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JP5621376B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP5621376B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、接触帯電式の帯電装置を備えた画像形成装置において、画像形成前に画像形成期間に印加する帯電電圧とは逆極性の帯電電圧を印加することが提案されている。
また、特許文献2には、接触帯電式の帯電装置を備えた画像形成装置において、非画像形成期間に、画像形成期間に印加する帯電電圧より絶対値の小さい電圧値の帯電電圧を印加することが提案されている。
特開平8−6358号公報 特開2006−162802号公報
本発明は、非画像形成期間中に、該非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで、少なくとも像保持体が1回転する期間継続して第1の電圧値の転写電圧を印加し、該非画像形成期間の後に連続する画像形成期間に、該切替え時から連続して第2の電圧値の転写電圧を印加しない場合に比べて、形成対象の画像とは異なる線画像の発生が抑制された画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、回転する像保持体と、前記像保持体の表面に接触して配置され、直流電圧が印加されることによって前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材によって帯電された前記像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記像保持体の表面に形成された前記静電潜像をトナーによって現像する現像装置と、前記現像装置によって前記像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体へ転写すると共に、前記像保持体を除電する転写部材と、前記転写部材の転写電位が、前記像保持体の表面に形成されたトナー像のトナーとは逆極性の転写電位となるように、該転写部材に転写電圧を印加する電圧印加装置と、非画像形成期間中に、該非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで、少なくとも前記像保持体が1回転する期間継続して、前記像保持体の表面に形成されたトナー像のトナーとは逆極性で且つ0V以外の第1の電圧値の前記転写電圧を印加し、該非画像形成期間の後に連続する画像形成期間に、前記切替え時から連続して第2の電圧値の前記転写電圧を印加するように、前記電圧印加装置を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、記像保持体は、支持体上に、電荷発生層、及び下記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料を含む電荷輸送層をこの順に有し、前記像保持体の表面における、前記帯電部材によって帯電される領域より該像保持体の回転方向上流側で、且つ前記転写部材によって前記トナー像が前記被転写体へ転写される領域より該像保持体の回転方向下流側の領域の表面電位の絶対値Vinと、前記像保持体の表面における、前記帯電部材よって帯電される領域より該像保持体の回転方向下流側で、且つ前記潜像形成装置によって静電潜像の形成される領域より該像保持体の回転方向上流側の領域の表面電位の絶対値Vhと、前記像保持体の前記電荷輸送層及び前記電荷輸送層より表面側に設けられた層の厚みの合計T(μm)と、の画像形成期間における関係が、7T+50≦Vh−Vinを満たす請求項1に記載の画像形成装置である。
一般式(1)中、R、R、R、R、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。n及びmはそれぞれ独立して0又は1を表す。
請求項3に係る発明は、前記電荷輸送層が、下記一般式(2)で表される構造単位を含有した結着樹脂を含む請求項2に記載の画像形成装置である。
一般式(2)中、R及びRは、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、e,fは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。
請求項4に係る発明は、前記結着樹脂が、前記一般式(2)で表される構造単位と、下記一般式(3)で表される構造単位と、を有する共重合体を含有した請求項3に記載の画像形成装置である。
一般式(3)中、R及びR10は、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、g,hは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。Xは、−CR1112−(但し、R11及びR12は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基のいずれかを表す。)、炭素数5以上11以下の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2以上10以下のα,ω−アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、または−SO−を表す。
請求項1に係る発明によれば、非画像形成期間中に、該非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで、少なくとも像保持体が1回転する期間継続して第1の電圧値の転写電圧を印加し、該非画像形成期間の後に連続する画像形成期間に、該切替え時から連続して第2の電圧値の転写電圧を印加しない場合に比べて、形成対象の画像とは異なる線画像の発生が抑制された画像形成装置が提供される。
請求項2に係る発明によれば、帯電部材として、像保持体の表面に接触して配置され、直流電圧が印加されることによって像保持体の表面を帯電させる帯電部材を用いた場合であっても、本発明における電荷輸送性材料を用いず且つ本発明における式(7T+50≦Vh−Vin)の関係を満たさない場合に比べて、形成対象の画像とは異なる線画像の発生が抑制された画像形成装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、本発明における結着樹脂を含まない場合に比べて、形成対象の画像とは異なる線画像の発生が抑制された画像形成装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、電荷輸送層に含まれる結着樹脂が、本発明における共重合体を含有しない場合に比べて、形成対象の画像とは異なる線画像の発生が抑制された画像形成装置が提供される。
