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JP5544866B2 - 撮像装置、車載撮像装置および撮像装置の製造方法 - Google Patents
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JP5544866B2 - 撮像装置、車載撮像装置および撮像装置の製造方法 - Google Patents

撮像装置、車載撮像装置および撮像装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車載カメラやデジタルカメラ、デジタルビデオなどに用いられる撮像装置、車載撮像装置および撮像装置の製造方法に関する。
従来、撮像用のレンズと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有する撮像装置が、車載カメラやデジタルカメラ、デジタルビデオなどに広く適用されている。
このような撮像措置として、レンズを保持したレンズ保持部材と、撮像素子が搭載された基板とを備え、基板が、レンズ保持部材に2種類の性質の異なる接着剤により接着固定されたものが、例えば、特許文献1により知られている。
さらに、この特許文献1には、接着面積を増やすために、レンズ保持部材の外周にリブが形成されており、このリブと基板とが第1の接着剤で接着され、レンズ保持部材本体と基板とが第2の接着剤で接着された技術が開示されている。
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載の技術では、レンズ保持部材の外周に設けたリブの長手方向略全長に亘って紫外線硬化型接着剤を設けて、リブと基板とを接合している。
このため、紫外線硬化型接着剤を硬化させた際に、場所により硬化収縮量が異なる場合があり、リブの長手方向においてこの差異が生じた場合、リブに長手方向の傾きが生じてレンズ保持部材と基板との相対位置精度の悪化を招く。
しかも、リブは、レンズ光軸に対して対称に設けられていないため、複数のリブの間で上述の硬化収縮量の違いが生じた場合に、基板が位置決めした位置から傾くおそれがあった。
本発明は、上述の課題を解決することを目的とするものであり、レンズ保持部材と基板との相対位置精度の向上を図ることが可能な撮像装置およびその製造方法を提供することを、主たる目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
レンズを保持したレンズ保持部材と、撮像素子が搭載された基板と、を備え、
前記基板が、前記レンズとの間隔を調整された上で、二種類の接着剤により、前記レンズ保持部材に突設された支持壁の後端面に接着固定された撮像装置であって、
前記基板に対する前記支持壁の前記後端面への接着固定部分において、前記レンズの光軸から等距離で、かつ、対称な位置にある2点を一組として第1の接着剤が柱状に硬化された第1接着層と、この第1接着層以外の場所で第2の接着剤が硬化された第2接着層と、を備え、前記接着固定部分における前記第1の接着剤の塗布面の長手方向の寸法は、該接着固定部分の短手方向の寸法の2倍未満であり、
前記接着固定部分における前記第1の接着剤の塗布面の短手方向の寸法は、該接着固定部分の短手方向の寸法以内であり、
前記第2の接着剤は、前記接着固定部分における前記第1接着層以外を充填し、前記第2の接着剤の硬化後の硬度は、前記第1の接着剤の硬化後の硬度よりも高いことを特徴とする撮像装置とした。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の撮像装置において、
前記第2の接着剤は、前記第1接着層が硬化した後に、充填されることを特徴とする撮像装置とした。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記支持壁は、前記光軸を囲む複数の壁面を備え、
前記第1接着層は、前記支持壁の長手方向の端部に配置されていることを特徴とする撮像装置とした。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
前記第1接着層が、前記一組のみ設けられていることを特徴とする撮像装置とした。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記第1の接着剤は、光硬化型接着剤であり、前記第2の接着剤は、熱硬化型接着剤であることを特徴とする撮像装置とした。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5に記載のいずれか1項に記載の撮像装置を搭載した車載用撮像装置とした。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置の製造方法であって、
