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JP5660802B2 - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents
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JP5660802B2 - 無線基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、上位ネットワークからの情報を無線リソースが割り当てられている移動端末へ送信する無線基地局、及び、当該無線基地局における通信制御方法に関する。
緊急事態の際に公衆に警報を通知することは、多くの国で法的に義務付けられている。緊急事態の例としては、地震、激しい雷雨、火山の噴火のような自然災害、核施設や化学工場の爆発といった産業の大惨事、あるいはテロ攻撃や戦争がある。
従来、緊急事態は、ラジオ放送やテレビ放送によって公衆に通知されている。しかし、放送受信装置は、通常、家庭内に固定された装置や、カーラジオのような半固定の装置である。利用者は、固定又は半固定の装置を常時保持しているわけではないため、緊急情報を直ちに得られない場合がある。
このような問題に対し、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、現在、規格策定中のLTE(Long Term Evolution)に対応する無線通信システムでは、公衆警報システム(PWS:Public Warning System)の1つである地震津波警報システム(ETWS:Earthquake and Tsunami Warning System)が規定されている。ETWSは、無線通信システムのブロードキャストチャンネルを利用して、地震、津波に関する緊急情報を可及的速やかに移動端末へ送信するシステムである(例えば、非特許文献1参照)。
3GPP TS 36.870 V8.7.0 (2009-09)
地震や津波等の緊急事態が発生した場合、その直後より安否確認等の通信が急増することが予想され、無線通信システムは、急激なトラフィックの増加に直面する。このため、警察や消防、救急への緊急性を要する通信が困難となる可能性がある。
上記問題点に鑑み、本発明は、トラフィックの増加時において、所定の通信が困難となることを防止できる無線基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。本発明の第1の特徴は、上位ネットワーク(コアネットワーク30)からの情報(ETWS情報)を無線リソースが割り当てられている移動端末(移動端末40)へ送信する無線基地局(LTE基地局10−1)であって、前記移動端末との間のトラフィック量が第1の所定値以上となることが予測される条件が満たされた場合に、所定の無線リソースを所定の通信用として確保する無線リソース確保部(無線リソース確保部158)と、前記無線リソース確保部により前記所定の無線リソースが確保された後に、前記移動端末との間のトラフィック量が第2の所定値以下となることが予測される条件が満たされた場合に、前記所定の無線リソースを解放する無線リソース解放部(無線リソース解放部160)と、を備えることを要旨とする。
このような無線基地局は、移動端末との間のトラフィック量の増加が予測される条件が満たされる場合に、所定の無線リソースを所定の通信用として確保する。従って、トラフィックの増加時において、所定の通信が困難となることを防止できる。
本発明の第の特徴は、前記無線リソース解放部は、前記移動端末との間の呼量が第4の所定値以下である場合に、前記所定の無線リソースを解放することを要旨とする。
本発明の第の特徴は、前記上位ネットワークからの情報は、予め定められた緊急事態に関連する緊急情報であり、前記緊急事態を検知する検知部(加速度センサ110)を備えることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、前記無線リソース解放部は、前記緊急情報が前記移動端末へ送信された後、前記検知部により前記緊急事態が検知されなかった場合に前記所定の無線リソースを解放することを要旨とする。
本発明の第の特徴は、前記無線リソース解放部は、前記無線リソース確保部によって前記所定の無線リソースが確保されてからの経過時間が、前記検知部により検知される前記緊急事態の度合に応じて定まる所定時間に達した場合に、前記所定の無線リソースを解放することを要旨とする。
本発明の第の特徴は、前記検知部は、前記緊急情報が前記移動端末へ送信された後における前記緊急事態の検知周期を、前記緊急情報が前記移動端末へ送信される前よりも短くすることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、上位ネットワークからの情報を無線リソースが割り当てられている移動端末へ送信する無線基地局における通信制御方法であって、前記移動端末との間のトラフィック量が第1の所定値以上となることが予測される条件が満たされた場合に、所定の無線リソースを所定の通信用として確保するステップと、前記所定の無線リソースが確保された後に、前記移動端末との間のトラフィック量が第2の所定値以下となることが予測される条件が満たされた場合に、前記所定の無線リソースを解放するステップと、を有することを要旨とする。
