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JP5811105B2 - 盗難追跡装置 - Google Patents
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Description

本発明は、二輪車その他の物が盗難されたときに、その盗難物を追跡するために、その盗難物に設置される盗難追跡装置に関する。
近年、自動二輪車、カーナビゲーション装置などには、これらが盗難された場合、これら盗難物を追跡する装置として、盗難中の盗難物から、その盗難物の現在位置情報を発信させることを目的とした盗難追跡装置が備えられることが多くなっている(特許文献1)。
この盗難追跡装置は、GPS、VICS(登録商標)その他の方法により現在位置を特定し、この特定した現在位置情報を無線で送信する制御を実行する制御用の回路基板と、この回路基板に動作用の電力を供給するバックアップバッテリ(以下「BUB」)とを備えている。
そして例えば、二輪車用の盗難追跡装置100では、図10に示すように、底面が開口したバッテリケース101にBUB102が収納され、さらに、このバッテリケース101が回路基板103に固定された状態で筐体110内に収納されている。
尚、この図10では、BUB等を筐体110内に収納する開口を蓋部111で閉じる構造の盗難追跡装置100を示し、このうち蓋部111については輪郭だけを示して、BUB102等が筐体110内に収納された様子が分かり易くなるようにしている。下記の図11も同様である。
特開2011−51376号公報
しかし、この盗難追跡装置100は、回路基板103とBUB102とを同じ筐体110内に収納しているため、自動二輪車の走行中の振動などによって、BUB102から漏れたバッテリ液が回路基板103に付着する可能性がある。
そして、バッテリ液が回路基板103に付着すると、その付着した部分が腐食して動作不良を引き起こし、盗難時に、盗難追跡装置100から現在位置情報が発信されない可能性がある。
そのため、盗難追跡装置100は、バッテリケース101からBUB102が露出する部分を下に向け、回路基板103をバッテリケース101の上方に位置するよう筐体110内に収納するなどの工夫がされている。
このようにすれば、BUB102からバッテリ液が漏れても、筐体110の底面にバッテリ液が溜まり、振動してもバッテリ液が跳ね上がっても、回路基板103まで達することは極力防止される。
しかし、BUB102から漏れたバッテリ液の回路基板103への付着をより確実に防止するため、図11に示すように、BUB102全体を覆うことが可能なバッテリケース
101を用いることも考えられる(但し、筐体110の開口側は、BUB102をバッテリケース101に収納するため開口している)。
ところが、このようにすると、BUB102の底面をも取り囲むこととなるので、BUB102の底面を囲わないもの(図10参照)に比べ、筐体110の上下方向の厚みが増して、盗難追跡装置100全体が大型化してしまうという問題がある。
また、バッテリ液の回路基板103への付着をより確実に防止するため、図12に示すように、携帯電話のように、BUB102を筐体110の外側に取り付け、このBUB102を保護するためにBUB102をバッテリケース101で覆って、このバッテリケース101を筐体110に対して固定する構造とすることも考えられる。
しかし、このようにすると、BUB102の場所が、外観から一目で分かってしまい、盗難時にBUB102が取り外されて、回路基板103が動作しなくなるという問題があった。
そこで、本発明では、バッテリケースから一部が露出したバッテリ及び回路基板を一緒に筐体内に収納しても、バッテリから漏れたバッテリ液の回路基板への付着を確実に防止することができる盗難追跡装置を提供することを目的とする。
本発明の盗難追跡装置は、現在位置を特定し、この特定した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する制御を実行する制御用の回路基板と、この回路基板に電源を供給するバッテリと、このバッテリの一部を収納するバッテリケースと、回路基板及びバッテリを収納したバッテリケースを収納する筐体とを備えている。
そして、この盗難追跡装置は、バッテリから漏れたバッテリ液の回路基板への付着を防止するため、バッテリケースと係合すると、回路基板が収納された筐体の第1空間、及び、バッテリケースに収納された前記バッテリが接する第2空間とを隔離する係合部が筐体に形成されている。