前記基板と前記レンズとの間隔を調整して前記レンズと前記撮像素子との位置を調整する位置調整工程と、
前記位置調整工程の実行後に、前記レンズの光軸から等距離で、かつ、対称な位置にある2点を一組として前記第1の接着剤を柱状に硬化させて前記第1接着層を形成する第1接合工程と、
前記第1接合工程の実行後に、前記第2の接着剤を第1接着層以外の場所で硬化させて前記第2接着層を形成する第2接合工程と、
を備えていることを特徴とする撮像装置の製造方法とした。
本発明によれば、支持壁と基板とを接合させる際に、第1の接着剤を、レンズ光軸を中心として対称な位置にある2点を一組として1組あるいは複数組で、柱状の第1接着層を形成し、この第1接着層以外の場所で第2の接着剤を硬化させて第2接着層を形成する。
したがって、第1接着層では、第1の接着剤の硬化時に、レンズ光軸を中心とする対称位置の複数の点で硬化するため、各点における硬化時のレンズ光軸に沿う方向の収縮量が抑えられるとともに、各点間における収縮量の差が抑えられる。このため、基板が、第1の接着剤の硬化収縮量を原因として、レンズ光軸に対して傾斜するのを抑えることができる。よって、レンズ保持部材と基板との相対位置精度の向上を図ることが可能である。
また、第1接着層により基板の位置決め固定を行なった後に、第2接着層による固定を行なうことで、基板を強固に固定することが可能である。
さらに、請求項3に記載の発明では、第1接着層は、支持壁を形成する複数の壁面の後端面の長手方向端部に配置されるため、第1接着層を複数の壁面の後端面の長手方向中央部に設けた場合と比較して、第2接着層が第1接着層で分断されず、第2の接着材を充填する作業が容易となる。
さらに、第1の接着剤として光硬化性の接着剤を用いた場合に、第1接着層を複数の壁面の後端面の長手方向中央部に設けた場合と比較して、光のアクセス領域を広く確保可能であり、硬化の信頼性を確保できやすいとともに、第1の接着剤を光が当たった表面から順に柱状に硬化させやすく、レンズ光軸方向の硬化収縮量を抑えて、基板と支持壁との位置精度を向上できる。
また、請求項4に記載の発明は、第1接着層を1組のみとすることで、複数組設けたものと比較して、各点における硬化収縮量のばらつきを低減でき、位置精度を向上させることが可能である。
また、請求項5に記載の発明では、第1の接着剤として光硬化型接着剤を用いることで、熱硬化型接着剤と比較して、硬化時間が短く、効率良く高い位置精度を固定させることができる。一方、第2の接着剤として熱硬化型接着剤を用いることで、光が届かない位置でも確実に硬化させて接合することが可能であるとともに、高い接合強度を得ることが可能である。したがって、高い位置精度と高い接合強度の両立を図ることが可能である。
請求項6に記載の発明では、レンズ保持部材と基板との相対位置精度の向上および強固な固定を図ることが可能であり、第2の接着材を充填する作業が容易であり、レンズ保持部材と基板との高い接合強度を得ることが可能な車載用撮像装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明では、位置調整工程により基板とレンズとの間隔を調整して基板と支持壁との相対位置を調整した後、レンズ光軸から等距離でレンズ光軸を中心として対称な位置の二点を一組として塗布された第1の接着剤を硬化させて柱状の第1接着層を形成する第1接合工程を実行し、支持壁と基板とを仮固定する。
このとき、第1接着層は、柱状であり、かつ、レンズ光軸から等距離で対称な位置の二点に配置されているため、硬化収縮量が抑えられる。これにより、非柱状であり、レンズ光軸から非等距離かつ非対称である場合と比較して、各第1接着層におけるレンズ光軸に沿う方向の寸法差が抑えられて、支持壁に対する基板の傾きが生じるのが抑えられ、位置精度が向上する。
その後、第2の接着剤を、支持壁の後端部と基板との間で、第1接着層以外の場所に塗布し、硬化させる第2接合工程を実行する。
したがって、第2の接着剤は、第1接着層による仮固定の後に実行するため、広い接合固定面積を得て、接合強度を確保できる。
このように、第1接合工程により高い位置決め精度を確保可能であるとともに、第2接合工程により高い接合強度を確保可能である。
特に、請求項5に記載のように、第1の接着剤として光硬化型接着剤を用いた場合、第1接合工程における第1の接着剤の硬化収縮量が抑えられ、より高い位置精度を得ることが可能となる。また、第2の接着剤として熱硬化型接着剤を用いた場合、より高い接合強度を得ることができる。
