Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5898693B2 - 分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5898693B2 - 分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用 - Google Patents

分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP5898693B2
JP5898693B2 JP2013545508A JP2013545508A JP5898693B2 JP 5898693 B2 JP5898693 B2 JP 5898693B2 JP 2013545508 A JP2013545508 A JP 2013545508A JP 2013545508 A JP2013545508 A JP 2013545508A JP 5898693 B2 JP5898693 B2 JP 5898693B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
compound
alkyl
labeled
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013545508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014501925A (ja
Inventor
バリー・マーシュ
ジョナサン・シャープ
スティーブン・フラワー
クリストファー・フロスト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Binx Health Ltd
Original Assignee
Atlas Genetics Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Atlas Genetics Ltd filed Critical Atlas Genetics Ltd
Publication of JP2014501925A publication Critical patent/JP2014501925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5898693B2 publication Critical patent/JP5898693B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/327Biochemical electrodes, e.g. electrical or mechanical details for in vitro measurements
    • G01N27/3275Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction
    • G01N27/3276Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction being a hybridisation with immobilised receptors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • C07F17/02Metallocenes of metals of Groups 8, 9 or 10 of the Periodic Table
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6816Hybridisation assays characterised by the detection means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

本発明は、電気化学的検出法に関する。更に特に、本発明は、電気化学的分析、電気化学的検出法で用いる電気化学的活性標識、及びそれらの使用に関する。
特定の生体分子の検出は、人生における多くの面で重要な役割を果たす。例えば、医療分野において、微生物若しくはウイルス性の病原菌又は生体分子を検出することへの常に存在する要求がある。高感度分析(又はアッセイ)が不可欠な他の分野は、食品及び飲料産業を含む。
WO03/074731号は、核酸のプローブ方法を開示している。核酸溶液を、電気化学的活性マーカーを有するオリゴヌレクオチドプローブと接触させる。プローブを、核酸溶液中に存在し得る任意の相補的なターゲット配列と少なくとも部分的にハイブリダイズさせる。核酸プローブの酵素的分解後に、マーカーに関する情報を電気化学的に求める。本発明の方法で使用する化合物もまた開示されている。
WO2005/05657号は、プロテアーゼ活性の検出方法を開示しており、該方法において、試料溶液を、電気化学的活性マーカーを有するプロテアーゼ基質と接触させ、試料中に存在し得る任意のプロテアーゼがプロテアーゼ基質を分解できる条件を用意し、電気化学的活性マーカーに関する情報を電気化学的に求める。本発明の方法で用いる特定の新規な化合物もまた開示されている。
本発明が解決しようとする課題
例えば、核酸(単離形態又はより大きい分子の形態において、例えば、天然又は合成のオリゴヌレクオチド)、又はアミノ酸(単離形態又はより大きい分子の形態において、例えば、天然又は合成のペプチド)のような低濃度の生物学的基質又はインジケーターの存在の検出を可能にする標識を開発することへの継続的な要求がある。とりわけ、異なる酸化電位を有する新規な標識、従って、利用可能な分析範囲を拡大し、多重反応を発生させる領域を広げることへの継続的な要求がある。
本発明は、電気化学的分析において一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及びRは、リンカー基である。]
で示される化合物の標識としての使用を提供する。
本発明に用いられる化合物は、電気化学的分析で用いるのに効果的な標識であることが見出されている。とりわけ、化合物を、標識した(又は標識化した)基質を製造するように用いてよい。標識され得る基質として興味深い分子は、限定されないが、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物及び任意のそれらの分子の誘導体を含む。本発明の化合物を用いて標識され得る他の基質は、ラテックス/常磁性のミクロ粒子及びナノ粒子を含む。一般式Iで示される標識付与化合物、及び該標識付与化合物から誘導可能な標識を有する標識された分子は、電気化学的方法に潜在的に有益であり、それらの電気化学的特性を、標識又はそれらの環境について情報を得るように用いることができる。例えば、本発明の化合物は、WO03/074731号に記載されている方法における使用又はWO2005/05657号に記載されている方法における使用として見出され得る。
本発明に用いられる化合物において、Xが、必要に応じて酸素によって中断されているC1〜C6アルキレンを表し;Yが、必要に応じて酸素によって中断されているC1〜C6アルキレンを表し;Zが、必要に応じて酸素によって中断されているC1〜C8アルキレンを表すことが好ましい。Xは、好ましくは、xが1〜6、好ましくは、1〜4、特に1又は2である−(CH−であり;又は酸素によって中断されているC1〜C6アルキレン、例えば、−(CH−O−CH−、−(CH−O−(CH−、又は−CH−O−(CH−である。Yは、好ましくは、yが1〜6、好ましくは、1〜4、特に1又は2である−(CH−であり;又は酸素によって中断されているC1〜C6アルキレン、例えば、−(CH−O−CH−、−(CH−O−(CH−、又は−CH−O−(CH−である。好ましくは、X及びYは同じである。好ましくは、Fc及びFc’は同じであり、X及びYは同じである。好ましくは、Zは、zが1〜8、好ましくは、1〜6、特に2〜6である−(CH−であり;又は必要に応じて酸素によって中断されているC1〜C8アルキレン、例えば、−(CH−O−(CH−、又は−(CH−O−(CH−である。1つの好ましい実施形態では、Xは、xが1又は2である−(CH−であり;又はYが、yが1又は2である−(CH−であり;及びZが、zが1〜8である−(CH−である。X及びYが−NR−により中断されているアルキレン鎖を表し、Rは、好ましくは、水素又はC1〜C4アルキル、更に好ましくは水素を表す。
1つの好ましい実施形態では、本発明は、一般式II:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;xは、1又は2であり;yは、1又は2であり;zは、1〜8であり;及びRは、リンカー基である。]
で示される化合物の電気化学的標識としての使用を提供する。好ましくは、x及びyは、それぞれ1に等しい。
一般式I又は一般式IIで示される化合物におけるフェロセニル残基は、以下に更に開示されているように、置換されていないフェロセニルであってよく又は1若しくは両方が、置換されてよい。フェロセニル残基が同じであることは好ましく、従って、Fcが1以上の置換基により置換されており、Fc’が同じ位置に同じ置換基を有することが好ましい。
反対のことが内容から明らかである場合を除いて、用語「基質」は、自然に生じた基質と合成基質の両方を含むように、本明細書の残り全体で用いられる。合成基質は、自然に生じた基質の合成類似体を含む。基質は、単一のヌクレオチドと単一のアミノ酸を含む。例えば、酵素などの基質の開裂に依存する分析の場合に、単一のアミノ酸は、基質としてみなされてよい。なぜなら、それは、プロテアーゼ酵素によって開裂し得る内部の化学結合を有していないけれども、このような化学結合は、マーカーの結合によって形成され得るからである。
本発明は、本発明に係る化合物を用いて化学物質(ケミカルエンティティ)を検出する方法を提供する。本発明に係る電気化学的分析における使用は、例えば、電気化学的に標識された基質を検出するための分析においてでよい。電気化学的分析は、例えば、電気化学的に標識された基質の量を求めるための分析であってよい。分析は、好都合的には、標識された基質の量を検出又は求めるためであってよく、標識された基質は、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物、ミクロ粒子及びナノ粒子から選択される。所定の好ましい実施形態では、分析は、標識された基質の量を検出又は求めるためであり、標識された基質は、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドから選択される。別の好都合な実施形態では、分析は、標識された基質の量を検出又は求めるためであり、標識された基質は、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質から選択される。
基質に結合する目的で、標識は、官能基(又は官能性付与基)を加えることによって官能化されてよい。従って、本発明は、基質への結合を促進するのに適した官能基に結合した本発明の化合物から誘導可能な残基を有する官能性誘導体を更に提供する。
本発明は、また、電気化学的分析で用いるために標識残基を有する官能性標識化合物を製造する方法を提供し、該方法が、一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及びRは、酸素原子を有するリンカー基である。]
で示される化合物を官能性化合物と反応させて、一般式III:
A−L−F III
[式中、Aは、一般式Ia
Figure 0005898693
(ここで、Fc、Fc’、X、Y及びZは、一般式Iを参照して上記のとおりである。)
を表し、Fは、官能基、特に、標識化残基の基質への結合のために基質と反応させるための官能基を表し;及びLは、リンカー残基を表す。]
で示される官能性標識化合物を得ることを有する。リンカー残基Lは、概して、リンカー基Rから誘導可能なリンカー残基である。例えば、RがOH基であり、又はOH基を有する場合に、Lは、通常−O−を表す又は有する。
更に、本発明は、基質を製造する方法を提供し、標識された基質を製造するように、一般式III:
A−L−F III
[式中、A、F及びLは上記の通りである。]
で示される化合物を基質と反応させることを有する。
更に、本発明は、基質の製造において用いるための官能性標識化合物を提供し、官能性標識化合物は一般式III:
A−L−F III
[式中、A、F及びLは上記の通りである。]
を有する。
本発明は、また、電気化学的分析で用いるための標識化基質であって、一般式IIIa:
A−L−F’−[S] IIIa
[式中、Aは、一般式Ia:
Figure 0005898693
(ここで、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表す。)
を表し、L〜F’は、リンカー残基を表し;[S]は、基質を表す。]
