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JP5643325B2 - フィラメントワインディング装置 - Google Patents
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JP5643325B2 - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィラメントワインディング装置の技術に関する。
従来より、樹脂を含浸させた繊維束をライナーの外周面に巻き付けていくフィラメントワインディング装置が知られている。フィラメントワインディング装置は、放射状に複数の繊維束ガイドを設けたヘリカルヘッドを備え、回転するライナーの外周面に複数本の繊維束を同時に巻き付けることを可能としている(例えば特許文献1参照)。
しかし、このようなフィラメントワインディング装置は、ライナーの外径に応じた最適な位置に繊維束ガイドを移動させる必要があり、該繊維束ガイドをライナーの回転軸に近接する方向に移動させた場合であっても、隣り合う繊維束ガイド同士が干渉しないことが要求される。
そのため、このようなフィラメントワインディング装置においては、隣り合う繊維束ガイド同士が干渉しないように、繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化できる技術が求められていた。つまり、繊維束ガイドをライナーの外径に応じて移動させた場合であっても、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化できる技術が求められていた。
特開2010−36461号公報
本発明は、繊維束ガイドをライナーの外径に応じて移動させた場合であっても、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化できる技術を提供することを目的としている。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、ライナーの回転軸に対して略垂直方向に移動する繊維束ガイドを放射状に設けたヘリカルヘッドを複数備え、
前記ライナーを回転させながら前記ヘリカルヘッドを通過させることで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付けていくフィラメントワインディング装置において、
前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面と、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面と、の間隔を調節する間隔調節手段を設けた。
第2の発明は、第1の発明に係るフィラメントワインディング装置において、前記繊維束ガイドを前記ライナーの回転軸に近接する方向に移動した場合、
前記間隔調節手段は、前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面から、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面を自動的に離間させる。
第3の発明は、第1の発明に係るフィラメントワインディング装置において、前記繊維束ガイドを前記ライナーの回転軸に離間する方向に移動した場合、
前記間隔調節手段は、前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面に、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面を自動的に近接させる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、一のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドと他のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのライナーの回転軸方向への間隔を調節することができる。これにより、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化することが可能となる。
第2の発明によれば、繊維束ガイドがライナーの回転軸に近接する方向に移動した場合に、一のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドと他のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのライナーの回転軸方向への間隔を大きくすることができる。これにより、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化でき、干渉を回避することが可能となる。
第3の発明によれば、繊維束ガイドがライナーの回転軸から離間する方向に移動した場合に、一のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドと他のヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのライナーの回転軸方向への間隔を小さくすることができる。これにより、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとのライナーの回転軸方向への間隔を最小化でき、繊維束の巻き付け態様を良好にすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るフィラメントワインディング装置100を示す図。 ヘリカル巻き装置40を構成する第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44を示す図。 第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44を構成するガイド支持装置45を示す図。 