本発明の実施例1に係る撮像装置1の外観を示す斜視図である。 撮像装置1を接続コード50側から見た斜視図である。 撮像装置1からカバー30および接続コード50を取り外した状態を示す側面図である。 撮像装置1からカバー30および接続コード50を取り外した状態の断面図である。 撮像装置1からカバー30および接続コード50を取り外したものを基板40側から見た斜視図である。 撮像装置1の製造時に用いる製造装置90を示す斜視図である。 製造装置90を用いた撮像装置1の製造方法の流れを示すフローチャートである。 二本のチャックピン70A、70Bによって、基板40を挟持した状態を異なる方向から見た図であって(A)は側方から見た状態、(B)は正面から見た状態を示す。 製造装置90を用いて基板40の位置決めが行なわれる場面を示す斜視図である。 撮像装置1のレンズセル20を斜め後方から見た斜視図である。 支持壁21の各壁部211〜214の後端面211a〜214aを正面から見た紫外線硬化型接着剤Aaおよび熱硬化型接着剤Abの塗布領域であって、第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 支持壁21と基板240とを接合する第1接着層SAを示す断面図であって、図5のS12−S12線で切断した状態を示している。 実施例2の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例3の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例4の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例5の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例6の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例7の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例8の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。 実施例9の撮像装置における第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
以下、図面を参照し、本発明の実施例1の撮像装置1ならびにその製造方法について説明する。実施例1の撮像装置1は、例えば、車両後部のバンパやナンバープレート周辺などに設置され、車両後方の斜め下方を撮像するように取り付けられる車載カメラとして構成される。この場合、撮像装置の撮像画像は、撮像フレーム毎に車載コンピュータに送信され、車室内に設置された液晶ディスプレイ装置などに表示される。
なお、これに限らず、車両前方を撮像して障害物検知などを行なう車載カメラとして構成されてもよい。また、本発明は車載カメラに限定されず、デジタルカメラやデジタルビデオなどにも適用可能である。
[構成]
まず、実施例1の撮像装置1の構成について説明する。
図1は、撮像装置1の外観構成図である。図示するように、撮像装置1は、レンズ10と、レンズセル(レンズ保持部材)20と、後述する基板40などが収納されたカバー30と、接続コード50と、を有する。
図2は、撮像装置1を接続コード50側から見た図である。図示するように、撮像装置1の接続コード50側には、車体にネジ留めするためのネジ穴60,62および接続コード50をカバー30にネジ留めするためのネジ穴64,66が形成されている。
図3は、撮像装置1からカバー30および接続コード50を取り外した状態を示す図であり、図4は、その断面図である。レンズセル20は、例えば樹脂によって形成された部材であり、6枚のレンズ10〜15を保持している。
イメージセンサ(撮像素子)41は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを用いた個体撮像素子であり、レンズ10〜15によって結像される像を光電変換し、画像信号として外部に(例えば車載コンピュータに)出力する。
レンズセル20は、レンズ10〜15を保持する円筒保持部22の外周に、略四角筒状に形成された支持壁21を備えており、この支持壁21に、イメージセンサ41を前面40fに保持している基板40が接合されている。なお、本明細書では、矢印FRで示す撮像装置1の撮影方向を前方と称し、その反対方向である矢印RRで示す方向を後方と称する。
図5は、図3に示したものを基板40側から見た図であり、基板40は、略矩形に形成されている。
