以下に、本願に係る無線端末、情報表示プログラム、情報提供方法および情報提供システムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る無線端末、情報表示プログラム、情報提供方法および情報提供システムが限定されるものではない。
〔1.第1の実施形態〕
〔1.1.情報提供システム〕
まず、第1の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。図1Aは、実施形態に係る情報提供システムの構成を示す図である。
図1Aに示すように、第1の実施形態に係る情報提供システムは、複数の無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントと、情報提供装置とを備える。無線LANアクセスポイントおよび情報提供装置は、通信ネットワークを介して接続される。通信ネットワークは、例えば、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワークである。
通信ネットワークには、図示しないゲートウェイサーバを介してWAN(Wide Area Network)である携帯電話通信網が接続されており、携帯電話通信網には携帯電話基地局(無線WAN基地局の一例)が接続される。
無線LANアクセスポイントは、無線LAN通信部を備えており、かかる無線LAN通信部によって、無線端末と相互に無線通信可能である。無線LANアクセスポイントは、例えば、小売店、飲食店、美容院・理容院、病院、ホテル、映画館、複合レジャー施設などの他、駅、商店街、コンサートやスポーツなどが行われるイベント会場などの商業空間を無線LAN通信エリア(以下、AP通信エリアと記載する)とする。
また、無線LANアクセスポイントは、通信ネットワークと接続する通信部を備えており、無線端末と、通信ネットワーク側との間の送受信データを中継する中継機能を有する。通信ネットワーク側装置は、例えば、通信ネットワークに接続された情報提供装置やサーバ(例えば、ウェブサイト)である。
情報提供装置は、無線LANアクセスポイントに対応するLAN通知用情報およびWAN通知用情報を記憶するデータベース(以下、DBと記載する)を備える。LAN通知用情報は、無線LANアクセスポイントから通知する情報であり、WAN通知用情報は携帯電話基地局から通知する情報である。
情報提供装置は、無線LANアクセスポイントのAP通信エリア内に進入した無線端末に対し、無線端末が存在する無線LANアクセスポイントに対応するLAN通知用情報およびWAN通知用情報の一方をDBから取得して、無線端末へ送信する。
無線端末は、携帯電話基地局を経由して通信ネットワーク側装置との間でデータの送受信が可能である。また、無線端末は、無線LAN通信機能を搭載した携帯電話機であり、無線LANアクセスポイントのAP通信エリア内では、無線LANアクセスポイント経由でも通信ネットワーク側装置との間でデータの送受信が可能である。
無線端末は、無線LANアクセスポイントから送信される無線信号の電波強度を検出し、無線信号の電波強度が所定条件を満たす無線LANアクセスポイントを通知用情報の取得対象(以下、通知取得対象と記載する)として判定する。例えば、無線端末は、無線信号の電波強度に基づいて決定される順位の上位所定数以内である無線LANアクセスポイントを通知取得対象として判定する。
無線端末は、通知取得対象とした無線LANアクセスポイントのAP通信エリアに進入した場合、情報提供装置から無線LANアクセスポイントまたは携帯電話基地局経由で通知用情報を取得して表示出力する。
〔1.2.情報提供方法〕
次に、第1の実施形態に係る情報提供システムによる情報提供方法の一例について説明する。図1Bは、第1の実施形態に係る情報提供方法の説明図である。
無線端末のユーザ(以下、端末ユーザと記載する場合がある)が複数のAP通信エリアを通過した場合、図1Bに示すように、無線端末の制御部は、複数の無線LANアクセスポイント(図1Aに示す複数のAP)から無線信号を受信し(ステップS1、S3、S5)、これらの無線信号の電波強度を検出する(ステップS2、S4、S6)。無線端末の制御部は、検出した電波強度の情報を記憶部に記憶する。なお、ここでは、一例として、20台の無線LANアクセスポイントからそれぞれ受信した無線信号の電波強度を検出するものとする。
その後、無線端末の制御部は、通知取得対象とする無線LANアクセスポイントを決定する(ステップS7)。かかる処理において、無線端末の制御部は、記憶部に記憶した各無線LANアクセスポイントの電波強度の情報に基づいて決定される順位が上位所定数K1以内である無線LANアクセスポイントを通知取得対象として判定する。
通知用情報は、上述したようにLAN通知用情報とWAN通知用情報があり、無線端末の制御部は、無線信号の電波強度に基づいて決定される順位が最上位所定数K2(例えば、3位)以内である無線LANアクセスポイントをLAN通知用情報の通知取得対象として決定する。また、無線信号の電波強度に基づいて決定される順位が上位所定数K1(例えば、5位)以上かつ最上位所定数K2未満である無線LANアクセスポイントをWAN通知用情報の通知取得対象として決定する。
無線端末の制御部は、情報提供装置に対して通知取得対象の情報を送信し(ステップS8)、情報提供装置の制御部は、無線端末から取得した通知取得対象の情報をDBに記憶する(ステップS9)。通知取得対象の情報には、無線端末の端末ID、無線LANアクセスポイントの識別情報および通知用情報の種類を含む。
その後、無線端末の制御部は、通知取得対象として判定した無線LANアクセスポイントのAP通信エリア内に進入した場合に、この無線LANアクセスポイントに無線信号を出力する(ステップS10)。かかる無線信号は、無線端末の端末IDを含んでおり、無線LANアクセスポイントは、無線信号を無線端末から取得すると、取得した情報を含む端末情報を情報提供装置へ送信する(ステップS11)。
情報提供装置は、記憶部に記憶している通知取得対象の情報に基づき、端末情報を送信した無線LANアクセスポイントが通知取得対象の無線LANアクセスポイントと判定した場合、かかる無線LANアクセスポイントに進入した無線端末へ送信する通信媒体を決定する(ステップS12)。
ステップS12の処理において、情報提供装置は、通知取得対象の情報で無線LANアクセスポイントが指定される場合、LAN通知用情報を無線LANアクセスポイントへ送信し(ステップS13a)、無線LANアクセスポイントから通知用情報を無線端末へ通知させる(ステップS14a)。一方、情報提供装置は、通知取得対象の情報で携帯電話基地局が指定される場合、通信ネットワークから通知用情報を無線端末宛に携帯電話通信網へ送信し(ステップS13b)、携帯電話基地局から通知用情報を無線端末へ通知させる(ステップS14b)。
無線端末は、無線LANアクセスポイントまたは携帯電話基地局から通知用情報を受信すると、表示出力部に通知用情報を表示出力する(ステップS15)。このように表示される通知用情報は、無線端末を検出した無線LANアクセスポイントに対応する通知用情報である。例えば、無線LANアクセスポイントの設置場所(以下、AP設置場所と記載する場合がある)である「A店舗」に関連する情報が通知用情報として無線端末の表示出力部に表示出力される。なお、通知用情報が画像情報である場合には、この画像情報に基づいた画像が表示出力部により表示され、通知用情報が音声情報である場合には、この音声情報に基づいた音声が表示出力部から出力される。また、通知用情報が振動情報である場合には、この振動情報に基づいた振動が表示出力部から出力される。
また、無線端末は、通知用情報を取得すると、通知用情報の取得を表示出力部から通知してもよい。例えば、無線端末は、通知用情報を取得すると、音声の出力によって通知用情報の取得を通知してもよく、振動の出力によって通知用情報の取得を通知してもよく、音声・振動双方の出力によって通知してもよい。
このように、第1の実施形態に係る情報提供システムでは、無線端末が無線LANアクセスポイントのAP通信エリア内に入った場合に、この無線LANアクセスポイントに対応する通知用情報が無線端末へ通知される。
そのため、例えば、無線LANアクセスポイントを店舗に設置した場合、店舗に入った端末ユーザに対して店舗の情報を通知することができ、これにより、端末ユーザに対して店舗の情報を効果的に通知することが可能となる。また、無線端末ユーザにとっても、入店した店舗とは全く関係ない情報が無秩序に通知されることがなく、端末ユーザに対して不快感を与えない。
しかも、第1の実施形態に係る無線端末では、無線LANアクセスポイントから受信した無線信号の電波強度が所定条件を満たす無線LANアクセスポイントのAP通信エリア内に進入した場合に、この無線LANアクセスポイントに対応する通知用情報を取得して表示出力する。
そのため、端末ユーザは、進入した無線LANアクセスポイントに対応する通知用情報が無制限に無線端末に表示される事態を回避することができ、これにより、端末ユーザへの情報の通知を適切に行うことができる。
以下、情報提供システムの具体的構成および具体的処理について図面を参照してさらに具体的に説明する。
〔1.3.情報提供システムの具体的構成〕
図2を用いて、第1の実施形態に係る情報提供システムの具体的構成例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報提供システムの具体的構成例を示す図である。
図2に示すように、情報提供システム1は、複数の無線端末21〜2nと、複数の無線LANアクセスポイント31〜3nと、情報提供装置4とを備え、情報提供装置4から選択した経路を介して無線端末21〜2nに対して各種の情報を提供する。
無線端末21〜2nは、スマートフォンなどのように、無線LAN通信機能を備えた携帯電話機であり、各ユーザに所有される。なお、無線端末21〜2nを区別する必要がない場合には、これらを総称して「無線端末2」と表記する。
