JP5653682B2 - 軒先ユニット - Google Patents
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Description
また、上記構成では、鼻隠し部材の外面から建物本体の屋外方向へ突設する支持部材が軒樋の上方に配置される。すなわち、軒先ユニットを下方から見たときに、支持部材は軒樋の後方に配置されるため、支持部材を下方から視認することは困難である。従って、屋根上での作業が完了して転落防止部材を取り外した後、例えば、建物の新築工事が竣工した後においても、軒先ユニットに存置された支持部材によって、建物の外観上の美観が損なわれることがない。
さらに、建物の新築工事が完了した後であっても、建物の美観を損なうことなく軒先ユニットに存置される支持部材に、転落防止部材を取り付けることが可能なため、屋根の改修工事等をその後に行う場合においても、軒先作業における作業の安全性を確保することができる。
このように、本発明によれば、建物の周囲に外部足場を設置することが困難な場合、例えば、狭小地であっても、建物の外観上の美観を損なうことなく、建物本体の周囲に転落防止部材を配設することができる。
そして、上記構成では、鼻隠し部材において、建物本体の屋外側から屋内側へ貫通した通気孔が設けられている。したがって、軒下から通気孔が視認されることなく、別途設置される軒天部材は軒下から見た際に均一な面となることから、外観上の美観が損なわれることがない。さらに、このような通気孔を鼻隠し部材に設けても、鼻隠し部材に対して転落防止部材を支持する支持部材を接合することができる程度の強度を備えている。
つまり、鼻隠し部材に対して支持部材を接合する位置の裏面に、建物本体と接合される軒先ユニット取付部材を配設し、鼻隠し部材を介して軒先ユニット取付部材と支持部材を締結することにより、鼻隠し部材は十分な強度を保持している。
さらに、上記構成では、軒先部品である軒天部材、鼻隠し部材、軒先ユニット取付部材、支持部材、及び樋受け部材を予めユニットとして一体化する構成であるため、軒先工事の作業工程を大幅に削減することができると共に、作業効率を格段に向上させることができる。また、軒先ユニットを工場等で製作することが可能であるため、品質の均一化を図ることができる。
さらにまた、鼻隠し部材を切り起こし、通気孔の開口部を覆う位置にリブを形成することにより、単に開口を設けた場合と比して、通気孔及び鼻隠し部材の強度を確保することができる。また、リブによって雨水や雪等が通気孔に侵入するのを防止することができるため、軒先ユニット内に大量の水等が蓄積することがない。
また、図13乃至図15は本発明の他の実施形態に係り、図13は軒先ユニットを示す斜視図、図14は軒先ユニットが建物本体に取り付けられた状態を示す斜視図、図15は隣接する転落防止部材を連結する連結部材の斜視図である。
図2、図5乃至図8に示すように、軒先ユニット20は、軒天部材21と、鼻隠し部材22と、軒先ユニット取付部材23と、支持部材24と、樋受け部材25とを備え、これらは工場等において予め一体的に製作される。この軒先ユニット20は建物本体1の桁行方向に沿って2以上に分割されて複数設けられている。また、軒先ユニット20は、軒天ランナー26をさらに備えると共に、軒天ランナー26の下方に、建物本体1の外壁パネル2と軒先ユニット20の軒天ランナー26との間の気密を保つシール部材26aを備えていても良い。
この鼻隠し部材22は、略板状に形成された前面部22aと、前面部22aの上端部から建物本体1側斜め上方へ曲折して延びる上面部22bと、上面部22bの建物本体1側の端部から下方へ曲折して延びる上側突設部22cと、前面部22aの下端部から建物本体1側へ曲折して延びる下面部22dと、下面部22dの建物本体1側の端部から上方へ曲折して延びる下側突設部22eと、下側突設部22eの上端部から建物本体1側の端部から建物本体1側へ曲折して延びる突出部22fとを有し、これらは一体的に形成されている。