一方、支持壁21は、図10に示すように、壁面を形成する第1壁部211、第2壁部212、第3壁部213、第4壁部214を備えているとともに、4箇所のコーナ部には、各壁部211〜214を相互に区画する溝215が、レンズ光軸OPに沿う方向に前端近傍まで形成されている。
この支持壁21の各壁部211〜214の後端面211a,212a,213a,214aに、後述する紫外線硬化型接着剤Aaと熱硬化型接着剤Abとの2種類の接着剤によって基板40が接合されている。なお、本実施例1では、各後端面211a〜214aには、各接着剤Aa,Abを充填する溝23が、長手方向の略全長に亘って形成されている。
紫外線硬化型接着剤Aaが硬化された第1接着層SAは、図5において符号SAが指す円の部分に設けられ、熱硬化型接着剤Abが硬化された第2接着層SBは、同図において符号SBが指す楕円部分に設けられている。なお、ネジ留めなどを行なわずに両接着剤Aa,Abを用いるのは、サイズや重量を増加させないためである。
次に、第1接着層SAおよび第2接着層SBについて説明する。
図11は各壁部211〜214の後端面211a〜214aを正面から見た紫外線硬化型接着剤Aaおよび熱硬化型接着剤Abの塗布領域であって、第1接着層SAおよび第2接着層SBが形成された領域を示す正面図である。なお、同図において、後端面211a〜214aは、両接着剤Aa,Abに覆われることから図示は省略している。
この図11に示すように、紫外線硬化型接着剤Aaによる塗布領域は、第1壁部211および第3壁部213の長手方向(矢印daの方向)の両端部に配置されており、レンズ光軸OPを中心として、等距離かつ対称に配置された2点を一組として、本実施例1では、2組設けられている。
また、紫外線硬化型接着剤Aaは、点状に塗布されている。このように、紫外線硬化型接着剤Aaを点状に塗布するのにあたり、両壁部211,213の短手方向(矢印db方向)寸法d2は、両壁部211,213の全幅に亘る寸法で、長手方向(矢印da方向)寸法d1は、短手方向寸法d2に略等しい寸法となっている。ここで、柱状とは、紫外線硬化型接着剤Aaの塗布平面が、一方向に長い寸法になっていないことを意味し、例えば実施例1のような四角形の場合、長手方向寸法d1が、短手方向寸法d2の2倍未満であれば、柱状に含まれるものとする。また、塗布平面形状は、四角に限らず、円であってもよい。
このように塗布した紫外線硬化型接着剤Aaは、図12の第1接着層SAを示す断面図に示すように、レンズ光軸OPに沿う方向に延びる柱状に硬化して第1接着層SAが形成されている。
図5に戻り、基板40は、対角に位置する二箇所の隅部に、略円弧状の(凸状に張り出した円弧ではなく、凹状に形成された円弧である)欠損部40A,40Bが形成されている。基板40には、イメージセンサ41の他、コンデンサや抵抗などの電子部品が実装されているが、欠損部40A,40Bの付近および外周縁付近の所定領域には電子部品が実装されていない。
また、レンズセル20には、欠損部40A,40Bに対応して、同様に欠損部20A,20Bが形成されており、欠損部40A,20A、欠損部40B,20Bでそれぞれ形成する円筒側面状の空間は、レンズセル20とカバー30を二本のネジで繋止する際にネジが貫通するための空間として用いられる。
[製造工程]
次に、撮像装置1の製造工程において、特に、レンズセル20の支持壁21に基板40を接合させる工程について説明する。
欠損部40A,40Bは、イメージセンサ41を保持している基板40を、レンズセル20に接合する際に、以下に説明する製造装置90により基板40を挟持するために用いられる。
図6は、製造装置90の外観構成を示す概略図である。製造装置90は、チャックピン70A,70Bおよびアクチュエータ80を有する。
チャックピン70A,70Bは、それぞれ略円筒状の本体部72A,72Bと、本体部72A,72Bに近付くにつれて断面半径が小さくなるような、円錐の部分的側面の形状を有するテーパ部74A、74Bと、を有する。そして、テーパ部74A,74Bの、少なくとも本体部72A,72Bとの境界部76A,76Bにおける断面半径(R1)は、欠損部40A,40Bの半径(R2)に比して小さくなっている(図8参照)。実際は、テーパ部74A,74Bの全域に亘って断面半径が欠損部40A,40Bの半径に比して小さいことが望ましい。アクチュエータ80は、例えばエア圧によって駆動され、チャックピン70A,70Bを所望の方向に駆動することが可能である。
図7は、製造装置90を用いた撮像装置1の製造方法の流れを示すフローチャートである。撮像装置1は、以下のような流れで製造される。
まず、レンズセル固定工程を実施する(S100)。
すなわち、製造装置90の図示しない固定部(製造装置とは別体の固定部であってもよい)に、レンズセル20を固定する。
