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JP5656479B2 - 無線送信装置および送信方法 - Google Patents
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Description

本発明は、異種無線メディアを統合する無線通信方法に関し、特に異種無線通信において送受信されるコンテンツを認識して無線モジュールを選択する手法に関する。
従来から、無線LAN、携帯電話等の異なる無線メディアを統合するための技術および、パケット通信技術において無線環境、送受信を行なうアプリケーション種別等に応じて通信経路を選択する技術について以下のようなものがある。
特許文献1では、ピコセル、マイクロセル、マクロセルなる異なるセルサイズを有する異種無線システムを、コグニティブ基地局、コグニティブ端末を用いて統合する技術が開示されている。コグニティブ基地局、コグニティブ端末は、スイッチ、複数の無線モジュール、無線環境認識部を備える。無線環境認識部は、無線環境を認識して、その認識結果に基づき、スイッチに対してリンクフレームの分配先である無線モジュールを指示する。リンクフレームは指示された無線モジュールを介して送受信される。
図6は、特許文献1の技術に係る複数無線方式に対応する無線システムの構成を示す図である。複数無線方式のネットワークは、マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14b、ピコセル無線モジュール14cから成り、スイッチ部13を経由してコアネットワークへ接続される。マクロセル無線モジュール14aは、最も広範な通信エリアを提供するマクロセルを形成する。マクロセルとしては、例えば、携帯電話サービスを提供するセルラーシステムのセルである。マイクロセル無線モジュール14bは、マクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するマイクロセルを形成する。マイクロセルとしては、例えば、「IEEE802.16」または「IEEE802.20」準拠のセルである。ピコセル無線モジュール14cは、マイクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するピコセルを形成する。ピコセルとしては、例えば、「IEEE802.11」準拠のセルである。マイクロセルおよびピコセルは、マクロセル内に配置される。
マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14bおよびピコセル無線モジュール14cは、各々のセルの配置に対応した場所に設置される。各無線モジュール14a、14b、14cは、別途設けられたスイッチ部13に通信回線を介して接続される。なお、図6では、コグニティブ基地局が備える他の構成(コア網側インターフェース11、無線環境認識部15)については省略している。図6に示されるように、スイッチ部13には、マクロセルが一つだけ収容される。そして、そのマクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てが、そのマクロセルと同じスイッチ部13に収容される。これにより、一つのマクロセルと、そのマクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てとは、同一のスイッチ部13に収容され、同じリンク層で処理される。
図7は、特許文献1の技術に係る複数無線方式に対応する無線システムの構成を示すブロック図である。図7において、基地局側装置はコグニティブ基地局10、コア網側インターフェース11、スイッチ部13、無線モジュール14−1〜14−5、無線環境認識部15から成り、端末側装置は基地側装置と同等の機能を持つノードで構成される。本発明では、複数の無線通信方式の無線モジュール14−1〜14−5として、IEEE802.11gの無線モジュール14−1、14−2と、IEEE802.11jの無線モジュール14−3、14−4と、IEEE802.16eの無線モジュール14−5とを有する。以下、特に区別しないときは「無線モジュール14」と呼称する。
IEEE802.16eの無線モジュール14−5は、最も広範な通信エリアを提供する第1のセルを形成する。IEEE802.11gの無線モジュール14−1、14−2およびIEEE802.11jの無線モジュール14−3、14−4の各々は、その第1のセルに内含され、その第1のセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供する第2のセルを形成する。なお、無線通信方式の種類は、本発明で扱うものに限定されない。例えば、携帯電話サービスを提供するセルラーシステムの無線モジュール14や、IEEE802.20の無線モジュール14などを備えるようにしてもよい。
