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JP5521819B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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JP5521819B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を行う無線通信装置に関する。
無線通信システムでは、通信環境に応じて、基地局と移動局との間で無線信号を中継増幅するリピータが設置される。リピータを設置することによって、基地局からの電波が届きにくい地域の通信状態を改善し、新規に基地局を設置することなく、基地局のカバーエリアを拡大することができる。
リピータの多くは、AF(Amplify and Forward)型リピータである。これは受信信号の復調再生は行わずに、機器内部に備えられた増幅器によって、単に受信電波を増幅して中継送信するものである。
このようなリピータは、干渉波も同時に増幅するので、受信した電波のSINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)以上の品質で電波を出力することは難しいが、構成が単純なために安価に製造が可能であり、広く使用されている。
従来技術として、無線端末の位置に応じて送信電波のアンテナパターンを変化させるリピータが提案されている(特許文献1)。また、無線端末のトラフィックに応じて上位基地局からの制御によりカバーエリアを決定する中継局の技術が提案されている(特許文献2)。
特開2010−093385号公報 特表2006−197264号公報
リピータは、基地局のサービスエリアを拡大したい場所に設置されるが、リピータのサービスエリアは設置時に固定である。このため、サービスエリアの向きなどを変更するためには、人の手による調整(リピータのアンテナの向きを変えるなど)を行うことになり、従来のリピータでは、自律的にサービスエリアを変位させることができないといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、リピータのサービスエリアの自律的な変位制御を行って通信品質の向上を図った無線通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、無線通信装置が提供される。無線通信装置は、無線信号の送受信を行うアンテナ部と、基地局と通信を行って認識される該基地局が形成するセルについてのスループットの特徴に応じて、自装置および前記基地局のサービスエリアの変位を制御する通信制御部とを備え、前記通信制御部は、移動局が前記基地局の近距離に位置すると判別した際は、前記基地局の通信電力を低減する指示を前記基地局へ通知して、前記基地局の前記サービスエリアを縮退させ、前記移動局が前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別した際は、自装置の電波方路を、前記基地局の前記サービスエリアの拡大方向または前記移動局の位置方向に向けて、前記自装置の前記サービスエリアを生成する
通信品質の向上を図ることが可能になる。
無線通信装置の構成例を示す図である。 基地局およびリピータによって構築されるサービスエリアを示す図である。 リピータの配置例を示す図である。 統計スループットの算出例を示す図である。 統計スループットの算出例を示す図である。 基地局とリピータ間のシグナリングを示すシーケンス図である。 リピータの構成例を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 移動局が集中している角度方向を求める際の動作フローである。 度数分布を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 サービスエリアの変位前を示す図である。 サービスエリアの変位後を示す図である。 通信制御部の動作を示すフローチャートである。 通信制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は無線通信装置の構成例を示す図である。無線通信装置1は、通信制御部10およびアンテナ部20を有し、例えば、基地局または移動局の中継通信を行うリピータに該当する。
アンテナ部20は、無線信号の送受信を行う。通信制御部10は、基地局と通信を行って移動局の位置を認識し、認識結果に応じて、自装置10および基地局のサービスエリアの変位を制御する(サービスエリアの変位を制御するとは、サービスエリアの方向や大きさを通信環境に応じて制御するということである)。
例えば、基地局b1の近距離に移動局m0が位置している場合、無線通信装置1は、移動局m0の位置を認識すると、移動局m0をカバーするような電波方路の設定を行い、基地局b1のサービスエリアを縮退させる制御を行う。
また、基地局b1のサービスエリア周縁外部に移動局m0が位置している場合、無線通信装置1は、移動局m0の位置を認識すると、移動局m0をカバーするような電波方路の設定を行って、自装置のサービスエリアを生成し、無線通信装置1を介して、基地局b1のサービスエリアを拡大させる。サービスエリア変位制御の詳細については後述する。
次に基地局が構築するサービスエリアと、リピータが構築するサービスエリアとについて説明する。なお、以降では、基地局が構築するサービスエリアをセルとも呼ぶ。
図2は基地局およびリピータによって構築されるサービスエリアを示す図である。基地局b1、b2は、基地局制御局30と接続する。基地局b1は、セルs5を構築し、基地局b2は、セルs6を構築する。
リピータr1は、基地局b1がセルs5ではカバーしきれない移動局をカバーするようなサービスエリアa1を形成している。また、リピータr2は、基地局b2がセルs6ではカバーしきれない移動局をカバーするようなサービスエリアa2を形成している。
サービスエリアa1内の移動局(例えば、移動局m1)のダウンリンク時は、基地局b1から発した電波は、リピータr1で増幅送信されて、移動局m1で受信される。同様に、サービスエリアa2内の移動局(例えば、移動局m2)のダウンリンク時は、基地局b2から発した電波は、リピータr2で増幅送信されて、移動局m2で受信される。
一方、サービスエリアa1内の移動局m1のアップリンク時は、移動局m1から発した電波は、リピータr1で増幅送信されて、基地局b1で受信される。同様に、サービスエリアa2内の移動局m2のアップリンク時は、移動局m2から発した電波は、リピータr2で増幅送信されて、基地局b2で受信される。