次に、基板挟持工程を実施する(S101)。
すなわち、二本のチャックピン70A,70Bによって、基板40を挟持する。図8は、二本のチャックピン70A,70Bによって、基板40を挟持した状態を異なる方向から見た図である。
図8(A)に示すように、基板40は、テーパ部74A,74Bに当接した状態で両側から押圧されるため、徐々にせり上がって本体部72A,72Bに当接した状態で停止する。したがって、上下方向(チャックピン70A,70Bの円筒軸方向)に関して、一定の相対位置で製造装置90に固定されることになる。
また、図8(B)に示すように、基板40は、欠損部40A、40Bの半径に比して小さい半径を有する境界部76A,76Bに押圧されるため、欠損部40A,40Bの中央部40A#,40B#に境界部76A,76Bが当接した状態で停止する。したがって、前後左右方向(チャックピン70A,70Bの円筒軸方向に直交する方向)に関しても、一定の相対位置で製造装置90に固定されることになる。
すなわち、基板40は、上下前後左右方向に関して、ある一定の相対位置で製造装置90に固定される。
次に、第1塗布工程を実施する(S102)。
第1塗布工程は、紫外線硬化型接着剤Aaを塗布する工程であり、図外の固定装置に固定された支持壁21の第1壁部211および第3壁部213の長手方向両端部に、レンズ光軸OPに対称な位置にある2点を一組とする組を2組形成するようにして紫外線硬化型接着剤Aaを点状に塗布する。また、基板40において、第1壁部211および第3壁部213の長手方向両端部に対向する位置にも点状に紫外線硬化型接着剤Aaを塗布してもよい。
次に、位置決め工程を実施する(S103)。
すなわち、図示しない移動手段を駆動して、基板40をレンズセル20上の適切な位置に搬送する。この際に、イメージセンサ41は通電状態に維持されており、撮像画像をモニタなどに表示して、これを見ながらピントや左右位置が最適となるように、レンズ10〜15とイメージセンサ41の相対位置が微調整される(位置決め)。図9は、位置決めが行なわれる場面を示す図である。なお、位置決めは、塗布された紫外線硬化型接着剤Aaが基板40と支持壁21との両方に確実に接するように、基板40をレンズセル20上で滑らせるようにして行なわれる。
次に、紫外線照射工程(第1接合工程)を実施する(S104)。
すなわち、位置決めが終了すると、紫外線を照射して、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させて第1接着層SAを形成して、基板40とレンズセル20の支持壁21との一部を接合する。このとき、紫外線硬化型接着剤Aaは、第1壁部211と第3壁部213との長手方向両端部に配置されていることから、紫外線を、図11に示すように、長手方向に沿う方向である矢印vr1の方向と、短手方向に沿う方向である矢印vr2方向との2方向から照射可能であり、紫外線硬化型接着剤Aaに対して紫外線を確実に照射させて、確実に硬化させることが可能であり、第1接着層SAによる接合信頼性を向上させることが可能である。
また、このとき、紫外線硬化型接着剤Aaは、点状の小さな領域に塗布されており、紫外線が当たった表面から順に柱を形成するように硬化される。その結果、レンズ光軸OPに沿う方向の硬化収縮量を、広範囲に塗布した場合と比較して抑えることができる。しかも、紫外線硬化型接着剤Aaがレンズ光軸OPを中心として対称な位置の4点に配置されているため、硬化収縮が生じたとしても、非対称に配置した場合と比較して、基板40に傾斜が生じるのを抑えることができる。よって、レンズセル20と基板40との相対位置精度の向上を図ることが可能である
加えて、この時点では、紫外線硬化型接着剤Aaには、熱硬化型接着剤Abが混ざっておらず、両者が混ざっている場合と比較して、より強固な接合を得ることができる。
次に、第2塗布工程を実施する(S105)。
この第2塗布工程は、熱硬化型接着剤Abを、第1接着層SAが形成された部位を除いて、各壁部211〜214の後端面211a〜214aと基板40との間に充填させる工程である。この熱硬化型接着剤Abとしては、紫外線硬化型接着剤Aaよりも硬化後の接着強度が高いものを使用している。
また、本実施例1では、第1接着層SAが、第1壁部211と第3壁部213との長手方向両端部に設けられている。このため、熱硬化型接着剤Abを塗布する際に、両壁部211,213では、第1接着層SAの間に充填する1作業で済み、第1接着層SAが、両壁部211,213の中間に設けられているのと比較して、塗布作業性に優れる。なお、第2壁部212および第4壁部214では、第1接着層SAが形成されていないため、塗布作業が1作業で済み、塗布作業性に優れる。
