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JP5909666B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description

本発明は、交流電圧が入力されるスイッチング電源装置に関する。
従来、さまざまなタイプのスイッチング電源装置が提案されている。
図14は、特許文献1に記載のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
スイッチング電源装置900は、ノーマリーオンである双方向スイッチ10をオン/オフ制御する事で、トランスの1次巻線に接続された交流電源Vacをトランスの2次巻線に直接電力変換し、直流電圧を生成している。
このスイッチング電源装置900は、交流電源Vacと、2つのゲートG1及びG2を有し、これらゲートG1及びG2により制御されるノーマリーオンの双方向スイッチ10と、制御信号PWMに応じてゲートG2とソースS2を短絡するスイッチM1と、制御信号PWMに応じてゲートG1とソースS1を短絡するスイッチM2と、スイッチM1がオフのとき、双方向スイッチ10のゲートG2の電圧をソースS2の電圧より低く設定するダイオードD2と、ダイオードD2の電流を制限する抵抗R1と、スイッチM2がオフのとき、双方向スイッチ10のゲートG1の電圧をソースS1の電圧より低く設定するダイオードD3と、ダイオードD3の電流を制限する抵抗R2と、1次巻線と2次巻線を有するトランスL1A及びL1Bと、整流ダイオードD10及びD20と、インダクタンスL40と、平滑容量CLと、負荷Zとを備える。
以下、簡単にスイッチング電源装置900の動作を説明する。
交流電源Vacが0V以上(正電圧)のとき、スイッチM2は常にオンに設定され、双方向スイッチ10のゲートG1とソースS1とは同電位に設定される。一方、スイッチM1は制御信号PWMに応じてオン/オフ制御される。
スイッチM1がオンのとき、双方向スイッチ10のゲートG2とソースS2とは同電位に設定されて双方向スイッチ10はオンとなる。これによって、トランスL1Aの1次巻線に電流が流れ、2次巻線に生じる電流が整流ダイオードD10を介してインダクタンスL40及び平滑容量CLに供給されて直流電圧が生成される。
スイッチM1がオフのとき、ダイオードD2及び抵抗R1を介して双方向スイッチ10のゲートG2の電荷が引き抜かれ、双方向スイッチ10のゲートG2の電圧がソースS2の電圧より低くなり、双方向スイッチ10はオフとなる。これによって、トランスL1Aの1次巻線への電流供給が遮断される。
交流電源Vacが0V未満(負電圧)のとき、スイッチM1は常にオンに設定され、双方向スイッチ10のゲートG2とソースS2とは同電位に設定される。一方、スイッチM2は制御信号PWMに応じてオン/オフ制御され、スイッチM2がオンのとき、双方向スイッチ10のゲートG1とソースS1とは同電位に設定されてオンとなる。これによって、トランスL1Bの1次巻線に電流が流れ、2次巻線に生じる電流が整流ダイオードD20を介してインダクタンスL40及び平滑容量CLに供給されて直流電圧が生成される。
スイッチM2がオフのとき、ダイオードD3及び抵抗R2を介して双方向スイッチ10のゲートG1の電荷が引き抜かれ、双方向スイッチ10のゲートG1の電圧がソースS1の電圧より低くなり、双方向スイッチ10はオフとなる。これによって、トランスL1Bの1次巻線への電流供給が遮断される。
以上により、スイッチング電源装置900は、双方向スイッチ10のゲートG1及びG2を制御することによって、交流電源VacをトランスL1A及びL1Bの1次巻線から2次巻線へ電力変換することができる。つまり、交流電源Vacを直流に変換することなく、トランスL1A及びL1Bの2次巻線へ電力変換できる。
特開2007−028894号公報
しかしながら、上記のスイッチング電源装置は、以下の課題がある。
交流電源Vacが0V以上でスイッチM1がオンのとき、双方向スイッチ10に流れる電流の一部がスイッチM1を介してダイオードD2及び抵抗R1にも流れ、トランスL1Aの1次巻線に流れる電流が減少する。
交流電源Vacが0V未満でスイッチM1がオフのとき、双方向スイッチ10からの電流供給がなくなると、双方向スイッチ10のゲートG2はダイオードD2を介して電荷が引き抜かれ、ソースS2はトランスL1Aの1次巻線を介して電荷が引き抜かれる。そのため、双方向スイッチ10のゲートG2とソースS2とは、ほぼ同電位となり、スイッチM1がオフにもかかわらず、双方向スイッチ10を介した電流が流れてしまう。
同様に、交流電源Vacが0V未満でスイッチM2がオンのとき、双方向スイッチ10に流れる電流の一部がスイッチM2を介してダイオードD3及び抵抗R2にも流れ、トランスL1Bの1次巻線に流れる電流が減少する。
交流電源Vacが0V未満でスイッチM2がオフのとき、双方向スイッチ10からの電流供給がなくなると、双方向スイッチ10のゲートG1はダイオードD3を介して電荷が引き抜かれ、ソースS1はトランスL1Bの1次巻線を介して電荷が引き抜かれる。そのため、双方向スイッチ10のゲートG2とソースS2とは、ほぼ同電位となり、スイッチM2がオフにもかかわらず、双方向スイッチ10を介した電流が流れてしまう。
即ち、スイッチング電源装置900は、ノーマリーオンの双方向スイッチをオンにするとき、双方向スイッチのゲート制御のためにスイッチを介して余分な電流が流れ、双方向スイッチをオフにしたい場合であっても、十分にオフする事ができず、電流が流れてしまうという課題を有している。
上記課題を解決しようとする場合、ノーマリーオフの双方向スイッチを用いる事で定常的に流れる電流を削減することが想定される。また、ノーマリーオフの双方向スイッチをフォワード・スイッチングコンバータではなく、フライバックスイッチングコンバータに適用する事で更なる小型化が目論めると想定される。しかしながら、このようにすると、ノーマリーオフの双方向スイッチをオンからオフにスイッチングする際に、トランスの1次巻線に流れる電流を制御するスイッチの両端間に生じる電位差が高くなるという課題が発生する可能性がある。
そこで、本発明は、トランスの1次巻線に流れる電流を制御するスイッチの両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することを第1の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置は、交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記1次巻線に直列に接続された第1の双方向スイッチと、前記1次巻線に並列に接続されたスナバ回路とを備え、前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、前記スナバ回路は、前記第1の双方向スイッチを制御するための第2の双方向スイッチを有する。
上記構成によれば、第1の双方向スイッチを用いることでトランスの1次巻線に流れる電流を制御することができる。そして、第2の双方向スイッチを用いたスナバ回路を備える事で、第1の双方向スイッチの両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。
図1は、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図2Aは、ノーマリーオフの双方向スイッチの電気的な構成を示す図である。 図2Bは、ノーマリーオフの双方向スイッチにおけるバイアス条件と動作状態との関係を示す表である。 図3は、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図4Aは、交流電源が正電圧の場合ののスイッチング電源装置の等価回路である。 図4Bは、交流電源が負電圧の場合のスイッチング電源装置の等価回路図である。 図5は、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の動作の他の一例を示すタイミングチャートである。 図6Aは、交流電源が正電圧の場合の、ノードno3における電圧変化を示すタイミングチャートである。 図6Bは、交流電源が負電圧の場合の、ノードno3における電圧変化を示すタイミングチャートである。 図7は、各双方向スイッチを制御するためのゲート制御回路を有するスイッチング電源装置の一例を示す回路図である。 図8は、電圧レベル検知回路の動作を示すタイミングチャートである。 図9は、第1の実施形態の変形例1に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図10は、第1の実施形態の変形例2に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図11は、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置200の構成を示す回路図である。 図12は、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図13は、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の動作の他の一例を示すタイミングチャートである。 図14は、特許文献1に記載のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、双方向スイッチの2つのゲートを制御することによって電力変換するスイッチング電源装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。
