JP5718770B2 - 重量物の移送装置および移送方法 - Google Patents
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また、例えば工場等の施設内や施設の敷地内等のように、工事現場以外でも重量物が移送される場合がある。さらに、移送される重量物の種類に応じて、例えば各種コンベヤや大型の門型クレーン等、様々な種類の移送装置が用いられる。
また、上述のような移送装置は、例えば工事現場では、荷降ろし場所から据付地点までレールを敷設したり、工場等の施設では、工場内の端から端までコンベヤを張り巡らせたり、クレーンを設置したりするため、比較的規模が大きくなる場合がある。このように規模の大きな移送装置を工事現場や施設に導入するとなると、当然、移送装置の設置に係るコストの上昇を招く場合がある。特に、工事現場では、移送装置の一部がグラウト内や基礎コンクリート(均しコンクリート)内に残置される場合もあるため、残置される移送装置は再利用が不可能となってしまい、施工コストの上昇を招く場合もある。
前記重量物の板状部に、この重量物の進行方向に沿って巻き回される無端ベルトと、
前記板状部の底面と前記無端ベルトとの間に設けられるそり状板と、を備えており、
前記無端ベルトは、帯状のベルト本体と、このベルト本体の一端と他端とを切り離し自在に連結する連結手段と、を有しており、
前記そり状板の先端部は、移動時には、前記板状部の前端よりも前方に突出して配置されるとともに上方に反り返るようにして形成されていることを特徴とする。
少なくとも二本以上の前記ベルト本体を、一端と他端とを切り離した状態で、かつ少なくとも前記板状部の両端部に位置するようにして敷き延べ、さらに、これらベルト本体の上面に、前記そり状板を、これらベルト本体の長さ方向に沿ってセットしておき、
続いて、これらそり状板の上面に前記重量物を載置し、
続いて、前記ベルト本体の一端と他端とを、前記連結手段によって連結して環状化し、
その後、前記重量物を、移動手段によって進行方向に沿って移動させて据付地点まで移送することを特徴とする。
そして、重量物の板状部の底面と無端ベルトとの間に設けられたそり状板の先端部に無端ベルトを当接させながら、この無端ベルトを回転させることにより、この無端ベルトを、先端部の反り返り面に沿って摺動させることができる。つまり、このそり状板によって無端ベルトの回転をガイドすることができる。これによって、回転する無端ベルトが、そり状板の先端部自体に引っ掛かるようなことや、重量物の板状部の前端に引っ掛かるようなことを防ぐことができ、さらに、無端ベルトが板状部の下にあるそりに誘導されるため、重量物の移送をスムーズに行うことができる。さらに、板状部と無端ベルトとを直に接触させないことから、無端ベルトの劣化を抑制できるとともに、重量物を移送する際の方向性を確保できる。
また、ベルト本体の一端と他端とを連結手段によって連結することで無端ベルトを重量物の板状部に装着させることができ、連結手段による連結を解除し、ベルト本体の一端と他端とを切り離すことによって無端ベルトを重量物の板状部から取り外すことができるので、無端ベルトの装着・取り外しを容易に行うことができる。
すなわち、据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して接地される矩形状の板状部を少なくとも含んで構成された重量物であれば移送が可能であり、移送装置の装着・取り外しも容易に行うことができるので、汎用性にも優れる。
さらに、従来とは異なり、工事現場や施設等に大規模な移送装置を設置する必要が無くなるので、その分のコストを低減させることができる。特に、工事現場では、移送装置自体を板状部から取り外して撤去できることから、移送装置の再利用が可能となるとともに、板状部の下方に残置される残置物を極力減らすことができるので、施工コストの上昇を抑制することができる。
図1において符号1は、重量物を示す。本実施の形態の重量物1はボックスカルバートであり、下床版2と、上床版3と、これら下床版2と上床版3の両端部間に設けられる側壁4,4とを備えており、角筒状に形成されている。
なお、前記下床版2は、この重量物1が据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して接地される矩形状の板状部とされている。また、この板状部である下床版2には、この下床版2を厚さ方向に貫通するグラウトホール2a…が形成されている。このグラウトホール2a…は、重量物1を接地させた後に、必要に応じて下床版2の下面と前記据付地点との間の空隙にグラウト材を充填するために使用される。