次に、加熱工程(第2接合工程)を実施する(S106)。
すなわち、熱硬化型接着剤Abの塗布が終了すると、適切な温度で加熱処理を行なって、熱硬化型接着剤Abを硬化させて、レンズセル20と基板40との主要部分の接合を行なって、主要な製造工程を終了する。なお、加熱工程は、製造装置90から取り外した後に行なってもよいし、製造装置90上で加熱可能である場合は、そのまま処理を実行してもよい。
この加熱工程を実施することにより、第1接着層SAによる高精度な位置を維持したまま、広い範囲に熱硬化型接着剤Abを充填させて硬化させた第2接着層SBにより、強固な接着強度を得ることができる。このとき、既に第1接着層SAによる接合が成されているため、熱硬化型接着剤Abの熱硬化による体積変化に起因した基板40とレンズセル20の位置ズレが生じにくい。なお、熱硬化型接着剤Abとして、硬化後に紫外線硬化型接着剤Aaよりも柔らかいものを使用すれば、熱硬化型接着剤Abの硬化ムラにより基板40にねじれが生じるのを抑えることが可能である。
[実施例1の効果]
実施例1の撮像装置1およびその製造方法によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
a)支持壁21と基板40とを接合させる際に、紫外線硬化型接着剤Aaを、レンズ光軸OPを中心として対称な位置にある2点を一組として、2組の柱状の第1接着層SAを形成し、この第1接着層SA以外の場所で、熱硬化型接着剤Abを硬化させて第2接着層SBを形成した。
このように、紫外線硬化型接着剤Aaは、レンズ光軸OPを中心とする対称位置の複数の「点」で硬化するため、紫外線硬化型接着剤Aaを支持壁21の後端面211a〜214aの長手方向に延在させた場合と比較して、硬化時のレンズ光軸OPに沿う方向の収縮量およびそのバラツキが抑えられる。しかも、紫外線硬化型接着剤Aaを、レンズ光軸OPを中心として対称な位置に配置していることから、硬化収縮が生じた場合でも、非対称に配置したものと比較して、基板40がレンズ光軸OPに対して傾斜するのを抑えることができる。
したがって、基板40が、紫外線硬化型接着剤Aaの硬化収縮量およびそのバラツキを原因としてレンズ光軸OPに対して傾斜するのを抑えることができ、これにより、レンズセル20と基板40との相対位置精度の向上を図ることが可能である。よって、レンズ10〜15とイメージセンサ41の相対位置が正確に決定される。
b)上記a)のように、紫外線硬化型接着剤Aaを最初に硬化させる第1の接着剤として用いたため、熱硬化型接着剤Abを用いた場合と比較して、硬化時間が短く、効率良く高い位置精度を固定させることができる。
さらに、第2接着層SBに熱硬化型接着剤Abを用いたため、光が届かない位置でも確実に硬化させて接合することが可能であるとともに、広い接合固定面積を得て高い接合強度を得ることが可能である。したがって、高い位置精度と高い接合強度の両立を図ることが可能である。
c)紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAは、支持壁21を形成する第1壁部211および第3壁部213の長手方向両端部に設けたため、第1接着層SAを各壁部211〜214の長手方向中央部に設けた場合と比較して、硬化時の紫外線の照射領域を広く確保でき、硬化信頼性を向上できるとともに、紫外線が当たった表面から順に硬化させやすく、レンズ光軸OPに沿う方向の硬化収縮量を抑えて、基板40と支持壁21との位置精度を向上できる。加えて、熱硬化型接着剤Abを塗布する第2塗布工程における塗布作業も容易となる。
d)紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた後、熱硬化型接着剤Abを塗布し、硬化させるようにしたため、両接着剤Aa,Abを同時に塗布して一部で両接着剤Aa,Abが混ざったものと比較して、各接着剤Aa,Abを強固に硬化させることが可能であり、より強固な接合を得ることができる。
e)支持壁21の各壁部211〜214の後端面211a〜214aに、溝23を形成したため、各接着剤Aa,Abを塗布した際に、各接着剤Aa,Abが溝23に入り込むため、その表面張力により、各接着剤Aa,Abが、後端面211a〜214aに留まり易くなり、各接着剤Aa,ABの垂れ落ちを抑制できる。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、上述した実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、上述した実施例1と共通する構成については共通する符号を付けることで説明を省略する。