ここで、基地局b1、b2は、基地局制御局30からの指示にもとづいて、自局のサービスエリアであるセルs5、s6をそれぞれ構築するが、不感地帯にはリピータr1、r2が配置される。
リピータr1、r2は、通常、基地局制御局30とは接続されず、またリピータr1、r2のサービスエリアa1、a2は、設置時に固定である。このため、サービスエリアa1、a2の変更が生じた場合には、一般的にマニュアルによる調整が行われ、サービスエリアa1、a2の変更には時間・労力を要していた。
仮に、リピータr1、r2を基地局制御局30に接続し、基地局制御局30からリピータr1、r2を制御できたとしても、多数の基地局の制御を行っている基地局制御局30の負荷がさらに増大することになり、サービスエリアの最適化構築を行うことは困難である。
また、リピータr1、r2の代わりに、新たな基地局を設置する案も考えられるが、一般的なリピータに比べて同一サービスエリアをカバーするために要するコストがはるかに高くなるため、現実的な解とはいえない。
無線通信装置1は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、リピータに対して、周辺基地局と情報をやり取りするシグナリング機能を設け、リピータがサービスエリアを適応的にかつ自律的に変位させることを可能にして、サービス品質および通信品質の向上を図るものである。
次に無線通信装置1の設置箇所について説明する。なお、以降では無線通信装置1をリピータ1と呼ぶ。
図3はリピータ1の配置例を示す図である。基地局b1は、セルs1を構築し、基地局b2は、セルs2を構築する。リピータ1は、基地局b1、b2のほぼ中間部にあって、セルs1、s2の周縁部に配置される。また、リピータ1は、基地局b1、b2との情報のやり取りを行うシグナリング機能を有する。
ここで、基地局b1、b2から近距離の場所では、無線信号の電力が強いのでSINRが高くなりスループットも高くなる。また、基地局b1、b2から離れたセル周縁部などでは、無線信号の電力が弱いのでSINRは低くなりスループットも低くなる。
なお、スループットとは、単位時間当たりの処理速度であり、スループットが高いと単位時間当たりの伝送量が大きく、スループットが低いと単位時間当たりの伝送量が小さい。
したがって、リピータ1をセル周縁部に配置することで、リピータ1の周辺ではSINRが高くなって、スループットも高くなるので、基地局b1、b2およびリピータ1を含めたサービスエリア全体に対して、スループットを均質化させることができる。
次にリピータ1の動作について説明する。リピータ1内の通信制御部10は、周辺の基地局と情報をやり取りするシグナリング機能を有し、このシグナリング機能を用いて、移動局要求スループットと距離情報とを周辺の基地局から収集して、統計スループットを計算する。
移動局要求スループットは、移動局と通信する基地局に対して、移動局が該基地局に要求するスループットのことである。例えば、ある移動局が基地局と音声通信を行うための伝送速度(スループット)が20Kbpsであり、ある移動局が基地局と画像通信を行うためのスループットが2Mbpsであった場合、これらの要求値を各移動局の移動局要求スループットとすることができる。
統計スループットは、移動局要求スループットと、基地局と移動局間の距離との比を合算したスループットである。ここで、iを移動局の番号、jを基地局の番号、Nを移動局の数、Ajiを基地局jのセル内の移動局iの要求スループット値、各セル内の基地局jと移動局iとの距離をDjiとした場合、基地局jの統計スループットXjは、以下の式(1)で計算される。
Figure 0005521819
図4、図5は統計スループットの算出例を示す図である。図4に対し、基地局b1のセルs7内に移動局m3、m4が存在する。移動局m3、m4は共に基地局b1に対して、2Mbpsの画像通信を行うものとし、移動局m3、m4と基地局b1との距離を共にD1とする。このとき、基地局b1の統計スループットXb1は、Xb1=(2M/D1)+(2M/D1)となる。
図5に対し、基地局b2のセルs8内に移動局m11、m12が存在する。移動局m11、m12は共に基地局b2に対して、20Kbpsの音声通信を行うものとし、移動局m11、m12と基地局b2との距離を共にD2とする。このとき、基地局b2の統計スループットXb2は、Xb2=(0.02M/D2)+(0.02M/D2)となる。上記のような統計スループットを算出することにより、効率よくセルに求められるスループットの特徴を認識するための指標を得ることが可能である。
一方、通信制御部10では、上記のように算出した統計スループットXjを、あらかじめ定めた閾値(Th)と比較し、比較結果にもとづいて、自リピータ1のサービスエリアの適応的な構築を行う。
具体的には、Xj≧Thのときは、基地局jの近距離の場所での移動局要求スループットが高いと判別する。この場合、基地局jの近距離の場所に移動局が多く存在していると認識し、これらの移動局に対してスループットが高くなるようなサービスエリアを構築する。なお、以降では、Xj≧Thであって、基地局jの近距離の場所に移動局が多く存在していることを、「中心大」と表現する。
また、Xj<Thのときは、基地局jのセル周縁部での移動局要求スループットが高いと判別する。この場合、基地局jから離れたセル周縁部に移動局が多く存在していると認識し、これらの移動局に対してスループットが高くなるようなサービスエリアを構築する。なお、以降では、Xj<Thであって、基地局jのセル周縁部に移動局が多く存在していることを、「周辺大」と表現する。上記のような統計スループットと閾値との比較処理を行うことにより、効率よくセルに求められるスループットの特徴を認識することが可能である。
このようにして、サービスエリアの拡大・縮退を決定した後は、決定後の拡大・縮退のサービスエリアが構築されるように、基地局の通信電力、リピータ1の通信電力およびリピータ1の方路設定(中継電波の送信方向)を決定して制御する。
次に基地局とリピータ1間のシグナリングについて説明する。図6は基地局とリピータ1間のシグナリングを示すシーケンス図である。図3に示した構成にもとづいて説明する。
〔S1〕リピータ1は、基地局b1のセルs1内に位置している各移動局と基地局b1間の距離と、セルs1内の各移動局の移動局要求スループットと、の送信要求を基地局b1に対して行う。