本実施の形態に係る画像形成装置の一例を示す模式図である。 像保持体の構成の一例を示す模式図である。 従来の画像形成装置における、非画像形成期間及び該非画像形成期間に連続する画像形成期間の転写電圧、現像電圧、及び帯電電圧の変化の一例を示す線図である。 本実施の形態に係る画像形成装置における、非画像形成期間及び該非画像形成期間に連続する画像形成期間の転写電圧、現像電圧、及び帯電電圧の変化の一例を示す線図である。
以下、図面を参照して本実施の形態の画像形成装置の一の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10には、像保持体12が設けられている。像保持体12は、円柱状とされ、図示を省略するモータにより、回転駆動(図1中の矢印A方向)される。
像保持体12は、図2に示すように、支持体60と、この支持体60上に形成された下引層62と、この下引層62の上に形成された感光層63と、から構成されている。この感光層63は、電荷発生層65と電荷輸送層66との2層構造とされている。
なお、本実施の形態では、像保持体12の感光層63は、電荷発生層65と電荷輸送層66との2層構造とされている場合を説明するが、1層構造とされていてもよく、また、電荷輸送層66上に(電荷輸送層66より外側に)、さらに保護層(図示省略)等の他の層を設けた構成であってもよい。
また、この像保持体12の構成材料は、公知の材料を用いればよく、支持体60、感光層63、保護層(図示省略)の構成材料としては、例えば、特願2007−333308に記載の基体、下引層、感光層、及び保護層に用いられる材料が挙げられる。
像保持体12の周辺には、帯電装置15、潜像形成装置16、現像装置18、転写装置31、及び清掃部材22が、像保持体12の回転方向に沿って順に配設されている。
帯電装置15は、像保持体12表面を帯電する。帯電装置15は、帯電部材14及び電源28を含んで構成されている。本実施の形態では、この帯電部材14は、円柱状とされており、像保持体12の回転に伴って回転するように像保持体12の表面に接触して配置されている。電源28は、帯電部材14に帯電電圧を印加する電源28であり、帯電部材14に電気的に接続されている。
なお、帯電部材14は、像保持体12の表面に接触して設けられていてもよいし、非接触で設けられていてもよい。また、電源28から帯電部材14に印加される帯電電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧であってもよいし、直流電圧であってもよい。
また、電源28は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36の制御によって、帯電部材14に帯電電圧を印加する。この帯電部材14から帯電電圧を印加された帯電部材14は、印加された帯電電圧に応じた帯電電位に、像保持体12を帯電させる。このため、電源28から印加される帯電電圧が調整されることで、像保持体12は、異なる帯電電位に帯電される。
潜像形成装置16は、帯電部材14により帯電された像保持体12の表面に、形成する対象となる画像の画像情報に基づいて変調した光Lを照射して、像保持体12上に画像情報の画像(形成対象の画像)に応じた静電潜像を形成する。
現像装置18内には、トナーを含む公知の現像剤が貯留されている。トナーは、現像装置18内で帯電された状態で貯留されている。現像剤に含まれるトナーとしては、例えば、重合法により得られる体積平均粒子径3μm以上9μm以下のトナーが挙げられる。
また、現像装置18は、像保持体12上に形成された静電潜像を現像剤に含まれるトナーにより現像する現像部材18Aと、電源32と、を含んで構成されている。この現像部材18Aには、電源32が電気的に接続されている。この電源32は、画像形成装置10に設けられた制御部36にも電気的に接続されており、制御部36の制御によって電源32から現像部材18Aに現像電圧が印加される。現像電圧を印加された現像部材18Aは、該現像電圧に応じた現像電位に帯電される。
現像電位に帯電された現像部材18Aは、現像装置18内に貯留された現像剤を表面に保持して、該現像剤に含まれるトナーを現像装置18内から像保持体12表面へと供給する。像保持体12上に供給されたトナーは、像保持体12上の静電潜像に静電力により付着する。詳細には、像保持体12と現像部材18Aとの向かい合う領域における電位差、すなわち、該領域における像保持体12の表面の電位と現像部材18Aの現像電位との電位差によって、現像剤に含まれるトナーが像保持体12の静電潜像の形成された領域に供給され、現像剤にキャリアが含まれている場合には、該キャリアは現像部材18Aに保持されたまま現像装置18内に戻る。これにより、像保持体12上の静電潜像は、現像部材18Aから供給されたトナーによって現像されて、像保持体12上には、静電潜像に応じたトナー像が形成される。
像保持体12周辺の、現像部材18Aの配設位置より像保持体12の回転方向下流側には、転写装置31が設けられている。転写装置31は、転写部材20と電源30とを含んで構成されている。転写部材20は、円柱状とされており、像保持体12との間で記録媒体30Aを挟んで搬送する。転写部材20には、転写部材20に転写電圧を印加する電源30が電気的に接続されている。この電源30は、制御部36にも電気的に接続されている。
電源30から転写部材20に、像保持体12上に形成されたトナー像を構成するトナーとは逆極性の転写電圧が印加されると、像保持体12と転写部材20との向かい合う領域(図1中、転写領域32A参照)には、像保持体12上のトナー像を構成する各トナーを静電力により像保持体12から転写部材20側へと移動させる電界強度の電界が形成される。
記録媒体30Aは、図示を省略する貯留部に貯留されており、この貯留部から図示を省略する複数の搬送部材によって搬送経路34にそって搬送(図1中矢印B方向)され、像保持体12と転写部材20との向かい合う領域である転写領域32Aに到る。該転写領域32Aに到った記録媒体30Aには、転写部材20に転写電圧が印加されることにより該領域に形成された電界によって、像保持体12上のトナー像を構成するトナーが転写される。すなわち、像保持体12表面から記録媒体30Aへのトナーの移動により、記録媒体30A上に、トナー像が転写される。
また、この転写部材20から、上述のようにトナー像を構成するトナーとは逆極性の転写電圧が印加されることで、像保持体12の表面が除電されて除電電位(例えば、0V)とされる。
記録媒体30Aの搬送経路34の、上記転写領域32Aより搬送方向下流側には、定着装置26が設けられている。定着装置26は、記録媒体30A上に転写されたトナー像を熱または熱及び圧力によって記録媒体30Aに定着させる。
搬送経路34にそって搬送されて像保持体12と転写部材20との向かい合う領域(転写領域32A)を通過することによりトナー像を転写された記録媒体30Aは、図示を省略する搬送部材によってさらに搬送経路34に沿って定着装置26の設置位置に到り、記録媒体30A上のトナー像の定着が行われる。トナー像の定着によって、形成対象の画像の形成された記録媒体30Aは、図示を省略する複数の搬送部材によって画像形成装置10の外部へと排出される。
像保持体12の回転方向(図1中矢印A方向)の、転写領域32Aより像保持体12の回転方向下流側には、清掃部材22が配設されている。
清掃部材22は、像保持体12上の残留トナーや紙粉等の付着物を除去する。清掃部材22としては、像保持体12に対して線圧10g/cm以上150g/cm以下で接触する板状部材を有する構成が挙げられる。
トナー像を記録媒体30Aに転写すると共に除電電位とされた像保持体12は、清掃部材22によって付着物を除去された後に、再度、帯電装置15によって帯電電位に帯電される。
上述のようにして、画像形成装置10では、記録媒体30Aに、形成対象の画像が形成される。
なお、本実施の形態の画像形成装置10が、本発明の画像形成装置に相当し、帯電部材14が、本発明の画像形成装置における帯電部材に相当し、潜像形成装置16が、本発明の画像形成装置における潜像形成装置に相当し、現像装置18が、本発明の画像形成装置における現像装置に相当する。また、転写部材20が本発明の画像形成装置の転写部材に相当し、電源30が本発明の画像形成装置の電圧印加装置に相当する。また、制御部36が、本発明の画像形成装置の制御装置に相当する。
ここで、本実施の形態の画像形成装置10において、記録媒体30Aに画像の形成される画像形成期間には、上述のように、像保持体12は、回転(図1中、矢印A方向)によって、帯電部材14による帯電電位への帯電、潜像形成装置16による露光(静電潜像の形成)、静電潜像のトナーによる現像、及び転写部材20によるトナー像の転写及び除電が行われ、記録媒体30Aに画像が形成される。
詳細には、本実施の形態の画像形成装置10の制御部36は、記録媒体30Aに画像の形成される画像形成期間には、像保持体12を所定の帯電電位VH1(0V以外)に帯電させるように帯電装置15の電源28を制御し、現像部材18Aを該帯電電位VH1との電位差が現像部材18A側のトナーが像保持体12側へ移行する最小電位差P以上となる現像電位Vdeve1に帯電させるように電源32を制御する。さらに、制御部36は、像保持体12と転写部材20との向かい合う領域(転写領域32A)に、像保持体12上に保持されたトナーが記録媒体30A側へ移動する電界が形成され、且つ該電界によって像保持体12の表面が除電されるような、転写電位Rp2(Rp2≠0)とされた転写部材20となるように、電源30から転写部材20へ印加する転写電圧の電圧値を制御する。これによって、像保持体12は、帯電部材14によって帯電電位VH1に帯電され、潜像形成装置16によって静電潜像が形成されて、この静電潜像が現像部材18Aに保持されたトナーによって現像されて、トナー像が記録媒体30Aに転写され、像保持体12が転写部材20によって除電される。
なお、この画像形成期間に、電源30から転写部材20へ印加される転写電圧の電圧値を第2の電圧値と称して説明する。なお、この第2の電圧値は、0V以外の値である。また、転写電圧は、像保持体12上に形成されたトナー像を構成するトナーと逆極性の電圧である。このため、第2の電圧値の転写電圧とは、画像形成期間に転写部材20に印加される電圧であって、該トナーとは逆極性で、且つ転写部材20の表面が上記転写電位Rp2となる電圧値の電圧である。
このように、本実施の形態の画像形成装置10では、画像形成期間における像保持体12の表面の除電を、トナー像を記録媒体30Aへ転写する転写部材20によって行っており、像保持体12の表面を除電する専用の除電装置を備えない構成とされている。
ここで、従来の画像形成装置10では、記録媒体30Aに画像の形成されない非画像形成期間には、図3の線図51A、線図51B、及び線図51Cに示すように、帯電部材14への帯電電圧の印加、現像部材18Aへの現像電圧の印加、及び転写部材20への転写電圧の印加を解除(非画像形成期間は全て0Vとする)することが行われており、画像形成から非画像形成へ切り替えた後に画像形成が再開された時においても、前回の画像形成期間における像保持体12の電位ムラが残存している場合があった。そして、この電位ムラに起因して、形成対象の画像以外の線画像が記録媒体30A上に形成される場合があった。
なお、図3、及び後述する図4は、本実施の形態の画像形成装置10においてトナーがマイナス極性を有するものとして説明したものである。
なお、非画像形成期間とは、記録媒体30Aへの画像形成の行われない期間を示している。この「非画像形成期間」には、潜像形成装置16による画像情報に基づいた光の照射は行われず、記録媒体30Aには画像は形成されない。具体的には、非画像形成期間とは、前回の画像形成(画像形成期間)が終了してから、次の画像形成(画像形成期間)が始まるまでの期間に相当する。詳細には、「画像形成期間」は、画像形成装置10において、制御部36に入力された印刷ジョブに基づいて画像を記録媒体30Aに形成する画像形成処理の行われる期間を示し、「非画像形成期間」は、画像形成装置10において、該画像形成処理のおこなわれない期間を示す。
本実施の形態の画像形成装置10では、該非画像形成期間中に、非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで、少なくとも像保持体12が1回転する期間継続して第1の電圧値の転写電圧を転写部材20に印加し、該非画像形成期間の後に連続する画像形成期間に、該切替え時から連続して上記第2の電圧値の転写電圧を転写部材20に印加するように、制御部36が電源28を制御する。
この第1の電圧値の転写電圧は、非画像形成期間において、非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで継続して印加される電圧であって、0V以外の値である。また、上述のように、転写電圧は、像保持体12上に形成されたトナー像を構成するトナーと逆極性の電圧である。このため、第1の電圧値の転写電圧とは、非画像形成期間に転写部材20に印加される電圧であって、該トナーとは逆極性で且つ0V以外の電圧値の電圧である。
非画像形成期間における制御部36の上記の制御によって、図4の線図50Aに示されるように、非画像形成期間42には、電源30から転写部材20に、非画像形成期間42から画像形成期間40への切替え時Pまでの間、少なくとも像保持体12が1回転する期間44、継続して第1の電圧値(図4中、電圧値a参照)の転写電圧が印加される。なお、この非画像形成期間42における第1の電圧値(図4中、電圧値a参照)の印加される期間44は、少なくとも像保持体12が1回転する期間以上であればよく、像保持体12が2回転以上回転する期間であってもよい。すなわち、この非画像形成期間42における第1の電圧値(図4中、電圧値a参照)の印加される期間44は、像保持体12がN回転(Nは、1以上の整数)する期間であればよい。
なお、このN回転のNの値としては、1以上の整数であればよいが、プリント生産性向上や摩耗サイクル数抑制による長寿命化の理由から、1以上5以下が望ましく、1以上2以下がより望ましい。
そして、この非画像形成期間42の後に連続する画像形成期間40には、この切替え時Pから連続して、第2の電圧値(図4中、電圧値b参照)の転写電圧が、電源30から転写部材20に印加される。
このため、非画像形成期間42から画像形成期間40へ切替えられる時には、転写部材20には、像保持体12が少なくとも1回転する期間継続して第1の電圧値の転写電圧が印加され、該第1の電圧値の転写電圧に連続して、第2の電圧値の転写電圧が印加されることとなる。なお、この「連続して」とは、転写電圧が、非画像形成期間42から画像形成期間40に切替えられるときに、一度も解除される(0Vとされる)ことがなく、転写部材20に継続して印加されることを示している。
なお、この非画像形成期間42に印加される転写電圧の電圧値である第1の電圧値(図4中、電圧値a参照)の値は、上記特性を満たせばよく、画像形成期間に転写部材20に印加される転写電圧である第2の電圧値(図4中、電圧値b参照)と同じ電圧値であってもよく、異なる電圧値であってもよい。なお、画像形成装置10において、非画像形成期間42中に、像保持体12の抵抗値(転写抵抗値)を測定するために、転写部材20から像保持体12側に電圧を印加する場合には、この抵抗値の測定に用いる電圧と同じ電圧値(絶対値)を、第1の電圧値として用いてもよい。また、この第1の電圧値の転写電圧の印加時に流れる電流の測定結果により、像保持体12の抵抗値の測定を行ってもよい。こように、第1の電圧値を、像保持体12の抵抗値の測定に用いる電圧の電圧値と同じ値とすることで、画像形成装置10の機械的及び電気的な構成を大幅に変更することなく、図4に示す転写電圧の印加が実行される。
この非画像形成期間42には、制御部36の制御によって、図4の線図50Cに示されるように、電源28から帯電部材14への帯電電圧の印加が解除(0V)される。また、非画像形成期間42には、制御部36の制御によって、図4の線図50Bに示されるように、電源32から現像部材18Aへの現像電圧の印加が解除(0V)される。
そして、画像形成期間40には、制御部36の制御によって、図4の線図50Cに示されるように、電源28から帯電部材14へ帯電電圧が印加され、電源32から現像部材18Aへ現像電圧が印加される。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置10では、非画像形成期間42には、帯電電圧の印加が解除されて像保持体12の帯電電位への帯電が行われず、潜像形成装置16による静電潜像の形成も行われず(露光電位とされず)、且つ現像部材18Aの現像電圧の印加も行われないが、該非画像形成期間42中に、非画像形成期間42から画像形成期間40への切替え時Pまで、像保持体12が少なくとも1回転する期間以上継続して第1の電圧値の転写電圧が印加される。このため、該非画像形成期間42における非画像形成期間42から画像形成期間40への切替え時Pまで、像保持体12が少なくとも1回転する期間以上継続して第1の電圧値の転写電圧を印加しない場合に比べて、画像形成期間40の切替え時Pまでに、転写部材20による像保持体12の表面の除電が行われることとなる。そして、非画像形成期間42に転写部材20による除電の行われた状態で、該非画像形成期間42に連続する画像形成期間40には、該切替え時から連続して第2の電圧の転写電圧が転写部材20に印加されて、転写部材20による除電が継続されることとなる。
このため、画像形成装置10において、画像形成から非画像形成へ切り替えた後に画像形成が再開された時においても、前回の画像形成期間における像保持体12の電位ムラの残存が抑制され、この電位ムラに起因する、形成対象の画像以外の線画像の形成が抑制されると考えられる。
すなわち、本実施の形態の画像形成装置10では、上記の非画像形成期間42における転写電圧の調整が実行されることによって、形成対象の画像以外の線画像の発生が抑制されると考えられる。
なお、以上説明した本実施の形態の画像形成装置10では、帯電部材14は、像保持体12の表面に接触して設けられていてもよいし、非接触で設けられていてもよいものとして説明した。また、電源28から帯電部材14に印加される帯電電圧は、直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧であってもよいし、直流電圧であってもよいものとして説明した。
しかし、帯電部材14が像保持体12の表面に接触して設けられ、帯電電圧として直流電圧を用いる場合には、像保持体12上の電位ムラに起因する、形成対象の画像以外の線画像の形成の更なる抑制の観点から、画像形成装置10における非画像形成期間42における上記転写電圧の調整に加えて、像保持体12を、支持体60上に、少なくとも電荷発生層65と電荷輸送層66とをこの順に有する構成とし、且つ、この電荷輸送層66を、結着樹脂と、下記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料と、を含んだ構成とすることが望ましい。
電荷輸送層66が、下記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料を含んだ構成とされていることで、電荷輸送層66の電荷の移動度が、該材料を用いない場合に比べて大きくなり、転写部材20により除電された後の像保持体12の表面の電位ムラ(以下、除電ムラと称する場合がある)が更に抑制される、と考えられる。
一般式(1)中、R、R、R、R、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。n及びmはそれぞれ独立して0又は1を表す。
なお、機能を損ねない範囲で、上記一般式(1)で表される電荷輸送性材料以外の他の電荷輸送性材料を用いても良い。この他の電荷輸送性材料としては、例えば、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、ブタジエン化合物、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロアントラキノン等のキノン系化合物、テトラアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質、および上記した化合物からなる基を主鎖または側鎖に有する重合体などが挙げられる。これらの電荷輸送材料は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用すればよい。なお、電荷輸送層66における電荷輸送材料と結着樹脂との含有量の比(質量比)は10:1以上1:5以下が挙げられる。
この電荷輸送層66に含まれる結着樹脂としては、アクリル樹脂、ポリアリレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリケトン樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、およびポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等があげられる。
中でも、像保持体12の除電ムラを更に抑制する観点から、結着樹脂としては、下記一般式(2)で表される構造単位を含むことが望ましい。
一般式(2)中、R及びRは、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、e,fは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。
このように、電荷輸送層66の結着樹脂が、上記一般式(2)で表される構造単位を含む構成とされていることで、電荷輸送層66の電荷の移動度が該材料を用いない場合に比べて更に大きくなり、また、該移動度の環境による変動も抑制されると考えられる。
このため、転写部材20による除電効果が更に向上する、と考えられる。
また更に、像保持体12の除電ムラの更なる抑制の観点から、電荷輸送層66に含まれる結着樹脂は、上記一般式(2)で表される構造単位と、下記一般式(3)で表される構造単位と、を有する共重合体を含むことが望ましい。
一般式(3)中、R及びR10は、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、g,hは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。Xは、−CR1112−(但し、R11及びR12は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基のいずれかを表す。)、炭素数5以上11以下の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2以上10以下のα,ω−アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、または−SO−を表す。
上記の一般式(2)で表される構造単位と、上記の一般式(3)で表される構造単位と、を有する共重合体の共重合比(下記具体例におけるm:n比に相当)は、例えば、m:n=95:5以上5:95以下の範囲、50:50以上5:95以下の範囲、30:70以上10:90以下の範囲が挙げられる。
上記の一般式(2)で表される構造単位と、上記の一般式(3)で表される構造単位と、を有する共重合体の具体例としては、以下の構造式(A1)〜構造式(A3)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、機能を損ねない範囲で、上記一般式(2)で表される構造単位や、上記一般式(2)で表される構造単位と上記一般式(3)で表される構造単位とを有する共重合体を含む結着樹脂以外の他の結着樹脂を用いてもよい。当該他の結着樹脂としては、例えば、ビスフェノールAタイプあるいはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、及びポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
なお、電荷輸送層66は、上記の構成材料を溶剤に加えた塗布液を用いて形成すればよい。
ここで、帯電部材14を、像保持体12の表面に接触して配置し(所謂、接触帯電方式)、電源28から直流の帯電電圧が印加されることで、像保持体12を帯電させる場合には、上記非画像形成期間42における転写電圧の調整に加えて、電荷輸送層66を、少なくとも上記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料を含んだ構成とし、且つ像保持体12の表面電位の絶対値Vhと、像保持体12の表面電位の絶対値Vinと、厚みT(μm)と、の画像形成期間における関係が、少なくとも下記第1の条件のときに、式(A) 7T+50≦Vh−Vinを満たす関係であることが望ましい。
なお、上記「像保持体12の表面電位の絶対値Vin」とは、転写部材20によって像保持体12上のトナー像が記録媒体30Aへ転写された後で且つ帯電部材14によって帯電される前の像保持体12の表面電位の絶対値を示している。すなわち、表面電位の絶対値Vinとは、像保持体12の表面における、帯電部材14によって帯電される領域より像保持体12の回転方向上流側で、且つ転写部材20によって転写される領域より像保持体12の回転方向下流側の領域の、表面電位の絶対値を示している。さらに、詳細には、表面電位の絶対値Vinとは、像保持体12の表面における、帯電部材14によって帯電される領域より像保持体12の回転方向上流側で、且つ清掃部材22によって清掃される領域より像保持体12の回転方向下流側の領域の表面電位の絶対値を示している。
また、上記「像保持体12の表面電位の絶対値Vh」とは、帯電部材14によって帯電された後で且つ潜像形成装置16によって静電潜像が形成される前の像保持体12の表面電位の絶対値を示している。すなわち、表面電位の絶対値Vhとは、像保持体12の表面における、帯電部材14よって帯電される領域より像保持体12の回転方向下流側で、且つ潜像形成装置16によって静電潜像の形成される領域より像保持体12の回転方向上流側の領域の表面電位の絶対値を示している。
なお、上記式(A)中における、表面電位の絶対値Vin及び表面電位の絶対値Vhの各々は、上記各々の領域において、像保持体12の幅方向(回転軸方向)の一端側から他端側に向かって10mm毎に、像保持体12の周方向1周分について、表面電位を測定した平均値の絶対値を示している。この各測定領域における表面電位の測定は、表面電位計(例えば、トレック社製、トレック334)を用いて、測定対象の領域に表面電位プローブを設けて(像保持体12の表面から1mm離れた位置)表面電位を測定した測定結果を読取ることによって得られる。
また、上記厚みT(μm)とは、像保持体12における、電荷輸送層66の厚みと、該電荷輸送層66より表面側に設けられた層(例えば、図示を省略する保護層)と、の厚みの合計の厚みの平均値を示している。この厚みの測定は、像保持体12の断面図を観察し、像保持体12の幅方向の一端側から他端側に向かって10mm毎に、像保持体12の周方向1周分について、測定した測定結果の平均値を求めることによって得られる。
また、上記第1の条件とは、上記式(A)が成り立つときの条件を示しており、具体的には、電荷輸送層66における、上記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料の含有量が8質量%以上50質量%以下であり、優れた電荷輸送能を示し、かつ均一帯電を妨げる欠陥サイトの量が少ないこと、および長期に渡り良好な画像を維持するために不可欠な表層の機械強度の低下を引き起こさない範囲の含有量であることを示している。
なお、上記第1の条件下において、上記式(A)の関係が満たされるように調整するためには、非画像形成期間42において、転写部材20に印加する転写電圧の第1の電圧値の値を、像保持体12の構成や狙いとする帯電電位に応じて調整すればよい。
ここで、像保持体12においては、電荷輸送層66の厚みと、該電荷輸送層66より表面側に設けられた層と、の合計の厚みT(μm)が大きくなるほど、均一帯電を妨げる欠陥サイトの生成量が大きくなるため、形成対象の画像以外の線画像の発生が生じやすくなると考えられる。
また、帯電部材14を像保持体12の表面に接触して配置し(所謂、接触帯電方式)、電源28から直流の帯電電圧が印加されることで、像保持体12を帯電させる場合には、帯電部材14の帯電電位が不均一となる場合があり、結果的に、像保持体12における、帯電部材14によって帯電された領域の表面電位に、像保持体12の回転軸方向に電位ムラが生じると考えられる。そして、この像保持体12の表面電位の電位ムラは、特に、温度や湿度等の環境変化によって、特に発生しやすく、この電位ムラに起因して、形成対象の画像以外の線画像が記録媒体30A上に形成されると考えられる。
特に、従来の画像形成装置のように、記録媒体30Aに画像の形成されない非画像形成期間には、図3の線図51A、線図51B、及び線図51Cに示すように、帯電部材14への帯電電圧の印加の解除、現像部材18Aへの現像電圧の印加の解除、及び転写部材20への転写電圧の印加を解除(非画像形成期間は全て0Vとする)が行われると、非画像形成期間42から画像形成期間40に切替えられた直後の該画像形成期間40に、帯電部材14によって像保持体12の表面電位が乱されて、像保持体12の電位ムラが増加し、形成対象の画像以外の線画像の発生が顕著となると考えられる。
そこで、帯電部材14を像保持体12の表面に接触して配置し、電源28から直流の帯電電圧が印加されることで像保持体12を帯電させる場合には、上記像保持体12の表面電位の絶対値Vhと、像保持体12の表面電位の絶対値Vinと、厚みT(μm)と、の関係が、少なくとも上記第1の条件のときに、式(A) 7T+50≦Vh−Vinを満たす関係であれば、更に、形成対象の画像以外の線画像の発生が抑制されると考えられる。
以下、本実施の形態の画像形成装置を実施例によって具体的に説明するが、これらの実施例によって限定されるものではない。また、以下において特に指定のない場合「部」は「質量部」を表し、「%」は「質量%」を表す。
なお、以下に示す実施例中、接触帯電方式であり、且つ、帯電電圧が直流である以外の態様は、参考例に該当する。
<像保持体A1〜像保持体Dの作製>
−像保持体A1の作製−
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛微粒子を得た。
前記表面処理を施した酸化亜鉛微粒子60質量部と、アリザリン0.6質量部と、硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5質量部と、ブチラール樹脂(BM−1、積水化学社製)15質量部とを、メチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間の分散を行い、分散液を得た。得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005質量部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)4.0質量部とを添加し、下引層形成用塗布液を得た。この塗布液を、浸漬塗布法にて直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、40分の乾燥硬化を行い厚さ25μmの下引層を得た。
次に、電荷発生材料として、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバイト社製)10質量部およびn−ブチルアルコール300質量部からなる混合物を、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間分散して電荷発生層形成用の塗布液を得た。この塗布液を前記下引層上に浸漬塗布し、乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を得た。
次に、4フッ化エチレン樹脂粒子8質量部(平均粒径:0.2μm)と、フッ化アルキル基含有メタクリルコポリマー(重量平均分子量30000)0.01質量部とを、テトラヒドロフラン4質量部、トルエン1質量部とともに20℃の液温に保ち、48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液Aを得た。
次に、電荷輸送物質として下記構造式(1)(一般式(1)において、n=1、m=1、R、R、R、R、R、及びRが全てHのもの)を持つ化合物である、トリス[4−(4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエニル)フェニル]アミンを4質量部、結着樹脂としてビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合して、テトラヒドロフラン24質量部及びトルエン11質量部を混合溶解して、混合溶解液Bを得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cmまで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、フッ素変性シリコーンオイル(商品名:FL−100 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。この塗布液Cを電荷発生層上に、28μmの厚みとなるように塗布して135℃で25分間乾燥し、厚さが28μmの電荷輸送層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。このようにして得た電子写真感光体を像保持体A1とした。なお、この厚みの測定は、上述した方法を用いて行った。以下、同様とする。
―像保持体A2の作製―
上記像保持体A1の作製において、塗布液Cの塗布量を、12μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが12μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体A1と同じ条件及び製法で像保持体A2を作製した。
―像保持体A3の作製―
上記像保持体A1の作製において、塗布液Cの塗布量を、40μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが40μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体A1と同じ条件及び製法で像保持体A3を作製した。
―像保持体A4の作製―
上記像保持体A1の作製において用いた、電荷輸送性物質である、上記構造式(1)を持つ化合物である、トリス[4−(4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエニル)フェニル]アミンを、1.5質量部用いた以外は、像保持体A1と同じ条件及び製法で像保持体A4を作製した。
―像保持体B1の作製―
上記像保持体A1で、電荷輸送層の結着樹脂として用いたビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40000)に代えて、下記構造式(A3)で示され、該構造式(A3)中のmが0.25,nが0.75であるポリカーボネート共重合体6質量部を用いた以外は、像保持体A1と同じ条件及び製法で像保持体B1を作製した。
―像保持体B2の作製―
上記像保持体B1の作製において、塗布液Cの塗布量を、12μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが12μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体B1と同じ条件及び製法で像保持体B2を作製した。
―像保持体B3の作製―
上記像保持体B1の作製において、塗布液Cの塗布量を、40μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが40μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体B1と同じ条件及び製法で像保持体B3を作製した。
−像保持体C1の作製−
上記像保持体A1で、電荷輸送層における電荷輸送物質として用いた上記一般式(1)において上記構造式(1)の構造を有する化合物に代えて、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジン2質量部及びN,N’−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2質量部を用いた以外は、像保持体A1と同じ条件及び同じ製法を用いて、像保持体C1を作製した。
―像保持体C2の作製―
上記像保持体C1の作製において、塗布液Cの塗布量を、12μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが12μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体C1と同じ条件及び製法で像保持体C2を作製した。
―像保持体C3の作製―
上記像保持体C1の作製において、塗布液Cの塗布量を、40μmの厚みとなるように塗布することによって、厚さが40μmの電荷輸送層を形成した以外は、像保持体C1と同じ条件及び製法で像保持体C3を作製した。
―像保持体Dの作製―
次に、上記像保持体A1と同様に形成した電荷輸送層上に、下記式(A4)で表される化合物を6部、イソプロピルアルコールを15部、テトラヒドロフランを9部、及び蒸留水を0.9部混合し、それにイオン交換樹脂(アンバーリスト15E)を0.5部加え、室温で攪拌することにより2時間加水分解を行った。さらに、ブチラール樹脂を0.5部、レゾール型フェノール樹脂(PL−2818、群栄化学社製)を4部、ジメチルポリシロキサンを0.2部加え得た保護層形成用塗布液を、電荷輸送層の上にリング型浸漬塗布法により塗布し、室温で30分風乾した後、155℃で35分加熱処理して硬化させ、膜厚約7μmの保護層を形成し、像担時体Dを作製した。
(実施例1〜実施例16,比較例1〜比較例4)
画像形成装置として、DocuCentre 505aにおける帯電部材14へ印加する帯電電圧、現像部材18Aへ印加する現像電圧、及び転写部材20へ印加する転写電圧を制御する制御装置において、図4に示す電圧印加シーケンス等を実行するためのプログラムを実行するように装置を改造した。
そして、搭載する像保持体の種類、非画像形成期間及び画像形成期間において転写部材へ印加する転写電圧の電圧値(第1の電圧値及び第2の電圧値)、非画像形成期間における第1の電圧値の転写電圧の印加時間(像保持体N回転分)、非画像形成期間及び画像形成期間における帯電電圧、帯電電圧の種類、非画像形成期間及び画像形成期間における現像電圧等を、表1に示す組合せとなるように装置を改良して、下記評価試験を行った。
なお、上記表1中、表面電位の絶対値Vinは、上述したように、像保持体12の表面における、帯電部材14によって帯電される領域より像保持体12の回転方向上流側で、且つ転写部材20によって転写される領域より像保持体12の回転方向下流側の領域の、表面電位の平均値の絶対値を示している。本実施例及び比較例では、この表面電位の絶対値Vinの測定対象領域として、上記の画像形成装置DocuCentre 505aに搭載された像保持体の表面における、帯電部材によって帯電される領域と、清掃部材(クリーニング部材)によって像保持体上の付着物の除去される領域と、の中間の領域を、表面電位の絶対値Vinの測定対象領域とした。そして、この表面電位の絶対値Vinの測定対象領域について、像保持体の幅方向(回転軸方向)の一端側から他端側に向かって10mmおきに、表面電位プローブを設け(像保持体の表面から1mm離れた位置)、像保持体の周方向1周分について、表面電位計(トレック社製、トレック334)により測定された表面電位の測定結果の平均値の絶対値を、表面電位の絶対値Vinとして用いた。
また、上記表1中、表面電位の絶対値Vhは、上述したように、像保持体12の表面における、帯電部材14によって帯電される領域より像保持体12の回転方向下流側で、且つ潜像形成装置16によって静電潜像の形成される領域より像保持体12の回転方向上流側の領域の、表面電位の平均値の絶対値を示している。本実施例及び比較例では、この表面電位の絶対値Vhの測定対象領域として、上記の画像形成装置DocuCentre 505aに搭載された像保持体の表面における、帯電部材によって帯電される領域と、潜像形成装置(露光装置)によって静電潜像の形成される領域と、の中間の領域を、表面電位の絶対値Vhの測定対象領域とした。そして、この表面電位の絶対値Vhの測定対象領域について、像保持体の幅方向(回転軸方向)の一端側から他端側に向かって10mmおきに、表面電位プローブを設け(像保持体の表面から1mm離れた位置)、像保持体の周方向1周分について、表面電位計(トレック社製、トレック334)により測定された表面電位の測定結果の平均値の絶対値を、表面電位の絶対値Vhとして用いた。
なお、上記表面電位の絶対値Vh及び表面電位の絶対値Vinの測定における、上記「像保持体の周方向1周分」とは、非画像形成期間から画像形成期間へ切替えられた(図4中、切替え時P参照)直後の像保持体の最初の1回転目(画像形成期間に移行して最初の1回転目)を示している。
上記表1中、シーケンスA〜シーケンスDとは、非画像形成期間の電圧印加方式が、図4に示す方式であり、詳細には、試験環境を高温高湿(28℃、85RH%)環境とした場合の帯電電圧の電圧値、現像電圧の電圧値、転写電圧の電圧値(第1の電圧値)、第1の電圧値の転写電圧の継続電圧印加時間を、表2に示す値とした場合を示している。
また、表1中、シーケンスFは、非画像形成期間の電圧印加方式において、第1の電圧値の転写電圧の継続電圧印加時間を、像保持体12が1回転する時間未満としたものであり、詳細には、試験環境を高温高湿(28℃、85RH%)環境とした場合の帯電電圧の電圧値、現像電圧の電圧値、転写電圧の電圧値(第1の電圧値)、第1の電圧値の転写電圧の継続電圧印加時間を、表2に示す値とした場合を示している。
また、表1中、シーケンスFは、非画像形成期間において、転写電圧、帯電電圧、現像電圧の全てを0V(解除)した場合を示している(表2参照)。
上記表1に示す組合せとした実施例1〜実施例16及び比較例1〜比較例5について、下記評価を行った。
(評価)
−形成対象の画像以外の線画像−
実施例1〜実施例16及び比較例1〜比較例5の上記改造機の各々について、高温高湿環境下(28℃、85RH%)において、画像形成期間における画像形成処理として、画像密度30%のA4ハーフトーン画像を10000枚連続してA4の記録媒体に出力した後に、表1及び表2に示す各々の実施例及び比較例の条件で非画像形成期間における非画像形成処理を行った。そして、この非画像形成期間の後に連続して、非画像形成期間の直前の画像形成期間と同じ条件で、画像形成処理(画像形成期間)を行った。
そして、この画像形成期間において出力した1枚目(非画像形成期間から画像形成期間に切替えられた直後に形成された画像を1枚目として換算)の記録媒体について、形成対象のハーフトーン画像ではない線画像の数を数えることによって、線画像の有無の評価を行った。評価基準は、以下の評価基準とした。評価結果を表3に示した。
評価基準
G1:線画像が未発生
G2:線画像が1個以上5個未満発生
G3:線画像が5個以上10個未満発生
G4:線画像が10個以上発生
上記表3に示すように、実施例では、比較例に比べて、画像形成期間における、形成対象の画像以外の線画像の発生の抑制がみられた。
10 画像形成装置,12 像保持体,14 帯電部材,16 潜像形成装置,18A 現像部材,20 転写部材,28 電源,30 電源,32 電源,36 制御装置

Claims (4)

  1. 回転する像保持体と、
    前記像保持体の表面に接触して配置され、直流電圧が印加されることによって前記像保持体の表面を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記像保持体の表面に形成された前記静電潜像をトナーによって現像する現像装置と、
    前記現像装置によって前記像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体へ転写すると共に、前記像保持体を除電する転写部材と、
    前記転写部材の転写電位が、前記像保持体の表面に形成されたトナー像のトナーとは逆極性の転写電位となるように、該転写部材に転写電圧を印加する電圧印加装置と、
    非画像形成期間中に、該非画像形成期間から画像形成期間への切替え時まで、少なくとも前記像保持体が1回転する期間継続して、前記像保持体の表面に形成されたトナー像のトナーとは逆極性で且つ0V以外の第1の電圧値の前記転写電圧を印加し、該非画像形成期間の後に連続する画像形成期間に、前記切替え時から連続して第2の電圧値の前記転写電圧を印加するように、前記電圧印加装置を制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 記像保持体は、支持体上に、電荷発生層、及び下記一般式(1)で表される構造を有する電荷輸送性材料を含む電荷輸送層をこの順に有し、
    前記像保持体の表面における、前記帯電部材によって帯電される領域より該像保持体の回転方向上流側で、且つ前記転写部材によって前記トナー像が前記被転写体へ転写される領域より該像保持体の回転方向下流側の領域の表面電位の絶対値Vinと、前記像保持体の表面における、前記帯電部材よって帯電される領域より該像保持体の回転方向下流側で、且つ前記潜像形成装置によって静電潜像の形成される領域より該像保持体の回転方向上流側の領域の表面電位の絶対値Vhと、前記像保持体の前記電荷輸送層及び前記電荷輸送層より表面側に設けられた層の厚みの合計T(μm)と、の画像形成期間における関係が、7T+50≦Vh−Vinを満たす請求項1に記載の画像形成装置。

    (一般式(1)中、R、R、R、R、R、及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。n及びmはそれぞれ独立して0又は1を表す。)
  3. 前記電荷輸送層が、下記一般式(2)で表される構造単位を含有した結着樹脂を含む請求項2に記載の画像形成装置。

    (一般式(2)中、R及びRは、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、e,fは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。)
  4. 前記結着樹脂が、前記一般式(2)で表される構造単位と、下記一般式(3)で表される構造単位と、を有する共重合体を含有した請求項3に記載の画像形成装置。

    (一般式(3)中、R及びR10は、各々独立にハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基であり、g,hは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。Xは、−CR1112−(但し、R11及びR12は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基のいずれかを表す。)、炭素数5以上11以下の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2以上10以下のα,ω−アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、または−SO−を表す。)
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