JP5637792B2 - 両面粘着テープ及びタッチパネル付き表示装置 - Google Patents
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Description
防水性能を有する両面テープとしては、例えば発泡体基材と粘着剤層とを有する両面粘着テープが開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1、2に記載されている防水用両面粘着テープは、ポリオレフィン系の発泡体基材とアクリル系の粘着剤を有している。基材が発泡していることにより、基材と粘着剤が界面で強固に接合している。また、前述の発泡体基材は独立発泡構造をとっているため、両面粘着テープの一方の面が水に濡れても他方の面まで浸透することが無く、防水性を発揮している。さらに発泡体基材は凹凸追従性に優れる。
しかしながら、1mm程度の非常に狭いテープ幅の場合、発泡体を使用した防水用両面テープでは、水の浸透を制御する独立気泡の泡壁を幅方向に対して十分に確保できない恐れがあり、十分な防水性は達成されない。また発泡形状の大きさには限界があり、その大きさを細かく制御することが困難である。
近年の携帯電話ではデザイン性ならびに機能面の要求から表示画面が大きいものが増えており、それに伴い表示画面の周囲の枠部分ができるだけ狭くなるように設計されている。これらに用いられる両面テープは2mm幅以下の狭額縁状形態で使用することが想定されるが、前記防水用両面テープは、前述で説明したような発泡体構造に由来する理由から額縁の幅を狭くすることが難しく、大表示画面の携帯電話に適用しにくいという問題がある。また、狭額縁仕様になっても部材を強固に固定する必要があるが、基材が発泡しているため、基材の強度が低く、接着性が出難い問題がある。
芯材として、特定の性状を有する合成樹脂製フィルム、好ましくはエチレン−メタクリル酸共重合体や、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系重合体を用いて形成されたフィルムを使用し、その両面に特定の性状を有するアクリル系粘着剤層を設けてなる積層体である両面粘着テープにより、その目的を達成し得ることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
[1]発泡体構造では無い芯材と、その両面に設けられた粘着剤層とを有する積層体からなる両面粘着テープであって、
(a)前記芯材の5%引張り応力が3〜100Nであり、かつ剛軟度(ガーレ法)が0.2mN以下であり、
(b)前記2つの粘着剤層が、それぞれ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、この共重合体100質量部に対して、粘着付与樹脂1〜60質量部を含むと共に、架橋剤を含む粘着剤組成物を熱架橋してなるものであり、
0.1〜2mm幅の額縁状に打ち抜かれてなる形態を有し、
携帯情報端末機器内部の固定用として用いられる、両面粘着テープ、
[2]前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の重量平均分子量が60〜180万である、上記[1]項に記載の両面粘着テープ、
[3]下記の測定条件により測定される面接合強度が、120N以上である、上記[1]項又は[2]項に記載の両面粘着テープ、
(測定条件)外形寸法が縦60mm×横40mmで幅が2mmの額縁状に加工した両面粘着テープで、アクリル板の片面にUV硬化型インクを全面塗布したインク層と、中央に直径2cmの穴を貫通させたステンレス板の#600研磨面とを貼り合わせ、穴が開いてアクリル板のインク塗布面が表出している部分を、万能引張圧縮試験機の測定部の底面に一辺が10mmのポリカーボネート樹脂からなる立方体を固定した治具で、10mm/分の速度で面方向に押し込み、両面粘着テープを剥がした際の荷重のピーク値を面接合強度とする。
[4]芯材が、オレフィン系単量体単位60〜100質量%を有するオレフィン系重合体を用いて形成されたフィルムである上記[1]〜[3]項のいずれかに記載の両面粘着テープ、
[5]オレフィン系重合体が、エチレン−メタクリル酸共重合体及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体である、上記[4]項に記載の両面粘着テープ、
[6]芯材の厚さが2〜400μmであり、かつ2つの粘着剤層の厚さが、それぞれ2〜80μmである、上記[1]〜[5]項のいずれかに記載の両面粘着テープ、
[7]防水用として用いられる、上記[1]〜[6]項のいずれかに記載の両面粘着テープ、及び
[8]上記[1]〜[7]項のいずれかに記載の両面粘着テープにより、筺体が固定されてなることを特徴とするタッチパネル付き表示装置、
を提供するものである。
[両面粘着テープ]
本発明の両面粘着テープは、芯材と、その両面に設けられた粘着剤層とを有する積層体であって、