〔S2〕リピータ1は、基地局b2のセルs2内に位置している各移動局と基地局b2間の距離と、セルs2内の各移動局の移動局要求スループットと、の送信要求を基地局b2に対して行う。
〔S3〕基地局b1は、距離情報および移動局要求スループット情報をリピータ1に返信する。
〔S4〕基地局b2は、距離情報および移動局要求スループット情報をリピータ1に返信する
〔S5〕リピータ1は、セルs1、s2毎に統計スループットを計算し、サービスエリアの拡大・縮退を決定する。
〔S6〕リピータ1は、基地局b1のセルs1の拡大・縮退および基地局b2のセルs2の拡大・縮退を実現するための、基地局b1、b2が発する電波の通信電力値を決定する。
〔S7〕リピータ1は、基地局b1の通信電力値の指示を基地局b1へ送信する。
〔S8〕リピータ1は、基地局b2の通信電力値の指示を基地局b2へ送信する。
〔S9〕リピータ1は、自己が発する電波の通信電力と方路(送信方向)を決定する。そして、決定後の通信電力および方路で中継通信を行う。
次にリピータ1の詳細構成について説明する。図7はリピータ1の構成例を示す図である。リピータ1は、通信制御部10と、対基地局アンテナであるアンテナ20a、20bと、対移動局用で複数の指向性アンテナを配列したアレーアンテナであるアンテナ20c、20d(図1のアンテナ部20に該当)とを備える。なお、アンテナ数を4つとしているが、任意の数のアンテナ設置が可能である。
通信制御部10は、増幅器amp1〜amp4、閾値設定部th1、th2、情報抽出部11a、11b、統計スループット算出部12a、12b、判定部13a、13b、セル制御部14、方路設定部15、通信電力設定部16、通信電力重畳部17a、17b、指向性方向決定部18a、18bおよび位相調整部19を含む。
アンテナ20aは、基地局b1方向の対基地局アンテナであり、基地局b1からの無線信号を送受信する。アンテナ20bは、基地局b2方向の対基地局アンテナであり、基地局b2からの無線信号を送受信する。
アンテナ20cは、対移動局アンテナであり、例えば、基地局b1と通信する移動局へ向けて無線信号を送受信する。アンテナ20dは、対移動局アンテナであり、例えば、基地局b2と通信する移動局へ向けて無線信号を送受信する。
増幅器amp1〜amp4は、信号を増幅する。情報抽出部11a、11bは、受信信号から移動局要求スループット情報や距離情報を分離・抽出する。統計スループット算出部12a、12bは、移動局要求スループット情報や距離情報から統計スループットを計算する。
判定部13aは、閾値設定部th1であらかじめ定めた閾値と、算出された統計スループットとを比較して、基地局b1側のサービスエリアに対して「中心大」なのか「周辺大」なのかを判定する。同様に、判定部13bは、閾値設定部th2であらかじめ定めた閾値と、算出された統計スループットとを比較して、基地局b2側のサービスエリアに対して「中心大」なのか「周辺大」なのかを判定する。
セル制御部14は、判定結果から各基地局のセルの拡大・縮退(通信電力の設定)と、自リピータの送信方向および通信電力とを決定する。方路設定部15は、セル制御部14の決定にしたがって、方路(送信方向)を切り替える。通信電力設定部16は、セル制御部14の決定にしたがって、基地局と自リピータの通信電力を設定する。
通信電力重畳部17a、17bは、各基地局の通信電力設定情報を対基地局アンテナであるアンテナ20a、20bの上り信号へそれぞれ重畳する。指向性方向決定部18a、18bは、情報抽出部11aからの情報にもとづき、統計スループットが最大となる角度方向を求める(図14、図15で後述)。
位相調整部19は、指向性方向決定部18a、18bで求められた角度方向にもとづき、対移動局アンテナであるアンテナ20c、20dの位相を調整して指向性パターンを合わせる。
次にサービスエリアの変位である拡大・縮退について、以下の(1)〜(7)の例を示しながら説明する。なお、基地局とリピータ1間は、ほぼ見通し伝搬環境にあり、リピータ1に備えられるアンテナ20aと20bは、指向性アンテナであってアンテナ高が高いとする。
(1)リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であり、基地局b1の統計スループットが「中心大」、基地局b2の統計スループットが「中心大」のとき。
図8はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs11を構築し、基地局b2は、セルs21を構築している。リピータ1は、基地局b1と基地局b2のほぼ中間部に位置し、セルs11、s21の周縁部に配置される。移動局の分布としては、基地局b1の近距離の場所に多くの移動局が集中しており、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が集中している。
図9はサービスエリアの変位後を示す図である。図8のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1のスループットが「中心大」であると判別し、この判別結果から、基地局b1の近距離の場所に多くの移動局が位置していることを認識する。また、基地局b2のスループットが「中心大」であると判別し、この判別結果から、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が位置していることを認識する。
この場合、リピータ1は、基地局b1との中継通信に関する方路設定を、基地局b1から基地局b1への折り返し方路と決定する(基地局b1→基地局b1)。この方路によって、基地局b1から発した電波はリピータ1で増幅され、増幅電波は折り返されて、基地局b1の近距離に位置する移動局へ送信される(矢印y1)。したがって、基地局b1との中継通信に関するリピータ1のサービスエリアは、基地局b1とリピータ1との間の領域を含むサービスエリアa11となる。
また、リピータ1は、基地局b1の近距離に位置する移動局に向けて中継通信するので、基地局b1との中継通信に関するリピータ1の通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、基地局b1の近距離に移動局が位置し、さらにリピータ1からも折り返された電波が移動局へと中継されるので、基地局b1の通信電力は初期値よりも低減可能である。
したがって、基地局b1の通信電力は、通信電力の初期値からオフセット分差し引いた値とする。このため、基地局b1のセルs11の領域は、通信電力が低減したことによって縮退し、図9に示すようなセルs11−1となる。
