分以下とし、距離L12は右外縁辺101bから中心線Qまでの半分以下とすることにより、フィルタ101の姿勢を安定させることができる。
上突出部105の長さL14(上外縁辺101dに沿った方向の長さ)は、上外縁辺101dの長さL13に近い寸法とすることが好ましい。本実施の形態では、上突出部105の長さL14は、左外縁辺101a及び右外縁辺101bから中心線R方向に所定距離L15及びL16だけそれぞれ短い長さとした。
上突出部105は、後述するようにノートパソコン1に装着する際にユーザーが把持する把持代である。したがって、上突出部105の端部105cは、左外縁辺101aの近傍に位置することが好ましい。また、上突出部105の端部105dは、右外縁辺101bの近傍に位置することが好ましい。
フィルタ101は、例えばポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリレート等の材質で形成することができる。フィルタ101は、通常厚みが0.3mmから2mm程度の可撓性を有するフィルムを適用することができる。フィルタ101は、光学特性が異なる層を積層した光透過部101z(図1においてハッチングを施した領域)を備えている。
フィルタ101は、光透過部101zと、突出部102、103、104a、104b、および105とを備えている。突出部102、103、104a、104b、および105は、光透過部101zの周囲の4つの外縁辺(101a,101b,101c,101d)から光透過部101zの表面の面方向に突出している。左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bは、ノートパソコン1の表示枠に備える溝(後述)にそれぞれ挿入することができる。これによりフィルタ101は、ノートパソコン1の表示部に備える表示枠に装着することができる。
なお、フィルタ101は、光透過部101zの表面及び/または裏面を削って厚みを薄くする等の加工を施してもよい。このような加工を施すことで、光透過部101zが湾曲しやすくなるため、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bをノートパソコン1に備える溝に挿入し易くすることができる。
なお、フィルタ101は、通常は1枚のフィルムを切断して作成するため、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bと光透過部101zとは同一材料で形成する方が、製造しやすく、好ましい。
ユーザーは、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bを、それぞれ表示枠に備える溝に挿入する際、上突出部105を手で把持して、フィルタ101をノートパソコン1の表示部3から離間する方向へ湾曲させる。このとき、仮にフィルタが左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bを備えていたとしても、ユーザーはフィルタを装脱着する際に光透過部に手を触れざるを得なかった。本実施の形態のフィルタ101では、光透過部101zから突出している上突出部105をユーザーが把持し、フィルタ101を湾曲させる構成であるため、ユーザーは光透過部101zに触れることなく容易にフィルタ101を湾曲させることができる。したがって、本実施の形態によれば、フィルタ101の光透過部101zにユーザーの指紋等が付着するのを防止することができ、光透過部101zにおける光の透過量低下を軽減し、表示部の視認性が低下するのを軽減することができる。また、光透過部101zに指紋が付着するのを抑えることができるので、清潔感を向上することができる。
また、フィルタ101の湾曲変形は、ノートパソコン1に装着する際の一時的な変形であるため、フィルタ101が塑性変形することはほとんどない。また、フィルタ101をノートパソコン1に装着する際、フィルタ101が有する可撓性の範囲以上の変形を付与しなくても、フィルタ101をノートパソコン1に装着できる。従って、ノートパソコン1に装着されたフィルタ101には、湾曲した塑性変形が生じにくい。
さらに、フィルタ101は、特開平11−52876号公報に開示しているような長尺のフィルムの形態ではなく、必要な面積に切断された独立した1枚であるため、装着に際してノートパソコン1が大型化することもない。なお、上述のように上突出部105はユーザーが両手で把持するため、表面に例えばマット加工等の滑り止め処理、あるいはフィルタ101を湾曲し易くするため上突出部105の厚みを薄くする処理等を、フィルタ101の可撓性等に応じて適宜選択することができる。また、上突出部105もその他の突出部と同様に光透過部と同一材料で構成することが安価に製造できるため好ましい。
〔2.ノートパソコンの構成〕
図2は、フィルタ101を装着できるノートパソコン1の一例を示す斜視図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。図4は、フィルタ101を装着した状態のノートパソコン1の斜視図である。
ノートパソコン1は、本体部2と表示部3とを備えている。本体部2と表示部3とは、ヒンジ4a、4bにより矢印BまたはCに示す方向へ開閉可能に軸支されている。
