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JP5792670B2 - 通信端末装置、通信方法およびプログラム - Google Patents
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通信端末装置、通信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の無線通信システムを同時に使用して無線通信を行なう技術に関する。
従来から、無線LAN、携帯電話等の異なる無線メディアを統合するための技術が提案されている。特許文献1には、ピコセル、マイクロセル、マクロセルなどの異なるセルサイズを有する異種無線システムを、コグニティブ基地局、コグニティブ端末を用いて統合する技術が開示されている。コグニティブ基地局、コグニティブ端末は、スイッチ、複数の無線モジュール、無線環境認識部を備えており、無線環境認識部は、無線環境を認識して、その認識結果に基づき、スイッチに対してリンクフレームの分配先である無線モジュールの切り替えを指示する。リンクフレームは指示された無線モジュールを介して送受信される。
また、特許文献2には、既存の無線メディアの無線リソース制御方式に修正を加えずに、複数の無線メディアをスイッチにより統合して、QoS要求を満たす伝送レートを確保し、セル外周部等の低レートにならざるを得ない通信を避けるように、動的に無線メディアを選択して通信する技術が開示されている。
る。
特開2008−085759号公報 特開2008−283146号公報
しかしながら、従来、複数の無線通信システムを使って通信を行なう場合、ネットワーク側に対向して終端装置を置く必要があり、また、実際に通信する際のパケットコントロール手法に関し、高速・安定化の為の具体的手法にまで言及しているものがなかった。例えば、特許文献1および2記載の技術では、複数の無線通信システムを使用して無線状況に応じて適応的に通信制御を行なう事が可能であるが、ネットワーク側の装置に関しても手を入れる必要がある。
すなわち、従来の無線端末装置では、複数の無線通信システム(Wi-Fi、WiMAX、CDMA、LTE等)が具備されているものであっても、通信に最適であると判断されたいずれか一つの無線通信システムのみで通信を行なうに止まっていた。また、複数の無線通信システムを利用して通信を実現することが提案されているものもあるが、ネットワーク等に対向する装置を必要としているため、システムの改修が必要となってしまっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、対向する装置やネットワーク側ノードを改修せずに複数の無線通信システムを同時に使用して無線通信を行なうことができる通信端末装置、通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信端末装置は、相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置であって、前記各無線通信機の接続状態の検出、およびアプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットの測定を行なう無線・通信状態認識部と、ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付ける通信条件設定部と、前記検出された各無線通信機の接続状態、前記測定された各無線通信機におけるスループット、または前記設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定する通信データコントロール部と、を備えることを特徴とする。
このように、各無線通信機の接続状態、各無線通信機におけるスループット、または設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するので、端末装置が単独で複数の無線通信システムを利用して、高速通信を実現することが可能となり、また、無線・通信環境の変化に対応して通信を行なうことが可能となる。
(2)また、本発明の通信端末装置において、前記通信条件設定部は、使用する無線通信機の優先度または無線通信機における最低スループットの設定を受け付け、前記通信データコントロール部は、前記設定された優先度または最低スループットに基づいて、同時に使用する無線通信機を決定することを特徴とする。
この構成により、優先度または最低スループットに応じた無線通信システムを選択して高速通信を実現することが可能となる。
(3)また、本発明の通信端末装置において、前記通信データコントロール部は、前記各無線通信機のスループット比に応じて、前記各無線通信機に対するデータ通信量の割り振りを行なうことを特徴とする。
このように、各無線通信機のスループット比に応じて、前記各無線通信機に対するデータ通信量の割り振りを行なうので、複数の無線通信システムを同時に使用して通信を行なう場合に、無線通信システムの規格の違い、無線・通信状態の違いなどによりデータパケットの到着時刻に差(遅延差)が生じた場合であっても、この影響を解消して高速かつ安定した通信を実現することが可能となる。