同様にして、リピータ1は、基地局b2との中継通信に関する方路設定を、基地局b2から基地局b2への折り返し方路と決定する(基地局b2→基地局b2)。この方路によって、基地局b2から発した電波はリピータ1で増幅され、増幅電波は折り返されて、基地局b2の近距離に位置する移動局へ送信される(矢印y2)。したがって、基地局b2との中継通信に関するリピータ1のサービスエリアは、基地局b2とリピータ1との間の領域を含むサービスエリアa21となる。
また、リピータ1は、基地局b2の近距離に位置する移動局に向けて中継通信するので、基地局b2との中継通信に関するリピータ1の通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b2の通信電力に関しては、基地局b2の近距離に移動局が位置し、さらにリピータ1からも折り返された電波が移動局へと中継されるので、基地局b2の通信電力は初期値よりも低減可能である。
したがって、基地局b2の通信電力は、通信電力の初期値からオフセット分差し引いた値とする。このため、基地局b2のセルs21の領域は、通信電力が低減したことによって縮退し、図9に示すようなセルs21−1となる。
ここで、基地局b1の初期通信電力をPBS1int、基地局b2の初期通信電力をPBS2int、リピータ1の初期通信電力をPREPint、セル縮退時の通信電力オフセットをPXとする。
基地局b1の統計スループットが「中心大」、基地局b2の統計スループットが「中心大」のときの、基地局b1の通信電力PBS1、基地局b2の通信電力PBS2およびリピータ1の通信電力PREPは、以下のように表せる。
BS1=PBS1int−PX・・・(2a)
BS2=PBS2int−PX・・・(2b)
REP=PREPint・・・(2c)
なお、基地局b1をBS1と表記し、基地局b2をBS2と表記すれば、リピータ1内の方路設定は、BS1→BS1、BS2→BS2となる。また、上記のように、基地局b1、b2の通信電力を低減させてセルを縮退させる制御を行うことにより、基地局b1、b2の消費電力の低減を図ることが可能になる。
(2)リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であり、基地局b1の統計スループットが「周辺大」、基地局b2の統計スループットが「中心大」のとき。
図10はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs12を構築し、基地局b2は、セルs22を構築している。リピータ1は、基地局b1と基地局b2のほぼ中間部に位置し、セルs12、s22の周縁部に配置される。移動局の分布としては、リピータ1周辺のセルs12の周縁部に多くの移動局が位置しており、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が位置している。
図11はサービスエリアの変位後を示す図である。図10のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1のスループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs12の周縁部に多くの移動局が位置することを認識する。また、基地局b2のスループットが「中心大」であると判別し、この判別結果から、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が位置していることを認識する。
この場合、リピータ1は、基地局b1との中継通信に関する方路設定を、基地局b1から基地局b2へ向かう方路と決定する(基地局b1→基地局b2)。この方路によって、基地局b1から発した電波は、リピータ1で増幅され、増幅電波は、セルs12の周縁部からセルs22側へ送信される(矢印y3)。したがって、基地局b1との中継通信に関するリピータ1のサービスエリアは、セルs12の周縁部を覆うようなサービスエリアa12となる。
また、リピータ1は、自己が位置する周辺の移動局に向けて中継送信するので、基地局b1との中継通信に関するリピータ1の通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、リピータ1によって中継通信されるために、基地局b1の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b1の元のセルs12の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もしないが、リピータ1によって生成されるサービスエリアa12によって、カバーエリアが実質的に拡大することになる。このように、リピータ1で適切なサービスエリアを生成することにより、基地局b1のセルs12を拡大しないので、消費電力の低減を図ることが可能になる。
一方、リピータ1は、上記のようなサービスエリアa12を生成することで、基地局b1のサービスエリアを拡大して、セルs22にあった移動局のいくつかを取り込むことになるため、基地局b2のサービスエリアは縮退してよい。したがって、基地局b2の通信電力に関しては、基地局b2の近距離の移動局をカバーすればよいので、基地局b2の通信電力は初期値よりも低減可能である。
したがって、基地局b2の通信電力は、通信電力の初期値からオフセット分差し引いた値とする。このため、基地局b2のセルs22の領域は、通信電力が低減したことによって縮退し、図11に示すようなセルs22−1となる。
基地局b1の統計スループットが「周辺大」、基地局b2の統計スループットが「中心大」のときの、基地局b1の通信電力PBS1、基地局b2の通信電力PBS2およびリピータ1の通信電力PREPは、以下のように表せる。
BS1=PBS1int・・・(3a)
BS2=PBS2int−PX・・・(3b)
REP=PREPint・・・(3c)
なお、リピータ1内の方路設定は、BS1→BS2となり、基地局b1と基地局b2間は未接続となり、リピータ1は、基地局b1のサービスエリアを拡大するように動作する。
(3)リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であり、基地局b1のスループットが「周辺大」、基地局b2のスループットが「中心大」のときで、アンテナの指向性パターンを制御する場合。
図12はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs13を構築し、基地局b2は、セルs23を構築している。リピータ1は、基地局b1と基地局b2のほぼ中間部に位置し、セルs13、s23の周縁部に配置される。移動局の分布としては、リピータ1周辺のセルs13の周縁部に多くの移動局が位置し、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が位置している。