複数の無線LANアクセスポイント31〜3nおよび情報提供装置4は、例えば、情報提供サービス業者によって管理される。なお、無線LANアクセスポイント31〜3nを区別する必要がない場合には、これらを総称して「無線LANアクセスポイント3」と表記する。
無線LANアクセスポイント3は、通信ネットワーク5を介して情報提供装置4に接続されており、情報提供装置4は、通信ネットワーク5を介して無線LANアクセスポイント3から無線端末2へ各種の情報を提供することができる。本実施形態では、通信ネットワーク5をインターネットとして説明するが、通信ネットワーク5はインターネットに限定されるものではなく、例えば、情報提供サービス業者専用に設けられるネットワークであってもよい。
また、携帯電話通信網6は、ゲートウェイサーバ8、9を介して通信ネットワーク5に接続されており、情報提供装置4は、通信ネットワーク5を介して携帯電話通信網6に接続された携帯電話基地局71〜7nから無線端末2に情報を送信させることもできる。なお、携帯電話基地局71〜7nを区別する必要がない場合には、これらを総称して「携帯電話基地局7」と表記する。
ここでは、無線WAN基地局が接続される通信網として携帯電話通信網6を一例に挙げて説明したが、無線WAN基地局が接続される通信網は携帯電話通信網6に限られない。例えば、無線WAN基地局が接続される通信網はデータ通信専用網であってもよい。この場合、無線WAN基地局はデータ通信専用網の無線基地局であり、かかる無線基地局から無線端末2に情報が送信される。
以下、無線端末2、無線LANアクセスポイント3、情報提供装置4の順にそれぞれの具体的構成を説明する。
〔1.4.無線端末2〕
図3は、無線端末2の具体的構成例を示す図である。図3に示すように、無線端末2は、無線LAN通信部20と、無線WAN通信部21と、表示部22と、操作部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。
無線LAN通信部20は、無線LANアクセスポイント3との間で情報の送受信を行う。かかる無線LAN通信部20は、無線LANアクセスポイント3から送信される無線信号の電波強度を検出して制御部25へ出力する機能も有している。なお、無線LANとして、例えば、IEEE802.11によって規定される無線LANなどがあるが、かかる規格の無線LANに限定されるものではない。
無線WAN通信部21は、携帯電話基地局7との間で情報の送受信を行う。携帯電話基地局7は、例えば、公衆電話通信網の無線基地局や公衆データ通信網の無線基地局である。
表示部22は、タッチパネル式のディスプレイである。無線端末2のユーザは、表示部22の画面上を指などで操作することで、表示部22に表示された情報通知アプリの操作画面に対する操作が可能である。かかる表示部22は、例えば、小型のLCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。なお、表示出力部の一例として、表示部22を例に挙げて説明するが、上述したように、通知用情報は音声情報や振動情報などであってもよい。この場合、音声情報に基づいた音声を出力する音声出力部が表示出力部の一例であり、振動情報に基づいて振動する振動出力部が表示出力部の一例である。
操作部23は、文字、数字およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボードや、電源ボタンなどを有する。
記憶部24は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。かかる記憶部24は各種プログラムや設定データなどが記憶される。記憶部24に記憶されるプログラムは、例えば、OS(Operating System)、情報通知アプリケーション(以下、情報通知アプリと記載する)のプログラムなどである。無線端末2の制御部25は、例えば、通信ネットワーク5を介して情報通知アプリのプログラムデータを取得して記憶部24に記憶する。
制御部25は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。また、制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部24に記憶されているプログラムが図示しない内部RAMを作業領域として実行されることにより後述する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
かかる制御部25は、記憶部24にプログラムデータが記憶されている情報通知アプリを実行することによって、情報管理部51および表示制御部52として機能する。また、制御部25は、記憶部24にプログラムデータが記憶されている情報通知アプリを実行することによって、例えば、情報通知アプリの設定データの初期値、AP情報テーブルおよび通知AP情報テーブルを記憶部24に記憶する。
なお、制御部25の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、情報通知アプリの機能を予め制御部25に設定しておくこともできる。
〔1.4.1.情報管理部51〕
情報管理部51は、無線LAN通信部20に対して検出した無線LANアクセスポイント3の情報(以下、AP検出情報と記載する)を所定周期(例えば、1秒毎)に取得し、取得した情報を記憶部24に記憶する。これにより、AP検出情報の取得履歴が記憶部24に記憶される。
図4は、AP検出情報の構成を示す図である。図4に示すように、AP検出情報には、「AP―LID」、「電波強度」および「検出時間」の情報が含まれる。
「AP―LID」は、例えば、無線LANアクセスポイント3の無線LAN通信部30のMACアドレス(Media Access Control address)であり、無線LANアクセスポイント3から送信される無線信号(以下、AP無線信号と記載する)に含まれる。なお、無線LANアクセスポイント3が識別できる情報であれば、無線LAN通信部30のMACアドレスに限られない。
「電波強度」は、AP無線信号の電波強度の情報である。ここでは、AP無線信号の電波強度は0〜10の範囲で強度が高いほど値が大きくなる強度レベルであるが、その他の単位(例えば、dBm)で設定することもできる。
「検出時間」は、AP無線信号の電波強度を無線LAN通信部20が検出した時間である。なお、情報管理部51は、無線LAN通信部20から検出時間の情報が取得できない場合、無線LAN通信部20からAP無線信号の電波強度などの情報を取得した時間を「検出時間」に代えてAP検出情報として記憶部24に記憶する。
このように、情報管理部51は、無線端末2が進入したAP通信エリアに関するAP検出情報を取得して記憶部24に記憶するようにしており、かかるAP検出情報に基づいて、通知取得対象にする無線LANアクセスポイント3を判定する。
具体的には、情報管理部51は、記憶部24に記憶しているAP検出情報に基づき、無線端末2が進入したAP通信エリアの無線LANアクセスポイント3毎の平均電波強度、平均滞在時間および進入回数などをAP単位情報として求める。そして、情報管理部51は、AP単位情報を記憶部24に記憶しているAP情報テーブルに設定する。
図5は、AP情報テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、AP情報テーブルは、「AP―LID」毎に、「平均電波強度」、「平均滞在時間」および「進入回数」などを関連付けたAP単位情報である。「AP―LID」は、上述したAP検出情報の「AP―LID」と同じである。
「平均電波強度」は、無線端末2が進入したAP通信エリアで受信したAP無線信号の電波強度の平均値であり、情報管理部51は、かかる平均電波強度を、所定期間Taの間に無線LAN通信部20で受信されたAP無線信号の電波強度に基づいて求める。
「平均滞在時間」は、無線端末2が進入したAP通信エリアでの滞在時間の平均値であり、情報管理部51は、かかる平均滞在時間を、所定期間Taの間に無線LAN通信部20から出力される「検出時間」または「取得時間」に基づいて求める。例えば、情報管理部51は、同一「AP―LID」のAP検出情報において「検出時間」が連続している場合には、AP通信エリアに滞在状態と判定し、「検出時間」が連続しなくなるまでの期間を「滞在時間」とし、かかる「滞在時間」の平均値を「平均滞在時間」とする。
「進入回数」は、無線端末2がAP通信エリアへ進入した回数であり、情報管理部51は、同一「AP―LID」のAP検出情報において「検出時間」が所定時間以上連続している場合には、AP通信エリアに滞在状態と判定し、「進入回数」をインクリメントする。
図5に示すAP情報テーブルでは、例えば、AP―LID「A1」のAP通信エリアにおいて、無線端末2が受信したAP無線信号の電波強度の平均値が「10」であり、無線端末2の滞在時間の平均値が「30秒」であり、進入回数が「1回」である。
なお、上述した所定期間Taは、情報通知アプリの設定画面からユーザが設定することができる。情報通知アプリの設定画面は、表示制御部52が記憶部24に記憶された設定データに基づいて表示部22に表示し、かかる表示状態において、表示部22または操作部23へのユーザ操作による操作内容に応じて記憶部24の設定データを更新することができる。
また、無線端末2のユーザは、情報通知アプリの設定画面において、上述のように所定期間Taの値で設定することができる他、自動で所定期間Taの値を設定する自動モードを選択することもできる。情報管理部51は、自動モードでは、所定の条件を満たすまでの期間を所定期間Taとする。
所定の条件としては、記憶部24に新たな記憶されたAP検出情報の数、記憶部24に新たな記憶されたAP検出情報に含まれるAP―LIDの数、または、これらの組み合わせなどがある。例えば、情報管理部51は、記憶部24に新たな記憶されたAP検出情報の数が所定数以上、かつ、記憶部24に新たな記憶されたAP検出情報に含まれるAP―LIDの数が所定数以上になることを所定の条件として、所定期間Taを設定することができる。
