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JP5581364B2 - 情報発信促進装置、方法及びプログラム - Google Patents
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情報発信促進装置、方法及びプログラム Download PDF

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Description

この発明は、SNS(Social Networking Service)等のコミュニティサービスを利用した情報交換システムで使用される情報発信促進装置、方法及びプログラムに関する。
情報通信技術の発達と、携帯電話機やスマートフォン、タブレット型端末等の携帯端末の普及に伴い、多くの人が携帯端末を使用して電子メールやSNS等のコミュニティサービスを利用した情報発信を行うようになっている。このうちコミュニティサービスは、自由に要望を書き込んだり他人の要望に賛同する等して、自身の意思や要望等の情報を容易に発信できる利点がある。しかし、情報発信の心的負担が大きいため、誰もが気軽に情報を発信するとは限らない。
情報発信の心理的負担の要因としては、情報を発信する際の操作の煩わしさがまず考えられる。しかし、近年はスマートフォンの登場によりユーザインタフェース(UI)が洗練されてきており、他にも情報発信操作を容易にする技術が種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このため、情報発信操作は比較的容易になりつつある。
一方、心理的負担の別の要因としては、他ユーザの存在により情報発信を行う心理的な障壁が高くなってしまうという点が考えられる。これは物理的距離が離れたネットワークに限定せず、地域SNSや災害時の避難所等、近距離にメンバが存在する場合にはより顕著になると考えられる。例えば、災害時の避難所等の環境下において、自分の要望より他の人の要望を優先すべきという自己判断や自分だけが要望を発信するのはよくないといった、同じ避難所のメンバ(同じコミュニティのメンバ)に対し遠慮等の心理が働き、自分の意見を言い出せないで我慢してしまうという現象が多く観察されている(例えば、非特許文献1を参照)。
心理的な障壁が高いために情報が発信されないと、コミュニティの中で多くの人が要望している情報や、多くの人が優先順位が高いと考える要望の情報が発信されないといった問題が起こり得る。このため、特に避難所での生活のような特殊な状況下では、コミュニティの構成メンバに情報を発信させるため、心理的な障壁をできる限り低くする必要がある。
そこで従来では、例えばコミュニティ、コミュニティメンバの活動状態を様々なセンシング技術を用いて自動的に収集し、コミュニケーションのアクティビィティを提示することにより、コミュニティへの帰属意識等の共有感を高め、これによりコミュニケーションのための情報発信の心理的障壁を低くするという対策が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2012−168586号公報 特開2005−303848号公報
「障害保健福祉研究情報システム」、公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会情報センター、[平成24年9月24日検索]、インターネット<URL:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/bf/saigaiji_shien.html>
ところが、特許文献2に記載された手法は、様々なセンシング技術を必要とし、さらにユーザによってはアクティビィティを公開することを嫌うため、依然として心理的障壁が高かった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、種々のセンシング技術を必要とすることなく、またアクティビィティの常時の共有及び公開なしに情報発信の心理的障壁を低くできるようにした情報発信促進装置、方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から上記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置にあって、上記複数のユーザの識別情報にそれぞれ関連付けて当該ユーザの属性情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、配信先ユーザ選択手段と、送信手段を備える。そして、上記投稿情報を受信した場合に、上記配信先ユーザ選択手段により、上記ユーザ情報記憶手段に記憶された属性情報をもとに当該発信元のユーザと他の各ユーザとの間の類似度をそれぞれ計算し、この計算された類似度が予め設定されたしきい値を超えるユーザを上記公開情報の配信先ユーザとして選択し、さらに当該配信先として選択された配信先ユーザを、前記類似度の計算結果をもとに第1のユーザグループと当該第1のユーザグループより類似度が低い第2のユーザグループに分割する。そして、上記送信手段により、上記選択された配信先ユーザのうち、先ず第1のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末へ前記公開情報を送信し、当該送信先の第1のユーザグループに属するユーザ端末からの賛同数を集計し、その集計結果が予め設定したしきい値を超えた場合に前記第2のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末に対し、上記公開情報を送信するようにしたものである。
また、この発明の第1の観点は以下のような態様を備えることを特徴とする。
第1の態様は、配信先ユーザ選択手段に、予め設定した複数の投稿カテゴリの各々に対応付けてユーザの属性情報に対する重み付け情報を記憶した投稿カテゴリ別重み付け情報記憶手段を設ける。そして、上記受信された投稿情報と上記複数の投稿カテゴリとの間の関連度を算出して、この関連度をもとに予め設定した条件を満たす投稿カテゴリを選択し、当該選択された投稿カテゴリに対応付けられた重み付け情報を上記投稿カテゴリ別重み付け情報記憶手段から読み出す。そして、上記ユーザ情報記憶手段に記憶された属性情報に上記読み出された重み付け情報を加味して、上記発信元のユーザと他の各ユーザとの間の類似度をそれぞれ計算し、この計算された類似度が予め設定されたしきい値を超えるユーザを、上記公開情報の配信先ユーザとして選択するようにしたものである。
第2の態様は、送信手段において、上記選択された配信先ユーザが使用するユーザ端末に対し上記公開情報を送信した後、当該ユーザ端末からの賛同の有無を表す情報の返送を監視して、その監視結果に基づいて上記公開情報を送信済でかつ未賛同のユーザを選択し、当該選択されたユーザが使用するユーザ端末へ上記公開情報を再送するようにしたものである。
この発明の第2の観点は、各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から上記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置にあって、上記投稿情報を受信した場合に、上記ユーザの数及び上記公開情報の配信先ユーザ数のうちの少なくとも一方を関数として、上記投稿情報に対する賛同者数を割増しするための多数化数を算出する。そして、当該算出された多数化数を反映した割増し後の賛同者数を表す情報と、上記受信された投稿情報を含む公開情報を作成し、この作成された公開情報を上記他のユーザ端末に対し送信するようにしたものである。
この発明の第3の観点は、各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から上記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置にあって、上記公開情報の配信後に、当該配信先のユーザ端末からの賛同の有無を表す情報の収集結果をもとに上記公開情報に対する賛同者数を計算する。そして、この計算された賛同者数が予め設定された第1の公開閾値を超えた場合に、投稿情報に対する賛同状況を表す情報を作成して上記特定端末へ送信するようにしたものである。
またこの発明の第3の観点は、上記複数のユーザ端末及び特定端末に加え、公共エリアに設置された公開端末との間でも通信ネットワークを介して通信が可能な場合に、上記計算された賛同者数が予め設定された第2の公開閾値を超えた場合に、上記公開情報を上記公開端末へ送信することも特徴とする。
この発明の第1の観点によれば、発信ユーザ及び他の各ユーザの属性情報をもとに、発信ユーザと類似度が高く賛同が得やすいと推測されるユーザに対して公開情報が配信される。このため、賛同への心理的障壁を緩和して賛同者数を増やし、これにより多くのメンバに要望情報の発信を促すことが可能となる。
さらに、類似度の高い第1のユーザグループに属するユーザに加え、当該第1のユーザグループに属するユーザの賛同数が多い場合には類似度の低い第2のユーザグループに属するユーザにも公開情報が配信される。このため、類似度の低いユーザも投稿情報に賛同し易くなり、これにより投稿情報に対する賛同者をさらに増加させることができる。
