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JP5811069B2 - 巡回型a/d変換器 - Google Patents
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JP5811069B2 - 巡回型a/d変換器 - Google Patents

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本発明は、巡回型A/D変換器に関するものである。
従来、信号電圧Vinを巡回させて(マルチプライングA/D変換器に複数回通過させて)信号電圧Vinを2倍、4倍・・といったように増幅する増幅動作を実行し、その後、その増幅電圧を巡回させて(マルチプライングA/D変換器にA/D変換を複数回実行させて)A/D変換動作を実行するA/D変換器が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−104142号公報
上記特許文献1に記載された装置は、オフセット調整機能を有していないため、オフセット調整を行うためには、別途、マルチプライングD/A変換器の前段、またはマルチプライングD/A変換器の後段に、オペアンプや加算回路等を有するオフセット調整回路を備える必要がある。しかし、このようなオフセット調整回路を備えると、部品点数が増加して回路規模が大きくなってしまうといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、オペアンプや加算回路等を有するオフセット調整回路を備えることなく、オフセットを調整できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、演算増幅器(23)と、第1のキャパシタ(CF)と、第2のキャパシタ(CS10、CS11)と、第1、第2のキャパシタ群および演算増幅器(23)の接続を切り替えるために設けられた複数のスイッチと、これらのスイッチ群のオンオフを制御する制御回路(30)と、を備え、制御回路(30)は、第1のフェーズで、第1のキャパシタ(CF)および第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端を外部信号入力端子(2)に接続し、第1のキャパシタ(CF)の他端を演算増幅器(23)の入力端子に接続するとともに、第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を接地端子に接続し、次の第2のフェーズで、第1のキャパシタ(CF)の一端を演算増幅器(23)の出力端子に接続し、第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端をリファレンス電圧(Vrefm、Vrefp)が印加される第1リファレンス電圧入力端子に接続し、第1のキャパシタ(CF)の他端および第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を演算増幅器(23)の入力端子に接続し、次の第3のフェーズで、第1のキャパシタ(CF)の一端および第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端を演算増幅器(23)の出力端子に接続し、第1のキャパシタの他端を演算増幅器(23)の入力端子に接続するとともに、第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を接地端子に接続し、次の第4のフェーズで、第1のキャパシタ(CF)の一端を演算増幅器(23)の出力端子に接続し、第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端をリファレンス電圧入力端子に接続するとともに、第1のキャパシタ(CF)の他端および第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を演算増幅器(23)の入力端子に接続し、第3〜第4のフェーズを、1回、または複数回順次繰り返し実施して演算増幅器(23)の出力端子より外部信号入力端子に印加される電圧を増幅した電圧を出力させる巡回型A/D変換器であって、演算増幅器(23)の入力端子に一端が接続された第3のキャパシタ(CO)と、制御回路(30)の制御に応じて第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)または第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に切り替えるスイッチ(S30)と、を備え、制御回路(30)は、第1のフェーズから第2のフェーズへの移行時および第3のフェーズから第4のフェーズへの移行時の少なくとも一方で、第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を切り替えるようにスイッチ(S30)を制御することを特徴としている。