コグニティブ基地局10は、コア網側インターフェース11を介して、無線通信ネットワークのコアネットワークと接続する。各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して相互に接続される。また、各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して、インターネット等の無線通信ネットワークの外部のネットワークに接続することができる。コア網側インターフェース11は、コアネットワークとの間で、ネットワーク層の通信データとして、本発明ではIP(Internet Protocol)パケットを送受する。スイッチ部13は、コア網側インターフェース11から入力されるIPパケットを各無線モジュール14へ分配し、又、各無線モジュール14から入力されるIPパケットをコア網側インターフェース11へ出力する。
無線環境認識部15は、無線環境を認識し、その認識結果に基づき、スイッチ部13に対して、コア網側インターフェース11から入力されるIPパケットの分配先を指示する。無線環境認識部15は、各無線モジュール14から無線情報を取得する。また、図示しないセンサーアンテナで観測したデータから無線情報を得てもよい。無線情報としては、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)の値、バックグラウンド雑音レベル、変調方式、送信バッファに蓄積されている送信待ちのデータ量、送信失敗を示すNACK信号を相手局から受信した回数、相手局から受信した無線フレームの不良率などが挙げられる。
無線環境認識部15は、その無線情報に基づいて、各無線通信方式の通信状況を判断する。例えば、どの無線通信方式が良好な通信状態であるのかを判断する。さらに、どの無線通信方式のどの周波数チャネルが良好な通信状態であるのかを判断する。また、長期的な統計データや短期的な統計データを用いて、将来的に良好な通信状態が得られる可能性がある無線通信方式、さらにはその周波数チャネルを特定する推定処理を行なう。
無線環境認識部15は、各無線通信方式の通信状況に基づき、スイッチ部13に対して、コア網側インターフェース11から入力されるIPパケットの分配先を指示する。IPパケットの分配先としては、現時点で良好の通信状態であるもの、もしくは、将来的に良好な通信状態が得られるであろうものであって、一つ若しくは複数の無線モジュール14を指示し、さらにはその無線モジュール14における周波数チャネルを一つ若しくは複数を指示する。また、分配比率についても、各無線通信方式の通信状況に基づいて決定し、スイッチ部13に指示するようにしてよい。スイッチ部13は、無線環境認識部15から指示された分配先へ、コア網側インターフェース11から受け取ったIPパケットを順番に出力する。なお、無線環境認識部15から分配比率が指示された場合には、その分配比率に従って、各分配先へIPパケットを分配し出力する。
以上のように、基本的な動作は特許文献1の通り、基地局および端末部の無線環境認識部15で収集した無線環境の情報、無線環境情報から導き出される混雑度、送信可能スループットなどを基に、スイッチ部13は、最適な通信方式を選択し通信が行なわれるものとする。
また、公知の技術には、複数の経路にパケットを分配する装置として、ルータやルータ機能を具備したパソコン等が一般的によく用いられる。これらの装置ではポート番号を利用してアプリケーション毎にパケットの配信経路を変更する事が可能な機能を具備している。
特開2008−085759号公報
しかしながら、特許文献1には無線リンク多重を行なう機構が示されているが、具体的な無線方式の選択手法については示されていない。また、公知の技術であるルータやルータ機能を具備したパソコンは、通信経路を選択する際に、通信を行なうアプリケーション(WEB、MAIL、FTP等)に応じて送受信パケットの経路を変更可能な機能を具備しているが、例えばWEBサービスのように、1サービス上にTEXT、画像、動画といった複数のコンテンツが混在するような場合、送受信されるコンテンツを識別し、通信経路(無線モジュール)を選択することが出来ない。