第1の観点の第1の態様によれば、発信ユーザ及び他のユーザの属性情報に、さらに投稿カテゴリ別に設定した重み付け係数を加味して類似度が算出されるので、公開情報の送信対象ユーザとして、投稿情報の中身に応じてより賛同しそうなユーザを選ぶことができ、これにより賛同してもらえる確率をさらに高めることが可能となる。
第1の観点の第2の態様によれば、公開情報を送信したもののまだ賛同していないユーザに対し公開情報が再送信される。このため、賛同人数のさらなる増加が期待できる。
この発明の第2の観点によれば、他のユーザ端末に対し公開情報を配信する際に、ユーザ数又は配信先ユーザ数に応じて設定された割増し数が反映された賛同者数を含む公開情報が作成されて送信される。このため、ユーザには賛同者数が実際より多めに提示されることになり、これにより賛同への心理的障壁を緩和して賛同者数を増やし、より多くのメンバに要望情報の発信を促すことが可能となる。
この発明の第3の観点によれば、賛同者数が増加してその数が公開閾値を上回ると、投稿情報に対する賛同状況を表す情報が作成されて、例えば管理者やリーダ等の特定ユーザの端末に送信される。このため、管理者やリーダ等の特定ユーザは、送られた情報をもとにどの投稿に対する賛同者が多いかを判断して、適切な対応策を講じることが可能となる。
また第3の観点によれば、上記計算された賛同者数が予め設定された第2の公開閾値を超えた場合に、上記公開情報が公共エリアに設置された公開端末へ送信される。このため、投稿情報の送信対象になっていなかったユーザも投稿情報の内容を知ることが可能となり、これによりさらに賛同者を増やすことができる。
すなわちこの発明の各観点によれば、種々のセンシング技術を必要とすることなく、またアクティビィティの常時の共有及び公開なしに情報発信の心理的障壁を低くすることができる情報発信促進装置、方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の第1の実施形態に係る情報発信促進装置を備えたコミュニティシステムの構成を示すブロック図。 図1に示した処理端末による処理手順と処理内容の前半部分を示すフローチャート。 図1に示した処理端末による処理手順と処理内容の後半部分を示すフローチャート。 図1に示した処理端末の要望関連情報記憶部(DB1)に保存される要望関連情報の一例を示す図。 図1に示した処理端末のメンバ情報記憶部(DB2)に保存されるプロファイル情報の一例を示す図。 図1に示した処理端末のメンバ情報記憶部(DB2)に保存されるプロファイル付加情報の一例を示す図。 図1に示した処理端末において生成される送信コンテンツの一例を示す図。 この発明の第2の実施形態に係る情報発信促進装置を備えたコミュニティシステムの構成を示すブロック図。 図8に示した処理端末による処理手順と処理内容の前半部分を示すフローチャート。 図8に示した処理端末による処理手順と処理内容の後半部分を示すフローチャート。 図8に示した処理端末において生成される、実名入りの送信コンテンツの一例を示す図。 図8に示した処理端末において生成される、特定端末向けの要望コンテンツの一例を示す図。 この発明の第2の実施形態に係る情報発信促進装置によるメンバ類似度算出処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図13に示したメンバ類似度算出処理で使用する要望カテゴリ別重み付け係数の一例を示す図。 図13に示したメンバ類似度算出処理で使用する要望カテゴリ別の関連度の一例を示す図。 この発明の第3の実施形態に係る情報発信促進装置を備えたコミュニティシステムの構成を示すブロック図。 図16に示した処理端末による、要望公開範囲の制御パラメータ設定処理の手順と処理内容の前半部分を示すフローチャート。 図16に示した処理端末による、要望公開範囲の制御パラメータ設定処理の手順と処理内容の後半部分と、要望の多数意見化処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図16に示した処理端末による、要望公開範囲制御処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図16に示した処理端末の要望関連情報記憶部(DB1)に保存される要望関連情報の一例を示す図。 図16に示した処理端末において生成される送信コンテンツの異なる複数の例を示す図。 図16に示した処理端末において生成される、公共端末向けの要望コンテンツの一例を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる幾つかの実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態は、組織の中で、情報発信者が投稿情報として入力した要望を表す情報に対し賛同する可能性の高いメンバをメンバの属性情報の類似度をもとに選択し、この選択したメンバに対して、投稿情報を賛同しやすい形態に加工してこれを公開情報として送信するようにしたものである。本実施形態における投稿情報の送信手段としては、複数のメンバに専用コンテンツを送信する電子メール等が考えられる。ただし、電子メールに限らず、個人ごとに専用のコンテンツを閲覧する手段があれば、これを用いてもよい。
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る情報発信促進装置を備えたコミュニティシステムの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るシステムは、情報発信促進装置としての機能を有する処理端末TM2Aと、1台の発信者端末TM1及び複数台(図では98台の場合を例示)のメンバ端末TM3〜TM100との間で、ネットワークNWを介してそれぞれ情報通信を可能にしたものである。各端末TM1〜TM100の利用者はそれぞれ異なる1名とする。なお、メンバ端末TM3〜TM100の台数は任意に変更してもかまわない。また、発信者端末TM1と処理端末TM2Aの機能は同一端末が担ってもよい。さらに、メンバの年齢や性別等の属性情報、つまりプロファイルに関係する情報は、それぞれのメンバが所持する端末TM3〜TM100に保存されており、システムはその情報を活用することができることを前提とする。
発信者端末TM1は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はパーソナル・コンピュータからなり、キーボード又はタッチパネルからなる入力部10を有している。この入力部10は、発信者ユーザが要望や意見等の投稿情報を入力するために使用される。
処理端末TM2も、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はパーソナル・コンピュータからなり、この実施形態を実現するために必要な機能として、要望関連情報記憶部(DB1)21と、メンバ情報記憶部(DB2)22と、メンバ類似度算出処理部23と、要望送信メンバ決定処理部24と、要望多数化処理部25を備えている。尚、このうちメンバ類似度算出処理部23と、要望送信メンバ決定処理部24と、要望多数化処理部25は、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを図示しないCPUに実行させることにより実現される。
要望関連情報記憶部(DB1)21は、発信者端末TM1において入力された要望情報の送信先を制御するために必要なパラメータと、発信者端末TM1において入力された要望情報に例えば賛同人数等の付加情報を付加するために必要なパラメータを格納するために用いられる。図4(a),(b)はこの要望関連情報記憶部(DB1)21に格納されるデータの一例を示すもので、(a)は情報発信がまだ行われていない初期状態であり、発信者ID、入力情報、公開閾値TH及び多数化数Pはいずれも“null”に設定される。また(b)は、ある発信者(例えば発信者ID=2)から要望情報の発信が行われた場合に、当該発信された要望情報を格納した例を示している。
メンバ情報記憶部(DB2)22は、メンバごとにそのIDに関連付けて当該メンバのプロファイル情報及びプロファイル付加情報を格納するために用いられる。プロファイル情報は、年齢や性別の他、例えば持病の有無といったメンバの属性を表す情報を含む。図5(a)は、格納されたプロファイル情報の一例を示すもので、ここでは100人分のプロファイル情報を格納した状態を示している。なお、プロファイル情報は、実際には図5(b)に示すように離散的パラメータのデータ形態で格納される。
プロファイル付加情報は、個々のメンバにコンテンツを送信するかどうか等の、システムが動作する上で必要な情報である。図6(a),(b)は、格納されたプロファイル付加情報の一例を示すもので、(a)は情報発信がまだ行われていない初期状態であり、類似度、送信判定、送信優先度及び賛同判定はいずれも“null”に設定されている。送信除外に関しては、送信対象から除外する端末が予め選択されている場合には、当該端末のIDに関連付けて例えば図6(a)に示すように送信除外の欄に“○”が記憶される。
メンバ類似度算出処理部23は、発信者端末TM1において要望情報を入力したメンバのプロファイル情報と、上記メンバ情報記憶部(DB2)22に格納された組織内の他の各メンバのプロファイル情報とをそれぞれ比較し、発信者のプロファイル情報と他の各メンバのプロファイル情報との間の類似度を計算する機能を有する。