このような構成によれば、演算増幅器(23)の入力端子に一端が接続された第3のキャパシタ(CO)と、制御回路(30)の制御に応じて第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)または第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に切り替えるスイッチ(S30)と、を備え、制御回路(30)は、第1のフェーズから第2のフェーズへの移行時および第3のフェーズから第4のフェーズへの移行時の少なくとも一方で、第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を切り替えるようにスイッチ(S30)が制御され、これにより外部信号入力端子(2)に印加される電圧に含まれるオフセット電圧が調整されるので、オペアンプや加算回路等を有するオフセット調整回路を備えることなく、オフセットを調整することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る巡回型A/D変換器の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る巡回型A/D変換器に含まれる1.5ビットA/D変換器の回路構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る巡回型A/D変換器に含まれる可変容量コンデンサの構成を示す図である。 第1実施形態に係る巡回型A/D変換器の動作タイミングを示す図である。 第1実施形態における各フェーズにおけるマルチプライングD/A変換器の等価回路を示す図である。 第2実施形態に係る巡回型A/D変換器の動作タイミングを示す図である。 第2実施形態における各フェーズにおけるマルチプライングD/A変換器の等価回路を示す図である。 変形例について説明するための図である。 変形例について説明するための図である。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図5を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る巡回型A/D変換器の構成を示している。この巡回型A/D変換器27は、信号入力端子2に入力された信号電圧Vinを増幅し、その増幅した電圧をA/D変換してNビットのA/D変換コードを出力するものであり、MビットのA/D変換回路3、MビットのマルチプライングD/A変換器28、スイッチ6、制御回路30、オフセット調整回路40、制御回路51、不揮発性メモリ52から構成されている。
図2は、A/D変換回路3の構成を示している。A/D変換回路3は、Vrefp(5V)とVrefm(0V)を基準電圧とし、M=1.5ビットつまり3値のデジタル変換値0、1、2(=00、01、10)を出力するようになっている。
具体的には、基準電圧VrefpとVrefmの差電圧を抵抗R0、R1、R2で分圧し、抵抗R0とR1、抵抗R1とR2の各接続点は、それぞれコンパレータCMP1、CMP2の非反転入力端子に接続されている。コンパレータCMP1、CMP2の反転入力端子には、スイッチ6を介して電圧が入力されている。ここで、抵抗R0、R1、R2の抵抗値としては、抵抗R1を所定の抵抗値R[Ω]としたときに、抵抗R0とR2を1.5R[Ω]となるように設定している。
コンパレータCMP1、CMP2から出力されるハイレベルまたはロウレベルを有する出力信号はラッチ回路15に入力される。ラッチ回路15は、ラッチ信号がハイレベルになると、その時のコンパレータCMP1、CMP2の出力信号を保持して、その保持した出力信号をエンコーダ16に出力する。また、エンコーダ16は、ラッチ回路15からの信号に基づいて3値のA/D変換コードを生成して出力する。
図1に示したように、マルチプライングD/A変換器28は、演算増幅器23、コンデンサCS10、CS11、CFおよびスイッチS10、S11、S18〜S20から構成されている。各コンデンサCS10、CS11の一端(共通側電極)はコモンライン25およびスイッチS19を介して演算増幅器23の反転入力端子に接続され、他端(非共通側電極)はスイッチS10、S11を介して複数の基準電圧線(Vrefp(5V)、Vrefm(0V)の各電圧線)およびスイッチ6の共通接点のうちの何れかに接続されるようになっている。
コンデンサCS10、CS11は、それぞれ静電容量CS/2を有しており、コンデンサCFは、静電容量CFを有している。また、並列接続されたコンデンサCS10、CS11の静電容量CSは、コンデンサCFの静電容量CFと同じ値となっている。
演算増幅器23の反転入力端子と出力端子との間にはスイッチS18が接続されており、スイッチ6と演算増幅器23の反転入力端子との間には、コンデンサCFが接続されている。また、コモンライン25と接地端子との間には、スイッチS20が接続されている。
オフセット調整回路40は、信号入力端子2より入力される入力信号に含まれるオフセットを調整するものであり、可変容量コンデンサCOとスイッチS30により構成されている。可変容量コンデンサCOには、不揮発性メモリ52に記憶された情報に従って動作する制御回路51が接続されている。
