JP5650853B2 - 圧電体モジュール - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態の圧電トランス10を構成要素に分解して示した斜視図である。圧電トランス10は、例えば板状の圧電セラミックス12(圧電体)を樹脂製のケース体14に収容して組み立て、図1に示される向きと上下を逆さにした状態で、例えば図示しない回路基板に実装される構造である。
ここで例に挙げている圧電セラミックス12は、例えば長細い直方体の外形を有している。そして、圧電セラミックス12の厚み方向に対向する一対の外面には、それぞれ一次側電極12a(電極)が形成されている。図1には1箇所のみ示されているが、図示の外面と反対側の面にも一次側電極12aが形成されており、圧電セラミックス12の外面には2つの一次側電極12aが形成されている。また圧電セラミックス12には、その長手方向でみて一次側電極12aと反対側に位置する端部に二次側電極12bが形成されている。なお圧電セラミックス12を長手方向でみて、一次側電極12aが形成されている部分は駆動部として機能する。また、一次側電極12aが形成されていない部分は発電部として機能する。
ケース体14は、圧電セラミックス12よりも大きな外形をなしており、その内部には凹形状の収容部14bが形成されている。図1に示される状態(上下を逆さにした状態)では、ケース体14は上側に位置する面が開口しており、この開口からケース体14の内部に向けて収容部14bが延びている。収容部14bは圧電セラミックス12よりも一回り大きい形状を有しており、このため収容部14bには、図示のように圧電セラミックス12を小端立てした姿勢で、開口から挿入するようにして収容することができる。
また導電性部材18は、それぞれ突出部14aに挿通された状態で、その一端部(図示の状態で上端部)が一次側端子18aとして形成されている。導電性部材18は、突出部14aに合わせてケース体14の両側に一対をなしており、このためケース体14には、その両側に2本の一次側端子18aが設けられていることになる。これら一次側端子18aは、いずれも図1に示される状態でケース体14の上側の面から上方に向けて突出している。
圧電セラミックス12の2箇所の一次側電極12aには、それぞれ略中心の位置に導電線16(例えば、金糸線)の一端が半田付けされている。また二次側電極12bにも導電線16(同じく金糸線)の一端が半田付けされている。そして、圧電セラミックス12がケース体14に収容された状態で、各導電線16の他端は一次側端子18又は二次側端子20にそれぞれ絡げ付けた状態で半田付けされるものとなっている。これにより、2箇所の一次側電極12aはそれぞれ一次側端子18と接続された状態となり、また二次側電極12bは二次側端子20と接続された状態となる。
圧電セラミックス12には、その外面に沿って導電性被膜24が形成されている。この導電性被膜24は、例えば圧電セラミックス12の長手方向に沿う小端面を跨いでその両側に隣接する各側面(一次側電極12aが形成されている各側面)にまで回り込み、各側面において一次側電極12aに重なる(オーバーラップする)ようにして形成されている。このため図1には示されていないが、導電性被膜24は、圧電セラミックス12の反対側の側面においても一次側電極12aに重なるようにして形成されている。
完成した状態の圧電トランス10は、その一次側端子18a及び二次側端子20を下向きにした状態で、例えば図示しない回路基板にフロー槽等を用いて半田付けされることにより、回路基板に実装される。このとき、半田付け時の温度変化(フロー熱)によって圧電セラミックス12に焦電効果による電荷が発生するが、その電荷は主に導電性被膜24を通じて消費される。このため、焦電効果による圧電セラミックス12の劣化が抑えられるとともに、回路基板に形成されている周辺回路(例えば入力回路、出力回路、制御回路等)への放電によるダメージの発生を防止することができる。また導電性被膜24は、圧電トランス10が実装された後においても引き続き機能し、圧電トランス10の使用時における周辺温度の変化に対しても有効な焦電対策となる。
ここで導電性被膜24は、一次側電極12a間に付与する抵抗値が圧電セラミックス12の一次側電極12a間における共振抵抗値以上(好ましくはその10倍以上)であり、かつ、一次側電極12a間の絶縁抵抗値の10%以下の範囲内で設定されている。より好ましくは、第1実施形態の使用条件において、導電性被膜24により一次側電極12a間に付与される抵抗値は100GΩ以下とする。さらに望ましくは、その抵抗値を10MΩ〜1GΩの範囲内とする。このような範囲内であれば、圧電トランス10を実装する過程で焦電による損傷を防止することができるし、実装後に圧電トランス10の動作時において導電性被膜24が入力電圧を極端に分圧してしまうことがない。
特に第1実施形態では、導電性塗料を塗布する範囲の長さ(図中参照符号L)に基づいて導電性被膜24による抵抗値を管理(調整)することができる。すなわち、導電性塗料は、その塗布した範囲の面積に応じて全体としての抵抗値(一次側電極12a間に付与する抵抗値)が決まる性質のものであるため、塗布する範囲の幅を一定とすると、塗布する長さに応じて(略比例して)抵抗値を決定することができる。
図3中(A):上記の導電性被膜24により一次側電極12a間に付与する導電抵抗値が増加すると、横軸上でみて圧電セラミックス12の一次側電極12a間絶縁抵抗値に対する割合(%)が増加していく。
図3中(B):上記のように塗布幅(及び塗膜厚)を一定として考えた場合、導電性塗料の塗布長さに略比例して導電抵抗値(この例では簡易的に導電性塗料の抵抗値を示すものとする)を決定することができる。したがって、上記の数値範囲内で予め適切な抵抗値(Ra)を定めておけば、その抵抗値(Ra)を得るのに必要な塗布長さ(La)を容易に決定することができる。