また、筐体は、バッテリを収納したバッテリケース及び回路基板を内部に収納するための開口を有し、この開口を閉じる蓋部を有する。
そのため、本発明の盗難追跡装置では、筐体内でバッテリからバッテリ液が漏れたとしても、そのバッテリ液は、筐体内のうちバッテリが接する第2空間内だけに留まることとなる。
従って、本発明の盗難追跡装置を用いれば、筐体内のうち、回路基板が収納された第1空間内にバッテリ液が漏れ出すことがないので、バッテリケースから一部が露出したバッテリ及び回路基板を一緒に筐体内に収納しても、バッテリから漏れたバッテリ液の回路基板への付着を確実に防止することができる。
また、このようなバッテリケースを用いることにより、筐体の大型化も防止できる。
尚、筐体に形成される係合部の少なくとも一部については、筐体の開口からバッテリケースを筐体の内部に挿入するときに、バッテリケースを開口側から筐体の内部に向かって案内するレール形状に形成してもよい。
このようにすると、蓋部を開けて、レール形状に形成された係合部に沿ってバッテリケースを挿入し、蓋部を閉めるだけで、第1空間と第2空間とを隔離した状態でバッテリ及び回路回版を筐体内に収納することができる。
また、この盗難追跡装置は、バッテリケースが、回路基板から浮かせた状態で、前記回路基板に固定されている。
このようにすると、回路基板上に回路素子を設置するスペースを広く確保することができる。
尚、盗難追跡装置は、現在位置を特定し、この特定した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する制御を実行する制御用の回路基板と、この回路基板に電源を供給するバッテリと、このバッテリの一部を収納するバッテリケースと、回路基板及びバッテリを収納したバッテリケースを収納する筐体とを備え、さらに、バッテリから漏れたバッテリ液の回路基板への付着を防止するため、バッテリケースと係合すると、回路基板が収納された筐体の第1空間、及び、バッテリケースに収納された前記バッテリが接する第2空間とを隔離する係合部が筐体に形成されている場合に、バッテリケースが、回路基板から浮かせた状態で、前記回路基板に固定されていてもよい。
難追跡装置は、バッテリケースと係合部との係合部分が、バッテリから漏れたバッテリ液の第2空間から第1空間への移動を防止可能なラビリンス構造を形成していてもよい。
このため、バッテリケースと係合部とを係合させて第1空間と第2空間とを機械的に隔離する構造を採用しても、バッテリケースと係合部との係合部分をたどって第2空間から第1空間にバッテリ液が漏れ出すことを確実に防ぐことができる。
ところで、互いに係合するバッテリケース及び係合部はどのような構造でもよいが、例えば、バッテリケースは、バッテリを収納する開口が設けられた開口面の周囲に位置する周囲側面から突設され、この周囲側面の周方向に沿って連続するフランジ部を備える構造とし、係合部は、このフランジ部と係合する係合溝が形成する構造としてもよい。
第1実施形態の盗難追跡装置に収納されるバッテリケースの説明図で、(a)は正面図、(b)右側面図、(c)は平面図、(d)は下面図である。(a)(b)(c)では、BUBを収納する収納空間を点線により透過図で示している。 第1本実施形態の盗難追跡装置を構成する筐体の説明図で、(a)は正面図、(b)は、(a)のA−A’断面図である。(b)では、溝部22aを点線により透過図で示している。 第1本実施形態の盗難追跡装置を構成する筐体の開口を閉じる蓋部の説明図で、(a)は背面図、(b)は平面図である。挿入口31を点線により透過図で示している。 第1実施形態の盗難追跡装置を構成する筐体内に、BUB及び回路基板を収納した様子を説明するための説明図で、(a)は筐体の正面図、(b)は蓋部の背面図である。(a)では、BUBを透過図で示している。また、(b)では、挿入口31に係合するフランジ部12を点線で示している。 第2実施形態の盗難追跡装置の説明図で、(a)は筐体の正面図、(b)は蓋部の背面図、(c)はBUB及び回路基板を筐体内に収納した様子を示した、筐体の正面図である。(c)では、BUB50のうちバッテリケース10に収納された部分、及び、突設部25aがバッテリケース10に隠れる部分を点線により透過図で示している。 