本体部2は、本体筐体5、キーボード6、ポインティングデバイス7、および電源スイッチ8を備えている。キーボード6は、複数のキーを備え、キーを押圧操作することにより情報を入力することができる。ポインティングデバイス7は、その操作面をユーザーが指等で接触することにより、情報を入力することができる。電源スイッチ8は、操作することにより、ノートパソコン1の電源をオンまたはオフに切り替えることができる。キーボード6、ポインティングデバイス7、および電源スイッチ8は、本体筐体5に備わる。本体筐体5は、キーボード6やポインティングデバイス7等の入力信号を視認信号に変換する信号処理回路(不図示)を内蔵している。
表示部3は、表示枠9と背面筐体10とが、螺合や爪係合等で付き合わされている(図3参照)。背面筐体10は、アルミニウムやマグネシウム等の軽量・剛性がある金属材料や、熱硬化性あるいは熱可塑性の高剛性を備える樹脂が、単独または複合して供される。表示枠9は、図3に示したディスプレイデバイス14の有効表示領域13を規定し表示面9eを構成する。また、表示枠9に供される材料としては、背面筐体10に供される材料が適用可能であるが、一般的には樹脂材料が供される。また、ディスプレイデバイス14は、例えば液晶ディスプレイデバイスで実現することができる。
なお、表示枠9は、左表示枠9a、右表示枠9b、下表示枠9c、および上表示枠9dを含む。上表示枠9dは、表示部3を図2に示す位置から矢印Bに示す方向へ回動させて表示部3を本体部2に近接させた時、ポインティングデバイス7側に位置する部分である。左表示枠9aは、ノートパソコン1が図2に示す姿勢のときに、表示面9e側を見て表示枠9に向かって左側の部分である。右表示枠9bは、ノートパソコン1が図2に示す姿勢のときに、表示面9e側を見て表示枠9に向かって右側の部分である。下表示枠9cは、ノートパソコン1が図2に示す姿勢のときに、表示面9e側を見て表示枠9に向かって下側の部分である。
表示枠9は、左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bを備えている。左溝11aは、左表示枠9aにおける表示面9eの境界近傍に備わり、フィルタ101の左突出部102(図1参照)を挿入可能である。左溝11aにおける中心線P方向の中央と、上表示枠9dにおける表示面9eとの境界線との距離L31は、フィルタ101における左突出部102と上外縁辺101dとの距離L1(図1参照)と同一距離である。右溝11bは、右表示枠9bにおける表示面9eの境界近傍に備わり、フィルタ101の右突出部103(図1参照)を挿入可能である。右溝11bにおける中心線P方向の中央と、上表示枠9dにおける表示面9eとの境界線との距離L32は、フィルタ101における右突出部103と上外縁辺101dとの距離L21(図1参照)と同一距離である。下溝12a及び12bは、下表示枠9cにおける表示面9eの境界近傍に備わり、フィルタ101の下突出部104a及び104b(図1参照)をそれぞれ挿入可能である。
左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bは、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bが挿入できる大きさであれば、形状は特に限定されるものではなく、例えば矩形形状や台形形状等であっても良い。また、左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bの深さは、挿入する各突出部の外縁辺からの突出長さ以上であることが好ましい。
〔3.フィルタ101の着脱方法〕
図1〜図4を参照して、ノートパソコン1にフィルタ101を装着する手順について説明する。
まず、図2に示すように、ノートパソコン1を開いた状態にする。
次に、図4に示すように、フィルタ101の上突出部105の端部105c近傍と端部105d近傍とを両方の手の指で把持し、下突出部104aを下溝12aに挿入し、下突出部104bを下溝12bに挿入する。
次に、上突出部105の端部105cを矢印Eに示す方向へ変位させ、端部105dを矢印Fに示す方向へ変位させながら、フィルタ101の上側(上突出部105側)をディスプレイデバイス14から離間する方向へ湾曲させる。具体的には、図1に示す左突出部102と右突出部103との直線距離L17が、図2に示す左溝11aと右溝11bとの距離L33(左表示枠9aと表示面9eとの境界線と、右表示枠9bと表示面9eとの境界線との距離)よりも小さくなるように、フィルタ101の上側を湾曲させる。
次に、左突出部102を左溝11aに挿入可能で、右突出部103を右溝11bに挿入可能な位置に、フィルタ101の位置調整をする。
次に、上突出部105を把持している両手をフィルタ101から離す。フィルタ101から両手を離すと、フィルタ101の可撓性に起因する復元力でフィルタ101は元の形状に戻る。フィルタ101が元の形状に戻る際、左突出部102は左溝11aに挿入され、右突出部103は右溝11bに挿入される。上突出部105は、上表示枠9dに当接する。
これにより、図4に示したように、フィルタ101の表示部3への装着が完了する。
フィルタ101は、光透過部101zを表示枠9が規定する有効表示領域13(図3参照)と実質同一寸法に設定しているので、表示面9eに沿って表示部3に装着することができる。