要望送信メンバ決定処理部24は、上記メンバ類似度情報算出処理部23により算出された発信者のプロファイル情報と他の各メンバのプロファイル情報との間の類似度をもとに、発信者端末TM1において入力された要望情報を含むコンテンツの送信先となるメンバを決定する機能を有する。
要望多数化処理部25は、メンバ情報記憶部(DB2)22に格納された他のメンバのプロファイル情報を用いて、発信者が発信者端末TM1において入力した要望情報に関する多数化数Pを算出する。そして、上記発信者端末TM1において入力された要望情報と上記算出された多数化数Pをもとに、組織内の他のメンバの賛同を得られ易くするための送信コンテンツを作成する機能を有する。
メンバ端末TM3〜TM100も、上記発信者端末TM1と同様に例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はパーソナル・コンピュータからなり、本実施形態を実現する上で必要な機能として、賛同判定部30を備えている。賛同判定部30は、処理端末TM2からが送られたコンテンツについて当該メンバにより賛同する旨の情報が入力されたか否かを判定し、入力された場合に他のメンバが所持するメンバ端末へ賛同する旨の情報を返送するための機能を有する。
(動作)
次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明する。図2及び図3は、システムを構成する発信者端末TM1、処理端末TM2A及びメンバ端末TM3〜TM100の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
(1)発信者端末TM1における要望情報の入力
発信者端末TM1は、ステップS101で要望情報の入力を監視しており、入力されなければステップS102で受付待機する。一方、発信者が入力部10において要望情報を入力すると、発信者端末TM1は上記入力された要望情報をネットワークNWを介して処理端末TM2Aへ送信する。要望情報の入力手法は、自由記述、定型文との組み合わせ等、自由に決定することができる。
(2)処理端末TM2Aにおけるメンバ類似度計算
処理端末TM2Aは、上記発信者端末TM1から要望情報を受信すると、ステップS103において、上記受信された要望情報を発信者IDに関連付けて要望関連情報記憶部(DB1)21に格納する。またそれと共に、メンバ情報記憶部(DB2)22の発信者のIDと対応する行の送信除外判定のカラムに除外判定を行う旨を追記する。例えば、発信者(ID=2)が「温かいお風呂に入りたい」といった要望情報を入力したとする。この場合処理端末TM2では、図4(b)に示すように、上記入力された「温かいお風呂に入りたい」が要望関連情報記憶部(DB1)21に発信者ID=2と関連付けて記憶される。また、メンバ情報記憶部(DB2)22に、上記発信者ID=2に関連付けて送信除外判定を持つメンバである旨の情報が記憶される。
上記要望情報の格納処理が終了すると処理端末TM2Aは、次にメンバ類似度算出処理部23により、要望公開範囲の制御パラメータを決定する処理を以下のように実行する。すなわち、先ずステップS104において発信者のプロファイル情報をメンバ情報記憶部(DB2)22から読み出し、メンバ類似度算出処理を実行する。
メンバ類似度算出処理では、先ずステップS105により、組織内のメンバのプロファイル情報をメンバ情報記憶部(DB2)22から1名分読み出す。その際、当該メンバが予め定められた送信除外メンバに該当するかどうかを、ステップS106において、メンバ情報記憶部(DB2)22に予め格納された送信除外判定情報を参照して判定し、送信除外メンバに該当する場合には読み出し対象から除外する。なお、送信除外メンバは、例えば情報の発信者等が該当する。
上記送信除外メンバでないメンバのプロファイル情報が読み出されると、ステップS107において、当該読み出されたメンバのプロファイル情報と、上記発信者のプロファイル情報との類似度Sを計算する。類似度Sは、プロファイル情報が例えば図5(b)に示すような情報要素を含んでする場合、これらの情報要素を用いて
S=a×(年齢スコア)+b×(性別スコア)+c×(持病スコア)
+d×(薬スコア)+e×(酒スコア)+f×(煙草スコア)
+g×(運動スコア) …(1)
により計算できる。なお、a〜gは各情報要素に対する重み付け係数である。この式(1)は予め要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶されている。
ここで、各情報要素のスコアは二者の差分が小さいほど高くなるように設定される。例えば、年齢スコアは5歳以内の差ならば5点、10歳以上ならば2点に設定され、性別スコアは同一ならば5点、異なれば0点に設定される。また、薬スコアや酒スコア等のように二値で表現できない情報要素については例えば5段階評価で表現し、一致すれば5点、差が大きくなるほど減点するように設定する。図5(b)は以上のように設定されたスコアの一例を示すものである。
(3)類似度に基づく送信対象メンバの決定
処理端末TM2Aは、続いて要望送信メンバ決定処理部24により、要望の送信対象となるメンバの決定処理を以下のように実行する。すなわち、先ずステップS108により、上記計算された類似度Sと、要望関連情報記憶部(DB1)21に予め記憶されている類似度の閾値Tとを比較する。この比較の結果、S>Tであれば、当該メンバを送信対象メンバとして判定してその旨の情報をメンバ情報記憶部(DB2)22に格納する(ステップS109)。これに対しS<=Tであれば、当該メンバを非送信メンバとして判定してその旨の情報をメンバ情報記憶部(DB2)22に格納する(ステップS110)。
類似度の閾値Tは、例えば図4(a)に示すように「T=60」のように予め要望関連情報記憶部(DB1)61に記憶しておいてもよいが、図4(b)に示すようにID=2が発信者のIDであり、図6(b)に示すようにID=2に加えID=7も送信除外端末だったとすると、送信除外判定がなされた端末を除いた各メンバの類似度S1,S3,…,S6,S8,…,S100を先に導出して、
T=(S1+S3+…+S6+S8+…+S100)/98
のように算出するようにしてもよい。
以上のように一人のメンバについて、そのプロファイル情報の類似度の計算処理と、計算された類似度に基づく送信対象メンバの判定処理が終了すると、処理端末TM2AはステップS111において、メンバ情報記憶部(DB2)に格納された送信除外メンバを除く全てのメンバについて、上記ステップS104〜S110による処理が終了したか否か判定する。そして、処理を行っていないメンバが残っていれば、この未処理メンバの各々について上記ステップS104〜S110による処理を繰り返し実行する。
(4)要望の多数意見化及び送信コンテンツの作成
上記ステップS104〜S110による処理を繰り返すことにより、全てのメンバについて送信対象メンバであるか非送信メンバであるかの判定が終了すると、処理端末TM2Aは続いて要望多数意見化処理部25の制御の下で、要望の多数意見化処理を以下のように実行する。
多数意見化とは、実際にはまだ賛同が得られていない状態でも、発信者によって記入された要望情報が多くの賛同を集めているように見せかける処理を指す。この見せかける数値の大きさを多数化数Pと呼ぶ。多数化数Pは、メンバ数をUallとして、1より大きくかつUall−1を越えないように決定する。多数化数Pは、例えばUallの関数として
P=h×F(Uall) …(2)
により算出できる。なお、hは重み付け係数である。この式(1)は予め要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶してある。
要望多数意見化処理部25は、先ずステップS112によりUallをメンバ情報記憶部(DB2)22から求める。次にステップS113において、例えば式(2)を、
P=floor{0.1×(Uall−1)}
として算出する。ただし、Pは自然数とする。
例えば、メンバ情報記憶部(DB2)22に図5(a)に示すようなメンバ情報が記憶されている場合には、Uall =100なので、多数化数PはP=9と決定される。多数化数Pの算出には、ランダム等の他の式を使ってもよい。また、Uallの代わりにメンバ情報記憶部(DB2)22に保存された送信メンバの合計数Stotalを用いて算出を行ってもよい。
多数化数Pが決定されると、要望多数意見化処理部25はこの決定された多数化数Pを要望関連情報記憶部(DB1)21に格納する(ステップS114)。そして、当該多数化数Pと発信者が入力した要望情報の内容をもとに、他のユーザに公開するための送信コンテンツ(公開情報)を作成する(ステップS115)。図7(a)は、多数化数PがP=9の場合の送信コンテンツの一例を示すものである。なお、メンバ情報記憶部(DB2)22に保存されるプロファイル情報の属性に実名が含まれている場合には、例えば図7(b)に示すように発信者の実名を含むコンテンツを作成してもよい。
(5)送信コンテンツの送信
