JP5653891B2 - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents
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Description
前記5員環環状カーボネート化合物が、エポキシ化合物と二酸化炭素との反応物であって、かつ、その構造中に二酸化炭素を1〜25質量%の範囲で含んでなる可逆性感熱記録材料。
前記マスキングされたイソシアネート基は、有機ポリイソシアネート基とマスキング剤との反応生成物であって、熱処理することによりマスキングされた部分が解離されてイソシアネート基を生成し、その構造中の水酸基と反応して自己架橋するものである可逆性感熱記録材料。
前記自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂が、5員環環状カーボネート化合物とアミン化合物との反応から誘導されたポリヒドロキシポリウレタン樹脂を変性剤によって変性してなるものである可逆性感熱記録材料。
本発明の可逆性感熱記録材料は、基材の少なくとも一方の面に、透明度が温度によって可逆的に変化し得る感熱記録層を設けたものであるが、該感熱記録層は、高分子樹脂を母材とし、該高分子樹脂中に分散された有機低分子物質を主成分として含む樹脂組成物によって形成される。そして、本発明は、上記母材として、5員環環状カーボネート化合物とアミン化合物との反応から誘導されてなる、その構造中にマスキングされたイソシアネート基を有する自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を用いたことを特徴とする。以下、これらの材料について説明する。
本発明において、可逆性感熱記録層の母材として使用する自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂は、上述したように、遊離のイソシアネート基とマスキングされたイソシアネート基とを有する変性剤を用い、該遊離のイソシアネート基を、ポリヒドロキシポリウレタン樹脂中の水酸基と反応させることで得られる。上記で使用する変性剤としては、有機ポリイソシアネート化合物とマスキング剤との反応生成物を用いればよい。以下に、各成分について説明する。
<有機ポリイソシアネート化合物>
本発明で使用する変性剤としては、有機ポリイソシアネート化合物とマスキング剤との反応生成物が用いられるが、まず、変性剤を構成する成分について説明する。本発明で使用できる有機ポリイソシアネート化合物は、脂肪族或いは芳香族化合物中に少なくとも2個のイソシアネート基を有する有機化合物であって、従来から、ポリウレタン樹脂の合成原料として広く使用されているものである。本発明においては、これらの公知の有機ポリイソシアネート化合物をいずれも使用できる。特に好ましい有機ポリイソシアネート化合物を挙げれば、以下の通りである。
本発明で使用する変性剤は、上記したような有機ポリイソシアネート化合物とマスキング剤との反応生成物であるが、マスキング剤としては、アルコール系、フェノール系、活性メチレン系、酸アミド系、イミダゾール系、尿素系、オキシム系、ピリジン系化合物等があり、本発明では、これらを単独或いは混合して使用してもよい。本発明で使用できる具体的なマスキング剤としては下記のようなものが挙げられる。
上記に列挙したような有機ポリイソシアネート化合物とマスキング剤とを反応させることで、本発明で用いる、少なくとも一個の遊離イソシアネート基を有し、かつ、他はマスキングされたイソシアネート基を有する変性剤を合成する。具体的な合成方法は特に限定されないが、例えば、上記の如きマスキング剤と上記有機ポリイソシアネート化合物とを、1分子中でイソシアネート基が一個以上過剰になる官能基比で、有機溶媒および触媒の存在下または不存在下で、0〜150℃、好ましくは20〜80℃の温度で30分〜3時間反応させることによって、本発明で使用する変性剤を容易に得ることができる。
本発明では、上記したような特定の変性剤によってポリヒドロキシポリウレタン樹脂を変性してなる自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を用いるが、その際に用いるポリヒドロキシポリウレタン樹脂は、例えば、5員環環状カーボネート化合物とアミン化合物との反応によって容易に得られる。以下に、この場合に用いる各成分について説明する。
本発明で使用する5員環環状カーボネート化合物は、下記[式−A]で示されるように、エポキシ化合物と二酸化炭素とを反応させて製造することができる。さらに詳しくは、エポキシ化合物を有機溶媒の存在下又は不存在下および触媒の存在下、40℃〜150℃の温度で、常圧または僅かに高められた圧力下、10〜20時間二酸化炭素と反応させることによって得ることができる。
塩基触媒として、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタン、ピリジン等の環状アミン類、リチウムクロライド、リチウムブロマイド、フッ化リチウム、塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩類、塩化カルシウム等のアルカリ土類金属塩類、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム塩類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩類、酢酸亜鉛、酢酸鉛、酢酸銅、酢酸鉄等の金属酢酸塩類、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物、テトラブチルホスホニウムクロリド等のホスホニウム塩類が挙げられる。
