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JP5566213B2 - クリップ - Google Patents
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この発明は、二つの部材にそれぞれ設けられた貫通穴を利用してこの二つの部材を連結させるクリップの改良に関する。
貫通穴を連通させるように重ね合わされた二枚のパネルのこの貫通穴にクリップを構成する雌部材の脚部を挿入することでこの雌部材のフランジ部と脚部の係止部との間でこれらパネルを挟んでこれらに掛合すると共に、この掛合状態から雌部材に組み合わされた雄部材を捻回操作することで雌部材を移動させて前記係止部をパネルの裏面に密着させるように構成されたクリップがある。(特許文献1参照)
特開2009−293696号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、二つの部材にそれぞれ設けられた貫通穴を利用してこの二つの部材を連結させる構造を備えると共に、連結後の一方の部材の捻回又は相対的な捻回操作によってこの二つの部材を密着させる機能を備えたクリップを提供する点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、クリップを、少なくとも、
頭部及び第一の部材に形成された貫通穴に回転不能に挿通掛合される脚部を備えた雄部材と、
頭部及び第二の部材に形成された貫通穴に回転不能に挿通掛合される中空脚部を備えると共に、この中空脚部内に雄部材の頭部を前記挿通方向に抜け出さない状態で且つこの挿通中心軸を巡る向きの回動可能に納めてこの雄部材と組み合わされる雌部材とを備えてなると共に、
雌部材の中空脚部及び雄部材の頭部に、第一の部材の貫通穴に雄部材の脚部を掛合させ、且つ第二の部材の貫通孔に雌部材の中空脚部を掛合させた状態からの所定角度分の第二の部材の捻回又は相対的な捻回操作によってこの中空脚部内に雄部材の頭部を引き込む向きに雄部材を移動させるカム手段が備えられているものとした。
第二の部材の貫通穴に雌部材の中空脚部を挿入掛合させた状態から、第一の部材の貫通穴に雄部材の脚部を挿入掛合させることで、クリップを介しての第一の部材と第二の部材との連結がなされる。この連結状態から、第二の部材に対して前記挿通中心軸を中心とした捻回又は相対的な操作をすると、カム手段により雄部材はこの雄部材の頭部を雌部材の中空脚部内に引き込ませる向きに移動される。かかる雄部材の移動によって第一の部材に対する雄部材の脚部の掛合位置が第二の部材に近づき、これにより第一の部材と第二の部材とが密着される。
前記雌部材の中空脚部内に形成されて雄部材の頭部の下部に引っかかる内鍔部の上部及びこの雄部材の頭部の下部のいずれか一方にこの雄部材の挿通中心軸を巡る螺旋に沿ってカム手段を構成するカム面を形成させると共に、これらの他方にこのカム手段を構成する前記カム面に対する摺動部を形成させるようにしておくことで、前記捻回又は相対的な操作により前記のように雄部材を移動させることができる。
前記雄部材の頭部はその挿通中心軸を挟んだ両側に外鍔部を有すると共に、雌部材の中空脚部は前記挿通中心軸を挟んだ両側に内鍔部を有するように構成し、雄部材の頭部は、雌部材の一対の内鍔部間にそれぞれ雄部材の外鍔部を位置させた状態で雌部材の中空脚部内に導入可能で、内鍔部の上部上に外鍔部の下部が位置されるレベルまでこの導入をした後の雄部材の所定角度分の捻回又は相対的な捻回操作によってこの内鍔部に外鍔部が引っかかるようにしておくことで、雄部材と雌部材とを、中空脚部内に雄部材の頭部を前記挿通方向に抜け出さない状態で且つこの挿通中心軸を巡る向きの回動可能に納めて、組み合わせることができる。この場合に更に、かかる雌部材に雌部材の内鍔部の上部に雄部材の頭部の下部を圧接させる向きに雄部材を付勢可能とする付勢手段を備えさせておけば、かかる組み合わせ状態を安定的に維持させることができる。