圧電セラミックス12の材料:PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)
圧電セラミックス12の長手寸法20mm程度×幅(高さ)寸法5mm程度、厚み寸法:1mm程度
共振周波数:160kHz
圧電セラミックス12の一次側電極12a間共振抵抗値:100Ω
圧電セラミックス12の一次側電極12a間絶縁抵抗値:2TΩ
導電性塗料の導電性材料:酸化亜鉛(白色系)
塗布(定着)後の膜厚:20μm
初期単位抵抗値:10MΩ/mm
塗布長さ:1mm〜10mm
抵抗値:10MΩ〜10GΩ
上述した第1実施形態では、圧電セラミックス12をケース体14に収容して圧電トランス10を完成させているが、圧電トランス10(圧電体モジュール)としての最小構成にケース体14は必須でない。このため第1実施形態の圧電トランス10は、ケース体14を用いることなく、圧電セラミックス12に一次側電極12a及び二次側電極12bを形成し、その外面に導電性被膜24を形成しただけの最小構成であってもよい。
次に、第2実施形態の圧電トランス10について説明する。第2実施形態の圧電トランス10もまた、上述した第1実施形態とその基本構成を共通とする。ただし第2実施形態では、導電性被膜24の配置が第1実施形態と異なっており、その点に特徴を有している。以下、第2実施形態の圧電トランス10について、第1実施形態との相違点を中心として説明する。なお、以下の説明では第1実施形態と共通する事項について図示を含めて同じ符号を付し、その重複した説明を省略するものとする。
次に、第3実施形態の圧電トランス10について説明する。第3実施形態の圧電トランス10もまた、上述した第1実施形態及び第2実施形態とその基本構成を共通とする。ただし第3実施形態では、導電性被膜24の末端部分の配置が第2実施形態と異なっており、その点に特徴を有している。以下、第3実施形態の圧電トランス10について、第2実施形態との相違点を中心として説明する。なお、ここでも第1,第2実施形態と共通する事項について図示を含めて同じ符号を付し、その重複した説明を省略するものとする。
図6は、第4実施形態の圧電トランス10の構成例を示す斜視図である。なお図6では、圧電トランス10が完成状態で示されており、その姿勢が図1,図2とは上下反転した状態で示されている。なお圧電セラミックス12については、ケース体14に収容された状態あるため、ここでは示されていない。
次に図7は、第5実施形態の圧電トランス10を構成要素に分解して示した斜視図である。第5実施形態の圧電トランス10は、その完成状態で回路基板30に実装された構成を含むものである。ただし第5実施形態の場合、圧電セラミックス12及びケース体14のいずれにも導電性被膜24が形成されておらず、別の回路基板30に導電性被膜24が形成(塗布)されている点に特徴を有する。
導電性被膜24は、導電性塗料の他に例えば導電性接着剤を塗布することによって形成することもできるし、導電性粘着テープで形成することもできる。導電性接着剤は、例えばシリコーン接着剤等に導電性材料を混入したものであり、その定着状態においても導電性(抵抗)を有する。導電性粘着テープは、粘着材層に導電性材料を混入させたものであり、同じく貼付した状態で導電性(抵抗)を有する。また、この場合の抵抗値は、第1実施形態で挙げた範囲内で適正に設定されているものとする。
12 圧電セラミックス(圧電体)
12a 一次側電極
14 ケース体
18a 一次側端子
20 二次側端子
24 導電性被膜
Claims (3)
- 分極された圧電体と、
前記圧電体の外面に形成された少なくとも2つの電極と、
前記圧電体を収容するケース体と、
前記ケース体に設けられ、前記圧電体を収容した状態で前記電極にそれぞれ接続される少なくとも2本の端子と、
前記端子間を相互に接続するべく前記圧電体の外面を避けて前記ケース体の外面に沿って形成され、前記端子を介して前記電極間に付与する抵抗値が前記圧電体の前記電極間における共振抵抗値以上で、かつ、前記電極間の絶縁抵抗値の10%以下である導電性被膜と
を備えた圧電体モジュール。 - 請求項1に記載の圧電体モジュールにおいて、
前記ケース体に前記圧電体が収容された状態で、前記各電極と前記各端子とを接続する少なくとも2本の導電線をさらに備え、
前記導電線は、
前記各端子に対して接続されており、
前記導電性被膜は、
前記導電線間を相互に接続する状態で前記ケース体の外面に沿って形成されて前記導電線に接する位置をその末端とし、
前記各端子は、
その外面に前記導電性被膜が形成されず、前記各導電線を介して前記導電性被膜により接続されていることを特徴とする圧電体モジュール。 - 分極された圧電体と、
前記圧電体の外面に形成された少なくとも2つの電極と、
前記圧電体が実装された状態で、前記各電極を通じて前記圧電体の入力信号又は出力信号の少なくとも一方を伝送する回路が形成された回路基板と、
前記回路基板上で前記圧電体の前記各電極と前記回路とを接続するべく少なくとも2箇所に配置された導電パターンと、
前記回路基板上で前記導電パターン間を相互に接続するべく前記回路基板の外面上で前記圧電体の実装領域に形成されることでその一部を覆いつつ前記圧電体が実装され、前記導電パターンを介して前記電極間に付与する抵抗値が前記圧電体の前記電極間における共振抵抗値以上で、かつ、前記電極間の絶縁抵抗値の10%以下である導電性被膜と
を備えた圧電体モジュール。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2014003928A JP5650853B2 (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | 圧電体モジュール |
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