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JP5826541B2 - 装身チェーン用スライド金具の製造方法 - Google Patents
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本発明は、チェーンにメディアを通して保持させる態様の装身チェーン用スライド金具の製造方法に関するものである。
装身チェーンは、極めて細いプラチナや銀等の貴金属原料からなるチェーンに球状のスライド金具を挿通保持して形成するものである。このような装身チェーンに使用されるスライド金具の製造方法としては、特許第4637874号公報のものがあり、この装身チェーン用スライド金具の製造方法は、上記の貴金属原料からなるパイプ部材の中空部にシリコンゴム等の弾性部材を入れたものを連続して送出し、その貴金属原料を弾性部材と一緒に型でプレスすることにより、その内部に弾性部材を入れた球状をなす中空部品を多数成形するものであった。
特許第4637874号公報
ところが、貴金属原料を型でプレスする工程において最終的な球状をなす中空部品まで成形することから、貴金属原料から中空部品を切り離す工程において、弾性部材が引っ張って切りしろを作る必要があり、切り離した後は、弾性部材が中空部品の中空部の容量よりも小さくなることで、その弾性部材が中空部品内で余裕をもって配置されることから、チェーンが細いものであれば弾性部材で保持できない不都合があった。これにより、スライド金具の意匠性やチェーンの細さなどが制限される問題点があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、極めて細いチェーンであってもしっかりと保持できると共に、多様な意匠に対応できる自由度の高い装身チェーン用スライド金具の製造方法を提供することにある。
本発明のうち請求項1記載の発明は、貴金属材料からなるパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、連珠部材を固定し、その連珠部材の筒孔にチューブ状をなす弾性部材を挿通する第二工程、弾性部材が挿通された連珠部材の各中空部品形成部を二次型によりプレスし、各中空部品形成部の外周面のほぼ全面を圧縮することにより、中空部品形成部の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧入して弾性部材のチューブ孔を狭める第三工程、各中空部品形成部を弾性部材と一緒に切り離してスライド金具を得る第四工程を経ること特徴とする。
本発明のうち請求項2記載の発明は、貴金属原料からなるパイプ部材内に余裕をもった状態でチューブ状をなす弾性部材を挿通し、その弾性部材を挿通したパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、弾性部材が挿通された連珠部材の各中空部品形成部を二次型によりプレスし、各中空部品形成部の外周面のほぼ全面を圧縮することにより、中空部品形成部の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧入して弾性部材のチューブ孔を狭める第三工程、各中空部品形成部を弾性部材と一緒に切り離してスライド金具を得る第四工程を経ること特徴とする。
本発明のうち請求項3記載の発明は、貴金属原料からなるパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、連珠部材を振動装置に移送し、その振動装置により連珠部材から各中空部品形成部を切り離す第二工程、ホルダーに中空部品を固定し、その中空部品の孔にチューブ状をなす弾性部材を挿入する第三工程、弾性部材を挿入した中空部品の外周面のほぼ全周を二次型によりプレスし、中空部品形成部の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧縮して弾性部材のチューブ孔を狭める第四工程を経ることを特徴とする。
本発明のうち請求項4記載の発明は、弾性部材の筒孔に線条を通し、その線条の案内により、パイプ部材から中空部品を成形するまでの工程間の移送、ならびに、一次型と二次型でプレスするときに連珠部材を回転させることを特徴とする。
本発明の請求項1及び2記載によれば、貴金属原料からなるパイプ原料と、そのパイプ原料に余裕をもった状態で挿通した弾性部材を一緒に一次型でプレスし、弾性部材を入れた状態の連珠部材を成形し、その連珠部材の中空部品形成部を二次型で圧縮することにより、弾性部材が緊密な状態で圧入されたスライド金具を得ることができる。このように形成することにより、比較的保持力が弱くなるとされる径の細い装身チェーンであっても、スライド金具に挿通したチェーンをしっかりと保持でき、顧客ニーズに対応した多様な意匠のメディアや、あるいは、従来スライド金具による保持が難しいとされた極めて細いチェーンからなる装身チェーンを提供できるようになる。