第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動した状態を示す図。 第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動した状態を示す図。 第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を示す図。 第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92との位相差PAを小さくして繊維束Fを等間隔に巻き付ける図。 第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を示す図。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係るフィラメントワインディング装置(以降「FW装置」)100の全体構成について説明する。
図1は、FW装置100を示した側面図である。図中に示す矢印Aは、ライナー1の移送方向を示している。また、ライナー1の移送方向と平行な方向をFW装置100の前後方向とし、ライナー1が移送される一方向を前側(本図左側)、他方向を後側(本図右側)と定義する。なお、FW装置100は、ライナー1を前後方向に往復動させるため、該ライナー1の移送方向に応じて前側及び後側が定まる。
FW装置100は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付けていく装置である。FW装置100は、主に主基台10と、ライナー移送装置20と、フープ巻き装置30と、ヘリカル巻き装置40と、で構成される。
ライナー1は、例えば高強度アルミニウム材やポリアミド系樹脂等によって形成された略円筒形状の中空容器である。ライナー1は、該ライナー1の外周面1Sに繊維束Fが巻き付けられることによって耐圧特性の向上が図られる。つまり、ライナー1は、耐圧容器を構成する基材とされる。
主基台10は、FW装置100の基礎を構成する主たる構造体である。主基台10の上部には、ライナー移送装置用レール11が設けられている。ライナー移送装置用レール11には、ライナー移送装置20が載置されている。また、主基台10の上部には、ライナー移送装置用レール11に対して平行にフープ巻き装置用レール12が設けられている。フープ巻き装置用レール12には、フープ巻き装置30が載置されている。
このような構成により、主基台10は、FW装置100の基礎を構成するとともに、FW装置100の前後方向にライナー移送装置20ならびにフープ巻き装置30を移動させることを可能としている。
ライナー移送装置20は、ライナー1を回転させながら移送する装置である。詳細には、ライナー移送装置20は、FW装置100の前後方向を中心軸としてライナー1を回転させるとともに、FW装置100の前後方向にライナー1を移送する装置である。ライナー移送装置20は、主に基台21と、ライナー支持部22と、で構成される。
基台21には、該基台21の上部に一対のライナー支持部22が設けられている。ライナー支持部22は、ライナー支持フレーム23と回転軸24で構成され、ライナー1を回転させる。
具体的に説明すると、ライナー支持部22は、基台21から上方に向けて延設されたライナー支持フレーム23と、該ライナー支持フレーム23から前後方向に向けて延設された回転軸24と、で構成される。そして、回転軸24に取り付けられたライナー1は、図示しない動力機構によって一方向に回転されるのである。
このような構成により、ライナー移送装置20は、FW装置100の前後方向を中心軸としてライナー1を回転させるとともに、FW装置100の前後方向にライナー1を移送することを可能としている。
フープ巻き装置30は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付ける装置である。詳細には、フープ巻き装置30は、繊維束Fの巻き付け角度θ(図2参照)がFW装置100の前後方向に対して略垂直となる、いわゆるフープ巻きを行なう装置である。フープ巻き装置30は、主に基台31と、動力機構32と、フープ巻き掛け装置33と、で構成される。
基台31には、動力機構32によって回転されるフープ巻き掛け装置33が設けられている。フープ巻き掛け装置33は、巻き掛けテーブル34とボビン35で構成され、ライナー1の外周面1Sにフープ巻きを行なう。
具体的に説明すると、フープ巻き掛け装置33は、主にフープ巻きを行なう巻き掛けテーブル34と、該巻き掛けテーブル34に繊維束Fを供給するボビン35と、で構成される。そして、巻き掛けテーブル34に設けられた繊維束ガイドによってライナー1の外周面1Sに繊維束Fが導かれ、巻き掛けテーブル34が回転することでフープ巻きが行なわれる。
このような構成により、フープ巻き装置30は、繊維束Fの巻き付け角度θ(図2参照)がFW装置100の前後方向に対して略垂直となるフープ巻きを行なうことを可能としている。なお、本FW装置100は、フープ巻き装置30の移動速度や巻き掛けテーブル34の回転速度を調節することによって、繊維束Fの巻き付け態様を自在に変更可能としている。
ヘリカル巻き装置40は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付ける装置である。詳細には、ヘリカル巻き装置40は、繊維束Fの巻き付け角度θ(図2参照)がFW装置100の前後方向に対して所定の値となる、いわゆるヘリカル巻きを行なう装置である。ヘリカル巻き装置40は、主に基台41と、ヘリカル巻き掛け装置42と、で構成される。
基台41には、ヘリカル巻き掛け装置42が設けられている。ヘリカル巻き掛け装置42は、第一ヘリカルヘッド43と第二ヘリカルヘッド44で構成され、ライナー1の外周面1Sにヘリカル巻きを行なう。なお、本FW装置100のヘリカル巻き装置40には、第一ヘリカルヘッド43と第二ヘリカルヘッド44の二つが備えられているが、それ以上のヘリカルヘッドを備えるとしても良い。