この発明にかかるクリップによれば、二つの部材にそれぞれ設けられた貫通穴を利用してこの二つの部材を連結させることができると共に、この連結後の一方の部材の捻回又は相対的な捻回操作によってこの二つの部材を密着させることができる。
図1はクリップを構成する雄部材と雌部材とを分離させた状態で示した斜視図である。 図2はクリップを構成する雄部材と雌部材とを分離させた状態で示した斜視図であり、図1の下側からこれらを見て示している。 図3はクリップを構成する雌部材を図2と異なる向きから見て示した斜視図である。 図4はクリップを構成する雄部材と雌部材とを組み合わせた状態で示した斜視図である 図5はクリップを構成する雄部材と雌部材とを組み合わせた状態で示した斜視図であり、図4の下側からこれらを見て示している。 図6は図4の状態からピン部材を雄部材に押し込みきった状態で示した斜視図である。 図7は第二の部材にクリップを取り付ける直前の状態を示した斜視図である。 図8は第二の部材の取り付けたクリップをさらに第一の部材に取り付ける直前の状態を示した斜視図である。 図9はクリップを介して第一の部材と第二の部材とを連結させた状態を示した断面図である。 図10はクリップを介して第一の部材と第二の部材とを連結させた状態を示した断面図であり、図9と異なる向きから見て示している。 図11は図10の状態からピン部材を雄部材に押し込みきった状態で示した断面図である。 図12はクリップを介して第一の部材と第二の部材とを連結させた状態を示した斜視図である。 図13は図12の状態から第二の部材を捻回させた状態で示した斜視図である。 図14は図12の状態のときのクリップの要部破断斜視図である。 図15は図13の状態のときのクリップの要部破断斜視図である。 図16はクリップを構成する雌部材をピン部材の記載を省略して示した斜視図である。
以下、図1〜図16に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるクリップは、二つの部材P1、P2にそれぞれ設けられた貫通穴P1a、P2aを利用してこの二つの部材P1、P2を連結させる構造を備えると共に、連結後のいずれか一方の部材の捻回又は相対的な捻回操作によってこの二つの部材P1、P2を密着させる機能を備えたものである。
かかるクリップは、雄部材1と、雌部材2とを主体として構成されている。図示の例では、さらに、ピン部材3を含んでクリップが構成されている。ピン部材3は後述するように雌部材2と一体化されている。
雄部材1は、頭部10及び第一の部材P1に形成された貫通穴P1aに回転不能に挿通掛合される脚部11を備えている。一方、雌部材2は、頭部20及び第二の部材P2に形成された貫通穴P2aに回転不能に挿通掛合される中空脚部21を備えると共に、この中空脚部21内に雄部材1の頭部10を前記挿通方向に抜け出さない状態で且つこの挿通中心軸xを巡る向きの回動可能に納めてこの雄部材1と組み合わされるようになっている。
図示の例では、第一の部材P1及び第二の部材P2は貫通穴P1a、P2aをいずれも角穴としている。より具体的には、第一の部材P1及び第二の部材P2の貫通穴P1a、P2aはいずれも略正方形の角穴となっている。
雄部材1の頭部10は、略円板状体に略円形のピン部材3の通し孔10aを貫通状態に設けてなり、この通し孔10aによってリング状を呈している。一方、雄部材1の脚部11は、前記頭部10の下部側から突き出す一対の弾性脚片11a、11aによって構成されている。一対の弾性脚片11a、11aはそれぞれ長さと幅とを備えた板状をなすように構成され、幅側の一辺を頭部10の下部に一体に連接させている。頭部10の通し孔10aは一対の弾性脚片11a、11a間の空間に連通している。脚部11は一対の弾性脚片11a、11aの外面をそれぞれ第一の部材P1の貫通穴P1aの対応する辺に沿わせる向きでのみこの貫通穴P1aに挿通できるようになっており、これによりかかる第一の部材P1の貫通穴P1aに対し雄部材1の脚部11はその挿通中心軸xを巡る向きの回転が阻止された状態で挿通されるようになっている。また、一対の弾性脚片11a、11aの外側には、弾性脚片11aの先端から頭部10との連接側に向けて次第に外側に張り出し頭部10との間に間隔を開けて頂部11cを位置させてこの頭部10の側を向いた掛合面11dを形成する膨出部11bが形成されている。そして、一対の弾性脚片11a、11aの膨出部11bの頂部11c間の距離は第一の部材P1の貫通穴P1aにおける向かい合う辺間の距離よりもやや大きくなっている。また、頭部10と掛合面11dとの間の距離は第一の部材P1の厚さと略同じか、これよりもやや大きくなっている。
