JP5580564B2 - ジャッキ式吊り上げ時の弛み取り方法 - Google Patents
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Description
1回の均衡作用で吊りケーブル11aと11bの弛み取りができない場合には、例えば、図10の盛り替え側保持装置16に吊り荷を盛り替えて、シリンダ28の上側から圧油を送りピストン29を下降してプーリングヘッド引き込み板30により他方の引き込み側保持装置24bを元の状態に下降復帰させて再度前記同様の作用を繰り返すことにより弛みがなくなるまで行う。
(1)吊り上げ用のセンターホールジャッキの上に、図9に示すようなイコライザ装置25を取り付けなければならないので、装置が高価になるという問題があった。
(2)この種のイコライザ装置25は、弛み取り距離が高々20〜30mmの細かな調整用であるため、吊り上げ距離Lが数100mで、弛み取り距離が数mもある場合には、すべての吊りケーブルにおける初期張力を一定にするための弛み取り作業の回数が極めて多くなり、吊り上げ作業の効率がよくなかった。
(3)弛みを取って初期張力を一定にする作業は、目視による手動操作で行っていたため、吊りケーブルが伸び切ったかどうかの見誤り、見落としなどのトラブル発生の原因となっていた。しかも、吊りケーブルの本数が多くなると1本ずつの正確な調整が困難になり、長い時間が掛かるという問題があった。
(4)吊り荷10を実際に吊り上げながら行うので、弛みのない特定の吊りケーブル11で吊り荷10の全荷重を支えることになり、吊りケーブル11の安全率の大きな太いものを使用せざるを得ず、この結果、装置自体が大型化していた。また、特定の吊りケーブル11だけで吊り荷10の全荷重を支えることになり、危険を伴うという問題もあった。
(1)段取りがし易く、かつ、安価なジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置を提供すること。
(2)狭い場所で重量の大きな吊り荷を安全に吊り上げるために、速やかにすべての吊りケーブルの荷重を均等化して、複数本の吊りケーブルをすべて有効に働かせること。
(3)弛み取り前の吊りケーブルには、重量のある吊り荷の荷重を直接掛けずに、吊り荷の荷重より小さい荷重で吊り荷が地上から離れる前に均等化すること。
(4)手動ではなく、自動的に均等化の制御をすること。
盛り替え側保持装置、センターホールジャッキ、引き込み側保持装置を順次積層し、これらの中心部に1本の吊りケーブルを挿通して単線方式のセンターホールジャッキ装置を構成し、この単線方式のセンターホールジャッキ装置におけるセンターホールジャッキにより前記引き込み側保持装置を押し上げて吊り荷の吊り上げ作業を行うジャッキ式吊り上げ時の弛み取り方法において、
同一台座に搭載した複数台の単線方式のセンターホールジャッキ装置における前記センターホールジャッキのすべてのシリンダを1つの送り配管で連通して吊り上げ用電動ポンプユニットから圧油を送る工程と、
前記それぞれのセンターホールジャッキのラムで前記それぞれの引き込み側保持装置を上昇させる工程と、
それぞれの引き込み側保持装置の上昇距離を吊りケーブルの弛み取り距離としてストロークセンサで検出する工程と、
いずれかの吊りケーブルの弛み取り距離が設定値に達したら1つの戻し配管からすべてのシリンダに圧油を送り、すべての吊りケーブルの荷重を盛り替え側保持装置に盛り替えてセンターホールジャッキのラムと引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程と、
前記引き込み側保持装置を上昇させる工程とストロークセンサで弛み取り距離を検出する工程と、引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程とを繰り返してすべての吊りケーブルの弛み取りを行う工程と
からなり、
各吊りケーブル間の弛みの差が大きく異なる初期の段階では、弛み取りストローク量をセンターホールジャッキの範囲内で大きく、かつ、油圧値を小さく設定し、各吊りケーブル間の弛みの差が小さくなったら弛み取りストローク量を小さく、かつ、油圧値を吊り荷に近い大きな値に設定して制御をすることを特徴とする。
同一台座に搭載した複数台の単線方式のセンターホールジャッキ装置における前記センターホールジャッキのすべてのシリンダを1つの送り配管で連通して吊り上げ用電動ポンプユニットから圧油を送る工程と、
前記それぞれのセンターホールジャッキのラムで前記それぞれの引き込み側保持装置を上昇させる工程と、
それぞれの引き込み側保持装置の上昇距離を吊りケーブルの弛み取り距離としてストロークセンサで検出する工程と、
いずれかの吊りケーブルの弛み取り距離が設定値に達したら1つの戻し配管からすべてのシリンダに圧油を送り、すべての吊りケーブルの荷重を盛り替え側保持装置に盛り替えてセンターホールジャッキのラムと引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程と、
前記引き込み側保持装置を上昇させる工程とストロークセンサで弛み取り距離を検出する工程と、引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程とを繰り返してすべての吊りケーブルの弛み取りを行う工程と
からなり、
