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JP5638020B2 - 分散制御システムの試験管理装置 - Google Patents
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JP5638020B2 - 分散制御システムの試験管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の制御対象装置を複数の制御装置で制御する分散制御システムにおける複数の制御対象装置の試験実行を管理する分散制御システムの試験管理装置に関し、特に、その試験の効率化を図るようにした試験管理装置に関するものである。
一般的な制御システムの試験においては、制御対象となる装置の実物(実機と呼ばれる)を使わずに試験を行う場合が多々発生する。これは例えば実機が製作される前の段階での試験や、実機を用意する費用が足りない、あるいは設置するためのスペースが足りない、などの理由がある。よって制御対象装置の実機の代わりに、これと同じ入出力動作を行う模擬装置(以下、入出力模擬装置と呼ぶ)を導入して試験を行うのが一般的である。入出力模擬装置には汎用のマイクロコンピュータ、あるいはパーソナルコンピュータ(以下PCと呼ぶ)を用いて、この上で機器の入出力を模擬するソフトウェア(以下、入出力模擬ソフトウェアと呼ぶ)を動作させることで実現することが多い。
分散制御システムになると、さらに多数の制御対象装置を制御することになるため、多数の入出力模擬装置が必要となる。
そしてこれら複数の入出力模擬装置の入出力内容を監視したり、試験すべき内容によって入出力動作のタイミングや入出力値を制御したりするために、別の試験制御用装置(PC)を用意して入出力模擬装置とネットワークで接続し、制御する、という構成を採る。
例えば、特許文献1では入出力装置の動作環境を模擬的に非定常状態にするための試験用シミュレーション装置を接続して、制御システムの非定常動作を評価できるようにしている。
特開2008−77560号公報
特許文献1に示されるような試験実行環境では、全ての入出力模擬装置が正常に動作していることを前提としている。しかしながら、大規模な分散制御システムでは、入出力模擬装置(即ちPC)の数も多くなり、実機同様に導入費用の問題や設置スペースの問題が発生する。よってPCの数を減らすために、PC上で複数の入出力模擬ソフトウェアを動作させて試験を行う、という方法を採ることになる。
この場合、各PCには試験の内容(試験シナリオとも呼ばれる)に合わせて、動作させる入出力模擬ソフトウェアを割り当て、試験制御用装置(PC)がこれを制御する。この場合、全ての制御装置を模擬するのではなく、試験に関係のある一部の制御装置のみを模擬するよう試験シナリオを作成する、という手法が採られることもある。
しかし、試験実行時にそのPCが故障により使用できなくなっている、あるいは故障により動作性能が低くなっている、という可能性が考えられる。これは、多数の機器を有する分散制御システムでは入出力模擬装置(PC)の数が多くなるため、必然的にPCの故障の確率も高くなるからである。このような場合には、試験中に模擬する入出力装置の入出力値がシナリオと違った値になる(最悪、入出力動作が全く行われない)場合が発生するため、その試験は失敗とみなされるか、実行不能とみなされてしまい、PCを修理するか入れ替えるか、あるいは人手により試験シナリオを変更するかして再試験を行う必要がある。よって試験の実行に人手が介在することになるため、試験の効率が低下してしまうという問題点が発生していた。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、分散制御システムにおける試験の効率化を図ることのできる分散制御システムの試験管理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る分散制御システムの試験管理装置は、複数の制御対象装置を複数の制御装置で制御する分散制御システムにおける複数の制御対象装置の試験実行を管理する分散制御システムの試験管理装置であって、複数の制御対象装置を模擬するための複数の入出力模擬装置と試験実行管理装置とを備え、入出力模擬装置は、制御対象装置の模擬処理を行う入出力模擬手段と、入出力模擬装置自身の処理能力を測定する処理能力測定手段とを備え、かつ、入出力模擬手段は、複数の入出力模擬装置のうちの任意の入出力模擬装置で起動可能とし、試験実行管理装置は、試験の試験項目毎に、入出力模擬手段における制御手順を示した試験手順及び試験結果の合否