また、雄部材1の頭部10は前記挿通中心軸xを挟んだ両側に外鍔部10bを有している。外鍔部10bは、頭部10の中心(前記挿通中心軸xの位置と同じ)から放射方向に延びる一つの仮想の線分との間に鋭角を作るようにこの中心から放射方向に延びる他の一つの線分との間に亘って形成されている。外鍔部10bの突きだし端は頭部10の中心を円心とする仮想の円の円弧に沿うように形成されている。また、各外鍔部10bの下部10cにはそれぞれ後述するカム手段を構成する摺動部10fが形成されている。
図示の例では、一対の弾性脚片11a、11aの直上にそれぞれ外鍔部10bが位置されるようになっている。また、図示の例では、雄部材1の頭部10の上部であって、頭部10の中心を巡る向きにおいて一対の外鍔部10b、10bの間に位置される箇所にはそれぞれ、上方に突き出す一対の小突起10g、10gによってこの一対の小突起10g、10g間に掛合凹所10hが形成されている。
雌部材2の頭部20は、略正方形の板状体に円形のピン部材3の通し孔20aを貫通状態に設けてなる。一方、雌部材2の中空脚部21は、筒上下端を共に開放させた短寸の円筒状を呈するように構成されている。この中空脚部21の内径は前記雄部材1の一対の外鍔部10b、10bの突きだし端が沿う前記仮想の円の直径と略等しくなっている。図示の例では、頭部20は、この中空脚部21の筒上端を巡る外鍔状をなすように構成されている。すなわち、中空脚部21の筒上端は頭部20の下部に一体に連接され、その内部は前記通し孔20aに連通されている。かかる頭部20は第二の部材P2の貫通穴P2aには入り込まない大きさを持つ。中空脚部21の外面部であって、頭部20の隅部の直下に位置される箇所にはそれぞれ、中空脚部21の筒軸(前記挿通中心軸xと一致)方向に沿って続くリブ21aが形成されている。中空脚部21の筒軸を挟んだ対向位置にあるリブ21a、21a間の距離は第二の部材P2の貫通穴P2aのこの貫通穴P2aの中心を挟んだ対向位置にある隅部間の距離と略等しく、かつ、中空脚部21の外径は第二の部材P2の貫通穴P2aの穴径と略等しいかこれより小さくなるようにしてある。これによりかかる第二の部材P2の貫通穴P2aに対し雌部材2の中空脚部21はその筒軸を巡る向きの回転が阻止された状態で挿通されるようになっている。
また、雌部材2の中空脚部21における隣り合うリブ21a、21a間に位置される四箇所の側部のうちの背中合わせの位置にある二箇所の側部にはそれぞれ、弾性掛合片21bが形成されている。図示の例では、かかる弾性掛合片21bは、中空脚部21の筒軸に沿って延びる一対の縦向きの割溝21dと、この一対の縦向きの割溝21dにおける頭部の側に位置される溝端間を連通させる横向きの割溝21eとにより区分される中空脚部21の一部によって構成されている。弾性掛合片21bの外面部には突部21cが形成されていると共に、一対の弾性掛合片21b、21bの突部21c間の距離は第二の部材P2の貫通穴P2aの向き合った辺間の距離よりもやや大きくなっている。また、頭部20と弾性掛合片21bの突部21cとの間の距離は第二の部材P2の厚さと略同じか、これよりもやや大きくなっている。