また、上突出部105は、フィルタ101を表示部3に装着したとき、上表示枠9dの表面に当接する。また、図3に示すように表示面9eと上表示枠9dの表面とには、僅かな段差S1がある。本実施の形態のフィルタ101は、可撓性を有する材料で形成されているため、表示部3に装着したときに表示面9eと上表示枠9dの表面の形状に沿って、光透過部101zと上突出部105との境界近傍が変形する。したがって、光透過部101zの変形を抑えることができるので、フィルタ101の光学特性を劣化させる可能性を低くすることができる。また、光透過部101zの変形を抑えることができるので、フィルタ101が複数の膜を積層して形成されていたとしても、膜同士が剥離する可能性を低くすることができる。
さらに、フィルタ101は、自重により下溝12a及び12bから下突出部104a及び104bが脱落する可能性は低く、フィルタ101の可撓性により左溝11a及び右溝11bから左突出部102及び右突出部103が抜け出る可能性は低い。
なお、ノートパソコン1は、閉じた状態にしたとき、本体部2の主平面と表示部3の主平面との間には僅かな隙間が生じる。本実施の形態のフィルタ101の厚みは、高々数mm程度であり、少なくとも本体部2と表示部3との隙間よりも薄い。したがって、フィルタ101を装着したままノートパソコン1を閉じた姿勢に移行することができ、例えば持ち運びするたびにフィルタ101を取り外す必要がない。
このように、フィルタ101は、ノートパソコン1の表示部3に適正に装着できる。
なお、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bの形状は、左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bから抜け出し易い形状であれば特に限定されるものではない。左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bの形状は、左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bへスムーズに挿入可能とするため、突出方向の幅が狭い例えば台形(図1等参照)や三角形とすることが好ましい。
また、図1に示す距離L1及びL21を短くすればするほど、左溝11aを左突出部102に挿入しやすく、右突出部103を右溝11bに挿入しやすいため、好ましい。また、図1に示す距離L1及びL21を短くすればするほど、表示枠9に対するフィルタ101の装着が安定化できる。
次に、フィルタ101をノートパソコン1から離脱する手順について説明する。
まず、図4において、装着したフィルタ101は可撓性を有するため、上突出部105の端部105c及び/または105d近傍を指等で上表示枠9dに対して摺動させ、上突出部105の端部105cを矢印Eに示す方向へ変位させるか、端部105dを矢印Fに示す方向へ変位させ、端部105cと端部105dとを互いに近寄せる。すなわち、上突出部105の端部105cと端部105dとの直線距離L14が縮まるように上突出部105及びその近傍を湾曲させる。これにより、上突出部105が上表示枠9dから離間する。
次に、ユーザーは、上突出部105を両手もしくは片手で把持する。
次に、上突出部105を上表示枠9dから離隔する方向へ変位させると、フィルタ101が湾曲変形し、左突出部102が左溝11aから離脱し、右突出部103が右溝11bから離脱する。
次に、上突出部105を把持した状態のまま、フィルタ101を矢印Gに示す方向へ変位させることにより、下突出部104aが下溝12aから離脱し、下突出部104bが下溝12bから離脱する。
これにより、フィルタ101を表示部3から離脱することができる。
〔4.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態によれば、ユーザーが専ら視認する光透過部101zに触れることなくフィルタ101をノートパソコン1に着脱することができる。従って、フィルタ101の着脱に際し、従来のようにフィルタの光透過部にユーザーの指紋等が付着し、ディスプレイデバイス14の視認性が低下することを抑制することができる。また、光透過部101zに触れることに起因する機能性薄膜(例えばフィルタ表面に施されている反射防止膜等)に損傷を与えることを、抑制することができる。
また、フィルタ101の上外縁辺101dに上突出部105を設けることにより、この上突出部105を上方から指で持ってフィルタを着脱する操作がし易いため、好ましい。また、左突出部102及び右突出部103をフィルタ101の左外縁辺101a及び右外縁辺101bから突出形成することによって、上突出部105の捻りでフィルタ101の上部の撓みによる変形がフィルタ101の下外縁辺101cに比べて大きくなるため、フィルタ101の着脱操作が円滑で容易に、しかも光透過部101zへのユーザーの指紋が付着することなく行える。
また、フィルタ101は、独立した1枚のフィルム状であるため、取り扱いが極めて容易である。例えば、フィルタ101は、独立した1枚のフィルム状であるため、湾曲した塑性変形が生じにくく、ノートパソコン1に対する装着が安定する。
上記実施形態で説明したフィルタ101は、他の形態を採ることもできる。
(変形例1)
上突出部105の長さL14(図1参照)は、ほぼ上外縁辺101dの長さL13(図1参照)と同じ長さを備えるため、例えばフィルタ101を可撓性が低い材質等で形成した場合、ノートパソコン1への着脱の際に上突出部105の復元力が強すぎて取り扱いに困難を来す場合が想定される。
また、本体部2と表示部3との閉塞状態を確実にするために、表示部3におけるヒンジ4a及び4bに対向する上側中心部等に爪部を備え、本体部2のポインティングデバイス7の近傍に爪部が係合可能な凹部を備えるノートパソコン1がある。このようなノートパソコンの場合には、上突出部105が表示部3に備わる爪部に干渉する可能性があり、フィルタ101を表示部3に着脱しにくい場合がある。