上記反応に使用するアミン化合物としては、ジアミンが好ましく、従来ポリウレタン樹脂の製造に使用されているものがいずれも使用でき、特に限定されない。例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンビス(フェニルアミン)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン等の芳香族ジアミン;1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−ジアミノシクロヘキシルメタン、1,4’−ジアミノメチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン等の脂環族ジアミン;モノエタノールジアミン、エチルアミノエタノールアミン、ヒドロキシエチルアミノプロピルアミン等のアルカノールジアミンが挙げられる。さらに、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得るアミン化合物は、いずれも本発明において使用することができる。
<合成方法>
本発明で使用する自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂は、それぞれ上述のような、変性剤と、ポリヒドロキシポリウレタン樹脂とを反応させることによって得られる。詳しくは、上記ポリヒドロキシポリウレタン樹脂中の水酸基と、該変性剤中の少なくとも一個の遊離したイソシアネート基が反応することによって得られる。
変性率(%)={1−(変性後の樹脂の水酸基÷変性前の樹脂の水酸基)}×100
上記のようにして得ることができる本発明で使用する自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂は、その数平均分子量(GPCで測定した標準ポリスチレン換算値)が、2,000〜100,000程度であることが好ましい。より好ましくは5,000〜70,000である。
また、本発明を特徴づける可逆性感熱記録層の形成に際しては、上記した自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を、その母材に用いることを要するが、形成の際に用いる樹脂組成物としては、上記に加えて、その他のバインダー樹脂を用いてもよい。すなわち、感熱記録層を形成する基材に対するコーティング適正や、成膜性の向上およびコントラストの調整等のために、感熱記録層を形成するための樹脂組成物中には、従来公知の各種バインダー樹脂を混合して使用してもよい。混合使用する他の樹脂としては、本発明で必須とする自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂中のマスキング剤が解離して生成するポリイソシアネート基と、化学的に反応し得るものであることが好ましい。しかし、これに限定されず、反応性を有していない樹脂であっても、目的に応じて適宜に、上述した自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂と併用することができる。
本発明の可逆性感熱記録材料を特徴づける可逆性感熱記録層は、上述した自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を含む高分子樹脂を母材とし、該母材中に有機低分子物質が分散されてなる。すなわち、有機低分子物質は、自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を主成分とする母材中に粒子状に分散された状態で存在するが、その粒径は、およそ0.1〜2μmの範囲に分布するものであることが好ましい。本発明で使用する有機低分子物質としては、一般的には、ワックス、或いはロウと呼ばれ、室温においては固体状であり、炭素数10〜60程度の長鎖アルキル基を含む化合物や、長鎖アルキル基からなる脂肪酸や、アルコール、エステル、アミド、ケトン、エーテル、チオエーテル或いはアミン等が好ましい。
例えば、C16H33−O−C16H33、
C16H33−S−C16H33、C18H37−S−C18H37、C12H25−S−C12H25、C19H39−S−C19H39、
C12H25−S−S−C12H25、
C11H23−OCO−CH2CH2−O−CH2CH2−OCO−C11H23、
C17H35−OCO−CH2CH2−O−CH2CH2−OCO−C17H35、
C12H25−OCO−CH2CH2−S−CH2CH2−OCO−C12H25、
C18H37−OCO−CH2CH2−S−CH2CH2−OCO−C18H37、
C18H37−OCO−CH2CH2−NH−CH2CH2−OCO−C18H37等が挙げられる。これら長鎖アルキル基含有化合物は、単独で使用してもよいが、2種以上を混合して使用することもできる。
さらに、上記したような材料からなる可逆性感熱記録層には、必要に応じて、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、分散剤、安定剤、界面活性剤、無機或いは有機の充填剤等を配合してもよい。
可逆性感熱記録層の膜厚は通常1〜40μmであり、好ましくは2〜20μmである。感熱記録層が厚すぎると層内での熱の分布が発生し好ましくない。一方、感熱記録層がこれより薄いと白濁度が低下してしまい、コントラストが低下してしまうため好ましくない。
また、本発明の可逆性感熱記録材料には、必要に応じて各種中間層を設けることができる。該中間層は、一層であっても多層の組み合わせからなるものであってもよく、本発明の効果の範囲内であれば、必要に応じて適宜設けることができ、例えば、意匠性を目的とした印刷層や着色層さらには耐熱保護層等の各種の機能性層を設けることができる。この場合の印刷層や着色層は従来公知の材料が使用でき、また耐熱保護層に使用する材料としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂や、UV硬化型樹脂、EB硬化型樹脂が用いられる。