(4)また、本発明の通信端末装置において、前記通信データコントロール部は、使用する無線通信機で複数のセッションを確立させると共に、前記測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新することを特徴とする。
このように、使用する無線通信機で複数のセッションを確立させると共に、前記測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新するので、取得パケット間の待ち時間が無くなり、データ分割によるスループット低下を低減させることが可能となる。また、測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新することにより、パケットサイズを適応的に変化させることが可能となり、きめ細かな通信量のコントロールを行なうことが可能となる。
(5)また、本発明の通信端末装置において、前記通信データコントロール部は、通信中の無線通信機におけるスループットの総和が、予め設定された下限スループットの総和よりも下回った場合、その時点で未使用の無線通信機の使用を開始することを特徴とする。
このように、通信中の無線通信機におけるスループットの総和が、予め設定された下限スループットの総和よりも下回った場合、その時点で未使用の無線通信機の使用を開始するので、高速かつ安定した通信を実現することが可能となる。
(6)また、本発明の通信端末装置において、前記無線・通信状態認識部は、伝搬路状態を認識し、前記通信データコントロール部は、前記認識された伝搬路状態に応じて、同時に使用する無線通信機を決定することを特徴とする。
このように、認識された伝搬路状態に応じて、同時に使用する無線通信機を決定するので、常に一定の通信品質を維持することが可能となる。
(7)また、本発明の通信方法は、相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置の通信方法であって、前記各無線通信機の接続状態を検出するステップと、アプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットを測定するステップと、ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付けるステップと、前記検出した各無線通信機の接続状態、前記測定した各無線通信機におけるスループット、または前記設定した通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、各無線通信機の接続状態、各無線通信機におけるスループット、または設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するので、端末装置が単独で複数の無線通信システムを利用して、高速通信を実現することが可能となり、また、無線・通信環境の変化に対応して通信を行なうことが可能となる。
(8)また、本発明のプログラムは、相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置のプログラムであって、前記各無線通信機の接続状態を検出する処理と、アプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットを測定する処理と、ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付ける処理と、前記検出した各無線通信機の接続状態、前記測定した各無線通信機におけるスループット、または前記設定した通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定する処理と、の一連の処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
このように、各無線通信機の接続状態、各無線通信機におけるスループット、または設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するので、端末装置が単独で複数の無線通信システムを利用して、高速通信を実現することが可能となり、また、無線・通信環境の変化に対応して通信を行なうことが可能となる。
本発明によれば、各無線通信機の接続状態、各無線通信機におけるスループット、または設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するので、端末装置が単独で複数の無線通信システムを利用して、高速通信を実現することが可能となり、また、無線・通信環境の変化に対応して通信を行なうことが可能となる。