本発明によれば、トラフィックの増加時において、所定の通信が困難となることを防止できる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るLTE基地局の構成図である。 本発明の実施形態に係る緊急情報用のリソースブロックの確保を説明する図である。 本発明の実施形態に係るLTE基地局の第1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るLTE基地局の第2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るLTE基地局の第3の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの概略構成、(2)LTE基地局の構成、(3)LTE基地局の動作、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。本実施形態では、無線通信システム1は、LTE技術を用いて構成されている。図1に示す無線通信システム1は、無線基地局であるLTE基地局10−1及びLTE基地局10−2と、MME(Mobile Management Entity)20と、上位ネットワークであるコアネットワーク30と、光ファイバ32と、移動端末40と、地震津波警報システム(ETWS:Earthquake and Tsunami Warning System)情報サーバ50と、公衆ネットワーク60と、ETWS発令端末装置70−1及びETWS発令端末装置70−2とを含んで構成される。
LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2と、MME20と、ETWS情報サーバ50とは、コアネットワーク30に接続されている。ETWS情報サーバ50と、ETWS発令端末装置70−1及びETWS発令端末装置70−2とは、公衆ネットワーク60に接続されている。LTE基地局10−1とLTE基地局10−2とは、光ファイバ32に接続されている。
LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2と、移動端末40とは、無線通信区間を介して無線通信を行う。LTEにおいて、LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2と、移動端末40との間の通信方式は、E−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)と称される。
LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2と、MME20との間には、コアネットワーク30を介して、トランスポート層の論理的な伝送路であるS1インタフェースが確立される。また、LTE基地局10−1とLTE基地局10−2との間には、光ファイバ32を介して、トランスポート層の論理的な伝送路であるX2インタフェースが確立可能である。
ETWS発令端末装置70−1及びETWS発令端末装置70−2は、予め定められた緊急事態に関連する緊急情報である地震津波警報(ETWS)情報を通知する権限を有する政府、警察、消防等の機関に設置されている。
ETWS情報は、以下のような手順を経て、ETWS発令端末装置70−1及びETWS発令端末装置70−2から移動端末40へ通知される。
ETWS発令端末装置70−1及びETWS発令端末装置70−2は、ETWS情報を、公衆ネットワーク60を介して、ETWS情報サーバ50へ送信する。
ETWS情報サーバ50は、公衆ネットワーク60からのETWS情報を受信する。更に、ETWS情報サーバ50は、ETWS情報を、コアネットワーク30を介して、MME20へ送信する。
MME20は、コアネットワーク30からのETWS情報を受信する。更に、MME20は、ETWS情報を、コアネットワーク30を介して、LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2へ送信する。
LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2は、コアネットワーク30からのETWS情報を受信する。更に、LTE基地局10−1及びLTE基地局10−2は、移動端末40に対し、ブロードキャスト又はマルチキャストにより、ETWS情報を送信する。移動端末40は、ETWS情報を受信すると、当該ETWS情報に対応する緊急サービス(例えば、所定の警報音の鳴動)を実行し、ユーザに地震や津波に対する注意を促す。
(2)LTE基地局の構成
図2は、LTE基地局10−1の構成を示す図である。図2に示すLTE基地局10−1は、制御部102、記憶部103、I/F部104、無線通信部106、アンテナ108及び加速度センサ110を含む。なお、LTE基地局10−2も、LTE基地局10−1と同様の構成を有する。また、以下においては、移動端末40は、LTE基地局10−1によって形成されるセル内に存在するものとする。
制御部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、LTE基地局10−1が具備する各種機能を制御する。記憶部103は、例えばメモリによって構成され、LTE基地局10−1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
I/F部104は、コアネットワーク30及び光ファイバ32に接続されている。無線通信部106は、RF回路、ベースバンド回路等を含み、変調及び復調、符号化及び復号等を行い、アンテナ108を介して、移動端末40との間で、無線信号の送信及び受信を行う。加速度センサ110は、LTE基地局10−1に生じる振動を検知する。
制御部102は、ETWS通信部152、タイマ154、トラフィック量検知部156、無線リソース確保部158及び無線リソース解放部160を含む。