第1の問題は、上述したように、ノーマリーオフの双方向スイッチをオンからオフにスイッチングする際に、トランスの1次巻線に流れる電流を制御するスイッチの両端間に生じる電位差が高くなる可能性が生じることである。
第2の問題は、トランスの1次巻線に交流電圧を印加してフライバックスイッチング動作を行うためには、ノーマリーオフの双方向スイッチがオンのときはトランスにエネルギーを蓄積し、オフのときに整流動作を行う整流回路がトランスの2次巻線側に必要となることである。
そこで、本発明は、トランスの1次巻線に流れる電流を制御するスイッチの両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することを第1の目的とし、更にトランスの1次巻線に交流電圧(基準電圧、例えば0Vに対して正負に振幅する電圧)を印加する際、2次巻線側での整流手段を可能とするスイッチング電源装置を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するために、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置は、交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記1次巻線に直列に接続された第1の双方向スイッチと、前記1次巻線に並列に接続されたスナバ回路とを備え、前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、前記スナバ回路は、前記第1の双方向スイッチを制御するための第2の双方向スイッチを有する。
このように、トランスの1次巻線に接続された第1の双方向スイッチを用いることで、トランスの1次巻線に流れる電流を制御することができる。そして、第2の双方向スイッチを用いたスナバ回路を備える事で、第1の双方向スイッチの両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第2の双方向スイッチは、第1のゲートと第2のゲートとを備えてもよい。
これにより、第2の双方向スイッチは、第1のゲート及び第2のゲートに印加される制御信号に応じて制御できる。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記スナバ回路は、さらに、前記第1のゲートに第1の制御信号を印加し、且つ、前記第2のゲートに第2の制御信号を印加することにより、前記第2の双方向スイッチを制御する第1制御部を備え、前記第1の制御信号は、第1の信号レベルと前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとを繰り返し、前記第2の制御信号は、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第1の制御信号と逆相で繰り返してもよい。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第1および第2の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期してもよい。
これにより、交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して、第2の双方向スイッチの状態を切り替えることができる。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第2の双方向スイッチは、前記第1のゲートに前記第1の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第2の信号レベルが印加された場合、双方向のうちの一方向に導通するダイオード特性を示し、前記第1のゲートに前記第2の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第1の信号レベルが印加された場合、前記一方向の逆である逆方向に導通するダイオード特性を示してもよい。
これにより、交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して、第2の双方向スイッチのダイオード特性を切り替えることができる。つまり、スナバ回路を流れる電流の方向を切り替えることができる。その結果、第2の双方向スイッチは無駄な電流を流すことがないので、スイッチング電源装置の電力変換効率を高めることができる。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記スナバ回路は、さらに、前記第1のゲートに第1の制御信号を印加し、且つ、前記第2のゲートに第2の制御信号を印加することにより、前記第2の双方向スイッチを制御する第1制御部を備え、前記第1の制御信号は、第1の信号レベルと前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとを繰り返し、前記第2の制御信号は、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第1の制御信号と同相で繰り返してもよい。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第1の双方向スイッチは、第3のゲートと第4のゲートとを備え、前記スイッチング電源装置は、さらに、前記第3のゲートに第3の制御信号を印加し、且つ、前記第4のゲートに第4の制御信号を印加することにより、前記第1の双方向スイッチを制御する第2制御部を備え、前記第3の制御信号は、第3の信号レベルと前記第3の信号レベルとは異なる第4の信号レベルとを繰り返し、前記第4の制御信号は、前記第3の信号レベルと前記第4の信号レベルとを前記第3の制御信号と同相で繰り返し、前記第1および第2の制御信号は、前記第3および第4の制御信号と逆相であってもよい。
これにより、第1の双方向スイッチと第2の双方向スイッチとを、互いに異なる特性で動作させることができる。
また、本発明の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第2の双方向スイッチは、前記第1のゲートに前記第1の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第1の信号レベルが印加されたとき、双方向に導通する特性を示し、前記第1のゲートに前記第2の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第2の信号レベルが印加されたとき、双方向の何れの向きの導通も遮断する特性を示してもよい。
これにより、第2の双方向スイッチのオン/オフ特性を切り替えることができる。
また、本発明の他の一態様に係るスイッチング電源装置は、交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記1次巻線に直列に接続された双方向スイッチと、前記1次巻線に並列に接続されたスナバ回路とを備え、前記交流電圧は、前記1次巻線と前記双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、前記スナバ回路は、一方向に導通する第1のダイオード特性と前記一方向とは逆である逆方向に導通する第2のダイオード特性とを切り替え可能な素子を含む。
このように、トランスの1次巻線に接続された双方向スイッチを用いることで、トランスの1次巻線に流れる電流を制御することができる。そして、素子を用いたスナバ回路を備える事で、双方向スイッチの両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。
また、本発明の他の一態様に係るスイッチング電源装置において、さらに、前記素子のダイオード特性を前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して切り替える制御部を備えてもよい。
これにより、交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して、素子のダイオード特性を切り替えることができる。つまり、スナバ回路を流れる電流の方向を切り替えることができる。その結果、素子は無駄な電流を流すことがないので、スイッチング電源装置の電力変換効率を高めることができる。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置は、入力された交流電圧を直流電圧に変換するスイッチング電源装置であって、前記直流電圧を出力する出力端子と、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記1次巻線に直列に接続され、第1のゲート及び第2のゲートを有する第1の双方向スイッチと、前記2次巻線の両端と前記出力端子との間に設けられた、導通及び遮断可能な第1及び第2の電流経路を有する全波整流回路とを備え、前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、前記全波整流回路は、前記第1の電流経路及び前記第2の電流経路のいずれか一方を導通且つ他方を遮断するように選択的に切り替えることにより、前記1次巻線に印加された電圧を全波整流し、前記第1のゲートには、第1の制御信号が印加され、前記第2のゲートには、第2の制御信号が印加され、前記第1の制御信号の周波数及び前記第2の制御信号の周波数は、前記交流電圧の極性に応じて切り替えられ、前記第1の制御信号の周波数が第1の周波数であるとき、前記第2の制御信号の周波数は、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数である