第3実施形態の盗難追跡装置の説明図で、(a)は筐体の正面図、(b)はバッテリケースの正面図、(c)は蓋部の背面図、(d)はBUB及び回路基板を筐体内に収納した様子を示した、筐体の正面図である。(d)では、BUB50のうちバッテリケース10に収納された部分、及び、係合孔27a((a)参照)がバッテリケース10に隠れる部分を点線により透過図で示している。 第4実施形態の盗難追跡装置の説明図で、(a)は筐体の正面図、(b)は(a)のB−B’断面図、(c)はバッテリケースの正面図である。(a)では、立設部28に形成される段差28aを点線により透過図で示し、(c)では、BUB50のうちバッテリケース10に収納された部分を点線により透過図で示している。 第4実施形態の盗難追跡装置の説明図で、BUB及び回路基板を筐体内に収納した様子を示した、筐体の正面図である。この図8では、BUB50のうちバッテリケース10に収納された部分、段差28aがバッテリケース10に隠れる部分、立設部28がバッテリケース10に隠れる部分を点線で示している。 第4実施形態の盗難追跡装置を構成する蓋体の説明図で、(a)は蓋の正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。尚、(c)では、バッテリケース10を一点鎖線で示している。また、(b)(c)では、嵌合孔32を点線で示している。 従来の盗難追跡装置の説明図で、蓋部を輪郭のみで示した透過斜視図である。 従来の盗難追跡装置を変形した例の説明図で、蓋部を輪郭のみで示した透過斜視図である。 従来の盗難追跡装置を変形した例の分解斜視図である。
以下に本発明の実施形態を、三角図法で示した図面と共に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の盗難追跡装置について説明する。
この第1実施形態(以下、第1実施形態についての説明においては「本実施形態」という)の盗難追跡装置1は(図4参照)、現在位置を特定し、この特定した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する通信用の回路基板40と、この回路基板40に電源を供給するバックアップバッテリ(以下「BUB」という)50と、このBUB50の一部を露出した状態で収納するバッテリケース10と、回路基板40及びBUB50を収納したバッテリケース10を収納する筐体20とを備えている。
これらについて以下順に説明する。
バッテリケース10は、図1に示すように、底面(本発明の開口面に相当する)が開口した直方体状のケース部分11を備えており、この底面の開口11a(図1(d))から、ケース部分11の内側の収納空間11b(図1(a)(b))内にBUB50の一部を収納することができる。
このケース部分11の底面の周囲に位置する周囲側面11cの下端縁部からは、この周囲側面の周方向に沿って連続するフランジ部12が設けられ、このフランジ部12の下方側の面が、ケース部分11の底面と面一になるように、周囲側面11cから立設されている。
一方、ケース部分11の上面11dには、この上面11dの四隅近傍から立設された円柱状に形成された4つのネジ脚13が設けられている。このネジ脚13には、中心軸に沿ってネジ穴が形成されており、このネジ脚13を介してバッテリケース10が回路基板40に固定される。
また、バッテリケース10の右側面には、BUB50から回路基板40に電力を供給するための電力線を通すものであって、この電力線の先端に取り付けられたコネクタ51(図4参照)を通すことができる大きさに形成され、収納空間11bから外部に通じる通孔14が形成されている。
次に、筐体20は、ほぼ直方体形状に形成され、図2に示すように、正面側の側面が開口している。以下、この開口を符合20aを用いて開口20aと呼ぶ。
そして、この筐体20の内側の底面20b上の正面寄りの端部には、前述したバッテリケース10を固定する固定部21が形成されている。
この固定部21は、筐体20の内部の底面20bから嵩上げされ、固定部21の開口20aの長手方向に沿った中央部は、左右の他の固定部21よりも嵩上げされた嵩上部22を形成するとともに、この嵩上部22には、嵩上げがされていないコ字状(図2(b)参
照)の嵌込部23が形成されている。この嵌込部23は、コの字の開口側が、開口20aの側を向く形状に形成されている。
この嵌込部23は、ケース部分11を嵌込可能な大きさ(図4参照)に形成されている。
また、嵩上部22のうち、嵌込部23に面する部分には、嵌込部23にケース部分11を嵌め込んだときに、フランジ部12が係合する断面略コ字状の溝部22aが形成されている。
