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JP5529902B2 - 成形システム及びフープ材のインサート成形方法 - Google Patents
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JP5529902B2 - 成形システム及びフープ材のインサート成形方法 - Google Patents

成形システム及びフープ材のインサート成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、フープ材を用いてインサート成形する成形システムに関する。
従来から、射出成形機の金型にフープ材を所定範囲ごとで間欠的に搬送し、搬送されたフープ材をインサート成形する成形システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、このような成形システムの作用を時系列で簡略的に示した説明図である。図9(A)に示すように、フープ材1は金型(下型のみ筋)2の上流側から下流側へと搬送される。この際、フープ材1は、少なくとも金型2を基準として上流側か下流側の一方に配置されたフープ搬送装置3を上流側から下流側へと変位する(矢印参照)ことによってフープ材1を所定範囲ごとで間欠的に搬送し、搬送されたフープ材1を金型2でインサート成形する。
この際、フープ材1は、図9(B)に示すように、金型2で閉じる前に、搬送過程でたるみが発生する場合がある。
そこで、図9(C)に示すように、フープ材供給搬送装置3とは金型2を挟んで反対側、図9では上流側にフープ材1の搬送方向とは逆方向、すなわち、フープ材1を引っ張る方向にニップ回転する一対のローラ体から構成されたテンション装置4を配置してフープ材1を緊張させる必要がある。
特再公表2007−023732号公報
しかしながら、上述した成形システムのように、一対のローラ体からなるテンション装置4では、ローラ体の回転力が常時フープ材1に加わるため、薄肉のフープ材1が切れてしまったり、拠れ等の変形が発生し易いという問題が生じていた。
また、テンション装置4はインサート成形前の金型2よりも上流側に配置されているため、ローラ体の接触に伴ってフープ材1に形成された回路等が引っ掛り易く、その後のインサート成形に不具合が発生し易いという問題がある。
さらに、特許文献1のように金型の上流側と下流側とでフープ材を把持して同期して搬送する構成では、フープ材1を緊張させることは困難であるという問題も生じていた。
そこで、本発明は、フープ材を緊張させるために加わる荷重を少なくし得て、しかも、フープ材の表面への損傷を抑制することができる成形システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の成形システムは、型開位置と型閉位置との間で開閉駆動されて型閉状態にあるときに溶融樹脂材料が供給される金型と、該金型の上流側から下流側へと向けてフープ材を供給搬送するフープ材供給搬送装置と、を備え、前記フープ材供給搬送装置は、前記金型よりも上流側又は下流側の一方に設けられて、フープ材を表裏から把持した状態で上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送するフープ材搬送装置と、前記金型よりも上流側又は下流側の他方に設けられて前記フープ材搬送装置によって所定範囲分だけ搬送されてフープ材を表裏から把持するフープ材保持装置と、前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置の少なくとも何れか一方の前記装置に設けられて前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張する方向にその一方の前記装置を独立して変位させるテンション装置と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の成形システムは、請求項1記載の成形システムにおいて、前記フープ材搬送装置は前記金型よりも下流側に設けられ、前記フープ材保持装置は前記金型よりも上流側に設けられ、前記テンション装置は前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張するように前記フープ材保持装置を上流側に向けて変位させることを特徴とする。
さらに、本発明の成形システムは、請求項1又は請求項2記載の成形システムにおいて、フープ材搬送装置は前記金型よりも下流側に設けられてフープ材を表裏から把持した状態で上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送し、前記フープ材保持装置は前記金型よりも上流側に設けられてフープ材を表裏から把持した状態で前記フープ材搬送装置と同期して上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送し、前記テンション装置は前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張するように前記フープ材保持装置を前記フープ材搬送装置とは独立して上流側に向けて変位させることを特徴とする成形システム。