図5は、変形例1にかかるフィルタの平面図である。図6は、変形例1にかかるフィルタが装着されたノートパソコンの斜視図である。図5に示すように、フィルタ106は、フィルタ101における上突出部105に代えて、互いに独立した上突出部105aと上突出部105bを備えている。上突出部105aと上突出部105bとの間には、空隙を有する。なお、フィルタ106における左突出部102、右突出部103、下突出部104a、下突出部104bは、全てフィルタ101に備わる突出部と同じ構成である。なお、上突出部105a及び105bは、略半円形状としたが、形状は限定するものではなく、少なくとも上外縁辺106dに沿って独立して配置されていればよい。
図5に示すように、互いに独立した上突出部105aと上突出部105bとを備えたことにより、フィルタ106が変形(湾曲化等)に対する復元力が強い材質で形成されている場合、フィルタ106をノートパソコン1に着脱する際におけるフィルタ106の復元力を空隙分だけ弱化させることができる。したがって、フィルタ106の着脱を容易にすることができる。
また、図6に示すように、上突出部105aと上突出部105bとの間の空隙部に、爪部16を配することができるため、本体部2と表示部3とを閉じた状態におけるフィルタ106の位置の安定性を向上させることができる。
(変形例2)
例えば、ガラス等の透光性基材に色材を塗布したフィルタであれば表裏を問わない光学特性を備えるが、例えばディスプレイデバイス14の視野角を変更するフィルタ等では、表裏で特性が異なる。上述の実施形態のフィルタ101及び106では、表示部3に装着したフィルタの表裏が判別しにくく、本来備えるフィルタ特性を発揮できない場合が想定される。
このようにノートパソコン1に装着するフィルタの表裏を識別する識別子を、フィルタ101及び106に備える各種突出部で示すことが好ましい。この識別子の具体的な例は後述するが、思想的には下記の識別方法(a)〜(e)を単独または適宜組み合わせて適用することができる。
(a)配置による識別方法:フィルタの外縁辺に備える突出部(単数でも複数でも可)の突出方向に平行な外縁辺からの離隔距離を変化させる。
(b)突出長さによる識別方法:一辺の外縁辺に備える突出部(単数でも複数でも可)または相対向する一対の外縁辺に備える突出部(複数)の何れかにおける突出部の突出長さを変化(突出部が単数の場合には何れか一方の端部近傍または両端部近傍で相異ならせる)させる。
(c)形状による識別方法:一辺の外縁辺に備える突出部(単数でも複数でも可)または相対向する一対の外縁辺に備える突出部(複数)の何れかにおける突出部の形状(突出部の外形や厚み)を変化(突出部が単数の場合には何れか一方の端部近傍または両端部近傍で相異ならせる)させる。
(d)着色による識別方法:一辺の外縁辺に備える突出部(単数でも複数でも可)または相対向する一対の外縁辺に備える突出部(複数)の何れかにおける突出部の色合いを変化(突出部が単数の場合には何れか一方の端部近傍または両端部近傍で相異ならせる)させる。
(e)文字による識別方法:一辺の外縁辺に備える突出部(単数でも複数でも可)または相対向する一対の外縁辺に備える突出部(複数)の何れかにおける突出部に表裏や左右のような文字(塗布や刻印)を変化(突出部が単数の場合には何れか一方の端部近傍または両端部近傍で相異ならせる)させる。
なお、フィルタを装着するディスプレイデバイスにも、上述の識別方法(a)乃至(d)を満たす識別子に応じて、表示枠9の溝または表面に判別する判別子を備えることで、フィルタの正常な装着をユーザーに対して指示することができるため好ましい。
図7及び図8は、変形例2にかかるフィルタの平面図である。図7及び図8に示す各フィルタは、表示部3に正しい姿勢で装着できる構成を備えている。
図7に示すフィルタ107は、上突出部105、下突出部104a、および下突出部104bが図1に示すフィルタ101と同じ構成である。図8に示すフィルタ109は、上突出部105a、上突出部105b、下突出部104a、および下突出部104bが図5と同じ構成である。
フィルタ107において、左突出部102と右突出部108とは同一形状で、中心線Qから左外縁辺107aと右外縁辺107bからそれぞれ突出している。左突出部102と右突出部108とでは、左突出部102における左外縁辺107aに沿った中心線Tと上外縁辺107dとの距離L1に対し、右突出部108における右外縁辺107bに沿った中心線Uと上外縁辺107dとの距離L3が異なる。本実施形態では、一例として、
L1<L3
となるように左突出部102と右突出部108とを配置している。なお、距離L1と距離L3との比率は、例えば、
L1:L3=1:1.5
等とすることができる。なお、本実施形態でも図示しているように、L3<(L3+L4)/2の関係は、前述した理由で維持している。
ノートパソコン1は、図7に示すフィルタ107を装着できるように、図11に示すように左溝11a、右溝11b、下溝12a、および下溝12bを配置している。すなわち、左溝11aの軸P方向の中心から上表示枠9dと表示面9eとの境界線までの距離L34と、右溝11bの軸P方向の中心から上表示枠9dと表示面9eとの境界線までの距離L35とを、
L34<L35
L34=L1
L35=L3