で示される標識化基質を提供する。リンカー残基−L−F’−は、一般に、一般式IIIの残基−L−F−から誘導可能である残基である。
本発明は、本発明に係る基質を用いた分析を更に提供する。
電気化学的検出の適用は、蛍光検出に比べて多くの利点を有する。電気化学的検出は、非常に高レベルの感度の可能性を有しており、蛍光よりも広範囲なリニアダイナミックレンジを示す。試料が光学的に透明である必要はない。また、バックグラウンドの汚染物質からの干渉も少ない(多くの生物学的試料は自家蛍光(自発蛍光)する)。
電気化学的活性マーカーが、基質に結合するかどうか及び基質の性質に依存して異なる電気化学的特性を示すという観察に、電気化学的検出は基づく。例えば、アミノ酸に結合した電気化学的標識の場合に、示される特性は、アミノ酸の同定に依存するだけでなく、アミノ酸残基がペプチド又はタンパク質に組み込まれているかどうか及び全てのそのようなペプチド又はタンパク質の長さにも依存する。適切な環境下において、アミノ酸残基に結合したマーカーの電気化学的活性は、検出可能な程度で変化して、単一又は非常に少ないアミノ酸残基の結合の以下の損失をもたらし得る。
電気化学的活性マーカーが結合した分子の寸法及び特性は、電気化学的マーカーの観察可能な特性に影響を及ぼす。それは、例えば、拡散によりマーカーの移動速度に又は電界に応じてその移動速度に影響を及ぼすことによって起こり得る。
マーカーの電気化学的活性は、また、それが結合している分子の存在から得られる立体効果により影響を受け得る。例えば、立体障害は、マーカーが電極に接近して電子を受容又は供与するのを防ぐ可能性がある。
そして、マーカーがペプチドに結合した場合に、ペプチドの二次構造(一次配列により大部分が求められるように)は、マーカーの物理的性質に影響を及ぼし得る。例えば、ペプチドの構造が電気化学的活性マーカーを立体的に阻害するようにマーカーがペプチドのアミノ酸残基に結合する場合に、ボルタンメトリーにより観察可能な信号が減少し得る。ペプチドの分解(消化)は、二次構造要素を破壊又は除去(解放)して、マーカーに対するペプチド構造の影響を減少又は無効に(又は根絶)できる。従って、ペプチドの分解は、マーカー部位により生じる電気化学的信号の変化(通常、増加)をもたらす。微分パルスボルタンメトリー実験において、特定の適用電圧におけるファラデー電流応答は、ペプチドの分解により増加し得る。
類似的に、マーカーがヌクレオチドと結合した場合に、電気化学的特性は、ヌクレオチドがオリゴヌレクオチドに組み込まれているかどうかによって、そのオリゴヌレクオチドの長さに対して及びオリゴヌレクオチドの配列に対して(特に結合場所付近で)影響を受け得る。
電気化学的活性マーカーに関する情報は、ボルタンメトリー又はアンペロメトリー法によって得られる。微分パルスボルタンメトリーはとりわけ適切である。必要に応じて、寸法、電荷又は疎水性などの1以上の特性に基づいて分子を排除するのを選択的に可能にする膜によって覆われる1以上の電極を用いた電気化学的検出工程を行ってよい。それは、溶液中の荷電種などから生じるバックグラウンドノイズ電流を排除するのを支援し得る。
本発明の1つの実施形態では、電気化学的分析に用いる一般式Iで示される化合物は、N,N−ジ−(フェロセニルアルキル)アミノアルコールであり、アミノアルコール残基は、2〜10の炭素原子、好ましくは、2〜8の炭素原子、特に、3〜6の炭素原子を有利に有する。好ましくは、アルコール残基は、1以上のヘテロ原子及び/又は1以上の基により必要に応じて中断されており置換されていない又は置換されている直鎖アルコール残基である。ヘテロ原子の例示は、例えば、酸素、硫黄又は窒素である。存在してよい基は、限定されないが、ヘテロシクロアルキルを含むシクロアルキル、−O−、−S−、−CO−、−CONH−、−NHCO−及び−NH−並びに−NR−[式中、RはC1〜C4アルキルである。]
を含む。置換基は、存在する場合に、例えば、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドから選択される1以上の基により必要に応じて置換されてよいC1−C4アルキル;C1−C4アルケニル;ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドにより置換されているC1−C4アルケニル;アリール;又はヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドにより置換されているアリールであってよい。
好ましくは、ジフェロセニルアルキル基のアルキレン残基は、1〜4の炭素原子、好ましくは、1又は2の炭素原子を有する。好ましくは、アルキレン残基は、両方のフェロセニルアルキル基が同じである。従って、好ましくは、ジフェロセニルアルキル基は、ジフェロセニルメチル又はジフェロセニルエチルであり、フェロセニル残基は、それぞれの場合に、独立して、置換されてなくてよい又は1以上の置換基により置換されてよい。
一般式I、II及びIIIで示される化合物、及び一般式Iaの標識残基を有する本発明で用いられる化合物(標識化合物、官能性標識化合物及び標識された基質を含む)において、2つのフェロセニル残基Fc及びFc’は、それぞれ、好ましくは独立して、置換されていない及び置換されているフェロセニル残基から選択される。1つの実施形態では、一般式I、II及びIIIで示される化合物及び一般式Iaの標識残基における2つのフェロセニル残基は、それぞれ、置換されていないフェロセニルである。他の実施形態では、1又はそれぞれのフェロセニル残基の1又は両方のペンタジエニル環は、1以上の置換基によって置換されてよく、その性質及び位置は、所望の様式で、フェロセン残基の酸化還元特性に影響を与えるように選択される。フェロセニル残基のペンタジエニル環は、標識の電気化学的感度を実質的に低下させない任意の環置換基により、付加的に又は代わりに、置換されてよい。1つの実施形態では、少なくとも1つ及び好ましくは両方のフェロセニル残基は、ハロ;ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドにより置換されている1以上の基により必要に応じて置換されてよいC1−C4アルキル;C1−C4アルケニル;ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドにより置換されているC1−C4アルケニル;アリール;ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドにより置換されているアリールから選択された1以上の置換基を有する置換されたフェロセニル残基である。好ましい置換基は、C1〜C4アルキル、例えば、メチル又はエチル;NH、NHR、NRにより置換されるC1−C4アルキルを含み、R2、R3及びR4は、直鎖又は分岐状C1〜C4アルキル;例えば、ブロモ又はフルオロなどのハロ;例えば、ビニルなどのC1〜C4アルケニルからそれぞれ独立して選択される。
例えば、本発明の1つの実施形態では、フェロセニル残基が分子の残りと結合した位置に隣接した環位置において、各々のフェロセニル残基は単一の置換基を有する。その実施形態の例示として、化合物ビス((2−(ジメチルアミノ)フェロセニル)メチル)−6−アミノヘキサノールがある。別の実施形態では、両方のフェロセニル残基は置換されていない。その実施形態の例示として、化合物N,N−ジ(フェロセニルメチル)−6−アミノヘキサノールがある。更なる例示的なフェロセニル残基は、1’-メチルフェロセニル;2-メチルフェロセニル;1’-ビニルフェロセニル;1’-ブロモフェロセニル;及び2,3,4,5−テトラメチル−1’,2’,3’,4’,5’−ペンタメチルフェロセニルを有する。
フェロセニル残基が同じであることが好ましい。それは、より強い信号を与えると考えられる。
残基Zは、置換されてなくてよく又は置換されてよい。置換基は、存在する場合に、例えば、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、アミノ及び置換されていない又は置換されているC1−C4アルキル、C1−C4アルケニル又はアリールから選択される1以上の置換基であってよく;各々の場合において任意の置換基は、制限されないが、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、オキソ、アミノ、エステル又はアミドを含む。残基Zは、必要に応じて、ヘテロシクロアルキルを含むシクロアルキル、−O−、−S−、−CO−、−CONH−、−NHCO−及び−NH−及び−NR−(ここで、RはC1〜C4アルキルである)から選択される1又は必要に応じて1以上の原子又は残基により中断されてよい。残基Z内で中断として含み得るシクロアルキル残基の例示として、5〜7環原子、特に、6環原子を有するシクロアルキル環、例えば、シクロヘキシル、ピペリジニル、モルホリニルなどがある。
好ましくは同じである残基X及びYは、1〜6、好ましくは、1〜4の炭素原子、特に、1又は2の炭素原子、より特に、1つの炭素原子の鎖長さを有利に有する。残基X及びYは、それぞれ、−O−、−S−又は−NR−、例えば、−NH−により必要に応じて中断されるアルキレン鎖を表してよい。好ましい残基X及びYは、例えば、−CH−、−CH−CH−、−(CH−O−CH−、−CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−及び−(CH−O−(CH−を含む。
基質への結合は、任意の適切な結合によるもの、典型的には、基質側鎖への結合によるものであってよい。一般式Iで示される化合物におけるリンカー基Rは、直接的な又は本明細書に記載されるような官能基を用いた基質への結合を達成するのに適した任意の基であってよい。Rは、好ましくは、ヒドロキシル基若しくは保護されているヒドロキシル基、又はヒドロキシル基若しくは保護されているヒドロキシル基を有する基である。しかしながら、使用中に化合物が結合する基質を考慮して、任意の他の適切なリンカー基Rが選択され得るということを理解されたい。タンパク質、ペプチド若しくはアミノ酸側鎖又はタンパク質、ペプチド若しくはアミノ酸末端残基の誘導体化のための様々な合成法が発展してきた。例えば、タンパク質におけるリジン残基は、スクシンイミドエステルとの反応により誘導体化されてよい。他のアミノ酸残基における誘導体化のために、他の既知の合成法を用いてよい。例えば、マレイミド剤は、システイン残基を誘導体化するように用いてよい。N−ヒドロキシスクシンイミドエステルは、タンパク質若しくはペプチドのアミノ末端若しくは側鎖アミノ基、又はアミノ酸のアミノ残基を誘導体化するように用いてよい。
ヌクレオチドに適した誘導体化法もまた既知であり、例えば、ホスホラミダイト残基を用いる。
上記の誘導体化法は、他の方法を用いてよいけれども、本発明の化合物を基質に結合するのに用いられ得る方法で説明される。
本発明に従って標識された基質は、官能性標識化合物を得るように必要に応じて官能化した後に、基質、例えば、アミノ酸、ヌクレオチド(例えば、オリゴデオキシリボヌクレオチド又はオリゴリボヌクレオチド)、ヌクレオシド、糖分、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物及び任意のそれらの分子の誘導体から選択される基質と、本発明に係る化合物との反応により調製されてよい。
好ましい実施形態では、基質は、ヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドである。ヌクレオチドは、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン又はウリジンから選択されてよい。ヌクレオチドのリボース又はデオキシリボース基に結合した基によって、例えば、2’、3’又は5’位に、例えば、酸素又は窒素原子によって、好ましくは、ヌクレオチド、又はオリゴヌクレオチドのヌクレオチドを標識に結合する。最も好ましくは、ヌクレオチドは、3’又は5’位に、例えば、5’位に、結合する。他の位置における結合もまた可能である。
ヌクレオチドの場合に、本発明の標識を結合する1つの好都合な方法は、ホスホラミダイトを用いた官能化によるものである。オリゴヌクレオチドのホスホラミダイト基への結合は、オリゴヌクレオチド合成において幅広く行われており、従って、ホスホラミダイトにより官能化された標識のオリゴヌクレオチドに結合するための方法及び条件は、既知であり、当業者にとって当然のことである。更に、それは、標準オリゴ製造方法の使用を有利に可能にする。
本発明に係る分析で用いるためのオリゴヌクレオチドは、有利に、2〜50のヌクレオチド、更に好ましくは、2〜40のヌクレオチド、特に、15〜35のヌクレオチド、特別に好ましくは、18〜30のヌクレオチドを有するヌクレオチドである。いくつかの用途では、更に短いオリゴヌクレオチド、例えば、2〜14のヌクレオチド、更に好ましくは、2〜10のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドが有益であり得る。