このような本発明の各成形システムによれば、フープ材を緊張させるために加わる荷重を少なくし得て、しかも、フープ材の表面への損傷を抑制することができる。
さらに、本発明の成形システムは、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の成形システムにおいて、前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置とは、直線状のシャフト部材を介して連動連結されていることを特徴とする。
本発明の成形システムによれば、金型の上流側と下流側との間で緊張状態を維持しつつフープ材を供給搬送することができるとともに、たるみが発生した場合であっても緊張状態を容易に確保することができる。
しかも、本発明のフープ材のインサート成形方法は、前段のフープ材に対するインサート成形後の型開した状態で金型の上流側と下流側とに配置された把持手段により初期位置でフープ材を把持したまま一方の前記把持手段を前記金型から離間する方向に変位させてフープ材を緊張させる緊張ステップと、その緊張状態を維持したまま前記各把持手段を下流側へと変位させてフープ材を下流側に搬送する搬送ステップと、緊張状態のフープ材の所定位置で前記金型を型閉して溶融樹脂材料を供給することでインサート成形する成形ステップと、前記把持手段によるフープ材の把持状態を解除したうえで前記把持手段を上流側の初期位置へと復帰させる復帰ステップと、を備えていることを特徴とする。
本発明のフープ材のインサート成形方法によれば、フープ材を緊張させるために加わる荷重を少なくし得て、しかも、フープ材の表面への損傷を抑制することができる。
本発明の成形システムは、フープ材を緊張させるために加わる荷重を少なくし得て、しかも、フープ材の表面への損傷を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る成形システムの正面図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムの平面図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の拡大正面図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の概略の説明図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の拡大平面図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される下流側搬送部の拡大正面図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムの作用を時系列で示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る成形システムの作用を時系列で示し、(A)はフープ材送り前の要部の説明図、(B)はフープ材送り後の要部の説明図、(C)はテンション装置作動状態の要部の説明図、(D)は成形状の要部の説明図である。 従来の成形システムの作用を時系列で示し、(A)はフープ材送り前の要部の説明図、(B)はフープ材送り後の要部の説明図、(C)はテンション装置作動状態の要部の説明図である。
次に、本発明の一実施形態に係る成形システムについて、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施形態は本発明の成形システムにおける好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る成形システムの正面図、図2は本発明の一実施形態に係る成形システムの平面図、図3は本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の拡大正面図、図4は本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の概略の説明図、図5は本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される上流側搬送部の拡大平面図、図6は本発明の一実施形態に係る成形システムに適用される下流側搬送部の拡大正面図、図7は本発明の一実施形態に係る成形システムの作用を時系列で示すフロー図、図8は本発明の一実施形態に係る成形システムの作用を時系列で示し、図8(A)はフープ材送り前の要部の説明図、図8(B)はフープ材送り後の要部の説明図、図8(C)はテンション装置作動状態の要部の説明図、図8(D)は成形状の要部の説明図である。
図1及び図2において、成形システム10は、ロール状の原反とされたフープ材(図示せず)を間欠的に搬送しつつ、金型20でフープ材をインサート成形する樹脂射出成形機の一部を構成している。また、成形システム10は、金型20の上流側(符号基準で図示左側)と下流側とに跨る基台30を備え、その中央付近に金型20の下型21が固定されている。本実施の形態では、下型21は昇降しない固定型とされている。