なお、ユーザが手動で所定期間Taを設定する場合、例えば、現時点から過去の所定時間前までの期間を所定期間Ta(例えば、5時間前まで、1日前まで、1週間前まで、1ヶ月前までなど)とすることができる。
このように、情報管理部51は、無線端末2が進入したAP通信エリア単位で、平均電波強度、平均滞在時間および進入回数を求め、これらの情報に基づいて、通知取得対象とする無線LANアクセスポイント3を決定する。
情報管理部51は、通知取得対象を決定するモードとして、第1決定モードおよび第2決定モードを有しており、どのモードによって通知取得対象を決定するかは、所定期間Taの場合と同様に、情報通知アプリの設定画面からユーザが設定することができる。
まず、第1決定モードについて説明する。情報管理部51は、第1決定モードが設定されている場合、無線LANアクセスポイント3の電波強度の情報に基づいて決定される順位が上位所定数K1以内である無線LANアクセスポイント3を通知取得対象として判定する。
具体的には、情報管理部51は、AP情報テーブルに設定された平均電波強度のうち、最も強度レベルが高いAP―LIDから順から抽出し、順位が上位所定数K1以内であるAP―LIDに対応する無線LANアクセスポイント3を通知取得対象として判定する。
かかる処理において、情報管理部51は、AP無線信号の電波強度に基づいて決定される順位が最上位所定数K2(<K1)以内である無線LANアクセスポイント3をLAN通知取得対象として判定する。また、情報管理部51は、AP無線信号の電波強度に基づいて決定される順位が上位所定数K1以上かつ最上位所定数K2未満である無線LANアクセスポイント3をWAN通知取得対象として判定する。
情報管理部51は、かかる判定結果を記憶部24の通知AP情報テーブルに設定する。図6は、通知AP情報テーブルの一例を示す図である。図6に示すように、通知AP情報テーブルは、「順位」、「AP―LID」および「通信媒体」を対応付けた情報である。
「順位」は、AP無線信号の電波強度に基づいて決定される順位(以下、AP順位と記載する)であり、情報管理部51は、平均電波強度が大きい無線LANアクセスポイント3ほど順位を高くする。なお、AP順位は、平均電波強度のみならず、平均滞在時間を考慮して決定することもできる。
例えば、情報管理部51は、平均電波強度に対して平均滞在時間に応じた重み付けを行った結果が大きい無線LANアクセスポイント3ほど順位を高くすることもできる。また、さらに、情報管理部51は、平均電波強度に対して平均滞在時間および進入回数に応じた重み付けを行った結果が大きい無線LANアクセスポイント3ほど順位を高くすることもできる。
まず、第2決定モードについて説明する。情報管理部51は、第2決定モードが設定されている場合、AP情報テーブルに設定されたAP単位情報のうち無線端末2のユーザによって設定された条件(以下、通知対象条件と記載する)を満たすAP単位情報に対応する無線LANアクセスポイント3を通知取得対象として決定する。
通知対象条件は、所定期間Taと同様に、情報通知アプリの設定画面から無線端末2のユーザが設定することができる。無線端末2のユーザにより設定された通知対象条件の情報は、記憶部24に記憶される。情報管理部51は、記憶部24に記憶された通知対象条件の情報に基づいて、通知取得対象を判定する。
通知対象条件として、平均電波強度、平均滞在時間および進入回数のうちいずれか1つの下限値または2以上の下限値を設定することができる。例えば、平均電波強度の下限値が「3」であり、かつ、平均滞在時間の下限値が「20秒」である場合、情報管理部51は、「3」以上の平均電波強度でかつ「20秒」以上の平均滞在時間を含むAP単位情報に対応する無線LANアクセスポイント3を通知取得対象として決定する。
なお、通知取得対象を決定するタイミングは、例えば、AP情報テーブルの更新と同期して行うことができ、また、通知対象条件と同様に、情報通知アプリの設定画面から無線端末2のユーザが設定することができる。また、情報通知アプリの設定画面に「決定タイミング更新ボタン」を設け、かかる「決定タイミング更新ボタン」が無線端末2のユーザにより選択された場合に、情報管理部51が通知取得対象を決定する処理を開始することもできる。
情報管理部51は、上述のように通知取得対象を決定すると、かかる通知取得対象の情報を無線LAN通信部20または無線WAN通信部21を介して情報提供装置4へ送信する。なお、情報管理部51は、通知取得対象となる無線LANアクセスポイント3に進入した場合に、かかる無線LANアクセスポイント3経由で通知取得対象の情報を情報提供装置4へ送信することもできる。
〔1.4.2.表示制御部52〕
次に、表示制御部52について説明する。表示制御部52は、情報提供装置4から送信されて無線LAN通信部20または無線WAN通信部21により受信される通知用情報を表示部22に表示する。
図7(a)は、無線LANアクセスポイント3経由で通知されるLAN通知用情報を無線端末2の表示部22で表示した画面例を示す図である。LAN通知用情報は、例えば、AP設置場所に関連するデジタルコンテンツやショッピングページなどのコンテンツであり、相対的に情報量が多い情報である。
無線LANアクセスポイント3経由での通信は、通信速度も相対的に速いことが多いことから、通知用情報を相対的に情報量が多い情報とした場合であっても無線端末2で高速に通知用情報を取得することができるため、適切なタイミングで通知用情報を無線端末2へ通知できる。また、無線LANアクセスポイント3経由での通信は、通信料金が低額またはゼロであることが多く、また、無線端末2のユーザにとって料金負担も低い。
図7(b)は、携帯電話基地局7経由で通知されるWAN通知用情報を無線端末2の表示部22で表示した画面例を示す図である。WAN通知用情報は、例えば、AP設置場所に対応する簡単な情報であり、相対的に情報量が少ない情報である。図7(b)に示す例では、AP設置場所の店舗内で販売している電子レンジが大特価販売中であることを示す情報が通知用情報として無線端末2の表示部22に表示される。
携帯電話基地局7経由での通信は、通信速度も相対的に遅い場合が多いことから、相対的に情報量が少ない情報を通知用情報とすることにより無線端末2で高速に通知用情報を取得でき、適切なタイミングで通知用情報を無線端末2へ通知できる。携帯電話基地局7経由での通信は、通信料金が相対的に高額である場合が多く、また、使用上限を定めていることが多く、無線端末2のユーザにとっての利用負担を低減することができる。
なお、表示制御部52は、情報通知アプリで必要なその他の表示制御も行う。例えば、表示制御部52は、情報通知アプリの設定画面のレイアウトデータおよび記憶部24に記憶された設定データに基づいて情報通知アプリの設定画面を表示部22に表示する。
また、表示制御部52は、通知用情報の取得を表示出力部から通知することもできる。例えば、表示制御部52は、音声出力部(図示せず)から音声の出力によって通知用情報の取得を通知したり、振動出力部(図示せず)から振動の出力によって通知用情報の取得を通知したり、音声・振動双方の出力によって音声出力部および振動出力部から通知することができる。
〔1.5.無線LANアクセスポイント3の構成〕
まず、無線LANアクセスポイント3の構成について具体的に説明する。図2に示すように、無線LANアクセスポイント3は、無線LAN通信部30と、通信部31と、制御部32とを有する。
無線LAN通信部30は、対象となる場所を含む領域がその通信エリアとなるように設置される。かかる無線LAN通信部30は、無線LAN通信を行う通信インタフェースであり、無線LAN通信機能を搭載した無線端末2との間で無線信号により情報の送受信を行う。
通信部31は、通信ネットワーク5に接続され、通信ネットワーク5を介して情報提供装置4やウェブサーバ(図示せず)との間で情報の送受信を行う。かかる通信部31は、通信ネットワーク5との接続を有線または無線で行う。以下、通信ネットワーク5に接続された情報提供装置4やウェブサーバ(図示せず)などの装置を通信ネットワーク側装置と記載する。
制御部32は、情報中継処理を行う中継部35と、無線端末2の検出処理を行う検出部36を備えており、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部32の内部構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
〔1.5.1.中継部35〕
中継部35は、例えば、無線端末2から無線LAN通信部30を介して取得した情報を通信部31から通信ネットワーク側装置へ送信し、また、通信ネットワーク側装置から通信部31を介して取得した情報を無線LAN通信部30から無線端末2へ送信する。
なお、無線LANアクセスポイント3から通信ネットワーク側装置への情報送信は、例えば、無線LANアクセスポイント3に割り当てられる通信ネットワーク5のアドレスを送信元アドレスとし、通信ネットワーク側装置に割り当てられる通信ネットワーク5のアドレスを送信先アドレスとしたパケット通信により行われる。通信ネットワーク5のアドレスは、例えば、通信部31に割り当てられるアドレスであり、例えば、IPアドレスである。
〔1.5.2.検出部36〕
検出部36は、無線端末2から送信される無線パケットを無線LAN通信部30経由で取得することで、無線端末2の存在を検出する。図8Aおよび図8Bは、無線LANアクセスポイント3と無線端末2との間のセッション確立のシーケンスを示す図である。
図8Aに示す例では、無線端末2から周期的にプローブ要求と呼ばれる無線パケットがブロードキャストなどによって送信されており、検出部36は、かかる無線パケットを無線LAN通信部30経由で取得することで、無線端末2の存在を検出する。