各吊りケーブル間の弛みの差が大きく異なる初期の段階では、弛み取りストローク量をセンターホールジャッキの範囲内で大きく、かつ、油圧値を小さく設定し、各吊りケーブル間の弛みの差が小さくなったら弛み取りストローク量を小さく、かつ、油圧値を吊り荷に近い大きな値に設定して制御をするので、吊り上げ距離が数100mもある場合における初期張力を一定にするための弛み取り作業を少ない回数で行うことができ、吊り上げ作業の効率を良くすることができる。また、初期張力を一定にする作業を自動制御とすることができ、トラブル発生をなくすることができる。また、極めて安全で精度よく調整できる。
盛り替え側保持装置、センターホールジャッキ、引き込み側保持装置を順次積層し、これらの中心部に1本の吊りケーブルを挿通して単線方式のセンターホールジャッキ装置を構成し、この単線方式のセンターホールジャッキ装置におけるセンターホールジャッキにより前記引き込み側保持装置を押し上げて吊り荷の吊り上げ作業を行うジャッキ式吊り上げ時の弛み取り方法において、
同一台座に搭載した複数台の単線方式のセンターホールジャッキ装置における前記センターホールジャッキのすべてのシリンダを1つの送り配管で連通して吊り上げ用電動ポンプユニットから圧油を送る工程と、
前記それぞれのセンターホールジャッキのラムで前記それぞれの引き込み側保持装置を上昇させる工程と、
それぞれの引き込み側保持装置の上昇距離を吊りケーブルの弛み取り距離としてストロークセンサで検出する工程と、
いずれかの吊りケーブルの弛み取り距離が設定値に達したら1つの戻し配管からすべてのシリンダに圧油を送り、すべての吊りケーブルの荷重を盛り替え側保持装置に盛り替えてセンターホールジャッキのラムと引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程と、
前記引き込み側保持装置を上昇させる工程とストロークセンサで弛み取り距離を検出する工程と、引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程とを繰り返してすべての吊りケーブルの弛み取りを行う工程と
からなり、
各吊りケーブル間の弛みの差が大きく異なる初期の段階では、弛み取りストローク量をセンターホールジャッキの範囲内で大きく、かつ、油圧値を小さく設定し、各吊りケーブル間の弛みの差が小さくなったら弛み取りストローク量を小さく、かつ、油圧値を吊り荷に近い大きな値に設定して制御をする。
本発明によるジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9を、鉄塔32のアンテナなどの吊り荷10を吊り上げるときに使用した例が図5に示されており、500mの鉄塔32にさらにアンテナなどの吊り荷10を110m伸ばして全体の高さが610mとする例を示している。以下、吊り荷10として、例えば、長さ250m、重さ4000tonのアンテナの場合を例とする。
図4において、1台のジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9は、ジャッキ台座50に、複数台(例えば8台)の単線方式のセンターホールジャッキ装置37が環状に搭載されて1ユニットを構成している。
一般的な前記単線方式のセンターホールジャッキ装置37は、図2に示すように、ジャッキ台座50の上に、盛り替え側保持装置16と解放油圧ジャッキ43を設けたジャッキチェア13を取り付け、このジャッキチェア13の上に、センターホールジャッキ21、解放油圧ジャッキ42,引き込み側保持装置24を順次積み重ねて取り付ける。
前記引き込み側保持装置24は、プーリングヘッド22の中心部に、縦方向に3つ割にした逆円錐形の上部グリッパ23が嵌合し、この上部グリッパ23の中心部にて吊りケーブル11を噛持する。プーリングヘッド22には、カバー48が被せられ、このカバー48と上部グリッパ23の間には、コイルばね49が介在されている。
前記解放油圧ジャッキ42は、送り口46と戻し口47を有するシリンダ45の内部にピストン44が嵌合され、送り口46からの油圧でピストン44を押し上げて引き込み側保持装置24を開放するときに使用される。この解放油圧ジャッキ42は、主に吊り下ろしのときに作動する。
前記盛り替え側保持装置16は、前記引き込み側保持装置24と同一構成で、また、前記解放油圧ジャッキ43は、前記解放油圧ジャッキ42と同一構成である。
そして、第1ジャッキステージ34では、図3に示したすべてのジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9が設置される。第1ジャッキステージ34での吊り上げ作業が終了すると、盛り替え側保持装置16cとジャッキ台座50cを第1ジャッキステージ34に残したままでアンテナ10を盛り替え支持し、ジャッキ台座50bを含む上の部分を第2ジャッキステージ35に移設して吊り上げ作業をする。この第2ジャッキステージ35での吊り上げ作業が終了すると、盛り替え側保持装置16bとジャッキ台座50bを第2ジャッキステージ35に残したままでアンテナ10を盛り替え支持し、ジャッキ台座50aを含む上の部分を第3ジャッキステージ36に移設して吊り上げ作業を行う。
前記8台の単線方式のセンターホールジャッキ装置37には、すべてのセンターホールジャッキ21にストロークセンサ59を取り付け、このストロークセンサ59から引き出されたワイヤ60が上部の引き込み側保持装置24のプーリングヘッド22に固着され、ラム17の上昇距離が測定され、その距離が出力信号線61から電気信号で出力される。また、すべての送り側油圧口18は、圧力センサ付きバルブ40を介在して送り配管38にて連通し、さらに、すべての戻し側油圧口19は、圧力センサ付きバルブ41を介在して戻し配管39にて連通している。