基台30の上方には、金型20の上流側にフープ材の上流側搬送部40が配置され、金型20の下流側にフープ材の下流側搬送部50が配置されている。なお、上流側搬送部40と下流側搬送部50とは、本発明に係るフープ材供給搬送装置11を構成している。
上流側搬送部40は、図3に示すように、基台30に支持された上流側基台31に設けられて上流側から下流側に向かって延びる一対のリニアガイドレール41と、リニアガイドレール41によって上流側と下流側との間で変位するフープ材保持装置42と、フープ材保持装置42よりも上流側に配置されて上流側基台31に支持された上流側ガイド部43と、フープ材保持装置42よりも下流側に配置されて上流側基台31に支持された下流側ガイド部44と、を備えている。なお、上流側ガイド部43と下流側ガイド部44とは、原反から引き出されたフープ材をガイドする機能を備えている。また、上流側ガイド部43は、フープ材の供給方向に応じて、上流側端部が下向きのR状に屈曲されており、供給ガイドとして機能している。
上流側基台31は、基台30に下端側が支持されて上下方向のガイド機能を備えた四つのシリンダ部材32と、基台30に下端が支持されて上流側基台31の高さ位置を固定する固定シャフト33と、基台30に設置されて上流側基台31の昇降位置を保持する位置保持用シリンダ34と、によって支持されている。
シリンダ部材32は、基台30の上面に下端が固定された外筒32aと、上流側基台31の底面に上端が固定されて下端が外筒32aと基台30とを貫通する内軸32bと、を備えている。
固定シャフト33は、上流側基台31の底面に上端が固定されて下端が基台30を貫通するスクリューシャフト33aと、スクリューシャフト33aと螺合する位置決め用ナット33b,33cと、を備えている。本実施の形態においては、固定シャフト33は四箇所に配置されているが、上流側基台31の大きさ等に応じて六箇所又は八箇所でも良い。
フープ材保持装置42は、図4に示すように、リニアガイドレール41に沿って変位するリニア基台45と、リニア基台45に設けられて上流側から下流側に向かって延びるガイドレール46と、ガイドレール46に沿って変位するスライド基台47と、スライド基台47の上面に配置されたフープ材保持装置本体48と、を備えている。また、リニア基台45には、スライド基台47をガイドレール46に沿って変位させるテンション装置60が配置されている。さらに、リニア基台45には、直線状のシャフト部材49の一端が固定されている。
スライド基台47の上面には、フープ材の両縁をガイドする一対のガイド壁47aと、フープ材の裏面を支持する裏面側パッド部材47bと、を備えている。
フープ材保持装置本体48は、流体(液体・気体)の供給ノズル48aと、流体の排出ノズル48bと、この流体の供給・排出によって昇降する昇降部48cと、昇降部48cの底面に設けられてフープ材の表面側と当接する表面側パッド部材48dと、を備えている。
テンション装置60は、図5に示すように、流体(液体・気体)の供給ノズル61及び排出ノズル62を備えたシリンダ本体63と、流体の供給・排出によって伸縮するシリンダシャフト64と、シリンダシャフト64の先端に一端側が固定されかつ他端がスライド基台47に固定された連結プレート65と、を備えている。
これにより、テンション装置60は、シリンダシャフト64を伸縮させることにより、リニア基台45とは独立してスライド基台47をガイドレール46に沿って変位させることができる。
下流側搬送部50は、図6に示すように、基台30に支持された下流側基台35に設けられて上流側から下流側に向かって延びる一対のリニアガイドレール51と、リニアガイドレール51によって上流側と下流側との間で変位するフープ材搬送装置52と、フープ材搬送装置52よりも下流側に配置されて下流側基台35に支持された下流側ガイド部53と、フープ材搬送装置52よりも上流側に配置されて下流側基台35に支持された上流側ガイド部54と、を備えている。なお、下流側ガイド部53と上流側ガイド部54とは、金型20からインサート成形後のフープ材をガイドする機能を備えている。また、下流側ガイド部53は、フープ材の排出方向に応じて、下流側端部が下向きのR状に屈曲されており、排出ガイドとして機能している。
下流側基台35は、基台30に下端側が支持されて上下方向のガイド機能を備えた四つのシリンダ部材36と、基台30に下端が支持されて下流側基台35の高さ位置を固定する固定シャフト37と、基台30に設置されて下流側基台35の昇降位置を保持する位置保持シリンダ38と、によって支持されている。
上流側基台31及び下流側基台35は、下金型21に設けられた突出板23と、突出板23の両端に接続された連結部材24と、連結部材24の上面に接触するベアリング25と、ブラケット26を介してベアリング25を端部に設けるとともに突出板23の突き出し動作に連動して昇降する昇降リンクカム27と、からなるリフト装置28により持ち上げ可能に構成されている。本実施の形態では、昇降リンクカム27に上流側基台31及び下流側基台35に上端が固定されたロッド部31a,35aを接触させることで上流側基台31及び下流側基台35を同期して持ち上げることができ、各基台31,35の高さずれに起因するフープ材のたるみの発生を抑制することができる。