プローブ要求にはBSSID(Basic Service Set Identifier)が含まれており、検出部36は、無線LAN通信部30のBSSIDと一致する場合に、プローブ応答を無線端末2へ送信する。プローブ応答を受信した無線端末2は、自動通信の設定がされている場合、通信中状態へ移行する。
通信中状態への移行は、図8Aに示すように、アソシエーション要求とアソシエーション応答によりセッションを確立することによって行われ、その後、無線端末2と無線LAN通信部30との間で、データフレームやコントロールフレームの送受信が行われて通信中状態になる。
また、検出部36は、周期的に無線パケットが送信されない無線端末2に対して、例えば、図8Bに示すように、ビーコンと呼ばれる無線パケットを無線LAN通信部30を介してブロードキャストし、かかるビーコンに対するアソシエーション要求を受信することで、無線端末2の存在を検出する。アソシエーション要求を受信した検出部36は、アソシエーション応答を無線端末2へ送信することによってセッションを確立し、無線端末2と無線LAN通信部30との間を通信中状態にする。
検出部36は、通信中状態へ移行すると、その後、通信中状態が解除されるまで繰り返し無線パケットを受信しており、無線端末2の存在を検出している状態である。なお、無線端末2から切断要求があった場合や、無線端末2と無線LAN通信部30との間で無線パケットを送受信できなくなった場合に、通信中状態が解除される。
検出部36は、例えば無線端末2を検出したと判定すると、無線端末2の端末情報を通信部31経由で情報提供装置4へ送信する。具体的には、検出部36は、無線端末2から送信される無線パケットに含まれる端末IDを抽出し、さらに電波強度を検出する。
端末IDは、例えば、無線端末2の無線LAN通信部20のMACアドレスであり、無線パケットに付加されて無線端末2から送信される。電波強度は、無線LANアクセスポイント3で受信される無線信号の電波強度である。
検出部36は、無線端末2の端末IDおよび電波強度の情報に加え、AP―WIDおよび通信中状態であるか否かの情報を端末情報として、情報提供装置4へ送信する。AP―WIDとしては、例えば、通信部31に割り当てられる通信ネットワーク5のネットワークアドレスを用いることができる。
〔1.6.情報提供装置4の構成〕
次に、実施形態に係る情報提供装置4の具体的構成について説明する。図2に示すように、情報提供装置4は、通信部40と、記憶部41と、制御部42とを有する。さらに、記憶部41は、ユーザ情報DB43と、場所情報DB44とを有し、制御部42は、取得部45と、決定部46と、送信部47と、情報提供部48とを有する。
通信部40は、NIC(Network Interface Card)等のインタフェースである。制御部42は、通信部40および通信ネットワーク5を介して、無線LANアクセスポイント3や、無線LANアクセスポイント3を介した無線端末2との間で各種の情報を送受信する。
ユーザ情報DB43および場所情報DB44は、例えば、ハードディスク、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、光ディスク等の記憶装置である。なお、ユーザ情報DB43および場所情報DB44を一つのDBとしてもよい。なお、ユーザ情報DB43および場所情報DB44に記憶される各種のIDは、「A1」や「U1」などの符号を用いて説明するが、説明の便宜上区別するために付した符号であり、かかる符号に限定される趣旨ではない。
制御部42は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部42は、CPUまたはMPUによって内部の記憶装置に記憶されたプログラムがRAMを作業領域として実行されることで、取得部45、決定部46、送信部47および情報提供部48として機能する。なお、制御部42の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
〔1.6.1.取得部45〕
取得部45は、無線LANアクセスポイント3から送信される情報を取得する。無線LANアクセスポイント3から送信される情報として、上述したように、例えば、端末情報がある。取得部45は、無線LANアクセスポイント3から送信される端末情報を取得すると、端末情報に含まれる情報に基づき、場所情報DB44の端末情報テーブルを更新する。
図9は、端末情報テーブルの一例を示す図である。図9に示すように、端末情報テーブルは、「AP―WID」毎に、「端末ID」、「チェックイン時刻」、「チェックアウト時刻」」および「電波強度」が関連付けられた情報である。
「AP―WID」は、無線LANアクセスポイント3の識別情報であり、無線LANアクセスポイント3毎に割り当てられる情報である。「AP―WID」は、例えば、無線LANアクセスポイント3の通信部31に割り当てられる通信ネットワーク5のネットワークアドレスである。
「端末ID」は、関連付けられた無線LANアクセスポイント3のAP通信エリア内に存在する無線端末2の端末IDである。例えば、図9に示す例では、AP―WID「AW1」の無線LANアクセスポイント31のAP通信エリア内に、端末ID「T1」〜「T4」の無線端末21〜24などが存在していることを示している。
「電波強度」は、AP通信エリア内に存在する無線端末2の電波強度の情報である。図9に示す例では、便宜上、各端末IDに対応して最新の電波強度の情報が示されているが、無線端末2がAP通信エリアへ進入したときからの電波強度の情報やその平均値が端末情報テーブルに設定される。また、図9に示す例では、図5に示す場合と同様に、電波強度を0〜10の範囲で強度が高いほど値が大きくなる強度レベルで表しているが、その他の単位(例えば、dBm)で設定することもできる。
取得部45は、無線LANアクセスポイント3から通信中状態である情報を含む端末情報を受信した場合、端末情報に含まれる「AP―WID」に対応付けて、端末情報に含まれる端末IDおよび電波強度の情報を端末情報テーブルに設定する。また、取得部45は、無線端末2が通信中状態となった時刻を「チェックイン時刻」として端末情報テーブルに設定する。
チェックイン時刻と現時刻とを比較することによってAP通信エリア内での無線端末2の滞在時間を検出することができる。なお、取得部45は、通信中状態であるか否かとは無関係に端末情報の受信を開始した時刻を「進入時刻」として端末情報テーブルに設定することでもきる。
端末情報テーブルに情報が設定された無線端末2がその後AP通信エリアから退出した場合、取得部45は、無線端末2の退出時刻を「チェックアウト時刻」として端末情報テーブルに設定する。
また、取得部45は、無線端末2から通知取得対象の情報を取得すると、かかる通知取得対象の情報を後述するユーザ情報テーブルに設定する。
〔1.6.2.決定部46〕
決定部46は、端末情報テーブルおよびユーザ情報テーブルに基づき、無線LANアクセスポイント3および携帯電話基地局7のうちのいずれの通信媒体から通知用情報を通知するかを決定する。
具体的には、決定部46は、端末情報テーブルに基づき、新たにAP通信エリアに進入した無線端末2(以下、新規進入端末と記載する場合がある)があるか否かを判定する。例えば、決定部46は、端末情報テーブルに新たな「チェックイン時刻」が設定された無線端末2を新規進入端末として判定する。
なお、決定部46は、端末情報テーブルに新たな「チェックイン時刻」が設定され、かつ滞在時間が所定時間となった無線端末2を新規進入端末として判定することもできる。また、決定部46は、端末情報テーブルに新たな「チェックイン時刻」が設定され、かつ滞在時間が所定時間経過し、さらに、電波強度が所定値以上の無線端末2を新規進入端末として判定することもできる。
新規進入端末がある場合、決定部46は、ユーザ情報DB43に記憶されたユーザ情報テーブルに基づき、通知用情報を通知するか否かを決定する。ユーザ情報テーブルには、通知対象APとして通知取得対象の無線LANアクセスポイント3のAP―LIDが設定される。決定部46は、ユーザ情報テーブルに新規進入端末に対応するAP―LIDが設定されている場合に、通知用情報を通知すると判定し、ユーザ情報テーブルに新規進入端末に対応するAP―LIDが設定されていない場合、通知用情報を通知しないと判定する。
図10は、ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図10に示すように、ユーザ情報テーブルは、「ユーザID」毎に、「端末ID」、「WAN−ID」、「通知対象AP」などの各情報を対応付けた情報である。「端末ID」および「WAN−ID」は、例えば、無線端末2から情報提供装置4への登録要求等に含まれる情報であり、無線端末2が情報提供装置4に対して、ユーザ登録を行った場合に、取得部45によってユーザ情報テーブルに設定される。
「ユーザID」は、無線端末2のユーザ毎に割り当てられたIDであり、例えば、無線端末2から情報提供装置4に対してユーザ登録を行った場合に、取得部45によってユーザ情報テーブルに設定される。
「端末ID」は、無線端末2の無線LAN通信部20側の識別情報であり、例えば、無線端末2の無線LAN通信部20に割り当てられたMACアドレスである。この場合、無線端末2は、端末IDを含む無線パケットを送受信することで無線LANアクセスポイント3との間で通信を行う。なお、端末IDは、無線端末2を識別できるものであればよく、必ずしもMACアドレスに限られるものではない。
「WAN−ID」は、無線端末2の携帯電話通信部側の識別情報である。例えば、無線端末2が第3世代移動通信システムである場合、WAN−IDは、無線端末2に搭載されたSIMカード(Subscriber Identity Module Card)の固有番号である。かかる固有番号は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)とも呼ばれる。無線端末2は、WAN−IDを含む無線パケットを送受信することで携帯電話基地局7との間で通信を行う。