ETWS通信部152は、コアネットワーク30からのETWS情報を、I/F部104を介して受信する。更に、ETWS通信部152は、移動端末40へのETWS情報の送信に、十分な空き下り無線リソース(未使用の無線リソース)である空き下りリソースブロックがあるか否かを判定する。
十分な空き下りリソースブロックがない場合、ETWS通信部152は、下りのスケジューリング(LTE基地局10−1から移動端末40に向かう方向における無線リソースの割り当て)において、ETWS情報の送信用の下りリソースブロックを確保する。
十分な空き下りリソースブロックがある場合、又は、ETWS情報の送信用の下りリソースブロックが確保された場合、ETWS通信部152は、移動端末40への報知ベアラ(ブロードキャストベアラ又はマルチキャストベアラ)を確立し、無線通信部106及びアンテナ108を介して、移動端末40へETWS情報を送信する。
また、ETWS通信部152は、ETWS情報を解析し、当該ETWS情報に対応する緊急事態の種別を判定する。ETWS情報には、緊急事態の種別を示す情報が含まれている。ここでは、緊急事態の種別は「地震」又は「津波」である。
ETWS通信部152は、ETWS情報を送信した場合、加速度センサ110による振動の検知周期を、通常の周期(例えば1秒間に1回)から当該通常の周期よりも短い周期(例えば1秒間に30回)に設定する。
タイマ154は、ETWS通信部152によってETWS情報が送信された後、起動する。タイマ154の満了時間はT1である。ここで、満了時間T1は、ETWS情報に対応する緊急事態の種別によって変更されてもよい。この場合、ETWS通信部152は、緊急事態の種別が「地震」である場合には、タイマ154の満了時間T1を短くし、緊急事態の種別が「津波」である場合には、タイマ154の満了時間を長くする。
トラフィック量検知部156は、移動端末40毎に、当該移動端末40の上りのトラフィック量及び下りのトラフィック量を検知する。
無線リソース確保部158は、ETWS通信部152によってETWS情報が送信されたことにより、その直後より安否確認等の通信が急増し、LTE基地局10−1によって形成されるセル内の全ての移動端末40との間のトラフィック量の合計値(合計トラフィック量)が第1の所定値以上となることを予測する。
この場合、無線リソース確保部158は、上りのスケジューリング(移動端末40からLTE基地局10−1に向かう方向における無線リソースの割り当て)において、警察や消防、救急等への緊急性を要する通信(緊急通信)用の上りリソースブロックを確保する。また、無線リソース確保部158は、下りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の下りリソースブロックを確保する。
具体的には、無線リソース確保部158は、移動端末40の上りのデータ伝送速度及び下りのデータ伝送速度を取得する。
そして、無線リソース確保部158は、上りのデータ伝送速度が第3の所定値としての第1上り閾値以上である移動端末40に割り当てられている上りリソースブロックを所定の割合だけ減らし、下りのデータ伝送速度が第3の所定値としての第1下り閾値以上である移動端末40に割り当てられている下りリソースブロックを所定の割合だけ減らし、空き上りリソースブロック及び空き下りリソースブロックを緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックとして確保する。
ここで、移動端末40に割り当てられているリソースブロックの数が当該移動端末40のデータ伝送速度に応じて決定される場合、例えば、移動端末40のデータ伝送速度が大きいほど、当該移動端末40に割り当てられるリソースブロックの数が多くなる場合には、無線リソース確保部158は、割り当てられているリソースブロックの数が多い移動端末40ほど、換言すれば、データ伝送速度が大きい移動端末40ほど、リソースブロックの減少の割合を大きくしてもよい。
図3は、緊急情報用のリソースブロックの確保を説明する図である。ここで、緊急通信用には10個のリソースブロックが必要であるものとする。また、図3(a)に示すように、当初、移動端末UE#1には10個のリソースブロック、移動端末UE#2には6個のリソースブロック、移動端末#3には4個のリソースブロックが割り当てられているものとする。
移動端末#UE1、移動端末#UE2及び移動端末#UE3のデータ伝送速度が何れも第3の所定値以上である場合、無線リソース確保部158は、移動端末#UE1、移動端末#UE2及び移動端末#UE3に割り当てられているリソースブロックを所定の割合だけ減らす。この際、無線リソース確保部158は、図3(b)に示すように、移動端末#UE1に対しては、割り当てるリソースブロックを10個から4個に減らし、移動端末#UE2に対しては、割り当てるリソースブロックを6個から3個に減らし、移動端末#UE3に対しては、割り当てるリソースブロックを4個から3個に減らす。これにより、10個のリソースブロックが緊急通信用として確保される。
あるいは、無線リソース確保部158は、上りのデータ伝送速度が第3の所定値としての第1上り閾値以上である移動端末40に割り当てられている上りリソースブロックを所定の数だけ減らし、下りのデータ伝送速度が第3の所定値としての第1下り閾値以上である移動端末40に割り当てられている上りリソースブロックを所定の数だけ減らし、空き上りリソースブロック及び空き下りリソースブロックを、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックとして確保する。
この際、上述と同様に、移動端末40に割り当てられているリソースブロックの数が当該移動端末40のデータ伝送速度に応じて決定される場合には、無線リソース確保部158は、割り当てられているリソースブロックの数が多い移動端末40ほど、換言すれば、データ伝送速度が大きい移動端末40ほど、リソースブロックの減少数を大きくしてもよい。
