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JP5633486B2 - 光センサ - Google Patents
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Description

本発明は、複数の受光部を有する光センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、半導体基板にフォトダイオードが複数形成され、その形成面上に透光性を有する透光層が形成され、その透光層に遮光性を有する遮光マスクが形成され、その遮光マスクに光伝播エリアが複数形成された光センサが提案されている。この光センサでは、遮光マスクの光伝播エリアによって、フォトダイオードの受光面に入射する光の範囲が規定されている。
米国特許6875974号明細書
特許文献1に示される光センサでは、対を成す2つのフォトダイオードが左右方向に並んでおり、これら2つのフォトダイオードそれぞれの受光面に入射する光の範囲が、2つのフォトダイオードの上方に位置する1つの光伝播エリアによって規定されている。したがって、左方から光センサに光が入射した場合、右方のフォトダイオードの出力信号が、左方のフォトダイオードの出力信号よりも大きくなる。これとは反対に、右方から光センサに光が入射した場合、左方のフォトダイオードの出力信号が、右方のフォトダイオードの出力信号よりも大きくなる。したがって、対を成す2つのフォトダイオードの出力信号を比べることで、光が左方から入射しているのか、右方から入射しているのかを検出することが可能となっている。
ところで、上記したように、特許文献1に記載の光センサでは、2つのフォトダイオードが1つの光伝播エリアを共有している。これは、光が左方から入射しているのか、右方から入射しているのかを検出するためであるが、この目的を達成するために、左方のフォトダイオードと光伝播エリアとの距離、及び、右方のフォトダイオードと光伝播エリアとの距離の2つの距離を、半導体基板上で確保しなくてはならない。そのため、半導体基板の体格の増大が懸念され、光センサの体格の増大が懸念される。
光が左方から入射しているのか、右方から入射しているのかを検出することに加えて、光の仰角特性を検出する場合、光の仰角は、フォトダイオードと光伝播エリアとの相対距離に依存するので、相対距離を変動しなくてはならない。より低い仰角を検出したい場合、相対距離が長くなるため、半導体基板の体格が更に増大することが懸念され、光センサの体格が更に増大することが懸念される。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、体格の増大が抑制された光センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の受光部(60)を有する光センサであって、受光部(60)は、光を電気信号に変換する受光素子(20)、及び、透光用の開口部(50)を有し、受光素子(20)は、半導体基板(10)の一面(10a)側に形成され、該半導体基板(10)における受光素子(20)の形成面(10a)上に、透光膜(30)を介して遮光膜(40)が形成され、該遮光膜(40)に、開口部(50)が形成されており、受光部(60)として、受光素子(20)の形成面(10a)に直交する光によって受光素子(20)の形成面(10a)に投影した開口部(51,52)の投影部位と受光素子(21,22)との距離が互いに等しく、投影部位から受光素子(21,22)に向かう向きが互いに逆向きの関係にある、対を成す受光部(61,62)を有し、対を成す受光部(61,62)は、形成面(10a)に沿い、投影部位と受光素子(21,22)とを結ぶ方向に直交する方向にて、並んでおり、対を成す前記受光部(60)を複数有し、対を成す前記受光部(60)それぞれが有する前記受光素子(20)と前記開口部(50)の投影部位との距離が互いに異なることを特徴
とする。
以下においては、説明を簡便とするために、対を成す受光部(61,62)の受光素子(21,22)と投影部位とが並ぶ方向を左右方向、対を成す受光部(61,62)が並ぶ方向を前後方向と示す。