「通知対象AP」は、無線端末2から通知取得対象として指定された無線LANアクセスポイント3のAP―LIDである。通知対象APには、LAN通知対象APとWAN通知対象APとがある。かかる通知対象APは、無線端末2から通知取得対象の情報が情報提供装置4に送信された場合に、取得部45によりユーザ情報テーブルに設定される。
決定部46は、ユーザ情報テーブルに新規進入端末に対応するAP―LIDが設定されている場合に、通知用情報を通知すると決定する。通知用情報は、無線LANアクセスポイント3または携帯電話基地局7のいずれかの通信媒体(以下、通知用通信媒体と記載する場合がある)から通知される。
決定部46は、新規進入端末に対応するAP―LIDがLAN通知対象APとして設定されている場合には、通知用通信媒体が無線LANアクセスポイント3であると決定する。一方、決定部46は、新規進入端末に対応するAP―LIDがWAN通知対象APとして設定されている場合には、通知用通信媒体が携帯電話基地局7であると決定する。
〔1.6.3.送信部47〕
送信部47は、端末情報で特定される新規進入端末に対し、場所情報DB44に記憶された場所情報テーブルの通知用情報を、決定部46によって決定した通知用通信媒体から通知させる。
送信部47は、場所情報DB44に記憶された場所情報テーブルから通知用通信媒体に対応する通知用情報を取得し、ユーザ情報DB43に記憶されたユーザ情報テーブルに基づいた宛先へ送信して、通知用情報を通知用通信媒体から新規進入端末へ通知させる。
図11は、場所情報テーブルの一例を示す図である。図11に示すように、場所情報テーブルには、「AP―LID」および「AP―WID」毎に、「場所名」、「LAN通知用情報」、「WAN通知用情報」および「場所情報」などの各情報を対応付けた情報が含まれる。
「AP―LID」は、AP情報テーブルに設定される「AP―LID」と同様の情報であり、「AP―WID」は、端末情報テーブルに設定される「AP―WID」と同様の情報である。また、「場所名」は、AP設置場所の名称であり、例えば、AP―LID「AL1」では、「場所名」が「A店舗」である。
「LAN通知用情報」は無線LANアクセスポイント3経由で無線端末2へ通知する通知用情報のファイル名を示す情報であり、場所情報DB44に記憶される。また、「WAN通知用情報」は携帯電話基地局7経由で無線端末2へ通知する通知用情報のファイル名を示す情報であり、場所情報DB44に記憶される。
図11に示す場所情報テーブルでは、例えばAP―LID「AL1」の「LAN通知用情報」は、ファイル名「noticeA11.data」であり、「WAN通知用情報」は、ファイル名「noticeA12.data」である。
送信部47は、通知用通信媒体が無線LANアクセスポイント3である場合、場所情報テーブルに設定されたLAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定された端末IDを新規進入端末の宛先として無線LANアクセスポイント3へ送信する。これにより、WAN通知用情報が無線LANアクセスポイント3から新規進入端末へ通知される。
また、送信部47は、通知用通信媒体が携帯電話基地局7である場合、場所情報テーブルに設定されたWAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定されたWAN−IDを新規進入端末の宛先として通信ネットワーク5経由で携帯電話通信網6へ送信する。これにより、LAN通知用情報が携帯電話基地局7から新規進入端末へ通知される。
〔1.6.4.情報提供部48〕
情報提供部48は、無線端末2から無線LANアクセスポイント3を介して情報提供要求があった場合に、要求元の無線端末2へ情報提供要求に対応する情報を無線LANアクセスポイント3経由で送信する。
情報提供要求に対応する情報は、AP―WID毎に場所情報DB44に記憶されており、情報提供部48は、情報提供要求を転送した無線LANアクセスポイント3のAP―WIDに基づき、場所情報DB44から情報を取得して無線端末2へ送信する。
例えば、無線端末2の表示部22がタッチパネルディスプレイである場合、無線端末2の表示部22に表示された図7(a)、(b)に示す通知用情報を無線端末2のユーザが選択することで、情報提供要求が無線端末2から送信される。
〔1.7.情報提供システム1の処理フロー〕
次に、実施形態に係る情報提供システム1による情報提供処理の手順について説明する。図12〜図15は、情報提供システム1による情報提供処理フローを説明するための図である。以下においては、図12を参照して無線端末2の処理を説明し、図13を参照して無線LANアクセスポイント3の処理を説明し、図14および図15を参照し、情報提供装置4の処理を説明する。
〔1.7.1.無線端末2の処理フロー〕
まず、実施形態に係る無線端末2の情報処理について、図12を参照して説明する。図12は、無線端末2における情報処理のフローチャートである。かかる動作は、無線端末2の制御部25によって繰り返し実行される処理である。
図12に示すように無線端末2の制御部25は、無線LAN通信部20を介して無線LANアクセスポイント3から送信されるAP無線信号を検出したか否かを判定する(ステップS20)。かかる処理において、無線LANアクセスポイント3から送信されるAP無線信号を検出したと判定すると(ステップS20;Yes)、制御部25は、AP―LID、電波強度および検出時間の情報を含むAP検出情報を記憶部24に記憶する(ステップS21)。
ステップS21の処理が終了した場合、ステップS20の処理において、無線LANアクセスポイント3から送信されるAP無線信号を検出していないと判定した場合(ステップS20;No)、制御部25は、AP情報テーブルの更新タイミングになったか否かを判定する(ステップS22)。AP情報テーブルの更新タイミングになったと判定すると(ステップS22;Yes)、制御部25は、記憶部24に記憶しているAP検出情報に基づき、無線LANアクセスポイント3単位で、平均電波強度、平均滞在時間および進入回数を求め、AP情報テーブルを更新する(ステップS23)。
ステップS23の処理が終了した場合、または、ステップS22において、AP情報テーブルの更新タイミングになっていないと判定すると(ステップS22;No)、制御部25は、通知取得対象の決定タイミングになったか否かを判定する(ステップS24)。通知取得対象の決定タイミングになったと判定すると(ステップS24;Yes)、制御部25は、記憶部24に記憶しているAP情報テーブルに基づき、通知取得対象とする無線LANアクセスポイント3を決定し、通知取得対象の情報を情報提供装置4へ送信する(ステップS25)。
ステップS25の処理が終了した場合、または、ステップS24において、通知取得対象の決定タイミングになっていないと判定すると(ステップS24;No)、制御部25は、無線LANアクセスポイント3または携帯電話基地局7から通知用情報を取得したか否かを判定する(ステップS26)。通知用情報を取得したと判定すると(ステップS26;Yes)、制御部25は、取得した通知用情報を表示部22に表示する(ステップS27)。
ステップS27の処理が終了した場合、または、ステップS26において、通知用情報を取得していないと判定された場合(ステップS26;No)、制御部25は処理を終了する。
〔1.7.2.無線LANアクセスポイント3の処理フロー〕
次に、実施形態に係る無線LANアクセスポイント3の情報処理について、図13を参照して説明する。図13は、無線LANアクセスポイント3における情報処理のフローチャートである。かかる動作は、無線LANアクセスポイント3の制御部32によって繰り返し実行される処理である。
図13に示すように、無線LANアクセスポイント3の制御部32は、無線LAN通信部30を介して無線端末2を検出したか否かを判定する(ステップS30)。かかる処理において、無線端末2を検出したと判定すると(ステップS30;Yes)、通信部31を介して端末情報、AP―WIDおよび通話中状態などの情報を含む検出情報を、情報提供装置4へ送信する(ステップS31)。
ステップS30の処理において、無線端末2を検出していないと判定した場合(ステップS30;No)、または、ステップS31の処理が終了した場合、制御部32は、通信ネットワーク5に接続された装置(以下、ネットワーク側装置と記載する)から通信部31を介して情報を受信したか否かを判定する(ステップS32)。ネットワーク側装置から情報を受信したと判定すると(ステップS32;Yes)、制御部32は、受信した情報をこの情報の宛先となる無線端末2へ転送する(ステップS33)。
ステップS32において、情報を受信していないと判定した場合(ステップS32;No)、または、ステップS33の処理が終了した場合、制御部32は、無線端末2からネットワーク側装置に対する要求があるか否かを判定する(ステップS34)。無線端末2からネットワーク側装置に対する要求があると判定すると(ステップS34;Yes)、制御部32は、無線端末2からネットワーク側装置に対する要求を、通信部31を介してネットワーク側装置に転送する(ステップS35)。
ステップS35の処理が終了した場合、または、ステップS34において、無線端末2からネットワーク側装置に対する要求がないと判定された場合(ステップS34;No)、制御部32は処理を終了する。
〔1.7.3.情報提供装置4の処理フロー〕
次に、情報提供装置4の処理について説明する。図14は、情報提供装置4における情報処理のフローチャートである。かかる動作は、情報提供装置4の制御部42によって繰り返し実行される処理である。
図14に示すように、制御部42は、通信部40を介して無線端末2から端末情報を取得したか否かを判定する(ステップS40)。無線端末2から端末情報を取得したと判定した場合(ステップS40;Yes)、制御部42は、通知処理を行う(ステップS41)。かかる通知処理は、図15に示すステップS50〜S55の処理であり、後で詳述する。