無線リソース解放部160は、所定の条件を満たす場合に、上りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の上りリソースブロックを解放し、下りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。具体的には、以下の第1の解放手順及び第2の解放手順が採用される。
第1の解放手順では、無線リソース確保部158によって、緊急通信用の上りリソースブロックと緊急通信用の下りリソースブロックとが確保され、更に、タイマ154が起動してから時間T1が経過して当該タイマ154が満了した後、無線リソース解放部160は、LTE基地局10−1によって形成されるセル内に存在する全ての移動端末40との間の呼量を取得する。ここで、呼量とは、例えば、LTE基地局10−1との間で無線通信を行っている移動端末40の数と、LTE基地局10−1に対して、呼接続を要求している移動端末40の数との合計値である。
無線リソース解放部160は、呼量が第4の所定値以下であるか否かを判定する。呼量が第4の所定値以下である場合には、無線リソース解放部160は、LTE基地局10−1によって形成されるセル内の全ての移動端末40との間のトラフィック量の合計値(合計トラフィック量)が第2の所定値以下となることを予測する。ここで、第2の所定値は、上述した第1の所定値よりも小さい値である。
呼量が第4の所定値以下である場合、無線リソース解放部160は、無線リソース確保部158によって確保された緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。更に、無線リソース解放部160は、移動端末40に対するリソースブロックの割り当ての状態を、緊急通信用のリソースブロックの確保前の状態に戻す。
一方、呼量が第4の所定値を超える場合、無線リソース解放部160は、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放せずに、タイマ154を再度起動させ、再び、当該タイマ154が満了した後に、第1の解放手順の処理を繰り返す。
第2の解放手順は、ETWS情報に対応する緊急事態が「地震」である場合に採用される。第2の解放手順では、無線リソース確保部158によって、緊急通信用の上りリソースブロックと緊急通信用の下りリソースブロックとが確保された後、無線リソース解放部160は、加速度センサ110によって検知される振動の規模を判定する。ここで、振動の規模は、所定範囲に対応する中規模、所定範囲よりも大きい大規模、所定範囲よりも小さい小規模の3段階に分類される。ここで、小規模とは、ETWS情報が誤報であったために、加速度センサ110によって振動が検知されなかった場合をも含む。
振動の規模が大規模である場合、無線リソース解放部160は、タイマ154をリセット(停止)させる。更に、無線リソース解放部160は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。この場合、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックは、確保されたままとなる。
振動の規模が中規模である場合には、タイマ154が満了した後、無線リソース解放部160は、無線リソース確保部158によって確保された緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。無線リソース解放部160は、移動端末40に対するリソースブロックの割り当ての状態を、緊急通信用のリソースブロックの確保前の状態に戻す。更に、無線リソース解放部160は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。
振動の規模が小規模である場合には、無線リソース解放部160は、タイマ154をリセット(停止)させる。無線リソース解放部160は、無線リソース確保部158によって確保された緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。無線リソース解放部160は、移動端末40に対するリソースブロックの割り当ての状態を、緊急通信用のリソースブロックの確保前の状態に戻す。更に、無線リソース解放部160は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。
(3)LTE基地局の動作
図4は、LTE基地局10−1の第1の動作を示すフローチャートである。図4に示す動作は、無線リソース解放部160が上述した第1の解放手順を採用する場合に対応する。
ステップS101において、LTE基地局10−1は、コアネットワーク30からのETWS情報を受信する。
ステップS102において、LTE基地局10−1は、移動端末40へのETWS情報の送信に、十分な空き下り無線リソースである空き下りリソースブロックがあるか否かを判定する。
十分な空き下りリソースブロックがない場合、ステップS103において、LTE基地局10−1は、下りのスケジューリングにおいて、ETWS情報の送信用の下りリソースブロックを確保する。
ステップS102において、十分な空き下りリソースブロックがあると判定された場合、又は、ステップS103において、ETWS情報の送信用の下りリソースブロックが確保された場合、ステップS104において、LTE基地局10−1は、移動端末40への報知ベアラを確立し、当該移動端末40へETWS情報を送信する。