の関係を有する位置に左溝11aと右溝11bとを形成している。これにより、フィルタ107を、その表裏方向が正しい姿勢のときのみ表示部3に装着することができる。
仮に、フィルタ107の表裏方向が誤った姿勢で表示部3に装着しようとすると、図12に示す状態になる。図12に示す状態では、右突出部108は、左溝11aに挿入されず、左表示枠9aの上に位置している。また、左突出部102は、右溝11bに挿入されず、右表示枠9bの上に位置している。したがって、図12に示すように、フィルタ107の表裏方向を誤った姿勢で表示部3に装着しようとしても、装着することができない。
したがって、変形例2にかかるフィルタ107によれば、フィルタ107の表裏が正しい姿勢のときのみ表示部3に装着することができ、所望のフィルタ特性を得ることができる。
図8に示すフィルタ109は、左突出部102、右突出部108、下突出部104a、および下突出部104bがフィルタ107と同じ構成であり、上突出部105に代えて上突出部105aと上突出部105bとを備えた点が異なる。したがって、フィルタ107と同様に装着に際してフィルタの表裏を判別することができる。また、フィルタ109は、フィルタ107が装着可能なノートパソコン(図11、図12参照)に装着することができる。
図7及び図8に示す左突出部102と右突出部108は、フィルタ107及び109の表裏を識別可能な識別子の一例である。左突出部102と右突出部108を用いたフィルタ107及び109の表裏識別方法は、前述の識別方法(a)の一例である。
なお、フィルタ107は、表裏の判定手段として、上外縁辺107dから左突出部102までの距離L1と、上外縁辺107dから右突出部108までの距離L3を異ならせる構成とした。また、フィルタ109は、表裏の判定手段として、上外縁辺109dから左突出部102までの距離L1と、上外縁辺109dから右突出部108までの距離L3を異ならせる構成とした。しかし、上外縁辺107dまたは109dからの距離が短い方を左突出部102とする必然性はなく、当然右突出部108の方を短くする構成も可能である。また、例えば、左外縁辺107aまたは109aと下突出部104aとの距離と、右外縁辺107aまたは109bと下突出部104bとの距離とを異ならせる構成でも、本変形例と同様の効果が得られる。
(変形例3)
図9は、変形例3にかかるフィルタの平面図である。図9に示すフィルタ110は、上突出部105、下突出部104a、および下突出部104bが図1に示すフィルタ101と同じ構成である。図9に示すフィルタ110は、左突出部102と右突出部111との形状を異ならせている。具体的には、左外縁辺110aに沿った方向の左突出部102の長さL41と、右外縁辺110bに沿った右突出部111の長さL42とが、
L41<L42
の関係を有する形状としている。
なお、右突出部111の右外縁辺110bに沿った中心線Uと上外縁辺110dとの距離L5と、右突出部111の右外縁辺110bに沿った中心線Uと下外縁辺110cとの距離L6とは、
L5<(L5+L6)/2
の関係を有する。但し、右突出部111の長さL42は、左外縁辺110bの長さ(L5+L6)半分未満であるため距離L5は上述の関係となるが、長さL42が例えば上側突出部105の長さL14のように右外縁辺110bの長さ(L5+L6)に近い場合には、上記関係は意味を成さない。
フィルタ110の左突出部102、右突出部111、下突出部104a、および下突出部104bが挿入可能な溝を有する表示枠を備えたノートパソコンに、フィルタ110を装着すると、左突出部102と右突出部111との形状の相違により、フィルタ110の表裏を判別することができ、フィルタ特性に応じた装着が可能である。
なお、左突出部102及び右突出部111は、寸法L41及びL42が、
L41>L42
の関係となる大きさとしても、フィルタ110の表裏を判別することができ、フィルタ特性に応じた装着が可能である。
また、左突出部102及び右突出部103は、上外縁辺110dと中心線Tとの距離L1と、上外縁辺110dと中心線Uとの距離L5とを、
L1>L5
の関係となるように配置しても、フィルタ110の表裏を判別することができ、フィルタ特性に応じた装着が可能である。
また、上外縁辺110dと中心線Tとの距離L1と、上外縁辺110dと中心線Uとのの距離L5とを同一としてもよい。但し、その場合、右突出部111の位置(距離L5)と大きさ(寸法L42)は、
L5≧(L42/2)
の関係を満たす必要がある。
図9に示す左突出部102と右突出部111は、フィルタ110の表裏を識別可能な識別子の一例である。左突出部102と右突出部111を用いたフィルタ110の表裏識別方法は、前述の識別方法(a)、(b)、(c)の一例である。
(変形例4)
図10は、変形例4にかかるフィルタの平面図である。図10に示すフィルタ112は、左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bが図1と同じ構成である。フィルタ112に備わる左突出部102、右突出部103、下突出部104a、下突出部104b、上突出部105a、上突出部105bは、例えば図5と同一構成である。フィルタ112は、右外縁辺に沿った溝の長さや、上表示枠9dと右溝との長さに工夫をすることなく、フィルタ特性に応じた装着が可能な一例である。すなわち、フィルタ112は、上突出部105aに、表裏を識別可能な貫通孔113を備えている。