また、コグニティブ無線通信に代表される、複数の無線方式を無線環境等に応じて適応的に切り替えて通信を行なう方式では、無線品質に応じた切り替え方式については盛んに検討されている。しかしながら、実際に通信が行なわれているサービスに応じた切り替えに関しては、IP層のTOS値(送信しているIPのサービス品質を表す値)およびTCP層のポート番号(同一コンピュータ内で通信を行なっているプログラムを認識する時に利用される番号。)レベルでの利用に留まっている。TCP層の同一ポート番号においても、例えばWEB(ポート番号#80)では、テキスト、静止画、動画といった様々なコンテンツが流れている。それらを識別し、それらの特性に応じて通信経路(無線モジュール)を変更する手法については提案されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の無線方式を無線環境等に応じて適応的に切り替えて通信を行なう方式において、送受信するコンテンツに応じた通信経路(無線モジュール)選択が可能な無線送信装置および送信方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線送信装置は、複数種類の無線通信方式を同時に使用して無線通信を行なう異種無線通信システムに適用される無線送信装置であって、相互に異なる方式で無線送信を行なう複数の無線モジュールと、動作させる前記無線モジュールを切り替えるスイッチ部と、送信するコンテンツを特定する情報および送信するコンテンツに付随する情報を出力するコンテンツ情報通知部と、前記送信するコンテンツを特定する情報および前記送信するコンテンツに付随する情報に基づいて、前記各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度を前記スイッチ部に出力するアプリ認識部と、を備え、前記スイッチ部は、前記優先度に基づいて、いずれかの前記無線モジュールを選択することを特徴とする。
このように、無線送信装置は、送信するコンテンツを特定する情報および送信するコンテンツに付随する情報に基づいて、各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度に基づいて、いずれかの無線モジュールを選択するので、各コンテンツを識別し、コンテンツに要求される品質の通信経路(無線モジュール)を選択することができる。これにより、ユーザは最適な通信経路(無線モジュール)でサービスが受けられるようになり、システム側としても送受信パケットの平準化が可能となり、輻輳の緩和などの効果が期待できる。
(2)また、本発明の無線送信装置において、前記アプリ認識部は、前記無線モジュールの選択要件と、選択すべき無線モジュールの優先順位とを対応付けたテーブルを有し、前記テーブルに基づいて、前記優先度を決定することを特徴とする。
このように、無線送信装置は、無線モジュールの選択要件と、選択すべき無線モジュールの優先順位とを対応付けたテーブルに基づいて、優先度を決定するので、即時性、品質、スループット等のそれぞれ異なった要求のあるコンテンツを識別し、コンテンツに要求される品質の通信経路(無線モジュール)を選択することができる。これにより、ユーザは最適な通信経路(無線モジュール)でサービスが受けられるようになり、システム側としても送受信パケットの平準化が可能となり、輻輳の緩和などの効果が期待できる。
(3)また、本発明の無線送信装置において、前記スイッチ部は、無線環境の認識結果および前記優先度に基づいて、パケット毎にいずれかの前記無線モジュールを選択することを特徴とする。
このように、スイッチ部が、無線環境の認識結果および優先度に基づいて、パケット毎にいずれかの無線モジュールを選択するので、無線送信装置は、選択の優先順位の高い無線モジュールであっても、無線環境及び混雑度により優先順位第二位以下の方が、パフォーマンスが良いと判断される場合には、無線環境及び混雑度に基づいて無線モジュールを選択することができる。更に、コンテンツが、即時性、速度、コストすべてにおいて低いものが要求される通信に関しては、スイッチ部は、他の無線モジュールで通信可能な環境にあっても、指定された無線モジュールでのみ通信を行うモードを具備することが可能となる。これにより、例えば、コストが低廉で、かつ無線エリアが狭い無線モジュールがある場合には、ユーザがこの無線モジュールを希望することにより、ユーザがその限られた無線エリアに入った時だけ、低コストで通信をすることができる。
(4)また、本発明の送信方法は、複数種類の無線通信方式を同時に使用して無線通信を行なう異種無線通信システムに適用される、相互に異なる方式で無線送信を行なう複数の無線モジュールと、動作させる前記無線モジュールを切り替えるスイッチ部と、を備える無線送信装置の送信方法であって、送信するコンテンツを特定する情報および前記送信するコンテンツに付随する情報に基づいて、前記各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度を前記スイッチ部に出力するステップと、前記スイッチ部において、前記優先度に基づいて、いずれかの前記無線モジュールを選択するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、無線送信装置は、送信するコンテンツを特定する情報および送信するコンテンツに付随する情報に基づいて、各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度に基づいて、いずれかの無線モジュールを選択するので、各コンテンツを識別し、コンテンツに要求される品質の通信経路(無線モジュール)を選択することができる。これにより、ユーザは最適な通信経路(無線モジュール)でサービスが受けられるようになり、システム側としても送受信パケットの平準化が可能となり、輻輳の緩和などの効果が期待できる。