例えば、システイン、リジンを用いてタンパク質に結合することは、場合によっては、適切な緩衝溶液において室温でタンパク質とフェロセニル標識を一緒に培養することによって達成できる。標識がシステイン又はリジンに有利に結合しているが基質配列が適切な位置にシステイン又はリジンを有さない配列は、必要に応じて、1以上のシステイン又はリジン残基を追加的な残基として又は別の残基のための置換基として追加するように変えられてよい。タンパク質に結合するための代替的な方法は、標識のビオチン化及び商業用ストレプトアビジン化タンパク質(逆の場合も同じ)の使用を含んでよい。例として、基質を、任意の標準技術により、例えば、市販のビオチン化キットの使用によりビオチン化してよい。ビオチン化基質は、例えば、抗体(商業的及び幅広く利用可能な)などのストレプトアビジン又はアビジン共役化合物に結合する。
しかしながら、適切な標識する官能基の使用により、類似の標識が、多くの位置の選択された1つに基質と結合してよいことは当業者にとって明らかである。
一般式III:
A−L−F III
[式中、A〜Lは、好ましくは、一般式Iで示される化合物から誘導される残基であり、Fは官能基である]
で示された官能性標識化合物。
一般式IIIで示される好適な官能性標識化合物は、一般式IIIb:
A−O−F IIIb
[式中、A−Oは、好ましくは、一般式Iのリンカー基Rがヒドロキシル又はヒドロキシル含有基であり又は保護されているヒドロキシル基である場合に、ヒドロキシ水素原子又は保護基の損失によって、一般式Iで示される化合物から誘導される残基であり、Fは官能基である。]
で示される化合物を含む。
一般式III及び一般式IIIbにおける官能基Fとして有する本発明の標識とともに使用可能な適切な官能基は、限定されないが、スクシンイミドエステル基、ホスホラミダイト基、マレイミド基、ビオチン及びアジド基を含んでよい。しかしながら、標識すべき基質への標識化合物の結合を容易にする任意の官能基を用いてよいことを理解されたい。
本発明は、また、試料中の核酸(例えば、RNA又はDNA)の検出方法を提供し、該方法は、核酸を増幅する(例えば、PCR又は他の核酸増幅技術による)任意の工程、続いて、プローブとアンプリコンの間のハイブリダイゼーションを可能にする条件下で、相補的な核酸プローブとアンプリコンを接触させる工程、次いで、ハイブリダイズされている又はハイブリダイズされていないプローブを選択的に低下する(例えば、一本又は二本鎖の特定ヌクレアーゼの使用により)工程を有し、前記プローブを、本発明の電気化学的活性化合物により標識化し、当該方法は、プローブを標識化する化合物の電気化学的活性を測定する工程を有し、前記電気化学的活性は、プローブの分解程度に定量的に又は定性的に依存する。
本発明は、本発明の電気化学的活性化合物により抗体又は誘導体(例えば、分析においてターゲット抗原に結合してよい)を検出する方法も提供し、本発明は、化合物の電気化学的活性を測定する工程を有する。
本発明は、患っている病気を診断又は監視する方法も提供し、本発明は、患っている組織又は体液の前記病気に伴うプロテアーゼ又はプロテアーゼ阻害剤の検出において本発明の方法を使用することを含む。
本発明は、患っている病気を診断又は維持する方法も提供し、本発明は、患っている組織又は体液の前記病気に伴うペプチド又はタンパク質を検出するように本発明の方法を使用することを含む。
本発明は、患っている病気を診断又は監視する方法も提供し、本発明は、患っている組織又は体液の前記病気に伴うヌクレアーゼ又はヌクレアーゼ阻害剤の検出において本発明の方法を使用することを含む。
更に、本発明は、患っている病気を検出するために本発明の方法の使用を提供する。
本発明は、また、病原菌又は他の望ましくない有機物、例えば、食品損傷有機物を検出する方法を提供し、本発明は、本発明の方法を使用することを含む。
更に、本発明は、電気化学的測定法におけるN,N−ジ(フェロセニルアルキル)グリシン誘導体、例えば、N,N−ジ(フェロセニルアルキル)グリシンアミド誘導体の電気化学的標識としての使用を提供する。
本発明は、必要に応じて、例えば、試料容器、電気化学的検出のための電極を有するコンテナ、分析又は標準および制御における使用のための酵素などの他の分析要素と組み合わせて、本発明の標識された基質を有する分析も提供する。前記分析は、本発明の1以上の異なる標識された基質を有してよい。その場合に、異なる標識された基質の存在は、それらを、異なる電気化学的特性を有する本発明の電気化学的標識により標識することによって異なって検出することができ(例えば、異なる酸化電位)、従って、分析を多重(例えば、二重)分析にでき、異なる基質は、同じ試料容器内に存在する場合に識別(区別)できる。
本発明は、付加的な実施形態において一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されているフェロセニル残基であり、Fc’は、置換されているフェロセニル残基であり、Fcと同じ又は異なってよく;Xは、C1〜C6アルキレン鎖であり、必要に応じて、−O−、−S−、又は−NR−によって中断され、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを示し;
Yは、C1〜C6アルキレン鎖であり、必要に応じて、−O−、−S−、又は−NR−によって中断され、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを示し;
Zは、C1〜C12アルキレン鎖であり、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって、必要に応じて置換されてよく及び/又は必要に応じて中断されてよく、ここで、Rは水素又はC1〜C4アルキルを表し、Rはリンカー基である。]
で示される化合物を提供する。
その実施形態では、各々のフェロセニル残基が、ハロ、C1〜C4−アルキル、ハロアルキル、アリール、C1〜C4アルケニル及びシアノから選択される少なくとも1つの置換基によって置換されることが好ましい。
更に付加的な実施形態において、本発明は、一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fc及びFc’は、それぞれ置換されていないフェロセニル残基であり、
Xは、C1〜C6アルキレン鎖であり、必要に応じて、−O−、−S−、又は−NR−によって中断され、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを示す。
Yは、C1〜C6アルキレン鎖であり、必要に応じて、−O−、−S−、又は−NR−によって中断され、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを示す。
Zは、C6〜C12アルキレン鎖であり、又は1以上の置換基により置換されている又は−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONH−、−NHCO−若しくは−NR−から選択される基により中断されているC6〜C12アルキレンであり(ここで、R1は水素又はC1〜C4アルキルを表す。)、Rはリンカー基である。]
で示される化合物を提供する。
更なる付加的な実施形態において、Xが、xが1〜6である−(CH−を表し、Yが、yが1〜6である−(CH−を表すことが好ましい。
前記付加的な実施形態及び更なる追加的な実施形態では、Zは、酸素によって必要に応じて中断されているC6〜C8アルキレンを好ましくは表す。好ましくは、リンカー基Rは、官能基の又は基質の適合基と反応して化合物を前記官能基又は前記基質に結合できる基を有し、例えば、Rは、ヒドロキシ、保護されているヒドロキシ、又はヒドロキシ又は保護されているヒドロキシ基を有する残基であってよい。
表1は、以下に、一般式IVa、Va、VIa、VIIa及びVIIIaにおいて、本発明に係る所定の好ましい化合物を示しており、本発明に係る電気化学的分析において標識として用いることができ、及び本発明に係る官能性標識化合物及び標識された基質を調製するように用いることができる。表1は、また、一般式IVb、Vb、VIb、VIIb及びVIIIbにおいて、本発明に係る例示的な対応官能性標識化合物を示す。表1における式では、各々のフェロセニルは、同じ又は異なってよい1より多い置換基Rを、任意の環位に(環位置に)有してよい(立体障害の濃度がそれに対して低減することについて、考慮することを除いて)。フェロセニル基の1つに1以上の置換基がある場合に、他のフェロセニル基は、同じ位置に同じ置換基を有するものと理解されたい。
Figure 0005898693
Figure 0005898693
Figure 0005898693
表1の一般式IVa、Va、VIa、VIIa及びVIIIa並びにそれらの官能性対応物(均等物)において、1以上の環置換基R11又はR13が、各々のフェロセニルの隣接したペンタジエニル環(即ち、分子の残りに直接結合している環)に存在する場合に、好ましくは、その結合に隣接した環位に前記環置換基がある。1以上の環置換基R11、R13が、それぞれの隣接したペンタジエニル環に存在する場合に、それらの置換基は、互いに任意の位置であってよい。1以上の環置換基R10、R12又はR14が、各々のフェロセニルの各々の末端ペンタジエニル環(即ち、分子の残りにフェロセニルを繋いでいる結合から離れている環)に存在する場合に、それらの置換基は互いに任意の位置であってよい。表1における一般式IVa、Va、VIa、VIIa及びVIIIa並びにそれらの官能性対応物において、隣接又は末端の環に環置換基が示されているが、各々のフェロセニルの両方のペンタジエニル環が、1以上の置換基を有することも可能である。
特別に好ましい実施形態では、化合物は、N,N−ジ(フェロセニルメチル)−6−アミノヘキサノール(以下に標識Aとして実施例で言及される)である。本発明に従って用いることができる他の好ましい標識は、2−((ジフェロセニルメチル)アミノ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−yl)エタノン;及びN,N−ジ−(フェロセニルメチル)−2−アミノエトキシ) エタノールを有し、1又は各々のフェロセニル残基は、置換されてなくてよく、又は1以上の置換基によって置換されてよい。フェロセニル残基が両方とも置換されていない化合物N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノールは、優れた電気化学的特性を有することが見出されている。本明細書における実施例で説明するように、その化合物において各々のフェロセニル残基における1以上の置換基の組み込み(各々のフェロセニルにおける置換基が同じである)をは、修飾電気化学特性を有する化合物を得るように用いることができ、適切な置換基選択によって1組の化合物を用意し、そこから2以上を多重反応の目的で選択することができる。
優れた電気化学的特性を有することが見出されている本発明に係る例示的な所定の化合物が表2に示される:
Figure 0005898693
図1は、本明細書に記載される微分パルスボルタンメトリー測定に用いる電気化学的セルの概略図である。 図2は、以下の実施例1で製造されるような標識Aの微分パルスボルタモグラムである。 図3は、以下の実施例2で製造されるような標識Bの微分パルスボルタモグラムである。 図4は、以下の実施例3で製造されるような標識Cの微分パルスボルタモグラムである。 図5は、以下の実施例5(a)に従うChlamydia陽性試料及び陰性試料の両方のボルタメトリックスキャンを示す。 図6は、以下の実施例5(a)に記載されるような標識A電気化学的標識により合成されるモノヌクレオチド及びジヌクレチオドの質量分析法である。 図7は、実施例5(a)の分析生成物の質量分析法である。 図8は、以下の実施例5(b)に記載されるように、Chlamydiaターゲットを、濃度範囲においてPCR反応に直接加え、オリゴヌクレオチドプローブを用いて検出する場合に行う電流測定を示す棒グラフである。 図9は、以下の実施例5(c)に記載されるように、Chlamydiaターゲットを、DNA抽出プロセスに加え、抽出プロセスからの生産物を、PCRを用いて増幅して、次いで、標識Aにより標識されたオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出した場合における濃度範囲でのピーク電流を示す棒グラフである。 図10は、ノロウィルスのための標識Aプローブを用いた電気化学的検出と、SYBR GreenベースのqPCR分析との比較を示す。 図11は、Streptococcus equiのための標識Aプローブを用いた電気化学的検出と、SYBR GreenベースのqPCR分析との間の比較を示す。 図12aは、市販のanti−goat IgGに結合した標識Aを用いたボルタメトリックスキャンである。 図12bは、市販のanti−goat IgGに結合した標識Aを用いて時間間隔を置いて行われるボルタメトリックスキャンを示す。 図13aは、様々な濃度における実施例8に従うミクロ粒子のボルタメトリックスキャンを示す。 図14は、以下の実施例9で製造されるような標識Dの微分パルスボルタモグラムである。
