JP5776824B2 - セルロースアシレートフィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂aを含有する溶液1を調製する工程(1)、
アシル基置換度が2.8より大であるセルロースアセテート樹脂bと、該セルロースアシレート層Bの平均アシル基置換度が、2.7よりも大となるように、アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂dとを混合して、該セルロースアセテート樹脂bおよびセルロースアセテート樹脂dを、前記セルロースアセテート樹脂dの含有量と、前記セルロースアセテート樹脂bの含有量の比P(セルロースアセテート樹脂d/セルロースアセテート樹脂b(質量比))が、0.01から0.4であるように含有する溶液2を調製する工程(2)、
および該溶液1と該溶液2とを用いて共流延し、該セルロースアシレート層Bの乾燥膜厚を0.5〜15μmの範囲内となるように該積層セルロースアシレートフィルムを製造する工程(3)、
を有することを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
平均アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアシレート層Aと、該層Aの両側に隣接し該層Aの平均アシル基置換度よりも大である平均アシル基置換度を有するセルロースアシレート層Bとからなる積層体は、以下の工程(1)、工程(2)、で作製された溶液1、溶液2を用い、工程(3)で、共流延により作製される。
工程(1)では、平均アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアシレート層Aの形成に用いられる、アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂aを含有する溶液1を調製する。
カラム: Shodex K806、K805、K803G(昭和電工(株)製を3本接続して使用する)
カラム温度:25℃
試料濃度: 0.1質量%
検出器: RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ: L6000(日立製作所(株)製)
流量: 1.0ml/min
校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=1000000〜500の13サンプルによる校正曲線を使用する。サンプルは、ほぼ等間隔に用いる。
工程(2)では、層Aの平均アシル基置換度よりも大である平均アシル基置換度を有するセルロースアシレート層Bの形成に用いられる溶液2を調製する。
工程(3)では、溶液1と溶液2とを用いて共流延し、積層セルロースアシレートフィルムを製造する。本発明の積層セルロースアシレートフィルムとしては、上記のように、3層以上の構成であってもよいが、3層構成(層A、層Bおよび3層目である層D)の例について下記に説明する。
本発明の積層セルロースアシレートフィルムは、各種光学機能フィルムとして利用できるが、偏光膜と積層して偏光板として好適に用いられる。
本発明の偏光板は、各種の表示装置に利用することができるが、液晶と共に用いられて、液晶表示装置として好適に用いられる。
(溶液11、21の調製)
<溶液11の組成>
セルロースアセテート樹脂a1(アシル基置換度2.4) 100部
メチレンクロライド 314部
エタノール 56部
<溶液21の組成>
セルロースアセテート樹脂b1(アシル基置換度2.9) 69部
セルロースアセテート樹脂a1(アシル基置換度2.4) 20部
メチレンクロライド 314部
エタノール 56部
上記のそれぞれの組成を有する混合物を30℃で攪拌、溶解を行い、濾過して、溶液11および21を得た。
(溶液12、22の調製)
<溶液12の組成>
セルロースアセテート樹脂a2(アシル基置換度2.4) 100部
メチレンクロライド 314部
エタノール 56部
<溶液22の組成>
セルロースアセテート樹脂b2(アシル基置換度2.9) 69部
セルロースアセテート樹脂a2(アシル基置換度2.4) 1部
上記積層セルロースアシレートフィルム1(セルロースアセテート樹脂c)19.2部
メチレンクロライド 314部
エタノール 56部
上記のそれぞれの組成を有する混合物を30℃で攪拌、溶解を行い、濾過して、溶液12および22を得た。
上記積層セルロースアシレートフィルム2の作製において、上記溶液22の上記積層セルロースアシレートフィルム1の量を変えて、セルロースアセテート樹脂a2とセルロースアセテート樹脂b2との含有量の比Pが、表1に示す値となるようにした他は、上記積層セルロースアシレートフィルム2の作製と同様にして、積層セルロースアシレートフィルム3〜9を作製した。
上記積層セルロースアシレートフィルム1の作製において、上記溶液12のセルロースアセテート樹脂b1とセルロースアセテート樹脂a1とのアシル基置換度を、表1に示す値となるようにし、表1に示す構成になるようにした他は、上記積層セルロースアシレートフィルム1の作製と同様にして、積層セルロースアシレートフィルム10〜21を作製した。
積層セルロースアシレートフィルム2の作製において、層Dを設けず(ダイのスリットの一つは使用せず)、その他は、表1に示した構成になるようにして、2層構成である積層セルロースアシレートフィルム22〜25を作製した。
上記積層セルロースアシレートフィルム2の作製において、上記溶液22の組成を下記のようにした他は、積層セルロースアシレートフィルム2の作製と同様にして、積層セルロースアシレートフィルム26を作製した。
セルロースアセテート樹脂a2(アシル基置換度2.4) 10部
上記積層セルロースアシレートフィルム1(セルロースアセテート樹脂c) 10部
メチレンクロライド 314部
エタノール 56部
上記積層セルロースアシレートフィルムについて、下記の評価を行った。
(動摩擦係数(長尺製膜性))
下記のように、動摩擦係数を測定し滑性を評価し、長尺製膜性の指標とした。
(表面粗さ)
また、積層セルロースアシレートフィルムの表面について、WYKO社製の表面粗さ測定器HD3300を用いて表面粗さRaを測定した。
上記積層セルロースアシレートフィルムの層D側を60℃の2mol/LのNaOH水溶液に90秒浸漬後、その後常温水で水洗して、80℃で乾燥しそれぞれの片面鹸化処理した光学フィルムを得た。別に120μmの厚さのポリビニルアルコールをヨウ素1質量部、ホウ酸4質量部を含む水溶液100質量部に浸漬し、50℃で4倍に長尺方向に延伸した偏光膜を用意した。この偏光膜の片面に、上記鹸化処理した光学フィルムの鹸化処理面を、完全鹸化型のポリビニルアルコール5質量%水溶液粘着剤で貼り合わせ、偏光板を作製した。尚、2層構成の場合には、層A側と偏光膜を貼り合わせ偏光板とした。
偏光度変化率(%)=((H0−H90)/(H0+H90))1/2×100偏光度変化量=P0−P1000H0:平行透過率H90:直行透過率P0:強制劣化前の偏光度P1000:強制劣化1000時間後の偏光度◎:偏光度変化率10%未満○:偏光度変化率10%以上25%未満×:偏光度変化率25%以上。
官能評価により測定した。○は、剥がそうとして剥がれない、×は、簡単に剥がれることを意味する。
下記のように液晶表示装置の正面コントラスト評価を行い、コントラスト性を評価した。1000以上が実用的に良好な範囲である。
正面コントラスト=(表示装置の法線方向から測定した白表示の輝度)/(表示装置の法線方向から測定した黒表示の輝度)
上記評価結果を下記表に示す。
11 口金部分
13、14、15 スリット
16 金属支持体
17 溶液2
18 溶液1
19 溶液3
20 積層セルロースアシレートフィルムウェブ
21 層A
22 層B
23 層D
Claims (10)
- 平均アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアシレート層Aと、該セルロースアシレート層Aの両側に隣接し該セルロースアシレート層Aの平均アシル基置換度よりも大である平均アシル基置換度を有するセルロースアシレート層Bとからなる3層構成の積層体を有する積層セルロースアシレートフィルムを製造する、セルロースアシレートフィルムの製造方法であって、
アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂aを含有する溶液1を調製する工程(1)、
アシル基置換度が2.8より大であるセルロースアセテート樹脂bと、該セルロースアシレート層Bの平均アシル基置換度が、2.7よりも大となるように、アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂dとを混合して、該セルロースアセテート樹脂bおよびセルロースアセテート樹脂dを、前記セルロースアセテート樹脂dの含有量と、前記セルロースアセテート樹脂bの含有量の比P(セルロースアセテート樹脂d/セルロースアセテート樹脂b(質量比))が、0.01から0.4であるように含有する溶液2を調製する工程(2)、
および該溶液1と該溶液2とを用いて共流延し、該セルロースアシレート層Bの乾燥膜厚を0.5〜15μmの範囲内となるように該積層セルロースアシレートフィルムを製造する工程(3)、
を有することを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。 - 前記工程(3)が、前記セルロースアシレート層Bの乾燥膜厚を1〜10μmの範囲内となるように前記積層セルロースアシレートフィルムを製造することを特徴とする請求項1に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記積層セルロースアシレートフィルムの膜厚が、55〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記工程(2)が、前記アシル基置換度が2.8より大であるセルロースアセテート樹脂bと、セルロースアセテート樹脂bおよびセルロースアセテート樹脂dを含有するセルロースアセテート樹脂cとを混合する工程を有する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記工程(2)が、前記アシル基置換度が2.8より大であるセルロースアセテート樹脂bと、前記アシル基置換度が2.7以下であるセルロースアセテート樹脂dと、前記セルロースアセテート樹脂bおよびセルロースアセテート樹脂dを含有するセルロースアセテート樹脂cとを混合する工程を有する、ことを特徴とする請求項4に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記セルロースアセテート樹脂cのアシル基置換度が、前記積層セルロースアシレートフィルムの平均アシル基置換度と同じであることを特徴とする請求項4または5に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記セルロースアセテート樹脂cが、前記積層セルロースアシレートフィルムであることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記セルロースアセテート樹脂cが、前記積層セルロースアシレートフィルムを破砕した破砕品であることを特徴とする請求項7に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記セルロースアシレート層Aの平均アシル基置換度と前記セルロースアセテート樹脂bのアシル基置換度の差が0.25以上であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
- 前記セルロースアシレート層Aの平均アシル基置換度が、2.5以下であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
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