(a)前記芯材の5%引張り応力が3〜100Nであり、かつ剛軟度(ガーレ法)が0.2mN以下であること、
(b)前記2つの粘着剤層が、それぞれ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、この共重合体100質量部に対して、粘着付与樹脂1〜60質量部を含むと共に、架橋剤を含む粘着剤組成物を熱架橋してなるものであること、
を特徴とする。
本発明の両面粘着テープにおいて、積層体を構成する芯材は、5%引張り応力が3〜100Nの範囲にあり、かつ剛軟度(ガーレ法)が0.2mN以下であることを要する。
芯材の5%引張り応力を3〜100Nにすることで、高い面接合力が得られ優れた加工適性や狭額縁状加工性を維持しつつ、適度な柔軟性を有するため、凹凸追従性に優れる。該引張り応力は、好ましくは4〜80Nであり、特に好ましくは5〜50Nである。
一方、芯材の剛軟度(ガーレ法)を0.2mN以下とすることで、適度な柔軟性を有するため、凹凸追従性に優れる。
芯材の厚さとしては特に限定されないが、加工性、薄型化の観点から、2〜400μmが好ましく、より好ましくは10〜200μmであり、50〜150μmが特に好ましい。2μm以上とすることにより、芯材自体の加工性、両面テープの裁断加工適性、打ち抜き加工適性及び強度を確保でき、400μm以下とすることにより、柔軟性を確保できる。
<芯材の5%引張り応力の測定方法>
芯材を幅15mm、長さ50mmに裁断して測定用サンプルを作製し、引張り圧縮試験機を使用して、測定用サンプルの両端部10mmをセットし、幅15mm、長さ30mmの測定箇所を引張り速度200mm/minで5%伸ばした際の応力を測定する。
芯材を長さ38mm、幅25mmに裁断して測定用サンプルを作製し、ガーレ式剛軟度試験機を使用して、「JIS L 1085(1998)6.10.3 ガーレ法」に準じて剛軟度を測定する。
このようなオレフィン系重合体の具体例としては、エチレン−メタクリル酸共重合体や、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを挙げることができる。これらのオレフィン系重合体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、当該芯材の色については特に制限はなく、無色のものであってもよく、適当な色に着色されていてもよい。
また、当該芯材は発泡体構造では無いことが好ましい。発泡体構造を有する芯材を使用した防水用両面テープでは、水の浸透を制御する独立気泡の泡壁を幅方向に対して十分に確保できない。
本発明の両面テープにおいて、前述した芯材を構成する合成樹脂製フィルムの両面に設けられる2つの粘着剤層は、それぞれ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、この共重合体100質量部に対して、粘着付与樹脂1〜60質量部を含むと共に、架橋剤を含むアクリル系粘着剤組成物を熱架橋して形成されたものである。
本発明の両面粘着テープにおいては、2つの粘着剤層は、それぞれの性状が前述した要件を満たすものであれば、同一の組成及び性状を有するものであってもよいし、異なる組成及び性状を有するものであってもよいが、生産性の観点から、同一の組成及び性状を有するものが好ましい。
当該粘着剤層を形成するアクリル系粘着剤組成物において、主成分として含有する(メタ) アクリル酸エステル共重合体としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤の主成分として慣用されている(メタ)アクリル酸エステル共重合体の中から任意のものを適宜選択して用いることができる。このような(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、例えばエステル部分のアルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸エステルと、活性水素をもつ官能基を有する単量体と、所望により用いられる他の単量体との共重合体を好ましく挙げることができる。なお、(メタ)アクリル酸エステルは、メタクリル酸エステル及び/又はアクリル酸エステルを意味する。
なお、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
さらに、この(メタ)アクリル酸エステル共重合体においては、活性水素をもつ官能基を有する単量体単位の含有量は、0.01〜10質量%の範囲が好ましい。この含有量が0.01質量%未満では架橋点が少なすぎて、架橋が不充分となり、粘着剤層の凝集破壊が生ずるおそれがあるし、10質量%を超えると粘度の上昇によって塗工適性が低下するおそれが生じる。この活性水素をもつ官能基を有する単量体単位のより好ましい含有量は0.05〜6.0質量%であり、特に0.2〜5.0質量%の範囲が好ましい。