判定の基準となる入出力模擬手段における入出力値と有する試験項目格納手段と、入出力模擬手段に対して試験手順に従って試験を実行させる入出力模擬装置制御手段と、入出力模擬手段の試験実行で得られた入出力結果と合否判定の基準となる所定の入出力値とを比較して一致または不一致を判定する試験結果判定手段と、試験を実行する際に、入出力模擬手段が入出力模擬装置のうちのどの入出力模擬装置で起動するか、入出力模擬手段と入出力模擬装置との対応関係を示す第1の構成表と、入出力模擬装置がネットワークを介してどの制御装置に接続されているかを示す第2の構成表とを格納する装置構成格納手段と、試験結果判定手段の判定結果が不一致であり、かつ、試験を実行した入出力模擬手段に対応付けられていた入出力模擬装置の処理能力を処理能力測定手段が測定した結果が、入出力模擬装置の処理能力上限値に一定値以上近い値であった場合は、第2の構成表を用いて、同一ネットワークに存在する別の入出力模擬装置に対応付けを変更するよう第1の構成表を再定義する装置構成再定義手段とを備え、装置構成格納手段は再定義を行う場合の入出力模擬装置の優先度を示す第3の構成表を有し、装置構成再定義手段は、第1の構成表の再定義を行う場合は第3の構成表に基づいて優先度の高い入出力模擬装置に変更するものである。
この発明の分散制御システムの試験管理装置は、試験結果判定手段の判定結果が不一致で、かつ、試験を実行した入出力模擬手段に対応付けられていた入出力模擬装置の処理能力が、その処理能力上限値に一定値以上近い値であった場合は、第1の構成表を再定義するようにしたので、再試験を行う数を少なくすることができ、試験の効率化を図ることができる。
この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置が対象とする分散システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置を含む分散システムの構成図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の試験項目格納手段が保持する試験手順の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の装置構成格納手段が保持する装置構成(第1の構成表)の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の装置構成格納手段が保持する装置構成(第2の構成表)の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の試験結果格納手段が保持する試験結果の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による分散制御システムの試験管理装置の再定義の動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による分散制御システムの試験管理装置の装置構成格納手段が保持する装置の優先度(第3の構成表)の一例を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の分散制御システムの試験管理装置が適用される分散制御システムの構成を示すブロック図である。図1において、試験対象となる分散制御システム1は、複数の制御装置20a〜20bが制御ネットワーク10で接続され、この制御ネットワーク10を通じて互いに通信し、協調動作を行う。また、複数の制御装置20a〜20bは各々入出力手段21a〜21bを有し、それぞれ制御ネットワーク30a〜30bを介して制御対象装置40a〜40dを制御する。なお、制御装置20a〜20bの台数及び制御対象装置40a〜40dの台数については、運用条件や環境等に応じて適宜決定するものである。
図2は、本発明の試験管理装置を図1に示した分散制御システムに用いる場合の構成を示すブロック図である。図2において、分散制御システム1における試験システムの構成は、図1と比較すると、制御対象装置40a〜40dの代わりに、入出力模擬装置50a〜50dが接続されている。入出力模擬装置50a〜50dには、試験実行管理ネットワーク60を介して、試験実行管理装置70が接続されている。入出力模擬装置50a〜50dは、制御対象装置40a〜40dの入出力を模擬するもので、分散制御システム1に対してあたかも制御対象装置40a〜40dが接続されているかのように振る舞う。また、入出力模擬装置50a〜50dは、試験実行管理装置70から試験実行管理ネットワーク60を介して振る舞いについて制御される。