本実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。 通信端末装置1の概略構成を示す図である。 無線・通信状態認識部1dおよび通信データコントロール部1fの動作を示すシーケンスチャートである。 通信データコントロール部1fおよび無線・通信状態認識部1dの動作を示すシーケンスチャートである。 通信データコントロール部1fおよび通信条件設定部1eの動作を示すシーケンスチャートである。 各無線システムにおける通信時間を示す図である。 各無線システムにおける通信時間を示す図である。 各無線システムにおける通信時間を示す図である。 ダウンロード時の動作制御を示すフローチャートである。 従来のダウンロード手法の概念を示す図である。 受信データを分割してダウンロード手法の概念を示す図である。 本実施形態のダウンロード手法の概念を示す図である。
本実施形態に係る通信端末装置が動作する為の前提条件(前提環境)を説明する。
(1−1)本実施形態では、ダウンロード、ストリーミングなど、無線通信装置からデータおよび、データのレンジを指定してファイル等を取得する通信を対象とする。
(1−2)レンジを指定することによるファイルの取得は、現時点で一般的に利用されているWEBサーバおよびストリーミングサーバに標準的実装され利用されているもので、本実施形態の内容を実現する上で、特にサーバ側の改修等を必要としない。ここで、レンジ指定による通信とは、“ダウンロード等の対象となるデータに対し、データの何バイト目から何バイト目までデータ”、といったように、対象となるファイルを部分的に指定して取得可能な通信である。
[本実施形態の構成]
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態では、ネットワーク側に特別な仕掛けを講ずることが不要であるため、一般的な無線通信で使用されるシステムと同じ、通信端末装置1、第1の無線システム2、第2の無線システム3、インターネット4、およびアプリケーションサーバ5から構成される。なお、説明の都合上、本明細書では、通信端末装置1に2つの無線システムに対応する無線通信機が実装されている場合を例示するが、本発明はこれに限定されるわけではなく、3つ以上の無線通信機が実装されている場合においても同様に適応可能である。
図2は、通信端末装置1の概略構成を示す図である。通信端末装置1は、第1の無線システムで通信を行なう第1の無線通信機1a、第2の無線システムで通信を行なう第2の無線通信機1b、ダウンロードやストリーミングを実行するアプリケーション1c、といった、一般的にユーザに使用される従来の通信端末装置の機能を備えている。さらに、通信端末装置1は、無線・通信状態認識部1d、通信条件設定部1eおよび通信データコントロール部1fを備えている。
無線・通信状態認識部1dは、各無線通信機における無線・通信状態をリアルタイムに検出し、その結果を通信データコントロール部1fの指示に従って通知する機能を具備する。
(2−1)通信可能無線インタフェース検出/通知
無線・通信状態認識部1dは、各無線通信機における基地局装置との接続状態(通信可能な状態にリンクが確立しているか否か)を検出する機能を具備する。この機能により、データ通信前、通信中において、どの無線通信機(無線システム)で通信可能であるかの検出を行なう。
図3は、無線・通信状態認識部1dおよび通信データコントロール部1fの動作を示すシーケンスチャートである。無線・通信状態認識部1dは、無線・通信状態認識部1dに対して、通信可能無線インタフェース(無線通信機)の確認要求を行なう(ステップS1)。無線・通信状態認識部1dは、通信可能な無線インタフェース(無線通信機)の変更の検出を行ない(ステップS2)、通信データコントロール部1fに対して、通信可能な無線インタフェース(無線通信機)確認通知を行なう(ステップS3)。また、無線・通信状態認識部1dは、通信が終了していなければ、ステップS2に遷移し、通信が終了する(ステップS4)までステップS2の動作を継続する。すなわち、本実施形態が対象とするサービスの通信が終了するまでの間、通信可能無線インタフェース(無線通信機)の変更が検出されたら自動的にその結果を通知する。
また、通信端末装置と基地局装置間の接続の有無の検出だけでは必ずしもデータパケットの送受信において最適とは言えない状況にある場合がある。このため、RSSI(Received Signal Strength Indicator)やCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)など通信端末装置と無線通信システム間の無線品質をリアルタイムにモニタし、一定の品質以下の状態にある場合、通信不適格と判定する。
この品質判定方法は、以下の通りである。なお、品質判定の結果が“NG”であった場合、データ通信を実行する上では十分な品質が保てず不適格と判断し、通信可能な無線インタフェースとしての通知は行なわないものとする。
[品質判定例]
品質判定:OK (各判定指標に応じた閾値)<(各種判定指標)
品質判定:NG (各判定指標に応じた閾値)≧(各種判定指標)
(2−2)サービス実行中のスループット測定/通知