(実施例2)
実施例2の撮像装置について説明する。
実施例2は、図13に示すように、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAを、第2壁部212および第4壁部214の長手方向両端部にも追加した例である。
したがって、実施例2では、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させて第1接着層SAを形成した時点における支持壁21と基板40との接合強度が、いっそう強固になる。
なお、他の作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例3)
次に、実施例3の撮像装置について説明する。
実施例3は、図14に示すように、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAを、第1壁部211の長手方向の一端と、これと対称な位置の第3壁部213の長手方向の一端との2点の一組のみ設けた例である。
この実施例3では、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させる際に、レンズ光軸OPに沿う方向の収縮が生じた場合に、第1接着層SAを複数組設けたものと比較して、基板40の変位点が少なくなり、傾きが生じにくくなる。
よって、レンズセル20と基板40との位置精度を、さらに向上させることが可能である。
さらに、実施例3では、熱硬化型接着剤Abを硬化させる加熱を行った際に、レンズセル20あるいは基板40に変形が生じた場合、その形状変化がすでに硬化されている2点一組の第1接着層SA以外では伝達されにくく、第1接着層SAを複数組設けたものと比較して、支持壁21と基板40との相対位置変化を抑えて、高い位置精度を得ることが可能である。
なお、他の作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例4)
次に、実施例4の撮像装置について説明する。
実施例4は、図15に示すように、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAを、各壁部211〜214の後端面211a〜214a(図示省略)の長手方向の中央に配置し、レンズ光軸OPを中心として対称な位置の2点一組を2組設けた例である。
この実施例4では、紫外線硬化型接着剤Aaに紫外線を照射させる方向は、それぞれ、主として、矢印vr41〜vr44で示す一方向となるが、それ以外の作用効果については、実施例1と同様である。
(実施例5)
次に、実施例5の撮像装置について説明する。
実施例5は、実施例4の変形例であり、図16に示すように、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAを、第1壁部211および第3壁部213の長手方向の中央に配置し、レンズ光軸OPを中心として対称な位置の2点一組を1組設けた例である。
この実施例5は、実施例4と比較して、第1接着層SAを2点のみとしたため、実施例3と同様に、紫外線硬化型接着剤Aaの硬化収縮が生じた場合でも、基板40に傾きが生じにくくなり、高い位置精度を得ることができる。
(実施例6)
次に、実施例6の撮像装置について説明する。
この実施例6および後述する実施例7〜9に用いられた支持壁621は、図17に示すように、溝215が形成されることなく、各壁部211〜214が、連続した四角筒状に形成されている。
そして、実施例6では、紫外線硬化型接着剤Aaを硬化させた第1接着層SAを、支持壁621の4カ所の角部に配置させて、レンズ光軸OPを中心として対称な位置の2点一組を2組設けた例である。
この実施例6にあっても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例7)
実施例7は、図18に示すように、実施例6で示した第1接着層SAを、対角の2点一組のみ設けた例である。
したがって、実施例3と同様に、位置精度をさらに向上させることが可能である。
(実施例8)
実施例8は、図19に示すように、第1接着層SAを、各壁部211〜214の長手方向中央に配置させて、レンズ光軸OPを中心として対称な位置の2点一組を2組設けた例である。したがって、実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例9)