図6乃至図8に示すように、鼻隠し部材22の前面部22aには、建物本体1の屋外方向から屋内方向に貫通する複数の通気孔28が桁行方向に隣り合って設けられている。通気孔28は、主として小屋裏換気を行うために設けられ、前面部22aの上方であって、水切材27によって覆われる位置に形成されている(図2参照)。通気孔28は、前面部22aを切り起こして開口部を覆うように形成されたリブ28aを備えているため、鼻隠し部材22の強度を確保すると共に、十分な数の通気孔28を備えることができ、換気のために必要な通気量を確保することができる(図8参照)。
鼻隠し部材22と対向した位置に設けられる軒天ランナー26は、断面略L字状に形成されており、SUSや鉄板等の金属製の部材又は合成樹脂等の部材により形成されている。そして、建物本体1の桁行方向に延設される軒天ランナー26は、建物本体1の外壁パネル2及び軒天部材21に対し、当接して配設される。
略板状合板等によって形成された軒天板21aは、建物本体1の屋内側及び屋外側の端部に、上方に突設された段差部21cをそれぞれ備えており、段差部21cは桁行方向に沿って延設されている。そして、段差部21cの略水平面は、鼻隠し部材22の突出部22fの下方面及び軒天ランナー26の下方面に当接して配設され、ビス等の接合手段によって接合される(図6参照)。
本実施形態に係る軒先ユニット20の調整装置30について図2乃至図6を参照して説明する。
図2乃至図6に示すように、軒先ユニット調整装置30は、建物本体1の軒桁3に固定される複数の腕木部材10と、軒先ユニット取付部材23を備えている。そして、調整装置30は腕木部材10と、腕木部材10に下方から当接する軒先ユニット取付部材23と、腕木部材10と軒先ユニット取付部材23とを上下方向に貫通することにより接合する固定用ボルト31及び固定用ナット32と、を備えている。
フレーム部11は、鉄やSUS等の金属製の部材により形成されている。腕木部材10に備えられたフレーム部11は、軒桁3の桁行方向に沿って延在する側面から建物本体1の屋外方向へ略水平に突設されており、例えば、軒桁3に対してボルト等により固定されている。このフレーム部11は、軒先ユニット20に設けられる軒先ユニット取付部材23が配置される位置に対応して、軒桁3の桁行方向に所定間隔で離間して取り付けられている。フレーム部11は、断面略コ字状に形成され、底面部11aと、底面部11aの桁行方向の両端部から上方へ曲折して延びる一対の側面部11bと、を備えている。
そして、フレーム部11の底面部11aには、角度調節ボルト13と、角度調節ボルト挿通孔12a、ルーズ孔12b、シノ孔12cが設けられている。角度調節ボルト13と、角度調節ボルト挿通孔12a、ルーズ孔12b、シノ孔12cの構成及び作用は後述する。
軒先ユニット取付部材23は、鼻隠し部材22の前面部22aの建物本体1側面に取り付けられる断面略L字形状の支持部23aと、支持部23aから建物本体1側へ略水平に突設するフレーム部23bと、を備えており、これらは鉄やSUS等の金属製の部材により一体的に形成されている。
底面部11aにおいて建物本体1の屋外側に設けられた角度調節ボルト挿通孔12aは、角度調節ボルト13が挿通され、上述のように、腕木部材10と軒先ユニット20とが成す角度を調整することができる。
図2及び図6に示すように、支持部材24は、鼻隠し部材22の建物本体1の屋外方向側に取り付けられる略板形状のプレート支持部24aと、プレート支持部24aから建物本体1の屋外方向へ突出して設けられる転落防止部材41取付用の取付部24bと、を備えている。支持部材24は、転落防止部材41の一対の下端部41dが挿入可能なように、鼻隠し部材22の端部22gにそれぞれ配置されている。
軒樋42の樋受け部材25に対する取り付けは、先ず、軒樋42のフック部42bを樋受け部材25の先端部25cに嵌合させる。次に、この状態で、軒樋42の建物本体1側を上方へ移動させる。軒樋42を上方へ移動させると、弾性係止部25dが軒樋42の突部42cの進入により建物本体1の屋外方向へ弾性変形する。さらに、軒樋42を上方へ移動させると、弾性係止部25dが軒樋42の突部42cに嵌合して、その状態が保持される。このように、軒樋42は、樋受け部材25の先端部25cと軒樋42のフック部42b、及び樋受け部材25の弾性係止部25dと軒樋42の突部42cをそれぞれ嵌合させることにより、樋受け部材25に対して取り付けられる。軒樋42が樋受け部材25に対して取り付けられた状態では、支持部材24は、軒樋42によって下方から覆われる位置で、且つ軒樋42の底面42aから上方へ所定距離離間した、軒樋42の排水機能を阻害しない高さ位置に配置される。
次に、隣接する鼻隠し部材22同士を連結する鼻隠し部材22の連結装置50について図9乃至図11を参照して説明する。
図9乃至図11に示すように、連結装置50は、軒先ユニット20を建物本体1の桁行方向に沿って複数個連続して配設したときに、隣接する鼻隠し部材22の端部22g間に跨った位置に配置される。連結装置50は、鼻隠し部材22の建物本体1側の上側内面22xに装着される上側連結部材51と、下側内面22yに装着される下側連結部材52とを備えている。
図9に示すように、連結装置50の鼻隠し部材22への取り付けは、先ず、上側連結部材51を、建物本体1側から鼻隠し部材22の内面に固定する。
この時、下側連結部材52はその側面部52aを下側内面22y側に押圧し、さらに底面部52fを鼻隠し部材22の下面部22dに、上側突設部52gを下側突設部22eに当接させた状態で取り付けられる。
次に、本発明の軒先ユニット20を用いた建物の施工方法について図1、図2及び図12を参照して説明する。
図12に示すように、本実施形態に係る軒先ユニット20を用いた建物の施工方法は、建物躯体構築工程S1と、軒先ユニット仮固定工程S2と、軒先ユニット調整工程S3と、軒先ユニット本固定工程S4と、転落防止部材取付工程S5と、転落防止部材取外工程S6と、を備えている。
この工程は、軒桁3に腕木部材10のフレーム部11がボルト等により固定された状態で開始される。
先ず、建物本体1に対する軒先ユニット20の屋内外方向の取付位置の調整を行う。
上述のように、腕木部材10のフレーム部11のルーズ孔12bが、建物本体1の屋内外方向に沿って長孔状に形成されている。このため、ルーズ孔12bに固定用ボルト31を挿通して仮締めした状態では、軒先ユニット20は、建物本体1の屋内外方向へ移動可能である。
図1及び2に示すように、転落防止部材取付工程S5では、各軒先ユニット20に設けられる取付部24bに対して上方から転落防止部材41の取り付けを行う。
転落防止部材取外工程S6は、転落防止部材取付工程S5において転落防止部材41を軒先ユニット20に取り付けた後、例えば、屋根パネル4の取付作業や屋根上でのアンテナ設置作業等の屋根上での作業が全て完了したときに行われる。転落防止部材取外工程S6では、建物本体1の屋外側から転落防止部材41を軒先ユニット20から取り外す作業を行う。
また、本実施形態に係る軒先ユニット20の調整装置30によれば、建物本体1に対する軒先ユニット20の建物本体1の屋内外方向の調整は、先ず、軒先ユニット20の軒先ユニット取付部材23を、建物本体1の屋外側から腕木部材10に備えられたフレーム部11の底面部11aに当接させる。次に、軒先ユニット取付部材23、腕木部材10に備えられたフレーム部11のそれぞれに形成されたルーズ孔12b、固定用ボルト挿通孔23eに、固定用ボルト31をその軸方向が上下方向となる向きで挿入して固定用ナット32を仮締めする。フレーム部11のルーズ孔12bは、建物本体1の屋内外方向に沿って長孔状に形成されているため、軒先ユニット20を建物本体1の屋内外方向の所望の位置に移動させることができる。すなわち、建物本体1に対する軒先ユニット20の建物の屋内外方向の調整は、軒先ユニット20が軒桁3に対して固定用ボルト31により仮固定された状態で、軒先ユニット20を建物本体1の屋内外方向へ適宜移動させることにより行うことができるため、その調整作業は極めて簡単である。
さらに、建物本体1に対する軒先ユニット20の調整及び固定を建物の屋内側から容易に行うことができる。