図1を参照すると、本発明に記載されるサイクリックボルタンメトリー実験に用いるのに適した電気化学的セル1が概略的に示される。セルは、容器2を有し、100mMの塩化ナトリウム水溶液であるバックグラウンド電解質溶液3を有する。溶液3に浸されたのは、プリント(印刷)した炭素作用電極5、プリントした炭素カウンター電極6、及び銀/銀の塩化物参照電極7であり、全て銀コネクタを有する。試料は、作用電極の表面上に広げられ、ボルタンメトリーは、銀コネクタをポテンショメーター上における適切な鉛に接続することによって行われる。説明することによって、試料は、以下のように準備されてよい:フェロセニル標識前駆体(2ng)は、DMSO(1mL)中に溶解する。10μLの一定分量が、この溶液から取り出され、従って、緩衝液(500μL)中で更に蒸留される。次いで、一定分量(20μL)を、電気化学的スキャンを行うようにスクリーン印刷電極に適用する。
以下の実施例は本発明を説明する。
材料及び方法−標識の合成及び分析
フェロセンカルボン酸は、シグマ−アルドリッチから得た。フェロセンカルボアルデヒドは、シグマ−アルドリッチから得た。
6−アミノヘキサノールは、シグマ−アルドリッチから得た。
グリシンは、シグマ−アルドリッチから得た。
N,N-ジイソプロピルエチルアミンは、シグマ−アルドリッチから得た。
2−シアノエチルジイソプロピルクロロホスホラミダイトは、シグマ−アルドリッチから得た。
濃度1mg/mLにおけるパパイン溶液は、シグマ−アルドリッチから得た。
Anti−goat IgG及びビオチン化したgoat IgGは、シグマから得た。
PCR法は、PTC−100又はPTC−200Programmable Thermal Controller(MJ Research社)を用いて行い、又はPeqLabのフラットベッドサーモサイクラーのStreptavidin(ストレプトアビジン)コーティング・マイクロタイタ−ウェルは、Sigma Screen(商標登録)の高密度ウェルであった。
材料及び方法−電気化学的検出
電極は、インクベースであり、ポリマー基質(例えば、Mylar)上にスクリーン印刷され、続いて、GM Nameプレート(ワシントン州シアトル)により熱硬化製造される。
実施例1
N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノールの合成(標識A)
Figure 0005898693
乾燥THF(25mL)におけるフェロセンカルボアルデヒド(2.1g、9.81mmol)及び6−アミノヘキサン−1−オール(0.5g、4.27mmol)を、オーブンで乾燥したフラスコに加えた。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.3g、10.90mmol)を、溶液に分割添加した。反応を一晩中放置した。反応は、エチルアセテート(40mL)内で起こり、NaCO(飽和;20mL)、ブライン(20mL)及びMilliQ水(20mL)で、有機層を洗浄した。次いで、有機分画を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。次いで、粗生成物は、9:1の溶液B:溶液A(溶液A:エチルアセテート95%TEA5%、溶液B:石油エーテル40−60 95%、TEA5%)を用いて、純粋な生成物(ダークオレンジ固体)を生じるように、並べられる(columned)。85%の収率 1H NMR (300MHz, CDC13)δ4.18 (2H, s, Cp), 4.17 (2H, s, Cp), 4.13 (15H, s, Cp), 3.66 (4H, t, J = 6.25Hz, CH2), 3.48 (2H, s, CH2), 2.20 (2H, t, J = 6, CH2), 1.59 - 1.31 (6H, m, CH2). 13CNMR (75.5 Hz, CDC13) δ 77.83, 77.40, 76.98, 70.58, 68.88, 63.36, 53.02, 52.17, 33.10, 27.43, 25.88. HRMS (ESI) C28H33N1O1Fe2(m/z)としての計算値:519.1430;実測値:519.1438
化合物標識Aの電気化学は、図2のボルタモグラムに示される。
生成物標識は、0.275Vの酸化還元電位を有することが分かった。
実施例2
ジ−((ジメチルアミノ)メチルフェロセニルメチル)−6−アミノヘキサノールの合成(標識B)
Figure 0005898693
(a)ジメチルアミノ)メチルフェロセンカルボアルデヒド (ジアミノメチル)メチルフェロセンの合成(1g、5mmol)はEtOに溶解し、n−ブチルリチウム(2.51mL、6.25mmol)をゆっくりと加えて、反応混合物を16時間室温で攪拌した。
16時間後、反応混合物を、DMF(0.4mL、6.25mmol)によりクエンチし、再び、4時間室温で攪拌した。次いで、水(15mL)を反応に加えた。次いで、有機層を、エーテルにより抽出した(2x25mL)。組み合わせた有機層を、硫酸マグネシウムにより乾燥し、濾過し、溶媒を、72%の収率で生成物(ダークレッド/ブラウンの油)を利用するように真空下で除去した。
1H NMR (300MHz, CDC13) δ 9.81 (1H, s, CHO), 4.21 (2H, s, Cp), 4.14 (5H, s, Cp), 3.64 (2H, s, CH2), 2.08 (6H, s, NMe2) 13CNMR (75.5 Hz, CDC13) δ 193.2, 86.7, 83.4, 77.8, 77.5, 77.0, 76.62, 75.8, 71.8, 70.3, 70.2, 70.0, 68.4, 68.0, 59.2, 56.6, 44.8, 44.7. HRMS (ESI) C14H18N1O1Fe1(m/z)として計算値:272.0737;実測値:272.0731。
Ref: Biot, C, Glorian, G., Maciejewski, L. A., Brocard, J. S., Domarle, O., Blampain, G., Millet, P., Georges, A. J., Abessolo, H., Dive, D., Lebibi, J. J. Med. Chem. 1997, 40, 3715- 3718.
(b)標識Bの合成
標識B
(ジメチルアミノ)メチルフェロセンカルボアルデヒド(1.1g、4.04mmol)を乾燥THF(30mL)に溶解した。次いで、6−アミノヘキサン−1−オール(0.25g、2.13mmol)を加えた。続いて、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.3g、6.16mmol)を反応混合物に加えた。溶液を、一晩中室温で、窒素下で攪拌した。次いで、エチルアセテート(20ml)及び1NのNaOH(飽和;20mL)を加え、続いて、有機層を、NaCO(25mL)、ブライン(25mL)及びMilliQフィルター処理水(25mL)により抽出し、次いで、MgSO上で乾燥し、及び真空中で溶媒を除去し、オレンジ油を得た(0.95、75%)。
1H NMR (300MHz, CDC13) δ 4.18 (2H, s, Cp), 4.17 (2H, s, Cp), 4.13 (15H, s, Cp), 3.66 (4H, t, J = 6.25Hz, CH2), 3.48 (2H, s, CH2), 2.20 (2H, t, J = 6, CH2), 2.17 (12H, s, CH3) 1.59 - 1.31 (6H, m, CH2). HRMS (ESI) C34H49N301Fe2 (m/z)として計算値:627.3012;実測値:627.3126。
生成化合物の電気化学は、図3のボルタモグラムに示される。生成物標識Bは、0.38Vの酸化還元電位を有することが分かった。
実施例3
2-((ジフェロセニルメチル)アミノ)−1−(4−ヒドロキシメチル)ピペリジン-l-yl)エタノンの合成(標識C)
(a)N,N−(ジフェロセニルメチル)グリシンの合成
Figure 0005898693
フェロセンカルボアルデヒド(2.1g)を、乾燥THF(20mL)を有する丸底のフラスコに加えた。グリシン(0.5g)を溶液に加え、反応をN下で攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.3g)を、攪拌溶液に分割添加した。反応を一晩中攪拌した。溶液は、エチルアセテート(40mL)と1Mの水酸化ナトリウム水溶液(40mL)の間で分割した。有機分画を、飽和NaHCO水溶液(飽和;20mL)、ブライン(40mL)及び水(40mL)により洗浄した。有機分画を、MgSOを用いて乾燥し、溶媒を除去した。次いで、粗生成物を並べた(溶媒A:石油エーテル40−60:TEA 95:5、溶媒B:エチルアセテート:TEA 95:5)。生成物はダークオレンジ固体(80%)であった。1H NMR (250 MHz, CDC13) δ 4.099 (1H, s, CpH), 4.052 (1H, s, CpH), 4.022 (7H, s, FcCpH), 3.549 (4H, t, J = 6.75, 2 x CH2), 3.348 (2H, s, CH2), 1.979 (1H, s, OH). 13CNMR (75.5Hz, CDC13) δ 171.5, 78.0, 77.5, 77.1, 68.9, 67.4, 61.1. HRMS (ESI) C24H25N1O2Fe2 (m/z)として 計算値: 477.3974;実測値:477.4213。
(b)ジフェロセニルグリシンから標識Cの合成
Figure 0005898693
下において0℃で乾燥DCM(100mL)内で上記3(a)で得られるジ−フェロセニルグリシン誘導体の攪拌溶液に、乾燥DCM(2mL)における塩化オキサリル(0.87mL)を、均圧滴下漏斗を用いて滴下して加えた。反応は室温まで上昇し、2時間攪拌した。次いで、溶媒を除去し、酸塩化物生成物を乾燥DCM(75mL)内に加えた。乾燥DCM(75mL)内の6−アミノヘキサン−1−オール(0.56g)を0℃N下で滴下漏斗を用いて滴下して加えた。続いて、室温まで上昇しながら反応を2時間に亘って攪拌した。次いで、溶液をNaHCO(飽和;100mL)及び1.0MのHCL(100mL)で洗浄した。有機分画をMgSO上で乾燥し、次いで、溶媒を除去し、生成物を得た(85%)。オレンジ/イエロー固体。1H NMR (250MHz, CDC13) δ 4.11 (12H, s, FcCp), 3.65 (4H, t, J = 6.0Hz, CH2), 3.55 (2H, s, CH2), 1.48 - 1.18 (5h, m, CH2). 13CNMR (75.5Hz, CDC13) δ 173.32, 77.80, 77.39, 76.90, 62.10, 38.85, 35.45, 32.02, 30.67, 26.75, 25.54, 25.44. m/z: 576.
生成化合物標識Cの電気化学は、以下の表3及び図4のボルタモグラムに示される。
Figure 0005898693
実施例4
ホスホラミダイト官能基を結合するための一般的な合成法
Figure 0005898693
上記の反応式において出発材料として示されるフェロセニル誘導体を説明し、上記の実施例1〜3又は以下の実施例9〜13で製造される全ての化合物のモル当量で置換されてよい。
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL、8.4mmol)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(25mL)内でフェロセン誘導体(2.1mmol)の攪拌溶液に加えた。2−シアノエチルジイソプロピルクロロホスホラミダイト(0.2ml、3.15mmol)を滴下して加え、得られる混合物を15分間攪拌した。MilliQフィルター処理水(200mL)を加え、溶液を更に30分間攪拌した。エチルアセテート−トリエチルアミン(1:1、25mL)を加え、沈殿物を形成した。混合物を、飽和NaHCO(25mL)及びMilliQフィルター処理水(25mL)で洗浄した。有機分画をMgSO上で乾燥させ、溶媒を真空中で除去した。次いで、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより浄化した(石油エーテル:エチルアセテート 9:1)。
フェロセニル出発材料として標識Cによる上記の方法を用いて、以下に記載した特徴データを有する式(IX)のホスホラミダイト官能性化合物を得た。
Figure 0005898693