本発明の両面粘着テープにおいては粘着剤層を形成する粘着剤としては十分な凹凸追従性、接着性、加工適性が得られる点から、被着体との密着性を向上させるため、粘着付与樹脂を使用することを要する。この粘着付与樹脂については特に制限はなく、従来粘着剤における粘着付与樹脂として慣用されているものの中から、適宜選択して用いることができる。この粘着付与樹脂としては、ロジン系樹脂(生ロジン、水添ロジン、重合ロジン、ロジンエステル系)、キシレン樹脂、テルペン−フェノール樹脂、石油樹脂、クマロンインデン樹脂、テルペン樹脂、スチレン樹脂等が挙げられる。
これらの粘着付与樹脂は1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中でロジンエステル系が、粘着性付与効果などの面から好適である。
当該粘着剤組成物においては、この粘着付与樹脂は、前述した(メタ)アクリル酸エステル共重合体100質量部に対して、1〜60質量部であることを要し、3〜50質量部であることが好ましく、5〜40質量部であることがより好ましい。粘着付与樹脂を上記範囲で含有させることで、被着体との密着性が良好なものとなる。
当該アクリル系粘着剤組成物において、含有される架橋剤としては特に制限はなく、従来アクリル系粘着剤組成物において架橋剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。このような架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、アジリジン系化合物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩などが挙げられるが、ポリイソシアネート化合物が好ましく用いられる。
ここで、ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などを挙げることができる。
当該アクリル系粘着剤組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、各種添加剤、例えばシラン系カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、着色剤などを、所望により含有させることができる。
本発明の両面テープにおいて、当該アクリル系粘着剤組成物を用いて形成される2つの粘着剤層の厚さとしては特に限定されないが、それぞれ2〜80μmであることが好ましく、5〜60μmであることが特に好ましい。2μm以上とすることにより、凹凸追従性や被着体との密着性に優れ、80μm以下とすることにより、加工性に優れる。
本発明の両面粘着テープにおいては、搬送時や使用時の利便性から剥離シートを積層したものが好ましい。本発明の両面粘着テープが2枚の剥離シートに挟持された形態でもよいし、両面に離型性を持たせた1枚の剥離シートと積層してそのまま巻き取った形態でもよい。
本発明の両面粘着テープに用いられる剥離シートとしては、種々の剥離シートを使用できるが、代表的に剥離性を表面に有する剥離シート用基材から構成される。剥離シート用基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース等の樹脂フィルムや、上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙などが挙げられる。これらの中で、安価でコシもあるポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。剥離シート用基材の厚さは、5μm〜300μmが好ましく、10μm〜200μmがより好ましい。
剥離シート用基材の表面に剥離性を持たせるには、その表面にシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、長鎖アルキル基系樹脂等の剥離剤を塗布することにより設ける。これらの中で、安価で安定した性能が得られるシリコーン系樹脂が好ましい。剥離剤層の厚さは、0.05μm〜2.0μmが好ましく、0.1μm〜1.5μmがより好ましい。
本発明の両面粘着テープを製造する際には、それぞれの剥離シートの剥離力に差をつけておくことが好ましい。剥離力に差をつけておけば、軽剥離シート側のみを剥がす際に、粘着剤層が重剥離シート側から浮くおそれや、双方の剥離シートに追従しようとして粘着剤層が引き伸ばされて変形するおそれを防ぐことができる。また、両面に離型性を持たせた1枚の剥離シートと積層してそのまま巻き取った両面粘着テープ形態の場合においても、剥離シートの表裏で剥離力に差をつけておくことで、同様の効果が得られる。
次に、本発明の両面粘着テープを製造する方法について説明する。
まず、前述のアクリル系粘着剤組成物に、必要に応じて溶剤を加え、塗工に適した粘度に調整し、塗工液を作製する。