請求項1に記載の発明によれば、対を成す受光部(61,62)それぞれが、独立して受光素子と開口部とを有している。そして、対を成す受光部(61,62)では、投影部位と受光素子(21,22)との距離が互いに等しく、投影部位から受光素子(21,22)に向かう向きが互いに逆向きの関係となっている。したがって、対を成す受光部(61,62)の内、一方の受光部の受光素子(21)に入射し易い光は、他方の受光部の受光素子(22)に入射し難くなっている。換言すれば、一方の受光素子(21)には左方からの光が入射し易く、他方の受光素子(22)には右方からの光が入射し易くなっている。そのため、一方の受光素子(21)の出力信号を2つの受光素子(21,22)の出力信号の総和によって割った値(第1の値)と、他方の受光素子(22)の出力信号を2つの受光素子(21,22)の出力信号の総和によって割った値(第2の値)とが異なることとなる。したがって、2つの値の比をとることで、光が、光センサ(100)に対して左方からどれくらい入射しているのか、若しくは、右方からどれくらい入射しているのか、を検出することができる。すなわち、光の左右比を検出することができる。
また、請求項1に記載の発明では、対を成す受光部(61,62)は、前後方向に並んでいる。これによれば、対を成す受光部(61,62)を形成するための左右方向の長さが、1つの開口部を介して、2つの受光素子が左右方向に並んだ構成と比べて、半分になる。また、対を成す受光部(61,62)の前後方向の間隔は、光の入射角度に依存しないので、自由に設定することができる。そのため、左右方向に、対を成す受光部が並んだ構成と比べて、半導体基板(10)の体格の増大が抑制され、光センサ(100)の体格の増大が抑制される。更に請求項1に記載の発明では、対を成す受光部(60)を複数有し、対を成す受光部(60)それぞれが有する受光素子(20)と開口部(50)の投影部位との距離が互いに異なる。受光素子に入射する光の仰角は、受光素子と開口部との相対距離に依存する。したがって、本発明の構成において、ある受光素子(21)と他の受光素子(23)それぞれの出力信号を比較することで、光センサ(100)に入射する光の仰角を検出することができる。
請求項2に記載のように、対を成す受光部(61,62)の間の透光膜(30)に、一方の受光部(61)の開口部(51)から入射した光が、対応しない、他方の受光部(62)の受光素子(22)に入射することを抑制する遮光部(70)が形成された構成が好ましい。これによれば、対を成す受光部(61,62)の間の距離を短くすることができる。そのため、半導体基板(10)の体格の増大が抑制され、光センサ(100)の体格の増大が抑制される。
請求項3に記載のように、遮光部(70)は、遮光膜(40)と同一材料から成る構成が良い。これによれば、遮光部が、遮光膜とは異なる材料から成る構成と比べて、光センサ(100)の製造が容易となる。
請求項4に記載のように、受光素子(20)における、形成面(10a)に沿う平面形状が、開口部(50)の投影部位から受光素子(20)に向かう方向に凸となる弧状である構成が良い。これによれば、光の方位角に依らずに、光を受光することができる。
請求項5に記載のように、対を成す受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の中心角は、互いに等しい構成が良い。これによれば、対を成す受光部それぞれが有する受光素子の中心角が異なる構成とは違って、一方の受光素子(21)で検出することの可能な仰角を有する光を、他方の受光素子(22)にて検出することができなくなる、という不具合が生じることが抑制される。したがって、光の左右比を検出することができなくなる、という不具合が生じることが抑制される。なお、上記した中心角とは、弧の両端と、弧の曲率を決める中心とを結ぶ2つの線の間の角度である。
請求項6に記載のように、対を成す受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の受光面積は、互いに等しい構成が良い。これによれば、受光面積が異なる構成とは違って、各受光素子(21,22)の出力信号に、受光面積を補正するための補正値を演算しなくともいいので、受光素子(21,22)の出力信号の処理が簡素化される。
請求項7に記載のように、対を成す受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の中心角の和は、180°以上である構成が良い。これによれば、中心角の和が180°よりも小さい構成と比べて、斜め前方や斜め後方から入射してきた光を、受光素子(21,22)にて受光し易くなる。
第1実施形態に係る光センサの概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。
