JP5614871B2 - 熱可塑性樹脂製遮熱床シート - Google Patents
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Description
特に表面に凹凸を設けた床材の場合は、凹凸部の形成後に遮熱性を有した塗料を塗布するために塗料の被膜が凸部には形成され難く、逆に凹部には塗料が溜まってしまい均一な被膜を形成することが困難であった。さらに、凸部は凹部に比して磨耗されやすく塗料による被膜がより剥がれやすく、遮熱性を有した塗料による被膜の耐久性という面においても問題があった。
紫外線吸収剤の添加量は熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜2.0重量部が好ましく、0.3〜1.5重量部がさらに好ましい。添加量が0.1重量部より少ないと効果が得られにくく、添加量が2.0重量部より多くなると加工機へのプレートアウトやブルームやブリードといった問題を生じる可能性があるからである。
また、本発明の上記試験に使用される殺菌消毒剤は、実際に殺菌消毒剤としてプールで使用されており変色で問題となる殺菌消毒剤である。プールサイド等を主な敷設場所とする熱可塑性遮熱床シートの場合には、上記塩素系殺菌消毒剤で評価することが好ましい。
さらに、基材層を各層の層間に設ける場合には、上記のようにシートと基材層を積層後に、シートを積層した裏面側にさらにシートを積層することで製造することが出来る。この裏面側にシートを積層する際にも、上記と同様に、あらかじめ製造しておいたシートをラミネート機で積層してもよく、また、カレンダーや押出機等でシートを製造すると同時に前記裏面側に積層することも出来る。また、基材層と各層との密着性が充分に得られない場合には、基材層に各種のプライマー処理を施すことが出来る。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して酸化チタン系顔料(TiO2)を8.0重量部、複合酸化物系グリーン顔料(組成:TiO2−CoO−NiO−ZnO)を5.0重量部、複合酸化物系ブルー顔料(組成:CoO−Al2O3)1.5重量部を各々複合添加して、シート化したサンプルを作製した。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して酸化チタン系顔料(TiO2)を10.0重量部、複合酸化物系グリーン顔料(組成:TiO2−CoO−NiO−ZnO)を5.0重量部、複合酸化物系ブルー顔料(組成:CoO−Al2O3)1.5重量部を各々複合添加したこと以外は、表層−1と同様にしてシートサンプルを作製した。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して酸化チタン系顔料(TiO2)を12.0重量部、複合酸化物系グリーン顔料(組成:TiO2−CoO−NiO−ZnO)を5.0重量部、複合酸化物系ブルー顔料(組成:CoO−Al2O3)1.5重量部を各々複合添加したこと以外は、表層−1と同様にしてシートサンプルを作製した。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して複合酸化物系グリーン顔料(組成:TiO2−CoO−NiO−ZnO)を5.0重量部単独で添加したこと以外は、表層−1と同様にしてシートサンプルを作製した。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して複合酸化物系ブルー顔料(組成:CoO−Al2O3)を1.5重量部単独で添加したこと以外は、表層−1と同様にしてシートサンプルを作製した。
塩化ビニル樹脂100重量部に対して酸化チタン系顔料(TiO2)を8.0重量部単独で添加したこと以外は、表層−1と同様にしてシートサンプルを作製した。
<日射反射率の測定>
JIS A 5759「窓ガラス用フィルム」における光学的性能試験に準拠して行った。表層の日射反射率の測定結果は表1に示した。
上記の方法で測定した日射反射率が57%であった表層−3を表層として選択し、これに裏層を積層させることで、表面が平坦状の熱可塑性遮熱床シートを作製した。更に、このシートにエンボス加工を施すことによって、凸部の上面積が3.3mm2、隣接する凸部同士の間隔が1.1mm、凸部の高さが0.8mm、である塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
ここで裏層は、基材層の両面に塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤50重量部、安定剤3重量部、無機質充填剤150重量部を配合した樹脂材料からなる層を積層してシート化することで作製した。