本発明の請求項3記載の発明によれば、一つの中空部品に対して一つの弾性部材を圧入するものであるから、中空部品に収容する弾性部材の大きさを最適なものに調整できることにより、中空部品を圧縮したときに弾性部材が最適な状態で圧入される。これにより、弾性部材のはみ出しが極めて少なく、仕上がりの状態が良好なスライド金具が提供できる。
本発明のうち請求項4記載の発明によれば、線条により多数の中空部品を一続きにした状態で、パイプ部材からスライド金具を得るまでの製造工程を行えることから、作業の効率化が図れ、生産性が向上する。
(a)〜(e)は、本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第一実施形態であり、パイプ原料から中空部品までの変移を示す縦断面図である。 (a)は、本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法を実施するための製造設備を示す簡略化した平面図であり、(b)は、第一実施形態の工程の手順を示すチャート図である。 本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第一実施形態であり、(a)は、パイプ部材から連珠部材を成形する工程を示す横断面図であり、(b)は、連珠部材に弾性部材を挿通する工程を示す横断面図である。 本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第一実施形態であり、(a)(b)は、連珠部材をプレスして楕円中空部品を成形するまでの工程を示す横断面図であり、(c)は、楕円中空部品に丸環を溶着する工程である。 本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第一実施形態であり、(a)(b)は、楕円中空部品をプレスして球状中空部品を成形するまでの工程を示す横断面図であり、(c)は、図中Aを拡大して示す平面図であり、(d)は、図中Bを拡大して示す平面図である。 (a)(b)は、本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第二実施形態であり、パイプ部材と弾性部材を一次型でプレスする工程を示す平面図ある。 (a)〜(e)は、本発明の装身チェーン用スライド金具の製造方法の第三実施形態であり、楕円中空部品に弾性部材を圧入する工程を示す平面図である。 (b)(c)(d)は、(a)の楕円中空部品を圧縮して得た本発明の他の実施形態のスライド金具を示す横断面図である。
以下に、図面に基づいて本実施による装身チェーン用スライド金具の製造方法について説明する。
本実施によるスライド金具は、図1(a)〜(e)のように、貴金属原料からなる球状の中空部品8と、筒状をなす弾性部材4とからなり、このうち中空部品8は、内部に中空部Sを有すると共に、周壁の内周面同士が対向する二箇所に挿通孔8aがそれぞれ設けてあり、さらに、周壁の外周面には、装身チェーンの他端を引っ掛けるための丸環7が溶着してある。また、弾性部材4は、その筒の通し孔4aにチェーンを通して位置決め可能に保持するもので、チェーンを保持するために弾性を有するシリコンゴムにより成形してある。
本発明による第一実施形態のスライド金具の製造方法は、図2(a)(b)に示すような専用の装置を使用するものである。この装置は、チューブ状に連続する弾性部材4を送り出すローラー送出部10と、貴金属材料からなるパイプ部材1を連珠状に成形する一次型11と、一次型11で成形された連珠部材2に振動を与えるフィーダー12と、丸環7を溶接する溶接部13と、連珠部材2から分離した楕円中空部品6を圧縮する二次型14とから構成されている。
ローラー送出部10は、パイプ部材1の長手方向に対して2つの円盤状ローラー10a,10aが、線条5に対して直交方向に挟む状態で配置してあり、パイプ部材1を2つのローラー10a,10a間に挟んで送り出す構造となっている。
一次型11は、一方型11aと他方型11bの二つの型からなり、いずれの型11a,11bの押圧面にも、ほぼ同一形状をなす波型の窪み21が設けてあり、この窪み21は、パイプ部材1の移動方向に行くに従って窪み21の度合が深くなるように形成してある。そして、線条5に案内されて移送されるパイプ部材1に対し、一方型11aと他方型11bが往復して何度もプレスすることにより、パイプ部材1を楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3が複数連続する連珠部材2を成形することになる(図3(a)〜(c)参照)。
フィーダー12は、線条5の案内により移送される連珠部材2に当接し、その連珠部材2に振動を与えるものであり、その振動によって連珠部材2の各楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3間のくびれ部分が分離し、楕円中空部品6を線条5に沿って個々に独立してスライドできる状態となる。
溶接部13は、複数のマス目を一列に配列したラック(図示省略)の中にそれぞれ丸環7を保持し、ラックを近接して各丸環7を連珠部材2の楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3、あるいは楕円中空部品6の外周面にレーザー溶接するものである。
二次型14は、固定型14aと移動型14bの二つの型からなっており、線条5と平行して移動型14bが固定型14aと対向する位置に往復し、楕円中空部品6を圧縮するものであり、いずれの型14a,14bにも、押圧面に半球状をなす窪み部22が設けてある(図5(a)〜(d)参照)。
線条5については、一方から他方に向けて順次送り出される動きと、軸回転することができ、これにより、線条5に取り付けられた弾性部材4と中空部品8を移送すること、ならびに、線条5を軸として弾性部材4と中空部品8を軸回転させる制御が可能となっている。
上記の製造装置を使用して、本発明の第一実施形態のスライド金具の製造工程を説明する。
図3(a)〜(c)のように、第一の工程として、一次型11にて、貴金属材料からなる長尺なパイプ部材1をプレスし、楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3が連なる連珠部材2を成形し、さらに、その連珠部材2の筒孔2aに、線条5を通した弾性部材4を挿通する。
第二の工程として、上記の弾性部材4を挿通した連珠部材2を一次型11にてプレスして押圧と回転を繰り返し交互に行うことで、図4(a)〜(c)のように、各々を分離させた複数の楕円中空部品6が線条5に沿って摺動自在に連なるようにする。
第三の工程として、図5(a)〜(d)のように、上記の連珠部材2から分離した各楕円中空部品6を一つずつ線条5に沿って移送し、その楕円中空部品6に対して二次型14にて、線条5と同一直線上に配置してある固定型14aと移動型14bによって両側からプレスすることで、楕円中空部品6が圧縮されて球状であり、且つ弾性部材6が中空部S内に緊密な状態で圧入されたスライド金具が成形される(図5(d)参照)。
本発明の第二実施形態として、上記第一実施形態とほぼ同じ設備を使用するものであるが、一部相違する工程を経てスライド金具を得る方法について説明する。
図6(a)のように、第一の工程として、貴金属材料からなる長尺なパイプ部材1と、そのパイプ部材1の周壁内周面に対し余裕をもった状態で、線条5を通したチューブ状の弾性部材4を挿通し、ローラー送出部10により送り出す(図2(a)参照)。
第二の工程として、一次型11にて、上記した弾性部材4の挿入されたパイプ部材1をプレスし、楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3が複数連なる連珠部材2を成形し、さらに、一次型11で上記の連珠部材2をプレスしながら、線条5にて、その連珠部材2を軸回転させる作業を繰り返すことにより、連珠部材2の各楕円中空部品形成部(中空部品形成部)3をそれぞれ分離し、これにより、中空部S内に弾性部材4が余裕をもって収容された状態の楕円中空部品6を複数形成する。
第三の工程は、第二実施形態と同じ方法で行われるが、上記第二工程で得られた各楕円中空部品6を一つずつ線条5に沿って二次型14まで移送し、各楕円中空部品6を圧縮して中空部S内に弾性部材4が緊密な状態で圧入された球状のスライド金具を成形する。
本実施(第三実施形態)によるスライド金具の製造にあたっては、連珠部材2を成形するまでは上記第一、第二実施形態と同じ工程を行うものであるが、第一工程では貴金属原料のみの加工を行うもので弾性部材4を入れておらず、また、連珠部材2を案内するための線条5を使用していない。連珠部材2から楕円中空部品6を分離させた後の工程が相違している。
そして、相違する工程のみ説明すれば、図7(a)(c)のように、一次型11のプレスにより成形された連珠部材2は、各丸環7が保持された状態で位置あわせ用のラック(図示省略)に取り付けてあり、そのラックをフィーダー12に載せる。フィーダー12ではラックに保持された連珠部材2に振動を加えることにより、ラックに保持されたままの状態で連珠部材2が振動により分離して複数の楕円中空部品6となるので、その各楕円中空部品6をフィーダー12により圧入装置30に移送する。圧入装置30は、楕円中空部品6を方向がずれないように保持するホルダー31と、ホルダー31と連結し且つ弾性部材の送路34を有するガイド部材32と、送路34内を摺動するシリンダ棒33とからなっている。その圧入装置30では、図7(b)(d)のように、ホルダー31に保持した楕円中空部品6に対し、シリンダ棒33で弾性部材4を押し出して、弾性部材4を楕円中空部品6の孔6aに圧入すると共に中空部S内に入れることにより、弾性部材4が楕円中空部品6の中空部Sに余裕をもった状態で収容される。そして、弾性部材4を収容した状態の楕円中空部品6は、第一実施形態ならびに第二実施形態と同様に、二次型14に移送され、二次型14では、弾性部材4を入れた楕円中空部品6を固定型14aに保持し、移動型14bでプレスすることにより、楕円中空部品6を球状となるまで圧縮して内部の中空部Sの容量を小さくし、中空部品8を成形し、この中空部品8の中空部S内に弾性部材4が緊密な状態で圧入されるスライド金具が成形される。
本発明による装身チェーン用スライド金具の製造方法では、中空部品8の前段階のものとして楕円中空部品6を成形しているが、パイプ部材1内にチューブ状をなす弾性部材4が余裕をもって挿通できるものであれば、その意匠については特に限定するものではない。具体的に、弾性部材4を圧入するための中空部Sを有するものであるが、その中空部Sに弾性部材4を余裕をもって入れた状態の中空部品(本実施では楕円中空部品6)を二次型により圧縮するものであるから、図8(a)の楕円中空部品6を形状の異なる二次型14で圧縮することにより、チェーンを通したときにチェーンを中心に対称となる形状であれば、図8(b)のように、中空部品28の外周壁部に凹凸を有するものであっても可能である。また、図8(c)のように、中空部品38が面取り状をなすものや、あるいは、図8(d)のように、中空部品48が鈴のような形状をなすものなど、二次型14による圧縮工程により、自由度の高い意匠性を有するものもでき、中空部Sを有するものであれば、様々な形状のものが得られる。また、中空部品8,28,38,48の大きさについては、パイプ部材1の径を変更することにより様々なものが成形でき、また、二次型14により圧縮する度合いを高めることにより、極めて小さなスライド金具も成形することができる。
1 パイプ部材
2 連珠部材
2a 筒孔
3 楕円中空部品形成部(中空部品形成部)
4 弾性部材
5 線条
6 楕円中空部品
6a 孔
8,28,38,48 中空部品
11 一次型
12 フィーダー(振動装置)
14 二次型
31 ホルダー
S 中空部

Claims (4)

  1. 貴金属材料からなるパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、
    連珠部材を固定し、その連珠部材の筒孔にチューブ状をなす弾性部材を挿通する第二工程、
    弾性部材が挿通された連珠部材の各中空部品形成部を二次型によりプレスし、各中空部品形成部の外周面のほぼ全面を圧縮することにより、中空部品形成部の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧入して弾性部材のチューブ孔を狭める第三工程、
    各中空部品形成部を弾性部材と一緒に切り離してスライド金具を得る第四工程を経ること特徴とする装身チェーン用スライド金具の製造方法。
  2. 貴金属原料からなるパイプ部材内に余裕をもった状態でチューブ状をなす弾性部材を挿通し、その弾性部材を挿通したパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、
    弾性部材が挿通された連珠部材の各中空部品形成部を二次型によりプレスし、各中空部品形成部の外周面のほぼ全面を圧縮することにより、中空部品形成部の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧入して弾性部材のチューブ孔を狭める第三工程、
    各中空部品形成部を弾性部材と一緒に切り離してスライド金具を得る第四工程を経ること特徴とする装身チェーン用スライド金具の製造方法。
  3. 貴金属原料からなるパイプ部材を送り出して一次型によりプレスし、中空部品形成部が複数連続する連珠部材を成形する第一の工程、
    連珠部材を振動装置に移送し、その振動装置により連珠部材から各中空部品形成部を切り離す第二工程、
    ホルダーに中空部品を固定し、その中空部品の孔にチューブ状をなす弾性部材を挿入する第三工程、
    弾性部材を挿入した中空部品の外周面のほぼ全面を二次型によりプレスし、中空部品の中空部内に弾性部材を隙間無く緊密な状態で圧縮して弾性部材のチューブ孔を狭める第四工程を経ることを特徴とする装身チェーン用スライド金具の製造方法。
  4. 弾性部材の筒孔に線条を通し、その線条の案内により、パイプ部材から中空部品を成形するまでの工程間の移送、ならびに、一次型と二次型でプレスするときに連珠部材を回転させることを特徴とする請求項1又は2記載の装身チェーン用スライド金具の製造方法。
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