以下、本発明に係る光センサを車両に搭載した場合の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光センサの概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1においては、受光素子20と開口部50を実線、遮光部70を破線で示している。なお、以下においては、後述する形成面10aに沿い、車両の前後を貫く方向を前後方向、形成面10aに沿い、車両の左右を貫く方向を左右方向、形成面10aに直交する方向を高さ方向と示す。
光センサ100は、車両のフロントパネルに搭載され、主として、太陽の位置を検出するのに使用される。光センサ100は、図1及び図2に示すように、要部として、半導体基板10と、受光素子20と、透光膜30と、遮光膜40と、開口部50と、を有する。半導体基板10の一面10a(以下、形成面10aと示す)側に受光素子20が形成され、受光素子20の形成面10a上に透光膜30が形成され、透光膜30に遮光膜40が形成されている。そして、遮光膜40には、透光用の開口部50が形成され、この開口部50を介して、光が受光素子20に入射するようになっている。図示しないが、光センサ100は、受光素子20の出力信号を処理する算出部を有しており、この算出部によって、光センサ100に入射してくる光の仰角や方位角が概算される。なお、本実施形態に記載の仰角とは、車両から上方の角度、方位角とは、車両周りの角度である。
半導体基板10は、矩形状を成し、上記した受光素子20や、算出部を構成する電子素子(図示略)が形成されている。これら電子素子は、半導体基板10に形成された配線パターン(図示略)を介して電気的に接続されている。
受光素子20は、光を電気信号に変換するものである。本実施形態に係る受光素子20は、PN接合を有するフォトダイオードであり、半導体基板10の形成面10a側に形成されている。形成面10aには、7つの受光素子21〜27が形成されており、受光素子21,22が対を成し、受光素子23,24が対を成している。
透光膜30は、光透過性と電気絶縁性とを有する材料から成る。このような性質を有する材料としては、例えばSiN系、SiO系の材料がある。図2に示すように、透光膜30は、形成面10a上に、多層に形成されている。本実施形態では、2層の透光膜30が形成面10a上に積層されている。
遮光膜40は、遮光性と導電性を有する材料から成る。このような性質を有する材料としては、例えばアルミニウムがある。図2に示すように、遮光膜40は、2層の透光膜30の間に形成されており、遮光膜40に、開口部50が形成されている。なお、遮光膜40は、後述する遮光部70を介して、半導体基板10に形成された配線パターンと電気的に接続されており、各電子素子を電気的に接続する配線としての機能も果たすようになっている。
開口部50は、受光素子20に入射する光を規定するものである。遮光膜40に、7つの開口部51〜57が形成されており、開口部51,52が対を成し、開口部53,54が対を成している。
算出部は、受光素子20の出力信号に基づいて、光センサ100(車両)に入射する外光の仰角や方位角を概算するものである。別の表現を用いれば、算出部は、太陽の大体の高さと、太陽が車両の左右いずれの方向にどの程度位置しているのか(左右比)を算出するものである。太陽の大体の高さは、対を成さない受光素子21,23、若しくは、対を成さない受光素子22,24の出力信号を比べることで算出される。左右比は、第1受光素子21の出力信号を、対を成す受光素子21,22の出力信号の総和で割った値(第1の値)と、第2受光素子22の出力信号を、2つの受光素子21,22の出力信号の総和で割った値(第2の値)との比をとることで、算出される。若しくは、左右比は、第3受光素子23の出力信号を、対を成す受光素子23,24の出力信号の総和で割った値(第3の値)と、第4受光素子24の出力信号を、2つの受光素子23,24の出力信号の総和で割った値(第4の値)との比をとることで、算出される。
次に、本実施形態に係る光センサ100の特徴点を説明する。図1及び図2に示すように、受光素子20と、受光素子20に対応する開口部50とによって、特定の仰角及び方位角の光を検出する受光部60が構成されている。1つの受光部60は、1つの受光素子20と1つの開口部50とを有しており、受光素子20に入射する光の仰角及び方位角は、受光素子20と開口部50との相対位置、及び、受光素子20と開口部50の形状に依存している。