次に、筐体20の開口20aを閉じる蓋部30について説明する。
この蓋部30は、図3に示すように、平板状に形成されており、筐体20の開口20aを閉じることができる大きさに形成されている。
また、蓋部30の背面には、バッテリケース10のフランジ部12を挿入可能な挿入口31が形成されている。
本実施形態では、フランジ部12を溝部22aに係合させ、ケース部分11を嵌込部23に嵌め込むと(図4参照)、筐体20の開口20aから、筐体20の正面側に位置するフランジ部12が突出した状態となる。
この蓋部30の挿入口31は、蓋部30を使って筐体20の開口20aを閉じるとき、この開口20aから突出したフランジ部12が係合するものである。
次に、回路基板40について説明する。
回路基板40は、図4に示すように、平板状に形成された電子回路用の回路基板で、図示しない、CPUやROM、RAM、その他の電子機器が実装されている。
また、この回路基板40は、これら電子機器の他に、GPS用の受信装置、及び、GPSで受信した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する送信装置等が実装されている。
さらに、この回路基板40は、BUB50から電力の供給を受けるため、BUB50から延設された電力供給線の先端に取り付けられたコネクタ51を取り付ける接続具41も備えている。
尚、BUB50は、詳細については説明するが、収納空間11bに対して一部を嵌め込むことができるよう略直方体に形成されている。
[BUB及び回路基板の収納方法]
次に、BUB50及び回路基板40を、筐体20内に収納する方法について説明する。
まず、図4に示すように、バッテリケース10を各ネジ脚13を介して回路基板40に対して立脚させ、回路基板40の裏面側から表側に向かって4本のネジを通し、各ネジを各ネジ脚13に螺入させて、バッテリケース10を回路基板40に対して固定する。
次に、BUB50の電力供給線の先端に取り付けられたコネクタ51及び電力供給線を、収納空間11b内から通孔14に通し、そのコネクタ51及び電力供給線をバッテリケース10の外側に引き出しつつ、BUB50を収納空間11bに挿入する。
すると、BUB50は、バッテリケース10の底面の開口20aから一部飛び出した状態でバッテリケース10に収納される。
そして、コネクタ51を接続具41に接続し、通孔14については、シール材その他の方法によりシールする。
次に、回路基板40に固定された状態のバッテリケース10を、フランジ部12が溝部22a(図2(a)参照)に係合するように位置を合わせて押し込み、筐体20内に収納する。
このとき、フランジ部12を溝部22aに係合させた状態で移動させ、図4(a)でみて背面側のフランジ部12が背面側の溝部22aに係合するまで押し込まれる。このとき、溝部22aがレールの役割をして、BUB50を収納したバッテリケース10及び回路基板40を筐体20内に収納されるよう案内する。
そして、蓋部30を用いて筐体20の開口20aを閉じる。
このとき、図4(a)でみて、正面側のフランジ部12が挿入口31に係合するようにして、筐体20の開口20aが蓋部30により閉じられる。
そして、図示しない方法で、蓋部30を筐体20に対して固定する。
尚、蓋部30を筐体20に固定する方法としては、鍵ツメを備える構成として固定してもよいし、特定の工具を用いないと操作できない特殊ネジで固定してもよいが、これらに限定されるものではない。
[第1実施形態の盗難追跡装置の特有の効果]
以上のようにして、BUB50及び回路基板40を、筐体20内に収納すると、図4(a)に示すように、フランジ部12が、溝部22a及び挿入口31とが係合するが、この係合部分は、少なくとも3箇所の曲がり角(符合αで示した部分)を有するラビリンス構造を形成し、このことにより、回路基板40が収納される第1空間70と、BUB50が接する第2空間80とが隔離される。
そのため、仮にBUB50からバッテリ液が漏れ出しても、このバッテリ液が第2空間80から第1空間70に漏れ出すことはない。
従って、本実施形態の盗難追跡装置1を用いれば、バッテリケース10から一部が露出したバッテリBUB50及び回路基板40を一緒に筐体20内に収納しても、BUB50から漏れたバッテリ液の回路基板40への付着を確実に防止することができる。
しかも、本実施形態では、フランジ部12を溝部22a及び挿入口31に係合させるだけで、第1空間70と第2空間80とを隔離できるので、比較的簡単な構造で、これら空間70,80の間を隔離することができる。
また、本実施形態では、BUB50及び回路基板40を筐体20に収納するとき、嵩上部22に形成した溝部22aがレールのような役割をするので、蓋部30を開けて、溝部22aにフランジ部12を係合させて、BUB50及び回路基板40を押し込み、蓋部30を閉じるだけで、BUB50と回路基板40とを筐体20内に収納することができる。[第2実施形態]
次に、第1実施形態の変形例である第2実施形態について説明する。
第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。
第2実施形態の盗難追跡装置1は、筐体20と蓋部30の形状が第1実施形態の盗難追跡装置1とは異なる。
具体的には、図5(a)に示すように、筐体20が固定部21を備えておらず、BUB50を収納する部分が他の部分よりも下方に向かって突出した形状に形成されている。
筐体20の下方に突出した部分には、バッテリケース10のフランジ部12より下の部分を収納可能な深さの収納孔25が形成されており、この収納孔の縁部には、フランジ部
12が引っかかって、BUB50が収納孔25から抜け出すことを防止する突設部25aが形成されている。
また、蓋部30も、図5(b)に示すように、筐体20に合わせて、凸の字を逆さにした形状に形成されており、収納孔25にバッテリケース10のフランジ部12よりも下の部分を収納したとき、筐体20の収納孔25から突設したフランジ部12と係合する挿入口31が形成されている。
この第2実施形態の盗難追跡装置1においても、図5(c)に示すように、フランジ部12が突設部25a及び挿入口31と係合する部分が、少なくとも2つ以上の曲がり角(符合αで示した部分)を有するラビリンス構造を形成しているので、収納孔25内に形成された、BUB50と接する第2空間80と、回路基板40が収納される第1空間70とは隔離される。
そのため、仮にBUB50からバッテリ液が漏れ出しても、このバッテリ液が第1空間70に漏れ出すことはない。
従って、第2実施形態の盗難追跡装置1を用いれば、バッテリケース10から一部が露出したBUB50及び回路基板40を一緒に筐体20内に収納しても、BUB50から漏れたバッテリ液の回路基板40への付着を確実に防止することができる。
しかも、第2実施形態では、フランジ部12を突設部25aに引っ掛けて押し込むだけで、BUB50及び回路基板40を筐体20内に収納させ、そして、前方側のフランジ部12を挿入口31に係合させるだけで、第1空間70と第2空間80とを隔離できるので、比較的簡単な構造で、これら第1空間70及び第2空間80の間を隔離することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。
第3実施形態の盗難追跡装置1は、筐体20の形状が第1実施形態の盗難追跡装置1とは異なる。
具体的には、筐体20は、図6(a)に示すように、固定部21を備えておらず、筐体20の開口側である前方側から筐体20の背面側である後方に向かって、断面Tの字のレール形状に形成されたレール部26が形成され、そのレールの後端には壁部27が形成され、この壁部27には、バッテリケース10のフランジ部12が係合する係合孔27aが形成されている。
また第3実施形態の盗難追跡装置1は、図6(b)に示すように、バッテリケース10の形状も異なっており、フランジ部12が、第1実施形態のものより肉厚に構成されている。
この肉厚に構成されている理由は、前述したレール部26のTの字の上辺を囲む断面Cの形状のレール通し孔12aが形成されているためである。
また、第3実施形態の盗難追跡装置1では、図6(c)に示すように、蓋部30に形成された挿入口31も、厚手に形成されたフランジ部12の形状に合わせて、第1実施形態に比べ大きめに形成されている。
この第3実施形態の盗難追跡装置1では、図6(d)に示すように、BUB50及び回路基板40を筐体20に収納する場合、レール部26をレール通し孔12aに通した状態
で、筐体20が開口する前方側から、筐体20の背面側に押し込む。すると、BUB50及び回路基板40は、このレール部26に沿って押し込まれ、後方側のフランジ部12が、壁部27に形成された係合孔27aに係合する。
このとき、第1実施形態と同様、前方側のフランジ部12は、筐体20の開口よりも突設した状態になるので、蓋部30を筐体20に取り付けるとき、この突設したフランジ部12を蓋部30に設けられた挿入口31に挿入させながら取り付ける。
このようにすると、レール部26とレール通し孔12aとが係合する部分(符合αで示した部分)はもちろん、フランジ部12が係合孔27a及びレール通し孔12aと係合する部分も、第1実施形態と同様、4つの曲がり角を有するラビリンス構造を有する。
そのため、レール部26と壁部27及び蓋部30に囲まれ、バッテリケース10から一部が露出してBUB50と接する第2空間80と、回路基板40が収納される第1空間70とは隔離され、仮にBUB50からバッテリ液が漏れ出しても、このバッテリ液が第1空間70に漏れ出すことはない。
従って、第3実施形態の盗難追跡装置1を用いれば、バッテリケース10から一部が露出したBUB50及び回路基板40を一緒に筐体20内に収納しても、BUB50から漏れたバッテリ液の回路基板40への付着を確実に防止することができる。
しかも、第3実施形態では、レール部26とレール通し孔12aとを係合させて筐体20内に押し込み、フランジ部12を係合孔27aと挿入口31に挿入するだけで、第1空間70と第2空間80とを隔離できるので、比較的簡単な構造で、これら空間70,80の間を隔離することができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。
第4実施形態の盗難追跡装置1は、筐体20の形状が第1実施形態の盗難追跡装置1とは異なる。
具体的には、図7(a)(b)に示すように、筐体20は、固定部21を備えておらず、筐体20の内側底面上には、四角の1辺が欠けた立設部28が形成され、この立設部28は、内側に向かって階段状の段差28aが形成されている。
また、第4実施形態の盗難追跡装置1は、図7(c)に示すように、バッテリケース10の形状も異なっており、第1実施形態のようにフランジ部12が設けられておらず、BUB50を収納する開口の周囲には、立設部28の段差28aと係合する段差12cが形成されている。
この第4実施形態の盗難追跡装置1では、図8に示すように、この段差12cと立設部28の段差28aとがかみ合うようにバッテリケース10を立設部28に嵌め込むと、この段差12cと段差28aとがかみ合った部分が、少なくとも2つの曲がり角(符合αで示した部分)を有するラビリンス構造を形成する。
また、第4実施形態の盗難追跡装置1の蓋部30には、図9に示すように、筐体20から突出したバッテリケース10が嵌る嵌合孔32と、バッテリケース10を立設部28に嵌め込むと、バッテリケース10、立設部28及び筐体20の下面に囲まれた空間28b(図8参照)に嵌り込む突起33が形成されている。
そのため、立設部28にバッテリケース10が嵌め込まれた筐体20を蓋部30で閉めると、バッテリケース10が嵌合孔32に嵌り込み、突起33が空間28bに嵌り込む。
この第4実施形態の盗難追跡装置1では、上記ラビリンス構造により、バッテリケース10から一部が露出してBUB50と接する第2空間80と、回路基板40が収納される第1空間70とは隔離される。
そのため、仮にBUB50からバッテリ液が漏れ出しても、このバッテリ液が第1空間70に漏れ出すことはない。
従って、第4実施形態の盗難追跡装置1を用いれば、バッテリケース10から一部が露出したBUB50及び回路基板40を一緒に筐体20内に収納しても、BUB50から漏れたバッテリ液の回路基板40への付着を確実に防止することができる。
しかも、第4実施形態では、フランジ部12に形成された段差12cと、立設部28に形成された段差28aとが係合するように、バッテリケース10をフランジ部12に嵌め込み、蓋部30を閉じるだけで第1空間70と第2空間80とを隔離できるので、比較的簡単な構造で、これら空間70,80の間を隔離することができる。
[対応関係]
本発明の係合部は、第1実施形態では溝部22aを有する嵩上部22及びフランジ部12に相当し、第2実施形態では突設部25a及びフランジ部12に相当し、第3実施形態ではレール部26及びレール通し孔12aを有するフランジ部12と、係合孔27aを有する壁部27及びフランジ部12に相当し、第4実施形態では段差12を有するバッテリケース及び段差28aを有する立設部28に相当する。
第1実施形態の溝部22aは本発明の係合溝に相当する。
[その他実施形態]
上記実施形態では、回路基板40として現在位置に関する情報を得る機能としてGPSについて説明したが、他に、VICS(登録商標)その他、盗難追跡装置1の現在位置に関する情報を得る機能を得ることができるものであればどのようなものでもよい。
上記実施形態では、回路基板40をバッテリケース10にネジ止めで固定していたが、筐体20側にレールを用意し、回路基板40はレールに通し、バッテリケース10とネジ止め固定せず、分割としてもよい。
尚、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1… 盗難追跡装置、10… バッテリケース、11… ケース部分、11a… 開口、
11b… 収納空間、11c… 周囲側面、11d… 上面、12… フランジ部、
12a…レール通し孔、12c… 段差、13… ネジ脚、14… 通孔、20… 筐体、
20a… 開口、20b… 底面、21… 固定部、22… 嵩上部、22a… 溝部、
23… 嵌込部、25… 収納孔、25a… 突設部、26… レール部、27… 壁部、
27a… 係合孔、28… 立設部、28a… 段差、30… 蓋部、31… 挿入口、
32…嵌合孔、33…突起、40… 回路基板、41… 接続具、51… コネクタ、
70… 第1空間、 80… 第2空間。

Claims (6)

  1. 現在位置を特定し、この特定した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する通信用の回路基板と、
    該回路基板に電源を供給するバッテリと、
    前記バッテリの一部を収納するバッテリケースと、
    前記回路基板及び前記バッテリを収納したバッテリケースを収納する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記バッテリケースに係合すると、前記回路基板が収納された前記筐体の第1空間、及び、前記バッテリケースに収納された前記バッテリが接する第2空間とを隔離する係合部と、
    を備え
    前記筐体は、
    前記バッテリを収納した前記バッテリケース及び前記回路基板を内部に収納するための開口を有し、該開口を閉じる蓋部を有することを特徴とする盗難追跡装置。
  2. 請求項に記載された盗難追跡装置において、
    前記筐体に形成される係合部の少なくとも一部は、
    前記開口から前記バッテリケースを前記筐体の内部に挿入するときに、前記バッテリケースを前記開口側から前記筐体の内部に向かって案内するレール形状に形成されていることを特徴とする盗難追跡装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された盗難追跡装置において、
    前記バッテリケースは、前記回路基板から浮かせた状態で、前記回路基板に固定されていることを特徴とする盗難追跡装置。
  4. 現在位置を特定し、この特定した現在位置に関する現在位置情報を無線で送信する通信用の回路基板と、
    該回路基板に電源を供給するバッテリと、
    前記バッテリの一部を収納するバッテリケースと、
    前記回路基板及び前記バッテリを収納したバッテリケースを収納する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記バッテリケースに係合すると、前記回路基板が収納された前記筐体の第1空間、及び、前記バッテリケースに収納された前記バッテリが接する第2空間とを隔離する係合部と、
    を備え
    前記バッテリケースは、前記回路基板から浮かせた状態で、前記回路基板に固定されていることを特徴とする盗難追跡装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の盗難追跡装置において、
    前記バッテリケースと前記係合部との係合部分は、前記バッテリから漏れたバッテリ液の前記第2空間から前記第1空間への移動を防止するラビリンス構造を形成することを特徴とする盗難追跡装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載された盗難追跡装置において、
    前記バッテリケースは、前記バッテリを収納する開口が設けられた開口面の周囲に位置する周囲側面から突設され、前記周囲側面の周方向に沿って連続するフランジ部を備え、
    前記係合部には、前記フランジ部と係合する係合溝が形成されていることを特徴とする盗難追跡装置。
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