上記送信コンテンツの作成が終了すると、要望多数意見化処理部25は、ステップS116によりメンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象メンバのリストを読み出す。そして、この読み出したリストに記載された送信対象メンバに対し、上記作成されたコンテンツをステップS117により送信する。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、発信者端末TM1により要望情報が入力された場合に、処理端末TM2において当該発信者のプロファイル情報とメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶された各メンバのプロファイル情報との類似度Sをそれぞれ計算し、この計算された各類似度Sを閾値Tと比較して、類似度Sが閾値Tより大きいメンバを送信対象メンバと判定する。また、メンバ情報記憶部(DB2)22に記憶されたメンバの人数Uall の関数として、要望情報が多くの賛同を集めているように見せかけるための多数化数Pを決定し、この多数化数Pと上記発信者により入力された要望情報とを含む送信コンテンツを作成する。そして、この作成した送信コンテンツを、上記判定された送信対象メンバに対し配信するようにしている。
したがって、プロファイル情報をもとに賛同が得やすいと推測されるメンバに対して要望情報を配信することができ、その際に多数意見化処理により賛同者数を実際より多めに提示することで、賛同への心理的障壁を緩和して賛同者数を増やし、これにより多くのメンバに要望情報の発信を促すことができる。
[第2の実施形態]
例えば避難所のようなコミュニティでは、リーダが情報発信者からの要望を取りまとめて外部に伝達することが多い。その際、大量の要望の発信があれば、多数の人が同意した重要な要望事項としてリーダに伝達することができ、これをリーダが外部に伝達することで当該要望が叶う確率が高まる。
そこで、この発明の第2の実施形態は、前記第1の実施形態で述べた要望公開範囲の制御パラメータ決定処理機能(ステップS104〜S111)に加えて、公開閾値決定処理機能と要望公開範囲の制御処理機能を設け、これによりリーダに対しより多くの人が賛同した要望事項を伝達するようにしたものである。
また、前記第1の実施形態では、多数意見化を行う際に多数化数Pをメンバ数Uallや送信対象メンバの合計数Stotalの関数として算出していた。しかし、この方法では多数化数Pが非常に大きくなる可能性があり、自然な多数意見化にならない場合がある。そこで第2の実施形態は、公開閾値決定処理により決定された公開閾値TH1を多数化数Pの算出に活用することで、多数化数Pの値を自然な値に保つようにしたものである。
(構成)
図8は、この発明の第2の実施形態に係る情報発信促進装置を備えたコミュニティシステムの構成を示すブロック図である。尚、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施形態のシステムは、特定メンバが使用する特定端末TM101をさらに備え、処理端末TM2Bと当該特定端末TM101との間でネットワークNWを介して情報通信が可能となっている。特定端末TM101は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナル・コンピュータ等の情報端末からなり、表示部40を有する。
処理端末TM2Bは、この実施形態を実現するために必要な機能として、要望関連情報記憶部(DB1)21、メンバ情報記憶部(DB2)22、メンバ類似度算出処理部23、要望送信メンバ決定処理部24及び要望多数化処理部25に加え、公開閾値決定処理部26と、要望公開範囲変更処理部27をさらに備えている。尚、このうちメンバ類似度算出処理部23と、要望送信メンバ決定処理部24と、要望多数化処理部25と、公開閾値決定処理部26と、要望公開範囲変更処理部27は、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムを図示しないCPUに実行させることにより実現される。
公開閾値決定処理部26は、発信者から発信された要望情報をリーダに公開する際に、要望情報の賛同数がどのくらいになった場合にリーダに公開するかを判定するための公開閾値TH1を決定する機能を有する。
要望公開範囲変更処理部27は、賛同したメンバ数が公開閾値TH1を上回った場合に、メンバ情報記憶部(DB2)22で定義されている発信者以外の送信除外者のメンバ端末へ送信した発信者からの要望情報と、その時点での賛同人数をもとに要望コンテンツを作成して送信する機能を有する。
(動作)
次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明する。図9及び図10は当該システムの発信側端末TM1、処理端末TM2B及び特定端末TM101による処理手順と処理内容を示すフローチャートである。尚、同図において前記図2及び図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
(1)公開閾値の決定
公開閾値決定処理部26は、先ずステップS202において、メンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象メンバであるか非送信メンバであるかを表す情報を読み出し、この読み出した情報をもとに送信対象メンバの合計数Stotalを算出する。なお、上記メンバ情報記憶部(DB2)22に記憶された送信対象メンバであるか非送信メンバであるかを表す情報は、先に要望送信メンバ決定処理部24の制御の下ステップS108〜S110により判定された情報である。
公開閾値決定処理部26は、続いてステップS203において、公開閾値TH1を上記送信対象メンバの合計数Stotalの関数として、1より大きくかつStotalより小さい範囲で決定する。例えば、
TH1=i×G(Stotal) …(3)
により算出する。尚、iは重み付け係数である。この式(3)は要望関連情報記憶部(DB1)21に予め格納してある。
より具体的には、TH1=floor{0.6×Stotal}として算出する。なお、公開閾値TH1は、送信対象メンバの合計数Stotal以下の値であれば、ランダム設定などの別の手法で決定してもよい。公開閾値決定処理部26は、上記算出された公開閾値TH1をステップS204において要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶する。
(2)要望の多数意見化及び送信コンテンツの作成
処理端末TM2Bは、続いて要望多数意見化処理部25の制御の下、ステップS205〜S208により多数化数Pを決定する。多数化数Pは、例えば公開閾値TH1の関数として、
P=j×H(TH1) …(4)
により算出できる。なお、jは重み付け係数である。この計算式(4)は要望関連情報記憶部(DB1)21に予め格納されている。
具体的には、P=floor{0.1×(TH1)}として算出する。例えば、要望関連情報記憶部(DB1)21にTH1=90と保存されている場合にはP=9となる。ただし、Pは自然数である。なお、多数化数Pの計算には、ランダム抽出等の他の式を使ってもよい。
上記多数化数Pが決定されると、要望多数意見化処理部25は当該多数化数Pを要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶する(ステップS206)。そして、この多数化数Pと、発信者が入力した要望情報の内容とをもとに、ステップS207により送信コンテンツを作成する。図7(a)は、P=9の場合の送信コンテンツの内容を示すものである。なお、メンバ情報記憶部(DB2)22に保存されるプロファイル情報の属性に実名が含まれている場合には、図7(b)に示すように発信者の実名をコンテンツに含めるようにしてもよい。そして、上記作成された送信コンテンツを要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶する(ステップS208)。
(3)要望公開範囲の変更
処理端末TM2Bは、次に要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、要望情報の公開範囲を以下のように決定する。
すなわち、先ずステップS209において、メンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象と判定されているメンバのリストを読み出す。そして、ステップS210において、上記要望多数意見化処理により決定された多数化数Pと、先に発信者端末TM1から受信した要望情報とをもとに作成された送信コンテンツを、上記リストに従い送信対象メンバのメンバ端末へ送信する。この結果、送信対象メンバの端末には上記送信コンテンツが表示される。図7(a),(b)はその一例を示すもので、「賛同する」場合にメンバが押下するためのソフトウエアボタンが表示される。
送信コンテンツを受け取った各メンバは、自己の端末に表示された要望の内容と賛同者数をもとに当該要望に対し賛同するか否かを判断する。そして、賛同する場合には、例えば図7(a),(b)に示した「賛同する」ボタンを押す。この「賛同する」ボタンの押下は賛同判定部30により検出され、賛同したことを表す情報がメンバ端末から処理端末TM2Bに返送される。
なお、送信コンテンツに、「賛同する」ボタン以外に、例えば図11に示すように「確かに必要だ」、「私も欲しい」といった、より具体的な回答内容を返送させるためのボタンを表示させ、メンバがこれらのボタンを押下した場合にその情報を処理端末TM2Bに返送するようにしてもよい。