次に、軽剥離シート(又は重剥離シート)の剥離処理面に、前記塗工液を乾燥後の膜厚が2〜80μm程度、好ましくは5〜60μmになるように、例えばバーコート法、リバースロールコート法、ナイフコート法、ロールナイフコート法、グラビアコート法、エアドクターコート法、ドクターブレードコート法など、従来公知の塗工方法により塗工し、80〜120℃程度の温度で数十秒〜数分間加熱乾燥して、粘着剤組成物層の熱架橋を行ったのち、これに芯材を貼合して片面粘着フィルムを作製する。
次いで、重剥離シート(又は軽剥離シート)の剥離処理面に、前記塗工液を乾燥後の膜厚が2〜80μm程度、好ましくは5〜60μmになるように、前記と同様にして塗工、加熱乾燥して熱架橋後、前記の片面粘着フィルムの芯材面と貼合することにより、本発明の両面粘着テープが得られる。
[両面粘着テープの用途]
本発明の両面粘着テープは、特定の性状を有する芯材フィルムの両面に、特定の性状を有するアクリル系粘着剤層を設けた積層体であって、例えば携帯電話やタッチパネルなどのモバイル製品における部材固定用などとして好適な、段差への貼合適性、接着性及び耐水性に優れ、狭額縁仕様の携帯情報端末に防水用両面テープなどとして用いられる。
本発明の両面粘着テープは、芯材として、特定の性状を有する合成樹脂製フィルムを使用しているため気孔を有さず、耐水性に優れ、0.1〜2mmの幅で、さらに0.2〜1mmの幅で防水用として用いられる。すなわち、狭額縁仕様の携帯情報端末に防水用両面テープとして適用することができる。
本発明の両面粘着テープの形態としては、両面に剥離シートが貼着されてなる額縁状形態とすることができる。
また、本発明の両面粘着テープは、芯材層、粘着剤層のいずれかの層又は全ての層を黒色とすることができる。特に、当該両面粘着テープが額縁状形態である場合、黒色のものが好ましい。
芯材や粘着剤層の黒色化は、カーボンブラック、あるいは黒色系の顔料や染料などを混入させることにより、行うことができる。
なお、各例で得られた両面粘着テープの諸特性は下記の方法に従って求めた。
(1)芯材及び粘着剤層の厚さ
各例で得られた芯材及び粘着剤層の厚さを、JIS K 7130に準じて、定圧厚さ測定器[テクロック社製、製品名「PG−02」]で測定した。
(2)芯材の5%引張り応力
各例で得られた芯材を幅15mm、長さ50mmに裁断して、測定用サンプルを作製した。次いで、引張試験機[島津製作所社製、型番「AG−IS」]を使用して、測定用サンプルの両端部10mmをセットし、温度23℃にて幅:15mm、長さ30mmの測定箇所を引張り速度200mm/minで5%伸ばした際の応力を測定した。
(3)芯材の剛軟度(ガーレ法)
芯材を長さ38mm、幅25mmに裁断して、測定用サンプルを作製し、[東洋精機社製、製品名「ガーレ式柔軟度試験機」]を使用して、「JIS L 1085(1998)6.10.3 ガーレ法」に準じて測定した。
(4)防水性試験
「JIS C 0920(2003)14.2.7 深さ0.15〜1mの一時的潜水状態での第2特性数字7に対する試験」に準じて、評価した。図1は、測定用サンプルの平面図、図2は、上記平面図におけるA−A線断面図、図3は、上記平面図におけるB−B線断面図である。試験に際し、縦70mm、横50mm、厚さ2mmの2枚の透明アクリル板1a及び1bを、外形寸法が縦60mm×横40mmで幅が1mmの額縁状積層部材2にて貼り合わせた測定用サンプルを作製した。測定用サンプルの一方のアクリル板1aには高さ10μm、幅5mmの十字状の黒色印刷3を行った段差があり、もう一方には段差のない平滑なアクリル板1bを使用した(図1〜図3参照)。測定用サンプルを作製し24時間後に、測定用サンプルを水深1mに沈めて、30分間静置した後、目視にて試験片内部への水の侵入の有無を確認し、下記の判定基準で防水性を評価した。
○:試験片内部に水の侵入なし(合格)。
×:試験片内部に水の侵入あり(不合格)。
(5)面接合力
アクリル板[三菱レイヨン社製、製品名「アクリライトL001」、70×50×2mm」]を用意し、その片面にUV硬化型インク[帝国インキ社製、製品名「POS−911墨」]を全面塗布した。次にステンレス板[パルテック社製、製品名「SUS304#600」、150×70×0.5mm、片面#600研磨]の中央に直径2cmの穴を貫通させたものを用意した。
次いで外形寸法が縦60mm×横40mmで幅が2mmの額縁状に加工した両面テープでアクリル板のインク層とステンレス板の#600研磨面とを貼り合わせた。その後、10mm/minの速度で、万能引張圧縮試験機[インストロン社製、製品名「インストロン5581型」]で、穴が開いてアクリル板のインク塗布面が表出している部分を、万能引張圧縮試験機の測定部に固定した治具(一辺が10mmのポリカーボネート樹脂からなる立方体を測定部の底面に接着テープで固定したもの、測定部とアクリル板の接触部は10mm×10mmの正方形)で面方向に押し込むことで、両面テープを剥がした際の応力(荷重のピーク値)を測定した。