チャックの定着・開放用電動ポンプユニット56a〜56nの送り油口と戻し油口側には、ユニット化された12のジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9の引き込み側保持装置24に結合され、また、チャックの定着・開放用電動ポンプユニット57a〜57nの送り油口と戻し油口側には、ユニット化された12のジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9の盛り替え側保持装置16に結合されている。
図6及び図7において、第1ジャッキステージ34の12箇所の横桁58に図4に示す8台の単線方式のセンターホールジャッキ装置37からなる12ユニットのジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9が据え付けられる。1ユニット毎の吊りケーブル11の下端部をアンテナ10のケーブル固定枠51のケーブル結束端52に結合する。この例では、吊りケーブル11の合計本数は、96本であり、吊り上げ作業の初期状態では、それぞれの弛みが異なる状態となる。この時点では、アンテナ10は、地上に載置されている。
集中操作盤53では、各単線方式のセンターホールジャッキ装置37における吊りケーブル11の弛み取りをしようとするストローク量と弛み取りのための荷重を設定し、この設定値をコントロールボックス54に送る。設定されるストローク量は、センターホールジャッキ21におけるラム17の駆動ストローク以内、例えば駆動ストロークが20cmのとき、18cmとし、また、設定される1本当たりの吊りケーブル11の荷重は、例えば、吊り上げるときの1本当たりの吊りケーブル11に係る最大荷重の50〜60%程度とする。コントロールボックス54からのこれらの信号により吊り上げ用電動ポンプユニット55a〜55nは、送り配管38を介してユニット毎のジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9に圧油を送る。すると、送り配管38から圧力センサ付きバルブ40を経て各単線方式のセンターホールジャッキ装置37におけるセンターホールジャッキ21の送り側油圧口18に圧油を送り、各センターホールジャッキ21のラム17を押し上げ、シリンダ20内の油は戻し側油圧口19,圧力センサ付きバルブ41、戻し配管39を経て吊り上げ用電動ポンプユニット55に戻される。
すべてのストロークセンサ59のうちのいずれか1つのストロークセンサ59の検出値が設定値(18cm)に達するまで各センターホールジャッキ21のラム17は、押し上げられて、図1に示すように、引き込み側保持装置24は、上下ばらばらの位置で停止する。
再度コントロールボックス54からの信号により吊り上げ用電動ポンプユニット55a〜55nは、送り配管38を介してユニット毎のジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9に圧油を送り、ストロークを検出して弛み取りを行い、各センターホールジャッキ21における引き込み側保持装置24の位置が同一になるまで同様の動作を繰り返す。
図5(a):まず地上基礎31を構築し、その上に300mの鉄塔32を建設する。この鉄塔32には、アンテナ10を吊り上げ、その後エレベータ等を設けるための中心に直径が約10mの中空部33を形成する。この鉄塔32の250mにおける中空部33の周りの第1ジャッキステージ34に、本発明によるジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9を12ユニット据え付ける。前記中空部33の下部では、アンテナ10の上端部をジャッキ式吊り上げ兼弛み取り装置9の吊りケーブル11で吊り上げながら順次組み立てる。
Claims (1)
- 盛り替え側保持装置、センターホールジャッキ、引き込み側保持装置を順次積層し、これらの中心部に1本の吊りケーブルを挿通して単線方式のセンターホールジャッキ装置を構成し、この単線方式のセンターホールジャッキ装置におけるセンターホールジャッキにより前記引き込み側保持装置を押し上げて吊り荷の吊り上げ作業を行うジャッキ式吊り上げ時の弛み取り方法において、
同一台座に搭載した複数台の単線方式のセンターホールジャッキ装置における前記センターホールジャッキのすべてのシリンダを1つの送り配管で連通して吊り上げ用電動ポンプユニットから圧油を送る工程と、
前記それぞれのセンターホールジャッキのラムで前記それぞれの引き込み側保持装置を上昇させる工程と、
それぞれの引き込み側保持装置の上昇距離を吊りケーブルの弛み取り距離としてストロークセンサで検出する工程と、
いずれかの吊りケーブルの弛み取り距離が設定値に達したら1つの戻し配管からすべてのシリンダに圧油を送り、すべての吊りケーブルの荷重を盛り替え側保持装置に盛り替えてセンターホールジャッキのラムと引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程と、
前記引き込み側保持装置を上昇させる工程とストロークセンサで弛み取り距離を検出する工程と、引き込み側保持装置を元の位置に戻す工程とを繰り返してすべての吊りケーブルの弛み取りを行う工程と
からなり、
各吊りケーブル間の弛みの差が大きく異なる初期の段階では、弛み取りストローク量をセンターホールジャッキの範囲内で大きく、かつ、油圧値を小さく設定し、各吊りケーブル間の弛みの差が小さくなったら弛み取りストローク量を小さく、かつ、油圧値を吊り荷に近い大きな値に設定して制御をすることを特徴とするジャッキ式吊り上げ時の弛み取り方法。
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2009
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