JP5570355B2 - エンボスフィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
(a)フィルム(ア)を熱可塑性樹脂フィルム(イ)と、上記転写後に互いに剥離可能であるように貼り合わせて貼合フィルムを得る工程、ここで熱可塑性樹脂フィルム(イ)は、熱可塑性樹脂フィルム(ア)と貼り合わせる面とは逆の面に熱可塑性樹脂フィルム(ウ)を有する、
(b)該貼合フィルムを、フィルム(ア)がエンボスロール側であるようにエンボスロールと平滑ロールとの間に挿入してフィルム(ア)の表面に凹凸模様を転写して積層エンボスフィルムを得る工程、および
(c)該積層エンボスフィルムからフィルム(ア)を剥離してエンボスフィルムを得る工程
を含み、熱可塑性樹脂フィルム(イ)が100℃雰囲気下において15N/10mm以上の降伏点強度を有することを特徴とするところの方法である。
(1)フィルム(ア)のガラス転移点
株式会社リガク製のTMA8310を用いて測定した。
ステンレス板(SUS304)の表面をメチルイソブチルケトンで洗浄して脱脂した後、熱プレス装置を用いて熱可塑性樹脂フィルム(ウ)とステンレス板を120℃、50kgf/cm2で2分間貼り合わせて試験片を作成した。この試験片に対して、株式会社エーアンドディー製のRTG−1310型引張試験機及び株式会社八島製作所製のテンシロン用恒温槽を用いて、120℃雰囲気下で試験速度300mm/分の180°ピーリング試験を行って剥離強度を測定した。
得られたエンボスフィルムの表面(エンボス模様を有する面)の表面粗さ(十点平均粗さ:Rz)および光沢(60°光沢)を測定し、以下の基準で評価した。なお、十点平均粗さは、株式会社東京精密製のハンディサーフE−30Aを用いて測定し、光沢は、株式会社堀場製作所製のグロスチェッカーを用いて測定した。
○:光沢値が30未満かつ十点平均粗さが20以上である。
△:光沢値が30以上かつ十点平均粗さが20以上である、または、光沢値が30未満かつ十点平均粗さが20未満である。
×:光沢値が30以上かつ十点平均粗さが20未満である。
得られたエンボスフィルムを、130℃に加熱したグリセリン液に30秒間浸漬した後、取り出し、ただちに水洗した。このエンボスフィルムの表面の光沢および十点平均粗さ(Rz)を上記(3)に記載したのと同様の方法で測定した。これらの測定値を、上記(3)で測定した値と比較し、下記基準で評価した。
○:浸漬後の光沢の上昇率が50%以内でありかつ十点平均粗さの減少率が50%以内である。
△:浸漬後の光沢の上昇率が50%以内でありかつ十点平均粗さの減少率が50%以上である、または、浸漬後の光沢の上昇率が50%以上でありかつ十点平均粗さの減少率が50%以内である。
×:浸漬後の光沢の上昇率が50%以上でありかつ十点平均粗さの減少率が50%以上である。
得られたエンボスフィルムの裏面の十点平均粗さ(Rz)を上記(3)に記載したのと同様の方法で測定した。
エンボス加工前の熱可塑性樹脂フィルム(ア)の幅方向の中央部に1000mm間隔で標線を3点記入し、エンボス加工後に標線間の距離L(単位:mm)を測定した。この測定結果から、下記の式に従って柄伸び率を算出した。
{(L−1000)/1000}×100
熱可塑性樹脂フィルム(ア)
(ア−1):住友化学株式会社のアクリル系樹脂フィルム、テクノロイS001(商品名)、厚み150μm、ガラス転移点106℃
(ア−2):三菱レイヨン株式会社のアクリル系樹脂フィルム、アクリプレンHBA002P(商品名)、厚み100μm、ガラス転移点103℃
(ア−3):住友化学株式会社のアクリル系樹脂フィルム、テクノロイS014G(商品名)、厚み125μm、ガラス転移点101℃
(ア−4):三菱レイヨン株式会社のアクリル系樹脂フィルム、アクリプレンHBS010P(商品名)、厚み125μm、ガラス転移点107℃
(ア−5):三菱レイヨン株式会社のアクリル系樹脂フィルム、アクリプレンHBA002P(商品名)、厚み100μm、ガラス転移点103℃
(ア−6):株式会社カネカのアクリル系樹脂フィルム、サンデュレンSD010NRT(商品名)、厚み125μm、ガラス転移点108℃
(ア−7):株式会社カネカのアクリル系樹脂フィルム、サンデュレンSD014NRLGT(商品名)、厚み50μm、ガラス転移点95℃
(ア−8):エボニック・デグザ社のアクリル系樹脂フィルム、プレキシグラス99524(商品名)、厚み175μm、ガラス転移点104℃
(ア−9):エボニック・デグザ社のアクリル系樹脂フィルム、プレキシグラス99524(商品名)、厚み250μm、ガラス転移点104℃
(ア−10):帝人化成株式会社のポリカーボネートフィルム、パンライトPC−2151(商品名)、厚み125μm、ガラス転移点148℃
(ア−11):インターナショナルケミカル株式会社の難燃ポリカーボネートフィルム、SDB−3(商品名)、厚み250μm、ガラス転移点155℃
(ア−12):リケンテクノス株式会社のポリ塩化ビニル樹脂フィルム、S4660 FC25382(商品名)、厚み200μm、ガラス転移点82℃
(ア−13):リケンテクノス株式会社のABS樹脂フィルム、SST467 FZ13664(商品名)、厚み150μm、ガラス転移点107℃
(ア−14):株式会社カネカのアクリル系樹脂フィルム、サンデュレンSD009NCT(商品名)、厚み100μm、ガラス転移点115℃
(イ−1):ユニチカ株式会社の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、エンブレットS75(商品名)、厚み75μm、降伏点強度33.4N/10mm
(イ−2):東レ株式会社の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ルミラーT60(商品名)、厚み50μm、降伏点強度28.1N/10mm