また、雌部材2の中空脚部21の内部であって、その筒軸を挟んだ両側、図示の例では、雌部材2の中空脚部21における隣り合うリブ21a間に位置される四箇所の側部のうちの前記弾性脚片11aが設けられていない二箇所の側部にそれぞれ、内鍔部21fが形成されている。内鍔部21fの突きだし端は中空脚部21の中心を円心とする仮想の円の円弧に沿うように形成されている。一対の内鍔部21f、21f間の距離は前記雄部材1の頭部10における外鍔部10bの形成されていない箇所の外径と略等しく、且つ、この雄部材1の一対の外鍔部10b、10bの突きだし端が沿う前記仮想の円の直径より小さくなっている。また、各内鍔部21fの上部21gにはそれぞれ後述するカム手段を構成するカム面21jが形成されている。
そして、この実施の形態にあっては、前記雄部材1の頭部10は、前記雌部材2の一対の内鍔部21f、21f間にそれぞれ雄部材1の外鍔部10bを位置させた状態で雌部材2の中空脚部21内に導入可能となっており、前記内鍔部21fの上部21g上に外鍔部10bの下部10cが位置されるレベルまでこの導入をした後の雄部材1の所定角度分の捻回又は相対的な捻回操作によってこの内鍔部21fに外鍔部10bが引っかかるようになっている。そして、これにより雄部材1と雌部材2とは、中空脚部21内に雄部材1の頭部10を前記挿通方向に抜け出さない状態で且つこの挿通中心軸xを巡る向きの回動可能に納めて、組み合わされるようになっている。
また、この実施の形態にあっては、かかる雌部材2にこの雌部材2の内鍔部21fの上部21gに雄部材1の頭部10の下部を圧接させる向きに雄部材1を付勢可能とする付勢手段が備えられている。図示の例では、雌部材2の通し孔20aの穴縁部であって前記弾性掛合片21bの上端の直上となる箇所にそれぞれ、片一端をこの穴縁部に一体に連接させて通し孔20aの中心に向けて突き出す弾性突片20bが設けられている。一対の弾性突片20b、20bの突きだし端20c間には前記ピン部材3の先端が納まる間隔が形成されていると共に、各弾性突片20bの突きだし端20c側にはそれぞれ、下方に向けて突き出す突起20dが形成されている。そして、雌部材2の中空脚部21内への雄部材1頭部10の導入時にこの雄部材1の頭部10の上部がこの弾性突片20bの突起20dに当接しこの弾性突片20bを上方へ撓み込ませながら前記内鍔部21fの上部21g上に外鍔部10bの下部10cが位置される位置までの中空脚部21内への雄部材1の頭部10の導入がなさるようになっている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる弾性突片20bが前記付勢手段として機能するようになっている。
そして、この実施の形態にあっては、雌部材2の中空脚部21及び雄部材1の頭部10に、第一の部材P1の貫通穴P1aに雄部材1の脚部11を掛合させ、且つ第二の部材P2の貫通孔に雌部材2の中空脚部21を掛合させた状態からの所定角度分の第二の部材P2の捻回又は相対的な捻回操作によってこの中空脚部21内に雄部材1の頭部10を引き込む向きに雄部材1を移動させるカム手段が備えられている。
図示の例では、雄部材1の頭部10の外鍔部10bの下部10cには、前記挿通中心軸xを巡る向きにおけるこの外鍔部10bの中央10dに向けて次第に高まる傾斜面10eが、この中央10dを挟んだ両側にそれぞれ形成されている。各傾斜面10e、10eはそれぞれ、前記挿通中心軸xに略直交する向きの面であり、かつ、この挿通中心軸xを巡る螺旋(図示は省略する。)に沿うように形成されている。図示の例では、この傾斜面10eによってカム手段を構成する摺動部10fを構成させている。
一方、雌部材2の中空脚部21の内鍔部21fの上部21gには、前記挿通中心軸xを巡る向きにおけるこの内鍔部21fの中央21hに向けて次第に高まる傾斜面21iが、この中央21hを挟んだ両側にそれぞれ形成されている。各傾斜面21iはそれぞれ、前記挿通中心軸xに略直交する向きの面であり、かつ、この挿通中心軸xを巡る螺旋(図示は省略する。)に沿うように形成されている。図示の例では、この傾斜面21iによってカム手段を構成するカム面21jを構成させている。