シリンダ部材36は、基台30の上面に下端が固定された外筒36aと、下流側基台35の底面に上端が固定されて下端が外筒36aと基台30とを貫通する内軸36bと、を備えている。
固定シャフト37は、下流側基台35の底面に上端が固定されて下端が基台30を貫通するスクリューシャフト37aと、スクリューシャフト37aと螺合する位置決め用ナット37b,37cと、を備えている。本実施の形態においては、固定シャフト37は駆動装置38を挟むように上流側と下流側及びフープ材搬送方向と直行する方向(図1の紙面奥行き方向)の四箇所に配置されているが、下流側基台35の大きさ等に応じて六箇所又は八箇所でも良い。
フープ材搬送装置52は、リニアガイドレール51に沿って変位するリニア基台55と、リニア基台55の上面に配置されたフープ材搬送装置本体56と、リニア基台55を作動させる作動装置57(図2参照)と、を備えている。また、リニア基台55には、直線状のシャフト部材49の他端が固定されている。
スライド基台55の上面には、フープ材の両縁をガイドする一対のガイド壁55aと、フープ材の裏面を支持する裏面側パッド部材55bと、を備えている。
フープ材搬送装置本体56は、流体(液体・気体)の供給ノズル56aと、流体の排出ノズル56bと、この流体の供給・排出によって昇降する昇降部56cと、昇降部56cの底面に設けられてフープ材の表面側と当接する表面側パッド部材56dと、を備えている。
これにより、差動装置57が作動すると、リニア基台55がリニアガイドレール51に沿って変位する。また、リニア基台55は、上流側のリニア基台45との間で直線状のシャフト部材49によって連結されているため、この下流側のリニア基台55が変位(駆動)すると、上流側のリニア基台45が連動(従動)して変位する。
一方、上流側ガイド部54には、下流側基台35に支持されたガイド基台58の上方にフープ材の表裏を把持するフープ材固定装置70が配置されている。このフープ材固定装置70は、流体(液体・気体)の供給ノズル71と、流体の排出ノズル72と、この流体の供給・排出によって昇降する昇降部73と、昇降部73の底面に設けられてフープ材の表面側と当接する表面側パッド部材74と、を備えている。この表面側パッド部材74は、ガイド基台58に設けられた一対のガイド壁58aの間に配置された裏面側パッド部材58bと対向している。なお、各ノズル48a,48b,56a,56b,71,72は図示しない流体制御装置に接続されている。
次に、本発明の一実施形態に係る成形システム10の作用を、図8及び図7を参照しつつ説明する。なお、図8においては、説明の便宜上、簡素化した図面としている。また、以下の説明においては、フープ材12への前段の射出成形が終わった直後から、次のフープ材12への射出成形を行なうまでを1工程として説明する。また、以下に示す駆動制御は射出成形全般のシステム制御を司る制御回路によって制御するものとする。また、リニア基台45,55(フープ材保持装置42,52)が上流側に位置しているときを初期位置、リニア基台45,55(フープ材保持装置42,52)下流側に位置しているときを搬送完了位置、として説明する。さらに、フープ材12の裏面側に位置する各パッド部材47b,58b,55bは固定であり、フープ材12の表面側に位置する各パッド部材48d,74,56dのみが接近・離反するため、フープ材12の表面側に位置する各パッド部材48d,74,56dの接近又は離反のみで説明する。
(ステップS1:把持ステップ)
ステップS1では、図8(A)に示すように、金型20が閉型されている射出成形直後において、リニア基台45,55は初期位置にある。また、フープ材12は、各パッド部材48d,56dの接近により、その表裏が把持されている。
(ステップS2:型開ステップ)
ステップS2では、各パッド部材48d,56dが接近した把持状態のまま、図8(B)に示すように、金型20が型開し、射出成形後のパッド材12が離型して取り出される。
(ステップS3:緊張ステップ)
ステップS3では、図8(C)に示すように、金型20が型開状態でフープ材12を搬送する前に、たるみ(図8(B)参照)のない状態とするためにテンション装置60を駆動してスライド基台47を上流側に向けて変位させ、フープ材12を緊張状態とする。これにより、フープ材12を搬送している途中で引っ掛かり等の搬送不良の発生を抑制しつつフープ材12を搬送することができる。
(ステップS4:搬送ステップ)
ステップS4では、作動装置57を作動させて下流側のスライド基台55を上流側から下流側へと変位させると、シャフト部材49に連結された上流側のスライド基台45が上流側から下流側へと一体的に変位されるとともに、フープ材12が上流側から下流側へと搬送される。
(ステップS5:成形ステップ)