(イ−3):東レ株式会社の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ルミラーT60(商品名)、厚み38μm、降伏点強度18.1N/10mm
(イ−4):東洋紡績株式会社の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、E5101(商品名)、厚み250μm、降伏点強度228N/10mm
(イ−5)(比較用):東洋紡績株式会社の空洞含有ポリエチレンテレフタレートフィルム、G1211(商品名)、厚み38μm、降伏点強度13.9N/10mm
(イ−6)(比較用):帝人デュポンフィルム株式会社のフタル酸異性体共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム、テフレックスFT3(商品名)、厚み50μm、降伏点強度8.4N/10mm、軟化点75℃
(イ−7)(比較用):リケンテクノス株式会社のシクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETG樹脂フィルム)、SET329 FZ26401(商品名)、厚み100μm、降伏点強度1.3N/10mm、軟化点80℃
(ウ−1):リケンテクノス株式会社のポリ塩化ビニル樹脂フィルム、S4970 FC25382(商品名)、ツヤシボ、厚み100μm、剥離強度1N/25mm
(ウ−2):オカモト株式会社のポリ塩化ビニル樹脂フィルム、SPVC-150(商品名)、厚み150μm、剥離強度2N/25mm
(ウ−3):株式会社カネカのアクリルフィルム、サンデュレンSD014NRT(商品名)、厚み50μm、剥離強度8N/25mm
(ウ−4):リケンテクノス株式会社のPET-G樹脂フィルム、TPT027 FX025 F200(商品名)、厚み150μm、剥離強度18N/25mm
表1に示す熱可塑性樹脂フィルム(ウ)および熱可塑性樹脂フィルム(イ)をエンボス機に通紙し、温度120℃に設定した予熱ロールと押圧ロールとの間に挟み込んで熱仮貼りした。この熱仮貼りしたフィルムを上記エンボス機に通紙し、更に熱可塑性樹脂フィルム(ア)をフィルム(イ)と接する側に通紙し、温度120℃に設定した予熱ロールと押圧ロールとの間に挟み込んで貼合フィルムを得た。更にそのまま連続的に、温度を150℃に設定したエンボスロールとゴム表面を持つ平滑ロールとの間に、フィルム(ア)がエンボスロール側になるように挟み込んでエンボス加工を行い、エンボス積層フィルムを得た。次いで、エンボス積層フィルムからフィルム(ア)を剥離して、表面にエンボス模様を有するエンボスフィルムを得た。エンボス機として、水蒸気加熱式の予熱ロールおよび木目導管・梨地メッキの金属製エンボスロールBR−16を備えたものを使用し、ライン速度3m/分とした。
3 熱可塑性樹脂フィルム(ア)
4 熱可塑性樹脂フィルム(イ)
5 押圧ロール
6 予熱ロール
7 押圧ロール
8 エンボスロール
9 平滑ロール
10 ピンチロール
11 ピンチロール
12 エンボスフィルム
13 巻取りロール
14 熱可塑性樹脂フィルム(イ)
15 巻取りロール
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂フィルム(ア)を、表面に所定の凹凸模様が施されたエンボスロールとゴム表面を持つ平滑ロールとの間に挿入することにより、フィルム(ア)の一方の面に凹凸模様を転写してエンボスフィルムを製造する方法において、
(a)フィルム(ア)を熱可塑性樹脂フィルム(イ)と、上記転写後に互いに剥離可能であるように貼り合わせて貼合フィルムを得る工程、ここで熱可塑性樹脂フィルム(イ)は、熱可塑性樹脂フィルム(ア)と貼り合わせる面とは逆の面に熱可塑性樹脂フィルム(ウ)を有する、
(b)該貼合フィルムを、フィルム(ア)がエンボスロール側であるようにエンボスロールと平滑ロールとの間に挿入してフィルム(ア)の表面に凹凸模様を転写して積層エンボスフィルムを得る工程、および
(c)該積層エンボスフィルムからフィルム(ア)を剥離してエンボスフィルムを得る工程
を含み、熱可塑性樹脂フィルム(イ)が100℃雰囲気下において15N/10mm以上の降伏点強度を有することを特徴とする、前記方法。 - エンボスフィルムの凹凸模様が転写された面とは逆の面の十点平均粗さ(Rz)が10.0μm以下である、請求項1記載の方法。
- 熱可塑性樹脂フィルム(イ)が二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1または2に記載の方法。
- 熱可塑性樹脂フィルム(ウ)が、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、非結晶性または低結晶性のポリエステル樹脂フィルム、ポリプロピレンフィルムおよびアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)フィルムから成る群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 熱可塑性樹脂フィルム(ア)がアクリル系樹脂フィルムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 熱可塑性樹脂フィルム(ア)が、80〜130℃のガラス転移点を有するアクリル系樹脂フィルムである、請求項5記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法によって得られるエンボスフィルム。
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