JP5831002B2 - 発振器および電子機器 - Google Patents
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Description
特許文献2は、この問題を解決するためのものであって、起動時のICチップの発熱と圧電振動子の動作温度との間の温度誤差によって生じる周波数ドリフトを予め計測しておき、これを補正する起動時補正電圧を生成して発振回路内の可変容量素子に印加することで、周波数ドリフトの低減を図るものである。
ところが、特許文献2のような構成だと、起動時補正電圧を生成するクロック発生回路が常に動作しており、低消費電力化が難しいという課題がある。
これに対し本発明は、より低消費電力で、起動時の周波数ドリフト変動を低減し、極めて安定な周波数を得る方法を提供するものである。
この発振器によれば、分周器が停止しない構成と比較してより低消費電力で、起動時からの経過時間に応じた補正データを出力することができる。
この発振器によれば、補正データに応じた制御電圧を用いて、起動時からの経過時間に応じた制御を行うことができる。
この発振器によれば、補正データに応じて接続される容量素子を用いて、起動時からの経過時間に応じた制御を行うことができる。
この発振器によれば、補償回路が動作する時間を変えることができる。
この発振器によれば、補正データの時間分解能を変えることができる。
この発振器によれば、補正データの時間分解能を変えることができる。
この発振器によれば、シフトレジスターから出力されるデータの利用効率を向上させることができる。
この電子機器によれば、分周器が停止しない構成と比較してより低消費電力で、起動時からの経過時間に応じた補正データを出力することができる。
図1は、第1実施形態に係る温度補償型水晶発振器(temperature compensated crystal oscillator、TCXO、発振器の一例)1の構成を示す断面模式図である。温度補償発振器1は、シート基板81と、振動子基板82と、振動子11と、ICチップ83と、キャップ84とを有する。温度補償発振器1は、概ね、ICチップ83の上に、振動子11を配置した構成を有する。振動子基板82は内部に空間90を有する。振動子11は、空間90に収まるように設置されている。振動子11は、接着部材88により、振動子基板82に接着されている。振動子基板82には孔89が設けられている。振動子11は、孔89内に満たされた接着部材88を介して端子87と電気的に接続されている。シート基板81上には、ICチップ83が貼り付けられている。ICチップ83は、ワイヤ91を介して接続部材86に接続されている。接続部材は、端子87と接続されている。ICチップ83には、振動子11を用いた発振回路が形成されている。
図11は、第2実施形態に係る温度補償発振器2の回路構成を示す図である。温度補償発振器2は、以下の点において温度補償発振器1と異なっている。まず、発振回路10が、容量素子101およびトランジスター102(スイッチング素子の一例)の組をq個有している。温度補償電圧発生回路50は、補正信号入力端子を有しておらず、起動時からの経過時間によらず一定の温度補償電圧Vcを出力する。また、温度補償発振器2は、DA変換器40を有していない。
Ct=Σ{C(i)・d(i)}
と表される。容量C(i)の値は、合成容量による周波数変化が図3の時間変化を補償するように決められる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
図12は、変形例1に係る電子機器1000の構成を示す図である。電子機器1000は、温度補償発振器1と、CPU(Central Processing Unit)5と、GPS(Global Positioning System)受信機6と、メモリー7と、ディスプレイ8とを有する。この例で、電子機器1000は、携帯電話機である。GPS受信機6(電子回路の一例)は、温度補償発振器1から出力される基準信号をクロック信号として動作する。この例によれば、例えば温度補償発振器1およびGPS受信機6を間欠動作させる場合においても、周波数の時間変動が安定したクロック信号を、より低消費電力で供給することができる。なお、電子機器1000は、携帯電話機に限定されない。電子機器1000は、パーソナルコンピュータ、時計、携帯ゲーム機、家電製品、自動車、電子書籍リーダーなど、携帯電話機以外のものであってもよい。また、電子機器1000は、温度補償発振器1に代わり温度補償発振器2を有していてもよい。
電子機器1000は、分周器31の分周数Nが、CPU5の制御により変化する構成を有していてもよい。実施形態では、16MHzの基準信号を512分周する例(N=512)を説明したが、例えば、16MHzの基準信号を256分周(N=256)すると、周波数は62.5kHz、すなわち1周期は16μ秒となる。このように、分周数Nを減少させると、時間分解能は増加し、ドリフト補正回路30の動作時間は減少する。逆に、分周数Nを増加させると、時間分解能は減少し、ドリフト補正回路30の動作時間は増加する。CPU5は、OSまたはアプリケーションプログラムの動作に従って、分周器31の分周数Nを変更させてもよい。