図示の例では、雄部材1の頭部10の外鍔部10bの下部10cは谷状をなしこの下部10cに対し、雌部材2の中空脚部21の内鍔部21fの上部21gは、相補関係となる山状となっている。すなわち、雌部材2の中空脚部21内への雄部材1の頭部10を前記のように導入した後に、前記内鍔部21fの上部21g上に外鍔部10bの下部10cが位置されるように雄部材1を所定角度分の捻回又は相対的な捻回操作すると、谷状をなす雄部材1の頭部10の外鍔部10bの下部10cに山状をなす雌部材2の中空脚部21の内鍔部21fの上部21gが納まり、この下部10cと上部21gとは各傾斜面10e、21iを整合させた状態で組み合わされる。この捻回操作の過程でのカム面21jに対する摺動部10fの摺接により雄部材1は上方にやや移動され、弾性突片20bの前記上方への撓み込みが生じる。谷状をなす雄部材1の頭部10の外鍔部10bの下部10cに山状をなす雌部材2の中空脚部21の内鍔部21fの上部21gが完全に納まる位置(以下、この位置に雄部材1がある状態をセット状態という。)まで捻回操作がなされると弾性突片20bは弾性復帰される。これにより、雄部材1と雌部材2との組み合わせ状態が維持される。図示の例では、前記セット状態において、雌部材2の弾性突片20bの突起20dが雄部材1の頭部10の前記掛合凹所10hに納まるようになっており、このセット状態を一層安定的に維持できるようになっている。
第二の部材P2の貫通穴P2aに雌部材2の中空脚部21を挿入掛合させた状態から、第一の部材P1の貫通穴P1aに雄部材1の脚部11を挿入掛合させることで、クリップを介しての第一の部材P1と第二の部材P2との連結がなされる。図示の例では、第二の部材P2の貫通穴P2aへの雌部材2の中空脚部21の挿入は前記一対の弾性掛合片21b、21bの内方への撓み込みにより許容され、この第二の部材P2の貫通穴P2aに中空脚部21を挿入しきった位置での弾性掛合片21bの弾発により雌部材2の頭部20と弾性掛合片21bの突部21cとの間で第二の部材P2を挟み付けて雌部材2は第二の部材P2に掛合されるようになっている。(図9)一方、第一の部材P1の貫通穴P1aへの雄部材1の脚部11の挿入は前記一対の弾性脚片11a、11aの内方への撓み込みにより許容され、この第一の部材P1の貫通穴P1aに雄部材1の脚部11を挿入しきった位置での一対の弾性脚片11a、11aの弾発により雌部材2の中空脚部21とこの弾性脚片11aの掛合面11dとの間で第一の部材P1を挟み付けてクリップは第一の部材P1に掛合されるようになっている。(図10)この連結状態(図12)から、第二の部材P2に対して前記挿通中心軸xを中心とした捻回又は相対的な操作をすると、(図13)カム手段により雄部材1はこの雄部材1の頭部10を雌部材2の中空脚部21内に引き込ませる向きに移動される。図示の例では、前記セット状態(図14)から前記挿通中心軸xを中心として第二の部材P2を正逆いずれの方向に捻回しても、山状をなす雌部材2の中空脚部21の内鍔部21fの上部21gのカム面21j(傾斜面21i)に雄部材1の頭部10の外鍔部10bの下部10cの摺動部10fが前記山を昇る向きに案内され、雄部材1は全体として中空脚部21内に入り込む向きにやや移動される。(図15)このとき前記雌部材2の弾性突片20bはその突起20dを雄部材1の頭部10の前記掛合凹所10hから抜け出させるように弾性変形される。かかる雄部材1の移動によって第一の部材P1に対する雄部材1の脚部11の掛合位置が第二の部材P2に近づき、これにより第一の部材P1と第二の部材P2とが密着される。
ピン部材3は、軸体31の一端に頭部32を形成させてなり、この軸体31の他端がピン部材3の先端30となる。軸体31は雄部材1の脚部11を構成する一対の弾性脚片11a、11aの内面間の距離と略等しい太さを持つように構成されている。ピン部材3はその先端30側を雌部材2の頭部20の通し孔20aから雌部材2内に入り込ませた状態で、この先端30側の側部を雌部材2の一対の弾性突片20b、20bの一方の突きだし端20cに破断可能部33を介して連接させて、軸体31の中心軸を前記挿通中心軸xに略沿わせるようにして雌部材2と一体化されている。