さらに、本実施形態では、軒桁3の桁行方向に沿って取り付けられる軒先ユニット20についてのみ説明したが、上記軒先ユニット20を、例えば、図13に示すように、出隅部7(図1参照)に取り付けるための軒先ユニット220として構成することも可能である。
2 外壁パネル
3 軒桁(建物躯体)
4 屋根パネル
4a 垂木
4b 野地材
4c 屋根葺き材
4d 先端部
5 小屋梁
7 出隅部
10 腕木部材
11 フレーム部
11a 底面部
11b 側面部
12a 角度調節ボルト挿通孔
12b ルーズ孔
12c シノ孔
13 角度調節ボルト
13a 先端部
20、220 軒先ユニット
21 軒天部材
21a 軒天板
21b 保温板
21c 段差部
22 鼻隠し部材
22a 前面部
22b 上面部
22c 上側突設部
22d 下面部
22e 下側突設部
22f 突出部
22g 端部
22x 上側内面
22y 下側内面
23 軒先ユニット取付部材
23a 支持部
23b フレーム部
23c 側面部
23d 上面部
23e 固定用ボルト挿通孔
23f シノ孔
23g 突設部
24 支持部材
24a プレート支持部
24b 取付部
25 樋受け部材
25a プレート部
25b 突設部
25c 先端部
25d 弾性係止部
26 軒天ランナー
26a シール部材
27 水切材
28 通気孔
28a リブ
29 防火ダンパー
30 調整装置
31 固定用ボルト(固定手段)
32 固定用ナット(固定手段)
41 転落防止部材
41a 水平部
41b 鉛直部
41c 中桟部
41d 下端部
42 軒樋
42a 底面部
42b フック部
42c 突部
43 ボルト
44 ナット
50 連結装置
51 上側連結部材
51a 側面部
51b 底面部
51c 上側突設部
51d 止水材
52 下側連結部材
52a 側面部
52b 上面部
52c 傾斜部
52d 把持部
52e 下側突設部
52f 底面部
52g 上側突設部
52h 突出部
52i 把持部
52j 止水材
141 連結部材
141a 水平部
141b 連結部
141c 結束バンド取付部
S 危険領域
S1 建物躯体構築工程
S2 軒先ユニット仮固定工程
S3 軒先ユニット調整工程
S4 軒先ユニット本固定工程
S5 転落防止部材取付工程
S6 転落防止部材取外工程
Claims (3)
- 建物本体の軒先に取り付けられ、軒樋を後付け可能な軒先ユニットであって、
前記建物本体の屋外側に位置される軒天部材と、
該軒天部材の前記建物本体の屋外方向側の端部を覆うように立設される鼻隠し部材と、
該鼻隠し部材の外面から前記建物本体の屋外方向へ突設されると共に前記軒樋の上方に配置され、転落防止部材を上方から着脱可能なように、前記転落防止部材を下方から支持する支持部材と、
前記鼻隠し部材の外面から前記建物本体の屋外方向へ突設され、前記建物本体の桁行方向に沿って配置される前記軒樋を支持可能な樋受け部材と、
前記鼻隠し部材の前記建物本体側の内面に設けられ、前記軒先ユニットを建物躯体に固定すると共に前記鼻隠し部材を介して前記支持部材に締結される軒先ユニット取付部材と、を備え、
前記鼻隠し部材のうち、前記樋受け部材が設けられた位置よりも上方に位置する部分には、前記建物本体の屋外側から屋内方向へ貫通した複数の通気孔が形成されており、
該通気孔は、それぞれ、前記樋受け部材が設けられた位置よりも上方に位置する部分の一部を切り起こして形成されており、
前記通気孔を形成するために切り起こされた前記一部は、前記通気孔の開口部を覆う位置でリブをなしていることを特徴とする軒先ユニット。 - 前記通気孔の上方側及び前記建物本体の屋外側は、水切材によって覆われてなることを特徴とする請求項1に記載の軒先ユニット。
- 前記軒先ユニットは、前記建物本体の桁行方向に沿って複数個連続して配置されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の軒先ユニット。
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