本実施形態で対象とするサービス実行中、図4に示す通り、ユーザの設定または実行しているアプリケーションの指示による時間間隔で各無線インタフェースのスループットを測定し、通信データコントロール部にその結果を通知する機能を具備する。図4は、通信データコントロール部1fおよび無線・通信状態認識部1dの動作を示すシーケンスチャートである。サービスが開始すると(ステップS10)、無線・通信状態認識部1dは、スループットを測定する(ステップS11)。そして、無線・通信状態認識部1dは、通信データコントロール部1fに対して、通信可能な無線インタフェース(無線通信機)の確認通知を行なう(ステップS12)。次に、“Wait Timer”をx秒動作させ、サービスが終了するまで(ステップS14)、x秒毎にステップS11から動作を行なう。
通信条件設定部1eは、ユーザおよびアプリケーションにより指定された通信条件を管理し、通信データコントロール部1fの要求に応じて、設定内容を通知する機能を具備する。図5は、通信データコントロール部1fおよび通信条件設定部1eの動作を示すシーケンスチャートである。通信データコントロール部1fは、通信条件設定部1eに対して、通信条件確認要求を行なう(ステップS20)。通信条件設定部1eは、通信データコントロール部1fに対して、通信条件確認応答を行なう(ステップS21)。
通信条件設定部1eにおいて管理、通知するパラメータは下記の通りである。
(3−1)システム優先度
本パラメータは、通信実行時に使用する無線システムの優先度を示すものである。本パラメータはユーザまたはアプリケーションにより設定されるものとする。優先度は、複数の無線インタフェース(無線通信機)に同一の優先度を設定する事も可能とする。優先度が同一である場合、同時に利用可能な状態にある時は同時に使用して通信を行なう事を意味する。
Figure 0005792670
上記の表において、優先度の順位は、“高い 1>2・・・>0 低い”、である。
(3−2)各無線システムおける下限値
本パラメータは、通信時の最低スループットを指定するものである。本パラメータは、ユーザおよびアプリケーションにより設定されるものとする。本パラメータは複数の無線通信システムの利用が可能な場合に、安定して下限スループットを確保する為に使用される。特に帯域の保証が不要な場合は「0」を設定する。
通信データコントロール部1fは、無線・通信状態認識部1dおよび通信条件設定部1eから通知される情報に基づいて、使用する無線通信システム(無線通信機)の決定および各無線通信システムで通信を行なう場合の通信量を決定しコントロールする機能を具備する。
(4−1)通信する無線インタフェースの検出
図3の通信可能無線インタフェース確認および、図5の通信条件確認により取得した情報に基づき通信開始時および通信中に使用する無線インタフェース(無線通信機)を決定する。使用する無線インタフェース(無線通信機)は、基本的に通信条件設定部1eから取得したユーザまたはアプリケーションの設定により指示された条件に従うものとする。しかし、任意の場所で必ずしも全ての無線通信システムが使用出来る訳では無いので、通信条件設定部1eの情報と、無線・通信状態認識部1dで検出した通信可能無線インタフェース(無線通信機)の“and条件”に合致する無線インタフェース(無線通信機)かつ優先度の高いものを選択し、通信を行なうものとする。
なお、通信に使用している無線インタフェース(無線通信機)に下限スループットの設定がある場合であって、通信中のスループットの総和が下限スループットの総和を下回った場合、通信スループットが下限スループットの総和よりも上回るまで、優先度の高い順から利用可能無線システムを追加して通信を行なう機能を具備するものとする。
(4−2)各無線インタフェースの通信データ量のコントロール
複数の無線インタフェースを同時に使用して通信を行なう場合、無線通信システムの規格の違い、任意の通信場所における各無線システムの無線・通信状態の違い、クライアント−サーバ間の経路(クライアント−サーバ間距離)の違いにより、データパケットの到着時間に差(遅延差)が生じる。この遅延差が大きいと遅延時間の小さい単一の無線システムで通信を行なった方が、通信時間が短いという結果になってしまう場合がある。例えば、図6A−図6Cに示すように、通信速度が異なる2つの無線システム(A、B)があった場合、単純に取得したいデータの半分ずつをそれぞれの無線システムを使ってダウンロードした場合、通信速度の遅い無線システムに引きずられ、通信速度の速い無線システムで全てのデータをダウンロードした時よりも遅くなってしまう。すなわち、図6Aに示すように、無線システムAは、無線システムBの約3倍の通信速度がある。すなわち、無線システムBのみを用いてデータのダウンロードを行なうと、無線システムAのみを用いてダウンロードする場合よりも3倍の時間を要する。
ここで、送信すべきデータを半分にし、それぞれを無線システムAとBを用いてダウンロードすると、図6Bに示すように、ダウンロード時間は、ダウンロード時間が長くかかる無線システムBが完了する時間となるため、無線システムAだけで全データ量をダウンロードした方が早くダウンロードが完了する。
この問題を解決する為に、図6Cに示すように、各無線インタフェース(無線通信機)のスループット比に応じたデータ通信量の割り振りを行なうことで、高速かつ安定した通信の実現を実現する。以下、ファイルダウンロードを実行する場合を例にとって、実際の通信を行なう場合の動作について説明する。