さらに、本発明の効果の範囲内であれば、基材と感熱記録層との間に、情報を記録する磁気記録層や、感熱記録層の透明化状態と白濁化状態とのコントラストを向上させるため、基材上に金属蒸着等の反射層を設けることもできる。さらには基材及び感熱記録層や各種中間層の接着性を高める接着層を設けることもできる。そして、最上層には、サーマルヘッドによる表面のキズ及びヘッド滓付着防止の目的で滑性保護層が設けることが好ましい。
本発明の可逆性感熱記録材料を構成する基材としては、プラスチックフィルム、ガラス板、金属板、紙のようなものが使用でき、様々な厚さのものが可能である。また、それらの表面または裏面に着色被覆層を設けたもの、着色顔料を混練したプラスチックフィルム等が使用できる。さらに、プラスチックフィルムに金属蒸着等の反射層を設けたものも使用可能である。
トリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物[コロネートHL(商品名)、日本ポリウレタン社製、NCO=12.9%、固形分75%]100部、酢酸エチル24.5部を100℃でよく撹拌しながら、ε−カプロラクタム25.5部を添加し、5時間反応させた。得られた変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2,270cm-1に、遊離イソシアネート基に起因する吸収は残っていた。また、この遊離イソシアネート基を定量すると、固形分50%で理論値が2.1%であるのに対し、実測値は1.8%であった。
ヘキサメチレンジイソシアネートと水の付加体[ジュラネート24A−100(商品名)、旭化成社製、NCO=23.0%]100部、酢酸エチル132部を80℃でよく撹拌しながら、メチルエチルケトオキシム32部を添加し、5時間反応させた。得られた変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2,270cm-1に遊離イソシアネート基による吸収は残っていた。この遊離イソシアネート基を定量すると、固形分50%で理論値が2.9%であるのに対し、実測値は2.6%であった。
トリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネート3量体付加物[コロネートL(商品名)、日本ポリウレタン社製、NCO=12.5%、固形分75%]100部、酢酸エチル67.3部を80℃でよく撹拌しながら、メチルエチルケトオキシム17.3部を添加し、5時間反応させた。得られた変性剤の赤外吸収スペクトルによれば、2,270cm-1に遊離イソシアネート基による吸収は残っていた。この遊離イソシアネート基を定量すると、固形分50%で理論値が2.3%であるのに対し、実測値は2.0%であった。
撹拌機、温度計、ガス導入管および還流冷却器を備えた反応容器中に、下記式Aで表される2価エポキシ化合物[エピコート828(商品名)、ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量187g/mol]100部、N−メチルピロリドン100部、ヨウ化ナトリウム1.5部を加えて均一に溶解させた。
製造例4で用いた2価エポキシ化合物Aの代わりに、下記式Bで表される2価エポキシ化合物[YDF−170(商品名)、東都化成(株)社製、エポキシ当量172g/mol]を使い製造例4と同様に反応させて、白色粉末の5員環環状カーボネート化合物(1−B)121部(収率96%)を得た。
撹拌機、温度計、ガス導入管および還流冷却器を備えた反応容器を窒素置換し、これに製造例4で得られた5員環環状カーボネート化合物(1−A)100部を、固形分が35%になるようにN−メチルピロリドンを加え均一に溶解した。次に、ヘキサメチレンジアミン27.1部を加え、90℃の温度で10時間撹拌し、ヘキサメチレンジアミンが確認できなくなるまで反応させた。次に、製造例1で得た変性剤20部(固形分50%)を添加し、90℃で3時間反応させた。赤外吸収スペクトルによるイソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂溶液を得た。
以下、表1に記載の通り、5員環環状カーボネート化合物、ポリアミン化合物、変性剤を組み合わせて、重合例1と同様の方法で反応させて、重合例2〜4の自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂溶液を得た。得られた樹脂の物性を表1に示した。
下記のようにして、比較例で用いるポリエステルポリウレタン樹脂を合成した。撹拌機、温度計、ガス導入管および還流冷却器を備えた反応容器を窒素置換し、平均分子量約2,000のポリブチレンアジペート150部と、1,4−ブタンジオール15部とを、200部のメチルエチルケトンと50部のジメチルホルムアミドからなる混合有機溶剤中に溶解した。その後、60℃でよく撹拌しながら、62部の水添加MDI(メチレンビス(1,4−シクロヘキサン)−ジイソシアネート)を、171部のジメチルホルムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させた。この溶液は固形分35%で、3.2MPa・s(25℃)の粘度を有していた。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学製)35部を、テトラヒドロフラン65部に溶解し、固形分35%の樹脂溶液を得た。
塩素化ポリオレフィン樹脂(日本製紙ケミカル製)35部を、テトラヒドロフラン70部に溶解し、固形分35%の樹脂溶液を得た。
上記重合例で得た樹脂をそれぞれに用いて、下記の方法で、基材上に、感熱記録層、耐熱保護層(中間層)、滑性保護層をこの順で形成し、実施例及び比較例の可逆性感熱記録材料を作製した。なお、基材としては、188μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、0.1μm厚のアルミ層を真空蒸着法により形成した金属反射基材を用いた。