電子機器1000は、カウンター32およびシフトレジスター33のビット数pが、CPU5の制御により変化する構成を有していてもよい。実施形態では、127ビット(p=127)のカウンター32が例として説明された。例えば255ビット(p=255)のカウンター32を用いた場合、動作時間tsが255周期分の約8m秒になる。このように、カウンター32のビット数pを増加させると、ドリフト補正回路30の動作時間tsが増加する。逆に、カウンター32のビット数pを減少させると、ドリフト補正回路30の動作時間tsが減少する。
電子機器1000は、エンコーダー34のビット数qが、CPU5の制御により変化する構成を有していてもよい。温度補償電圧の分解能が一定(周波数変動の分解能が一定)である場合、エンコーダー34のビット数qを増加させると、補償できる周波数変動の範囲が拡大する。逆に、エンコーダー34のビット数qを減少させると、補償できる周波数変動の範囲が縮小する。なお、エンコーダー34およびシフトレジスター33の機能を有効に活用するには、2のq乗がp以上であることが望ましい。
第1実施形態において、エンコーダー34は時間に対して線形なデータを補正データとして出力し、0次回路53が、補正データに対して振動子11の特性に応じた(非線形の)オフセット電圧を出力する例を説明した。しかし、エンコーダー34が、時間に対して図9に示される非線形のデータを補正データとして出力し、0次回路53は単にオフセット電圧補正信号に対して線形な電圧を出力する構成であってもよい。
温度補償発振器1または温度補償発振器2の構成は、図4および図11に例示したものに限定されない。例えば、これらの一部の要素は省略されてもよい。例えば、温度補償発振器1は、DA変換器40、温度補償電圧発生回路50、および温度センサー60を有していなくてもよい。この場合、温度補償発振器1は、DA変換器40、温度補償電圧発生回路50、および温度センサー60に相当する外付けの装置との間で、信号をやりとりする。別の例で、振動子11は水晶振動子に限定されない。水晶振動子に代わり、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子が用いられてもよい。
Claims (8)
- 振動子と可変容量素子とを有し、前記可変容量素子に入力される制御電圧に応じた周波数で発振した発振信号を出力する発振回路と、
前記発振信号の周波数を補正するための補正データを生成する補正回路と
を有し、
前記補正回路は、
前記発振信号を分周した信号を出力すると共に、イネーブル信号が入力されると前記分周の動作を停止させる分周器と、
前記分周器の出力信号をカウントすると共に、前記カウントにより起動時から所定の時間が経過したことが示されると前記イネーブル信号を前記分周器に出力するカウンター回路と、
前記分周器の出力信号をクロック信号としてpビット(ただしpは正の整数)のパラレルデータを生成するシフトレジスターと、
前記パラレルデータをエンコードしてqビット(ただしqは正の整数)の前記補正データを生成するエンコーダと
を備えたことを特徴とする発振器。 - 前記エンコーダの出力する前記補正データをアナログ信号に変換し、補正信号として出力するデジタル/アナログ変換器と、
温度センサーから入力された信号に基づいて前記制御電圧を生成すると共に、前記補正信号に基づいて前記制御電圧を補正して出力する制御電圧発生回路と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の発振器。 - 温度センサーから入力された信号に基づいて前記制御電圧を生成する制御電圧発生回路と、
複数の容量素子と、
前記補正データに基づき、前記複数の容量素子の各々と前記発振回路との接続を制御する複数のスイッチング素子と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の発振器。 - 前記分周器の分周数が可変である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の発振器。 - 前記シフトレジスターのビット数pが可変である
ことを特徴とする請求項4に記載の発振器。 - 前記エンコーダのビット数qが可変である
ことを特徴とする請求項4または5に記載の発振器。 - 2のq乗がp以上である
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の発振器。 - 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の発振器と、
前記発振器から出力される前記発振信号を用いて動作する電子回路と
を有する電子機器。
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