1H NMR (500MHZ, CDC13) 6 4.23 (2H, s, Cp), 4.18 (2H, s, Cp), 4.13 (15H, s, Cp), 3.90- 3.82 (2H, m, CH2), 3.71-3.54 (4H, m, CH2), 3.44 (4H, s, CH2), 2.64 (2H, t, J = 6, CH2), 2.35 (2H, t, J = 6.5, CH2), 1.69 - 1.35 (85H, m, CH2, CH), 1.23 (12H, t, J = 7, CH3). 31PNMR (DEC) (202.5Hz, CDC13) δ 147.23. HRMS (ESI) C39H53N4O3Fe2P1 (m/z)として計算値: 768.0973;実測値:768.1254。
実施例5
オリゴヌクレオチドプローブと結合した標識Aの使用
オリゴヌクレオチドの合成を、標準オリゴヌクレオチド固相合成技術を用いて行い、ヌクレオチドを、オリゴヌクレオチドストランド(鎖)の5’末端に段階的に加えた。オリゴヌクレオチド鎖へのそれぞれの添加は、デ−ブロッキング、カップリング、キャッピング及び酸化工程である4つの反応を有する。オリゴヌクレオチド配列が所望の長さに完成すると、電気化学的標識を、ホスホラミダイト結合を用いて加えた。
方法
5’及び3’ターゲット特定プライマー及びウラシルDNAグリコシラーゼ(UDG)工程を用いた標準PCR法により、ターゲット配列をChlamydia trachomatisターゲットから増幅した。PCR条件を以下の表1に要約した。PCR反応が完了したときに、5’と3’のプライマーの間におけるターゲット上の位置の中間の配列に相補的なオリゴヌクレオチドプローブ(5’末端において電気化学的標識Aにより標識した)を、PCR反応生成物に加えて、アンプリコン上のそのターゲットに対してアニールした。T7エキソヌクレアーゼ(二重鎖の核酸のために特定されている)を管に加え、それがdsRNAを分解するのを可能するように培養した。プローブを、PCRアンプリコンに対してアニール(結合)する程度まで、T7エキソヌクレアーゼによって分解した。次いで、電気化学的検出を行い、標識Aにより標識された分解生成物ヌクレオチドのために、0.2Vの特徴的な酸化還元電位におけるピークを示した。
Figure 0005898693
UNGプロトコール:
37℃ x 10分
94℃ x 10分
PCRプロトコール:
94℃ x 30 秒
58℃ x 45 秒
72℃ x 60秒
繰り返し工程 x 39 サイクル (合計で40サイクル)
72℃ x 7 分
結果
図5は、Chlamydia trachomatisの陽性試料(強いピーク)及び陰性試料(ピークの欠如)の両方のための既知の(標識の特定の)酸化還元電位におけるピーク高さを電流として示す。
図6は、標識A電気化学的標識と合成したモノヌクレオチド及びジヌクレオチドの質量分析法を示す。図7は、分析生成物の質量分析法であり、標識A電気化学的標識に連結されているモノヌクレオチドに対する正確な相関関係を示し、電気化学的残基は、分析で検出した。
図8は、Chlamydiaターゲットを、濃度範囲においてPCR反応に直接加えた実験の結果を示す。これは、PCRを用いて増幅し、次いで、標識Aのオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出した。
図9は、濃度範囲のChlamydiaターゲットをDNA抽出プロセスに加え(即ち、PCRに直接加えない)て、抽出プロセスからの生産物を、PCRを用いて増幅し、次いで、標識Aにより標識されたオリゴヌクレオチドプローブを用いて検出した実験の結果を示す。
実施例6
qPCRに対する性能の比較
a)図10は、ノロウィルスのための、標識Aプローブを用いた電気化学的検出とSYBR GreenベースのqPCR分析との間の比較を示す。材料及びプロトコールは以下のとおりである:
Bioline SensiMix dU
Bioline 1X SYBR Green
0.3μM フォワードプライマー
0.3μM リバースプライマー
0.5U UNG