処理端末TM2Bは、要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、ステップS211により、賛同したことを表す情報の返送の有無とその数を監視しており、メンバ端末から賛同したことを表す情報が返送されると、当該賛同したことを表す情報を返送元のメンバのIDに関連付けてメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶させる(ステップS213)。
そして、ステップS214において、上記賛同したことを表す情報を返送したメンバの合計数を、上記公開閾値決定処理部26がステップS202〜S204により決定し保存した公開閾値TH1と比較する。この比較の結果、賛同したメンバの合計数が公開閾値TH1以下であればステップS212に戻って賛同者数がさらに増加するまで待機する。
一方、上記賛同者数が増加してその合計数が公開閾値TH1を上回ると、要望公開範囲変更処理部27はステップS215により、要望関連情報記憶部(DB1)21に記録されている発信者からの要望の内容ごとにその時点での賛同人数を示した要望コンテンツを作成する。そして、この作成された要望コンテンツをステップS216により特定端末TM101へ送信する。
この結果、特定端末TM101では上記要望コンテンツが受信され、表示部40に表示される。図12はこの表示された要望コンテンツの一例を示すものである。リーダは、特定端末TM101に表示された要望コンテンツをもとに、どの要望に対する賛同者が多いかを判断し、この賛同者が多い要望事項を支援機関等に伝達する。
(効果)
以上詳述したように第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、発信者の要望情報が、発信者の意見に賛同する可能性が高いと推測されるメンバに対して、多くのメンバが賛同しているように意見多数化されて送信されるので、メンバにとっては、賛同に対する心理的障壁が低くなると共に、賛同し易い意見ばかりが配信されてくるので、受信者がその後自分で要望を発信する行動を起こし易くなるという効果が期待できる。
しかも第2の実施形態では、公開閾値決定処理部26により、要望ごとに、1より大きくかつ送信対象メンバの合計数Stotal未満となるような公開閾値THを設定し、当該要望に対する賛同者数がこの公開閾値THを超えた場合に上記要望の内容とその賛同者数を含む送信コンテンツを送信対象メンバに配信するようにしている。このため、賛同者数の多い要望が選択されて送信対象メンバに配信されるので、メンバの要望発信に対する心理的障壁をさらに緩和することができる。さらに、公開閾値決定処理部26により決定された公開閾値TH1を多数化数Pの算出に活用するため、多数化数Pの値が大きくなり過ぎないようにすることができ、これにより多数化数Pの値を自然な数に保つことができる。
[第3の実施形態]
前記第2の実施形態では、メンバ類似度算出処理部23において、要望発信者及びメンバのプロファイル情報だけをパラメータとして類似度を算出するようにした。これに対しこの発明の第3の実施形態は、要望発信者及びメンバのプロファイル情報に要望情報の内容を加味して類似度を算出し、これにより要望の送信対象メンバをさらに高精度に決定できるようにしたものである。
(構成及び動作)
図13は、この発明の第3の実施形態に係る情報発信促進装置のメンバ類似度算出処理部23による処理手順と処理内容を示すフローチャートである。尚、この図13に示した処理は図9のステップS107に代わるものである。その他、装置の構成及び処理手順、処理内容については、図8、図9及び図10に示したものと同一なので、ここでの説明は省略する。
第3の実施形態では、要望情報のカテゴリ(要望カテゴリ)が予め複数種類定義され、この要望カテゴリが要望関連情報記憶部(DB1)21に予め記憶されている。また、要望カテゴリ別に類似度算出に用いる重み付け係数が予め設定され、この重み付け係数が要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶されている。図14はこの要望カテゴリ別の重み付け係数の一例を示すもので、要望カテゴリを85種類定義し、これら85種類の要望カテゴリの各々について年齢、性別、飲酒頻度、喫煙頻度の重み付け係数を記憶したものを示している。なお、要望カテゴリとしては、例えば「入浴」、「食事」、「飲み物」、「たばこ」、「運動」等が定義される。
メンバ類似度算出処理部23は、先ずステップS301により要望情報を要望関連情報記憶部(DB1)21から読み出す。続いてステップS302により、要望カテゴリの一覧情報を要望関連情報記憶部(DB1)21から読み出す。そして、メンバ類似度算出処理部23は、ステップS303において、要望情報と各要望カテゴリとの関連度を計算して点数化し、関連が高い要望カテゴリを決定する。
要望カテゴリの関連度を計算する手法としては複数の手法が考えられるが、任意の手法を用いてかまわない。一例を挙げる。要望カテゴリごとに、この要望カテゴリに属する単語データベースを要望関連情報記憶部(DB1)21に登録しておく。そして、要望情報を既存の形態素解析手法等により分析し、これらの分解された単語がカテゴリ別の単語データベースに登録されているか否かを判定する。この判定の結果、あるカテゴリの単語データベースに該当する単語が登録されていた場合に、当該カテゴリに点数を加算する。最終的に、カテゴリごとの点数によってどのカテゴリに属しているのかを決定する(ステップS304)。
例えば、いま要望情報が「お風呂に入りたい」であり、要望カテゴリの関連計算の対象が名詞「お風呂」だけだったとする。さらに「お風呂」が、要望カテゴリ「入浴」の単語データベースにのみ登録があったとすると、入浴カテゴリに点数が加算される。この加算処理により5点が加点されたとすると、この要望情報の要望カテゴリとの関連度は入浴5点、他0点で、ここでは、「入浴」カテゴリが選択される。
入浴カテゴリが選択された場合、第1の実施形態で述べた類似度Sの計算式(1)の年齢スコアの重み付け係数aの部分に図14の「aa1」が代入される。また、性別スコアの重み付け係数bの部分に図14の「ff1」が代入される。このように、選択された要望カテゴリごとに、類似度Sの計算式(1)に重み付け係数が代入される。
なお、図14では一部の項目についてのみの例を示しているが、類似度Sの計算式(1)に合わせて、プロファイルで用いられるすべての項目について重み付け係数を用意しておく。ここで選択された重み付け係数を用いて、発信者とメンバの類似度を計算する(ステップS305)。
また、先の例では要望カテゴリを1種類のみ選択したが、要望情報が「食事」と「入浴」等のように、複数の要望カテゴリと関連を持つ場合も考えられる。このような場合は、図14に示すように各要望カテゴリの行に格納されている重み付け係数と、図15に示すような要望カテゴリごとの関連度を用いて、各要望カテゴリの重み付け係数を重み付けして、類似度Sの計算式(1)の重み付け係数として用いることができる。
例えば、「お風呂に入って美味しい食事がしたい」という要望が入力され、さらに例えば図15に示すように要望カテゴリ別の関連度が算出されたとき、
(6×aa1+4×aa2+3×aa3)/(6+4+3)
を、式(1)の重み付け係数aに代入すればよい。
(効果)
以上詳述したように第3の実施形態では、要望発信者及びメンバのプロファイル情報に、さらに要望カテゴリ別に設定した重み付け係数を加味して類似度を算出するようにしている。したがって、要望情報の送信対象メンバを要望情報の中身に応じて、より賛同しそうなメンバを送信メンバとして選ぶことができ、これにより賛同してもらえる確率のさらなる向上が期待できる。
[第4の実施形態]
この発明の第4の実施形態は、複数のメンバを、発信者との間のプロファイル情報の類似度を基準にグループ分けし、先ず類似度の高いグループ(賛同判定を得やすいと考えられるメンバで構成される)へ要望情報のコンテンツを送信し、一定の賛同が得られたのちに類似度の低いグループへ当該コンテンツを送信するようにしたものである。また、要望情報のコンテンツを送信したもののまだ賛同していないメンバに対して要望情報のコンテンツを再度送信するようにしたものである。さらに、賛同人数が一定数を超えると、パブリックディスプレイ等の公共空間に要望情報を表示するようにしたものである。
(構成)
図16は、この発明の第4の実施形態に係る情報発信促進装置を含むコミュニティシステムの構成を示すブロック図である。尚、同図において前記図1及び図8と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施形態のシステムは、公共端末TM102をさらに備え、処理端末TM2Bから送信されたコンテンツをネットワークNWを介して上記公共端末TM102へ送信し表示することが可能となっている。公共端末TM102は、例えば不特定多数の人に情報を提示するためにビルのロビー、集会場又は街頭に設置されたパブリックディスプレイからなり、上記処理端末TM2Cから送信されたコンテンツを受信して表示部41に表示する。
(動作)