ノートパソコン1にフィルタ112を装着した状態で、ユーザーは貫通孔113を視認することができるため、予めユーザーがフィルタ112の表裏と貫通孔113の向きとの関係を把握していると、フィルタ112を正しい向きで表示部3に装着することができる。これにより、フィルタ112による所望のフィルタ特性を得ることができる。
図10に示す上突出部105a及び105bは、フィルタ112の表裏を識別可能な識別子の一例である。上突出部105a及び105bを用いたフィルタ112の表裏識別方法は、前述の識別方法(c)の一例である。
なお、フィルタ112は左側の上突出部105aに貫通孔113を備えた構成であるが、右側の上突出部105bに貫通孔を備える構成であっても、フィルタの表裏を目視または指の感触で判別することができる。
また、上表示枠9dは、貫通孔113に対応する位置にマークを表記する構成とすることが好ましい。このマークは、フィルタ112を正しい表裏方向で表示部3に装着したときに貫通孔113と重なる位置に表記することが好ましい。
また、上表示枠9dは、貫通孔113に挿入可能な位置決め突起を備える構成とすることが好ましい。この位置決め突起は、フィルタ112を正しい表裏方向で表示部3に装着したときに貫通孔113に嵌合する位置に形成することが好ましい。
また、フィルタ112の表裏を判別する機能としては、貫通孔113を備える構成に必然性はなく、様々な構成がある。
例えば、図5に示す上突出部105aまたは105bの何れかの面に凸状突起を備える構成であってもよい。例えばフィルタ106の表面と同一面上における上突出部105aまたは105bに凸状突起を備えることにより、ユーザーは凸状突起が目視可能か否かによってフィルタの表裏を判別することができる。また、凸状突起を備えることにより、例えばユーザーが親指と人差指とで上突出部105aまたは105bを挟持し、指の感触により凸状突起の有無を判別することで、フィルタの表裏を判別することができる。なお、凸状突起は、フィルタ106を表示部3に装着したままノートパソコンを閉じたときに、本体部2に干渉しない高さ(たとえ干渉したとしても、ノートパソコンを閉状態への移行を阻害しない高さ)とすることが好ましい。なお、上突出部105aまたは105bの何れかに凸状突起を備え、他方には例えば貫通孔のような凹状部を備えても良い。また、図7に示すフィルタ107のように1つの上突出部105を備える構成の場合には、端部105c及び105dのうち何れか一方の端部及びその近傍に凸状突起を備える構成や、何れか一方の端部及びその近傍に凸状突起を備え他方には凹状部を備える構成であっても良い。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(c)の一例である。
また、図5に示すように互いに独立した複数の上突出部105a及び105bを備えるフィルタの場合には、その何れか一方の上突出部のみを着色(他方の上突出部は透明)するか、または上突出部105a及び105bにそれぞれ互いに異なる色を着色する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザーは目視により上突出部105a及び105bの着色状態を把握することで、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(d)の一例である。
また、図7に示すフィルタ107のように1つの上突出部105を備える構成の場合には、端部105c及び105dのうち何れか一方の端部及びその近傍を着色(他方の端部は透明)するか、または両方の端部105c及び105dにそれぞれ異なる色を着色する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザーは目視により端部105c及び105dの着色状態を把握することで、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(d)の一例である。
また、図6に示す左突出部102及び右突出部103は、距離L1と距離L21とを同じ距離としたが、図7に示すフィルタ107のように、距離L1と距離L3とのように上外縁辺107dからの距離を異ならせる構成であってもよい。このような構成とすることで、ユーザーは目視または指による感触により左突出部102及び右突出部103の位置を把握することで、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(a)の一例である。
また、図1や図5に示す左突出部102及び右突出部103は、互いに同じ大きさとしたが、図9に示すフィルタ110のように、左突出部の長さL41と右突出部の長さL42とを異ならせる構成であってもよい。このような構成とすることで、ユーザーは目視または指による感触により左突出部102及び右突出部103の大きさを把握することで、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(b)、(c)の一例である。
また、図10に示す下突出部104a及び104bは、下突出部104aから左外縁辺112aまでの距離L11と下突出部104bから右外縁辺112bまでの距離L12とを同じ距離としたが、互いに異なる位置に配置してもよい。このような構成とすることにより、ユーザーは目視または指による感触により下突出部104a及び104bの位置を装着する際に、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(a)の一例である。