ステップS5では、図8(D)に示すように、上型22を下死点まで下降させて型閉した後、型締したうえで溶融樹脂材料を金型20に供給し、フープ材12をインサート成形する。なお、金型20の型閉が完了した時点で、テンション装置60の駆動を停止し、緊張状態を解除するとともに、各パッド部材48d,56dは離間し、パッド部材74は接近する。
(ステップS6:復帰ステップ)
ステップS6では、インサート成形と略同時期に、作動装置57を作動してフープ材搬送装置52を下流側から上流側の初期位置へと復帰させた後、パッド部材74を離間させる。
ところで、上記実施の形態では、リニア基台45,55をリニア式駆動としたが、その駆動方式は特に限定されるものではない。また、テンション装置60には、例えば、高圧の気体または液体を減圧し一定圧力に保持するための調節弁を接続しても良い。さらにまた、リフト装置28は、上流側基台31及び下流側基台35を同期して持ち上げる機能を備えていれば良く、例えば、図示しない成形機のエジェクタプレートを横長に構成し、そのエジェクタプレートに連結したエジャクタピンにより上流側基台31及び下流側基台35を直接持ち上げても良い。
また、上記ステップS1及びステップS2では、リニア基台45,55は、成形サイクルの短縮化のために既に初期位置に復帰した状態で説明したが、ステップS2が完了するまでは搬送完了位置にあってもよい。すなわち、このステップS2が完了した時点でリニア基台45,55が搬送完了位置にあると、上流側のパッド部材48bは金型20に接近しており、下流側のパッド部材56bは金型20から離間している。このため、金型20の下流側に近接配置されたパッド部材74を接近させてフープ材12を把持しておけば、金型20の上流側と下流側の近接した位置でフープ材12を把持していることとなり、離型・取出時にフープ材12のたるみや成形樹脂の剥がれの発生をより一層抑制することができる。したがって、射出成形後の型開時に、リニア基台45,55を初期位置に復帰させている場合には、下流側ガイド部44の上方にフープ材固定装置70と同様のフープ材固定装置を配置しても良い。
このように、本発明の成形システム10にあっては、型開位置と型閉位置との間で開閉駆動されて型閉状態にあるときに溶融樹脂材料が供給される金型20と、金型20の上流側から下流側へと向けてフープ材12を供給搬送するフープ材供給搬送装置11と、を備え、このフープ材供給搬送装置11は、金型20よりも下流側に設けられてフープ材12を表裏から把持した状態で上流側から下流側へと変位することによってフープ材12を所定距離分だけ搬送するフープ材搬送装置52と、金型20よりも上流側に設けられてフープ材12を表裏から把持した状態でフープ材搬送装置52と同期して上流側から下流側へと変位することによってフープ材12を所定距離分だけ搬送するフープ材保持装置42と、フープ材搬送装置52とフープ材保持装置42との間に位置するフープ材12が緊張するようにフープ材保持装置42をフープ材搬送装置52とは独立して上流側に向けて変位させるテンション装置60と、を備えている。
したがって、フープ材12を緊張させるために加わる荷重は流体の供給量によって調整が可能となることと、ローラ回転のようなエンドレスな荷重と異なり伸長方向の長さに限界のあるシャフトシリンダ64を用いることと相俟って、荷重(負荷)を少なくし得て、しかも、変形し易い材質や形状からなるフープ材12の変形、フープ材12の表面への損傷を抑制することができる。
また、フープ材供給搬送装置11は、金型20とフープ材保持装置42との間に、少なくとも溶融樹脂材料が供給された後の型開きよりも前から次工程のためにフープ材保持装置42が初期位置に戻って再びフープ材12を把持するまでの期間をフープ材12を表裏から把持するフープ材固定装置70を備えている。
これにより、フープ材12を次工程のために搬送する際、フープ材12はフープ材固定装置70によって固定されているため、不測に下流側又は上流側へとずれるように搬送されてしまうことを抑制することができる。
さらに、フープ材搬送装置52とフープ材保持装置42とは、直線状のシャフト部材49を介して連動連結されている。
したがって、金型20の上流側と下流側との間で緊張状態を維持しつつフープ材12を供給搬送することができるとともに、フープ材12にたるみが発生した場合であってもテンション装置60の作動によって緊張状態を容易に確保することができる。なお、シャフト部材49は、上流側の端部がステー49aを介してリニア基台45に連結され、このシャフト部材49とステー49aとの連結部位で長さ調節が可能となっている。このため、シャフト部分49が直線状で屈曲していないことと相俟って、その調節後に屈曲部分が横向きとなってしまう等の不具合や、微調整ができないといった不具合は発生しない。
10…成形システム
11…フープ材供給搬送装置
12…フープ材
20…金型
21…下型
22…上型
23…突出板
24…連結部材
25…ベアリング
26…ブラケット
27…昇降リンクカム
28…リフト装置
30…基台
31…上流側基台
31a…ロッド部
32…シリンダ部材
32a…外筒
32b…内軸
33…固定シャフト
33a…スクリューシャフト
33b…位置決め用ナット
33c…位置決め用ナット