図示の例では、第一の部材P1の貫通穴P1aに雄部材1の脚部11を挿通掛合させた状態からピン部材3の頭部32を利用してピン部材3を前記挿通中心軸xに沿う向きに押し込むと、前記破断可能部33に破断が生じてピン部材3は雌部材2と分離し雄部材1の頭部10の通し孔10aを通じて雄部材1の脚部11内に押し込まれるようになっている。このピン部材3の押し込みにより雄部材1の脚部11を構成する一対の弾性脚片11a、11aは剛体化され、第一の部材P1に対する雄部材1の掛合状態は強固なものとなる。(図11)ピン部材3の頭部32は雌部材2の頭部20の通し孔20aには入り込むが雄部材1の頭部10の通し孔10aに入り込まない大きさを持つようになっている。ピン部材3の頭部32には、前記押し込みの過程で破断可能部33によって連接されていた前記弾性突片20bの突きだし端20cが突き当たると共に、この突き当たり後のピン部材3の押し込みを弾性突片20bの弾性変形により許容し、押し込み終了位置のこの弾性突片20bの弾発によりこの弾性突片20bの突きだし端20cに上方からの掛合を蒙る被掛合突部32aが形成されており、ピン部材3を押し込みきった状態も安定的に維持されるようになっている。なお、図示の例では、第二の部材P2の前記の捻回又は相対的な捻回操作は、前記のように押し込みきられたピン部材3の頭部32が雄部材1の小突起10gに突き当たる位置で規制されるようになっている。(図15)
以上に説明したクリップにおける弾性変形特性を備えるべき箇所へのこの特性の付与は、かかるクリップを合成樹脂の成形品とすることで、容易に確保することができる。
P1 第一の部材
P1a 貫通穴
P2 第二の部材
P2a 貫通穴
1 雄部材
10 頭部
11 脚部
2 雌部材
20 頭部
21 中空脚部

Claims (4)

  1. 少なくとも、
    頭部及び第一の部材に形成された貫通穴に回転不能に挿通掛合される脚部を備えた雄部材と、
    頭部及び第二の部材に形成された貫通穴に回転不能に挿通掛合される中空脚部を備えると共に、この中空脚部内に雄部材の頭部を前記挿通方向に抜け出さない状態で且つ前記挿通の挿通中心軸を巡る向きの回動可能に納めてこの雄部材と組み合わされる雌部材とを備えてなると共に、
    第一の部材の貫通穴に雄部材の脚部を挿通掛合させ、且つ第二の部材の貫通孔に雌部材の中空脚部を挿通掛合させた状態からの所定角度分の第二の部材の前記挿通中心軸を中心とした捻回又は第一の部材に対する相対的な捻回操作によってこの中空脚部内に雄部材の頭部を引き込む向きに雄部材を移動させるカム手段が、雌部材の中空脚部及び雄部材の頭部に備えられていることを特徴とするクリップ。
  2. 雌部材の中空脚部内に形成されて雄部材の頭部の下部に引っかかる内鍔部の上部及びこの雄部材の頭部の下部のいずれか一方にこの雄部材の挿通中心軸を巡る螺旋に沿ってカム手段を構成するカム面を形成させると共に、これらの他方にこのカム手段を構成する前記カム面に対する摺動部を形成させてなることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 雄部材の頭部はその挿通中心軸を挟んだ両側に外鍔部を有すると共に、雌部材の中空脚部は前記挿通中心軸を挟んだ両側に内鍔部を有しており、
    雄部材の頭部は、雌部材の一対の内鍔部間にそれぞれ雄部材の外鍔部を位置させた状態で雌部材の中空脚部内に導入可能で、内鍔部の上部上に外鍔部の下部が位置されるレベルまでこの導入をした後の雄部材の所定角度分の捻回又は相対的な捻回操作によってこの内鍔部に外鍔部が引っかかるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
  4. 雌部材に雌部材の内鍔部の上部に雄部材の頭部の下部を圧接させる向きに雄部材を付勢可能とする付勢手段が備えられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクリップ。
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