可変容量コンデンサCOの一端は、コモンライン25に接続され、可変容量コンデンサCOの他端は、スイッチS30を介して第1の電圧Vtrimとなる第1の端子7と第2の電位GNDとなる第2の端子8のいずれか一方に接続されるようになっている。
スイッチS30は、制御回路30からの信号に応じて可変容量コンデンサCOの他端の接続先を切り替える。
可変容量コンデンサCOの静電容量ΔCは、制御回路51より出力されるNビットの調整信号に応じて変化するように構成されている。
図3に、可変容量コンデンサCOの構成を示す。可変容量コンデンサCOは、n個のコンデンサC41〜C4nと、n個のスイッチS41〜S4nにより構成されている。
なお、オフセット調整量の分解能を上げるため、各コンデンサC41〜C4nの静電容量値を異ならせている。本実施形態では、コンデンサC42の静電容量値をコンデンサC41の静電容量値の2倍、コンデンサC43の静電容量値をコンデンサC42の静電容量値の2倍、コンデンサC44の静電容量値をコンデンサC43の静電容量値の2倍・・といったように各コンデンサC41〜C4nの静電容量値を重み付けしている。
制御回路51より出力されるNビットの調整信号に応じて各スイッチS41〜S4nをオンオフさせることで、可変容量コンデンサCOの静電容量ΔCを高分解能で調整することができる。
なお、可変容量コンデンサCOの静電容量ΔCが所望の値となるような調整信号が出力されるようなデータを不揮発性メモリ52に記憶させることで、それ以降、可変容量コンデンサCOの静電容量ΔCを所望の値に設定することが可能となる。
次に、図4および図5を参照しながら巡回型A/D変換器13の動作を説明する。図4には、動作タイミングが示されており、図5(a)〜(d)には、各フェーズにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路が示されている。なお、図5(a)〜(d)には、並列接続されたコンデンサCS10、CS11を1つのコンデンサCSとして示してある。本実施形態において、並列接続された各コンデンサCS10、CS11から成る静電容量CSとコンデンサCFの静電容量CFは同じ値となっている。すなわち、図5(a)〜(d)中に示されているコンデンサCSの静電容量は、コンデンサCFの静電容量と同じ値となる。
制御回路30は、A/D変換回路3とスイッチS10、S11、S18〜S20を制御して、図4に示すように信号電圧Vinを1回巡回させて(マルチプライングD/A変換器14に2回通過させて)増幅、オフセット調整動作を実行し、その後、その増幅電圧を9回巡回させて(A/D変換回路3にA/D変換を10回実行させて)10ビットのA/D変換動作を実行する。
(増幅、オフセット調整動作)
制御回路30は、A/D変換動作に先立って増幅動作を実行する。まず、フェーズAでは、スイッチS30を第1の端子7側(第1の電位であるVtrim側)、スイッチ6を信号入力端子2側(信号電圧Vin側)、スイッチS18をオン、スイッチS10、S11をスイッチ6側に切り替え、スイッチS20をオン、スイッチS19をオフとし、コンデンサCFとCS10、CS11に信号電圧Vinで電荷設定をする(Sampling)。
このフェーズAにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図5(a)に示す。ここで、信号入力端子2に印加される電圧には、信号電圧Vinだけでなくオフセット電圧Vofsも含まれる。すなわち、信号入力端子2に印加される電圧はVin+Vofsと表すことができる。
次のフェーズBでは、スイッチS30を第2の端子8側(第2の電位であるGND側)、スイッチS18、S20をオフとした後、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をVrefm側に切り替え、スイッチS19をオンとし、マルチプライングD/A変換器28を増幅動作させるとともにオフセット調整を行う(Amp(1)&オフセット調整)。
このフェーズBにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図5(b)に示す。演算増幅器23の反転入力端子と非反転入力端子の間の電位が等しくなる点と、フェースAとフェーズBとの間では電荷保存則によりコンデンサCS10、11とコンデンサCFの電荷が保存される点から、コンデンサCS10、11から成る静電容量をCS、コンデンサCFの静電容量をCF、演算増幅器23の出力電圧をVout1、コンデンサCOの静電容量をΔCとすると、数式1が成立する。また、この数式1より、出力電圧Vout1は、数式2のように表すことができる。
(CF+CS)・(Vin+Vofs)+ΔC・Vtrim=CS・Vrefm+CF・Vout1…(数式1)
Vout1=(CF+CS)/CF・(Vin+Vofs)+ΔC/CF・Vtrim−CS/CF・Vrefm…(数式2)
ここで、Vrefmが0Vに設定されているものとして、Vrefm=0(V)とし、並列接続された各コンデンサCS10、CS11の静電容量CSとコンデンサCFの静電容量CFは同じ値であることから、CS=CFとすると、出力電圧Vout1は、数式3のように表すことができる。