山留め空間5の幅は、重量物1の幅(両側壁4,4間の長さ)よりも若干長く設定されている。したがって、山留め空間5の山留め壁6と重量物1の側壁4との間には若干の隙間が設定されている。
ここで、山留め空間5の山留め壁6と重量物1の側壁4との間の若干の隙間とは、前記重量物1が、山留め空間5のカーブを曲がりきれる程度の余裕を持たせた隙間、あるいは、後述する無端ベルト60を取り外す際に必要な隙間とされている。
また、山留め空間5の底面には基礎コンクリート7が凹凸を極力無くし、平滑に施工されている。
この移送装置50は、無端ベルト60と、そり状板70と、を備えており、前記重量物1に対しては、この重量物1の下床版2の両端部に一つずつ装着されている。
また、この無端ベルト60は、帯状のベルト本体61と、このベルト本体61の一端と他端とを切り離し自在に連結する連結手段と、を有する。
なお、本実施の形態のベルト本体61は以上のような構成としたが、これに限られるものではない。例えば合成ゴム板62を上下三層以上に積層したものでも良いし、合成ゴム板62を使用しないその他の形態のものでも良い。
このそり状板70の先端部71は、前記無端ベルト60のベルト本体61に当接する部分であり、このそり状板70の先端部71に、無端ベルト60のベルト本体61を当接させながら、このベルト本体61を回転させることにより、このベルト本体61を、先端部71の反り返り面に沿って摺動させることができる。つまり、このそり状板70の先端部71によってベルト本体61の回転をガイドすることができる。これによって、回転する無端ベルト60のベルト本体61が、そり状板70の先端部71自体に引っ掛かるようなことや、前記重量物1の下床版2の前端に引っ掛かるようなことを防ぎ、スムーズにそり状板70の下に取り込むことができる。
この摺動面72は、前記無端ベルト60のベルト本体61に当接する面であり、回転するベルト本体61が、そり状板70の下面に引っ掛からないように、ベルト本体61を円滑に回転させることができる。
なお、摺動面72としては、前記ステンレス板以外にもトタン板等を使用することができる。
なお、そり状板70の本体に対する先端部71の取付強度は、重量物1の移送中に、この先端部71にベルト本体61が接触しても外れない程度に設定されている。
このように先端部71が、そり状板70の本体に対して着脱自在に構成されているので、先端部71を取り外した後に、ベルト本体61が持つ可撓性を利用して、このベルト本体61を下床版2の前端に近づけることができる。これによって、移送装置50が取り付けられる重量物1を、この重量物1の進行方向前方に設置されている重量物(後述する既設の重量物1a)に対して極力近づけられるように移送することができる。すなわち、重量物1と既設重量物1aとの隙間を、ベルト本体61の厚みよりも若干大きい程度の細い隙間とすることができる。
したがって、前記先端部71は、重量物1の移動時には、前記下床版2の前端よりも前方に突出して配置されており、重量物1が据付地点付近まで移送された後には取り外されることになる。
なお、重量物1の移送は、この重量物1を進行方向に沿って移動させる移動手段が用いられる。この移動手段としては、図示はしないが、例えばウインチ等の牽引型のものや、重機等の推進用機械が挙げられる。
なお、本実施の形態の重量物1は、山留め空間5に設置される複数の重量物のうち、二番目以降に設置される重量物とする。したがって、この重量物1よりも先に施工が行われた重量物があり、本実施の形態においては便宜上、既設の重量物1aと称する。
これら二本のベルト本体61,61は、図2に示すように、前記下床版2に装着させた時に、この下床版2に形成されたグラウトホール2aの位置とは、ずれた位置に敷き延べられるものとする。
なお、図3に示すように、このように重量物1を前記推進用機械等で移動させることによって、この重量物1は前記無端ベルト60,60上を移動することになり、この無端ベルト60,60は、前記重量物1の進行方向に沿って回転することになる。
以上のようにして、移送装置50,50を重量物1に装着して、この重量物1を据付地点付近まで移送することができる。
既設の重量物1aとの間に空間を確保したら、この空間を利用して、前記そり状板70の先端部71を取り外す。先端部71を取り外したら、このベルト本体61が持つ可撓性を利用して、このベルト本体61を下床版2の前端に近づける。
そして、ベルト本体61を下床版2の前端に近づけた状態を維持したまま、前記重量物1を、さらに前記既設の重量物1aに近づけるように移動させる。この時、重量物1と既設重量物1aとの隙間は、前記ベルト本体61の厚みよりも若干大きい程度の細い隙間となっている。
その後、ジャッキ等(図示せず)によって重量物1を持ち上げ、前記連結手段による連結を解除してから、前記ベルト本体61を撤去する。さらに、前記そり状板70の本体も撤去する。
重量物1を据付地点に据え付けたら、前記ジャッキ等を、重量物1周囲の空間を利用して撤去する。
その後、必要に応じてグラウトホール2aからグラウト材を注入し、グラウト材の固化に伴って前記下床版2と基礎コンクリート7とを密着させる。なお、本実施の形態においては、前記グラウトホール2aからグラウト材を注入するものとしたが、ドライモルタルを予め敷設しておき、その上から前記重量物1を直接据え付ける場合もある。
また、重量物の種類によっては据付地点が、工事現場である場合もあるし、施設内である場合もあり、重量物を移送可能なスペースさえあれば場所は特に限定されない。
そして、前記そり状板70によって、回転する無端ベルト60が、そり状板70の先端部71自体に引っ掛かるようなことや、前記重量物1の下床版2の前端に引っ掛かるようなことを防ぐことができ、さらに、無端ベルト60がそり状板70の下に誘導されるため、前記重量物1の移送をスムーズに行うことができる。さらに、前記下床版2と無端ベルト60とを直に接触させないことから、前記無端ベルト60の劣化を抑制できるとともに、前記重量物1を移送する際の方向性を確保できる。
また、前記ベルト本体61の一端と他端とを連結手段によって連結することで無端ベルト60を重量物1の下床版2に装着させることができ、連結手段による連結を解除し、前記ベルト本体61の一端と他端とを切り離すことによって無端ベルト60を重量物1の下床版2から取り外すことができるので、前記無端ベルト60の装着・取り外しを容易に行うことができる。
すなわち、据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して接地される矩形状の板状部を少なくとも含んで構成された本実施の形態に記載のような重量物1であれば移送が可能であり、移送装置50,50の装着・取り外しも容易に行うことができるので、汎用性にも優れる。
さらに、従来とは異なり、工事現場や施設等に大規模な移送装置を設置する必要が無くなるので、その分のコストを低減させることができる。特に、工事現場では、移送装置50自体を下床版2から取り外して撤去できることから、移送装置50の再利用が可能となるとともに、下床版2の下方に残置される残置物を極力減らすことができるので、施工コストの上昇を抑制することができる。
1a 既設の重量物
2 下床版(板状部)
2a グラウトホール
3 上床版
4 側壁
5 山留め空間
6 山留め壁
7 基礎コンクリート
50 移送装置
60 無端ベルト
61 ベルト本体
62 合成ゴム板
70 そり状板
71 先端部
72 摺動面
Claims (3)
- 据付地点まで移送された後に、この据付地点に対して接地される矩形状の板状部を少なくとも含んで構成された重量物の移送装置において、
前記重量物の板状部に、この重量物の進行方向に沿って巻き回される無端ベルトと、
前記板状部の底面と前記無端ベルトとの間に設けられるそり状板と、を備えており、
前記無端ベルトは、帯状のベルト本体と、このベルト本体の一端と他端とを切り離し自在に連結する連結手段と、を有しており、
前記そり状板の先端部は、移動時には、前記板状部の前端よりも前方に突出して配置されるとともに上方に反り返るようにして形成されていることを特徴とする重量物の移送装置。 - 前記そり状板の下面は摺動面とされていることを特徴とする請求項1に記載の重量物の移送装置。
- 請求項1または2に記載の移送装置を用いて重量物を移送する方法であって、
少なくとも二本以上の前記ベルト本体を、一端と他端とを切り離した状態で、かつ少なくとも前記板状部の両端部に位置するようにして敷き延べ、さらに、これらベルト本体の上面に、前記そり状板を、これらベルト本体の長さ方向に沿ってセットしておき、
続いて、これらそり状板の上面に前記重量物を載置し、
続いて、前記ベルト本体の一端と他端とを、前記連結手段によって連結して環状化し、
その後、前記重量物を、移動手段によって進行方向に沿って移動させて据付地点まで移送することを特徴とする重量物の移送方法。
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