次に、本実施形態に係るシステムの動作を処理端末TM2Cの動作を中心に説明する。図17〜図19はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。なお、図17において前記図2又は図9と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施形態は、メンバを類似度に応じて、コンテンツを送信する5つのグループと送信しないグループとからなる、合わせて6つのグループに分ける。なお、グループ数は6グループに限らず任意に設定可能である。発信者に応じて設定された類似度閾値T1〜T5、公開閾値TH1〜TH5及び多数化数P1〜P5は、例えば図20(a),(b)に示すようにそれぞれ5種類存在し、要望関連情報記憶部(DB1)21に予め記憶されている。また、このうち類似度閾値T1〜T5については、図20(c)に示すように要望関連情報記憶部(DB1)21に単独で記憶されている。
(1)メンバのグループ化
処理端末TM2Cは、要望送信メンバ決定処理部24の制御の下で、以下のように送信対象メンバを決定する処理を実行する。
すなわち、先ずプロファイル情報の類似度が計算されたメンバがどのグループに所属するかを判定する。次に、図17に示すようにステップS401において、メンバ類似度算出処理部23により計算された類似度を上記要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶された閾値T5と比較する。そして、類似度がT5以下であれば、ステップS402により当該メンバは非送信メンバと決定し、メンバ情報記憶部(DB2)22に記憶する。これに対し、類似度がT5より大きいときには、ステップS403により当該類似度を閾値T4と比較する。閾値T4は上記閾値T5より大きな値に設定されている。
この比較の結果、類似度がT4以下であれば、ステップS404により当該メンバを第5次送信メンバと決定して、メンバ情報記憶部(DB2)22に記憶する。一方、類似度が閾値T4より大きい場合には、当該類似度を閾値T4より大きく設定された閾値T3,T2と順次比較し、その比較結果類似度が閾値T3,T2以下であれば当該メンバをそれぞれ第4次及び第3次送信メンバと決定してメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶する。また、類似度が上記閾値T2よりさらに大きければ、当該類似度を値が最も大きな閾値T1とステップS404で比較する。そして、その比較の結果類似度が閾値T1以下であれば、ステップS405により当該メンバを第2次送信メンバと決定してメンバ情報記憶部(DB2)22に記録させる。これに対し類似度が閾値T1より大きい場合には、ステップS406により当該メンバを第1次送信メンバと決定してメンバ情報記憶部(DB2)22に記録させる。
例えば、いま類似度閾値T1〜T5が図20(c)に示すようにT1=60、T2=50、T3=40、T4=25、T5=10に設定され、この状態でID=100に対応するメンバの発信者に対する類似度=65と算出されたとする。この場合、類似度=65は閾値T5〜T1のどれよりも大きいため、当該メンバは第1次送信メンバと決定されて記憶される。例えば図6(b)に示すように、上記ID=100のメンバは送信対象メンバであることが記憶されると共に、送信優先度のカラムに“1”が記憶される。これらの情報から、ID=100のメンバは第1次送信メンバのグループに属していると判定できる。
(2)公開閾値の決定
上記要望送信メンバ決定部23において、発信者と特定メンバを除く全てのメンバについてその類似度に応じたグループ化処理が終了したことがステップS111で判定されると、処理端末TM2Cは公開閾値決定部26の制御の下で、以下のように公開閾値の決定処理を実行する。
すなわち、公開閾値決定部26は先ずステップS407においてメンバ情報記憶部(DB2)22から第1次送信メンバ(ユーザ)を抽出してその数Stotal1を算出し、続いてステップS408により公開閾値TH1を1より大きくかつ上記第1次送信メンバ数Stotal1より小さい範囲で決定する。そして、この決定された第1次送信メンバに対応する公開閾値TH1を、ステップS409により要望関連情報記憶部(DB1)21に格納する。
次にステップS410において、今度は第2次送信メンバ(ユーザ)をメンバ情報記憶部(DB2)22から抽出してその数Stotal2を算出し、続いてステップS411により公開閾値TH2をTH1より大きくかつ上記第1次送信メンバ数Stotal2より小さい範囲で決定して、この決定された第2次送信メンバに対応する公開閾値TH2をステップS412により要望関連情報記憶部(DB1)21に格納する。
以下同様に、第3次送信メンバ、第4次送信メンバ及び第5次送信メンバのそれぞれについて公開閾値TH3,TH4,TH5が決定される。
最後に公開閾値決定部26は、ステップS413において、全体公開閾値THall を、第5次送信メンバに対応する公開閾値TH5より大きくかつ全メンバ数より小さい範囲で決定し、この決定された全体公開閾値THall をステップS414により要望関連情報記憶部(DB1)21に格納する。全体公開閾値THall は、公開範囲をコミュニティ全体とするときの賛同人数の閾値である。これはTH5より大きくかつ全送信ユーザ数以下の範囲で、例えばランダムに定めてもよい。
なお、ステップS407からS412までの処理は第2の実施形態と同様に行うことができ、また第5次送信ユーザに送信するときの公開閾値TH5は、その時点で送信されているユーザの合計ΣStotal(k)の関数として、式(3)と同様の手法で決定することができる。
(3)要望の多数意見化及び送信コンテンツの作成
以上のように公開閾値TH1,TH2,TH3,TH4,TH5及びTHall が決定されると、要望多数意見化処理部25の制御の下で、要望情報を多数意見化して送信コンテンツを生成する処理を以下のように実行する。
すなわち、先ず多数化数P1〜P5をそれぞれ決定する。P(k)は、図18に示すようにステップS416,S420,…,S424において、
P(k)=m×H(TH(k)) …(5)
により算出できる。kは1〜5の整数、mは重み付け係数である。この式(5)は要望関連情報記憶部(DB1)21に予め記憶されている。
上記式(5)は、例えば
P(k)=floor{0.68×(TH(k))}
とする。ただし、P(k)は自然数とする。
この式を用いると、要望関連情報記憶部(DB1)21に例えばTH5=30と保存されている場合にはP5=20となる。なお、多数化数P(k)の算出には、ランダム設定等の他の式を使ってもよい。
以上のように算出された多数化数P1〜P5は、それぞれステップS417,S421,…,S425により要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶される。
要望多数意見化処理部25は、次にステップS418,S422,…,S426において、要望関連情報記憶部(DB1)21に格納されている要望情報と上記算出された多数化数P(k)とをもとに、それぞれ第1次送信コンテンツから第5次送信コンテンツまでを作成する。そして、作成した送信コンテンツをステップS419,S423,…,S427により要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶させる。図21(a),(b)は、上記作成された送信コンテンツのうち、それぞれ第1次及び第2次送信メンバ向けの送信コンテンツの表示例を示すものである。
なお、第2次送信メンバ向けの送信コンテンツを作成する際に、例えば第1次送信メンバで賛同していないメンバに向けて、図21(c)に示すように再送信用のコンテンツを作成して要望関連情報記憶部(DB1)21に記憶するようにしてもよい。
(4)要望公開範囲の変更
上記のように第1次乃至第5次の各送信グループ別に、要望の多数意見化処理とその多数化数P(k)に応じた送信コンテンツの作成が終了すると、処理端末TM2Cは要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、メンバ端末TM3〜TM100への送信グループ別の送信コンテンツの送信処理と、特定端末TM101及び公共端末TM102への要望コンテンツ及び要望情報の送信処理を以下のように実行する。
すなわち、先ずステップS428において、メンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象と判定されているメンバのうち第1次送信グループに属するメンバのリストを読み出す。そして、ステップS429において、上記要望多数意見化処理により作成された第1次送信メンバ向けの送信コンテンツを、上記リストに従い第1次送信メンバのメンバ端末へ送信する。この結果、第1次送信メンバの端末には上記送信コンテンツが表示される。図21(a)にその表示結果の一例を示す。同図に示すように送信コンテンツには、「賛同する」場合にメンバが押下するためのソフトウエアボタンが表示される。
送信コンテンツを受け取った第1次送信メンバは、自己の端末に表示された要望の内容と賛同者数をもとに当該要望に対し賛同するか否かを判断する。そして、賛同する場合には、例えば図21(a)に示した「賛同する」ボタンを押す。この「賛同する」ボタンの押下は賛同判定部30により検出され、賛同したことを表す情報がメンバ端末から処理端末TM2Cに返送される。