34…位置保持用シリンダ
35…下流側基台
35a…ロッド部
36…シリンダ部材
36a…外筒
36b…内軸
37…固定シャフト
37a…スクリューシャフト
37b…位置決め用ナット
37c…位置決め用ナット
38…位置保持用シリンダ
40…上流側搬送部
41…リニアガイドレール
42…フープ材保持装置
43…上流側ガイド部
44…下流側ガイド部
45…リニア基台
46…ガイドレール
47…スライド基台
47a…ガイド壁
47b…裏面側パッド部材
48…フープ材保持装置本体
48a…供給ノズル
48b…排出ノズル
48c…昇降部
48d…表面側パッド部材
49…シャフト部材
49a…ステー
50…下流側搬送部
51…リニアガイドレール
52…フープ材搬送装置
53…下流側ガイド部
54…上流側ガイド部
55…リニア基台
55a…ガイド壁
55b…裏面側パッド部材
56…フープ材搬送装置本体
56a…供給ノズル
56b…排出ノズル
56c…昇降部
56d…表面側パッド部材
57…作動装置
58…ガイド基台
58a…ガイド壁
58b…裏面側パッド部材
60…テンション装置
61…供給ノズル
62…排出ノズル
63…シリンダ本体
64…シリンダシャフト
65…連結プレート
70…フープ材固定装置
71…供給ノズル
72…排出ノズル
73…昇降部
74…表面側パッド部材

Claims (5)

  1. 型開位置と型閉位置との間で開閉駆動されて型閉状態にあるときに溶融樹脂材料が供給される金型と、
    該金型の上流側から下流側へと向けてフープ材を供給搬送するフープ材供給搬送装置と、
    を備え、
    前記フープ材供給搬送装置は、
    前記金型よりも上流側又は下流側の一方に設けられて、フープ材を表裏から把持した状態で上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送するフープ材搬送装置と、
    前記金型よりも上流側又は下流側の他方に設けられて前記フープ材搬送装置によって所定範囲分だけ搬送されてフープ材を表裏から把持するフープ材保持装置と、
    前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置の少なくとも何れか一方の前記装置に設けられて前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張する方向にその一方の前記装置を独立して変位させるテンション装置と、
    を備えていることを特徴とする成形システム。
  2. 請求項1記載の成形システムにおいて、
    前記フープ材搬送装置は前記金型よりも下流側に設けられ、
    前記フープ材保持装置は前記金型よりも上流側に設けられ、
    前記テンション装置は前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張するように前記フープ材保持装置を上流側に向けて変位させる
    ことを特徴とする成形システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の成形システムにおいて、
    フープ材搬送装置は前記金型よりも下流側に設けられてフープ材を表裏から把持した状態で上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送し、
    前記フープ材保持装置は前記金型よりも上流側に設けられてフープ材を表裏から把持した状態で前記フープ材搬送装置と同期して上流側から下流側へと変位することによってフープ材を所定距離分だけ搬送し、
    前記テンション装置は前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置との間に位置するフープ材が緊張するように前記フープ材保持装置を前記フープ材搬送装置とは独立して上流側に向けて変位させる
    ことを特徴とする成形システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の成形システムにおいて、
    前記フープ材搬送装置と前記フープ材保持装置とは、直線状のシャフト部材を介して連動連結されている
    ことを特徴とする成形システム。
  5. 前段のフープ材に対するインサート成形後の型開した状態で金型の上流側と下流側とに配置された把持手段により初期位置でフープ材を把持したまま一方の前記把持手段を前記金型から離間する方向に変位させてフープ材を緊張させる緊張ステップと、
    その緊張状態を維持したまま前記各把持手段を下流側へと変位させてフープ材を下流側に搬送する搬送ステップと、
    緊張状態のフープ材の所定位置で前記金型を型閉して溶融樹脂材料を供給することでインサート成形する成形ステップと、
    前記把持手段によるフープ材の把持状態を解除したうえで前記把持手段を上流側の初期位置へと復帰させる復帰ステップと、
    を備えていることを特徴とするフープ材のインサート成形方法。
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