実施例9は、図20に示すように、実施例8で示した第1接着層SAを、第1壁部211および第3へ基部213の2点一組のみ設けた例である。したがって、実施例5と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、支持壁として、四角筒状の支持壁21,621を示したが、その形状はこれに限定されるものではなく、例えば、円筒形状としてもよいし、あるいは、四角以外の多角形形状としてもよい。
また、実施例では、第1の接着剤として、紫外線硬化型接着剤Aaを示し、第2の接着剤として、熱硬化型接着剤Abを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、常温硬化型、熱可塑性型などの接着剤を用いることもできる。また、光硬化型接着剤として、紫外線硬化型接着剤を示したが、これに限定されず、可視光硬化型、嫌気型接着剤など他の接着剤を用いることもできる。
また、実施例では、第1接着層を、1,2,4組設けたものを示したが、その組数は、これに限定されるものではなく、3あるいは5以上の複数組設けてもよい。
また、実施例では、第1塗布工程を、位置調整工程による基板40の位置決めを行なう前に行なうものを示したが、これに限定されるものではなく、位置調整工程の実施後に、第1塗布工程を実施して、第1の接着剤を塗布し、その後、これを硬化させる第1接合工程を実行するようにしてもよい。あるいは、この第1接合工程では、第1の接着剤を盛りながら徐々に硬化させる手順としてもよい。
本発明は、CCDやCMOSを用いたカメラの製造産業などに利用可能である。
1 撮像装置
10〜15 レンズ
20 レンズセル(レンズ保持部材)
21 支持壁
211a,212a,213a,214a 後端面
40 基板
41 イメージセンサ(撮像素子)
Aa 紫外線硬化型接着剤(第1の接着剤:光硬化型接着剤)
Ab 熱硬化型接着剤(第2の接着剤)
SA 第1接着層
SB 第2接着層
特許3765770号公報

Claims (7)

  1. レンズを保持したレンズ保持部材と、撮像素子が搭載された基板と、を備え、
    前記基板が、前記レンズとの間隔を調整された上で、二種類の接着剤により、前記レンズ保持部材に突設された支持壁の後端面に接着固定された撮像装置であって、
    前記基板に対する前記支持壁の前記後端面への接着固定部分において、前記レンズの光軸から等距離で、かつ、対称な位置にある2点を一組として第1の接着剤が柱状に硬化された第1接着層と、この第1接着層以外の場所で第2の接着剤が硬化された第2接着層と、を備え、前記接着固定部分における前記第1の接着剤の塗布面の長手方向の寸法は、該接着固定部分の短手方向の寸法の2倍未満であり、
    前記接着固定部分における前記第1の接着剤の塗布面の短手方向の寸法は、該接着固定部分の短手方向の寸法以内であり、
    前記第2の接着剤は、前記接着固定部分における前記第1接着層以外を充填し、前記第2の接着剤の硬化後の硬度は、前記第1の接着剤の硬化後の硬度よりも高いことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第2の接着剤は、前記第1接着層が硬化した後に、充填されることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
    前記支持壁は、前記光軸を囲む複数の壁面を備え、
    前記第1接着層は、前記支持壁の長手方向の端部に配置されていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
    前記第1接着層が、前記一組のみ設けられていることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記第1の接着剤は、光硬化型接着剤であり、前記第2の接着剤は、熱硬化型接着剤であることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置を搭載した車載用撮像装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置の製造方法であって、
    前記基板と前記レンズとの間隔を調整して前記レンズと前記撮像素子との位置を調整する位置調整工程と、
    前記位置調整工程の実行後に、前記レンズの光軸から等距離で、かつ、対称な位置にある2点を一組として前記第1の接着剤を柱状に硬化させて前記第1接着層を形成する第1接合工程と、
    前記第1接合工程の実行後に、前記第2の接着剤を第1接着層以外の場所で硬化させて前記第2接着層を形成する第2接合工程と、
    を備えていることを特徴とする撮像装置の製造方法。
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