本実施形態では、前後方向と左右方向とによって規定される平面の形状が、受光素子21〜26では弧状、第7受光素子27及び開口部51〜57では円形となっている。受光素子21,23は、右方向に凸となる円弧状を成し、受光素子22,24は、左方向に凸となる円弧状を成している。また、受光素子25,26は、後ろ方向に凸となる円弧状を成している。そして、受光素子21,22の受光面積が相等しく、受光素子23,24の受光面積が相等しくなっている。
受光素子21〜24それぞれの中心角は相等しく、受光素子21,22の中心角の和、及び、受光素子23,24の中心角の和、それぞれが180°以上となっている。また、受光素子21,22,25それぞれの円弧の成す曲率は同一であり、受光素子21,22,25の中心角の和は270°以上となっている。同様にして、受光素子23,24,26それぞれの円弧の成す曲率は同一であり、受光素子23,24,26の中心角の和は270°以上となっている。なお、上記した中心角とは、円弧の両端と、円弧の曲率を決める中心とを結ぶ2つの線の間の角度である。すなわち、円弧と2つの線から成る扇の中心角である。
受光部61,63は、光センサ100に左方から入射する光を検出するものであり、受光部62,64は、光センサ100に右方から入射する光を検出するものである。受光部65,66は、光センサ100に前方から入射する光を検出するものであり、第7受光部67は、光センサ100に高さ方向から入射する光を検出するものである。図1に示すように、受光部61,63では、開口部51,53から右方向に受光素子21,23が位置し、受光部62,64では、開口部52,54から左方向に受光素子22,24が位置している。また、受光部65,66では、開口部55,56から後ろ方向に受光素子25,26が位置し、第7受光部67では、第7開口部57の直下に第7受光素子27が位置している。そして、受光部61〜67は、前後方向に並んでいる。
高さ方向に沿う光によって形成面10aに投影した第1開口部51の投影部位と第1受光素子21との距離、及び、第2開口部52の投影部位と第2受光素子22との距離が互いに等しく、距離Aだけ離れている。そして、第1開口部51から第1受光素子21に向かう方向と、第2開口部52から第2受光素子52に向かう方向とが真逆になっている。したがって、第1受光部61と第2受光部62とでは、検出する光の仰角は同一であるが、方位角が真逆である、対の関係となっている。
同様にして、高さ方向に沿う光によって形成面10aに投影した第3開口部53の投影部位と第3受光素子23との距離、及び、第4開口部54の投影部位と第4受光素子24との距離が互いに等しく、距離Aよりも短い距離Bだけ離れている。そして、第3開口部53から第3受光素子23に向かう方向と、第4開口部54から第4受光素子24に向かう方向とが真逆となっている。したがって、第3受光部63と第4受光部64とは、検出する光の仰角は同一であるが、方位角が真逆である、対の関係となっている。本実施形態では、距離Aは、受光部61,62に入射する光の仰角が45°となるように設定され、距離Bは、受光部63,64に入射する光の仰角が60°となるように設定されている。
また、本実施形態では、受光部61〜67それぞれの間の透光膜30に、遮光性を有する遮光部70が形成されている。本実施形態に係る遮光部70は、遮光膜40と同一材料から成り、遮光膜40と形成面10aとを連結している。図1及び図2に示すように、受光部61,62の間に第1遮光部71、受光部62,63の間に第2遮光部72、受光部63,64の間に第3遮光部73が形成されている。また、受光部64,65の間に第4遮光部74、受光部65,66の間に第5遮光部75、受光部66,67の間に第6遮光部76が形成されている。これにより、各受光部61〜67が、入射光に対して独立した構成となっている。すなわち、任意の開口部から、対応しない受光素子に意図しない光が入射し難い構成となっている。
次に、本実施形態に係る光センサ100の作用効果を説明する。上記したように、対を成す受光部61,62(63,64)それぞれが、独立して受光素子20と開口部50とを有している。そして、対を成す受光部61,62(63,64)では、開口部50の投影部位と受光素子20との距離が互いに等しく、投影部位から受光素子20に向かう向きが互いに逆向きの関係となっている。したがって、対を成す受光部61,62(63,64)の内、一方の受光部61(63)の受光素子21(23)に入射し易い光は、他方の受光部62(64)の受光素子22(24)に入射し難くなっている。換言すれば、一方の受光素子21(23)には左方からの光が入射し易く、他方の受光素子22(24)には右方からの光が入射し易くなっている。そのため、第1の値と第2の値の比、若しくは、第3の値と第4の値の比をとることで、光の左右比を検出することができる。例えば、第1の値と第2の値との比が、2:3であれば、太陽が前方から右方にその値の程度位置しており、7:2であれば、太陽が前方から左方にその値の程度位置していることがわかる。