ステップS40において、無線端末2から端末情報を取得していないと判定した場合(ステップS40;No)、または、ステップS41の処理が終了した場合、制御部42は、通信部40を介して無線LANアクセスポイント3からの通知取得対象の情報を取得したか否かを判定する(ステップS42)。通知取得対象の情報を取得したと判定した場合(ステップS42;Yes)、制御部42は、通知取得対象の情報をユーザ情報テーブルに設定してユーザ情報テーブルを更新する(ステップS43)。
ステップS42において、通知取得対象の情報を取得していない場合(ステップS42;No)、または、ステップS43の処理が終了した場合、制御部42は、通信部40を介して無線端末2から情報提供要求があったか否かを判定する(ステップS44)。情報提供要求があった場合(ステップS44;Yes)、制御部42は、情報提供要求に応じた場所情報を要求元の無線端末2へ送信する(ステップS45)。
ステップS44において、情報提供要求がない場合(ステップS44;No)、または、ステップS45の処理が終了した場合、制御部42は、処理を終了する。
次に、図14のステップS41に示す通知処理について説明する。図15は、情報提供装置4における通知処理のフローチャートである。
図15に示すように、通知処理では、制御部42は、取得した端末情報に含まれるAP―WID、端末ID、電波強度および通信中か否かの情報に基づき、端末情報テーブルを更新する(ステップS50)。
次に、制御部42は、更新した端末情報テーブルに基づき、AP通信エリアで新たに無線LANアクセスポイント3と通信状態になった無線端末2があるか否かを判定する(ステップS51)。AP通信エリアに新たに通信状態になった無線端末2(新規進入端末)があると判定すると(ステップS51;Yes)、制御部42は、ユーザ情報テーブルに基づき、新規進入端末が進入したAP通信エリアの無線LANアクセスポイント3が通知取得対象の無線LANアクセスポイント3であるか否かを判定する(ステップS52)。
ステップS52において、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3に新規進入端末が進入したと判定すると(ステップS52;Yes)、制御部42は、ユーザ情報テーブルに設定された新規進入端末の通知対象APの情報に基づき、通知用情報を通知する送信媒体(通知用通信媒体)を新規進入端末が進入した無線LANアクセスポイント3に決定するか否かを判定する(ステップS53)。
無線LANアクセスポイント3を通知用通信媒体として決定した場合(ステップS53;Yes)、制御部42は、場所情報テーブルに設定されたLAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定された端末IDを新規進入端末の宛先として無線LANアクセスポイント3へ送信する(ステップS54)。
一方、携帯電話基地局7を通知用通信媒体として決定した場合(ステップS53;No)、制御部42は、場所情報テーブルに設定されたWAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定されたWAN−IDを新規進入端末の宛先として通信ネットワーク5経由で携帯電話通信網6へ送信する(ステップS55)。
ステップS54、S55の処理が終了した場合、または、ステップS51において、AP通信エリアに新たに通信状態になった無線端末2がないと判定された場合(ステップS51;No)、または、ステップS52において、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3に新規進入端末が進入していないと判定した場合(ステップS52;No)、制御部42は処理を終了する。
〔2.第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。第1の実施形態に係る情報提供システム1では、通知取得対象を電波強度や滞在時間に基づいて決定したが、第2の実施形態に係る情報提供システムでは、さらに、端末ユーザが指定したキーワードも加えて通知取得対象を決定する。
図16は、第2の実施形態に係る情報提供システム1Aの構成を示す図である。図16に示すように、第2の実施形態に係る情報提供システム1Aは、無線端末2A、無線LANアクセスポイント3および情報提供装置4Aなどを備える。なお、図16においては、携帯電話通信網6、携帯電話基地局7およびゲートウェイサーバ8、9などは省略している。また、以下においては、第1の実施形態に係る情報提供システム1と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
無線端末2Aは、制御部25Aを有する。かかる制御部25Aは、第1の実施形態に係る制御部25の機能に加え、無線端末2Aのユーザからキーワードを設定する機能および設定されたキーワードを情報提供装置4Aへ送信する機能を有する。
具体的には、制御部25Aは、情報管理部51Aと、表示制御部52Aとを有する。表示制御部52Aは、記憶部24に記憶されたデータに基づいて情報通知アプリの設定画面を表示部22に表示する。情報通知アプリの設定画面にはキーワードを入力するための入力枠が設定されており、無線端末2Aのユーザは、かかる設定画面において、表示部22または操作部23への操作を行うことによりキーワードを入力することができる。
情報管理部51Aは無線端末2Aのユーザによりキーワードが入力されると、記憶部24に入力されたキーワードを記憶する。さらに、情報管理部51Aは、記憶部24に記憶したキーワードを通知取得対象候補の情報と共に無線LAN通信部20または無線WAN通信部21を介して情報提供装置4Aへ送信する。通知取得対象候補は、第1の実施形態に係る通知取得対象と同様の方法によりAP単位情報に基づいて決定される。
情報提供装置4Aは、制御部42Aを有する。かかる制御部42Aは、第1の実施形態に係る制御部42の機能に加え、無線端末2Aからのキーワードをユーザ情報テーブルに設定し、かかるユーザ情報テーブルに基づいて、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3を決定する。
制御部42Aは、取得部45Aおよび決定部46Aを有する。取得部45Aは、無線端末2Aから通知取得対象候補の情報と共にキーワードが情報提供装置4Aへ送信された場合、キーワードを通知取得対象候補の情報と共にユーザ情報テーブルに設定する。図17は、第2の実施形態に係るユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図17に示すように、ユーザ情報テーブルには、各ユーザIDに対応して通知対象候補APの情報とキーワードが設定される。無線端末2Aの通知取得対象候補となる無線LANアクセスポイント3のAP―LIDである。図17に示す例では、ユーザID「U1」に対応した通知対象候補APとして「AL1」、「AL2」等が設定され、キーワードとして「中華料理」が設定されている。なお、ユーザIDに対応して1つのキーワードのみが設定されているが、2以上のキーワードを設定することができる。
決定部46Aは、ユーザ情報テーブルに設定された通知取得対象候補の無線LANアクセスポイント3のAP通信エリアに無線端末2Aが進入した場合、かかる無線LANアクセスポイント3の通知用情報に無線端末2Aのユーザが設定したキーワードが含まれている場合に、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3として決定する。
図18は、情報提供装置4Aにおける情報処理のフローチャートであり、図15に対応する図である。なお、図18に示すステップS50、S51、S53〜S55は、図15に示すステップS50、S51、S53〜S55と同じであり、説明を省略する。
図18に示すように、AP通信エリアに新たに通信状態になった無線端末2A(新規進入端末)があると判定すると(ステップS51;Yes)、制御部42Aは、ユーザ情報テーブルに基づき、新規進入端末が進入したAP通信エリアの無線LANアクセスポイント3が通知取得対象候補の無線LANアクセスポイント3であるか否かを判定する(ステップS52A)。
ステップS52Aにおいて、新規進入端末が進入したAP通信エリアの無線LANアクセスポイント3が通知取得対象候補の無線LANアクセスポイント3であると判定すると(ステップS52A;Yes)、制御部42Aは、ユーザ情報テーブルにおいて、新規進入端末が進入した無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報にキーワードに対応する語が含まれるか否かを判定する(ステップS56)。
例えば、ユーザID「U1」に対応する新規進入端末が通知取得対象候補の無線LANアクセスポイント3のAP通信エリアに進入した場合、制御部42Aは、かかる無線LANアクセスポイント3のLAN通知用情報またはWAN通知用情報に「中華料理」に対応する語が含まれていれば、通知取得対象として決定する。
新規進入端末が進入した無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報にキーワードに対応する語が含まれる場合(ステップS56;Yes)、制御部42Aは、新規進入端末の通知対象候補APの情報に基づき、通知用情報を通知する送信媒体(通知用通信媒体)を新規進入端末が進入した無線LANアクセスポイント3に決定する(ステップS53)。