Vout1=2・(Vin+Vofs)+ΔC/CF・Vtrim…(数式3)
この数式3において、右辺の第1項である「2・(Vin+Vofs)」は、入力信号が2倍に増幅されることを示しており、右辺の第2項である「ΔC/CF・Vtrim」は、オフセット調整回路40によるオフセット調整量を示している。
次のフェーズCでは、スイッチS30を第2の端子8側(第2の電位であるGND側)、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をスイッチ6側に切り替え、スイッチS18をオフ、スイッチS20をオン、スイッチS19をオフとし、コンデンサCFとCS10、CS11に信号電圧Vout1で電荷設定をする(Sampling)。このフェーズCにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図5(c)に示す。
次のフェーズDでは、スイッチS30を第2の端子8側(第2の電位であるGND側)、スイッチS18、S20をオフとした後、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をVrefm側に切り替え、スイッチS19をオンとし、マルチプライングD/A変換器28を増幅動作させるとともにオフセット調整を行う(Amp(2)&オフセット調整)。
このフェーズDにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図5(d)に示す。ここでも、演算増幅器23の反転入力端子と非反転入力端子の間の電位が等しくなる点と、フェーズとフェーズとの間では電荷保存則によりコンデンサCS10、11とコンデンサCFの電荷が保存される点から、演算増幅器23の出力電圧をVout2、コンデンサCOの静電容量をΔCとすると、数式4が成立する。また、この数式4より、出力電圧Vout2は、数式5のように表すことができる。
(CF+CS)・Vout1=CS・Vrefm+CF・Vout2…(数式4)
Vout2=(CF+CS)/CF・Vout1−CS/CF・Vrefm…(数式5)
ここで、Vrefmが0Vに設定されているものとして、Vrefm=0(V)とし、コンデンサCSの静電容量とコンデンサCFの静電容量と同じ値となっていることから、CS=CFとすると、出力電圧Vout2は、数式6のように表すことができる。更に、出力電圧Vout2は、数式3、数式6より、数式7のように表すことができる。
Vout2=2・Vout1…(数式6)
Vout2=4・(Vin+Vofs)+2・ΔC/CF・Vtrim…(数式7)
この数式7において、右辺の第1項である「4(Vin+Vofs)」は、入力信号が4倍に増幅されることを示しており、右辺の第2項である「2・ΔC/CF・Vtrim」は、オフセット調整回路40によるオフセット調整量を示している。すなわち、右辺の第2項に含まれる「2・ΔC/CF・Vtrim」により、信号入力端子2に印加される電圧に含まれるオフセット電圧Vofsをキャンセルし、オフセット電圧Vofsによる出力電圧をVoutへの影響を低減することができる。増幅動作は、スイッチ19をオフして増幅動作をホールドした時点で終了する。
(A/D変換動作)
制御回路30は、A/D変換回路3のラッチ回路15に対しハイレベルのラッチ信号を出力する。そして、スイッチS10、S11をスイッチ6側に切り替え、スイッチS20をオンしてコンデンサCS10、CS11に増幅電圧で電荷設定をする(Sampling)。電荷設定が完了すると、スイッチS20をオフし、その後スイッチS19をオンするとともにA/D変換回路3のA/D変換値に応じてスイッチS10、S11をVrefp側またはVrefm側に切り替えて電荷再分配を実行する(MD/A(1))。
制御回路30は、電荷再分配が完了すると、スイッチS19をオフして増幅電圧をホールドし、その増幅電圧をマルチプライングD/A変換器2に巡回させる。本実施形態では、増幅電圧をマルチプライングD/A変換器2に9回巡回させて(A/D変換回路3にA/D変換動作を10回実行させて)最終的にN=10ビットのA/D変換コードを出力する。
前述したオフセット調整回路40によるオフセット調整量を調整するための調整信号は、調整行程時に決定され、書き込みツールを用いて不揮発性メモリ52に記憶される。次回以降、巡回型A/D変換器の電源がオンしたときに、制御回路51は不揮発性メモリ52に記憶されたデータを読み出して、Nビットの調整信号が出力されるようになっている。このように、調整行程で一度オフセット調整すれば、その後は電源を投入するたびにオフセットが自動的に調整されるようになっている。