凸部の上面積が4.2mm2、隣接する凸部同士の間隔が1.7mm、凸部の高さが0.7mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が8.0mm2、隣接する凸部同士の間隔が2.6mm、凸部の高さが1.3mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が7.5mm2、隣接する凸部同士の間隔が2.4mm、凸部の高さが1.0mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が9.5mm2、隣接する凸部同士の間隔が1.4mm、凸部の高さが1.1mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が6.0mm2、隣接する凸部同士の間隔が2.0mm、凸部の高さが1.5mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が3.7mm2、隣接する凸部同士の間隔が0.9mm、凸部の高さが0.8mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が10.1mm2、隣接する凸部同士の間隔が2.6mm、凸部の高さが1.5mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が3.3mm2、隣接する凸部同士の間隔が1.3mm、凸部の高さが1.6mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が3.3mm2、隣接する凸部同士の間隔が3.5mm、凸部の高さが0.6mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が2.7mm2、隣接する凸部同士の間隔が0.5mm、凸部の高さが2.0mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
凸部の上面積が12.0mm2、隣接する凸部同士の間隔が3.1mm、凸部の高さが0.3mmとなるエンボス加工を施したこと以外は、実施例1と同様にして表面に凸部を複数形成した塩化ビニル系樹脂シートを作製した。
<評価方法及び評価基準>
(1)素足の温感性:得られた塩化ビニル系樹脂シートを夏期晴天時に屋外に設置し人が素足歩行し、素足の温感性を評価した。
○:熱いと感じにくく素足歩行が可能
△:熱さを感じるが素足歩行が可能
×:熱くて素足歩行が困難
(2)足裏への感触:得られた塩化ビニル系樹脂シートを夏期晴天時に屋外に設置し人が素足歩行し、素足への感触を評価した。
○:素足で歩行する際に痛いと感じない
△:素足で歩行する際に痛さを感じるが、素足歩行が可能
×:素足で歩行する際に痛いと感じ、素足歩行が困難
(3)排水性:床表面に水を流し、目視で評価した。
○:水の流れが良い
×:水の流れが悪い
(4)防滑性:床表面に散水し、湿潤状態にした後に人が歩行して感応式で評価した。
○:滑り難い、安全に歩行できる
△:少し滑るが、安全に歩行できる
×:滑り易く、危険である
(5)エンボス加工性
○:加工性が良い
×:加工性が悪い
[実施例7〜9]
顔料の種類と塩化ビニル樹脂100重量部に対しての添加量を表4に示すようにした以外は、実施例3と同様にして、表層と裏層を有し、凸部の上面積が8.0mm2、隣接する凸部同士の間隔が2.6mm、凸部の高さが1.3mmである塩化ビニル系樹脂シートを作製した。評価結果を表4に示す。ここで、表4の日射反射率は殺菌消毒液に対する変色性評価を行なう前のシートの測定結果である。
なお、素足の温感性、足裏への感触、排水性、防滑性、清掃性、エンボス加工性の評価は全て○であった。
殺菌消毒剤であるジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水で希釈させ、10重量%に調整した塩素系の殺菌消毒液に実施例7〜9で作成したシートを30日間浸漬させた。
このときの浸漬前後のシートの表面を分光測色計により測定し、ΔE*ab値=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2] 1/2を算出した。
ΔE*ab値が5.0以下:変色が目立たない ○
ΔE*ab値が5.0より大きい:変色が目立つ ×
顔料を表4に示したものを使用した以外は、[実施例7〜9]と同様にしてシートを作成した。評価結果を表4に示す。なお、比較例7〜9は上記殺菌消毒液に対する変色性評価の結果、変色が著しく目立ったので、日射反射率の測定は行わなかった。
1a 表層
1b 裏層
1b1 裏層1
1b2 裏層2
2 凸部
2a 凸部上面
2b 凸部側面
3 表層の表面
4 基材層
5 凸部を形成しない部分
Claims (2)
- 300〜2100nmの波長領域における日射反射率が40〜80%である表層を有する熱可塑性樹脂製床シートであって、前記表層は縮合アゾ系、酸化鉄系、複合酸化物系の中から選ばれるいずれか一種以上の着色顔料を含有しており、該表層の表面に凸部を複数形成し、該凸部の上部面積が3.0〜10.0mm2であり、一つの凸部と隣接する他の凸部との間隔が1.0〜3.0mmであり、該表層の表面上の該凸部の高さが0.7〜1.5mmであることを特徴とするプールサイド用熱可塑性樹脂製遮熱床シート。
- 濃度10重量%殺菌消毒液の30日間浸漬試験において、前記熱可塑性樹脂製床シートを塩素系殺菌消毒液に30日間浸漬させた前後の上記表層のCIE−L*a*b*表色系での色差ΔE*ab値が5.0以下であることを特徴とする請求項1に記載のプールサイド用熱可塑性樹脂製遮熱床シート。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009039053A JP5614871B2 (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | 熱可塑性樹脂製遮熱床シート |
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| JP2010196257A JP2010196257A (ja) | 2010-09-09 |
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