図7は、ダウンロード時の動作制御を示すフローチャートである。本フローチャートでは、通信開始前および通信中に無線・通信状態、無線システム状態の検出および制御を行なうことで無線通信状態の変化に追従し、高速・安定通信を実現している。図7において、ユーザからの入力またはアプリケーションにより、ダウンロード要求がなされると(ステップS30)、使用する無線インタフェース(無線通信機)を決定する(ステップS31)。次に、セッション数を決定し(ステップS32)、通信(無線)端末装置とサーバ間のセッションが確立すると(ステップS33)、レンジの初期値および更新間隔を決定する(ステップS34)。
ここで、ステップS32における“セッション数の決定”について説明する。本実施形態では、各無線インタフェース(無線通信機)の通信速度の違い、無線・通信環境の変化に伴う通信速度の変化に対応出来ることを特徴としている。これを実現する為には、無線・通信環境の変化を検出したら、適応的に取得するデータ量を変化させることができるように、まず、取得するデータ量を任意の量で分割する(分割したパケットを以下、「取得パケット」と呼ぶ)。取得するデータを取得パケットに分割することによって、無線・通信の状況に応じて、取得パケットの取得数を変化させることができ、簡単にデータ量のコントロールを行なうことが可能となる。図8Aは、従来の手法を示し、図8Bは受信データを分割して取得した場合を示している。
しかし、図8Bに示すように、取得パケット毎に、要求信号を出す必要があり、取得パケットを連続して取得することができず、スループットの低下を招いてしまう。これを解消するために、図8Cに示すように、一無線通信システムの通信において、サーバとの間で複数のセッションを確立させ、同時に通信を行なうことによって、取得パケット間の待ち時間が無くなり、データ分割によるスループット低下を低減することが可能となる。
以上の理由により、本実施形態では、一無線システムでの通信において、複数のセッションを通信端末装置とサーバ間で張る為、セッション数を設定する必要がある。なお、セッション数は、ユーザまたはアプリケーションにより通信実施の前に設定されるものとし、この値を使用するものとする。また、セッション数の最低数は2とする。
また、図7において、ダウンロードを開始すると(ステップS35)、レンジ更新判定を行なって、必要があれば更新を行なう(ステップS36)。ここで、“Range 値[byte]”について説明する。Range値とは、1回のリクエストで取得するデータの量(「取得パケット」のデータ量)を意味し、通信開始前は、初期値として通信端末装置に暫定的に固定値としてセットされているものとする。ダウンロード開始時は、使用する各無線インタフェースのセッション確立時間、通信中は定期的に測定を行なう各無線通信システムのスループットにより下記の式によりRange値を更新する。但し、タイムアウトなどでいずれかの接続を確立できなかった場合は値の更新を行なわない。
[ダウンロード開始前]
(Range)=(各無線インタフェースのRange初期値の総和)×(1−各無線通信システムでのセッション確立時間の比)
[ダウンロード実行中]
(Range)=(各無線インタフェースのRange初期値の総和)×(1−各無線通信システムでのスループット比)
なお、上述した“データの分割による通信量のコントロール”に加え、「取得パケット」のパケットサイズも適応的に変化させ、きめ細かな通信量のコントロールを行なうことによって、更なる高速・安定化を実現している。
次に、“Range 更新間隔 [ms]”についてであるが、本実施形態では、Rangeを更新する間隔を設定する。Rangeの更新間隔は、ユーザまたはアプリケーションにより通信実施の前に設定されるものとし、この値を使用するものとする。
次に、“下限スループット[KB/s]”について説明する。この下限スループットとは、通信中に他の無線インタフェース(無線通信機)を追加してダウンロードを行なうかどうかを判定する値である。通信中の無線インタフェース(無線通信機)の総和が、下限スループットの総和よりも下回った場合、他の無線通信インタフェース(無線通信機)を追加する。なお、通信状況が改善し、使用する無線インタフェース(無線通信機)を減らしても、下限スループットの総和より総スループットが上回ると判断された場合、優先度の低い無線インタフェースから使用を停止する。以後、使用停止を決めた無線インタフェース(無線通信機)を用いたデータのリクエストを行なわないようにする。
図7において、利用可能無線インタフェース(無線通信機)の更新判定を行なって、必要があれば更新を行なう(ステップS37)。次に、ダウンロードが完了したかどうかを判断し(ステップS38)、ダウンロードが完了していなければ、ステップS36へ遷移し、ダウンロードが完了していれば、処理を終了する(ステップS39)。
以上説明したように、本実施形態によれば、各無線通信機の接続状態、各無線通信機におけるスループット、または設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するので、端末装置が単独で複数の無線通信システムを利用して、高速通信を実現することが可能となり、また、無線・通信環境の変化に対応して通信を行なうことが可能となる。