上記した構成によれば、演算増幅器23と、第1のキャパシタCFと、第2のキャパシタCS10、CS11と、第1、第2のキャパシタ群および演算増幅器23の接続を切り替えるために設けられた複数のスイッチと、これらのスイッチ群のオンオフを制御する制御回路30と、を備え、制御回路30は、第1のフェーズ(フェーズA)で、第1のキャパシタCFおよび第2のキャパシタCS10、CS11の一端を外部信号入力端子2に接続し、第1のキャパシタCFの他端を演算増幅器23の入力端子に接続するとともに、第2のキャパシタCS10、CS11の他端を接地端子に接続し、次の第2のフェーズ(フェーズB)で、第1のキャパシタCFの一端を演算増幅器23の出力端子に接続し、第2のキャパシタCS10、CS11の一端をリファレンス電圧Vrefm、Vrefpが印加される第1リファレンス電圧入力端子に接続し、第1のキャパシタCFの他端および第2のキャパシタCS10、CS11の他端を演算増幅器23の入力端子に接続し、次の第3のフェーズ(フェーズC)で、第1のキャパシタCFの一端および第2のキャパシタCS10、CS11の一端を演算増幅器23の出力端子に接続し、第1のキャパシタの他端を演算増幅器23の入力端子に接続するとともに、第2のキャパシタCS10、CS11の他端を接地端子に接続し、次の第4のフェーズ(フェーズD)で、第1のキャパシタCFの一端を演算増幅器23の出力端子に接続し、第2のキャパシタCS10、CS11の一端をリファレンス電圧入力端子に接続するとともに、第1のキャパシタCFの他端および第2のキャパシタCS10、CS11の他端を演算増幅器23の入力端子に接続し、第3〜第4のフェーズを、1回、または複数回順次繰り返し実施して演算増幅器23の出力端子より外部信号入力端子に印加される電圧を増幅した電圧を出力させる巡回型A/D変換器であって、演算増幅器23の入力端子に一端が接続された第3のキャパシタCOと、制御回路30の制御に応じて第3のキャパシタCOの他端の接続先を第1の電位Vtrimとなる第1の端子7または第2の電位GNDとなる第2の端子8に切り替えるスイッチS30と、を備え、制御回路30は、第1のフェーズから第2のフェーズへの移行時および第3のフェーズから第4のフェーズへの移行時の少なくとも一方で、第3のキャパシタCOの他端の接続先を切り替えるようにスイッチS30が制御され、これにより外部信号入力端子2に印加される電圧に含まれるオフセット電圧が調整されるので、オペアンプや加算回路等を有するオフセット調整回路を備えることなく、オフセットを調整することができる。
なお、制御回路30は、第1のフェーズ(フェーズA)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第1の電位Vtrimとなる第1の端子7に接続し、第2のフェーズ(フェーズB)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第1の電位Vtrimよりも電位の低い第2の電位GNDとなる第2の端子8に接続するようにスイッチS30を制御することで、演算増幅器23の出力電圧を−側に調整することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図6〜7を参照しながら説明する。本実施形態に係る巡回型A/D変換器の構成は、図1に示したものと同じである。上記第1実施形態では、フェーズAにて、スイッチS30をVtrim側に接続した後、フェーズB〜Cにて、スイッチS30をGND側に接続するようにして、フェーズAからフェーズBへの移行時に+の極性にオフセット調整を調整したが、本実施形態では、フェーズAにて、スイッチS30をGND側に接続した後、フェーズB、Cにて、スイッチS30をVtrim側に接続するとともに、フェーズDにて、スイッチS30をGND側に接続するようにして、フェーズAからフェーズBへの移行時に−の極性にオフセット調整し、フェーズCからフェーズDへの移行時に+の極性にオフセット調整する。また、フェーズAからフェーズBへの移行時と、フェーズCからフェーズDへの移行時とで、オフセット調整量の調整量を異ならせる。
本実施形態において、制御回路30は、A/D変換回路3とスイッチS10、S11、S18〜S20を制御して、図6に示すように信号電圧Vinを1回巡回させて(マルチプライングD/A変換器14に2回通過させて)増幅、オフセット調整動作を実行し、その後、その増幅電圧を9回巡回させて(A/D変換回路3にA/D変換を10回実行させて)10ビットのA/D変換動作を実行する。
(増幅、オフセット調整動作)
制御回路30は、A/D変換動作に先立って増幅動作を実行する。まず、フェーズAでは、スイッチS30を第2の端子8側(第2の電位であるGND側)、スイッチ6を信号入力端子2側(信号電圧Vin側)、スイッチS18をオン、スイッチS10、S11をスイッチ6側に切り替え、スイッチS20をオン、スイッチS19をオフとし、コンデンサCFとCS10、CS11に信号電圧Vinで電荷設定をする(Sampling)。
このフェーズAにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図7(a)に示す。ここで、信号入力端子2に印加される電圧には、信号電圧Vinだけでなくオフセット電圧Vofsも含まれる。すなわち、信号入力端子2に印加される電圧はVin+Vofsと表すことができる。