クライアント、サーバ間で送受信されるコンテンツには、テキスト、静止画、ストリーミングファイル、ダウンロード(アップロード)ファイルなど多種多様の形式のコンテンツが存在する。これらのコンテンツには、即時性が要求されるものと品質や十分なスループットが要求されるものとがある。本発明ではこれらを識別し、コンテンツに要求される品質の通信経路(無線モジュール)を選択する手法を示す。本発明により、ユーザは最適な通信経路(無線モジュール)でサービスが受けられるようになり、システム側としても送受信パケットの平準化が可能となり、輻輳の緩和などの効果が期待できる。さらに、本発明では、例えば利用料金(コスト)等のユーザのニーズも加味して通信経路(無線モジュール)を切り替えることもできる。
本発明のコグニティブ端末の構成を示すブロック図である。 本発明の無線モジュール選択手法の制御機構を示すブロック図である。 本発明の選択基準値変換表の一例を示す表である。 本発明の無線モジュール選択判定の一例を示す表である。 本発明の無線モジュール選択手法の動作を示すシーケンスチャートである。 特許文献1の技術に係る複数無線方式に対応する無線システムの構成を示す図である。 特許文献1の技術に係る複数無線方式に対応する無線システムの構成を示すブロック図である。
本明細書では、WEBサービスを例に取り説明する。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のコグニティブ端末の構成を示すブロック図である。本発明では、さらにコンテンツに応じた切り替えを実現する為に、特許文献1で示した構成(図7)に加え、図1の通り、クライアント(OS)201の内部には、コンテンツの情報を通知するコンテンツ情報通知部203が新たに含まれ、コンテンツ情報通知部203からの情報に基づいてコンテンツが必要とする回線に求める性能(プライオリティ値)を生成するアプリ認識部205が新たに追加された構成となっている(新たに追加された機能ブロックは図1の斜線部)。なお、本明細書ではコグニティブ端末の無線モジュール選択制御について記載するが、これに限定するものではなく、コグニティブ基地局10でも同様の無線モジュール選択制御をすることは可能である。以下、無線モジュール選択制御について説明する。
図2は、本発明の無線モジュール選択手法の制御機構を示すブロック図である。図2に示すように、クライアント(OS)201にはアプリケーション301が含まれ、その中にコンテンツ情報通知部203がある。ここで、コンテンツ情報通知部203の動作について示す。コンテンツ情報通知部203は、クライアント(OS)201の機能の一部として実装され、ブラウザ等によって送信されるコンテンツおよび、取得要求を行なうコンテンツの種別をアプリ認識部205に通知を行なう機能を具備する。実際にアプリ認識部205に通知を行なう内容は、Source Port(送信元ポート番号)、Destination Port(宛先ポート番号)、Source IP Address(送信元IPアドレス)、Destination IP Address(宛先IPアドレス)、Protocol(プロトコル番号)、Extension(コンテンツの拡張子)である。
上記の情報からアプリ認識部205では、任意のIPアドレス、任意のポート番号、任意のプロトコル番号、任意のコンテンツ拡張子の通信において、パケット毎にデータ部に何のコンテンツの情報が乗っているかを明確に知ることができるようになる。アプリ認識部205は、通知された情報に含まれるExtention(拡張子)をPriority(優先度)に変換し、変換した情報をスイッチ部207に通知する。
以下に、アプリ認識部205について更に説明する。アプリ認識部205は、コンテンツ情報通知部203から通知を受けた当該パケットについて、コンテンツの種別(Extension)から、通信時に優先させたい無線モジュール14をプライオリティ値の形に変換しスイッチ部207に通知を行なう機能を具備するが、Extensionからプライオリティ値への変換例を図3に示す。