無線LANアクセスポイント3を通知用通信媒体として決定した場合(ステップS53;Yes)、制御部42Aは、場所情報テーブルに設定されたLAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定された端末IDを新規進入端末の宛先として無線LANアクセスポイント3へ送信する(ステップS54)。一方、携帯電話基地局7を通知用通信媒体として決定した場合(ステップS53;No)、制御部42Aは、場所情報テーブルに設定されたWAN通知用情報を取得し、ユーザ情報テーブルに設定されたWAN−IDを新規進入端末の宛先として通信ネットワーク5経由で携帯電話通信網6へ送信する。(ステップS55)。
このように、第2の実施形態に係る情報提供システム1Aでは、無線端末2Aのユーザによって設定されたキーワードで通知用情報の受信が制限されることから、無線端末2Aのユーザに対して無制限に情報が通知されず、無線端末2Aのユーザに不快感を与えることなく、情報の通知を適切に行うことができる。
なお、上述においては、電波強度や滞在時間に基づいて決定した通知取得対象候補の無線LANアクセスポイント3の中から、無線端末2Aのユーザにより設定されたキーワードに基づいて通知取得対象の無線LANアクセスポイント3を決定した。しかし、制御部42Aは、無線端末2Aのユーザにより設定されたキーワードのみに基づいて、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3を決定することもできる。
この場合、すべての無線LANアクセスポイント3を通知取得対象の無線LANアクセスポイント3とすることもできるが、平均電波強度が所定値および平均滞在時間が所定値以上の無線LANアクセスポイント3を通知取得対象とすることもできる。
また、ユーザ情報テーブルに無線端末2Aのユーザのユーザ属性を設定するようにしてもよく、この場合、制御部42Aは、ユーザ属性に基づいてキーワードを設定することもできる。
〔3.第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。第1の実施形態に係る情報提供システム1では、無線端末2が通知取得対象の情報を情報提供装置4へ送信し、情報提供装置4が通知取得対象の情報に基づいて通知用情報を送信する。一方、第3の実施形態に係る情報提供システムでは、無線端末において、通知取得対象の情報を情報提供装置へ送信せず、通知取得対象の情報に基づき、情報提供装置から取得した通知用情報を表示部22に表示するか否かを決定する。
図19は、第3の実施形態に係る情報提供システム1Bの構成を示す図である。図19に示すように、第3の実施形態に係る情報提供システム1Bは、無線端末2B、無線LANアクセスポイント3および情報提供装置4Bなどを備える。なお、図19においては、携帯電話通信網6、携帯電話基地局7およびゲートウェイサーバ8、9などは省略している。また、以下においては、第1の実施形態に係る情報提供システム1と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
無線端末2Bは、制御部25Bを有する。制御部25Bは、通知取得対象の情報を情報提供装置4Bへ送信せず、通知取得対象の情報に基づき、情報提供装置4Bから取得した通知用情報を表示部に表示するか否かを決定する。
具体的には、制御部25Bは、情報管理部51Bと、表示制御部52Bとを有する。情報管理部51Bは、通知取得対象を決定すると、かかる通知取得対象の情報を記憶部24に記憶する。そして、情報提供装置4Bから通知用情報を受信した場合、表示制御部52Bは、情報提供装置4Bから受信した通知用情報が通知取得対象の無線LANアクセスポイント3の通知用情報である場合に、情報提供装置4Bから受信した通知用情報を表示部22に表示する。
図20は、無線端末2Bにおける情報処理のフローチャートである。かかる動作は、無線端末2Bの制御部25Bによって繰り返し実行される処理である。なお、図20に示すステップS20〜S24、S26、S27は、図12に示すステップS20〜S24、S26、S27と同じであり、説明を省略する。
図20に示すように、無線端末2Bの制御部25Bは、通知用情報を取得したと判定すると(ステップS26;Yes)、取得した通知用情報が記憶部24に記憶した通知取得対象の無線LANアクセスポイント3の通知用情報であるか否かを判定する(ステップS28)。
通知用情報には無線LANアクセスポイント3のAP―LIDが関連づけられており、制御部25Bは、通知用情報に関連づけられたAP―LIDが通知取得対象の無線LANアクセスポイント3のAP―LIDに含まれている場合に、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3の通知用情報であると判定する。
通知取得対象の無線LANアクセスポイント3の通知用情報であると判定した場合(ステップS28;Yes)、制御部25Bは、取得した通知用情報を表示部22に表示する(ステップS27)。
情報提供装置4Bは、制御部42Bを有する。かかる制御部42Bは、取得部45Bと、決定部46Bとを有する。取得部45Bは、取得部45と同様に、端末情報を取得して場所情報DB44の端末情報テーブルを更新する。決定部46Bは、無線LANアクセスポイント3のAP通信エリアに無線端末2Bが進入した場合、無線端末2Bに対して進入した無線LANアクセスポイント3の通知用情報を取得する。すなわち、決定部46Bは、通知取得対象とは無関係に通知用情報を取得する。
図21は、情報提供装置4Bにおける情報処理のフローチャートであり、図15に対応する図である。なお、図21に示すステップS50、S51、S54、S55は、図15に示すステップS50、S51、S54、S55と同じであり、説明を省略する。
図21に示すように、AP通信エリアに新たに通信状態になった無線端末2B(新規進入端末)があると判定すると(ステップS51;Yes)、制御部42Bは、新規進入端末の電波強度が所定閾値以上および/または滞在時間が所定閾値以上であるか否かを判定する。そして、新規進入端末の電波強度が所定閾値以上および/または滞在時間が所定閾値以上である場合に、制御部42Bは、通知用情報を通知する送信媒体(通知用通信媒体)を新規進入端末が進入した無線LANアクセスポイント3に決定する(ステップS53B)。
無線LANアクセスポイント3を通知用通信媒体として決定した場合(ステップS53B;Yes)、制御部42Bは、場所情報テーブルに設定されたLAN通知用情報を無線LANアクセスポイント3から新規進入端末へ通知させる(ステップS54)。一方、無線LANアクセスポイント3を通知用通信媒体として決定しない場合(ステップS53B;No)、制御部42Bは、場所情報テーブルに設定されたWAN通知用情報を携帯電話通信網6から新規進入端末へ通知させる(ステップS55)。
このように、第3の実施形態に係る情報提供システム1Bでは、無線端末2Bは通知取得対象の情報を情報提供装置4Bへ送信せず、通知取得対象の情報に基づき、情報提供装置4Bから取得した通知用情報を表示部22に表示する。そのため、情報提供装置4Bでの処理を複雑にすることなく、無線端末2Bにおいて、情報の通知を適切に行うことができる。
なお、第3の実施形態に係る情報提供システム1Bにおいて、第2の実施形態と同様にキーワードを設定することもできる。すなわち、無線端末2Bの制御部25Bは、表示部22または操作部23によって設定されたキーワードの情報を記憶部24に記憶し、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報のうち、キーワードに対応する通知用情報を表示部22に表示することもできる。
〔4.変形例〕
上述した第1および第2の実施形態では、情報提供装置4(4A)は、通知取得対象の情報を無線端末2(2A)から取得したが、無線LANアクセスポイント3から取得される端末情報に基づいて、無線端末2(2A)ごとに通知取得対象を決定し、ユーザ情報テーブルに設定することもできる。
具体的には、情報提供装置4(4A)の制御部42(42A)は、端末情報テーブルに基づき、端末ID毎に、AP通信エリア単位で、平均電波強度、平均滞在時間および進入回数を求め、これらの情報に基づいて、上述した処理と同様に、通知取得対象を決定する。制御部42(42A)は、決定した通知取得対象に対応するAP―LIDの情報をユーザ情報テーブルに設定する。このようにすることで、無線端末2(2A)の処理負荷を軽減しつつ、通知用情報を無線端末2(2A)へ通知することができる。
また、上述した実施形態では、所定期間Taにおいて無線端末2(2A)が進入したAP通信エリアの無線LANアクセスポイント3の中から通知取得対象を決定するが、これらの無線LANアクセスポイント3のうち、ユーザが指定されたエリア範囲に属する無線LANアクセスポイント3の中から通知取得対象を決定するようにしてもよい。
この場合、情報通知アプリの設定画面にはエリア範囲を入力するための入力枠が設定されており、無線端末2(2A、2B)のユーザは、かかる設定画面において、表示部22または操作部23への操作を行うことによりエリア範囲を入力することができる。無線端末2(2A、2B)の制御部25(25A、25B)は、エリア範囲の情報を情報提供装置4(4A、4B)へ送信する。
情報提供装置4(4A、4B)の制御部42(42A、42B)は、無線端末2(2A、2B)から取得したエリア範囲の情報をユーザ情報テーブルに設定し、かかるエリア範囲に位置する無線LANアクセスポイント3の中から通知取得対象の無線LANアクセスポイント3を決定する。
また、無線端末2(2A)の制御部25(25A)は、通知取得対象を決定しない無決定モードを有することもできる。無決定モードでは、通知取得対象の情報は情報提供装置4(4A)へ通知されないため、情報提供装置4(4A)の制御部42(42A)は、制御部42Bと同様に、無線LANアクセスポイント3へ進入した無線端末2(2A)の電波強度および滞在時間の条件を満たす場合に、通知用情報を無線端末2(2A)へ送信する。
なお、無線端末2(2A)の制御部25(25A)は、無決定モードの状態で所定期間内に通知用情報を所定回数以上表示した場合に、第1決定モードまたは第2決定モードへ移行し、所定の期間の間、第1決定モードまたは第2決定モードを継続することもできる。
