JP5693373B2 - 記録媒体 - Google Patents
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Description
本発明の記録媒体は、樹脂で基材を被覆した樹脂被覆支持体と、該支持体上にインク受容層を有する記録媒体である。インク受容層は、支持体の片面に設けられていても、両面に設けられていてもよい。また、インク受容層のインク吸収性を大きく妨げない程度であれば、インク受容層の表面上(支持体と反対側)に別の層を設けてもよい。或いは、インク受容層のひび割れが発生しない程度であれば、インク受容層と支持体との間に別の層を設けてもよい。
本発明の支持体は、樹脂で基材を被覆した樹脂被覆支持体である。
基材としては、紙基材が挙げられる。紙基材は、木材パルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレン等の合成パルプあるいはナイロンやポリエステル等の合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとしてはLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKP等が挙げられる。中でも短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但し、LBSP及び/又はLDPは、パルプ中10質量%以上70質量%以下であることが好ましい。これらパルプとしては、不純物の少ない化学パルプ(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましい。また、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも好ましい。紙基材中には、高級脂肪酸、アルキルケテンダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等の白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤等を適宜添加してもよい。紙基材の坪量は50g以上250g以下が好ましく、特に70g以上200g以下が好ましい。紙基材の厚さは50μm以上210μm以下が好ましい。紙基材は抄紙段階または抄紙後にカレンダー処理して高平滑性を与えてもよい。紙密度は0.7g/m2以上1.2g/m2以下(JIS P 8118)であることが好ましい。原紙剛度は、JIS P 8143に規定される条件で20g以上200g以下が好ましい。紙基材表面には表面サイズ剤を塗工してもよい。紙基材のpHは、JIS P 8113で規定された熱水抽出法により測定した値で5以上9以下であることが好ましい。
本発明のインク受容層は、無機顔料及びバインダーで構成することが好ましい。さらに、架橋剤、pH調整剤、各種添加剤等を含有してもよい。以下にこれらの成分について詳しく説明する。
本発明の記録媒体は、例えば以下の方法で製造する。まず、無機顔料、バインダー、架橋剤、pH調整剤、各種添加剤、水等を混合したインク受容層用塗工液を調製する。続いて支持体上にインク受容層用塗工液を塗工、乾燥してインク受容層を形成することで、本発明の記録媒体を製造する。尚、インク受容層に用いるこれらの材料の種類、使用量等は、本発明の要件を満たすように適宜選択して用いればよい。
算術平均粗さRa、粗さ曲線のスキューネスRsk、粗さ曲線要素の平均長さRSmの測定は、下記の測定装置及び条件で行った。
測定装置:Surfcorder SE3500(小坂研究所製)
測定条件:JIS B 0601:2001に準じて、カットオフ値を設定し、評価長さはカットオフ値の5倍の長さとして測定した。
軽質炭酸カルシウム20部を、広葉樹晒クラフトパルプ100部のスラリー中に添加し、カチオン澱粉2.0部、無水アルケニルコハク酸系中性サイズ剤0.3部を添加し、十分に混合して抄紙原料とした。長網多筒式抄紙機を用いて水分を10%まで乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の7%溶液を両面で4g/m2塗布し、さらに水分を7%まで乾燥させて坪量110g/m2の基紙を作製した。作製した基紙の表裏両方の面に、低密度ポリエチレン70部と高密度ポリエチレン20部からなる樹脂組成物を、表1に記載の厚み(片面当たりの厚み)となるように溶融押し出し塗布し、PE(ポリエチレン)層を形成した。塗布直後に、表面に種々の不規則の形状の凹凸を有するクーリングロールを使用して、冷却しながらポリエチレン表面に型付け処理を行った。型付けの違いは凹部の形状、凸部の形状、凹凸の幅及び凹凸の高さを調整することで行い、樹脂被覆支持体である支持体1〜17を作製した。各支持体のRa、Rsk及びRSmを表1に示す。尚、支持体の両面ともに、表1に示す値となった。
イオン交換水中に、アルミナ水和物(商品名:Disperal HP14、サソール製)を30%となるように添加した。次に、このアルミナ水和物に対してメタンスルホン酸を1.5%加えて攪拌し、コロイダルゾルを得た。得られたコロイダルゾルをアルミナ水和物が27%となるようにイオン交換水で希釈して、コロイダルゾルAを得た。
上記で調製したコロイダルゾルAに、上記ポリビニルアルコール水溶液を、アルミナ水和物に対してポリビニルアルコールが8.0%となるように混合した。これ以外は、インク受容層用塗工液Aの調製と同様にして、インク受容層用塗工液Bを調製した。
上記で調製したコロイダルゾルAに、上記ポリビニルアルコール水溶液を、アルミナ水和物に対してポリビニルアルコールが9.0%となるように混合した。これ以外は、インク受容層用塗工液Aの調製と同様にして、インク受容層用塗工液Cを調製した。
上記で調製したコロイダルゾルAに、上記ポリビニルアルコール水溶液を、アルミナ水和物に対してポリビニルアルコールが10.0%となるように混合した。これ以外は、インク受容層用塗工液Aの調製と同様にして、インク受容層用塗工液Dを調製した。
上記で調製したコロイダルゾルAに、上記ポリビニルアルコール水溶液を、アルミナ水和物に対してポリビニルアルコールが11.0%となるように混合した。これ以外は、インク受容層用塗工液Aの調製と同様にして、インク受容層用塗工液Eを調製した。
上記で調製したコロイダルゾルAに、上記ポリビニルアルコール水溶液を、アルミナ水和物に対してポリビニルアルコールが12.0%となるように混合した。これ以外は、インク受容層用塗工液Aの調製と同様にして、インク受容層用塗工液Fを調製した。
シリカ(商品名:A300、日本アエロジル製)100部、カチオンポリマー(商品名:シャロールDC902P、第一工業製薬製)4部を、固形分濃度が18%となるようにイオン交換水に分散し、高圧ホモジナイザーで分散してコロイダルゾルBを得た。
支持体1上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が19μmの記録媒体1を作製した。
支持体1上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が38μmの記録媒体2を作製した。
支持体1上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が45μmの記録媒体3を作製した。
支持体2上に、インク受容層用塗工液Bを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が24μmの記録媒体4を作製した。
支持体2上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が28μmの記録媒体5を作製した。
支持体2上に、インク受容層用塗工液Eを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が42μmの記録媒体6を作製した。
支持体3上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が17μmの記録媒体7を作製した。
支持体3上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が30μmの記録媒体8を作製した。
支持体3上に、インク受容層用塗工液Eを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が40μmの記録媒体9を作製した。
支持体4上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が20μmの記録媒体10を作製した。
支持体4上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が37μmの記録媒体11を作製した。
支持体4上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が47μmの記録媒体12を作製した。
支持体5上に、インク受容層用塗工液Bを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が22μmの記録媒体13を作製した。
支持体5上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が32μmの記録媒体14を作製した。
支持体5上に、インク受容層用塗工液Eを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が41μmの記録媒体15を作製した。
支持体6上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が16μmの記録媒体16を作製した。
支持体6上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が39μmの記録媒体17を作製した。
支持体6上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が50μmの記録媒体18を作製した。
支持体7上に、インク受容層用塗工液Bを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が23μmの記録媒体19を作製した。
支持体7上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が25μmの記録媒体20を作製した。
支持体7上に、インク受容層用塗工液Eを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が44μmの記録媒体21を作製した。
支持体7上に、インク受容層用塗工液Gを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が34μmの記録媒体22を作製した。
支持体8上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が15μmの記録媒体23を作製した。
支持体8上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が31μmの記録媒体24を作製した。
支持体8上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が45μmの記録媒体25を作製した。
支持体9上に、インク受容層用塗工液Aを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が18μmの記録媒体26を作製した。
支持体9上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が27μmの記録媒体27を作製した。
支持体9上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が48μmの記録媒体28を作製した。
支持体10上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が36μmの記録媒体29を作製した。
支持体11上に、インク受容層用塗工液Eを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が43μmの記録媒体30を作製した。
支持体12上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が29μmの記録媒体31を作製した。
支持体13上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が49μmの記録媒体32を作製した。
支持体14上に、インク受容層用塗工液Bを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が21μmの記録媒体33を作製した。
支持体15上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が46μmの記録媒体34を作製した。
支持体16上に、インク受容層用塗工液Dを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が33μmの記録媒体35を作製した。
支持体9上に、インク受容層用塗工液Fを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が52μmの記録媒体36を作製した。
支持体17上に、インク受容層用塗工液Cを塗工し、60℃で乾燥させて、インク受容層の塗工厚が26μmの記録媒体37を作製した。
以上の記録媒体に対して、下記の評価を行った。
インク受容層形成後に、インク受容層表面のひび割れの長さを、下記の基準で目視で評価した。
A:ひび割れの発生は確認されなかった。
B:ひび割れの発生が確認されたが、全て1.0mm未満の長さのひび割れであった。
C:1.0mm以上のひび割れが確認された。
インクジェット記録装置(商品名(日本):PIXUS MP990、キヤノン製)を用いて、写真用紙光沢ゴールドモード(標準設定、色/濃度:マッチングなし)にて、各記録媒体の表面全体に黒色印字を行った。次に、記録媒体を10cm×10cmの大きさの正方形に切り取り、インク受容層を有する面が内側になるように、切り出した記録媒体を中央にて二つ折りとする折り曲げ操作を1回実施した。折り曲げ操作は、折り曲げた記録媒体の面同士が重なる程度までしっかりと行った。折り曲げ操作後のインク受容層の剥離の発生を、以下の基準で目視で評価した。
A:インク受容層の剥離は確認されなかった。
B:インク受容層の剥離がわずかに確認された。
C:インク受容層の剥離がはっきりと確認された。
インクジェット記録装置(商品名(日本):PIXUS MP990、キヤノン製)を用いて、写真用紙光沢ゴールドモード(標準設定、色/濃度:マッチングなし)にて、各記録媒体に下記の画像を記録した。
・画像:5cm×5cmの領域を、PhotoShop7.0のRGBモードで、(R,G,B)=(0,0,0)の黒色で塗りつぶした画像と、その画像に隣接した5cm×5cmの領域を(R,G,B)=(255,255,0)の黄色で塗りつぶした画像。
A:黒色の画像と黄色の画像との間に滲みだしは確認されなかった。
B:黒色の画像と黄色の画像との間にわずかに滲みだしが確認された。
C:黒色の画像と黄色の画像との間にはっきりと滲みだしが確認された。
Claims (15)
- 基材が樹脂で被覆されている樹脂被覆支持体と、インク受容層とを有する記録媒体であって、
前記インク受容層は、前記樹脂被覆支持体の前記樹脂が被覆されている面に設けられており、
前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面の、JISB0601:2001で規定される算術平均粗さRaが5.0μm以上であり、JISB0601:2001で規定される粗さ曲線のスキューネスRskが0.2以下であり、
前記インク受容層の塗工厚が25μm以上50μm以下であること
を特徴とする記録媒体(但し、前記樹脂被覆支持体と前記インク受容層との間に、0.03g/m 2 以上のゼラチン下引き層を有する場合を除く)。 - 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される算術平均粗さRaが7.0μm以下である請求項1に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される算術平均粗さRaが5.1μm以上である請求項1又は2に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層の塗工厚が49μm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層の塗工厚が40μm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体と前記インク受容層とが隣接している請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される粗さ曲線のスキューネスRskが0.0以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される粗さ曲線のスキューネスRskが−0.1以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される粗さ曲線のスキューネスRskが−1.5以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂被覆支持体の前記インク受容層が設けられている側の表面のJISB0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRSmが0.6mm以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記基材の両方の面が前記樹脂で被覆されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層が前記樹脂被覆支持体の両方の面に設けられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記樹脂がポリオレフィン樹脂である請求項1〜12のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 前記インク受容層が無機顔料及びバインダーを含有し、前記バインダーが架橋剤によって架橋されている請求項1〜13のいずれか1項に記載の記録媒体。
- 基材と、前記基材と隣接する樹脂層と、インク受容層とをこの順に有する記録媒体であって、
前記樹脂層の前記インク受容層が設けられている側の表面の、JISB0601:2001で規定される算術平均粗さRaが5.0μm以上であり、JISB0601:2001で規定される粗さ曲線のスキューネスRskが0.2以下であり、
前記インク受容層の塗工厚が25μm以上50μm以下であること
を特徴とする記録媒体(但し、前記樹脂層と前記インク受容層との間に、0.03g/m 2 以上のゼラチン下引き層を有する場合を除く)。
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