図13はサービスエリアの変位後を示す図である。図12のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1のスループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs13の周縁部に多くの移動局が位置することを認識する。また、基地局b2のスループットが「中心大」であると判別し、この判別結果から、基地局b2の近距離の場所に多くの移動局が位置していることを認識する。
この場合、リピータ1は、基地局b1との中継通信に関する方路設定を、基地局b1から基地局b2へ向かう方路と決定する(基地局b1→基地局b2)。そして、アンテナ指向性パターンを移動局の集中している方向へ向ける。これによって、基地局b1から発した電波は、リピータ1で増幅され、増幅電波は、セルs13の周縁部にあって、セルs23内に位置する移動局へ送信される(矢印y4)。
したがって、基地局b1との中継通信に関するリピータ1のサービスエリアは、セルs13の周縁部にあって、セルs23内に位置する一部の移動局を含むサービスエリアa13となる。
また、リピータ1は、自己が位置する周辺の移動局に向けて中継通信するので、基地局b1との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、リピータ1によって中継通信されるために、基地局b1の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b1の元のセルs13の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もしないが、リピータ1によって生成されるサービスエリアa13によって、カバーエリアが実質的に拡大することになる。
一方、リピータ1は、上記のようなサービスエリアa13を生成することで、基地局b1のサービスエリアを拡大して、セルs23にあった移動局のいくつかを取り込むことになるため、基地局b2のサービスエリアは縮退してよい。したがって、基地局b2の通信電力に関しては、基地局b2の近距離の移動局をカバーすればよいので、基地局b2の通信電力は初期値よりも低減可能である。
したがって、基地局b2の通信電力は、通信電力の初期値からオフセット分差し引いた値とする。このため、基地局b2のセルs23の領域は、通信電力が低減したことによって縮退し、図13に示すようなセルs23−1となる。
基地局b1の統計スループットが「周辺大」、基地局b2の統計スループットが「中心大」のときで、アンテナの指向性パターンを制御する場合の、基地局b1の通信電力PBS1、基地局b2の通信電力PBS2およびリピータ1の通信電力PREPは、上述した式(3a)〜(3c)と同じである。
なお、リピータ1内の方路設定は、BS1→BS2となり、基地局b1と基地局b2間は未接続となる。また、リピータ1の対移動局アンテナの指向性は、移動局が集中している角度方向へ向けることによって、リピータ1は、基地局b1のセルを拡大するように動作する。
次に統計スループットが最大となる移動局が集中している箇所の角度方向を求める際のリピータ1の動作について説明する。例えば、移動局の位置情報(例えば、GPS(Global Positioning System)等を利用)と、自リピータ1の位置情報とから、リピータ1を中心としてどの方向に移動局が多く集中しているかを求める。
図14は移動局が集中している角度方向を求める際の動作フローである。
〔S11〕移動局の位置情報を取得する。
〔S12〕全移動局の位置情報を取得した場合は、ステップS13へ行き、そうでなければステップS11へ戻る。
〔S13〕自リピータ1のカバーエリア内の移動局を認識する。
〔S14〕各移動局の位置を、自リピータ1を中心とした中心位置からの角度方向に変換する。
〔S15〕角度方向毎の移動局の数を度数分布で表す。
〔S16〕最大の度数分布を移動局が最も集中している角度方向とする。
図15は度数分布を示す図である。縦軸は度数、横軸は角度方向θ[°]である。角度方向毎の移動局の数を度数分布で表す。図では、移動局が最も集中している角度方向はθαとなっている。
(4)リピータ1の周辺基地局が基地局b1のみであり、基地局b1の統計スループットが「周辺大」のとき。
図16はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs14を構築している。リピータ1は、セルs14の周縁部に配置される。移動局の分布としては、リピータ1周辺のセルs14の周縁部と、セルs14にカバーされていないリピータ1の周辺領域とに多くの移動局が位置している。
図17はサービスエリアの変位後を示す図である。図16のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1の統計スループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs14の周縁部に多くの移動局が位置することを認識する。
この場合、リピータ1は、対移動局アンテナのアンテナ方向をセルs14の拡大方向とする(矢印y5)。したがって、基地局b1との中継通信に関するリピータ1のサービスエリアは、セルs14の拡大方向のサービスエリアa14となる。また、リピータ1は、自己が位置する周辺の移動局に向けて中継送信するので、基地局b1との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、リピータ1によって中継通信されるために、基地局b1の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b1のセルs14の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もしないが、リピータ1によって生成されるサービスエリアa14によって、カバーエリアが実質的に拡大することになる。
基地局b1の統計スループットが「周辺大」のときの、基地局b1の通信電力PBS1およびリピータ1の通信電力PREPは、以下のように表せる。
BS1=PBS1int・・・(4a)
REP=PREPint・・・(4b)
(5)リピータ1の周辺基地局が基地局b1のみであり、基地局b1の統計スループットが「周辺大」のときで、アンテナの指向性パターンを制御する場合。