また、図1における距離L15と距離L16とが異なる寸法となるように上突出部105を配置する構成であっても、ユーザーは目視または指による感触により上突出部105の位置を把握し、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(a)の一例である。
また、図1における距離L15と距離L16とが異なる寸法となる位置に上突出部105を配置する構成とする場合は、上表示枠9dにおける、正しい表裏方向でフィルタを表示部3に装着したときの端部105c及び105dに対応する位置に、マークが表記された構成とすることが好ましい。
また、図1における距離L11と距離L12とが異なる寸法となる位置に下突出部104a及び104bを配置する構成であっても、ユーザーは目視または指による感触により下突出部104a及び104bの位置を装着する際に、フィルタの表裏を判別することができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(a)の一例である。
また、図5に示す上突出部105a及び105bは同一形状としたが、互いに異なる形状とすることにより、ユーザーは目視または指による感触によりフィルタの形状を把握し、フィルタの表裏を判別することができる。具体的には、例えば上突出部105a及び105bのうちいずれか一方を長方形状とし、他方を半円形状とすることができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(c)の一例である。
また、図5に示す上突出部105a及び105bを互いに異なる形状とする場合は、上表示枠9dにおける、正しい表裏方向でフィルタを表示部3に装着したときの上突出部105a及び105bに対応する位置に、上突出部105a及び105bの外形と同一形状のマークが表記された構成とすることが好ましい。
また、左突出部102の数と右突出部103の数とを異ならせることにより、ユーザーは目視または指による感触により左突出部102の数と右突出部103の数を把握し、フィルタの表裏を判別することができる。
また、上突出部105、105a、および105bにおいて、フィルタの表面と同一面上に「表面」の文字を表記し、フィルタの裏面の同一面上に「裏面」の文字を表記する構成とすることにより、ユーザーは目視によりフィルタの表裏を判別することができる。また、このような構成とすることにより、フィルタのみを目視することでフィルタの表裏を判別することができるため、表示部3に装着する前にフィルタの表裏を把握することができ、表裏誤装着が発生する可能性を低くすることができる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(e)の一例である。
また、左突出部102に「左」の文字を表記し、右突出部103に「右」の文字を表記する構成としてもよい。このような構成において、例えばフィルタ101の表裏を誤った姿勢で表示部3に装着しようとした場合、ユーザーにとっては左突出部102及び右突出部103に表記された文字が表裏反転して見えることになる。ユーザーは、左突出部102及び右突出部103に表記された文字が表裏反転しない方向で表示部3に装着することで、結果的にフィルタ101が正しい表裏方向で表示部3に装着されることになる。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(e)の一例である。
また、左突出部102に「左」の文字を表記し、右突出部103に「右」の文字を表記する構成では、フィルタ101を表示部3に装着した際、左突出部102は左溝11aに挿入され、右突出部103は右溝11bに挿入されるため、左突出部102及び右突出部103に表記された文字は目視できなくなる。したがって、ユーザーが表示部3の有効表示エリアに表示された画像を見ながらノートパソコンを操作しているときに、左突出部102及び右突出部103に表記された文字がユーザーの視界に入ることがないため、ユーザーの作業効率を低下させることがない。この構成を用いたフィルタの表裏識別方法は、前述の識別方法(e)の一例である。
なお、フィルタの表裏判別を可能とするために、変形例4において様々な構成を挙げたが、左突出部、右突出部、下突出部、および上突出部のうち少なくとも一つが、中心線Qを挟んで非対称位置および/または非対称形状となるように形成されていれば、フィルタの表裏判別が可能である。
なお、上記実施の形態においては、ノートパソコン1に、フィルタ101の左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bを挿入可能な溝を備えた構成としたが、溝に限らず、例えば穴であってもよい。少なくともフィルタ101の左突出部102、右突出部103、下突出部104a、および下突出部104bを挿入可能であれば他の形状や構成であってもよい。
また、本実施の形態では、2つの下突出部(下突出部104a及び104b)と2つの下溝(下溝12a及び12b)を備えたが、下突出部及び下溝はそれぞれ1つであってもよい。フィルタ101に1つの下突出部を備える場合は、下外縁辺101cにおける中心線R方向の中央(中心線Qに重なる位置)に配置することが好ましく、表示部3に1つの下溝を備える場合は、下表示枠9cにおける中心線R方向の中央(中心線Pに重なる位置)に配置することが好ましい。このような下突出部及び下溝の配置とすることにより、ノートパソコン1に装着されたフィルタ101の姿勢が安定する。なお、ノートパソコン1に装着されたフィルタ101の姿勢を安定させることができれば、1つの下突出部及び1つの下溝は、中心線P及びQに重なる位置に限らず、中心線P及びQから中心線R方向へずれた位置に配置してもよい。