ステップS105において、LTE基地局10−1内のタイマ154が起動する。
ステップS106において、LTE基地局10−1は、ETWS情報が送信されたことにより、合計トラフィック量が第1の所定値以上となることを予測し、上りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の上りリソースブロックを確保し、下りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の下りリソースブロックを確保する。
ステップS107において、LTE基地局10−1は、タイマ154が満了したか否かを判定する。
タイマ154が満了した場合、ステップS108において、LTE基地局10−1は、LTE基地局10−1によって形成されるセル内に存在する全ての移動端末40との間の呼量が第4の所定値以下であるか否かを判定する。
呼量が第4の所定値以下である場合には、ステップS109において、LTE基地局10−1は、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。
一方、呼量が第4の所定値を超える場合には、ステップS110において、LTE基地局10−1内のタイマ154が再度起動する。その後、ステップS107におけるタイマ154が満了したか否かの判定以降の動作が繰り返される。
図5及び図6は、LTE基地局10−1の第2の動作及び第3の動作を示すフローチャートである。図5及び図6に示す動作は、無線リソース解放部160が上述した第2の解放手順を採用する場合に対応する。
ステップS201乃至ステップS205の動作は、図4のステップS101乃至ステップS105の動作と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS206において、LTE基地局10−1は、当該LTE基地局10−1内の加速度センサ110の検知周期を、通常の周期よりも短縮する。
ステップS207において、LTE基地局10−1は、ETWS情報が送信されたことにより、合計トラフィック量が第1の所定値以上となることを予測し、上りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の上りリソースブロックを確保し、下りのスケジューリングにおいて、緊急通信用の下りリソースブロックを確保する。
その後、図6に示す動作に移行する。ステップS210において、LTE基地局10−1は、加速度センサ110によって検知される振動の規模を判定する。
振動の規模が大規模である場合、ステップS211において、LTE基地局10−1は、タイマ154をリセット(停止)させる。その後、ステップS215において、LTE基地局10−1は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。
振動の規模が中規模である場合、ステップS212において、LTE基地局10−1は、タイマ154が満了したか否かを判定する。
タイマ154が満了した場合、ステップS214において、LTE基地局10−1は、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。その後、ステップS215において、LTE基地局10−1は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。
振動の規模が小規模である場合、ステップS213において、LTE基地局10−1は、タイマ154をリセット(停止)させる。その後、ステップS214において、LTE基地局10−1は、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。ステップS215において、LTE基地局10−1は、加速度センサ110の検知周期を通常の周期に戻す。
(4)作用・効果
本発明の実施形態に係る無線通信システム1では、LTE基地局10−1は、コアネットワーク30からのETWS情報を移動端末40へ送信した場合、移動端末40との間のトラフィック量が第1の所定値以上となると予測される条件が満たされると判断し、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを確保する。従って、トラフィックの増加時において、緊急の通信が困難となることを予防できる。
LTE基地局10−1は、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを確保してから所定時間が経過し、移動端末40との間の呼量が第4の所定値以下である場合には、移動端末40との間のトラフィック量が第2の所定値以下になると予測される条件が満たされると判断し、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。
また、ETWS情報によって示される緊急事態の種別が「地震」である場合には、LTE基地局10−1は、振動の規模が大規模である場合には、移動端末40との間のトラフィック量の減少が予測される条件が満たされないと判断し、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを確保したままとする。また、LTE基地局10−1は、振動の規模が中規模である場合には、タイマ154が満了した後に、移動端末40との間のトラフィック量の減少が予測される条件が満たされると判断し、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。また、LTE基地局10−1は、振動の規模が小規模である場合には、タイマ154の満了を待たずに、移動端末40との間のトラフィック量の減少が予測される条件が満たされると判断し、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックを解放する。