具体的に説明すると、ヘリカル巻き掛け装置42は、主にヘリカル巻きを行なう第一ヘリカルヘッド43と、同じくヘリカル巻きを行なう第二ヘリカルヘッド44と、で構成される。そして、第一ヘリカルヘッド43に設けられた第一繊維束ガイド91と第二ヘリカルヘッド44に設けられた第二繊維束ガイド92によってライナー1の外周面1Sに繊維束Fが導かれ(図2参照)、ライナー1が回転しながら通過することでヘリカル巻きが行なわれる。なお、第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44には、図示しないボビンから繊維束Fが供給される。
このような構成により、ヘリカル巻き装置40は、繊維束Fの巻き付け角度θ(図2参照)がFW装置100の前後方向に対して所定の値となるヘリカル巻きを行なうことを可能としている。なお、本FW装置100は、ライナー1の移送速度や回転速度を調節することによって、繊維束Fの巻き付け態様を自在に変更可能としている。
次に、図2を用いて、ヘリカル巻き装置40を構成する第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44について更に詳しく説明する。
図2は、第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44を示した側面図である。図中に示す矢印Aは、ライナー1の移送方向を示している。また、図中に示す矢印Bは、ライナー1の回転方向を示している。
上述したように、ヘリカル巻き装置40は、繊維束Fの巻き付け角度θがFW装置100の前後方向に対して所定の値となるヘリカル巻きを行なう装置である。ヘリカル巻き装置40を構成する第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44は、ライナー1の移送方向に互いに隣接するように配置されている。また、第二ヘリカルヘッド44は、該第二ヘリカルヘッド44に設けられた第二繊維束ガイド92が第一ヘリカルヘッド43に設けられた第一繊維束ガイド91の間に位置するように位相差PAを設けて配置されている(図4A、図5A参照)。
第一ヘリカルヘッド43には、ライナー1の回転軸Raを中心として放射状に第一繊維束ガイド91が設けられている。具体的には、第一ヘリカルヘッド43に放射状に取り付けられた各ガイド支持装置45によって、第一繊維束ガイド91が移動及び回転可能に支持されている。
これにより、第一ヘリカルヘッド43は、複数本の繊維束Fをライナー1の外周面1Sに同時に案内することができるのである。なお、本FW装置100の第一ヘリカルヘッド43には、第一繊維束ガイド91が90本設けられているため、90本の繊維束Fを同時に案内することを可能としている。
第二ヘリカルヘッド44には、ライナー1の回転軸Raを中心として放射状に第二繊維束ガイド92が設けられている。具体的には、第二ヘリカルヘッド44に放射状に取り付けられた各ガイド支持装置45によって、第二繊維束ガイド92が移動及び回転可能に支持されている。
これにより、第二ヘリカルヘッド44は、複数本の繊維束Fをライナー1の外周面1Sに同時に案内することができるのである。なお、本FW装置100の第二ヘリカルヘッド44には、第二繊維束ガイド92が90本設けられているため、90本の繊維束Fを同時に案内することを可能としている。
このような構成により、第一ヘリカルヘッド43ならびに第二ヘリカルヘッド44は、ライナー1の外周面1Sに複数本の繊維束F(本FW装置100においては180本の繊維束F)を同時に導き、ヘリカル巻きを行なうことを可能としている。
なお、本FW装置100には、ライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)に第二ヘリカルヘッド44を駆動する間隔調節手段50が設けられている。換言すると、本FW装置100には、該FW装置100の前後方向に第二ヘリカルヘッド44を駆動する間隔調節手段50が設けられている。
間隔調節手段50である駆動装置50は、電動モータ51によって回転されるウォームギア52と、第二ヘリカルヘッド44に固設されたラックギア53と、で構成される。駆動装置50は、電動モータ51の回転動力によって第二ヘリカルヘッド44を駆動する。
このような構成により、駆動装置50は、第二ヘリカルヘッド44をライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)に駆動することができ、第一ヘリカルヘッド43に対して第二ヘリカルヘッド44を近接又は離間させることを可能としている(図4B、図5B参照)。
また、本FW装置100には、ライナー1の周方向に第二ヘリカルヘッド44を駆動する位相調節手段60が設けられている。換言すると、本FW装置100には、ライナー1の回転軸Raを中心として第二ヘリカルヘッド44を駆動する位相調節手段60が設けられている。
位相調節手段60である駆動装置60は、電動モータ61によって回転されるウォームギア62と、第二ヘリカルヘッド44に固設されたラックギア63と、で構成される。駆動装置60は、電動モータ61の回転動力によって第二ヘリカルヘッド44を駆動する。
このような構成により、駆動装置60は、第二ヘリカルヘッド44をライナー1の周方向に駆動することができ、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92との位相差PAを調節することを可能としている(図4A、図5A参照)。
なお、以下では、基台41に固定され駆動されない第一ヘリカルヘッド43を固定ヘリカルヘッド43、駆動装置50によって駆動される第二ヘリカルヘッド44を可動ヘリカルヘッド44と定義して説明する。
次に、図3を用いて、固定ヘリカルヘッド43ならびに可動ヘリカルヘッド44を構成するガイド支持装置45について更に詳しく説明する。なお、ここでは、可動ヘリカルヘッド44に取り付けられたガイド支持装置45を図示して説明する。