処理端末TM2Cは、要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、ステップS430により、第1次送信メンバからの賛同したことを表す情報の返送の有無とその数を監視しており、メンバ端末から賛同したことを表す情報が返送されると、当該賛同したことを表す情報を返送元のメンバのIDに関連付けてメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶させる(ステップS432)。
そして、ステップS433において、上記賛同したことを表す情報を返送したメンバの合計数を、上記公開閾値決定処理部26がステップS407〜S409により決定して保存した公開閾値TH1と比較する。この比較の結果、第1次送信メンバのうち賛同したメンバの合計数が公開閾値TH1以下であれば、ステップS431に移行して賛同者数がさらに増加するまで待機する。
一方、上記第1次送信メンバの賛同者数が増加してその合計数が公開閾値TH1を上回ると、要望公開範囲変更処理部27は続いてメンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象と判定されているメンバのうち第2次送信グループに属するメンバのリストを読み出す。そして、先に要望多数意見化処理により作成された第2次送信メンバ向けの送信コンテンツを、上記リストに従い第2次送信メンバのメンバ端末へ送信する。この結果、第2次送信メンバの端末には上記送信コンテンツが表示される。図21(b)にその表示結果の一例を示す。同図に示すようにこの場合も送信コンテンツには、「賛同する」ボタンが表示される。
尚、このとき、上記第1次送信グループの中でまだメンバ情報記憶部(DB2)22のプロファイル付加情報の賛同判定がなされていないメンバを抽出し、この抽出した第1次送信メンバに第2次送信コンテンツを再送信するようにしてもよい。その際、未賛同の第1次送信メンバに対し再送信するコンテンツの内容は、第2次送信メンバに送信するコンテンツとは異ならせるようにするとよい。例えば、第1次送信メンバのうち未賛同のメンバに再送するコンテンツの内容を、図21(c)に示すように「最初にお知らせした時から15人増えました!」なる一文を追記したものとする。
尚、送信コンテンツが送信済でかつ賛同判定がまだなされていないメンバに対する再度の送信は、送信コンテンツを未送信のメンバに送信するタイミングと同時でなくても構わない。また、送信回数が複数回あってもよく、そのコンテンツは送信コンテンツでも、また別に準備したコンテンツであってもよい。
上記送信コンテンツを受け取った第2次送信メンバは、自己の端末に表示された要望の内容と賛同者数をもとに当該要望に対し賛同するか否かを判断する。そして、賛同する場合には、例えば図21(b)に示した「賛同する」ボタンを押す。この「賛同する」ボタンの押下は賛同判定部30により検出され、賛同したことを表す情報がメンバ端末から処理端末TM2Cに返送される。
処理端末TM2Cは、要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、第2次送信メンバからの賛同したことを表す情報の返送の有無とその数を監視しており、メンバ端末から賛同したことを表す情報が返送されると、当該賛同したことを表す情報を返送元のメンバのIDに関連付けてメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶させる。
そして、上記賛同したことを表す情報を返送したメンバの合計数を、上記公開閾値決定処理部26がステップS410〜S412により決定して保存した公開閾値TH2と比較する。この比較の結果、第2次送信メンバのうち賛同したメンバの合計数が公開閾値TH2以下であれば、賛同者数がさらに増加するまで待機する。
尚、上記第1次送信グループの中でまだ賛同していないメンバにも第2次送信メンバ向けのコンテンツを送信した場合には、当該第1次送信メンバからの賛同情報の返信を受付け、その結果を返送元のメンバのIDに関連付けてメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶させる。
一方、上記第2次送信メンバの賛同者数が増加してその合計数が公開閾値TH2を上回ると、要望公開範囲変更処理部27は上記第1次及び第2次送信メンバに対する処理と同様に、第3次送信メンバに対し当該第3次送信メンバ向けの送信コンテンツの送信を行う。そして、当該第3次送信メンバからの賛同数を計算してその数が公開閾値TH3より大きくなると、続いて第4次送信メンバに対し送信コンテンツを送信し、かつ当該第4次送信メンバからの賛同数が公開閾値TH4を超えるか否かを判定する。
上記判定の結果、第4次送信メンバからの賛同数が公開閾値TH4を超えたとする。そうすると要望公開範囲変更処理部27は、最後にステップS434によりメンバ情報記憶部(DB2)22から送信対象と判定されているメンバのうち第5次送信グループに属するメンバのリストを読み出す。そして、先に要望多数意見化処理により作成された第5次送信メンバ向けの送信コンテンツを、ステップS435において上記リストに従い第5次送信メンバのメンバ端末へ送信する。
尚、上記第3次、第4次及び第5次の各送信メンバに送信コンテンツを送信する際に、それぞれ第2次、第3次、第4次の各送信メンバの中でまだ賛同情報を返信していないメンバに対し、上記第3次、第4次及び第5次の各送信メンバ向けのコンテンツを再送信するようにしてもよい。その際、再送信するコンテンツの内容を、再送信であることがメンバに伝わるように、第3次、第4次及び第5次の各送信メンバに向けて初めて送信するコンテンツとは異ならせるようにしてもよい。
処理端末TM2Cは、要望公開範囲変更処理部27の制御の下で、ステップS436において第5次送信メンバからの賛同したことを表す情報の返送の有無とその数を監視しており、第5次送信メンバの端末から賛同したことを表す情報が返送されると、当該賛同したことを表す情報を返送元のメンバのIDに関連付けてメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶させる(ステップS438)。
そして、上記賛同したことを表す情報を返送したメンバの合計数を、上記公開閾値決定処理部26がステップS413〜S415により決定し保存した公開閾値TH5と比較する。この比較の結果、第5次送信メンバのうち賛同したメンバの合計数が公開閾値TH5以下であれば、賛同者数がさらに増加するまでステップS437で待機する。
さて、上記第5次送信メンバの賛同者数が増加してその合計数が公開閾値TH5を上回ると、要望公開範囲変更処理部27はステップS440において要望関連情報記憶部(DB1)21に記録されている発信者からの要望の内容ごとにその時点での賛同人数を示した要望コンテンツを作成する。そして、この作成された要望コンテンツをステップS441により特定端末TM101へ送信する。
この結果、特定端末TM101では上記要望コンテンツが受信され、表示部40に表示される。図12にこその表示結果の一例を示す。リーダは、この特定端末TM101に表示された要望コンテンツをもとに、どの要望に対する賛同者が多いかを判断し、この賛同者が多い要望事項を支援機関等に伝達することができる。
次に要望公開範囲変更処理部27は、上記特定端末TH101に対し要望コンテンツを送信した後も送信済のメンバ端末からの賛同情報の返信をステップS442で監視し、返信があるとその賛同情報をステップS444でメンバ情報記憶部(DB2)22に記憶する。そして、その賛同者数の合計値を計算し、この賛同者数の合計値をステップS445により公開閾値THall と比較する。この比較の結果、賛同者数の合計値が公開閾値THall 以下であればステップS443にて賛同者数の増加を待機する。一方、賛同者数の合計値が公開閾値THallを越えると、ステップS446において公開端末向けの要望情報を作成し、この作成した要望情報を公開端末TM102へ送信する。
公開端末TM102は、処理端末TM2Cからの要望情報を受信すると、この要望情報を表示部41に表示する。図22はその表示結果の一例を示すものである。したがって、この公開端末TM102に表示された要望情報を見ることにより、メンバは例えば端末を所持していない場合や所持していても端末の電源を切っていた場合でも、要望情報の内容を確認することが可能となる。また、非送信グループに属するメンバも要望情報の内容を知ることができ、これにより賛同情報を発信することが可能となる。
(効果)
以上詳述したように第4の実施形態によれば、類似度の高いメンバだけでなく類似度の低いメンバにも要望情報が配信されるので、類似度の低いメンバも要望情報に賛同し易くなり、これにより要望情報に対する賛同者をさらに増加させることができる。また、賛同していないメンバに対して要望情報のコンテンツを再送信することで、賛同人数のさらなる増加が期待できる。さらに、賛同人数が一定数THall を超えた場合には当該要望情報が公共端末TM102に表示される。このため、要望情報の送信対象になっていなかったメンバも要望情報を知ることが可能となり、これによりさらに賛同者を増やすことができる。
[その他の実施形態]
第4の実施形態においては未賛同のメンバに対し1回だけ送信コンテンツを再送信するようにしたが、複数回繰り返し送信するようにしてもよい。このようにすると、未賛同のメンバが賛同する機会をさらに増やすことが可能となり、延いては要望情報の発信を促進させることができる。