次のフェーズBでは、スイッチS30を第1の端子7側(第1の電位であるVtrim側)、スイッチS18、S20をオフとした後、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をVrefm側に切り替え、スイッチS19をオンとし、マルチプライングD/A変換器28を増幅動作させるとともにオフセット調整を行う(Amp(1)&オフセット調整)。
このフェーズBにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図7(b)に示す。演算増幅器23の反転入力端子と非反転入力端子の間の電位が等しくなる点と、フェースAとフェーズBとの間では電荷保存則によりコンデンサCS10、11とコンデンサCFの電荷が保存される点から、コンデンサCS10、11から成る静電容量をCS、コンデンサCFの静電容量をCF、演算増幅器23の出力電圧をVout1、コンデンサCOの静電容量をΔC1とすると、数式8が成立する。また、この数式8より、出力電圧Vout1は、数式9のように表すことができる。
(CF+CS)・(Vin+Vofs)=CS・Vrefm+ΔC1・Vtrim+CF・Vout1…(数式8)
Vout1=(CF+CS)/CF・(Vin+Vofs)−ΔC1/CF・Vtrim−CS/CF・Vrefm…(数式9)
ここで、Vrefmが0Vに設定されているものとして、Vrefm=0(V)とし、並列接続された各コンデンサCS10、CS11の静電容量CSとコンデンサCFの静電容量CFは同じ値であることから、CS=CFとすると、出力電圧Vout1は、数式10のように表すことができる。
Vout1=2・(Vin+Vofs)−ΔC1/CF・Vtrim…(数式10)
この数式10において、右辺の第1項である「2・(Vin+Vofs)」は、入力信号が2倍に増幅されることを示しており、右辺の第2項である「−ΔC1/CF・Vtrim」は、オフセット調整回路40によるオフセット調整量を示している。
次のフェーズCでは、スイッチS30を第1の端子7側(第1の電位であるVtrim側)、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をスイッチ6側に切り替え、スイッチS18をオフ、スイッチS20をオン、スイッチS19をオフとし、コンデンサCFとCS10、CS11に信号電圧Vout1で電荷設定をする(Sampling)。また、コンデンサCOの静電容量をΔC2とする。このフェーズCにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図7(c)に示す。
次のフェーズDでは、スイッチS30を第2の端子8側(第2の電位であるGND側)、スイッチS18、S20をオフとした後、スイッチ6をマルチプライングD/A変換器28側、スイッチS10、S11をVrefm側に切り替え、スイッチS19をオンとし、マルチプライングD/A変換器28を増幅動作させるとともにオフセット調整を行う(Amp(2)&オフセット調整)。
このフェーズDにおけるマルチプライングD/A変換器28の等価回路を図7(d)に示す。ここでも、演算増幅器23の反転入力端子と非反転入力端子の間の電位が等しくなる点と、フェースAとフェーズBとの間では電荷保存則によりコンデンサCS10、11とコンデンサCFの電荷が保存される点から、演算増幅器23の出力電圧をVout2、コンデンサCOの静電容量をΔC2とすると、数式11が成立する。また、この数式11より、出力電圧Vout2は、数式12のように表すことができる。
(CF+CS)・Vout1+ΔC2・Vtrim=CS・Vrefm+CF・Vout2…(数式11)
Vout2=(CF+CS)/CF・Vout1+ΔC2/CF・Vtrim−CS/CF・Vrefm…(数式12)
ここで、Vrefmが0Vに設定されているものとして、Vrefm=0(V)とし、コンデンサCSの静電容量とコンデンサCFの静電容量と同じ値となっていることから、CS=CFとすると、出力電圧Vout2は、数式13のように表すことができる。更に、出力電圧Vout2は、数式14のように表すことができる。
Vout2=2・Vout1+ΔC2/CF・Vtrim…(数式13)
Vout2=4・(Vin+Vofs)+(−2・ΔC1+ΔC2)/CF・Vtrim…(数式14)
この数式14において、右辺の第1項である「4(Vin+Vofs)」は、入力信号が4倍に増幅されることを示しており、右辺の第2項である「(−2・ΔC1+ΔC2)/CF・Vtrim」は、オフセット調整回路40によるオフセット調整量を示している。すなわち、右辺の第2項に含まれる「(−2・ΔC1+ΔC2)/CF・Vtrim」により、信号入力端子2に印加される電圧に含まれるオフセット電圧Vofsをキャンセルし、オフセット電圧Vofsによる出力電圧をVoutへの影響を低減することができる。増幅動作は、スイッチ19をオフして増幅動作をホールドした時点で終了する。
この後のA/D変換動作については、上記第1実施形態と同様であるため、動作説明を省略する。
制御回路30は、第1のフェーズ(フェーズA)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第2の電位GNDとなる第2の端子8に接続し、第2のフェーズ(フェーズB)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第2の電位GNDよりも電位の高い第1の電位Vtrimとなる第1の端子7に接続するようにスイッチS30を制御することで、演算増幅器23の出力電圧を−側に調整することができる。