図18はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs15を構築している。リピータ1は、セルs15の周縁部に配置される。移動局の分布としては、リピータ1周辺のセルs15の周縁部と、セルs15にカバーされないリピータ1の周辺領域とに多くの移動局が位置している。
図19はサービスエリアの変位後を示す図である。図18のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1のスループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs15の周縁部に多くの移動局が位置することを認識する。
ここで、リピータ1は、対移動局アンテナのアンテナ方向をセルs1の拡大方向とし、かつアンテナ指向性パターンを移動局が集中している角度方向へ向ける(矢印y6)。したがって、リピータ1の基地局b1との中継通信に関するサービスエリアは、セルs15の周縁部に位置していた移動局を含むサービスエリアa15となる。
また、リピータ1は、自己が位置する周辺の移動局に向けて中継送信するので、リピータ1の基地局b1との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、リピータ1によって中継送信されるために、基地局b1の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b1の元のセルs15の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もしないが、リピータ1によって生成されるサービスエリアa15によって、カバーエリアが実質的に拡大することになる。
基地局b1の統計スループットが「周辺大」のときで、アンテナの指向性パターンを制御する場合の基地局b1の通信電力PBS1およびリピータ1の通信電力PREPは、上述した式(4a)、(4b)と同じである。また、リピータ1の対移動局アンテナの指向性は、移動局が集中分布している方向へ向けることによって、リピータ1は、基地局b1のセルを拡大するように動作する。
(6)リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であり、基地局b1の統計スループットが「中心大」であり、基地局b2の統計スループットが「周辺大」のとき。
図20はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs16を構築し、基地局b2は、セルs26を構築している。リピータ1は、基地局b1と基地局b2のほぼ中間部に位置し、セルs16、s26の周縁部に配置される。移動局の分布としては、基地局b1の近距離の場所に多くの移動局が位置し、セルs26の周縁部に多くの移動局が位置している。
図21はサービスエリアの変位後を示す図である。図20のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1の統計スループットが「中心大」であると判別し、この判別結果から、基地局b1の近距離に多くの移動局が位置することを認識する。また、基地局b2の統計スループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs26の周縁部に多くの移動局が位置することを認識する。
この場合、リピータ1は、基地局b2との中継通信に関する方路設定を、基地局b2から基地局b1へ向かう方路と決定する(基地局b2→基地局b1)。この方路によって、基地局b2から発した電波はリピータ1で増幅され、増幅電波は、セルs26の周縁部からセルs16側へ送信される(矢印y7)。
したがって、基地局b2との中継通信に関するサービスエリアは、セルs26の周縁部の領域を含むサービスエリアa16となる。また、リピータ1は、自己が位置する周辺の移動局に向けて中継送信するので、リピータ1の基地局b2との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b2の通信電力に関しては、リピータ1によって中継送信されるために、基地局b2の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b2のセルs26の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もしないが、リピータ1によって生成されるサービスエリアa16によって、カバーエリアが実質的に拡大することになる。
一方、リピータ1は、上記のようなサービスエリアa16を生成することで、基地局b2のサービスエリアを拡大して、セルs16にあった移動局のいくつかを取り込むことになるため、基地局b1のサービスエリアは縮退してよい。このため、基地局b1の通信電力に関しては、基地局b1の近距離の移動局をカバーすればよいので、基地局b1の通信電力は初期値よりも低減可能である。
したがって、基地局b1の通信電力は、通信電力の初期値からオフセット分差し引いた値とする。このため、基地局b1のセルs16の領域は、通信電力が低減したことによって縮退し、図21に示すようなセルs16−1となる。
基地局b1の統計スループットが「中心大」、基地局b2の統計スループットが「周辺大」のときの、基地局b1の通信電力PBS1、基地局b2の通信電力PBS2およびリピータ1の通信電力PREPは、以下のように表せる。
BS1=PBS1int−PX・・・(5a)
BS2=PBS2int・・・(5b)
REP=PREPint・・・(5c)
なお、リピータ1内の方路設定は、BS2→BS1、基地局b1と基地局b2間は未接続となり、リピータ1は、基地局b2のサービスエリアを拡大するように動作する。
(7)リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であり、基地局b1の統計スループットが「周辺大」であり、基地局b2の統計スループットが「周辺大」のとき。
図22はサービスエリアの変位前を示す図である。基地局b1は、セルs17を構築し、基地局b2は、セルs27を構築している。リピータ1は、基地局b1と基地局b2のほぼ中間部に位置し、セルs17、s27の周辺部に配置される。移動局の分布としては、セルs17の周縁部と、セルs27の周縁部とに多くの移動局が位置している。