また、上述の実施形態では、情報提供装置4(4A)が通知用情報を記憶し、無線端末2(2A)へ送信するものとして説明したが、無線LANアクセスポイント3が通知用情報を記憶し、無線端末2(2A)へ送信するようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、無線端末2(2A、2B)の検出情報を送信する機能を各無線LANアクセスポイント3において行うようにしたが、無線端末2(2A、2B)の検出情報を送信する機能を別途設けた検出用の無線LANアクセスポイント3によって実行するようにしてもよい。検出用の無線LANアクセスポイント3を別途設けることで、すでに無線LANアクセスポイント3を設置している場所に対して、検出用の無線LANアクセスポイント3を設置することで、上述した情報提供サービスを提供することができる。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供システム1(1A、1B)は、無線端末2(2A、2B)と、無線LANアクセスポイント3と、情報提供装置4(4A、4B)とを有する。そして、無線端末2(2A、2B)は、無線LAN通信部20と、無線WAN通信部21と、表示部22(表示出力部の一例)と、制御部25(25A、25B)と、を有し、制御部25(25A、25B)が、無線LAN通信部20により検出されるAP無線信号の電波強度が所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3を検出した場合に、この無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を無線LAN通信部20または無線WAN通信部21で取得して表示部22に表示する。
かかる構成により、無線端末2(2A、2B)が無線LANアクセスポイント3のAP通信エリア内に入った場合に、この無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報が無線端末2(2A、2B)へ通知される。そのため、例えば、無線LANアクセスポイント3を店舗に設置した場合、店舗に入った無線端末2(2A、2B)のユーザに対して店舗の情報を通知することができ、これにより、無線端末2(2A、2B)のユーザに対して店舗の情報を効果的に通知することが可能となる。また、無線端末2(2A、2B)のユーザにとっても、入店した店舗とは全く関係ない情報が無秩序に通知されることがなく、無線端末2(2A、2B)のユーザに対して不快感を与えない。
しかも、無線端末2(2A、2B)は、無線LANアクセスポイント3から受信したAP無線信号の電波強度が所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3のAP通信エリア内に進入した場合に、この無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を取得して表示する。そのため、無線端末2(2A、2B)のユーザは、進入した無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報が無制限に無線端末2(2A、2B)に表示される事態を回避することができ、これにより、無線端末2(2A、2B)のユーザへの情報の通知を適切に行うことができる。
また、無線端末2(2A)は、無線LAN通信部20により検出されるAP無線信号の電波強度の履歴を記憶する記憶部24を有する。そして、制御部25(25A)が、記憶部24に記憶された電波強度の履歴に基づき、所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3を検出する。
かかる構成により、無線端末2(2A)において所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3を判定することができ、例えば、情報提供装置4(4A)での処理負荷を軽減することができる。
また、制御部25(25A)は、所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3の情報を無線LAN通信部20または無線WAN通信部21経由で情報提供装置4(4A)へ通知し、情報提供装置4(4A)から所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を無線LAN通信部20または無線WAN通信部21経由で取得する。
かかる構成により、情報提供装置4(4A)において、無線端末2(2A)のユーザが無線LANアクセスポイント3のAP通信エリア内に進入した場合に、通知用情報を通知するか否かを容易に把握することができ、通知用情報を適切に通知することができる。
また、制御部25Bは、情報提供装置4Bから無線LAN通信部20または無線WAN通信部21経由で取得した無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報のうち、所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を表示部22に表示する。
かかる構成により、無線端末2Bが情報提供装置4Bから取得した通知用情報を表示するか否かを決定することから、例えば、情報提供装置4Bでの処理負荷を軽減することができる。
また、上記所定条件は、無線LAN通信部20により検出されるAP無線信号の電波強度に基づいて決定される順位の上位所定数以内であることを条件とし、制御部25(25A、25B)が、無線LAN通信部20により検出されるAP無線信号の電波強度に基づいて決定される順位の上位所定数以内となる無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を無線LAN通信部20または無線WAN通信部21経由で取得して表示部22に表示する。
かかる構成により、例えば、無線LANアクセスポイント3のうち無線端末2(2A、2B)のユーザがAP通信エリアの中心により近い場所を通過または滞在する無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報が通知されることから、通知用情報を適切に通知することができる。
また、制御部25(25A、25B)が、上述した上位所定数のうち最上位所定数以内となる無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を無線LAN通信部20経由で取得して表示部22に表示する。
かかる構成により、無線端末2(2A、2B)との間の通信状態がより良い無線LANアクセスポイント3から通知用情報を取得することで、通知用情報を相対的に情報量が多い情報とした場合であっても無線端末2(2A、2B)で高速に通知用情報を取得できる。
また、制御部25(25A、25B)が、上位所定数のうち最上位所定数以外となる無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を無線WAN通信部21経由で取得して表示部22に表示する。
かかる構成により、無線端末2(2A、2B)との間の通信状態がそれほど良くない無線LANアクセスポイント3である場合であっても、無線WAN通信部21経由で通知用情報を取得でき、例えば、相対的に情報量が少ない情報を通知用情報とすることにより無線端末2(2A、2B)で高速に通知用情報を取得でき、適切なタイミングで通知用情報を無線端末2(2A、2B)へ通知できる。
また、情報提供装置4(4A)は、場所情報DB44(通知用情報記憶部の一例)が、複数の無線LANアクセスポイント3のそれぞれに対応する通知用情報を記憶し、制御部42(42A)が、無線端末2(2A)の無線LAN通信部20により検出される無線信号の電波強度が所定条件を満たす無線LANアクセスポイント3を通知取得対象の無線LANアクセスポイント3の情報として無線端末2、2Aから取得し、場所情報DB44に記憶された通知用情報のうち、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報を、無線LANアクセスポイント3経由または携帯電話基地局7経由で無線端末2(2A)に対して送信する。
かかる構成により、無線端末2(2A)のユーザに対して店舗の情報を効果的に通知することが可能となる。また、無線端末2(2A)のユーザにとっても、入店した店舗とは全く関係ない情報が無秩序に通知されることがなく、ユーザに対して不快感を与えない。さらに、情報提供装置4(4A)において、無線端末2(2A)のユーザが無線LANアクセスポイント3のAP通信エリア内に進入した場合に、通知用情報を通知するか否かを容易に把握することができ、通知用情報を適切に通知することができる。
また、無線端末2Aの制御部25Aは、表示部22または操作部23(入力部の一例)によって設定されたキーワードの情報を情報提供装置4Aへ送信し、情報提供装置4Aの制御部42Aは、無線端末2Aからキーワードの情報を取得し、通知取得対象の無線LANアクセスポイント3に対応する通知用情報のうち、キーワードに対応する通知用情報を無線端末2Aへ送信する。
かかる構成により、無線端末2Aのユーザによって設定されたキーワードで通知用情報の受信が制限されることから、ユーザに対して無制限に情報が通知されず、無線端末2Aのユーザに不快感を与えることなく、情報の通知を適切に行うことができる。
〔6.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した情報提供装置4(4A、4B)は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。また、上述した情報提供装置4(4A、4B)の機能の一部を無線LANアクセスポイント3で実現するようにしてもよい。