また、制御回路30は、第3のフェーズ(フェーズC)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第1の電位Vtrimとなる第1の端子7に接続し、第4のフェーズ(フェーズC)では第3のキャパシタCOの他端の接続先を第1の電位Vtrimよりも電位の低い第2の電位GNDとなる第2の端子8に接続するようにスイッチS30を制御することで、演算増幅器23の出力電圧を+側に調整することができる。
また、第3のキャパシタCOの容量値を可変させる第2の制御回路51を備え、第1のフェーズから第2のフェーズへの移行時および第3のフェーズから第4のフェーズへの移行時の両方で、第3のキャパシタCOの他端の接続先が切り替えられる場合、第2の制御回路51は、第3のキャパシタCOの容量値を異ならせるので、オフセット調整量の分解能をより大きくすることができ、高精度でオフセット調整を行うことができる。
(その他の実施形態)
例えば、上記第1実施形態では、フェーズAにて、スイッチS30をVtrim側に接続した後、フェーズB〜Cにて、スイッチS30をGND側に接続するようにして、フェーズAからフェーズBへの移行時に+の極性にオフセット調整を調整したが、例えば、図8(a)に示すように、フェーズAにて、スイッチS30をGND側に接続した後、フェーズB〜Dにて、スイッチS30をVtrim側に接続するようにして、フェーズAからフェーズBへの移行時に−の極性にオフセット調整を調整することもできる。また、図8(b)に示すように、フェーズAにて、スイッチS30をVtrim側に接続した後、フェーズBにて、スイッチS30をGND側に接続した後、フェーズCにて、再度、スイッチS30をVtrim側に接続した後、フェーズDにて、スイッチS30をGND側に接続するようにして、フェーズAからフェーズBへの移行時と、フェーズCからフェーズDへの移行時の両方で+の極性にオフセット調整を調整することもできる。なお、スイッチS30の接続先とオフセット調整の極性の関係を図9に示す。この図に示すように、スイッチS30の接続先により+の極性にオフセット調整を行ったり、−の極性にオフセット調整を行ったりすることが可能である。
また、上記第1、第2実施形態では、第1の電位としてVtrim、第2の電位としてGNDとしたが、第1の電位と第2の電位をぞれぞれ任意の電位に設定できるように構成してもよい。この場合、第1の電位と第2の電位差によって、調整オフセット量を任意に変えることができる。また、例えば、第1の電位としてVrefp、第2の電位としてVrefmとすることも可能である。
また、上記実施形態では、増幅動作を2回行う場合を例に説明したが、増幅動作の回数は2回に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、並列接続されたコンデンサCS10、CS11の静電容量CSと、コンデンサCFの静電容量CFを同じ値として、2回の増幅動作で4倍の出力電圧が得られるように構成したが、各コンデンサの静電容量値は必ずしもこのような関係としなくてもよい。なお、静電容量CFと静電容量CFの比率により任意の増幅度とすることが可能である。例えば、CS=3CFとした場合、1回の増幅動作で4倍の増幅が可能である。
3 A/D変換回路
6 スイッチ
27 巡回型A/D変換器
28 マルチプライングD/A変換器
30 制御回路
40 オフセット調整回路
51 制御回路
52 不揮発性メモリ
S30 スイッチ
CO 可変容量コンデンサ

Claims (6)

  1. 演算増幅器(23)と、第1のキャパシタ(CF)と、第2のキャパシタ(CS10、CS11)と、前記第1、第2のキャパシタ群および前記演算増幅器(23)の接続を切り替えるために設けられた複数のスイッチと、これらのスイッチ群のオンオフを制御する制御回路(30)と、を備え、
    前記制御回路(30)は、
    第1のフェーズで、前記第1のキャパシタ(CF)および前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端を外部信号入力端子(2)に接続し、前記第1のキャパシタ(CF)の他端を前記演算増幅器(23)の入力端子に接続するとともに、前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を接地端子に接続し、
    次の第2のフェーズで、前記第1のキャパシタ(CF)の一端を前記演算増幅器(23)の出力端子に接続し、前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端をリファレンス電圧(Vrefm、Vrefp)が印加される第1リファレンス電圧入力端子に接続し、前記第1のキャパシタ(CF)の他端および前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を前記演算増幅器(23)の入力端子に接続し、