UNG プロトコール:
37 ℃ x 10 分
60 ℃ x 2 分

qPCR プロトコール:
95 ℃ x 10 分(taq活性化工程)
95 ℃ x 15 分
45 ℃ x 10 分
72 ℃ x 10 分(SYBR取得)
繰り返し最終3工程 x 39 サイクル (合計で40 サイクル)
1 ℃ずつ増加における47 ℃ - 95 ℃(特定でない増幅のためにチェックするように溶融されるエンドポイント)
Ct値の十進法の逆数は、qPCR結果が化学的結果に対する直接の比較を与えるように用いられる。
データは、電気化学的分析が200アトグラムであるための検出の制限を示す。qPCR分析のための検出の制限は、2〜20フェトグラムとの間として示される。このレベルより低くにおいて、Ct値は、40サイクル・カットオフよりも大きく、40のCt値の逆数として水平線により示される。qPCR陰性試料は、しきい値よりも上に上昇しなかった。これは、標識Aを用いた電気化学的分析の好都合な感度を示す。
b)図11は、Streptococcus equiのための、標識Aプローブを用いた電気化学的検出とSYBRGreenベースのqPCR分析との間の比較を示す。電気化学的分析とqPCR分析の両方が、この実験で試験される最低DNA濃度(20フェトグラム)に下がって検出することができるということを、データが示す。20フェトグラムにおける電気化学的検出のための信号:ノイズ比は、この実験で4:1であった。20フェトグラムは、S. equiDNAの8遺伝子複製と等しい。
実施例7
タンパク質と直接結合した標識A
a)図12aは、活性NHSエステル(N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを用いて、市販のanti−goat lgGの第1級アミンに直接結合している標識Aを用いたボルタメトリックスキャンである。
以下の一般的な反応式は、anti−goat lgGにおいてリジン残基などの遊離アミンへの標識の結合を説明する。
Figure 0005898693
市販のビオチン化goat lgGを、ストレプトアビジンコーティング・ミクロタイタ−のウェル上に固定化した。次いで、標識Aのanti−goat lgGを、固定化したgoat lgGを有するウェル内で培養し、次いで、これを、洗浄により除去した。パパイン溶液を、ウェルに加えて培養し、二次抗体の分解を可能にし、電気化学的に解読(判断)される得られた溶液を有した。この実験の制御は同じ方法を用いたが、最後の培養を、パパインなしに緩衝液のみ内で行った。
図12aは、標識Aのための既知の酸化電位における電気化学的信号が、パパインが存在する場合に発するがパパインの欠如下では存在しないということを示す。これは、標識Aがこの分析における抗体に直接結合されており、この抗体を分解して電気化学的標識を発する場合にのみ信号が観察されるということを示す。
b)図12bのデータは、パパイン分解の時間的経過実験が示されることを除いて、上記の実施例7a)と同じモデルの分析を用いる。この実験において、制御(又はコントロール)は、固定化されたgoat lgG抗体を有さないウェルに加えられた標識A二次抗体(anti−goat lgG)であった。
実施例8
ミクロ粒子と結合した標識A
ビオチン分子を標識Aと結合した。自動化オリゴヌクレオチド・シンセサイザーで又は標準的な研究室条件を用いて、ビオチンのN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルによるフェロセニルホスホラミダイト標識の反応により、ビオチン化を行うことができる。常磁性のトレプトアビジン粒子を、3回(ホスフェート緩衝液)洗浄し、ビオチン化標識と混合し、混合しながら室温で1時間培養した。粒子を2回(ホスフェート緩衝液)洗浄し、1回(PCR緩衝液)洗浄した。それらを、仕上緩衝液(PCR緩衝液)で再懸濁した。各々の洗浄工程の後に、上澄液(上清)を、電気化学的信号用に試験し、上澄液が、遊離した(又は自由な)電気化学的標識の表示を示さなくなるまで、必要に応じて洗浄を繰り返した。
観察した電気化学的信号が、磁石粒子と結合した標識Aに起因したことを確認するように、これらの粒子を、濃度範囲において分析した。これは、緩衝液量の範囲において粒子の磁気的捕獲と再懸濁を伴った。結果を図13に示す。
実施例9
(N,N−ジフェロセニルメチル−2−アミノエトキシ)エタノール(標識D)の合成
Figure 0005898693
乾燥THF(25mL)内におけるフェロセンカルボアルデヒド(2.1g、9.81mmol)と(アミノエトキシ)エタノール(0.5g、4.27mmol)をオーブンで乾燥したフラスコに加えた。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.3g、10.90mmol)を溶液に分割添加した。反応を一晩中放置した。反応物をエチルアセテート(40mL)内に加え、有機層を、NaCO(飽和;20mL)、ブライン(20mL)及びMilliQ水(20mL)で洗浄した。次いで、有機分画を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。次いで、粗生成物を、純粋な生成物標識D(ダークオレンジ固体)を生じるように、9:1の溶液B:溶液A(溶液A:エチルアセテート95% TEA 5%、溶液B:石油エーテル 40−60 95%、TEA 5%)を用いて、並べた。
85% 収率;1H NMR (300MHz, CDC13) δ 4.18 (2H, s, Cp), 4.17 (2H, s, Cp), 4.13 (15H, s, Cp), 3.66 (4H, t, J = 6.25Hz, CH2), 3.48 (2H, s, CH2), 2.20 (2H, t, J = 6, CH2). 13CNMR (75.5 Hz, CDC13) δ 77.83, 77.40, 76.98, 70.58, 68.88, 63.36, 53.02, 52.17, 33.10, 27.43, 25.88. HRMS (ESI) C26H33N102Fe2 (m/z)として計算値501.1430 実測値 501.1438。
標識Dの電気化学は、以下の表及び図14のボルタモグラムに示される。
Figure 0005898693
実施例10
ジ−フェロセニルグリシンアミノアルコールの合成
N,N−2(ジフェロセニルメチルアミノ)アセチル−6−アミノヘキサノールは、N−(6−ヒドロキシヘキシル)−2−((ジフェロセニルメチル)アミノ)−アセトアミド(標識E)とも呼ばれる。
Figure 0005898693
乾燥DCM内(2mL)における塩化オキサリル(0.87mL)を、0℃N2下で乾燥DCM(100mL)においてジフェロセニルグリシン(実施例3aに記載されるように得られる)の攪拌溶液に、均圧漏斗を用いて滴下して加えた。反応は室温まで暖まり、2時間攪拌した。次いで、溶媒を除去し、酸塩化物生成物を、乾燥DCM内(75mL)に加えた。乾燥DCM(75mL)内の6−アミノヘキサン−1−オール(0.56g)を、0℃N下で滴下漏斗を用いて、滴下して加えた。室温まで温めながら反応を2時間攪拌した。次いで、反応を、NaHCO(飽和;100mL)と1.0MのHCl(100mL)により洗浄した。有機分画をMgSO上で乾燥し、次いで、溶媒を、生成物標識E(85%)を得るように除去した。オレンジ/黄色固体。lH NMR (250MHz, CDC13) δ 4.11 (12H, s, FcCp), 3.55 (4H, t, J = 6.0Hz, CH2), 3.31 (2H, s, CH2), 1.48 - 1.18 (12h, m, CH2). 13CNMR (75.5Hz, CDC13) δ 173.32, 77.80, 77.39, 76.90, 62.10, 38.85, 35.45, 32.02, 30.67, 26.75, 25.54, 25.44. HRMS (ESI) C24H25N102Fe2 (m/z)として計算値: 576.0988 実測値 576.1264.
標識Eの電気化学は、以下の表のデータに説明される。
Figure 0005898693
実施例11
6−(ビス((1’-ビニルフェロセニル)1-メチルフェロセニル)アミノ)ヘキサン-l−オール
Figure 0005898693
1’−ビニルフェロセンカルボアルデヒド(122mg、0.5mmol)を乾燥THF(5cm)内に溶解し、6−アミノヘキサン−l−オール (29mg、0.25mmol) 及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(205mg、1.25mmol)で連続して処理した。溶液を室温で一晩攪拌した。この時間の後に、反応を、10cmの飽和したNaHCOを添加することによりクエンチした。有機層を分離し、次いで、液層は、エチルアセテート(3x10cm)により再び抽出した。組み合わされた有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、フィルター処理(又は濾過)し、赤い固体を与えるように真空中で濃縮した。生成物をシリカクロマトグラフィーにより浄化し、1:1(エチルアセテート:ヘキサン)の1%水酸化アンモニアを溶出し、オレンジ油72mgとして、50%収率で所望の生成物を与えた。
1H NMR (500 Mhz; CDC13) δH 6.38 (2H, dd, J 17.6, 10.7 =CH), 5.30 (2H, dd, J 10.7, 1.5, =CH2), 5.03 (2H, dd, J 10.7, 1.5, = CH2), 4.25 (4H, t, J 1.8, CpH), 4.15 (4H, t, J 1.8, CpH), 4.07 (8H, s, CpH), 3.59 (2H, t, J 6.6, OCH2), 3.32 (4H, s, 2 x FCCH2), 2.23, (2H, app t, J 7.4, NCH2), 1.49 - 1.55 (2H, m, CH2), 1.33-1.39 (2H, m, CH2), 1.22-1.33 (4H, m, CH2); 13CNMR (125 Mhz; CDC13) 5C 134.3, 111.3, 83.7, 83.6, 71.4, 69.2, 69.0, 67.2, 62.8, 52.1, 32.7, 27.1, 25.5; HRMS, m/z (ESI) 566.1825 (1.8%, [M+H] , C32H39Fe2NOは566.1808を要求する); 電極電位: 298mV.
実施例12
6−(ビス((l'-ブロモフェロセニル)l−メチルフェロセニル)アミノ)ヘキサン−1−オール
Figure 0005898693
1’−ブロモフェロセンカルボアルデヒド(85mg、0.29mmol)を乾燥THF内(3cm)内で溶解し、6−アミノヘキサン−1−オール(25mg、0.144mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(59.3mg、0.36mmol)で連続して処理した。溶液は、室温で一晩中攪拌した。この時間の後に、反応を、5cmの飽和NaHCOの添加によりクエンチした。有機層を分離し、次いで、液層は、エチルアセテート(3x10cm)を用いて再び抽出した。組み合わされた有機抽出物は、硫酸マグネシウム上で乾燥し、フィルター処理し、次いで、真空中で濃縮し、赤い固体を与えた。生成物は、シリカクロマトグラフィーにより浄化し、1:1(エチルアセテート:ヘキサン)の1%水酸化アンモニアを溶出し、黄色油17mgとして、17%収率で所望の生成物を与えた。
1H NMR (500 Mhz; CDC13) δH 4.32, (4H, t, J 1.8, FcH), 4.21 (8H, s, FcH), 4.05 (4H, t, J 1.8, FcH), 3.63 (2H, t, J6.5, OCH2), 3.46 (4H, s, FCCH2N), 2.31 (2H, t, J7.1, NCH2), 1.45-1.58 (4H, m, CH2), 1.27-1.36 (4H, m, CH2); 13CNMR (125 Mhz; CDCl3) δC 78.4, 72.9, 70.8, 70.5, 68.6, 67.9, 63.1, 62.8, 52.1, 33.0, 27.3, 26.0; HRMS, m/z (ESI) 669.7929 (2.7%, [M+H] , C28H34Fe2Br2NOは、669.9705を要求する); 電極電位: 437mV.
実施例13
6− (ビス((2-メチルフェロセニル)メチル)アミノ)ヘキサン-l−オール
Figure 0005898693
メチルフェロセンカルボアルデヒド(1g、5mmol)を乾燥THF内で溶解した(30cm)。6−アミノヘキサン−1−オール(0.25g、2.13mmol)を加えた。次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.3g、6.16mmol)を反応混合物に加えた。溶液を、一晩中室温で窒素下で攪拌した。エチルアセテート(20cm)及び1MのNaOH(20cm)を加え、有機層は、飽和したNaHCO(25cm)、ブライン(25cm)及びMilliQフィルター処理水(25cm)で抽出し、次いで、硫酸マグネシウム上で乾燥し、及び真空中で溶媒を除去し、オレンジ油を得た。粗生成物を、純粋な生成物(オレンジ油)を生じる(0.95、65%)ように、9:1の溶液B:溶液A(溶液A:エチルアセテート95% TEA5%、溶液B:石油エーテル40−60 95%、TEA5%)を用いて、並べられる。
1H NMR (300MHz; CDCl3) δH 4.18 (2H, s, CpH), 4.17 (2H, s, CpH), 4.13 (15H, s, CpH), 3.66 (4H, t, J 6.25, CH2), 3.48 (2H, s, CH2), , 2.36 (3H, s, CH3), 2.20 (2H, t, J 6.1, CH2), 1.59-1.31 (6H, m, CH2). 13CNMR (75.5 Hz; CDCl3) δC 77.8, 77.4, 76.9, 70.5, 68.9, 63.3, 53.0, 52.1, 33.1 , 27.4, 25.8, 12.4; HRMS, m/z (ESI) 539.8156 (10%, [M+H] , C30H47N1O1Fe2は、539.8232を要求する); 電極電位: 330mV.
Figure 0005898693
上記の表におけるデータは、フェロセニル残基に対する置換基の含有及びその置換基の選択が、電極電位に影響を与えるようにどのようにして用いてよいかを示す。これは、化合物の電気化学的検出を、様々な異なる条件下で行うことを可能にし、例えば、最適測定電位を選択する、又は存在してよい不純物との干渉により測定感度が妥協できる条件を避ける。更に、異なる電極電位による標識の使用は、多重反応の発展を可能にし、1より多くの測定を同じ試料で行ってよい。
本発明の開示内容は、以下の態様を含み得る。
[態様1]
電気化学的分析における一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
Rは、リンカー基である。]
で示される化合物の標識としての使用。
[態様2]
Xが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレンを表し;
Yが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレンを表し;
Zが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C8アルキレンを表す、上記の[態様1]に記載の使用。
[態様3]
Xが、xが1又は2である−(CH −であり;
Yが、yが1又は2である−(CH −であり;
Zが、zが1〜8である−(CH −である、上記の[態様1]に記載の使用。
[態様4]
Fc及びFc’が同じであり、X及びYが同じである、上記の[態様1]〜[態様3]のいずれか1項に記載の使用。
[態様5]
分析が、電気化学的に標識されている基質を検出する分析である、上記の[態様1]〜[態様4]のいずれか1項に記載の使用。
[態様6]
分析が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドから選択される生物学的基質を検出する分析である、上記の[態様1]〜[態様5]のいずれか1項に記載の使用。
[態様7]
分析が、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質から選択される生物学的基質を検出する分析である、上記の[態様1]〜[態様6]のいずれか1項に記載の使用。
[態様8]
電気化学的分析で用いるために標識残基を含む官能性標識付与化合物を製造する方法であって、該方法が、一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
Rは、酸素原子を含むリンカー基である。]
で示される化合物を官能性化合物と反応させて、一般式III:
A−L−F III
[式中、Aは、一般式Ia:
Figure 0005898693
(ここで、Fc、Fc’、X、Y及びZは、上記のとおりである。)
を表し、
Fは、官能基を表し;及び
Lは、リンカー基を表す。]
で示される官能性標識付与化合物を得ることを含む、官能性標識付与化合物の製造方法。
[態様9]
標識化基質の製造方法であって、該方法が、一般式III:
A−L−F III
[式中、A、F及びLは、上記の[態様8]に規定したとおりである。]
で示される化合物を基質と反応させて標識化基質を製造することを含む、標識化基質の製造方法。
[態様10]
アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物、ミクロ粒子及びナノ粒子から基質を選択する、上記の[態様9]に記載の方法。
[態様11]
基質が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、及びポリヌクレオチドから選択した生物学的基質である、上記の[態様9]又は[態様10]に記載の方法。
[態様12]
基質が、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質から選択した生物学的基質である、上記の[態様9]又は[態様10]に記載の方法。
[態様13]
上記の[態様9]〜[態様12]のいずれか1項に記載の方法で用いるための官能性標識付与化合物であって、一般式III:
A−L−F III
[式中、Aは、一般式Ia:
Figure 0005898693
(ここで、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表す。)
で示される標識付与残基を表し、
Lは、リンカー基を表し;
Fは、標識付与残基を基質に結合するために、基質と反応する官能基を表す。]
を有する、官能性標識付与化合物。
[態様14]
Fが、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物、ミクロ粒子及びナノ粒子から選択される基質と反応する官能基を表す、上記の[態様13]に記載の官能性標識付与化合物。
[態様15]
官能基Fが、スクシンイミジルエステル基、ホスホラミダイト基、マレイミド基、ビオチン基及びアジド基から選択される、上記の[態様9]〜[態様14]のいずれか1項に記載の官能性標識付与化合物。
[態様16]
官能基が、ホスホラミダイト基である、又はホスホラミダイト基から誘導可能である、上記の[態様9]〜[態様15]のいずれか1項に記載の官能性標識付与化合物。
[態様17]
電気化学的分析で用いるための標識化基質であって、一般式IIIa:
A−L−F’−[S] IIIa
[式中、Aは、一般式Ia:
Figure 0005898693
(ここで、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表す。)
を表し、
L−F’は、リンカー基を表し;
[S]は、基質を表す。]
である標識化基質。
[態様18]
基質が、生物学的分子、ミクロ粒子及びナノ粒子から選択される、上記の[態様17]に記載の標識化基質。
[態様19]
基質が、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド及び炭水化物から選択される生物学的分子である、上記の[態様17]又は[態様18]に記載の標識化基質。
[態様20]
基質が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドから選択される、上記の[態様17]又は[態様18]に記載の標識化基質。
[態様21]
基質が、オリゴヌクレオチドである、又はオリゴヌクレオチドを含む、上記の[態様17]〜[態様20]のいずれか1項に記載の標識化基質。
[態様22]
基質が、アミノ酸、糖類、ペプチド、タンパク質から選択される、上記の[態様17]〜[態様19]のいずれか1項に記載の標識化基質。
[態様23]
分析ターゲットの存在を決定するための分析キットであって、上記の[態様17]〜[態様22]のいずれか1項に記載の標識化基質を含む、分析キット。
[態様24]
一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fcは、置換されているフェロセニル残基であり、
Fc’は、置換されているフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
Rは、リンカー基である。]
で示される化合物。
[態様25]
各々のフェロセニル残基が、ハロ、C1〜C4アルキル、ハロアルキル、アリール、C1〜C4アルケニル及びシアノから選択される少なくとも1つの置換基により置換されている、上記の[態様24]に記載の化合物。
[態様26]
一般式I:
Figure 0005898693
[式中、Fc及びFc’は、それぞれ、置換されていないフェロセニル残基であり、
Xは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Yは、−O−、−S−又は−NR −によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、R は、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
Zは、C6〜C12アルキレン鎖、又は1以上の置換基により置換されている及び/又は−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR −、−NR CO−又は−NR −から選択される基によって中断されているC1〜C12アルキレンであり、ここで、R は、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
Rは、リンカー基である。]
で示される化合物。
[態様27]
Xが、xが1〜6である−(CH −であり;
Yが、yが1〜6である−(CH −である、上記の[態様24]〜[態様26]のいずれか1項に記載の化合物。
[態様28]
Zが、酸素によって必要に応じて中断されているC6〜C8アルキレンを表す、上記の[態様24]〜[態様27]のいずれか1項に記載の化合物。
[態様29]
リンカー基Rが、化合物を官能基又は基質に結合させるように、官能基の又は基質の適合基と反応できる基を含む、上記の[態様24]〜[態様28]のいずれか1項に記載の化合物。
[態様30]
表2から選択される化合物。
[態様31]
N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノール又はその類似体であって、その両方のフェロセニル基が、1以上の置換基により置換されている、N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノール又はその類似体。
[態様32]
N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノールから又はその類似体から誘導される標識付与残基を含む標識化基質であって、両方のフェロセニル残基が、1以上の置換基により置換されている、標識化基質。
[態様33]
核酸の検出方法であって、該方法が、プローブとアンプリコンの間のハイブリダイゼーションを可能にする条件下で、相補的な核酸プローブと核酸を接触させ、次いで、ハイブリダイズされている又はハイブリダイズされていないプローブを選択的に分解する工程を行うことを含み、
プローブを、上記の[態様24]〜[態様32]のいずれか1項に記載の化合物により標識し、該方法が、プローブを標識する化合物の電気化学的活性を測定する工程を含み、前記電気化学的活性が、プローブの分解程度に定量的に又は定性的に依存する、核酸の検出方法。
[態様34]
上記の[態様24]〜[態様32]のいずれか1項に記載の化合物により標識されているアミノ酸、ペプチド又はタンパク質の検出方法であって、化合物の電気化学的活性を測定する工程を含む、検出方法。