図23はサービスエリアの変位後を示す図である。図22のサービスエリアの状態から変位した後のサービスエリアを示している。リピータ1は、基地局b1の統計スループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs17の周縁に多くの移動局が位置していることを認識する。また、基地局b2のスループットが「周辺大」であると判別し、この判別結果から、セルs27周縁に多くの移動局が位置していることを認識する。
この場合、リピータ1は、基地局b1との中継通信に関する方路設定を、基地局b1から基地局b1への折り返し方路と決定する(基地局b1→基地局b1)。この方路によって、基地局b1から発した電波はリピータ1で増幅され、増幅電波は折り返されて、セルs17の周縁でリピータ1の周辺にある移動局へ送信される(矢印y8)。したがって、リピータ1の基地局b1との中継通信に関するサービスエリアは、基地局b1とリピータ1との間の領域を含むサービスエリアa17となる。
また、リピータ1は、自己の周辺に位置する移動局に向けて中継送信するので、リピータ1の基地局b1との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b1の通信電力に関しては、リピータ1によって中継送信されるために、基地局b1の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b1のセルs17の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もせずに現状を維持する。
同様にして、リピータ1は、基地局b2との中継通信に関する方路設定を、基地局b2から基地局b2への折り返し方路と決定する(基地局b2→基地局b2)。この方路によって、基地局b2から発した電波はリピータ1で増幅され、増幅電波は折り返されて、セルs27の周縁でリピータ1の周辺にある移動局へ送信される(矢印y9)。したがって、リピータ1の基地局b2との中継通信に関するサービスエリアは、基地局b2とリピータ1との間の領域を含むサービスエリアa18となる。
また、リピータ1は、自己の周辺に位置する移動局に向けて中継送信するので、リピータ1の基地局b2との中継通信に関する通信電力は、高レベルである必要はなく、初期値を維持するものとする。
さらに、基地局b2の通信電力に関しては、リピータ1によって中継送信されるために、基地局b2の通信電力は初期値を維持するものとする。このため、基地局b2のセルs27の領域は、通信電力が変化しないので、拡大も縮退もせずに現状を維持する。
基地局b1の統計スループットが「周辺大」、基地局b2の統計スループットが「周辺大」のときの、基地局b1の通信電力PBS1、基地局b2の通信電力PBS2およびリピータ1の通信電力PREPは、以下のように表せる。
BS1=PBS1int・・・(6a)
BS2=PBS2int・・・(6b)
REP=PREPint・・・(6c)
次にリピータ1内の通信制御部10の動作についてフローチャートを用いて説明する。図24、図25は通信制御部10の動作を示すフローチャートである。リピータ1の周辺基地局が基地局b1、b2であるとする。
〔S21〕移動局要求スループットと距離情報とを基地局から取得する。
〔S22〕全移動局についての移動局要求スループットと距離情報とを取得した場合はステップS23へ行き、そうでなければステップS21へ戻る。
〔S23〕移動局要求スループットと距離情報との比の総和を求めて統計スループットXjを算出する。
〔S24〕基地局b1のセルに関し、Xj≧Thを判別する。Xj≧ThならばステップS25へ行き、そうでなければステップS26へ行く。
〔S25〕基地局b2のセルに関し、Xj≧Thを判別する。Xj≧ThならばステップS27aへ行き、そうでなければステップS28aへ行く。
〔S26〕基地局b2のセルに関し、Xj≧Thを判別する。Xj≧ThならばステップS29aへ行き、そうでなければステップS30aへ行く。
〔S27a〕基地局および自リピータ1の通信電力を設定する。通信電力設定式は上述の式(2a)〜(2c)となる。
〔S27b〕方路を設定する。基地局b1から基地局b1へ、基地局b2から基地局b2へ設定する。
〔S28a〕基地局および自リピータ1の通信電力を設定する。通信電力設定式は上述の式(5a)〜(5c)となる。
〔S28b〕方路を設定する。基地局b2から基地局b1へ、基地局b1と基地局b2は未接続とする。
〔S28c〕移動局の集中度が高い角度方向へアレーアンテナの指向性パターンを設定する。
〔S29a〕基地局および自リピータ1の通信電力を設定する。通信電力設定式は上述の式(3a)〜(3c)となる。
〔S29b〕方路を設定する。基地局b1から基地局b2へ、基地局b1と基地局b2は未接続とする。
〔S29c〕移動局の集中度が高い角度方向へアレーアンテナの指向性パターンを設定する。
〔S30a〕基地局および自リピータ1の通信電力を設定する。通信電力設定式は上述の式(6a)〜(6c)となる。
〔S30b〕方路を設定する。基地局b1から基地局b1へ、基地局b2から基地局b2へ設定する。
以上説明したように、リピータ1は、基地局とのシグナリング機能を有し、基地局とシグナリングを行って認識した移動局の位置に応じて、自リピータと周辺基地局のサービスエリアの拡大・縮退を自律的かつ適応的に制御する構成とした。これにより、サービスエリアの最適化を図ることができ、通信品質の向上を図ることが可能になる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。
(付記1) 無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
基地局と通信を行って認識される該基地局が形成するセルについてのスループットの特徴に応じて、自装置および前記基地局のサービスエリアの変位を制御する通信制御部と、
を有することを特徴とする無線通信装置。
(付記2) 前記通信制御部は、
前記移動局が前記基地局に要求するスループットである移動局要求スループットと、前記基地局と前記移動局との距離とを収集して、前記移動局要求スループットと前記距離との比を総和した統計スループットを算出し、
前記統計スループットにもとづいて、前記セルについてのスループットの特徴を認識する、
ことを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記3) 前記通信制御部は、
前記統計スループットを閾値と比較し、前記閾値よりも大きい場合には、前記移動局は、前記基地局の近距離に位置すると判別し、