図3は、本発明における分散制御システムの試験管理装置を実現するための入出力模擬装置50と試験実行管理装置70の構成を示すブロック図である。図3において、入出力模擬装置50は図2の入出力模擬装置50a〜50dの構成を代表して示したものであり、入出力模擬手段51、起動手段52、処理能力測定手段53を備えている。
入出力模擬手段51は、試験実行管理ネットワーク60を介して試験実行管理装置70からの指示に従い、試験項目に従って図2の入出力模擬装置50a〜50dの入出力の振る舞いを模擬する手段である。即ち、図1の制御対象装置40a〜40dのいずれかの入出力を模擬する手段であり、PCのような汎用計算機上のエミュレータソフトウェアとこれを実行するCPUやメモリといったハードウェアによって実現される。また、入出力模擬手段51は、入出力模擬装置50の中に複数存在し、複数の制御対象装置40a〜40dの入出力を模擬するように構成することが可能である。
起動手段52は、試験実行管理ネットワーク60を介して試験実行管理装置70からの指示に従い、装置内で入出力模擬手段51を起動したり終了したりする手段である。また、処理能力測定手段53は、装置内のCPUの使用率を測定したり、実時間オペレーティングシステムにおける各処理の実行時間を取得したりする手段であり、主にオペレーティングシステムの機能の一部によって実現される。即ち、処理能力測定手段53は、入出力模擬装置50自身の処理能力を測定する手段である。
試験実行管理装置70は、入出力模擬装置制御手段71、処理能力測定結果取得手段72、試験項目格納手段73、装置構成格納手段74、試験結果判定手段75、試験結果格納手段76、装置構成再定義手段77を備えている。また、試験実行管理装置70はコンピュータを用いて構成され、各手段は、それぞれの機能に対応したソフトウェアとこれを実行するためのCPUやメモリといったハードウェアで実現され、また、試験項目格納手段73や装置構成格納手段74および試験結果格納手段76は記憶装置上の一領域として実現されている。
入出力模擬装置制御手段71は、試験項目格納手段73に格納された試験項目と、装置構成格納手段74に格納された装置構成とを取得し、その記述に従って、試験実行管理ネットワーク60を介して、複数の入出力模擬装置50の起動手段52に指示を送信して入出力模擬手段51を起動あるいは終了させ、また、起動した入出力模擬手段51に制御情報を送信し、入出力の振る舞いを制御する手段である。処理能力測定結果取得手段72は、試験実行管理ネットワーク60を介して、複数の入出力模擬装置50の処理能力測定手段53で測定された処理能力測定結果を取得する手段である。
試験項目格納手段73は、規定の書式に従って各試験項目を格納する手段である。装置構成格納手段74は、複数の入出力模擬装置50において、どの入出力模擬手段51がどの入出力模擬装置50で起動されるか、また、複数の入出力模擬装置50aがどの制御ネットワーク30a〜30bに接続されているかといったデータを、規定の書式に従って格納する手段である。試験結果判定手段75は、各試験項目において入出力模擬装置制御手段71によって得られた複数の入出力模擬装置50の入出力データと、試験項目格納手段73に格納された該当する試験項目に記述された期待値とを比較し、試験の結果(一致・不一致)を判定する手段である。
試験結果格納手段76は、試験結果判定手段75で判定された各試験の結果と、処理能力測定結果取得手段72で取得した処理能力測定手段53からの処理能力測定結果とを、規定の書式に従って格納する手段である。装置構成再定義手段77は、入出力模擬装置制御手段71が装置構成格納手段74から取得した、いずれの制御対象装置が模擬されるかを示す対応関係を、試験結果格納手段76から取得した試験結果を使用して再定義する手段である。
次に実施の形態1の分散制御システムの試験管理装置において、試験項目を実行する際の動作について、図4〜図7を用いて説明する。
図4は試験項目の書式の例であり、これは試験項目格納手段73に格納されているデータである。試験項目は「試験項目識別番号」「入出力模擬装置制御手順」「期待する結果」から成る。「入出力模擬装置制御手順」は「時刻」「対象入出力模擬手段」「データ種別」「値」から成る。ここで言う「時刻」とは、試験開始時点からの経過時間を指す。「データ種別」とは、各入出力模擬手段51の内部で保持しておくべき一つまたは複数のデータの中のどれを示すかという識別子であり、「値」とはそのデータに代入すべき値を指す。「時刻」に周期を、「値」に増減値を示すなどして、周期的な値の変化を記述することも可能である。「期待する結果」は同じく「時刻」「対象入出力模擬手段」「データ種別」「値」から成る。「時刻」に時間の幅を持たせる記述や、「値」に数値としての幅を持たせる記述も可能である。
図4では、試験項目1における入出力模擬装置制御手順として、時刻T1からT2の間に入出力模擬手段Eaがデータ種別Daに値Vaを代入(出力)し、時刻T3以降に入出力模擬手段Ebがデータ種別Dbに値Vbを代入し、試験開始時点から時刻T4まで入出力模擬手段Ecがデータ種別Dcに値Vcを代入することを示しており、また期待する結果として、時刻T5の時点で入出力模擬手段Eeのデータ種別Deに値Veが代入(入力)されていることを示している。
なお、試験項目1の例では入出力模擬装置制御手順を複数、期待する結果を一つとしたが、入出力模擬装置制御手順の数はいくつでもよく、また期待する結果の数もいくつでも差し支えない。
図5は入出力模擬手段51と入出力模擬装置50の対応関係を示した書式であり、装置構成格納手段74に格納されている。本書式を装置手段対応表(第1の構成表)と呼ぶこととする。図5では、入出力模擬手段EaとEbが入出力模擬装置Pa上で動作し、入出力模擬手段EcとEdとEeが入出力模擬装置Pb上で動作し、入出力模擬手段Efが入出力模擬装置Pc上で動作することを示している。
図6は入出力模擬装置50a〜50dが接続されているネットワーク、即ち図2で示すところの制御ネットワーク30a,30b,・・・のいずれに接続されているかを示した書式であり、装置構成格納手段74に格納されている。本書式を装置接続ネットワーク表(第2の構成表)と呼ぶこととする。図6では、入出力模擬装置PaとPbが制御ネットワーク30aに接続されており、入出力模擬装置Pcが制御ネットワーク30bに接続されていることを示している。
図7は試験結果の書式の例であり、試験結果格納手段76に格納されている。図7では、各試験項目の試験結果(期待する結果との比較)と、各時刻区間における各入出力模擬装置のCPU使用率が記述されている。ここで、時刻区間とは、試験における試験項目における「入出力模擬装置制御手順」の「時刻」と、「期待する結果」の時刻を、時系列順、即ち時刻を、小さい順に並べなおした、その間の時間を指す。この各時刻区間に、処理能力測定結果取得手段72が各入出力模擬装置50の処理能力測定手段53から取得したCPU使用率を格納する。ある時刻区間においてCPU使用率が変動している場合は、当該時刻区間における平均値を格納する。
図7では、試験項目1において、試験結果が「一致」で、図4の試験項目1に示された「入出力模擬装置制御手順」の「時刻」と「期待する結果」の「時刻」に示された値であるT1、T2、T3、T4、T5・・・を時系列順に並べなおしたものがT6、T7、T8・・・であり、この各時刻区間、即ちT6〜T7、T7〜T8・・・における入出力模擬装置Pa、Pb・・・のCPU使用率を50%、60%・・・などと記述している。このCPU使用率は、当該試験において使用しなかった入出力模擬装置50a〜50dについては(全時刻区間で)0%、「入出力模擬装置制御手順」において使用することになっていたものの、存在しなかった、あるいは故障していたなどの理由により使用できなかった入出力模擬装置50a〜50dについては(全時刻区間で)101%、即ち処理能力上限値を超えた値と記述することとする。
図8は、実施の形態1の入出力模擬装置50と試験実行管理装置70によって実行される試験の手順を表したフローチャートである。本図を用いて試験項目を実行する際の手順の一例を説明する。
ユーザによって試験実行が指示されると、ステップST1において、再配分先テーブルを初期化する。再配分先テーブルは後述する図9のステップST12で使用するテーブルであるが、これについてはステップST12で詳細に説明する。次に、ステップST2において、入出力模擬装置制御手段71は試験項目格納手段73から指示された試験項目を取り出す。
次にステップST3において、入出力模擬装置制御手段71は、当該試験項目で使用する(一つまたは複数の)入出力模擬装置50の起動手段52に対して、(それぞれ一つまたは複数の)入出力模擬手段51を起動する指示を送信する。ここで入出力模擬装置50と入出力模擬手段51の対応関係は、装置手段対応表(図5参照)に示した通りである。このとき指示を受けた入出力模擬装置50は応答を返すこととし、応答が返ってこなかった起動手段52については、その起動手段52を保有する入出力模擬装置50について、当該試験項目のCPU使用率を(全時刻区間で)101%とし、試験結果格納手段76に格納する。また、当該試験項目で使用しない(一つまたは複数の)入出力模擬装置50の起動手段52については、当該試験項目のCPU使用率を(全時刻区間で)0%とし、試験結果格納手段76に格納する。
次にステップST4において、入出力模擬装置制御手段71は入出力模擬装置制御手順(図4参照)を用いて各入出力模擬装置50の各入出力模擬手段51に対して入出力の模擬を指示する。次にステップST5において、試験結果判定手段75は、入出力模擬装置制御手段71から試験判定に必要なデータを取得し、試験項目格納手段73から当該試験項目の「期待する結果」と比較し、結果(一致・不一致)を判定して、当該試験項目の「試験結果」として、試験結果格納手段76に格納する。
次にステップST6において、処理能力測定結果取得手段72は試験実施中に各入出力模擬装置50の処理能力測定手段53が計測した処理能力測定結果を取得し、試験結果格納手段76の当該試験項目に対して、各時刻区間のCPU使用率を格納する。次にステップST7において、入出力模擬装置制御手段71は試験結果格納手段76に格納された試験結果を参照し、「一致」であればステップST8に進む。「不一致」であればステップST7aに進む。
ステップST7aにおいては、入出力模擬装置制御手段71は試験結果格納手段76に格納された試験結果を参照し、各入出力模擬装置50の各時刻区間においてCPU使用率が予め定められた規定値以上であるか否かを評価する。ここで規定値とは例えば「95%」のような、CPU使用率が非常に高いと判断できる値(100%未満で、100%に比較的近い値)であり、これは各入出力模擬装置50に対して個別に定義された値とする(この定義を表にして、装置構成格納手段74に格納しておくことにしてもよい)。そして、規定値以上である時刻区間が一つも存在しなければ、ステップST8に進む。一つでも存在すれば、ステップST7bに進む。
ステップST7bにおいては、入出力模擬装置制御手段71は装置構成再定義手段77に対して装置構成の対応関係の再定義を指示する。図9はこの再定義の手順を表したフローチャートである。以下、本図を用いて再定義の手順を説明する。
ステップST11において、各時刻区間においてCPU使用率が予め定められた規定値以上であるものが一つでも存在する入出力模擬装置50を全てリストアップする。次にステップST12において、ステップST11でリストアップされた入出力模擬装置50について、再配分先テーブルのフラグを設定する。ここで再配分先テーブルは入出力模擬装置50のそれぞれについて用意されたフラグで、図8のフローチャートのステップST1において全てのフラグがクリアされている。ステップST11におけるフラグ設定とは、リストアップした入出力模擬装置50に対応するフラグを立てることである。なお、本ステップでは、既に立てられているフラグをクリアすることはない。
ステップST13からは、ステップST11でリストアップされた各入出力模擬装置50について、ステップST14以降の処理を繰り返す。繰り返しの終端はステップST18である。なお、この繰り返しステップにおいて、対象となる入出力模擬装置50を、入出力模擬装置Pxと呼ぶことにする。
ステップST14において、試験結果における入出力模擬装置PxのCPU使用率が規定値以上である時刻区間を取得する。そのような時刻区間が複数ある場合は、その中で最もCPU使用率が高い区間を選ぶ。最も高いCPU使用率である時刻区間が複数ある場合は、その中で最初の時刻区間を選ぶ。この時刻区間をTxと呼ぶ。また、ステップST14において、全入出力模擬装置50の中から、入出力模擬装置Pxと同じ制御ネットワークに属していて(これは図6で示す装置接続ネットワーク表から取得可能である)、かつ再配分先テーブルでフラグが立っておらず、かつ時刻区間をTxにおけるCPU使用率が最小であるような入出力模擬装置50を探す。このような入出力模擬装置50を入出力模擬装置Pyと呼ぶ。次のステップST15においては、入出力模擬装置Pyが存在する場合は、ステップST16に進む。存在しない場合はステップST15aに進む。
ステップST15aにおいては、再定義を「不可」として(図9のフローチャートの)処理を終える(即ち、図8のフローチャートのステップST7cに進む)。ステップST16においては、時刻区間をTxにおける入出力模擬装置PxのCPU使用率を参照し、101%であれば、ステップST17aに進む。100%以下であれば、ステップST17bに進む。
ステップST17aにおいては、装置手段対応表(図5参照)の中の入出力模擬装置Pxとして記述されている入出力模擬装置を、全て入出力模擬装置Pyに書き換える。図5の表を使って例を示すなら、入出力模擬装置Px=Paで、入出力模擬装置Py=Pbの場合であれば、表中のPaを全てPbで書き換えるという意味である。ここで、書き換える装置手段対応表は、装置構成格納手段74に格納されているものではなく、入出力模擬装置制御手段71が装置構成格納手段74から取得して、参照用に保持している装置手段対応表である。
ステップST17bにおいては、装置手段対応表(図5参照)の中の入出力模擬装置Pxとして記述されている項のうちの一つを選んで、入出力模擬装置Pyに書き換えるが、その項は、対応する入出力模擬手段51が当該試験項目で使用されているものの中から選ぶ。選び方は任意であるが、ここでは、表で最も上段に記述されているものとする。図5の表を使って例を示すなら、入出力模擬装置Px=Paで、入出力模擬装置Py=Pbの場合であれば、入出力模擬装置Paと対応する入出力模擬手段はEaとEbが記述されているが、もし入出力模擬手段Eaが当該試験項目で使用されていれば、その隣に記述されているPaをPbに書き換える。また、もし入出力模擬手段Eaが当該試験項目で使用されておらず、入出力模擬手段Ebが使用されていれば、その隣に記述されているPaをPbに書き換える。ここで、書き換える装置手段対応表は、ステップST17aと同様に、入出力模擬装置制御手段71が装置構成格納手段74から取得して、参照用に保持している装置手段対応表である。
ステップST18はステップST13からの繰り返し処理の終端であり、リストアップされた入出力模擬装置50に対する繰り返しが終了していなければステップST13に戻り、繰り返しが終了していればステップST19に進む。ステップST19においては、再定義を「完了」として(このフローチャートの)処理を終える(即ち、図8のフローチャートのステップST7cに進む)。
図8のフローチャートに戻って、ステップST7cはステップST7bの結果を受けて(即ち、再定義が完了したか、不可であったか)、再定義が完了していればステップST3に戻る。再定義が不可であればステップST8に進む。ここで、ステップST3に戻ったときには、ステップST7bで(その中のステップST17aまたはステップST17bで)書き換えられた装置手段対応表に基づき、入出力模擬装置制御手段71は、起動手段52を用いて、入出力模擬手段51を適宜起動または終了させる。即ち、装置手段対応表の書き換えによって新たに使用することになった入出力模擬手段51を起動させ、使用しなくなった入出力模擬手段51を終了させる。しかる後に試験項目を再実行する。ステップST8においては、入出力模擬装置制御手段71は、起動手段52を用いて、起動中の入出力模擬手段51を全て終了させて、処理を終える。
以上により、分散制御システムの試験実行中に、入出力模擬ソフトウェアを動作させるPCが規定の数に足りない場合には、その時点で存在する他のPCに対して、動作する入出力模擬ソフトウェアを、CPU使用率を考慮しながら適切に配分するようにして試験を再実行するよう構成したため、試験の効率化を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態1の分散制御システムの試験管理装置によれば、複数の制御対象装置を複数の制御装置で制御する分散制御システムにおける複数の制御対象装置の試験実行を管理する分散制御システムの試験管理装置であって、複数の制御対象装置を模擬するための複数の入出力模擬装置と試験実行管理装置とを備え、入出力模擬装置は、制御対象装置の模擬処理を行う入出力模擬手段と、入出力模擬装置自身の処理能力を測定する処理能力測定手段とを備え、かつ、入出力模擬手段は、複数の入出力模擬装置のうちの任意の入出力模擬装置で起動可能とし、試験実行管理装置は、試験の試験項目毎に、入出力模擬手段における制御手順を示した試験手順及び試験結果の合否判定の基準となる入出力模擬手段における入出力値と有する試験項目格納手段と、入出力模擬手段に対して試験手順に従って試験を実行させる入出力模擬装置制御手段と、入出力模擬手段の試験実行で得られた入出力結果と合否判定の基準となる所定の入出力値とを比較して一致または不一致を判定する試験結果判定手段と、試験を実行する際に、入出力模擬手段が入出力模擬装置のうちのどの入出力模擬装置で起動するか、入出力模擬手段と入出力模擬装置との対応関係を示す第1の構成表と、入出力模擬装置がネットワークを介してどの制御装置に接続されているかを示す第2の構成表とを格納する装置構成格納手段と、試験結果判定手段の判定結果が不一致であり、かつ、試験を実行した入出力模擬手段に対応付けられていた入出力模擬装置の処理能力を処理能力測定手段が測定した結果が、入出力模擬装置の処理能力上限値に一定値以上近い値であった場合は、第2の構成表を用いて、同一ネットワークに存在する別の入出力模擬装置に対応付けを変更するよう第1の構成表を再定義する装置構成再定義手段とを備えたので、再試験を行う数を少なくすることができ、試験の効率化を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、装置構成再定義手段77が再定義を行う場合、予め付与されている入出力模擬装置50に対する優先度に応じて対応付けを行うようにした例である。図面上の構成は実施の形態1で示した図3と同様であるため、図3を用いて説明する。
実施の形態2の装置構成格納手段74には、各入出力模擬装置50の優先度を示す第3の構成表が格納されている。図10はこの表を示すもので、各入出力模擬装置50毎の優先度を示している。図10においては、入出力模擬装置Paの優先度が1、入出力模擬装置Pbの優先度が2、入出力模擬装置Pcの優先度が3にそれぞれ設定されている。ここで、優先度は数字が小さい方が高いことを示す。各入出力模擬装置50の優先度の決定方法は何であってもよいが、ここでは各入出力模擬装置50のCPU使用率の低い順によって決めるとする。これは、CPU使用率の低い順に他の入出力模擬装置50に入出力模擬手段51を移動させることにより、各入出力模擬装置50でCPU使用率の平均化が図りやすくなるからである。
また、実施の形態2の装置構成再定義手段77は、第1の構成表の再定義を行う場合は上記の第3の構成表に基づいて優先度の高い入出力模擬装置50に変更するよう構成されている。即ち、実施の形態1における図9のステップST17bにおいて、装置構成再定義手段77が装置手段対応表(図5参照)の中の入出力模擬装置Pxとして記述されている項のうちの一つを選ぶ際に、この優先度を参照するようにする。そして、対応する入出力模擬装置50が当該試験項目で使用されているものであって、優先度の最も高い入出力模擬装置50の項を選び、入出力模擬装置50をPyに書き換えることとする。
これによって、再定義の際の入出力模擬装置50の選択順序をCPU使用率の低い順にしたので、各入出力模擬装置50でCPU使用率の平均化が図りやすくなり、再試験の繰り返しが少なくなる効果を生じ、試験の効率化を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態2の分散制御システムの試験管理装置によれば、装置構成格納手段は、再定義を行う場合の入出力模擬装置の優先度を示す第3の構成表を有し、装置構成再定義手段は、第1の構成表の再定義を行う場合は第3の構成表に基づいて優先度の高い入出力模擬装置に変更するようにしたので、再試験の繰り返しを少なくすることができる。
実施の形態3.
実施の形態1または実施の形態2において、入出力模擬装置制御手段71は、装置構成再定義手段77に装置手段対応表(第1の構成表)の再定義を指示し、再定義が完了して試験項目を再実行し、試験結果が「一致」か、または試験結果が「不一致」であって全入出力模擬装置50の全時刻区間のCPU使用率が規定値未満であった場合(すなわち、図8においてステップST7cを一度または複数回通った後で、ステップST7からステップST8に進んだ、あるいはステップST7からステップST7aを経由してステップST8に進んだ場合)、再定義された装置手段対応表を装置構成格納手段74に当該試験項目と紐付けて格納できるように構成する。また、この紐付けされた装置手段対応表を、装置構成再定義手段77が取得できるように構成する。
そして、別の機会に試験項目が実施され、ステップST7cに至った場合に、装置構成再定義手段77は装置構成格納手段74から試験項目と紐付けされた(再定義された)装置手段対応表を取得し、これを使用して、装置構成再定義手段77が保持する装置手段対応表を書き換えるように構成する。
特に、両者の試験結果におけるCPU使用率を参照し、CPU使用率が0%である入出力模擬装置50が同じで、かつ、規定値以上である入出力模擬装置50も同じである場合にこの書き換えを行うようにすると、適正な装置構成でかつ適正なCPU負荷の下で試験が行われる可能性が高くなり、従って、再試験の繰り返しが少なくなる効果が生じ、試験の効率化を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態3の分散制御システムの試験管理装置によれば、装置構成再定義手段が再定義した第1の構成表を試験項目に対応付けて入出力模擬装置制御手段が装置構成格納手段に格納すると共に、装置構成再定義手段は、試験項目が実施されて第1の構成表の新たな再定義を行う場合、装置構成格納手段から再定義された第1の構成表を取得して、新たな再定義に使用するようにしたので、再試験の繰り返しを少なくすることができる。
実施の形態4.
実施の形態3において、試験項目が実施され、ステップST7cに至った場合に、装置構成再定義手段77は装置構成格納手段74から別の試験項目と紐付けされた(再定義された)装置手段対応表を取得し、これを使用して、装置構成再定義手段77が保持する装置手段対応表を書き換えるように構成する。
特に、両者の試験結果におけるCPU使用率を参照し、CPU使用率が0%である入出力模擬装置が同じで、かつ、規定値以上である入出力模擬装置50も同じで、かつ使用する入出力模擬手段51が同じである場合にこの書き換えを行うようにすると、異なる試験の結果によって書き換えられた装置構成であっても、適正な装置構成でかつ適正なCPU負荷の下で試験が行われる可能性が高くなり、従って、再試験の繰り返しが少なくなる効果が生じ、試験の効率化を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態4の分散制御システムの試験管理装置によれば、装置構成再定義手段が再定義した第1の構成表を試験項目に対応付けて入出力模擬装置制御手段が装置構成格納手段に格納すると共に、装置構成再定義手段は、試験項目とは異なる試験項目が実施されて第1の構成表の新たな再定義を行う場合、装置構成格納手段から再定義された第1の構成表を取得して、新たな再定義に使用するようにしたので、再試験の繰り返しを少なくすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 分散制御システム、10,30a〜30b 制御ネットワーク、40a〜40d 制御対象装置、50,50a〜50d、入出力模擬装置、60 試験実行管理ネットワーク、70 試験実行管理装置、71 入出力模擬装置制御手段、72 処理能力測定結果取得手段、73 試験項目格納手段、74 装置構成格納手段、75 試験結果判定手段、76 試験結果格納手段、77 装置構成再定義手段。

Claims (3)

  1. 複数の制御対象装置を複数の制御装置で制御する分散制御システムにおける前記複数の制御対象装置の試験実行を管理する分散制御システムの試験管理装置であって、
    前記複数の制御対象装置を模擬するための複数の入出力模擬装置と試験実行管理装置とを備え、
    前記入出力模擬装置は、
    前記制御対象装置の模擬処理を行う入出力模擬手段と、入出力模擬装置自身の処理能力を測定する処理能力測定手段とを備え、かつ、前記入出力模擬手段は、前記複数の入出力模擬装置のうちの任意の入出力模擬装置で起動可能とし、
    前記試験実行管理装置は、
    前記試験の試験項目毎に、前記入出力模擬手段における制御手順を示した試験手順及び試験結果の合否判定の基準となる前記入出力模擬手段における入出力値と有する試験項目格納手段と、
    前記入出力模擬手段に対して前記試験手順に従って試験を実行させる入出力模擬装置制御手段と、
    前記入出力模擬手段の試験実行で得られた入出力結果と前記合否判定の基準となる所定の入出力値とを比較して一致または不一致を判定する試験結果判定手段と、
    前記試験を実行する際に、前記入出力模擬手段が前記入出力模擬装置のうちのどの入出力模擬装置で起動するか、前記入出力模擬手段と前記入出力模擬装置との対応関係を示す第1の構成表と、前記入出力模擬装置がネットワークを介してどの制御装置に接続されているかを示す第2の構成表とを格納する装置構成格納手段と、
    前記試験結果判定手段の判定結果が不一致であり、かつ、当該試験を実行した入出力模擬手段に対応付けられていた入出力模擬装置の処理能力を前記処理能力測定手段が測定した結果が、当該入出力模擬装置の処理能力上限値に一定値以上近い値であった場合は、前記第2の構成表を用いて、同一ネットワークに存在する別の入出力模擬装置に対応付けを変更するよう前記第1の構成表を再定義する装置構成再定義手段とを備え、
    前記装置構成格納手段は、再定義を行う場合の前記入出力模擬装置の優先度を示す第3の構成表を有し、
    前記装置構成再定義手段は、前記第1の構成表の再定義を行う場合は前記第3の構成表に基づいて優先度の高い入出力模擬装置に変更することを特徴とする分散制御システムの試験管理装置。
  2. 前記装置構成再定義手段が再定義した第1の構成表を試験項目に対応付けて前記入出力模擬装置制御手段が前記装置構成格納手段に格納すると共に、
    前記装置構成再定義手段は、前記試験項目が実施されて前記第1の構成表の新たな再定義を行う場合、前記装置構成格納手段から前記再定義された第1の構成表を取得して、当該新たな再定義に使用することを特徴とする請求項1記載の分散制御システムの試験管理装置。
  3. 前記装置構成再定義手段が再定義した第1の構成表を試験項目に対応付けて前記入出力模擬装置制御手段が前記装置構成格納手段に格納すると共に、
    前記装置構成再定義手段は、前記試験項目とは異なる試験項目が実施されて前記第1の構成表の新たな再定義を行う場合、前記装置構成格納手段から前記再定義された第1の構成表を取得して、当該新たな再定義に使用することを特徴とする請求項1記載の分散制御システムの試験管理装置。
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