図4は、面接合力の測定方法を示す説明図である。図4において(a)は断面図、(b)は斜視図であり、符号10は両面粘着テープ、11は穴を有するステンレス板、12は両面粘着テープ側にインク層14を有するアクリル板、13は押込み方向である。
(6)狭幅加工性
NTカッターを用いて幅1mm、長さ50mmの形状に裁断加工を行った際、マイクロゲージを用いて、サンプル幅が1mm±0.2mmであることを確認し、1mm±0.2mmの範囲内であれば○、範囲外であれば×とした。
ブチルアクリレート(BA)、2−エチルへキシルアクリレート(2EHA)、アクリル酸(AAc)をモノマー成分とするアクリル酸エステル共重合体(2EHA/BA/AAc質量比=80/19/1、重量平均分子量60万、固形分55質量%)100質量部に、粘着付与樹脂[荒川化学工業社製、製品名「パインクリスタルKE−359」]5質量部、イソシアネート系架橋剤[東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、固形分37.5質量%]3.6質量部(アクリル酸エステル共重合体の固形分100質量部に対し、2.45質量部)混合し、粘着剤形成用塗布液1を調製した。
ブチルアクリレート(BA)、アクリル酸(AAc)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)をモノマー成分とするアクリル酸エステル共重合体(BA/AAc/HEA質量比=98/1.5/0.5、重量平均分子量60万、固形分40質量%)100質量部に、粘着付与樹脂[荒川化学工業社製、製品名「パインクリスタルKE−359」]20質量部、イソシアネート系架橋剤[東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、固形分37.5質量%]1質量部(アクリル酸エステル共重合体の固形分100質量部に対し、0.94質量部)混合し、粘着剤塗布液2を調製した。
ブチルアクリレート(BA)、メチルアクリレート(MA)、アクリル酸(AAc)をモノマー成分とするアクリル酸エステル共重合体[BA/MA/AAc質量比=77/20/3、重量平均分子量80万の共重合体、固形分28質量%)100質量部に、イソシアネート系架橋剤[東洋インキ社製、製品名「BHS−8515」、固形分37.5質量%]1.8質量部(アクリル酸エステル共重合体の固形分100質量部に対し、2.41質量部)とアルミニウムキレート系架橋剤[綜研化学社製、M−5A、固形分4.95質量%]の1.8質量部(アクリル酸エステル共重合体の固形分100質量部に対し、0.32質量部)を混合し、粘着剤形成用塗布液3を調製した。
ブチルアクリレート(BA)、メチルアクリレート(MA)、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)をモノマー成分とするアクリル酸エステル共重合体(BA/MA/4HBA質量比=79/20/1、重量平均分子量90万の共重合体、固形分30質量%)100質量部に、イソシアネート系架橋剤[綜研化学社製、製品名「TD−75」、固形分75質量%]0.05質量部(アクリル酸エステル共重合体の固形分100質量部に対し、0.13質量部)を混合し、粘着剤形成用塗布液4を調製した。
エチレン−メタクリル酸共重合体[三井・デュポンポリケミカル社製、製品名「N0903HC」、オレフィン系単量体単位91質量%]を厚さ100μmに製膜し、両面にコロナ処理を施して芯材フィルムを得た。次に軽剥離シート[リンテック(株)製、商品名「SP−PET381031」]の剥離処理面に、ナイフコーターを用いて粘着剤形成用塗布液1を、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布し、100℃で約2分間加熱乾燥して熱架橋した。その後、粘着剤層に前述の芯材フィルムをラミネートし、片面粘着フィルムを得た。
次いで重剥離シート[リンテック(株)製、商品名「SP−PET3811」]の剥離処理面に、ナイフコーターを用いて粘着剤形成用塗布液1を、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布し、100℃で約2分間加熱乾燥して熱架橋したのち、前記の片面粘着フィルムの芯材フィルム面に貼合して両面粘着テープを作製した。
実施例1において、粘着剤形成用塗布液1の代わりに、粘着剤形成用塗布液2を使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
実施例1において、芯材フィルムとしてポリエチレンフィルム[タマポリ社製、製品名「A−1」、厚み100μm]の両面にコロナ処理を施したものを使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
実施例1において、芯材フィルムとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体[住友化学工業社製、製品名「エバテートD2045」、オレフィン系単量体単位95質量%]を厚さ100μmに製膜し、両面にコロナ処理を施したものを使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
実施例1において、粘着剤形成用塗布液1の代わりに、粘着剤形成用塗布液3を使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
実施例1において、粘着剤形成用塗布液1の代わりに、粘着剤形成用塗布液4を使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
実施例1において、芯材フィルムとして、厚さ100μmの黒色ポリオレフィン系発泡体[積水化学工業社製、製品名「ボラーラ」]を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、両面粘着テープを作製した。
芯材として、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム[東レ社製、製品名「ルミラーT−60」]を使用した以外は、実施例1と同様な操作を施し、両面粘着テープを作製した。
粘着剤形成用塗布液1を、ナイフコーターにて重剥離シート[リンテック(株)製、商品名「SP−PET3811」]の剥離処理面に、ナイフコーターを用いて乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布し、120℃で約2分間加熱乾燥して熱架橋したのち、軽剥離シート[リンテック(株)製、商品名「SP−PET381031」]を貼り合わせた。次いで、得られた粘着剤を3枚貼り合わせて両面粘着テープを作製した。比較例5の5%引張り応力ならびに剛軟度については3枚のうちの真ん中の層を芯材とみなして測定した。
前記実施例1〜4及び比較例1〜5で作製された両面粘着テープの諸特性の評価結果を第1表に示す。
1b 透明アクリル板
2 額縁状積層部材
3 十字状の黒色印刷
10 両面粘着テープ
11 穴を有するステンレス板
12 両面粘着テープ側がインク層を有するアクリル板
13 押込み方向
14 インク層
Claims (8)
- 発泡体構造では無い芯材と、その両面に設けられた粘着剤層とを有する積層体からなる両面粘着テープであって、
(a)前記芯材の5%引張り応力が3〜100Nであり、かつ剛軟度(ガーレ法)が0.2mN以下であり、
(b)前記2つの粘着剤層が、それぞれ(メタ)アクリル酸エステル共重合体と、この共重合体100質量部に対して、粘着付与樹脂1〜60質量部を含むと共に、架橋剤を含む粘着剤組成物を熱架橋してなるものであり、
0.1〜2mm幅の額縁状に打ち抜かれてなる形態を有し、
携帯情報端末機器内部の固定用として用いられる、両面粘着テープ。 - 前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の重量平均分子量が60〜180万である、請求項1に記載の両面粘着テープ。
- 下記の測定条件により測定される面接合強度が、120N以上である、請求項1又は2に記載の両面粘着テープ。
(測定条件)外形寸法が縦60mm×横40mmで幅が2mmの額縁状に加工した両面粘着テープで、アクリル板の片面にUV硬化型インクを全面塗布したインク層と、中央に直径2cmの穴を貫通させたステンレス板の#600研磨面とを貼り合わせ、穴が開いてアクリル板のインク塗布面が表出している部分を、万能引張圧縮試験機の測定部の底面に一辺が10mmのポリカーボネート樹脂からなる立方体を固定した治具で、10mm/分の速度で面方向に押し込み、両面粘着テープを剥がした際の荷重のピーク値を面接合強度とする。 - 芯材が、オレフィン系単量体単位60〜100質量%を有するオレフィン系重合体を用いて形成されたフィルムである請求項1〜3のいずれか一項に記載の両面粘着テープ。
- オレフィン系重合体が、エチレン−メタクリル酸共重合体及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体である、請求項4に記載の両面粘着テープ。
- 芯材の厚さが2〜400μmであり、かつ2つの粘着剤層の厚さが、それぞれ2〜80μmである、請求項1〜5のいずれかに記載の両面粘着テープ。
- 防水用として用いられる、請求項1〜6のいずれかに記載の両面粘着テープ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の両面粘着テープにより、筺体が固定されてなることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
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