これにより、トランスの1次巻線に交流電圧を印加する際、2次巻線側での整流動作が可能となる。つまり、第1の双方向スイッチがオンのときにはトランスにエネルギーを蓄積し、第1の双方向スイッチがオフのときには整流動作をするような、トランスの2次巻線に接続された全波整流回路を実現できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記2次巻線は、両端の間の位置に設けられた中間端子を有し、前記第1の電流経路は、前記2次巻線の一端と前記出力端子との間に設けられた第3の双方向スイッチを有し、前記第2の電流経路は、前記2次巻線の他端と前記出力端子との間に設けられた第4の双方向スイッチを有し、前記中間端子はグランドに接続されてもよい。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第3の双方向スイッチは、第5のゲートと第6のゲートとを備え、前記第4の双方向スイッチは、第7のゲートと第8のゲートとを備えてもよい。
これにより、第3の双方向スイッチは、第5のゲート及び第6のゲートに印加される制御信号に応じて制御できる。また、第4の双方向スイッチは、第7のゲート及び第8のゲートに印加される制御信号に応じて制御できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、さらに、前記第6のゲートに、第1の信号レベルと第2の信号レベルとを繰り返す第5の制御信号を印加し、前記第8のゲートに、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第5の制御信号と逆相で繰り返す第6の制御信号を印加する制御部を備えてもよい。
これにより、第1の電流経路及び第2の電流経路の導通及び非導通を排他的に制御できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第5および第6の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期してもよい。
これにより、第1の電流経路と第2の電流経路とを適切に切り替えることができるので、スイッチング電源装置の電力変換効率を高めることができる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第5のゲートが前記2次巻線の前記一端に接続され、前記第7のゲートが前記2次巻線の前記他端に接続されてもよい。
これにより、第5のゲート及び第6のゲートを制御するための制御部を新たに設ける必要がなくなり、小型化できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記全波整流回路は、前記2次巻線の一端とグランドとの間に設けられ、前記第5の制御信号に応じてオンすることにより前記2次巻線の一端の電圧をグランド電圧に設定可能な第1のスイッチと、前記2次巻線の他端とグランドとの間に設けられ、前記第6の制御信号に応じてオンすることにより前記2次巻線の他端の電圧をグランド電圧に設定可能な第2のスイッチと、前記2次巻線の前記一端と前記出力端子との間に設けられた第1のダイオードと、前記2次巻線の前記他端と前記出力端子との間に設けられた第2のダイオードとを備えてもよい。
これにより、第1の電流経路と第2の電流経路とを切り替えるための制御部等を別途設ける必要がなく、部品コストを削減することができる。また、変換後の直流電圧を、グランド電圧を基準とした電圧とできる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第1のスイッチは、第9のゲートを有し、当該第9のゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、前記第2のスイッチは、第10のゲートを有し、当該第10のゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、前記スイッチング電源装置は、さらに、第1の信号レベルと第2の信号レベルとを繰り返す第5の制御信号を前記第9のゲートに印加し、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第5の制御信号と逆相で繰り返す第6の制御信号を前記第10のゲートに印加する制御回路を備えてもよい。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、前記第5および第6の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期してもよい。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置において、さらに、前記1次巻線と前記双方向スイッチとからなる前記直列回路の両端の電位差から前記交流電圧の電圧極性を判定する電圧検知回路を備えてもよい。
これにより、交流電圧の電圧極性の切り替わりのタイミングを検知できる。その結果、第1の電流経路と第2の電流経路とをより適切に切り替えることができるので、スイッチング電源装置の電力変換効率を一層高めることができる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置は、入力された交流電圧を直流電圧に変換して負荷へ供給するスイッチング電源装置であって、前記直流電圧を出力する、前記負荷が介在接続された第1出力端子及び第2出力端子と、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記1次巻線に直列に接続された第1の双方向スイッチとを備え、前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、前記2次巻線は第1の端子と第2の端子と第3の端子とを有し、前記スイッチング電源装置は、さらに、前記第1の端子と前記第1出力端子との間に設けられた第2の双方向スイッチと、前記第2の端子と前記第2出力端子との間に設けられた第3の双方向スイッチとを備え、前記第3の端子は前記第2出力端子と電気的に接続されている。
このように、トランスの1次巻線に接続された第1の双方向スイッチを用いることで、トランスの1次巻線に流れる電流を制御することができる。また、トランスの1次巻線に交流電圧を印加する際、2次巻線側での整流動作が可能となる。つまり、第1の双方向スイッチがオンのときにはトランスにエネルギーを蓄積し、第1の双方向スイッチがオフのときには整流動作をするような、トランスの2次巻線に接続された回路を実現できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置は、前記第1、第2および第3の双方向スイッチのそれぞれは、第1のゲートと第2のゲートとを備えてもよい。
これにより、第1、第2および第3の双方向スイッチのそれぞれは、第1のゲート及び第2のゲートに印加される制御信号に応じて制御できる。
また、本発明のさらに他の一態様に係るスイッチング電源装置は、前記第2および第3の双方向スイッチは、前記交流電圧の電圧極性に応じて制御されてもよい。
以下、この発明の実施形態に関し図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。また、以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の各実施形態で示される構成要素、構成要素の接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(第1の実施形態)
<構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置100の構成を示す回路図である。
同図に示すスイッチング電源装置100は、入力端子IN1及びIN2から入力された交流電圧を直流に変換し、出力端子OUT1及びOUT2から負荷Zに供給する。
スイッチング電源装置100は、1次巻線とセンタータップ(中間端子とも言う)を有する2次巻線とからなるトランスTaを備え、トランスTaの1次巻線側には、トランスTaに直列に接続され、制御信号Siga1及びSiga2に応じて制御されるノーマリーオフの双方向スイッチGt1と、双方向スイッチGt1に並列に接続されるスナバ回路101とを備える。このスナバ回路101は、制御信号Sigb1、Sigb2に応じて制御されるノーマリーオフの双方向スイッチGt2と、抵抗Rsと容量Cs(図示はしていないがダイオード)とからなる電圧抑制回路102とを有する。
さらに、スイッチング電源装置100は、トランスTaの2次巻線側に、整流回路103及び104と平滑容量CLとを備える。整流回路103は制御信号Sigc1及びSigc2に応じて制御されるノーマリーオフの双方向スイッチGt3aを有し、整流回路104は制御信号Sigd1及びSigd2に応じて制御されるノーマリーオフの双方向スイッチGt3bを有する。ここで、図1に示しているノードno1〜no8は中間ノードである。
以上のように構成されたスイッチング電源装置100は、トランスTaと双方向スイッチGt1とからなる直列回路に交流電源Vacの交流電圧が印加される。
<ノーマリーオフの双方向スイッチ>
次に、図2A及び図2Bを参照しつつ、ノーマリーオフの双方向スイッチGt1、Gt2、Gt3a及びGt3b(以下、これらを特に区別せず単にGtと総称する場合がある。)におけるバイアス条件と動作状態の関係とについて述べる。
図2Aは、ノーマリーオフの双方向スイッチGtの電気的な構成を示す図である。
双方向スイッチGtは、ゲートG1及びG2とソースS1及びS2とを有し、ゲートG1は、ソースS1の電圧VS1を基準電圧として、VS1(=Low状態)とVS1+α(=High状態:αは双方向スイッチの閾値電圧以上)との間で振幅する制御信号Sig1によって制御される。一方、ゲートG2は、ソースS2の電圧VS2を基準電圧として、VS2(=Low状態)とVS2+α(=High状態:αは双方向スイッチの閾値電圧以上)との間で振幅する制御信号Sig2によって制御される。以下、Low状態をL、High状態をHと記載する場合がある。
図2Bは、ノーマリーオフの双方向スイッチGtにおけるバイアス条件と動作状態との関係を示す表である。この表は、具体的には、制御信号Sig1及びSig2が印加されたときの双方向スイッチGtの等価回路を示す。
制御信号Sig1=L、Sig2=Lのとき、双方向スイッチGtの等価回路はオフ状態のスイッチとなる(状態1)。つまり、ソースS1とソースS2とは遮断される。
制御信号Sig1=H、Sig2=Hのとき、双方向スイッチGtの等価回路はオン状態のスイッチとなる(状態2)。つまり、ソースS1とソースS2とは短絡され、ソースS1とソースS2との間に電流を流す事ができる。
つまり、双方向スイッチGtは、ゲートG1にHが印加され、且つ、ゲートG2にHが印加されたとき、図2Bの状態2に示すような双方向に導通する特性を示し、ゲートG1にLが印加され、且つ、ゲートG2にLが印加されたとき、図2Bの状態1に示すような双方向の何れの向きの導通も遮断する特性を示す。
制御信号Sig1=H、Sig2=Lのとき、双方向スイッチGtの等価回路はソースS2をアノード、ソースS1をカソードとしたダイオードとなる(状態3)。つまり、ソースS2からソースS1へ一方向に電流を流す事ができる。
制御信号Sig1=L、Sig2=Hのとき、双方向スイッチGtの等価回路はソースS1をアノード、ソースS2をカソードとしたダイオードとなる(状態4)。つまり、ソースS1からソースS2へ一方向に電流を流す事ができる。
つまり、双方向スイッチGtは、ゲートG1にHが印加され、且つ、ゲートG2にLが印加された場合、図2Bの状態3に示すような、双方向のうちの一方向に導通するダイオード特性を示す。一方、ゲートG1にLが印加され、且つ、ゲートG2にHが印加された場合、図2Bの状態4に示すような、状態3の逆方向に導通するダイオード特性を示す。
このように、双方向スイッチGtは、2つのゲート(ゲートG1及びゲートG2)を備え、ゲートG1及びG2に印加される制御信号に応じて制御できる。
<交流電源Vacの電圧極性によるスイッチング電源装置100の等価回路と動作>
図3は、スイッチング電源装置100の動作の一例を示すタイミングチャートであり、具体的には、交流電源Vacの電圧波形と、制御信号Siga1、Siga2、Sigb1、Sigb2、Sigc1、Sigc2、Sigd1及びSigd2の電圧波形とが示されている。また、図4A及び図4Bは、交流電源Vacの電圧極性に応じて各制御信号が印加されたときの図1の等価回路である。具体的には、図4Aは交流電源Vacが正電圧の場合の等価回路図であり、図4Bは交流電源Vacが負電圧の場合の等価回路図である。
図3と図4A及び図4Bとを用いて制御信号と図1の等価回路について説明する。
交流電源Vacが0V以上(交流電源Vacが正電圧)のとき(図3及び図4Aを参照)、双方向スイッチGt2は、制御信号Sigb1=H、Sigb2=Lが印加され、ノードno3をアノード、ノードno4をカソードとしたダイオードとなる。双方向スイッチGt3aは、制御信号Sigc1=L、Sigc2=Hが印加され、ノードno5をアノード、ノードno7をカソードとしたダイオードとなる。双方向スイッチGt3bは、制御信号Sigd1=L、Sigd2=Lが印加され、遮断状態となる。
交流電源Vacが0V未満(交流電源Vacが負電圧)のとき(図3及び図4Bを参照)、双方向スイッチGt2は、制御信号Sigb1=L、Sigb2=Hが印加され、ノードno4をアノード、ノードno3をカソードとしたダイオードとなる。双方向スイッチGt3aは、制御信号Sigc1=L、Sigc2=Lが印加され、遮断状態となる。双方向スイッチGt3bは、制御信号Sigd1=L、Sigd2=Hが印加され、ノードno6をアノード、ノードno7をカソードとしたダイオードとなる。
このように、制御信号Sigb1及び制御信号Sigb2のLとHとの切り替わりは、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している。これにより、交流電源の電圧極性の切り替わりに同期して、双方向スイッチGt2の状態を切り替えることができる。
具体的には、上述したように、双方向スイッチGt2は、ゲートG1にHが印加され、且つ、ゲートG2にLが印加された場合、図2Bの状態3に示すような、双方向のうちの一方向に導通するダイオード特性を示す。一方、ゲートG1にLが印加され、且つ、ゲートG2にHが印加された場合、図2Bの状態4に示すような、状態3の逆方向に導通するダイオード特性を示す。これにより、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して、双方向スイッチGt2のダイオード特性を切り替えることができる。つまり、スナバ回路101を流れる電流の方向を切り替えることができる。その結果、双方向スイッチGt2は無駄な電流を流すことがないので、スイッチング電源装置100の電力変換効率を高めることができる。
なお、図4A及び図4Bに示すように、双方向スイッチGt1のゲートGa1及びGa2は、いずれか一方をパルス駆動すればよく、他方は制御信号Siga1及びSiga2を交流電源Vacの極性に同期して制御することも可能である。例えば、図5に示すように、制御信号Siga1及びSiga2は、一方をパルス信号、他方を交流電源Vacの極性に同期する信号として、それらを時間的に交互に切り替えてもよい。
<動作>
図6Aは、交流電源Vacが正電圧の場合のノードno3における電圧変化を示すタイミングチャートであり、図6Bは、交流電源Vacが負電圧の場合のノードno3における電圧変化を示すタイミングチャートである。
図6A及び図6Bを用いて、図4A及び図4Bを参照しながらスイッチング電源装置100の動作を説明する。
(交流電源Vacが正電圧の場合)
制御信号Siga1=Siga2=Hのとき、双方向スイッチGt1はオンとなり、交流電源Vacから、トランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路に電流が流れる。このとき、ノードno3の電圧Vno3はノードno2の電圧Vno2と同電位であるため、「ノードno1の電圧Vno1がノードno3の電圧Vno3よりも高い」という条件が成立し、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt2には電流は流れない。よって、交流電源VacはトランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路のみに電流を供給する。
次に、制御信号Siga1=Siga2=Lになると、双方向スイッチGt1はオフとなり、交流電源VacからのトランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路への電流供給が遮断される。このとき、双方向スイッチGt1がオフになることで、トランスTaの2次巻線に電流が発生し、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt3aを介して平滑容量CLに電流が供給され直流電圧が生成される。同時に、ノードno3の電圧Vno3の電圧がノードno1の電圧Vno1より高くなる。電圧Vno3の電圧が高くなると、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt2に電流が流れ始め、容量Cs及び抵抗Rsからなる電圧抑制回路102を介してノードno3からノードno1に向けて電流が流れる。これによって、ノードno3の電圧Vno3の過度の上昇を抑制し、双方向スイッチGt1のソースS1とソースS2との間に高い電位差が生じる事を抑制している。
なお、交流電源Vacの交流電圧が0Vのときの動作は、交流電源Vacが正電圧の場合の動作と同様である。
(交流電源Vacが負電圧の場合)
制御信号Siga1=Siga2=Hのとき、双方向スイッチGt1はオンとなり、交流電源Vacから、トランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1に電流が流れる。このとき、ノードno3の電圧Vno3はノードno2の電圧Vno2と同電位であるため、「ノードno1の電圧Vno1がノードno3の電圧Vno3よりも低い」という条件が成立し、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt2には電流は流れない。よって、交流電源VacはトランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路のみに電流を供給する。
次に、制御信号Siga1=Siga2=Lになると、双方向スイッチGt1はオフとなり、交流電源VacからのトランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路への電流供給が遮断される。このとき、双方向スイッチGt1がオフになることで、トランスTaの2次巻線に電流が発生し、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt3bを介して平滑容量CLに電流が供給され直流電圧が生成される。同時に、ノードno3の電圧Vno3の電圧がノードno1の電圧Vno1より低くなる。電圧Vno3の電圧が低くなると、ダイオード特性を示す双方向スイッチGt2に電流が流れ始め、容量Cs及び抵抗Rsからなる電圧抑制回路102にノードno1からノードno3に向けて電流が供給される。これによって、ノードno3の電圧Vno3の過度の低下を抑制し、双方向スイッチGt1のソースS1とソースS2との間に高い電位差が生じる事を抑制している。
このように、スイッチング電源装置100は、双方向スイッチGt2を用いたスナバ回路101を備える事で、交流電源Vacが正電圧及び負電圧のいずれの場合も、双方向スイッチGt1をスイッチングした際に双方向スイッチGt1のソースS1とソースS2との両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。
<ゲート制御回路>
上述した双方向スイッチGt2、Gt3a及びGt3bは、当該双方向スイッチの2つのゲートの電圧を制御するゲート制御回路により制御される。
図7は、双方向スイッチGt2、Gt3a及びGt3bを制御するためのゲート制御回路を有するスイッチング電源装置の一例を示す回路図である。
同図に示すように、スイッチング電源装置100は、電圧レベル検知回路110と、ゲート制御回路111〜114を備える。
電圧レベル検知回路110は、ノードno1の電圧Vno1がノードno2の電圧Vno2を基準として、正電圧あるいは負電圧であるかを検知し、正論理信号Sb1と反転論理信号Sb2を出力する、電圧極性を検知する電圧極性検知回路である。ゲート制御回路111は正論理信号Sb1と同相かつノードno4の電圧Vno4を基準電圧とした制御信号Sigb1を出力する。ゲート制御回路112は反転論理信号Sb2と同相かつノードno3の電圧Vno3を基準電圧とした制御信号Sigb2を出力する。ゲート制御回路113は正論理信号Sb1と同相かつノードno7の電圧Vno7を基準電圧とした制御信号Sigc2を出力するゲート制御回路である。ゲート制御回路114は反転論理信号Sb2と同相かつノードno7の電圧Vno7を基準電圧とした制御信号Sigd2を出力する。ここで、双方向スイッチGt3aの制御信号Sigc1はノードno5の電圧Vno5と同電位に設定され、双方向スイッチGt3bの制御信号Sigd1はノードno6の電圧Vno6と同電位に設定されている。
なお、ゲート制御回路111及びゲート制御回路112は、本発明の一態様の第1制御部に相当する。
次に、図8を用いて、双方向スイッチGt2、Gt3a及びGt3bの各ゲートに印加されるバイアス生成について説明する。同図は、電圧レベル検知回路110の動作を示すタイミングチャートである。
(交流電源Vacが正電圧の場合)
電圧レベル検知回路110は、交流電源Vacの交流電圧が正電圧であることを検知し、正電圧であることを示す正論理信号Sb1=H、反転論理信号Sb2=Lを出力する。これによって、ゲート制御回路111は制御信号Sigb1=H、ゲート制御回路112は制御信号Sigb2=Lを出力し、双方向スイッチGt2はノードno3をアノード、ノードno4をカソードとしたダイオード特性を示す。また、ゲート制御回路113は制御信号Sigc2=Hを出力し、制御信号Sigc1=Vno5であるため、双方向スイッチGt3aはノードno5をアノード、ノードno7をカソードとしたダイオード特性を示す。さらに、ゲート制御回路114は制御信号Sigd2=Lを出力し、制御信号Sigd1=Vno6であるため、双方向スイッチGt3bは遮断状態となる。以上によって、スイッチング電源装置100は、図4Aの等価回路で表される状態となる。このときの2次巻線側での電流経路、つまりノードno8からトランスTaの2次巻線、ノードno5、双方向スイッチGt3a及びノードno7を経由して平滑容量CLに至る電流経路は、本発明の他の一態様の第1電流経路に相当する。
(交流電源Vacが負電圧の場合)
電圧レベル検知回路110は、交流電源Vacの交流電圧が負電圧であることを検知し、負電圧であることを示す正論理信号Sb1=L、反転論理信号Sb2=Hを出力する。これによって、ゲート制御回路111は制御信号Sigb1=L、ゲート制御回路112は制御信号Sigb2=Hを出力し、双方向スイッチGt2はノードno4をアノード、ノードno3をカソードとしたダイオード特性を示す。また、ゲート制御回路113は制御信号Sigc2=Lを出力し、制御信号Sigc1=Vno5であるため、双方向スイッチGt3aは遮断状態となる。さらに、ゲート制御回路114は制御信号Sigd2=Hを出力し、制御信号Sigd1=Vno6であるため、双方向スイッチGt3bはノードno6をアノード、ノードno7をカソードとしたダイオード特性を示す。以上によって、スイッチング電源装置100は、図4Bの等価回路で表される状態となる。このときの2次巻線側での電流経路、つまりノードno8からトランスTaの2次巻線、ノードno6、双方向スイッチGt3b及びノードno7を経由して平滑容量CLに至る電流経路は、本発明の他の一態様の第2電流経路に相当する。
このように、スイッチング電源装置100は、トランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路の両端の電位差から、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性を判定する電圧レベル検知回路110を備える。これにより、交流電圧の電圧極性の切り替わりのタイミングを検知できる。その結果、第1の電流経路と第2の電流経路とをより適切に切り替えることができるので、スイッチング電源装置100の電力変換効率を一層高めることができる。なお、電圧レベル検知回路110は、本発明のさらに他の一態様の電圧検知回路に相当する。
また、スナバ回路101は、さらに、ゲートGb1に制御信号Sigb1を印加し、且つ、ゲートGb2に制御信号Sigb2を印加することにより、双方向スイッチGt2を制御するゲート制御回路111及び112を備え、制御信号Sigb1は、HとLとを繰り返し、制御信号Sigb2は、HとLとを制御信号Sigb1と逆相で繰り返す。
また、スイッチング電源装置は、ゲートGc2に、HとLとを繰り返す制御信号Sigc2を印加し、ゲートGd2に、HとLとを制御信号Sigc2と逆相で繰り返す制御信号Sigd2を印加するゲート制御回路113及び114を備える。なお、このゲートGc2、ゲートGd2、制御信号Sigc2及び制御信号Sigd2は、それぞれ、本発明の他の一態様の第6のゲート、第8のゲートに相当し、第5の制御信号及び第6の制御信号に相当する。また、ゲート制御回路113及び114は、本発明の一態様のゲート制御部に相当する。
また、制御信号Sigc2及びSigd2の信号レベルの切り替わりは、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している。これにより、第1の電流経路と第2の電流経路とを適切に切り替えることができるので、スイッチング電源装置100の電力変換効率を高めることができる。
また、ゲートGc1はトランスTaの2次巻線の一端に接続され、ゲートGd1はトランスTaの2次巻線の他端に接続されている。これにより、ゲートGc1及びGd1を制御するための制御部を新たに設ける必要がなくなり、小型化できる。なお、このゲートGc1は本発明の一態様の第5のゲートに相当し、ゲートGd1は本発明の他の一態様の第7のゲートに相当する。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係るスイッチング電源装置100は、交流電源Vacの交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、1次巻線及び2次巻線を有するトランスTaと、1次巻線に直列に接続された双方向スイッチGt1と、1次巻線に並列に接続されたスナバ回路101とを備え、交流電圧は、1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路に印加され、スナバ回路101は、双方向スイッチGt1を制御するための双方向スイッチGt2を有する。
このように、トランスのTaの1次巻線に接続されたノーマリーオフの双方向スイッチGt1を用いることで、トランスTaの1次巻線に流れる電流を制御することができる。そして、双方向スイッチGt2を用いたスナバ回路101を備える事で、双方向スイッチGt1のソースS1とソースS2との両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。なお、双方向スイッチGt2のゲートGb1及びゲートGb2は、本発明の一態様の第1のゲート及び第2のゲートにそれぞれ対応する。
また、双方向スイッチGt2は、交流電源Vacの電圧極性に応じてダイオードの向きを変化させるため、無駄な電流を流すことがなく、スイッチング電源装置100の電力変換効率を高めることができる。
つまり、スイッチング電源装置100は、交流電源Vacの交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、1次巻線及び2次巻線を有するトランスTaと、1次巻線に直列に接続された双方向スイッチGt1と、1次巻線に並列に接続されたスナバ回路101とを備え、交流電圧は、1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路に印加され、スナバ回路101は、一方向に導通する第1のダイオード特性と一方向とは逆である逆方向に導通する第2のダイオード特性とを切り替え可能な双方向スイッチGt2を含む。なお、双方向スイッチGt2は、本発明の一態様の第2の双方向スイッチ及び他の一態様の素子に相当する。双方向スイッチGt1は、本発明の一態様の第1の双方向スイッチ及び他の一態様の双方向スイッチに相当する。
このように、トランスTaの1次巻線に接続された双方向スイッチGt1を用いることで、トランスTaの1次巻線に流れる電流を制御することができる。そして、双方向スイッチGt2を用いたスナバ回路101を備える事で、双方向スイッチGt1の両端間に生じる電位差が高くなるのを抑制することができる。
また、スイッチング電源装置100は、さらに、双方向スイッチGt2のダイオード特性を交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して切り替える電圧レベル検知回路110と、ゲート制御回路111及び112とを備える。なお、電圧レベル検知回路110と、ゲート制御回路111及び112とは、本発明の他の一態様の制御部に相当する。
これにより、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して、双方向スイッチGt2のダイオード特性を切り替えることができる。つまり、スナバ回路101を流れる電流の方向を切り替えることができる。その結果、双方向スイッチGt2は無駄な電流を流すことがないので、スイッチング電源装置100の電力変換効率を高めることができる。
また、トランスTaの2次巻線を第1の電流経路(交流電源Vacが正電圧のときに平滑容量CLに電荷を供給する電流経路)と第2の電流経路(交流電源Vacが負電圧のときに平滑容量CLに電荷を供給する電流経路)を交流電源Vacの電圧極性に応じて切り替えることで、交流電源を1次巻線で直接スイッチングしてトランスTaの2次巻線に発生した電流を全波整流し直流電圧を得る事が可能となる。
つまり、スイッチング電源装置100は、トランスTaの2次巻線の両端と出力端子OUT1及びOUT2との間に設けられた、導通及び遮断可能な第1及び第2の電流経路を有する整流回路103及び104とを備え、交流電源Vacの交流電圧は、トランスTaの1次巻線と双方向スイッチGt1とからなる直列回路に印加され、整流回路103及び104は、第1の電流経路及び第2の電流経路のいずれか一方を導通且つ他方を遮断するように選択的に切り替えることにより、トランスTaの1次巻線に印加された電圧を全波整流する。
これにより、トランスTaの1次巻線に交流電圧を印加する際、2次巻線側での整流動作が可能となる。つまり、双方向スイッチGt1がオンのときにはトランスTaにエネルギーを蓄積し、双方向スイッチGt1がオフのときには整流動作をするような、トランスTaの2次巻線に接続された整流回路103及び104を実現できる。なお、整流回路103及び104は、本発明のさらに他の一態様の全波整流回路に相当する。
具体的には、トランスTaの2次巻線は、両端の間の位置に設けられた中間端子を有し、第1の電流経路は、2次巻線の一端と出力端子OUT1との間に設けられた双方向スイッチGt3aを有し、第2の電流経路は、2次巻線の他端と出力端子OUT1との間に設けられた双方向スイッチGt3bを有する。
また、双方向スイッチGt3a及びGt3bはそれぞれ、2つのゲートを有する。なお、双方向スイッチGt3a及びGt3bと、双方向スイッチGt3aのゲートGc1及びGc2と、双方向スイッチGt3bのゲートGd1及びGd2とは、本発明のさらに他の一態様の第3の双方向スイッチ、第4の双方向スイッチ、第5のゲート、第6のゲート、第7のゲート及び第8のゲートにそれぞれ相当する。
なお、本実施形態に係るスイッチング電源装置は上記の構成に限らない。
例えば、スナバ回路101として、ノーマリーオフの双方向スイッチを用いて、交流電源Vacの電圧極性に応じてダイオードの向きを制御する構成であればよく、電圧抑制回路102の受動素子は必ずしも必要ない。また、双方向ツェナーダイオードを追加してもよい。更には、ノードno3の電圧Vno3の電圧抑制手段としてグランドを利用してもよく、その場合にはグランドとノードno3との間にスナバ回路101を設けることとしてもよい。
(第1の実施形態の変形例1)
スイッチング電源装置100は図9に示すような構成でもよい。図9は、第1の実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
同図に示すスイッチング電源装置100は、図7に示すスイッチング電源装置100と比較して、2次巻線にセンタータップを有していたトランスTaをセンタータップ無しのトランスTbに置き換え、トランスTbの2次巻線の全波整流の生成方法として、整流回路103を反転論理信号Sb2に応じて制御されるスイッチTr1とダイオードD1とで構成し、整流回路104を正論理信号Sb1に応じて制御されるスイッチTr2とダイオードD2とで構成する点が異なる。また、ノードno8はグランドに接続され、ノードno8の電圧はグランド電圧となっている。
これによっても交流電源Vacの電圧極性に応じて第1の電流経路と第2の電流経路とを切り替える事ができ、交流電源Vacを1次巻線側でスイッチングしてトランスTbの2次巻線側に発生した電流を全波整流し直流電圧を得る事が可能である。更には、スイッチTr1、Tr2はグランド基準の電圧で制御可能であり、部品コストを削減することが可能である。
以上のように、本変形例に係るスイッチング電源装置100において、整流回路103及び104は、トランスTaの2次巻線の一端とグランドとの間に設けられ、反転論理信号Sb2に応じてオンすることによりトランスTaの2次巻線の一端の電圧をグランド電圧に設定可能な第1のスイッチTr1と、トランスTaの2次巻線の他端とグランドとの間に設けられ、正論理信号Sb1に応じてオンすることによりトランスTaの2次巻線の他端の電圧をグランド電圧に設定可能なスイッチTr2と、トランスTaの2次巻線の一端と出力端子OUT1との間に設けられたダイオードD1と、トランスTaの2次巻線の他端と出力端子OUT1との間に設けられたダイオードD2とを備える。
これにより、第1の電流経路と第2の電流経路とを切り替えるための制御部等を別途設ける必要がなく、部品コストを削減することができる。また、変換後の直流電圧を、グランド電圧を基準とした電圧とできる。なお、スイッチTr1、スイッチTr2、ダイオードD1及びダイオードD2は、本発明のさらに他の一態様の第1スイッチ、第2スイッチ、第1のダイオード及び第2のダイオードに相当する。
また、本変形例に係るスイッチング電源装置100において、スイッチTr1は、ゲートを有し、当該ゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、スイッチTr2は、ゲートを有し、当該ゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、スイッチング電源装置100は、さらに、HとLとを繰り返す反転論理信号Sb2をスイッチTr1のゲートに印加し、HとLとを反転論理信号Sb2と逆相で繰り返す正論理信号Sb1をスイッチTr2のゲートに印加する電圧レベル検知回路110を備える。
つまり、正論理信号Sb1及び反転論理信号Sb2の信号レベルの切り替わりは、交流電源Vacの交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している。なお、スイッチTr1のゲート、スイッチTr2のゲート、正論理信号Sb1、反転論理信号Sb2及び電圧レベル検知回路110は、本発明のさらに他の一態様の第9のゲート、第10のゲート、第10の制御信号、第9の制御信号及び制御回路にそれぞれ相当する。
なお、図9のトランスTbの2次巻線側の全波整流の生成方法は、ダイオードD1,D2をそれぞれスイッチで構成し、トランスTbに補助巻線を加え、補助巻線に誘起される電圧でそれらのスイッチをオンオフ制御する事で同期整流することも可能である。
(第1の実施形態の変形例2)
また、トランスTbの2次巻線側の全波整流の生成方法は上記に限らない。
図10は、第1の実施形態の変形例2に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
同図に示すように、トランスTbの2次巻線の全波整流の生成方法は、フルブリッジスイッチングコンバータなど、トランスTbの1次巻線を交流電圧として駆動する際のトランスTbの2次巻線の全波整流手段として用いる事が可能である。
(第2の実施形態)
本実施形態に係るスイッチング電源装置は、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置100とほぼ同じであるが、主に、双方向スイッチGt2のゲートGb1及びGb2に印加される制御信号が同相である点が異なる。以下、本実施形態に係るスイッチング電源装置について、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置100と異なる点を中心に説明する。
<構成>
図11は、本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置200の構成を示す回路図である。
スイッチング電源装置200は、双方向スイッチGt2と、スイッチTra及びTrbとを双方向スイッチGt1に同期させて動作させる。
ゲート制御回路201はノードno3の電圧Vno3を基準電圧とし、制御信号Sigと同相の制御信号Siga1を出力する。ゲート制御回路202はノードno2の電圧Vno2を基準電圧とし、制御信号Sigと同相の制御信号Siga2を出力する。AND回路203及び204は制御信号Sigと逆相である制御信号NSigと電圧レベル検知回路110が出力する正論理信号Sb1と反転論理信号Sb2とを論理演算する。整流回路205は、ノードno5の電圧Vno5を基準電圧とした制御信号Sigcを出力するゲート制御回路206と、ゲート制御回路206により制御されるスイッチTraとからなる。整流回路207は、ノードno6の電圧Vno6を基準電圧とした制御信号Sigdを出力するゲート制御回路208と、ゲート制御回路208により制御されるスイッチTrbとからなる。
<動作>
次に、図12を参照しつつ、図11に示したスイッチング電源装置200の動作について説明する。図12は、スイッチング電源装置200の動作の一例を示すタイミングチャートであり、具体的には、交流電源Vacの電圧波形と、制御信号Sig及びNSigと、正論理信号Sb1と、反転論理信号Sb2と、制御信号Siga1、Siga2、Sigb1、Sigb2、Sigc及びSigdの電圧波形とが示されている。
ここで、制御信号Sigはパルス信号としてスイッチング電源装置200に与えられ、制御信号Sigと逆相の信号である制御信号NSigも同様にパルス信号としてスイッチング電源装置200に与えられる。また、電圧レベル検知回路110は、交流電源Vacが0V以上(交流電源Vacが正電圧)のときは、正論理信号Sb1をHとして出力し、交流電源Vacが0V未満(交流電源Vacが負電圧)のときは、反転論理信号Sb2をHとして出力する。
(交流電源Vacが正電圧の場合)
制御信号SigがHとなっていると、双方向スイッチGt1はオンとなり、トランスTaの1次巻線に電流が流れる。一方、制御信号NSigがLであるため、双方向スイッチGt2には電流は流れず、交流電源VacはトランスTaの1次巻線にのみ電流を供給する。またトランスTaの2次巻線においても、制御信号Sig21及びSig22がLであるため、スイッチTra,Trbはオフとなり電流は流れない。
制御信号SigがLになると、双方向スイッチGt1がオフとなり、ノードno3の電圧Vno3がノードno1の電圧Vno1よりも高い電圧となる。同時に、制御信号NSigがHとなっており、双方向スイッチGt2がオンとなり、双方向スイッチGt2を介してノードno3からノードno1に電流が流れることで、ノードno3の電圧Vno3の過度の上昇を抑制し、双方向スイッチGt1のソースS1とソースS2との間に高い電位差が生じる事を抑制している。
また、制御信号Sig21がHとなることで、トランスTaの2次巻線に生じた電流は、スイッチTraを介して平滑容量CLへ流れ込み、直流電圧が生成される。
(交流電源Vacが負電圧の場合)
制御信号SigがHとなっていると、双方向スイッチGt1はオンとなり、トランスTaの1次巻線に電流が流れる。一方、制御信号NSigがLであるため、双方向スイッチGt2には電流は流れず、交流電源VacはトランスTaの1次巻線にのみ電流を供給する。またトランスTaの2次巻線側においても、制御信号Sig21及びSig22がLであるため、スイッチTra、Trbはオフとなり電流は流れない。
制御信号SigがLになると、双方向スイッチGt1がオフとなり、ノードno3の電圧Vno3がノードno1の電圧Vno1よりも低い電圧となる。同時に、制御信号NSigがHとなっており、双方向スイッチGt2がオンとなり、双方向スイッチGt2を介してノードno1からノードno3に電流が流れることで、ノードno3の電圧Vno3の電圧が低くなりすぎることを抑制している。また、制御信号Sig22がHとなることで、トランスTaの2次巻線側に生じた電流は、スイッチTrbを介して平滑容量CLへ流れ込み、直流電圧が生成される。
以上により、スナバ回路101および、トランスTaの2次巻線側の整流回路205、207を同期制御した場合においても、交流電源Vacを直接トランスTaで電力変換し、トランスTaの2次巻線側に直流電圧を生成する事ができる。
このように、本実施形態における整流回路205及び207は同期整流することで、ダイオード特性を利用していた第1の実施形態における整流回路103及び104と比較して、電力損失が少なくてすむ。その結果、本実施形態に係るスイッチング電源装置200は、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置100と比較して、より高い電力変換効率を実現できる。
以上のように、本実施形態に係るスイッチング電源装置200において、制御信号Sigb2は、HとLとを制御信号Sigb1と同相で繰り返す。
また、スイッチング電源装置200は、ゲートGa1に制御信号Siga1を印加し、且つ、ゲートGa2に制御信号Siga2を印加することにより、双方向スイッチGt1を制御するゲート制御回路201及び202を備え、制御信号Siga1は、HとLとを繰り返し、制御信号Siga2は、HとLとを制御信号Siga1と同相で繰り返し、制御信号Sigb1及びSigb2は、制御信号Siga1及びSiga2と逆相である。つまり、双方向スイッチGt1と双方向スイッチGt2とを、互いに異なる特性で動作させる。なお、双方向スイッチGt1のゲートGa1と、双方向スイッチGt1のゲートGa2とは、本発明の一態様の第3のゲートと第4のゲートとにそれぞれ相当する。また、ゲート制御回路201及び202は、本発明の一態様の第2制御部及び他の一態様の制御部に相当する。
なお、整流回路205及び207のゲート制御回路206及び208は、トランスTaの補助巻き線を利用し、補助巻き線とグランド間に制御信号Sig21及びSig22に応じて制御されるスイッチを備える構成でもよい。
また、図13に示すように、双方向スイッチGt1のゲートは、いずれか一方をパルス駆動すればよく、他方は制御信号Siga1、Siga2を交流電源Vacの極性に同期して制御することも可能である。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係るスイッチング電源装置について、実施形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これら実施形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施形態及び変形例に適用したものや、異なる実施形態及び変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、図9で示したダイオードD1及びD2をスイッチで構成し、これらスイッチを同期制御してもよい。これにより、第1の電流経路(交流電源Vacが正電圧のときに平滑容量CLに電荷を供給する電流経路)と第2の電流経路(交流電源Vacが負電圧のときに平滑容量CLに電荷を供給する電流経路)とを損失を抑えて切り替える事ができる。また、ダイオードD1及びD2を用いた構成であっても、ダイオード損失の少ないものであれば、同様の効果を期待する事ができる。
本発明にかかるスイッチング電源装置は、家電やパソコンなどに用いられる電源アダプタなどに有用である。
10、Gt、Gt1、Gt2、Gt3a、Gt3b 双方向スイッチ
100、200、900 スイッチング電源装置
101 スナバ回路
102 電圧抑制回路
103、104、205、207 整流回路
110 電圧レベル検知回路
111、112、113、114、201、202、206、208 ゲート制御回路
203 AND回路
CL 平滑容量
D1、D2、D3 ダイオード
D10、D20 整流ダイオード
G1、G2、Ga1、Ga2、Gb1、Gb2、Gc1、Gc2、Gd1、Gd2 ゲート
IN1、IN2 入力端子
L1A、L1B、Ta、Tb トランス
L40 インダクタンス
M1、M2、Tra、Trb、Tr1、Tr2 スイッチ
no1〜no8 ノード
OUT1、OUT2 出力端子
NSig、PWM、Sig、Sig1、Sig2、Sig21、Sig22、Siga1、Siga2、Sigb1、Sigb2、Sigc、Sigc1、Sigc2、Sigd、Sigd1、Sigd2 制御信号
R1、R2、Rs 抵抗
S1、S2 ソース
Sb1 正論理信号
Sb2 反転論理信号
Vac 交流電源
Z 負荷

Claims (23)

  1. 交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、
    1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に直列に接続された第1の双方向スイッチと、
    前記1次巻線に並列に接続されたスナバ回路とを備え、
    前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、
    前記スナバ回路は、前記第1の双方向スイッチを制御するための第2の双方向スイッチを有する
    スイッチング電源装置。
  2. 前記第2の双方向スイッチは、第1のゲートと第2のゲートとを備える
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記スナバ回路は、さらに、前記第1のゲートに第1の制御信号を印加し、且つ、前記第2のゲートに第2の制御信号を印加することにより、前記第2の双方向スイッチを制御する第1制御部を備え、
    前記第1の制御信号は、第1の信号レベルと前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとを繰り返し、
    前記第2の制御信号は、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第1の制御信号と逆相で繰り返す
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1および第2の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している
    請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記第2の双方向スイッチは、
    前記第1のゲートに前記第1の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第2の信号レベルが印加された場合、双方向のうちの一方向に導通するダイオード特性を示し、
    前記第1のゲートに前記第2の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第1の信号レベルが印加された場合、前記一方向の逆である逆方向に導通するダイオード特性を示す
    請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記スナバ回路は、さらに、前記第1のゲートに第1の制御信号を印加し、且つ、前記第2のゲートに第2の制御信号を印加することにより、前記第2の双方向スイッチを制御する第1制御部を備え、
    前記第1の制御信号は、第1の信号レベルと前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとを繰り返し、
    前記第2の制御信号は、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第1の制御信号と同相で繰り返す
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記第1の双方向スイッチは、第3のゲートと第4のゲートとを備え、
    前記スイッチング電源装置は、さらに、
    前記第3のゲートに第3の制御信号を印加し、且つ、前記第4のゲートに第4の制御信号を印加することにより、前記第1の双方向スイッチを制御する第2制御部を備え、
    前記第3の制御信号は、第3の信号レベルと前記第3の信号レベルとは異なる第4の信号レベルとを繰り返し、
    前記第4の制御信号は、前記第3の信号レベルと前記第4の信号レベルとを前記第3の制御信号と同相で繰り返し、
    前記第1および第2の制御信号は、前記第3および第4の制御信号と逆相である
    請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記第2の双方向スイッチは、
    前記第1のゲートに前記第1の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第1の信号レベルが印加されたとき、双方向に導通する特性を示し、
    前記第1のゲートに前記第2の信号レベルが印加され、且つ、前記第2のゲートに前記第2の信号レベルが印加されたとき、双方向の何れの向きの導通も遮断する特性を示す
    請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 交流電圧が入力されるスイッチング電源装置であって、
    1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に直列に接続された双方向スイッチと、
    前記1次巻線に並列に接続されたスナバ回路とを備え、
    前記交流電圧は、前記1次巻線と前記双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、
    前記スナバ回路は、一方向に導通する第1のダイオード特性と前記一方向とは逆である逆方向に導通する第2のダイオード特性とを切り替え可能な素子を含む
    スイッチング電源装置。
  10. さらに、前記素子のダイオード特性を前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期して切り替える制御部を備える
    請求項9に記載のスイッチング電源装置。
  11. 入力された交流電圧を直流電圧に変換するスイッチング電源装置であって、
    前記直流電圧を出力する出力端子と、
    1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に直列に接続され、第1のゲート及び第2のゲートを有する第1の双方向スイッチと、
    前記2次巻線の両端と前記出力端子との間に設けられた、導通及び遮断可能な第1及び第2の電流経路を有する全波整流回路とを備え、
    前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、
    前記全波整流回路は、前記第1の電流経路及び前記第2の電流経路のいずれか一方を導通且つ他方を遮断するように選択的に切り替えることにより、前記1次巻線に印加された電圧を全波整流し、
    前記第1のゲートには、第1の制御信号が印加され、前記第2のゲートには、第2の制御信号が印加され、
    前記第1の制御信号の周波数及び前記第2の制御信号の周波数は、前記交流電圧の極性に応じて切り替えられ、
    前記第1の制御信号の周波数が第1の周波数であるとき、前記第2の制御信号の周波数は、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数である
    スイッチング電源装置。
  12. 前記2次巻線は、両端の間の位置に設けられた中間端子を有し、
    前記第1の電流経路は、前記2次巻線の一端と前記出力端子との間に設けられた第3の双方向スイッチを有し、
    前記第2の電流経路は、前記2次巻線の他端と前記出力端子との間に設けられた第4の双方向スイッチを有し、
    前記中間端子はグランドに接続されている
    請求項11に記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記第3の双方向スイッチは、第5のゲートと第6のゲートとを備え、
    前記第4の双方向スイッチは、第7のゲートと第8のゲートとを備えている
    請求項12に記載のスイッチング電源装置。
  14. さらに、前記第6のゲートに、第1の信号レベルと第2の信号レベルとを繰り返す第5の制御信号を印加し、前記第8のゲートに、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第5の制御信号と逆相で繰り返す第6の制御信号を印加する制御部を備える
    請求項13に記載のスイッチング電源装置。
  15. 前記第5および第6の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している
    請求項14に記載のスイッチング電源装置。
  16. 前記第5のゲートが前記2次巻線の前記一端に接続され、
    前記第7のゲートが前記2次巻線の前記他端に接続されている
    請求項15に記載のスイッチング電源装置。
  17. 前記全波整流回路は、
    前記2次巻線の一端とグランドとの間に設けられ、前記第5の制御信号に応じてオンすることにより前記2次巻線の一端の電圧をグランド電圧に設定可能な第1のスイッチと、
    前記2次巻線の他端とグランドとの間に設けられ、前記第6の制御信号に応じてオンすることにより前記2次巻線の他端の電圧をグランド電圧に設定可能な第2のスイッチと、
    前記2次巻線の前記一端と前記出力端子との間に設けられた第1のダイオードと、
    前記2次巻線の前記他端と前記出力端子との間に設けられた第2のダイオードとを備える
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  18. 前記第1のスイッチは、第9のゲートを有し、当該第9のゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、
    前記第2のスイッチは、第10のゲートを有し、当該第10のゲートに印加される信号レベルに応じてオンし、
    前記スイッチング電源装置は、さらに、第1の信号レベルと第2の信号レベルとを繰り返す第5の制御信号を前記第9のゲートに印加し、前記第1の信号レベルと前記第2の信号レベルとを前記第5の制御信号と逆相で繰り返す第6の制御信号を前記第10のゲートに印加する制御回路を備える
    請求項17に記載のスイッチング電源装置。
  19. 前記第5および第6の制御信号の信号レベルの切り替わりは、前記交流電圧の電圧極性の切り替わりに同期している
    請求項18に記載のスイッチング電源装置。
  20. さらに、前記1次巻線と前記双方向スイッチとからなる前記直列回路の両端の電位差から前記交流電圧の電圧極性を判定する電圧検知回路を備える
    請求項11〜19のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  21. 入力された交流電圧を直流電圧に変換して負荷へ供給するスイッチング電源装置であって、
    前記直流電圧を出力する、前記負荷が介在接続された第1出力端子及び第2出力端子と、
    1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
    前記1次巻線に直列に接続された第1の双方向スイッチとを備え、
    前記交流電圧は、前記1次巻線と前記第1の双方向スイッチとからなる直列回路に印加され、
    前記2次巻線は第1の端子と第2の端子と第3の端子とを有し、
    前記スイッチング電源装置は、さらに、
    前記第1の端子と前記第1出力端子との間に設けられた第2の双方向スイッチと、
    前記第2の端子と前記第2出力端子との間に設けられた第3の双方向スイッチとを備え、
    前記第3の端子は前記第2出力端子と電気的に接続されている
    スイッチング電源装置。
  22. 前記第1、第2および第3の双方向スイッチのそれぞれは、第1のゲートと第2のゲートとを備える
    請求項21に記載のスイッチング電源装置。
  23. 前記第2および第3の双方向スイッチは、前記交流電圧の電圧極性に応じて制御される
    請求項21又は22に記載のスイッチング電源装置。
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