また、前記実施形態では災害時の避難所における要望を収集する場合を例にとって説明したが、マンションの管理組合や企業の労働組合等の、災害時以外のコミュニティにおける要望情報の収集に本発明を適用することができる。さらに、前記各実施形態では特定の処理端末TM2においてこの発明に係る情報発信促進処理を実行する場合を例にとって説明したが、例えばクラウドシステムのサーバ装置において情報発信促進処理を実行するようにしてもよい。
その他、メンバ間の類似度を算出するためのプロファイル情報の内容や類似度を判定するための閾値、多数意見数や公開閾値の決定方法、メンバ類似度算出処理、要望送信メンバの決定処理、公開閾値決定処理、要望の多数意見化処理及び要望公開範囲の変更処理の各処理手順と処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
TM1…発信者端末、TM2A,TM2B,TM2C…処理端末、TM3〜TM100…メンバ端末、TM101…特定端末、TM102…公共端末、NW…ネットワーク、10…入力部、21…要望関連情報記憶部(DB1)、22…メンバ情報記憶部(DB2)、23…メンバ類似度算出処理部、24…要望送信メンバ決定処理部、25…要望多数化処理部、26…公開閾値決定処理部、27…要望公開範囲変更処理部、30…賛同判定部、40,41…表示部。

Claims (10)

  1. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置であって、
    前記複数のユーザの識別情報にそれぞれ関連付けて当該ユーザの属性情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
    前記投稿情報を受信した場合に、前記ユーザ情報記憶手段に記憶された属性情報をもとに、当該発信元のユーザと他の各ユーザとの間の類似度をそれぞれ計算し、この計算された類似度が予め設定されたしきい値を超えるユーザを前記公開情報の配信先ユーザとして選択し、さらに当該配信先として選択された配信先ユーザを、前記類似度の計算結果をもとに第1のユーザグループと当該第1のユーザグループより類似度が低い第2のユーザグループに分割する配信先ユーザ選択手段と、
    前記選択された配信先ユーザのうち、先ず第1のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末へ前記公開情報を送信し、当該送信先の第1のユーザグループに属するユーザ端末からの賛同数を集計し、その集計結果が予め設定したしきい値を超えた場合に前記第2のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末に対し前記公開情報を送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする情報発信促進装置。
  2. 前記配信先ユーザ選択手段は、
    予め設定した複数の投稿カテゴリの各々に対応付けてユーザの属性情報に対する重み付け情報を記憶した投稿カテゴリ別重み付け情報記憶手段と、
    前記受信された投稿情報と前記複数の投稿カテゴリとの間の関連度を算出して、この関連度をもとに予め設定した条件を満たす投稿カテゴリを選択し、当該選択された投稿カテゴリに対応付けられた重み付け情報を前記投稿カテゴリ別重み付け情報記憶手段から読み出す手段と、
    前記ユーザ情報記憶手段に記憶された属性情報に前記読み出された重み付け情報を加味して、前記発信元のユーザと他の各ユーザとの間の類似度をそれぞれ計算し、この計算された類似度が予め設定されたしきい値を超えるユーザを、前記公開情報の配信先ユーザとして選択する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の情報発信促進装置。
  3. 前記送信手段は、
    前記選択された配信先ユーザが使用するユーザ端末に対し、前記公開情報を送信する手段と、
    前記ユーザ端末からの賛同の有無を表す情報の返送を監視し、この監視結果に基づいて前記公開情報を送信済でかつ未賛同のユーザを選択して、当該選択されたユーザが使用するユーザ端末へ前記公開情報を再送する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の情報発信促進装置。
  4. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置であって、
    前記投稿情報を受信した場合に、前記ユーザの数及び前記公開情報の配信先ユーザ数のうちの少なくとも一方を関数として、前記投稿情報に対する賛同者数を割増しするための多数化数を算出し、当該算出された多数化数を反映した割増し後の賛同者数を表す情報と前記受信された投稿情報を含む公開情報を作成する公開情報作成手段と、
    前記作成された公開情報を、前記他のユーザ端末に対し送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする情報発信促進装置。
  5. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末、及び特定ユーザが使用する特定端末の間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた情報発信促進装置であって、
    前記公開情報の配信後に、当該配信先のユーザ端末からの賛同の有無を表す情報の収集結果をもとに前記公開情報に対する賛同者数を計算し、この計算された賛同者数が予め設定された第1の公開閾値を超えた場合に、投稿情報に対する賛同状況を表す情報を作成して前記特定端末へ送信する送信手段
    を具備することを特徴とする情報発信促進装置。
  6. 前記複数のユーザ端末及び特定端末に加え、公共エリアに設置された公開端末との間でも通信ネットワークを介して通信が可能な場合に、
    前記送信手段は、前記計算された賛同者数が予め設定された第2の公開閾値を超えた場合に、前記公開情報を前記公開端末へ送信する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項5記載の情報発信促進装置。
  7. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた装置が実行する情報発信促進方法であって、
    前記投稿情報を受信した場合に、予め記憶された前記複数のユーザの属性情報をもとに当該発信元のユーザと他の各ユーザとの間の類似度をそれぞれ計算する過程と、
    前記計算された類似度が予め設定されたしきい値を超えるユーザを、前記公開情報の配信先ユーザとして選択し、さらに当該配信先として選択された配信先ユーザを、前記類似度の計算結果をもとに第1のユーザグループと当該第1のユーザグループより類似度が低い第2のユーザグループに分割する過程と、
    前記選択された配信先ユーザのうち、先ず第1のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末へ前記公開情報を送信し、当該送信先の第1のユーザグループに属するユーザ端末からの賛同数を集計し、その集計結果が予め設定したしきい値を超えた場合に前記第2のユーザグループを選択して当該グループに属するユーザ端末に対し、前記公開情報を送信する過程と
    を具備することを特徴とする情報発信促進方法。
  8. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた装置が実行する情報発信促進方法であって、
    前記投稿情報を受信した場合に、前記ユーザの数及び前記公開情報の配信先ユーザ数のうちの少なくとも一方を関数として、前記投稿情報に対する賛同者数を割増しするための多数化数を算出する過程と、
    前記算出された多数化数を反映した割増し後の賛同者数を表す情報と、前記受信された投稿情報とを含む公開情報を作成する過程と、
    前記作成された公開情報を前記他のユーザ端末に対し送信する過程と
    を具備することを特徴とする情報発信促進方法。
  9. 各々ユーザが使用する複数のユーザ端末、及び特定ユーザが使用する特定端末の間で通信ネットワークを介して通信が可能であり、ユーザ端末から送信された投稿情報を受信して、この受信された投稿情報を含む公開情報を他のユーザ端末へ配信し、当該配信先のユーザ端末から前記投稿情報に対する賛同の有無を表す情報を収集するコミュニティサービス機能を備えた装置が実行する情報発信促進方法であって、
    前記公開情報の配信後に、当該配信先のユーザ端末からの賛同の有無を表す情報の収集結果をもとに、前記公開情報に対する賛同者数を計算する過程と、
    前記計算された賛同者数が予め設定された第1の公開閾値を超えた場合に、投稿情報に対する賛同状況を表す情報を作成して前記特定端末へ送信する過程と
    を具備することを特徴とする情報発信促進方法。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに1項に記載の情報発信促進装置が具備する手段に対応する処理を、前記情報発信促進装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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