図3は、本発明の選択基準値変換表の一例を示す表である。尚、Extensionからプライオリティ値への変換ルールは端末のプロバイダ、またはユーザ自身で変更可能な構成とする。これは、今後の新サービス、ユーザニーズの変化による変更を可能にする為である。図3では、無線モジュール14の選択基準として、即時性、通信速度、コストの組み合わせを選択の要件とした場合、アプリ認識部205が各コンテンツ(コンテンツ情報通知部203から通知のExtension)をどのプライオリティ値にマッピングするかの対応例が示されている。尚、図3の選択基準値変換表は、無線モジュール14から得られる無線環境情報および、新たなコンテンツの定義、利用シーンの変化等に応じ、ユーザまたは端末のプロバイダが追加修正できる作りとする。
図2に戻り、アプリケーション301は、スイッチ部207に対して、HTTP GETの信号を送る。スイッチ部207の内部には切り替え制御部303がある。切り替え制御部303は、アプリ認識部205からの通知情報、アプリケーション301からの信号、無線環境認識部15からのRSSI等の無線環境情報に基づいて、配信モジュールを選択する。
以下に、スイッチ部207の切り替え制御部303の無線モジュール切替制御の方法について更に説明する。従来は、無線環境または無線区間の混雑の状況等に応じて無線モジュール14を切り替えていたが、本発明では、アプリケーション301のコンテンツを考慮する事によって、必ずしも、即時性、スループットが出る回線を選択しなくても良いコンテンツについては、通信環境(品質)が最良の無線システムを選択しなくてもよくなる。これによって、トラヒックの分散が行なえる為、システム全体としての無線モジュール14間のトラヒックの平準化および、ユーザの利用コストを低下させる事が可能となる。(一般的に通信環境が良好な無線モジュール14は他者にとっても同じ場合が多く、無線環境だけを優先してしまうと輻輳の原因となってしまう。)以下に、切り替え判定例を示す。尚、切り替え判定は、端末プロバイダまたはユーザが変更できる作りとする。これにより、サービスの新規追加、利用方法の変更に伴い柔軟に対応することができる。
図4は、本発明の無線モジュール選択判定の一例を示す表である。切り替え制御部303は、プライオリティ通知を受けたパケットの送信無線モジュール選択判定を行なう際、基本的に図4に従うが、従来の指標である、無線環境(RSSI,CINR等)、混雑度等により第2優先または第3優先の無線モジュール14の方が上位の優先度の無線モジュール14より、即時性、速度における条件が良いと判定された場合は、それに従うものとする。
また、本発明では、スイッチ部207は、各パケットにおいて、即時性の有無およびユーザがコストを優先するかどうかを知ることができる。この情報を利用して、例えば、あるパケットにおいて、即時性、速度、コストすべてにおいて低いものが選択されている場合に、切り替え制御部303は、図4のプライオリティ8のパケットのように、たとえ無線モジュール14−A、14−Bで送受信が可能な状態であっても、無線モジュール14−Cのみで送受信するように制御することもできる。すなわち、図4では、無線モジュール14−Cは即時性が低いので、無線モジュール14−Cが送受信可能状態になるまでの一定期間、通信は行なわないとすることもできる。これにより、例えば、コストが低廉で、かつ無線エリアが狭い無線モジュール14がある場合には、ユーザがこの無線モジュール14を希望することにより、ユーザがその限られた無線エリアに入った時だけ、低コストで通信をすることができる。図2に戻り、スイッチ部207が無線モジュール選択判定をすると、選択された無線モジュール14(図2では無線モジュール14−1)は、データパケットをWEB Server305に送信する。
図5は、本発明の無線モジュール選択手法の動作を示すシーケンスチャートである。クライアント(OS)201に実装されるコンテンツ情報通知部203は、アプリケーション301がコンテンツの送信または取得を希望するコンテンツの情報を、アプリ認識部205に通知する(ステップS101)。アプリ認識部205では、コンテンツの種別を認識し、スイッチ部207に要求する無線モジュール14の優先順位を判定し(ステップS102)、その結果をプライオリティ値に変換してスイッチ部207に通知を行なう(ステップS103)。スイッチ部207では、アプリ認識部205から通知された情報および、無線品質、無線区間の混雑度等の無線環境情報を考慮に入れて無線モジュール14の選択判定を行なう(ステップS104)。
ここで、無線モジュール選択の一例を示す。WEBサービスを考えた場合、コンテンツには、画面のフレームワークを形成するHtmlのページなどのように、これが正しく表示出来ないと、WEBページ上の画像、動画、アイコンなどのその他のコンテンツに影響を及ぼすような重要なコンテンツであるとか、動画のストリーミングのようにリアルタイム性が求められるもの、ダウンロードのようにバックグラウンドの処理である程度の時間がかかっても問題ないものもある。これらコンテンツ毎のユーザニーズに応じて無線モジュール14を選択する事で、ユーザの利便性は高まる。