図3は、ガイド支持装置45を示した側面図である。図中に示す白抜きの矢印は、移動機構70を構成する各部材の動作方向を示している。また、図中に示す黒塗りの矢印は、回転機構80を構成する各部材の動作方向を示している。
ガイド支持装置45は、固定ヘリカルヘッド43ならびに可動ヘリカルヘッド44に取り付けられ、第一繊維束ガイド91又は第二繊維束ガイド92を移動及び回転可能に支持する装置である。ガイド支持装置45は、移動機構70と、回転機構80と、で構成される。
移動機構70は、ライナー1の回転軸Raに対して略垂直方向に第二繊維束ガイド92を移動させる機構である。移動機構70は、主に回転筒71と、中間軸72と、ボールネジ73と、で構成される。
回転筒71は、内周面にインターナルギアが形成された環形状の部材である。回転筒71は、ライナー1の回転軸Raと同軸上に配置され、図示しない電動モータによって回転される(図4A及び図5A中、白抜き矢印参照)。なお、回転筒71の回転方向は、電動モータが正回転又は逆回転することによって変更される。
中間軸72は、ボールネジ73を構成するスパイラル軸731に回転筒71の回転運動を伝達する軸形状の部材である。中間軸72の一端部に設けられたピニオンギアは、回転筒71のインターナルギアと歯合されている。また、中間軸72の他端部に設けられたベベルギアは、スパイラル軸731のベベルギアと歯合されている。
ボールネジ73は、中間軸72によって回転されるスパイラル軸731の回転運動をガイド支持部材93の送り運動に変換する機構である。以下に、ボールネジ73の構造について詳しく説明する。ボールネジ73は、主にスパイラル軸731と、ボールナット732と、鋼球733と、で構成される。
スパイラル軸731は、中間軸72によって回転される軸形状の部材である。スパイラル軸731の外周面には、断面視円弧形状の溝が螺旋状に穿設されている。なお、スパイラル軸731は、断面視C字形状の環状部材46によって回転自在に支持されている。
ボールナット732は、スパイラル軸731に外嵌される筒形状の部材である。ボールナット732の内周面には、断面視円弧形状の溝が螺旋状に穿設されている。そして、ボールナット732は、ガイド支持部材93に設けられた貫通孔に挿入されて固設されている。なお、ボールナット732の内周面に穿設された溝は、スパイラル軸731の外周面に穿設された溝と対向することによって、断面視円形状の螺旋空間を構成する。
鋼球733は、上述した螺旋空間に介挿される球形状の部材である。鋼球733は、スパイラル軸731に穿設された溝とボールナット732に穿設された溝によって挟持される。なお、螺旋空間には、複数の鋼球733が介挿されるため、ボールナット732がガタつくことはない。
このような構成により、移動機構70は、電動モータの回転動力を回転筒71や中間軸72を介してスパイラル軸731に伝達することができ、該スパイラル軸731の回転運動をガイド支持部材93の送り運動に変換することができるのである。こうして、移動機構70は、ガイド支持部材93の送り運動を実現し、該ガイド支持部材93に支持された第二繊維束ガイド92をライナー1の回転軸Raに対して略垂直方向に移動させることを可能としている。
回転機構80は、第二繊維束ガイド92の軸心を中心軸として該第二繊維束ガイド92を回転させる機構である。回転機構80は、主に回転筒81と、中間軸82と、駆動軸83と、で構成される。
回転筒81は、内周面にインターナルギアが形成された環形状の部材である。回転筒81は、ライナー1の回転軸Raと同軸上に配置され、図示しない電動モータによって回転される(図4A及び図5A中、黒塗り矢印参照)。なお、回転筒81の回転方向は、電動モータが正回転又は逆回転することによって変更される。
中間軸82は、駆動軸83に回転筒81の回転運動を伝達する軸形状の部材である。中間軸82の一端部に設けられたピニオンギアは、回転筒81のインターナルギアと歯合されている。また、中間軸82の他端部に設けられたベベルギアは、駆動軸83のベベルギアと歯合されている。
駆動軸83は、第二繊維束ガイド92に中間軸82の回転運動を伝達する軸形状の部材である。駆動軸83の一端部に設けられたベベルギアは、上述したように中間軸82のベベルギアと歯合されている。また、駆動軸83に外嵌されたドライブギアは、第二繊維束ガイド92のドリブンギアと歯合されている。なお、駆動軸83は、断面視C字形状の環状部材46によって、回転自在に支持されている。
このような構成により、回転機構80は、電動モータの回転動力を回転筒81や中間軸82を介して駆動軸83に伝達することができ、第二繊維束ガイド92のドリブンギアと歯合されたドライブギアを回転させることができるのである。こうして、回転機構80は、ガイド支持部材93に支持された第二繊維束ガイド92を該第二繊維束ガイド92の軸心を中心軸として回転させることを可能としている。
以上のような構成のFW装置100において、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92の間隔を最適化できる理由について説明する。
まず、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動した場合を説明する。
図4A、図4Bは、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動した状態を示している。図4Aと図4Bは、そのときの正面図と側面図である。図中に示す矢印Cは、各繊維束ガイド91・92の移動方向を示している。また、図中に示す矢印Dは、可動ヘリカルヘッド44の移動方向を示している。
図4A、図4Bに示すように、ライナー1の外径が小さい部分に繊維束Fを巻き付ける場合、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92は、ライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動される(矢印C参照)。