1 通信端末装置
2 第1の無線システム
3 第2の無線システム
4 インターネット
5 アプリケーションサーバ
1a 第1の無線通信機
1b 第2の無線通信機
1c アプリケーション
1d 無線・通信状態認識部
1e 通信条件設定部
1f 通信データコントロール部

Claims (7)

  1. 相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置であって、
    前記各無線通信機の接続状態の検出、およびアプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットの測定を行なう無線・通信状態認識部と、
    ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付ける通信条件設定部と、
    前記検出された各無線通信機の接続状態、前記測定された各無線通信機におけるスループット、または前記設定された通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定する通信データコントロール部と、を備え
    前記通信データコントロール部は、使用する無線通信機で複数のセッションを確立させると共に、前記測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新することを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記通信条件設定部は、使用する無線通信機の優先度またはユーザおよびアプリケーションにより設定され通信に必要な最低のスループットである最低スループットの設定を受け付け、
    前記通信データコントロール部は、前記設定された優先度または最低スループットに基づいて、同時に使用する無線通信機を決定することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  3. 前記通信データコントロール部は、前記各無線通信機のスループット比に応じて、前記各無線通信機に対するデータ通信量の割り振りを行なうことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  4. 前記通信データコントロール部は、通信中の無線通信機におけるスループットの総和が、通信中に他の無線通信機を追加するかどうかを判定する際に用いられる下限スループットの総和よりも下回った場合、その時点で未使用の無線通信機の使用を開始することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  5. 前記無線・通信状態認識部は、伝搬路状態を認識し、
    前記通信データコントロール部は、前記認識された伝搬路状態に応じて、同時に使用する無線通信機を決定することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  6. 相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置の通信方法であって、
    前記各無線通信機の接続状態を検出するステップと、
    アプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットを測定するステップと、
    ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付けるステップと、
    前記検出した各無線通信機の接続状態、前記測定した各無線通信機におけるスループット、または前記設定した通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定するステップと、を少なくとも含み、
    使用する無線通信機で複数のセッションを確立させると共に、前記測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新することを特徴とする通信方法。
  7. 相互に異なる無線通信方式で無線通信を行なう複数の無線通信機を有する通信端末装置のプログラムであって、
    前記各無線通信機の接続状態を検出する処理と、
    アプリケーション実行中の前記各無線通信機におけるスループットを測定する処理と、
    ユーザおよびアプリケーションにより通信条件の設定を受け付ける処理と、
    前記検出した各無線通信機の接続状態、前記測定した各無線通信機におけるスループット、または前記設定した通信条件に応じて、同時に使用する複数の無線通信機を決定する処理と、
    使用する無線通信機で複数のセッションを確立させると共に、前記測定したスループットに応じて1回のリクエストで取得するデータ量を更新する処理と、の一連の処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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