また、本実施形態では、対を成す受光部61,62(63,64)は、前後方向に並んでいる。これによれば、対を成す受光部61,62(63,64)を形成するための左右方向の長さが、1つの開口部を介して、2つの受光素子が左右方向に並んだ構成と比べて、半分になる。また、対を成す受光部61,62(63,64)の前後方向の間隔は、光の入射角度に依存しないので、自由に設定することができる。そのため、上記した比較構成と比べて、半導体基板10の体格の増大が抑制され、光センサ100の体格の増大が抑制される。
受光部61〜67それぞれの間に、遮光部71〜76が形成されている。これによれば、隣接する開口部50から、対応しない受光素子20に意図しない光が入射することが抑制されるので、受光部61〜67の間の距離を短くすることができる。そのため、半導体基板10の体格の増大が抑制され、光センサ100の体格の増大が抑制される。
遮光部70は、遮光膜40と同一材料から成る。これによれば、遮光部が、遮光膜とは異なる材料から成る構成と比べて、光センサ100の製造が容易となる。
前後方向と左右方向とによって規定される平面の形状が、受光素子21〜26では弧状となっている。そして、受光素子21,23は、右方向に凸となる円弧状を成し、受光素子22,24は、左方向に凸となる円弧状を成し、受光素子25,26は、後ろ方向に凸となる円弧状を成している。また、開口部51,53から右方向に受光素子21,23が位置し、開口部52,54から左方向に受光素子22,24が位置し、開口部55,56から後ろ方向に受光素子25,26が位置している。更に、受光素子21,22,25それぞれの円弧の成す曲率は同一であり、受光素子21,22,25の中心角の和は270°以上となっている。同様にして、受光素子23,24,26それぞれの円弧の成す曲率は同一であり、受光素子23,24,26の中心角の和は270°以上となっている。これによれば、光の方位角に依らずに、車両の前側から入射する光を受光することができる。
対を成す受光素子21,22(23,24)の中心角が相等しくなっている。これによれば、対を成す受光素子の中心角が異なる構成とは違って、一方の受光素子21(23)で検出することの可能な仰角を有する光を、他方の受光素子22(24)にて検出することができなくなる、という不具合が生じることが抑制される。したがって、光の左右比を検出することができなくなる、という不具合が生じることが抑制される。
対を成す受光素子21,22(23,24)の受光面積が相等しくなっている。これによれば、受光面積が異なる構成とは違って、各受光素子21〜24の出力信号に、受光面積を補正するための補正値を演算しなくともいいので、受光素子21〜24の出力信号の処理が簡素化される。
対を成す受光素子21,22の中心角の和、及び、対を成す受光素子23,24の中心角の和、それぞれが180°以上となっている。これによれば、中心角の和が180°よりも小さい構成と比べて、斜め前方や斜め後方から入射してきた光を、受光素子にて受光し易くなる。
対を成す受光部61,62と、対を成す受光部63,64を有する。そして、対を成す受光部61,62に入射する光の仰角が45°、対を成す受光部63,64に入射する光の仰角が60°となるように、開口部50の投影部位と受光素子20との距離が設定されている。これによれば、対を成さない受光素子21,23、若しくは、対を成さない受光素子22,24の出力信号を比べることで、光センサ100に入射する光の仰角(太陽の大体の高さ)を検出することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、光センサ100が車両に搭載された例を示した。しかしながら、光センサ100の適用としては、上記例に限定されない。
本実施形態では、遮光膜40が、遮光性と導電性を有する材料から成る例を示した。しかしながら、遮光膜40によって、半導体基板10に形成された各電子素子を電気的に接続しなくとも良い場合、遮光膜40を、光を吸収する性質を有する材料によって形成しても良い。
本実施形態では、光センサ100が7つの受光部61〜67を有する例を示した。しかしながら、受光部60の数としては、上記例に限定されず、2つ以上であればよい。