この事から、例えば、ユーザ視点で無線モジュール14の選択を行なう場合、スイッチ部207は、即時性が求められるコンテンツ(htmlページ)については、たとえ利用コストが割高でも、無線品質が安定して良いものを選択し、ストリーミングファイルについては、さらに必要帯域を確保できる無線モジュール14を選択する。また、スイッチ部207が、たとえ無線帯域が広くて無線品質が良い方が処理時間という点では短時間で済むものであったとしても、即時性があまり求められないダウンロードファイルなどについては、即時性が必要なコンテンツの帯域を圧迫しないように、帯域が細く、品質が悪い無線モジュール14をあえて使うといった選択を行なうことで、ユーザの利便性に加えネットワークにとっても負担が掛からない通信の実現が可能となる。
尚、無線モジュール14の切り替えには、ユーザの利便性優先の他に、ユーザのコスト優先、ネットワークの負荷の平準化の優先など、状況に応じて優先させたい視点が異なる可能性があるため、この判断ロジック(優先度)については、変更できるような作りにしておく事が望ましい。図5に戻り、選択判定結果により、スイッチ部207は、データパケットを送信する無線モジュール14−Aもしくは14−Bのいずれかを選択する(ステップS105)。データパケットは、選択された無線モジュール14によりWEB Server305に送信される(ステップS106−A、S106−B)。
本発明によって、コンテンツの特性に応じたコンテンツの送受信が可能となるシステムが構築できる。これにより、システムにとっては、トラヒックの平準化(輻輳回避)が図れ、ユーザにとっても、輻輳が起きにくく、ユーザの要望に応じて極力安価な通信が実現できる。
10 コグニティブ基地局
11 コア網側インターフェース
13 スイッチ部
14、14−1〜14−5、14−n、14−A、14−B 無線モジュール
14a マクロセル無線モジュール
14b マイクロセル無線モジュール
14c ピコセル無線モジュール
15 無線環境認識部
100 コグニティブ端末
203 コンテンツ情報通知部
205 アプリ認識部
207 スイッチ部
301 アプリケーション
303 切り替え制御部

Claims (3)

  1. 複数種類の無線通信方式を同時に使用して無線通信を行なう異種無線通信システムに適用される無線送信装置であって、
    相互に異なる方式で無線送信を行なう複数の無線モジュールと、
    動作させる前記無線モジュールを切り替えるスイッチ部と、
    送信するコンテンツを特定する情報および送信するコンテンツに付随する情報を出力するコンテンツ情報通知部と、
    前記送信するコンテンツを特定する情報および前記送信するコンテンツに付随する情報を複数の選択基準およびそのいずれを重視するかの情報を含む所定の無線モジュールの選択要件に当てはめることで、前記各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度を前記スイッチ部に出力するアプリ認識部と、を備え、
    前記アプリ認識部は、前記無線モジュールの選択要件と、選択すべき無線モジュールの優先順位とを対応付けたテーブルを有し、パケット毎に拡張子により前記送信するコンテンツの種別を判定し、前記テーブルを用いて前記各無線モジュールの優先度を決定し、
    前記スイッチ部は、前記優先度に基づいて、いずれかの前記無線モジュールを選択することを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記スイッチ部は、無線環境の認識結果および前記優先度に基づいて、パケット毎にいずれかの前記無線モジュールを選択することを特徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  3. 複数種類の無線通信方式を同時に使用して無線通信を行なう異種無線通信システムに適用される、相互に異なる方式で無線送信を行なう複数の無線モジュールと、前記無線モジュールの選択要件と、選択すべき無線モジュールの優先順位とを対応付けたテーブルを有するアプリ認識部と、動作させる前記無線モジュールを切り替えるスイッチ部と、を備える無線送信装置の送信方法であって、
    前記アプリ認識部において、送信するコンテンツを特定する情報および前記送信するコンテンツに付随する情報に基づいて、前記各無線モジュールの優先度を決定し、決定した優先度を前記スイッチ部に出力するステップと、
    前記スイッチ部において、前記優先度に基づいて、いずれかの前記無線モジュールを選択するステップと、を少なくとも含み、
    前記各無線モジュールの優先度を決定するステップでは、パケット毎に拡張子により前記送信するコンテンツの種別を判定し、前記テーブルを用いて前記各無線モジュールの優先度を決定することを特徴とする送信方法。
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