Claims (34)

  1. 電気化学的分析における一般式I:
    Figure 0005898693
    [式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
    Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
    Rは、リンカー基である。]
    で示される化合物の標識としての使用。
  2. Xが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレンを表し;
    Yが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレンを表し;
    Zが、酸素によって必要に応じて中断されているC1〜C8アルキレンを表す、請求項1に記載の使用。
  3. Xが、xが1又は2である−(CH−であり;
    Yが、yが1又は2である−(CH−であり;
    Zが、zが1〜8である−(CH−である、請求項1に記載の使用。
  4. Fc及びFc’が同じであり、X及びYが同じである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 分析が、電気化学的に標識されている基質を検出する分析である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 分析が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドから選択される生物学的基質を検出する分析である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 分析が、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質から選択される生物学的基質を検出する分析である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
  8. 電気化学的分析で用いるために標識残基を含む官能性標識付与化合物を製造する方法であって、該方法が、一般式I:
    Figure 0005898693
    [式中、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
    Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
    Rは、酸素原子を含むリンカー基である。]
    で示される化合物を官能性化合物と反応させて、一般式III:
    A−L−F III
    [式中、Aは、一般式Ia:
    Figure 0005898693
    (ここで、Fc、Fc’、X、Y及びZは、上記のとおりである。)
    を表し、
    Fは、官能基を表し;及び
    Lは、リンカー基を表す。]
    で示される官能性標識付与化合物を得ることを含む、官能性標識付与化合物の製造方法。
  9. 標識化基質の製造方法であって、該方法が、一般式III:
    A−L−F III
    [式中、A、F及びLは、請求項8に規定したとおりである。]
    で示される化合物を基質と反応させて標識化基質を製造することを含む、標識化基質の製造方法。
  10. アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物、ミクロ粒子及びナノ粒子から前記基質を選択する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記基質が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、及びポリヌクレオチドから選択した生物学的基質である、請求項9に記載の方法。
  12. 前記基質が、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質から選択した生物学的基質である、請求項9に記載の方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の方法で用いるための官能性標識付与化合物であって、一般式III:
    A−L−F III
    [式中、Aは、一般式Ia:
    Figure 0005898693
    (ここで、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
    Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表す。)
    で示される標識付与残基を表し、
    Lは、リンカー基を表し;
    Fは、標識付与残基を基質に結合するために、基質と反応する官能基を表す。]
    を有する、官能性標識付与化合物。
  14. Fが、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、炭水化物、ミクロ粒子及びナノ粒子から選択される基質と反応する官能基を表す、請求項13に記載の官能性標識付与化合物。
  15. 官能基Fが、スクシンイミジルエステル基、ホスホラミダイト基、マレイミド基、ビオチン基及びアジド基から選択される、請求項13または14に記載の官能性標識付与化合物。
  16. 官能基が、ホスホラミダイト基である、又はホスホラミダイト基から誘導可能である、請求項13〜15のいずれか1項に記載の官能性標識付与化合物。
  17. 電気化学的分析で用いるための標識化基質であって、一般式IIIa:
    A−L−F’−[S] IIIa
    [式中、Aは、一般式Ia:
    Figure 0005898693
    (ここで、Fcは、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、
    Fc’は、置換されている又は置換されていないフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表す。)
    を表し、
    L−F’は、リンカー基を表し;
    [S]は、基質を表す。]
    である標識化基質。
  18. 基質が、生物学的分子、ミクロ粒子及びナノ粒子から選択される、請求項17に記載の標識化基質。
  19. 基質が、アミノ酸、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、ペプチド、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド及び炭水化物から選択される生物学的分子である、請求項17又は18に記載の標識化基質。
  20. 基質が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド及びポリヌクレオチドから選択される、請求項17又は18に記載の標識化基質。
  21. 基質が、オリゴヌクレオチドである、又はオリゴヌクレオチドを含む、請求項17〜20のいずれか1項に記載の標識化基質。
  22. 基質が、アミノ酸、糖類、ペプチド、タンパク質から選択される、請求項17〜19のいずれか1項に記載の標識化基質。
  23. 分析ターゲットの存在を決定するための分析キットであって、請求項17〜22のいずれか1項に記載の標識化基質を含む、分析キット。
  24. 一般式I:
    Figure 0005898693
    [式中、Fcは、置換されているフェロセニル残基であり、
    Fc’は、置換されているフェロセニル残基であり、Fcと同じであってよく又は異なってよく;
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、−O−、−S−、シクロアルキル、−CO−、−CONR−、−NRCO−又は−NR−によって必要に応じて置換されてよい及び/又は必要に応じて中断されてよいC1〜C12アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
    Rは、リンカー基である。]
    で示される化合物。
  25. 各々のフェロセニル残基が、ハロ、C1〜C4アルキル、ハロアルキル、アリール、C1〜C4アルケニル及びシアノから選択される少なくとも1つの置換基により置換されている、請求項24に記載の化合物。
  26. 一般式I:
    Figure 0005898693
    [式中、Fc及びFc’は、それぞれ、置換されていないフェロセニル残基であり、
    Xは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Yは、−O−、−S−又は−NR−によって必要に応じて中断されているC1〜C6アルキレン鎖であり、ここで、Rは、水素又はC1〜C6アルキルを表し;
    Zは、C6〜C12アルキレン鎖、又は1以上の置換基により置換されている及び/又は−O−、−S−、シクロアルキル、−CONR−、−NRCO−又は−NR−から選択される基によって中断されているC1〜C12アルキレンであり、ここで、Rは、水素又はC1〜C4アルキルを表し;及び
    Rは、リンカー基である。]
    で示される化合物。
  27. Xが、xが1〜6である−(CH−であり;
    Yが、yが1〜6である−(CH−である、請求項24〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. Zが、酸素によって必要に応じて中断されているC6〜C8アルキレンを表す、請求項24〜27のいずれか1項に記載の化合物。
  29. リンカー基Rが、化合物を官能基又は基質に結合させるように、官能基の又は基質の適合基と反応できる基を含む、請求項24〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. Figure 0005898693
    から選択される化合物。
  31. N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノール又はその類似体であって、その両方のフェロセニル基が、1以上の置換基により置換されている、N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノール又はその類似体。
  32. N,N−ジフェロセニルメチル−6−アミノヘキサノールから又はその類似体から誘導される標識付与残基を含む標識化基質であって、両方のフェロセニル残基が、1以上の置換基により置換されている、標識化基質。
  33. 核酸の検出方法であって、該方法が、プローブとアンプリコンの間のハイブリダイゼーションを可能にする条件下で、相補的な核酸プローブと核酸を接触させ、次いで、ハイブリダイズされている又はハイブリダイズされていないプローブを選択的に分解する工程を行うことを含み、
    プローブを、請求項24〜32のいずれか1項に記載の化合物により標識し、該方法が、プローブを標識する化合物の電気化学的活性を測定する工程を含み、前記電気化学的活性が、プローブの分解程度に定量的に又は定性的に依存する、核酸の検出方法。
  34. 請求項24〜32のいずれか1項に記載の化合物により標識されているアミノ酸、ペプチド又はタンパク質の検出方法であって、化合物の電気化学的活性を測定する工程を含む、検出方法。
JP2013545508A 2010-12-22 2011-12-22 分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用 Expired - Fee Related JP5898693B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1021896.4 2010-12-22
GBGB1021896.4A GB201021896D0 (en) 2010-12-22 2010-12-22 Novel compounds and their use in analytical methods
PCT/GB2011/052573 WO2012085591A1 (en) 2010-12-22 2011-12-22 Novel ferrocene labels for electrochemical assay and their use in analytical methods