本実施形態では、光センサ100が2つの対を成す受光部61〜64を有する例を示した。しかしながら、対を成す受光部60の数としては、上記例に限定されず、1つ以上であればよい。
本実施形態では、受光素子21,22,25の中心角の和、及び、受光素子23,24,26の中心角の和、それぞれが270°以上となっている例を示した。しかしながら、受光素子21,22,25の中心角の和、及び、受光素子23,24,26の中心角の和、それぞれが180°以上であれば、適宜採用することができる。
本実施形態では、開口部51(52)の投影部位と受光素子21(22)との距離Aは、受光部61,62に入射する光の仰角が45°となるように設定され、開口部53(54)の投影部位と受光素子23(24)との距離Bは、受光部63,64に入射する光の仰角が60°となるように設定された例を示した。しかしながら、距離A,Bとしては、上記例に限定されない。例えば、距離Aが、受光部61,62に入射する光の仰角が30°となるように設定され、距離Bが、受光部63,64に入射する光の仰角が50°となるように設定されても良い。距離A,Bによって規定される光の仰角としては、0°より大きく、90°よりも小さければ良い。
本実施形態では、遮光部70は、遮光膜40と同一材料から成る例を示した。しかしながら、遮光部70の形成材料としては、遮光膜40と異なっていても良い。
10・・・半導体基板
20・・・受光素子
30・・・透光膜
40・・・遮光膜
50・・・開口部
60・・・受光部
100・・・光センサ

Claims (7)

  1. 複数の受光部(60)を有する光センサであって、
    前記受光部(60)は、光を電気信号に変換する受光素子(20)、及び、透光用の開口部(50)を有し、
    前記受光素子(20)は、半導体基板(10)の一面(10a)側に形成され、
    該半導体基板(10)における前記受光素子(20)の形成面(10a)上に、透光膜(30)を介して遮光膜(40)が形成され、
    該遮光膜(40)に、前記開口部(50)が形成されており、
    前記受光部(60)として、前記受光素子(20)の形成面(10a)に直交する光によって前記受光素子(20)の形成面(10a)に投影した前記開口部(51,52)の投影部位と前記受光素子(21,22)との距離が互いに等しく、前記投影部位から前記受光素子(21,22)に向かう向きが互いに逆向きの関係にある、対を成す受光部(61,62)を有し、
    対を成す前記受光部(61,62)は、前記形成面(10a)に沿い、前記投影部位と前記受光素子(21,22)とを結ぶ方向に直交する方向にて、並んでおり、
    対を成す前記受光部(60)を複数有し、
    対を成す前記受光部(60)それぞれが有する前記受光素子(20)と前記開口部(50)の投影部位との距離が互いに異なることを特徴とする光センサ。
  2. 対を成す前記受光部(61,62)の間の透光膜(30)に、一方の前記受光部(61)の開口部(51)から入射した光が、対応しない、他方の前記受光部(62)の受光素子(22)に入射することを抑制する遮光部(70)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  3. 前記遮光部(70)は、前記遮光膜(40)と同一材料から成ることを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
  4. 前記受光素子(20)における、前記形成面(10a)に沿う平面形状が、前記開口部(50)の投影部位から前記受光素子(20)に向かう方向に凸となる弧状であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の光センサ。
  5. 対を成す前記受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の中心角は、互いに等しいことを特徴とする請求項4に記載の光センサ。
  6. 対を成す前記受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の受光面積は、互いに等しいことを特徴とする請求項5に記載の光センサ。
  7. 対を成す前記受光部(61,62)それぞれが有する受光素子(21,22)の中心角の和は、180°以上であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光センサ。
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