このとき、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92は、ライナー1の回転軸Raに近接するに従って互いの間隔が徐々に小さくなっていくため、隣り合う各繊維束ガイド91・92同士の干渉を回避する必要が生じる。
このため、本FW装置100においては、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動する場合(矢印C参照)、可動ヘリカルヘッド44が固定ヘリカルヘッド43から離間するように駆動される(矢印D参照)。
つまり、ライナー1の回転軸Raと直交するとともに第一繊維束ガイド91のガイド口91aと交わる平面を仮想平面Pfと定義し、ライナー1の回転軸Raと直交するとともに第二繊維束ガイド92のガイド口92aと交わる平面を仮想平面Pwと定義した場合、本FW装置100は、仮想平面Pfから仮想平面Pwが離間するように可動ヘリカルヘッド44を駆動させるのである。
このような構成により、本FW装置100は、各繊維束ガイド91・92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動した場合に、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92のライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)への間隔を大きくすることができる。これにより、本FW装置100は、隣り合う第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92との間隔を最適化でき、干渉を回避することを可能としている。
次に、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動した場合を説明する。
図5A、図5Bは、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動した状態を示している。図5Aと図5Bは、そのときの正面図と側面図である。図中に示す矢印Cは、各繊維束ガイド91・92の移動方向を示している。また、図中に示す矢印Dは、可動ヘリカルヘッド44の移動方向を示している。
図5A、図5Bに示すように、ライナー1の外径が大きい部分に繊維束Fを巻き付ける場合、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92は、ライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動される(矢印C参照)。
このとき、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92は、ライナー1の回転軸Raから離間するに従って互いの間隔が徐々に大きくなっていくため、繊維束Fの巻き付け態様を良好にする最適な位置に第二繊維束ガイド92を移動させることが可能となる。
このため、本FW装置100においては、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動する場合(矢印C参照)、可動ヘリカルヘッド44が固定ヘリカルヘッド43に近接するように駆動される(矢印D参照)。
つまり、ライナー1の回転軸Raと直交するとともに第一繊維束ガイド91のガイド口91aと交わる平面を仮想平面Pfと定義し、ライナー1の回転軸Raと直交するとともに第二繊維束ガイド92のガイド口92aと交わる平面を仮想平面Pwと定義した場合、本FW装置100は、仮想平面Pfに仮想平面Pwが近接するように可動ヘリカルヘッド44を駆動させるのである。
このような構成により、本FW装置100は、各繊維束ガイド91・92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動した場合に、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92のライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)への間隔を小さくすることができる。これにより、本FW装置100は、隣り合う第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92とのライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)への間隔を最小化でき、繊維束Fの巻き付け態様を良好にすることを可能としている。なお、繊維束Fの巻き付け態様が良好となる理由については後述する。
以下にライナー1の外周面1Sに巻き付けられた繊維束Fの巻き付け態様について説明する。
まず、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を説明する。
図6は、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を示している。図中に示す矢印Aは、ライナー1の移送方向を示している。また、図中に示す矢印Bは、ライナー1の回転方向を示している。なお、図6は、簡単のために外径が一定である部分に繊維束Fを巻き付けた様子について示している。
上述したように、本FW装置100は、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raに近接する方向に移動した場合に、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92のライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)への間隔を大きくする。
すると、図6に示すように、各繊維束ガイド91・92によって案内された繊維束Fは、ライナー1の外周面1Sにそれぞれ等間隔に巻き付けられずに偏ることとなる。つまり、第一繊維束ガイド91によって案内された繊維束Fと繊維束Fの中間位置に、第二繊維束ガイド92によって案内された繊維束Fを導くことができず、等間隔に巻き付けることができなくなるのである(図6参照:a≠b)。