これにより、移動端末40との間のトラフィック量の減少した後、換言すれば、緊急事態によるトラフィック量の増加が解消された後も、緊急通信用の上りリソースブロック及び緊急通信用の下りリソースブロックが確保されたままとなり、緊急通信以外の通信用のリソースブロックが確保されにくくなることが防止できる。
(5)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、LTE基地局10−1がコアネットワーク30からのETWS情報を移動端末40へ送信する場合について説明したが、LTE基地局10−1が、ETWS以外のPWSにおいて、予め定められた緊急事態に関連する緊急情報を、コアネットワーク30から受信し、移動端末40へ送信する場合についても、同様に本発明を適用できる。
上述した実施形態では、ETWS情報が送信されたことにより、合計トラフィック量が第1の所定値以上となることと予測されるものとし、緊急通信用の無線リソースが確保されるようにしたが、年明け直後等のトラフィック量の増大が予測される時間帯や、トラフィック量の増大が予測される特定のイベントが開催される場合等において、合計トラフィック量が第1の所定値以上となることと予測されるものとし、緊急通信用の無線リソースが確保されるようにしてもよい。
年明け直後等のトラフィック量の増大が予測される時間帯が経過した後、トラフィック量の増大が予測される特定のイベントが終了した場合等において、合計トラフィック量が第2の所定値以下となることと予測されるものとし、緊急通信用の無線リソースが解放されるようにしてもよい。
上述した実施形態では、LTE基地局10−1は、コアネットワーク30からのETWS情報を移動端末40へ送信した場合に、移動端末40との間のトラフィック量が第1の所定値以上となると予測される条件が満たされると判断したが、ETWS情報を受信した場合に、移動端末40との間のトラフィック量が第1の所定値以上となると予測される条件が満たされると判断してもよい。
上述した実施形態では、LTEの無線通信システム1について説明したが、緊急通信用等の所定の通信用の無線リソースを確保する無線通信システムであれば、同様に本発明を適用することができる。
上述した実施形態では、加速度センサ110が、緊急事態である地震を検知するものとして用いられているが、緊急事態の種別に応じて、他の検知部が用いられてもよい。例えば、緊急事態の種別が津波である場合には、検潮計が用いられる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…無線通信システム、10−1、10−2…LTE基地局、20…MME、30…コアネットワーク、32…光ファイバ、40…移動端末、50…ETWS情報サーバ、60…公衆ネットワーク、70−1、70−2…ETWS発令端末装置、102…制御部、103…記憶部、104…I/F部、106…無線通信部、108…アンテナ、152…ETWS通信部、154…タイマ、156…トラフィック量検知部、158…無線リソース確保部、160…無線リソース解放部

Claims (7)

  1. 上位ネットワークからの情報を無線リソースが割り当てられている移動端末へ送信する無線基地局であって、
    前記移動端末との間のトラフィック量が第1の所定値以上となることが予測される条件が満たされた場合に、所定の無線リソースを所定の通信用として確保する無線リソース確保部と、
    前記無線リソース確保部により前記所定の無線リソースが確保された後に、前記移動端末との間のトラフィック量が第2の所定値以下となることが予測される条件が満たされた場合に、前記所定の無線リソースを解放する無線リソース解放部と、を備える無線基地局。
  2. 前記無線リソース解放部は、前記移動端末との間の呼量が第4の所定値以下である場合に、前記所定の無線リソースを解放する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記上位ネットワークからの情報は、予め定められた緊急事態に関連する緊急情報であり、
    前記緊急事態を検知する検知部を備える請求項1又は2に記載の無線基地局。
  4. 前記無線リソース解放部は、前記緊急情報が前記移動端末へ送信された後、前記検知部により前記緊急事態が検知されなかった場合に前記所定の無線リソースを解放する請求項3に記載の無線基地局。
  5. 前記無線リソース解放部は、前記無線リソース確保部によって前記所定の無線リソースが確保されてからの経過時間が、前記検知部により検知される前記緊急事態の度合に応じて定まる所定時間に達した場合に、前記所定の無線リソースを解放する請求項3又は4に記載の無線基地局。
  6. 前記検知部は、前記緊急情報が前記移動端末へ送信された後における前記緊急事態の検知周期を、前記緊急情報が前記移動端末へ送信される前よりも短くする請求項3乃至5の何れかに記載の無線基地局。
  7. 上位ネットワークからの情報を無線リソースが割り当てられている移動端末へ送信する無線基地局における通信制御方法であって、
    前記移動端末との間のトラフィック量が第1の所定値以上となることが予測される条件が満たされた場合に、所定の無線リソースを所定の通信用として確保するステップと、
    前記所定の無線リソースが確保された後に、前記移動端末との間のトラフィック量が第2の所定値以下となることが予測される条件が満たされた場合に、前記所定の無線リソースを解放するステップと、を有する通信制御方法。
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