また、本実施の形態では、電子装置としてノートパソコンを例にして説明したが、ノートパソコンに限られるものではなく、例えばディスクトップ型のパソコン等に接続可能なモニター、携帯情報端末装置、携帯電話端末、携帯型ゲーム機などであってもよい。
また、本実施の形態における左突出部102は、第1の突出部の一例である。本実施の形態における右突出部103、108、111は、第2の突出部の一例である。本実施の形態における下突出部104a及び104bは、第3の突出部の一例である。本実施の形態における上突出部105、105a、105bは、第4の突出部の一例である。本実施の形態における上突出部105a及び105bは、複数の突出部の一例である。本実施の形態における光透過部101zは、光透過部の一例である。本実施の形態における左外縁辺101a,106a、107a、109a、110a、112aと右外縁辺101b、106b、107b、109b、110b、112bは、一対の外縁辺の一例である。本実施の形態における下外縁辺101c、106c、107c、109c、110c、112cは、一方の外縁辺の一例である。本実施の形態における上外縁辺101d、106d、107d、109d、110d、112dは、他方の外縁辺の一例である。本実施の形態における中心線Qは、第1の中心線の一例である。本実施の形態における中心線Rは、第2の中心線の一例である。本実施の形態における中心線Tは、第3の中心線の一例である。本実施の形態における中心線Uは、第4の中心線の一例である。本実施の形態における長さL41は、第1の突出幅の一例である。本実施の形態における長さL42は、第2の突出幅の一例である。本実施の形態における貫通孔113は、識別部の一例である。本実施の形態における左溝11aは、第1の係合部の一例である。本実施の形態における右溝11bは、第2の係合部の一例である。本実施の形態における下溝12a及び12bは、第3の係合部の一例である。本実施の形態における上表示枠9dは、枠体の一例である。
本願は、ディスプレイデバイスに装着可能なフィルタに有用である。本願は、ディスプレイデバイスを備えた電子装置に有用である。
101 フィルタ
102 左突出部
103、108、111 右突出部
104a、104b 下突出部
105、105a、105b 上突出部

Claims (9)

  1. 表示デバイスと、
    前記表示デバイスの表示面の周辺部を覆って、前記表示デバイスの前面側に配置された枠体と、
    前記枠体に着脱可能な、前記表示デバイスの前記表示面を覆う可撓性を有する材料により形成されたフィルタとを備え、
    前記フィルタは、外縁部における4辺にそれぞれ突出部を有し、
    前記枠体は、前記フィルタの少なくとも一つの前記突出部を係合可能な係合部を有し、
    前記フィルタが前記枠体に装着されているとき、前記突出部の内の少なくとも一つが前記枠体の表面に当接する、電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置に用いられるフィルタであって、
    可視光を透過する矩形形状の光透過部と、
    前記光透過部の外縁を構成する4辺の内の相対向する一対の外縁辺それぞれに備え、前記一対の外縁辺における間隔の第1の中心線から前記一対の外縁辺方向にそれぞれ突出する第1の突出部及び第2の突出部と、
    前記4辺の内の前記一対の外縁辺に直交する一方の外縁辺に備え、前記一対の外縁辺の第2の中心線から前記一方の外縁辺方向に突出する第3の突出部と、
    前記光透過部を介して前記一方の外縁辺と対向する他方の外縁辺に備え、前記第2の中心線から前記他方の外縁辺方向に突出する第4の突出部とを備えた、フィルタ。
  3. 前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第3の突出部、および前記第4の突出部は、当該フィルタの表裏を識別可能な識別子である、請求項記載のフィルタ。
  4. 前記識別子は、前記第1の突出部における突出方向に対し直交する方向の第3の中心線、及び前記第2の突出部における突出方向に対し直交する方向の第4の中心線のそれぞれと前記一方の外縁辺との離隔距離が、前記第3の中心線及び前記第4の中心線と前記他方の外縁辺との離隔距離よりも短い突出部を含む、請求項3記載のフィルタ。
  5. 前記識別子は、前記第1の突出部の突出方向に対し直交する第1の突出幅を有する前記第1の突出部と、前記第2の突出部の突出方向に対し直交しかつ前記第1の突出幅とは異なる第2の突出幅を有する前記第2の突出部とを含む、請求項3記載のフィルタ。
  6. 前記識別子は、前記第3の中心線と前記一方の外縁辺との距離と、前記第4の中心線と当該一方の外縁辺との距離とが異なる、請求項3記載のフィルタ。
  7. 前記識別子は、前記可視光が前記光透過部から出射する面を識別する識別部を備える、請求項3記載のフィルタ。
  8. 前記識別子は、分離独立した複数の突出部からなる、請求項3記載のフィルタ。
  9. 前記識別子は、
    前記第1の中心線を挟んで、非対称位置および/または非対称形状に形成されている、請求項3記載のフィルタ。
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