母材として重合例1で得た自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂を用いた下記配合の溶液を調製した。そして、調製した溶液を、上記した金属反射基材上にワイヤーバーを用いて塗布した後、140℃にて4分間加熱乾燥して、厚みが12μmの感熱記録層を形成した。該感熱記録層は、75〜108℃の温度範囲で透明となる透明度が可逆的に変化し得るものであった。
重合例1で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
テトラヒドロフラン 170部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。なお、感熱記録層の透明化温度範囲は実施例1と同様である。
重合例2で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
テトラヒドロフラン 170部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。なお、感熱記録層の透明化温度範囲は実施例1と同様である。
重合例3で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
テトラヒドロフラン 170部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。なお、感熱記録層の透明化温度範囲は実施例1と同様である。
重合例4で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
テトラヒドロフラン 170部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。
比較樹脂例1で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン、コロネートHL) 5部
テトラヒドロフラン 180部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。
比較樹脂例2で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン、コロネートHL) 5部
テトラヒドロフラン 180部
下記配合の溶液を調製して用いた以外は実施例1と同様にして、金属反射基材上に感熱記録層を形成した。
比較樹脂例3で得た樹脂(固形分35%) 100部
ステアリン酸 10部
エイコサン2酸 4部
フタル酸ジ−2エチルヘキシル 2部
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン、コロネートHL) 5部
テトラヒドロフラン 180部
次に、上記した実施例及び比較例でそれぞれ形成した感熱記録層の上に、さらに、下記のようにして中間層である耐熱保護層を形成した。具体的には、アクリル系紫外線硬化樹脂(大日精化工業製)を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布した後、紫外線を500mJ/cm2照射して、耐熱保護層を形成した。
さらに、上記耐熱保護層の上に、下記のようにして、最上層である滑性保護層を形成して、実施例及び比較例の各可逆性感熱記録材料とした。滑性保護層は、ポリシロキサン変性ポリウレタン樹脂(大日精化工業製)を用いて、乾燥後の厚みが1.0μmとなるよう塗布して形成した。
以上のようにして得られた実施例1〜4及び比較例1〜3の各可逆性感熱記録材料について、ライン型サーマルヘッド(8dot/mm)を用いて画像形成を行い、熱板圧着方式(熱板温度;100〜105℃)にて初期の印字、消去特性を評価した。そして、この画像を消去する操作を100回繰り返し、耐久性を、下記の方法及び基準で評価した。
コントラスト;(地肌濃度−印字濃度)が1.0以下を×とした。なお、測定は、マクベス反射濃度計(RD−914)で測定した。
実施例及び比較例の可逆性感熱記録材料の「感熱記録層」の形成材料の各樹脂中における二酸化炭素の固定化の有無で、○×判断した。
Claims (4)
- 基材及び該基材の少なくとも一方の面に、高分子樹脂及び該高分子樹脂中に分散された有機低分子物質を主成分として含む樹脂組成物によって形成された感熱記録層を有してなる感熱記録材料であって、
該感熱記録層が、透明度が温度によって可逆的に変化し得る可逆性感熱記録層であり、該可逆性感熱記録層を形成するための高分子樹脂が、5員環環状カーボネート化合物とアミン化合物との反応から誘導された樹脂の構造中にマスキングされたイソシアネート基を有する自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂であることを特徴とする可逆性感熱記録材料。 - 前記5員環環状カーボネート化合物が、エポキシ化合物と二酸化炭素との反応物であって、かつ、自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂の構造中に二酸化炭素を1〜25質量%の範囲で含んでなる請求項1に記載の可逆性感熱記録材料。
- 前記マスキングされたイソシアネート基は、有機ポリイソシアネート基とマスキング剤との反応生成物であって、熱処理することによりマスキングされた部分が解離されてイソシアネート基を生成し、自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂の構造中の水酸基と反応して自己架橋するものである請求項1又は2に記載の可逆性感熱記録材料。
- 前記自己架橋型ポリヒドロキシポリウレタン樹脂が、5員環環状カーボネート化合物とアミン化合物との反応から誘導されたポリヒドロキシポリウレタン樹脂を変性剤によって変性してなるものである請求項1乃至3に記載の可逆性感熱記録材料。
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