前記閾値未満の場合は、前記移動局は、前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別する、
ことを特徴とする付記2記載の無線通信装置。
(付記4) 前記通信制御部は、前記移動局が前記基地局の近距離に位置すると判別した際は、前記基地局の通信電力を低減する指示を前記基地局へ通知して、前記基地局の前記サービスエリアを縮退させることを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記5) 前記通信制御部は、前記移動局が前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別した際は、自装置の電波方路を、前記基地局の前記サービスエリアの拡大方向または前記移動局の位置方向に向けて、前記自装置の前記サービスエリアを生成することを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記6) 前記アンテナ部は、アレーアンテナの構成を有し、
前記通信制御部は、前記移動局が集中している角度方向を求めて、前記角度方向に対して前記アレーアンテナの指向性パターンを向ける、
ことを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記7) 無線通信装置による無線通信方法において、
アンテナ部により無線信号の送受信を行い、
基地局と通信を行って認識される該基地局が形成するセルについてのスループットの特徴に応じて、前記無線通信装置および前記基地局のサービスエリアの変位を制御する、
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記8) 前記移動局が前記基地局に要求するスループットである移動局要求スループットと、前記基地局と前記移動局との距離とを収集して、前記移動局要求スループットと前記距離との比を総和した統計スループットを算出し、
前記統計スループットにもとづいて、前記セルについてのスループットの特徴を認識する、
ことを特徴とする付記7記載の無線通信方法。
(付記9) 前記統計スループットを閾値と比較し、前記閾値よりも大きい場合には、前記移動局は、前記基地局の近距離に位置すると判別し、
前記閾値未満の場合は、前記移動局は、前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別する、
ことを特徴とする付記8記載の無線通信方法。
(付記10) 前記移動局が前記基地局の近距離に位置すると判別した際は、前記基地局の通信電力を低減する指示を前記基地局へ通知して、前記基地局の前記サービスエリアを縮退させることを特徴とする付記7記載の無線通信方法。
(付記11) 前記移動局が前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別した際は、前記無線通信装置の電波方路を、前記基地局の前記サービスエリアの拡大方向または前記移動局の位置方向に向けて、前記サービスエリアを生成することを特徴とする付記7記載の無線通信方法。
(付記12) 前記アンテナ部は、アレーアンテナの構成を有し、
前記移動局が集中している角度方向を求めて、前記角度方向に対して前記アレーアンテナの指向性パターンを向ける、
ことを特徴とする付記7記載の無線通信方法。
1 無線通信装置
10 通信制御部
20 アンテナ部
b1 基地局
m0 移動局

Claims (5)

  1. 無線信号の送受信を行うアンテナ部と、
    基地局と通信を行って認識される該基地局が形成するセルについてのスループットの特徴に応じて、自装置および前記基地局のサービスエリアの変位を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、
    移動局が前記基地局の近距離に位置すると判別した際は、前記基地局の通信電力を低減する指示を前記基地局へ通知して、前記基地局の前記サービスエリアを縮退させ、
    前記移動局が前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別した際は、自装置の電波方路を、前記基地局の前記サービスエリアの拡大方向または前記移動局の位置方向に向けて、前記自装置の前記サービスエリアを生成する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記通信制御部は、
    前記移動局が前記基地局に要求するスループットである移動局要求スループットと、前記基地局と前記移動局との距離とを収集して、前記移動局要求スループットと前記距離との比を総和した統計スループットを算出し、
    前記統計スループットにもとづいて、前記セルについてのスループットの特徴を認識する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記通信制御部は、
    前記統計スループットを閾値と比較し、前記閾値よりも大きい場合には、前記移動局は、前記基地局の近距離に位置すると判別し、
    前記閾値未満の場合は、前記移動局は、前記基地局の前記サービスエリア周縁部に位置すると判別する、
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記アンテナ部は、アレーアンテナの構成を有し、
    前記通信制御部は、前記移動局が集中している角度方向を求めて、前記角度方向に対して前記アレーアンテナの指向性パターンを向ける、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 無線通信装置による無線通信方法において、
    アンテナ部により無線信号の送受信を行い、
    基地局と通信を行って認識される該基地局が形成するセルについてのスループットの特徴に応じて、前記無線通信装置および前記基地局のサービスエリアの変位を制御
    移動局が前記基地局の近距離に位置すると判別した際は、前記基地局の通信電力を低減する指示を前記基地局へ通知して、前記基地局の前記サービスエリアを縮退させ、
    前記移動局が前記基地局のサービスエリア周縁部に位置すると判別した際は、自装置の電波方路を、前記基地局の前記サービスエリアの拡大方向または前記移動局の位置方向に向けて、前記自装置の前記サービスエリアを生成する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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