    次の第3のフェーズで、前記第1のキャパシタ(CF)の一端および前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端を前記演算増幅器(23)の出力端子に接続し、前記第1のキャパシタの他端を前記演算増幅器(23)の入力端子に接続するとともに、前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を接地端子に接続し、
    次の第4のフェーズで、前記第1のキャパシタ(CF)の一端を前記演算増幅器(23)の出力端子に接続し、前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の一端を前記リファレンス電圧入力端子に接続するとともに、前記第1のキャパシタ(CF)の他端および前記第2のキャパシタ(CS10、CS11)の他端を前記演算増幅器(23)の入力端子に接続し、
    前記第3〜第4のフェーズを、1回、または複数回順次繰り返し実施して前記演算増幅器(23)の出力端子より前記外部信号入力端子に印加される電圧を増幅した電圧を出力させる巡回型A/D変換器であって、
    前記演算増幅器(23)の入力端子に一端が接続された第3のキャパシタ(CO)と、
    前記制御回路(30)の制御に応じて前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)または第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に切り替えるスイッチ(S30)と、を備え、
    前記制御回路(30)は、
    前記第1のフェーズから前記第2のフェーズへの移行時および前記第3のフェーズから前記第4のフェーズへの移行時の少なくとも一方で、前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を切り替えるように前記スイッチ(S30)を制御することを特徴とする巡回型A/D変換器。
  2. 前記制御回路(30)は、前記第1のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)に接続し、前記第2のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第1の電位(Vtrim)よりも電位の低い第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に接続するように前記スイッチ(S30)を制御することを特徴とする請求項1に記載の巡回型A/D変換器。
  3. 前記制御回路(30)は、前記第3のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)に接続し、前記第4のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第1の電位(Vtrim)よりも電位の低い第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に接続するように前記スイッチ(S30)を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の巡回型A/D変換器。
  4. 前記制御回路(30)は、前記第1のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第2の電位(GND)となる第2の端子(8)に接続し、前記第2のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第2の電位(GND)よりも電位の高い第1の電位(Vtrim)となる第1の端子(7)に接続するように前記スイッチ(S30)を制御することを特徴とする請求項1に記載の巡回型A/D変換器。
  5. 前記制御回路(30)は、前記第3のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第2の電位(GND)となる第2の端子に接続し、前記第4のフェーズでは前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先を前記第1の電位(Vtrim)となる第1の端子に接続するように前記スイッチ(30)を制御することを特徴とする請求項4に記載の巡回型A/D変換器。
  6. 前記第3のキャパシタ(CO)の容量値を可変させる第2の制御回路(51)を備え、
    前記第1のフェーズから前記第2のフェーズへの移行時および前記第3のフェーズから前記第4のフェーズへの移行時の両方で、前記第3のキャパシタ(CO)の他端の接続先が切り替えられる場合、前記第2の制御回路(51)は、前記第3のキャパシタ(CO)の容量値を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の巡回型A/D変換器。
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