このため、本FW装置100は、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92との位相差PA(図4A、図5A参照)を調節することによって、繊維束Fをライナー1の外周面1Sに等間隔に巻き付けることを可能としている。
具体的に説明すると、FW装置100は、駆動装置60を用いて可動ヘリカルヘッド44を駆動することで、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92との位相差PAを小さくする。こうすることで、図7に示すように、第二繊維束ガイド92によって案内された繊維束Fをライナー1の周方向にズラすことが可能となる。なお、図7中の黒塗りの矢印は、駆動装置60による可動ヘリカルヘッド44の駆動方向を示している。
このような構成により、本FW装置100は、第一繊維束ガイド91によって案内された繊維束Fと繊維束Fの中間位置に、第二繊維束ガイド92によって案内された繊維束Fを導くことができる(図7参照:a=b)。こうして、本FW装置100は、繊維束Fの巻き付け態様を良好にすることを可能としている。
次に、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を説明する。
図8は、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動したときの繊維束Fの巻き付け態様を示している。図中に示す矢印Aは、ライナー1の移送方向を示している。また、図中に示す矢印Bは、ライナー1の回転方向を示している。なお、図8は、簡単のために外径が一定である部分に繊維束Fを巻き付けた様子について示している。
上述したように、本FW装置100は、第一繊維束ガイド91及び第二繊維束ガイド92がライナー1の回転軸Raから離間する方向に移動した場合に、第一繊維束ガイド91と第二繊維束ガイド92のライナー1の回転軸Ra方向(前後方向)への間隔を小さくする。
すると、図8に示すように、各繊維束ガイド91・92によって案内された繊維束Fは、ライナー1の外周面1Sにそれぞれ等間隔に巻き付けられることとなる。つまり、第一繊維束ガイド91によって案内された繊維束Fと繊維束Fの中間位置に、第二繊維束ガイド92によって案内された繊維束Fを導くことができ、等間隔に巻き付けることができるのである(図8参照:a=b)。
このような構成により、本FW装置100は、第一繊維束ガイド91によって案内された繊維束Fと繊維束Fの中間位置に、第二繊維束ガイド92によって案内された繊維束Fを導くことができる(図8参照:a=b)。こうして、本FW装置100は、繊維束Fの巻き付け態様を良好にすることを可能としている。
本発明のフィラメントワインディング装置は、隣り合う繊維束ガイドと繊維束ガイドとの間隔を最適化することが可能となるため、産業上有用である。
1 ライナー
1S 外周面
10 主基台
20 ライナー移送装置
30 フープ巻き装置
40 ヘリカル巻き装置
43 ヘリカルヘッド(第一ヘリカルヘッド、固定ヘリカルヘッド)
44 ヘリカルヘッド(第二ヘリカルヘッド、可動ヘリカルヘッド)
45 ガイド支持装置
50 間隔調節手段(駆動装置)
51 電動モータ
52 ウォームギア
53 ラックギア
60 位相調節手段(駆動装置)
61 電動モータ
62 ウォームギア
63 ラックギア
70 移動機構
71 回転筒
72 中間軸
73 ボールネジ
80 回転機構
81 回転筒
82 中間軸
83 駆動軸
91 繊維束ガイド(第一繊維束ガイド)
92 繊維束ガイド(第二繊維束ガイド)
93 ガイド支持部材
100 フィラメントワインディング装置(FW装置)
F 繊維束
Pf 仮想平面
Pw 仮想平面
θ 巻き付け角度

Claims (3)

  1. ライナーの回転軸に対して略垂直方向に移動する繊維束ガイドを放射状に設けたヘリカルヘッドを複数備え、
    前記ライナーを回転させながら前記ヘリカルヘッドを通過させることで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付けていくフィラメントワインディング装置において、
    前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面と、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面と、の間隔を調節する間隔調節手段を設けた、ことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  2. 前記繊維束ガイドを前記ライナーの回転軸に近接する方向に移動した場合、
    前記間隔調節手段は、前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面から、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面を自動的に離間させる、としたことを特徴とする請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。
  3. 前記繊維束ガイドを前記ライナーの回転軸に離間する方向に移動した場合、
    前記間隔調節手段は、前記ライナーの回転軸と直交して一の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面に、前記ライナーの回転軸と直交して他の前記ヘリカルヘッドに設けられた繊維束ガイドのガイド口と交わる仮想平面を自動的に近接させる、としたことを特徴とする請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。
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