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014501925A JP2014501925A (ja) 2014-01-23
JP5898693B2 true JP5898693B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=43598931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013545508A Expired - Fee Related JP5898693B2 (ja) 2010-12-22 2011-12-22 分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用

Country Status (12)

Country Link
US (5) US20140051080A1 (ja)
EP (1) EP2655387B1 (ja)
JP (1) JP5898693B2 (ja)
CN (1) CN103459407B (ja)
AU (1) AU2011346861B2 (ja)
BR (1) BR112013016240B1 (ja)
CA (1) CA2822477C (ja)
DK (1) DK2655387T3 (ja)
EA (1) EA026116B1 (ja)
ES (1) ES2528700T3 (ja)
GB (1) GB201021896D0 (ja)
WO (1) WO2012085591A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201021896D0 (en) * 2010-12-22 2011-02-02 Atlas Genetics Ltd Novel compounds and their use in analytical methods
GB201211157D0 (en) 2012-06-22 2012-08-08 Atlas Genetics Ltd Novel compounds and their use in analytical methods
GB201312995D0 (en) 2013-07-19 2013-09-04 Atlas Genetics Ltd Methods and kits for specific nucleic acid amplification and detection
GB2516666B (en) 2013-07-29 2015-09-09 Atlas Genetics Ltd Fluidic cartridge for nucleic acid amplification and detection
GB2516675A (en) 2013-07-29 2015-02-04 Atlas Genetics Ltd A valve which depressurises, and a valve system
GB2516667A (en) 2013-07-29 2015-02-04 Atlas Genetics Ltd An improved cartridge, cartridge reader and method for preventing reuse
GB2516672B (en) 2013-07-29 2015-05-20 Atlas Genetics Ltd A system and method for expelling liquid from a fluidic cartridge
GB2516669B (en) 2013-07-29 2015-09-09 Atlas Genetics Ltd A method for processing a liquid sample in a fluidic cartridge
WO2015052516A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-16 Atlas Genetics Limited Labelling compounds and their use in assays
GB201416459D0 (en) 2014-09-17 2014-10-29 Atlas Genetics Ltd Detection method
GB2531615B (en) 2015-02-02 2017-11-22 Atlas Genetics Ltd Instrument for performing a diagnostic test on a fluidic cartridge
GB201501705D0 (en) 2015-02-02 2015-03-18 Atlas Genetics Ltd Instrument for performing a diagnostic test on a fluidic cartridge
GB2530596B (en) 2015-02-02 2016-08-24 Atlas Genetics Ltd Improved blister assembly
GB2531616B (en) 2015-02-02 2017-11-22 Atlas Genetics Ltd Instrument for performing a diagnostic test on a fluidic cartridge
WO2017147486A1 (en) * 2016-02-26 2017-08-31 Alere San Diego Inc. Redox labeled oligonucleotide probes and their use
GB2556879A (en) * 2016-11-22 2018-06-13 Mahle Engine Systems Uk Ltd Sliding component, material and method
CN106866748B (zh) * 2017-03-29 2018-05-15 厦门云凡医药科技有限公司 化合物的制备方法
JP2018203652A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 島根県 フェロセン化ナフタレンジイミド誘導体、テロメラーゼ活性検出キット、およびテロメラーゼ活性検出方法
CN109827898B (zh) * 2019-03-29 2021-09-17 河海大学 一种金属腐蚀试验装置
CN114113252B (zh) * 2021-11-22 2024-02-09 常州大学 一种手性介孔二氧化硅微球的制备方法及其应用方法
CN114349800B (zh) * 2021-12-08 2023-08-15 深圳清华大学研究院 一种二茂铁衍生物及其合成方法和应用
CN114891836A (zh) * 2022-05-31 2022-08-12 重庆张邦医药科技有限责任公司 一种手性二茂铁衍生物的制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125798A (ja) * 2001-08-28 2003-05-07 Fuji Photo Film Co Ltd 試料遺伝子中の塩基配列の確認方法
GB0205455D0 (en) * 2002-03-07 2002-04-24 Molecular Sensing Plc Nucleic acid probes, their synthesis and use
GB0316075D0 (en) * 2003-07-09 2003-08-13 Molecular Sensing Plc Protease detection assay
JP2006098342A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Kyushu Univ 異常プリオンの電気化学的検出方法
GB0504851D0 (en) * 2005-03-09 2005-04-13 E2V Tech Uk Ltd Biosensor labelling groups
JP4561478B2 (ja) * 2005-05-26 2010-10-13 セイコーエプソン株式会社 多型検出方法、多型検出用キット
GB201021896D0 (en) * 2010-12-22 2011-02-02 Atlas Genetics Ltd Novel compounds and their use in analytical methods
GB201211157D0 (en) * 2012-06-22 2012-08-08 Atlas Genetics Ltd Novel compounds and their use in analytical methods
WO2015052516A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-16 Atlas Genetics Limited Labelling compounds and their use in assays

Also Published As

Publication number Publication date
EP2655387A1 (en) 2013-10-30
DK2655387T3 (en) 2014-12-15
CN103459407B (zh) 2016-05-04
US20180252664A1 (en) 2018-09-06
ES2528700T3 (es) 2015-02-11
US12601703B2 (en) 2026-04-14
CA2822477A1 (en) 2012-06-28
AU2011346861A1 (en) 2013-07-18
CN103459407A (zh) 2013-12-18
WO2012085591A1 (en) 2012-06-28
BR112013016240A2 (pt) 2016-09-27
EP2655387B1 (en) 2014-10-29
JP2014501925A (ja) 2014-01-23
US20200064299A1 (en) 2020-02-27
US11768167B2 (en) 2023-09-26
US10495600B2 (en) 2019-12-03
US20210116409A1 (en) 2021-04-22
US10830728B2 (en) 2020-11-10
BR112013016240B1 (pt) 2019-05-21
GB201021896D0 (en) 2011-02-02
HK1191015A1 (en) 2014-07-18
US20140051080A1 (en) 2014-02-20
CA2822477C (en) 2016-09-13
EA026116B1 (ru) 2017-03-31
US20230393089A1 (en) 2023-12-07
EA201390916A1 (ru) 2014-01-30
AU2011346861B2 (en) 2015-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5898693B2 (ja) 分析方法における電気化学的分析のための新規なフェロセン標識およびそれらの使用
US12111320B2 (en) 1,1′-[(substituted alkyl)imino]bis(alkylene)]bis-ferrocenes and their use in electrochemical assays by labelling substrates of interest
JP4381819B2 (ja) 核酸プローブとその合成および使用
JP2016540724A (ja) 標識用化合物およびアッセイにおけるそれらの使用
HK1191015B (en) Novel ferrocene labels for electrochemical assay and their use in analytical methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150916

TRDD Decision of grant or rejection written
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160218

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5898693

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees